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<ノベル>
突き抜ける寒さの中。眩しく、白が輝く。
きらきらと目を刺激する眩さに、私はそっと目を細める。
何処を向いても眩しい白を映すあたり一面は、まさに雪の世界。
昨日は大雪だった。
夕刻頃から降り出した雪はしだいにペースを速め、深夜私が眠る時にも降り続けていた。この積もり具合を見ると恐らく朝方まで降っていたのだろう。
そう。一晩経ったそこは、まるで別世界。ようやく歩き慣れてきたといえる道も、普段と違う装いに少し戸惑ったりもした。昨日とはまるで違う風景に、雪が変える印象というものを実感する。
例えば、いつも目印にしていた大きな看板は、雪に吹かれたのだろうか、飲料メーカーの新製品ではなく、輝く白だけを映している。これはこれでありかもしれない。尤も、宣伝としての効果は期待できないだろうけれど。
例えば、大分前に裸になってしまっている木々は、その枝の上に零れそうなくらいに雪を溜め込んでいる。その姿に、色合いに。ただ綺麗だと感じる。
いつもよりも寒くて、けれどいつもよりも幸せな。絶好の散歩日和だった。
休日だからだろうか。こんな日でも立ち寄ったスーパーは普段よりずっと混雑していた。中でも特設スペースはかなりの盛況だ。
「……?」
黒に赤。リボンなどで彩られたその特設スペースが何を売っている場所なのかが気になり、遠巻きに見てみる。どうやらチョコレート菓子のようだった。凝ったものからシンプルなものまで様々だ。
しばらく立ち止まってその様子を見ていると、ふと視界が隅に雪のような綺麗な銀を捉えた。思わず振り返って見てみると、それは見知った顔だった。向こうはどうやら初めから気がついていたみたいで軽く手を上げて私のほうへと歩いてくる。
「やあ、こんにちは」
吾妻宗主。彼はいつものように微笑んでそう言った。独特のそのやわらかい微笑みは、見るととてもほっとする。
「こんにちは」
「ちょっと買出しにね。ネティーさんは、チョコレートを買いに?」
私が挨拶を返すと、吾妻さんは手にした買い物袋を軽く持ち上げて状況を説明し、そして訊ねた。
「チョコレートを……?」
思わず、私はその言葉を繰り返す。そして振り向いていた顔を戻してチョコレートを買っている人達を見る。
私には分からなかった。何故今日に限ってみんながチョコレートを買っているのかが。
「もうすぐバレンタインデーだからね」
横から吾妻さんの声が聞こえた。バレンタインデー? 知らない言葉だったが、良く見れば特設スペースはバレンタイン特集と銘打っていた。
バレンタインデー≠ノはチョコレートが必要なのだろうか。それを調べる事は、すぐに出来る。
「……」
私は手に持ったマイクロコンピューター機器『ディテクター』を見つめる。これを使えば直ぐに調べる事は出来るだろう。バレンタインデー、チョコレート。その二つのキーワードだけで恐らくは大丈夫なはずだ。
けれど私は『ディテクター』を仕舞う。そして代わりに吾妻さんに話しかける。
「何故、あの方たちは大量にチョコレートを買っているのでしょう?」
こういうことを、吾妻さんは嫌がる人ではないというのを私は知っていた。そしてきっと、『ディテクター』を使って調べるよりも彼に聞いたほうが、私が知りたい答えが分かるだろうと、私は思ったのだ。
吾妻さんが私を見る。もしかすると、それは答え難い事だったのだろうか。
「大切な人はいる……?」
やがて彼は口を開く。想定外の質問に、私は少し戸惑う。
「……ええ」
僅かに考え、直ぐに頭に浮かんだ姿を思い浮かべて、私はそう答える。吾妻さんはにこりと優しく微笑んだ。
それから私は吾妻さんのマンションへとお邪魔する事になった。大切な人はいるかと聞かれて、いると答えた私に、「じゃあ、口で説明するよりもやってみた方が早い。その人にあげるチョコを作ろうか」と言って誘ってくれたのだ。その人にあげる。と吾妻さんは言った。どうやら自分で食べるのではないらしい。
