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[240] |
【植村からの連絡】
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2008-07-22(火) 19:14 |
植村 直紀(cmba8550) |
みなさん、探索活動、お疲れ様です。
ここまでの情報をまとめたいと思います。
現在のところ探索可能な区域は
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・１〜１０階（形状としては一般的なマンション）
・１１〜２０階（不規則な迷路のような建築）
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となっています。
いくつかの場所で、御先さんの遺品…じゃなかった遺留品と思われるものが発見されていますね。
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・靴（１階にて発見）
・白手袋（３階にて発見）
・制帽（１０階にて発見）
・免許証（１０階にて発見）
・パンツ（１３階にて発見）
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さて、みなさんからの報告をもとに行った『対策課』の調査で、ひとつ、情報が判明しました。そのマンション内で起こった出来事のいくつかは、それぞれ別のホラー映画の中の出来事に酷似しているとのことです。つまり、考えられることは、複数の、別々の映画がもとになったムービーハザードが複合的に起こっているという現象です。
このことがなにかの手がかりになるかどうかはわかりませんが……。
『対策課』では現在、その土地がもとは何だったのかという点を調べています。ほどなく結果が出ると思いますので、それまでは、引き続き、探索活動をお願いします。
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[373] |
【続報】
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2008-07-26(土) 21:00 |
植村 直紀(cmba8550) |
えー、その後の探索で、さらに御先さんの名刺が発見され（1階にて発見）、そしてついに……制服が発見されました（1７階にて発見）。
パンツも見つかっていますし、これはもう、確実にアレですね。
正直、もう別にいいかなという気がしてきました。
ですが、一応、調べを続けてみたのですが、この土地は、取り壊される予定のマンションであったことが判明しました。もちろん、２０階建てなんてとんでもない、ほんの３，４階の建物だったそうですが。
そして興味深いのは、このマンションのオーナーは、さる資産家で、映画評論家であった人物であることもわかりました。
この方はつい先日、お亡くなりになったそうなのですが……、やはりこのことがなにか関係して……
え、どうしましたか。
20階で異変……！？ |
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[513] |
【植村からの連絡】
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2008-07-30(水) 00:03 |
植村 直紀(cmba8550) |
えー、みなさん、先ほど、無事（？）御先さんが救出され、このムービーハザードの中心となっていた存在が倒されたという情報が入ってきました。
みなさん、ありがとうございます。そして、お疲れ様でした。
この建物を造り続けていた＜監督＞は、亡くなった映画評論家の、ありとあらゆるホラー映画をコレクションしたいという願望をかなえるために行動していたようですね。件の評論家はホラー映画のフィルムを蒐集し、古今東西の殺人鬼のフィギュアを部屋に飾っては悦に入っていた人物だったそうです。
でも評論家の方はただの人ですから、その方自身がムービーハザードになることはありません。おそらく御先さんは以前にも一度この地区を通りがかり、評論家の「霊」を呼び起こしてしまっていたのだと思います。ムービースターではない「幽霊」と遭遇することが御先さんの能力ですから、霊と御先さんの存在のあとさきは鶏と卵の命題ですね。
今回、彼が捕らえられたのも、もっとたくさんの「霊を集める」ためであったと考えれば納得がいきます。
複合的に発生したムービーハザード、御先さんの能力が呼び集めた霊、そしてその他の犠牲者、それらが混然一体となってそのマンションを形成しているものと思われます。
核となっている存在が消えたため、このムービーハザードも解体するおそれがあります。現在、建物内におられるみなさんは、順次、撤収をお願いしますね。
……え、御先さんの格好についてですか？
それは私にもよくわかりません。イタズラな幽霊にでも着替えさせられたんでしょうか？
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