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[112] 西向く侍 ここにあり! 2007-11-21(水) 02:59
西向く侍(wref9746) こんにちは、西向く侍です。
現在以下のシナリオを運営予定です。

『銀幕ロードレース2007』
OP公開予定 11/23(金) 午前0:00
募集開始予定 11/24(土) 午前0:00
応募締切予定 12/01(土)午前0:00

全編ギャグシナリオです。ふるってご参加ください。
   [285] 今一度、皆の力を借りたい 2008-10-06(月) 11:23

神裂 空瀬(chfv3074)
「そもそも六白将軍殿が和平などと言い出したこと自体誤りだったのではないのか?」
 楽樹杷准がここぞとばかりに毒づく。六白将軍である空瀬は、先の大戦で杷准よりも格下である弦深矢に軍のほぼ全権を与えた。そのことで、杷准が空瀬に含むところがると、誰しもが知っていた。
「我々九神軍と鬼王軍では戦力差があまりにもありすぎます。勝ち目のない戦ならば、和平を持ち寄るしか生き残る道はありますまい。そして、相手方の主力であるサンレイを破壊した今こそ、戦力で劣る我が軍が交渉を有利に進める好機であったかと」
 末席に控えていた深矢がしごくまともな意見を述べるも、杷准には気分を害する要素にしかならない。
「おぬしには訊いておらぬ! 副将ごときが出しゃばるでない!」
 深矢は黙礼して口をつぐんだ。杷准の考えを肯定したわけではない。たしかに自分はただの副将だ。彼の言い分にも一理あると思ったからだ。
「で、どうなさるおつもりかな?」
 空瀬に向かってそう訊ねたのは、飛懐千淕だ。この場において最年長である彼は、いまだ自らの意見というものを出していない。ただ、空瀬が間違いだと思われる判断をくだせば、即刻刃を突きつけるだけの荒々しさを持ち合わせている。
 それまで黙考していた神裂空瀬は、ここに至り、決意の強さを示すように瞳を開いた。
「鬼王に謁見を求める」
「この状況でまだ和平を模索すると言うのか!」
 杷准が激高して立ち上がる。
「それでは、あの軍勢はどうするのだ?!」
 杷准の指さす先は、城の外だ。そこには、高天原にて相対した数以上の敵が迫っていた。サンレイこそ失ったものの、その軍事力は城ひとつを落としても余りあるものだ。
「鬼王との謁見がかなうまで持ちこたえる」
 杷准は「呆れ果てて物も言えん」と言うと、どかりと椅子に腰かけた。千淕は「籠城戦か、ふむ、悪くない」と満足そうだ。
「深矢副将」
 空瀬の呼びかけに「はっ!」と深矢が応える。
「おぬしは使者として鬼王のもとへ赴け。鬼王の真意を探るのだ」

 こうして、九神軍は前面に迫った攻城軍を退けつつ、鬼王のもとへ向かった使節の朗報を待つこととなった。

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『アヤカシの城〜九神守城戦〜』
『アヤカシの城〜鬼王謁見〜』
OP公開予定 10月第2週末

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前作『アヤカシの城〜高天原会戦〜』のその後となります。
前作を読まれたうえで参加されることをおすすめします。
また、上記二つのシナリオは同時進行となりますので、同一キャラによる重複参加はご遠慮ください。
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