「どんなチョコがいいかな」
種類。という意味だろうか。吾妻さんは慣れた手つきで必要な道具を準備する。
「何か手伝う事はありますか?」
「うん。じゃあこれを小さく切って貰えるかな」
渡されたのは普通の板状のチョコレートだった。それを準備されている包丁で小さく刻んでいく。カタンカタンと力を入れるたびに軽快な音が響く。
「ネティーさんの大切な人って、どんな人?」
準備を進めながら吾妻さんが訊ねる。どんなだろう? 私は思ったままに答えてみる。
「ふわふわして、温かいです」
「……え」
聞き返すように吾妻さん。背後でほんの一瞬、物音が途切れる。
「ふわ、ふわ……? フェイみたいな感じかな?」
問いかけというよりは独り言に近いニュアンスだったので、私はそれに答えずにチョコレートを刻む。
カタン、カタン。
「そっか。甘いものは好き?」
バタン。冷蔵庫を開けながら吾妻さん。何かを取り出してまた閉める。
「甘いものは与えた事がありません」
「……?」
また手を止めた吾妻さん。どうかしたのかと気になって私は振り向いてみる。すると吾妻さんは不思議そうな顔で私を見ている。
「どうかしました?」
「うん? いや、不思議な言い方をするんだね。って」
「……?」
その言葉の意味が良く分からなくて私は吾妻さんを見ていた。すると彼は小さく笑ってなんでもないよ、さあ続けよう。と作業に取り掛かったので、私も戻る事にした。
「トリュフにしようか」
印象よりも簡単なんだと吾妻さん。生クリームを火にかけながら言う。
次に私が刻んだチョコレートをボウルに入れ、熱くなった生クリームと混ぜる。白と黒がマーブルの不思議な模様を作る。
「綺麗な模様だよね」
心が読めるのだろうか。そんな訳はないのだけど、ふと思った。
「私もそう思います」
混ぜるのが勿体無い。彼はにこりと笑ってそう言った後、もう少しだけその模様を見てから混ぜ始める。あっという間に混ざり合ってミルクチョコレートの色になる。同じように私も自分のボウルを混ぜる。
混ざり合ったそれに、次は少しだけラム酒を加えてもう一度混ぜ、少し冷まし、大きさをそろえて分けてから冷蔵庫で冷やす。ガナッシュの完成だ。
「コーヒーでいいかな?」
「いただきます」
待っている間、吾妻さんはコーヒと、それにトリュフを出してくれた。
「これは買ったやつだけどね」
なるほど。均等な大きさになっているそれは、だけど良く見ると僅かにどれも形が違う。恐らくそれも、このチョコレートの持ち味の一つなのだろう。
勧められて一つ、口にする。パリッと小気味良い音で割れる外側のコーティングチョコにすっと口当たりの良い中のガナッシュ。突き抜けるカカオとラムの香りは甘さ以外の何かを運ぶ。
「おいしい」
思わず、その言葉が漏れる。よかった。と、吾妻さんが微笑む。
「このように、私も作れるのでしょうか」
キッチンに置いてあるボウルをちらりと見てから、コーヒーを一口飲む。一口飲んだだけで丁寧に入れられたと分かるコーヒーは、甘いトリュフと良く合った。
「ネティーさんの作ったトリュフは、あげた人にはこれ以上に美味しいはずだよ」
つん、と皿の上でトリュフを転がしながら吾妻さんが言う。
「……」
「そういうものだよ」
あまり理解は出来なかったけれど、そんな私の想いも見透かした上で言っているように、吾妻さんは笑みを浮かべた。
ならばきっと、そういうものなんだろう。
20分ほどして冷蔵庫を確認すると、程よく冷えていたので今度はそれを丸める作業に入る。
「手が温かいと直ぐに溶けちゃうから、少し冷やしてから」
冷たいけど。と、手を水に浸して吾妻さんが片方の目を瞑って見せる。同じように私は手を冷やす。冬の水は流石に冷たい。
冷えた手でガナッシュを丸める。途中、先ほど食べたトリュフの微妙な不揃いを思い出す。
