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最終結果発表
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2008-11-16(日) 10:42 |
神裂 空瀬(chfv3074) |
銀幕市民がどれほどの力を持っているのか、見てみるとするか。
1位(19本) 岡田 剣之進
2位(15本) 浅間 縁
3位(13本) レモン
4位(10本) 太助 アレグラ
6位(9本) 晦
7位(8本) 黒瀬 一夜 有栖川 三國
9位(7本) ジム・オーランド
10位(6本) 真船 恭一 木村 左右衛門 墺琵 綾姫 那由多 クラスメイトP ガルム・カラム 吾妻 宗主 三月 薺
18位(5本) 神威 右京 レイ 赤城 竜 掛羅 蒋吏 宇佐木 ハウレス・コーン フレイド・ギーナ アル フェイファー 玉綾 槌谷 悟郎 ギル・バッカス
30位(4本) 新倉 アオイ 津田 俊介 梛織 ウィズ 桑島 平
35位(3本) チェスター・シェフィールド レオ・ガレジスタ 石川 晃
38位(2本) ルークレイル・ブラック
39位(1本) シャノン・ヴォルムス 近衛 佳織 秋葉 桐生 清華
43位(0本) ジョシュア・フォルシウス ミケランジェロ シュウ・アルガ 神崎 直人
☆☆☆おまけ☆☆☆
岡田剣之進が大量のマツタケを手に満足げに歩いていると、なにやら強烈な香りが漂ってきた。 導かれるように森の奧へと進む剣之進。彼の胸に期待感がふくらむ。 なぜならその香りは、まごうことなきマツタケの芳香であったからだ。 しばらく無心に歩いていると、いつの間にやら九神軍の姿も、ほかの銀幕市民の姿も見えなくなっていた。 いや、それどころか鳥獣の鳴き声すら消えている。 はて?と首をかしげた剣之進の眼前に、それは現れた。
嗚呼、なんということだろう。 果たしてそれは、神か悪魔か。 神々しくも、毒々しくも見える。
剣之進は呆然とかたまってしまった。 「あ……」と漏らしたきり、二の句がつげない。
全長1メートルほどもあろうかという巨大マツタケ――
それが大樹の根元に鎮座していたのだ。
本能的にきびすを返しかけた剣之進に、あろうことか声がかかった。 「オレっちにむしゃぶりつきたいんだろ? 我慢するなよ、ベイベー」
剣之進は腰の刀に手をかけたが、無論そのようなものを美女である今の彼が持ち合わせているはずもない。
つづけて巨大マツタケが、いや、マツタケの表面に浮き出た顔がしゃべる。 「おいおい、せっかくここまでやってきたんだ。つれない態度をとるなよ。それともあれかい? オレっちの魅惑のボデーラインにうっとりしっとりで声も出ないかい?」
とにかく逃げ出したい。逃げ出したいのになぜかそれだけはできなかった。 「お、おぬしは?」 ようやく声をしぼりだすと、それはニヒルな笑みを浮かべた。 「この森の、いわゆるヌシってやつさ。さ、オレっちを引き抜いてくれよ。煮るなり、焼くなり好きにしな。あ、そうそう。あまり痛くしないでくれよ、ベイベー」 ばちこーんとウィンクまでしやがった。
剣之進は、あらがいがたい衝動に駆られて、それを全力で引き抜いた。引き抜いてしまった。
こうして、いったい何の映画から実体化したのかすら定かではない巨大マツタケを背負い、剣之進は皆のもとへと戻るのだった…… おそるべし八色の森。
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