それをいくつか作った後、今度はコーティング用のチョコレートを湯せんで溶かし、たった今形を作ったガナッシュの外側につけていく。
仕上げにバットに敷いたココアの上で転がし、完成。
「完成しました」
仕上がった出来を見てみる。見た目は……先ほど食べたトリュフとそう違わない。味はどうだろうか。どうにも気になる。
「ネティーさん」
吾妻さんが話しかける。どことなく嬉しそうな声だった。
「さっきのスーパーでチョコレートを買っていた人達の表情、憶えてる?」
あの人達の、表情……。確認するように、質問を頭の中で呟く。
「……はい。憶えています」
確かに、はっきりと憶えていた。とても不思議に思った、どうしてそんな表情をしているのかが。
はっとして、そこで気がついた。
思わず自分の頬に手を当てる。
「気がついたみたいだね」
吾妻さんが優しげに言う。
「ネティーさんも、おんなじ表情してる」
確かに私も、微笑んでいた。
大切な人にチョコレートを贈るということが、どことなく嬉しかったのだ。
出来上がったトリュフを、吾妻さんは綺麗にラッピングしてくれた。丁度いいサイズの箱に三つ並べてリボンを結わえると、なんだか商品のように綺麗になった。
「これから渡しに行きます」
どちらにしろ、帰りに少し寄ってみるつもりだっし、折角渡すなら早い方がいい。
すると吾妻さんは少し言いにくそうにして訊ねた。
「もし良かったら、俺も一緒に行っちゃ駄目かな……?」
「……勿論?」
勿論、駄目な訳はないのだけど、どうしてそんなに言い辛そうにして訊ねるのかが気になって、曖昧な返事をしてしまった。吾妻さんはやはり言い辛そうに苦笑いで言う。
「告白とかなら無理には行かないけど、少し興味が沸いたかな。ネティーさんの大切な人」
「はい。では、一緒に行きましょう」
断る理由は無かったので了承する。ありがとう。と吾妻さんが言った。
外へ出てみると、大分日は落ち始めていた。白の輝きから茜色の輝きへと変わった雪は、眩しさこそなくなったけれどそれはそれで綺麗だ。
同じような事を、きっと吾妻さんも思ったのだろう。茜色の雪をじっと見ていた。
私が先導して二人で歩く。なんだか変な気分だった。この街に来てからというもの、教わる事は沢山あっても、教えるという事は滅多に無かったからだ。それこそ、自分や映画の中のこと以外は。
大通りを抜けて住宅街へと入っていき、家とアパートの間で一度立ち止まる。
「……?」
吾妻さんが不思議そうに私を見る。
予想していた事だったが、思ったとおりに雪が積もっている。敢えて通る人もいないその裏道は、雪が降ったら降りっぱなしなのだ。昨日の大雪でいつもより雪の嵩が増していた。
「まさか……ここ通るの?」
私がずっと立ち止まっていたからだろう、吾妻さんが言葉どおりのまさかというニュアンスで訊ねる。まさかこんな道を通るとは思わない。その通りだった。
「はい。ここしか繋がっている道がありませんので。あ、それと。上、気をつけてください」
質問に答えた後、上を指差して私は注意を促す。吾妻さんの視線が私の指に沿って上へと向かう。そこには屋根から下がる大きなつらら。
そんなにタイミングよく落ちては来ないと思うけど、一応。もしも落ちてきたとしても横には十分に避けるスペースもあるし、知っていると知っていないとではやはり大違いだ。
「では」
宣言してから、裏道に足を踏み入れる。踏み固められていない雪が足の重みでずしりと沈む。
「俺が先に歩こうか?」
「いえ、平気です」
壁に手を着いて進んでいく。先ほどまで十分に太陽を浴びていたつららがポタポタと尖った先端から雫を落とす。
大丈夫かなと思いちらりと後ろを確認してみると、吾妻さんは足元を踏み固めて道を作りながら着いて来ていた。私の後を歩くだけなら足跡を辿ればいいのに、恐らくは帰りに私が歩きやすいようにしてくれているのだろう。そういう気遣いが嬉しいと感じた。
そうして歩いていった先、少し拓けた場所に出る。家に囲まれたその場所はひっそりとしていて、どこか街から切り離されているような印象を受ける。同じ事を、吾妻さんも思ったのだろう。
「不思議な所だね」
そう、呟いた。
一面にまっさらな雪は、やはり大分積もっている。
「あそこだよね? ここは俺が先に歩くよ」
奥の廃屋を指して吾妻さんが言う。用事があるのは私なのに悪いと思いつつも、その提案に甘える事にする。
ググッ。
水分を多く含んだ重い雪を踏みしめる音が妙に響く。
「大きな木だ」
象徴のように一本だけ生えている大きな木を見て、吾妻さんは言う。この場所に最初に来た時は私もその木に驚いた。こんな所に大きな一本の木と廃屋。とても年月を感じさせる空間だった。
――ボフッ。
大きな木が、まるで返事でもするかのように重い雪を下ろした。二人で立ち止まり、一度顔を見合わせる。
ググッ。
再び歩き出す。廃屋に近くなるにつれて、良く見るとうっすらと雪の絨毯に小さな足跡が見える。少し出歩いたのだろうか。
「しかし、なんというか……凄い所に住んでるね」
凄い所なのだろうか。確かに、快適とは言い難いかもしれない。他の例をあまり知らなかったので、そうなんですかと疑問調で返しておいた。
「そこから横に」
正面は鍵が掛かっていて入れないので横手へ移動する。窓が外れていて入れる部分があるのだ。
そこからは私が先導して窓から廃屋内へと入る。私は特に平気だったけれど、長身の吾妻さんは少し頭を屈めなければ入れなかった。
「お邪魔します」
小声で、彼が言う。いつ崩れてもおかしくないような佇まいの廃屋は、歩くたびにギシギシと家の唸り声が響く。
「なーぁお」
私が入ってくる気配を感じたのだろう。別の部屋から猫が姿を見せる。私は手に持っていた箱の包装を丁寧に解いて中にあるトリュフを一つ、食べやすいように半分に割ってから上箱に乗せて床に置く。
猫は屈みこんだ私の右足に一度身体を摺り寄せてから、トリュフの元に行ってペロペロと舐めはじめる。
後ろで、ふふっ。と、小さな笑みが聞こえた。
「大切な人って、この猫のことだったんだね」
とても、優しげな声だった。
私は屈んだままに後ろを向いて吾妻さんを見上げ、小首をかしげる。
「なにかおかしいですか?」
「いや、おかしくないよ」
吾妻さんは私の隣に屈みこみ、猫に手を伸ばそうとしたが、その手をピタリと途中で止める。
「食事中に撫でると嫌がるんだっけ?」
「この子は大丈夫です。人に慣れているみたいなので」
言いながら一度、撫でてみせる。背中から触れて後ろに動かすと、気持ちいいのかトリュフは舐めたままに尻尾をピンと伸ばす。野良なのに手触りのいい毛並みは手入れを怠っていないのだろう。
私が手をよけると、吾妻さんが同じように撫でる。猫はやっぱり気持ち良さそうに尻尾をピンと伸ばす。
「ほんとだ。ふわふわで温かい」
この子、性別は? と聞かれたので私は雌だと答えた。
「そっか。それなら、かわいこちゃんだ」
「かわいこちゃん?」
言葉を繰り返した私に、吾妻さんは小さく笑った。
「吾妻さん」
「うん?」
どうかした? と彼は言う。
「ありがとうございます」
振り向いた吾妻さんに、私はお礼を言う。何が? 彼の目がそう聞きたそうだったので、続けて言う。
「あの方たちがチョコレートを買っていた理由。分かりました」
ああ、そっか。と、思い出したように吾妻さんは言う。
作っている時にも感じた。心の奥にぽっと熱が灯るような感覚。トリュフを舐めている猫を見て、そんな気持ちが浮かんでくる。なんというんだったろう。地球の、あれ。
「ランタン」
「ランタン?」
思わず呟いてしまった言葉に、吾妻さんが問い返す。私はなんでもありませんと話を逸らす。
なんだか、胸の中にランタンが灯ったような、そんな感覚。
「吾妻さん」
「うん?」
先ほどと同じように、振り向く。
「お一ついかがですか? この子に三つは多いので」
中身が二つになったトリュフの箱を吾妻さんに向けて言う。彼はトリュフに目をむけ、それから一度猫を見る。猫の舐めているトリュフは半分に割ったその片方もまだ減っていない。
「一つ貰うね」
猫を一撫でして、吾妻さんは猫にそう言う。それから私に向き直り、いただきますと一つ摘む。そして私も残った一つを同じように摘む。
パリッ。
小気味良い音が二つ。
言葉どおりに、それは吾妻さんの家でいただいたものより、少しだけ美味しい気がした。
その日もやはり、突き抜ける寒さの、天気のよい日だった。
数日前に降った大雪はすっかりと固まり、いつものように太陽を反射してキラキラと煌く。まるで粉々に砕いたダイヤモンドをそこらじゅうにばら撒いたようだ。
私はいつものルートを歩いてスーパーへと向かう。
目印にしている大きな看板は新製品の飲料を宣伝し、そこらの木の枝は葉っぱも雪もなくとても軽そうだ。
やがて目的地のスーパーが見え、買い物を済ませると帰りの自動ドアで見知った顔に出会った。吾妻さんだ。
「こんにちは」
同じタイミングで挨拶する。いつものやわらかい微笑みだ。
私達は邪魔にならないように隅によって少し話をした。
お互いの近況の事、何が美味しかったとか何が面白かった、どんな体験をした。最後に会ったのはほんの数日前だというのに、話題と言うのは結構あるものだ。その中で、あの猫の話題になった。
「あの猫は元気?」
「一緒に暮らす事にしました」
私は買い物袋のキャットフードを見せて答える。
そう。あの後、私は猫との暮らし方を調べ、理解し。一緒に暮らす事にしたのだ。今頃はきっと、彼女の為に用意したコタツでうとうとしているだろう。
「そうなんだ」
どこか嬉しそうに吾妻さんは微笑み、続ける。
「名前は決めたの?」
ええ。私はそう言って答える。
「ポルププニタス」
「ポルププニタス?」
不思議そうに、吾妻さんは繰り返す。それも当然だった。
「ラテラン語でかわいこちゃん≠ニいう意味です」
そう言った私に、彼は可笑しそうに小さく笑った。
「いい名前だね。ぴったりだ」
「今度遊びに来てください。ポルププニタスも会いたがってます」
「うん。それじゃあ近いうちに遊びに行くよ。ポルププニタスにもよろしく」
スーパーの中に入っていく吾妻さんを見送り、私は外に出る。そこで気がつく。
チョコレートを買い忘れた。
すっかりトリュフの味をしめてグルメになったポルププニタスは、時折トリュフを頂戴とせがむのだ。
「仕方ないですね」
ランタンが、灯る。
私は小さな声でそう呟くと。
板チョコレートを買う為にスーパーへと引き返すのだった。
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クリエイターコメント | こんにちは。依戒です。 プライベートノベルのお届けにまいりました。
個人的に、冬は大好きな季節です。 冬の寒さ、そして温かさ。 どこまでも綺麗な冬。 そういったものを、少しばかりか表現できていれば嬉しいな。そう思って書きました。
さて、長くなるお話は後ほどブログにて語るとして、ここでは気になる点を。
猫ちゃんの性別。 雌としちゃいましたけど、大丈夫だったでしょうか……? 雄のつもりだった。とあれば、修正いたしますので、どうかお気軽に。
最後となりましたが、 この度は素敵なプライベートノベルのオファー、有難うございました。 大好きな冬の季節というものを一つのテーマにした作品を書かせていただき、とても嬉しいです。あ、バレンタインも大きなテーマなんですけどね!
オファーPCさま。ゲストPCさま。そしてノベルを読んでくださった方の誰かが。 ほんの一瞬でも、幸せな時間と感じて下さったなら。 私はとても嬉しく思います。 |
公開日時 | 2009-02-13(金) 20:00 |
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