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ある日の呪い屋
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| 瀬尾 光子(cebe4388) 2011-05-20(金) 10:28 |
ターミナルの纏う空気も少し重みを増してきた春のある日。 世界図書館では様々な変化があったというが、この店ではそんなこともどこ吹く風、光子としては自分の研究に支障が出なければそんなことはどうでもいいとおもっているのだ。 それより目下の問題は客足の少なさである、以前から客足はあまりなかったが、最近はことさらひどい、1週間に一人くればいいというほどである。 普通の人間の感性で考えれば、原因は様々だろう、胡散臭い店名、怪しい外装、無愛想な店主、用途不明の様々な商品、その配置 しかし瀬尾光子はそのどれも適当であると判断している故に、全く分かっていない。 趣味でやっているような店ではあるが、ここ最近はチケットを得るのも一苦労だ、このままでは悪魔の召還の媒介代わりに使っているナレッジキューブも底をついてしまう、どうにか販売努力をしなければならない時期に来たのだが……
「…まぁ、焦ってもしょうがないしねぇ…」
…当の本人に努力をする気はあまりないようだ |
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(カウンターにて)
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| 瀬尾 光子(cebe4388) 2011-05-20(金) 10:29 |
(あくびをかみ殺しながら、妙に分厚い本をめくっている) |
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(無駄に威圧的)
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| 最後の魔女(crpm1753) 2011-05-27(金) 00:02 |
(扉をバタンと)
お邪魔するわよ…。邪魔はしないけど。
人間が運営してるのか悪魔が運営してるのか良くわからないお店ねぇ。 でも…何処か懐かしい。私の元いた世界を思い出すわ。
私の名前は最後の魔女。この世に存在する最後の魔女。 初めまして、店主殿。 別に何か探し物があって訪れた訳じゃないんだけれども。 ただ、面白い薬品か呪術の道具でもあればと思って。 最近の魔女の流行は良くわからないからねぇ、何かオススメでもあれば教えて欲しいわ。 |
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(気配を感じてパタン、と本を閉じ)
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| 瀬尾 光子(cebe4388) 2011-05-27(金) 01:14 |
(人間が運営してるのか悪魔が運営してるのか良くわからないお店ねぇ。といわれ、少し含み笑いをし)ククッ、そうかい? まぁ少々奇をてらったのは認めるけど、あたしの世界じゃ呪い屋といえば大抵こんなもんだったさ。
最後の魔女たぁまた意味深な名前だね、まぁ深くは詮索しないがね
面白い薬品か呪術の道具ねぇ…(少し考えていると、どこからか鼠が小瓶を持って器用にカウンターを上って、それを光子に差し出す)
(小瓶を少し揺らして思い出したように)あぁ、こんなのも作ったっけねぇ、これは加速薬つってね、こいつを飲んだ人間は、動きが早くなるって単純な薬さ、作業の効率が上がるかとおもって作ってみたんだが、まぁ当然といえば当然の副作用で、早くなったぶん、カロリーの消費もそれに比例して速くなっちまったのさ、使い勝手が悪すぎるってんで適当に並べてみたんだが売れないねぇ…他には……
(ふと、棚の方を見て、立てかけてあった杖をつまむようにもち、ゆらゆら上下に振ると、フラフラと瓶がひとりでに光子の方に落ちる)
こいつぁ、自白剤だね、もちろんただの自白剤じゃないさ、これは本人が体験したことを、例え本人の記憶がなくとも自白させる薬さ、しかも質問した奴の言語に合わせてね、効き目は犬猫で実証済みさ、まさか人語で答えてくれるとは本当に予想外だったがね まぁ副作用といえば、呑んでから数日は意識がなくなるってとこかね、こいつはいざって時のために何個かは持ち歩いてるね…呪術の道具はといえば…まぁベタなとこ、これだね、藁じゃないけど…(そういいながらカウンターから取り出したのは、赤い人形と青い符) こいつも、あたしが自作した類感呪術の道具でね、この青い札に魔法陣を描いて呪いたい相手に貼り付けて、この赤い人形に同じものを描いて魔力を吹き込んでやれば、相手を好きなように呪えるって寸法さ、人形を粗雑に扱えば扱うほど呪いは強くなっていって、引き裂いたりでもすりゃあ、あるいは殺すことも出来るかもねぇ。 欠点はといえば、対象からあんまり離れすぎると効果がどんどん小さくなることかね、目下、改良中ってとこさ
ま、こんなところかね、お気に召すものはあるかい? |
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奇をてらうのが普通なお年頃
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| 最後の魔女(crpm1753) 2011-05-29(日) 01:43 |
意味深なお店に意味深な店主、そして意味深なお客。 これだけ意味深な現象が揃えば買い物の内容まで意味深になってしまう。 とても素敵ね。
では早速商品の方を拝見させて頂く、と…。
「加速薬」ねぇ…。 速度が上がっても、副作用分の足りなくなったカロリーも同じくらいの速さで補充しなければないから、実質作業性は上がらないのね。まぁ、体がバラバラにならないだけマシと思えば・・・。 でもこれ、ダイエットには喜ばれそうよねぇ。
「自白剤」かぁ…。 記憶に残っていない事でさえも喋らせるんだから凄い画期的よね、これ。 しかも言語を扱えないものまで言語で話せるだなんて…。時代はここまでやってきちゃったのね。 自分で飲んでも面白そうだわ、これ。
「呪術人形」ねぇ…。 万能なのはいいんだけれども、やっぱり距離が離れると効果が薄くなるのは頂けないわね。 改良されたにしても、相手に符を貼り付けなきゃいけないのがどうも…。 そこまで苦労をするならもっと他にも良い呪術道具があるわよねぇ。ちょっとこれは時代を先取りしすぎちゃったのかしら?
ふむ、この「特別製の自白剤」が面白くてよいわね。 気に入ったわ。店主殿、これを包んで下さる? |
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ほほぅ
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| 瀬尾 光子(cebe4388) 2011-05-29(日) 20:19 |
>加速薬 (ククッと含み笑いをして)あー、そういって買ってった奴もいたかねぇ、数日後には過労と栄養失調でぶっ倒れてたけどね、あの間抜けっぷりときたら傑作だったね。
ダイエットに興味があるなら、も一つ効果的な魔道具があるがね…(と、いいながら取り出したのは何故か厳重に封印されている木の箱) 仮生命式魔道具「死亡脂肪すいとーる君」だ……まぁ名前何ざどうでもいいだろう、こいつはあるファミリーの奴から要望があって作ったもんでね、あぁ、だれとは言わないよ、何せ極秘依頼だったからね、まぁそれなりに力いれて作った奴だ、こいつはね、使用者のプロポーションを瞬時に解析して、相手が望む体型に合わせて自動的に脂肪を吸引してくれるって言う魔道具さ、まぁ評判は悪くなかったんだが…………ほら、人間年を取ると欲が大きくなってくる奴もいるだろう、仮想とはいえ、生命のこいつにも欲が芽生えちまってね、ちょっとずつ余分に脂肪を吸引するようになっちまってやがて……(少し遠い目をした後)ま、まぁ、死人は出てないがね、うん、それに調教もし直したから、多分欲はなくなってるはずだ、まぁけれど、も一つの問題で・・・使用時の画がやばすぎるってんでね、何か車掌っぽい連中にモザイク張られちまったんだよ、年齢制限コンテンツでも出来りゃ日の目を見るかも…って、なーにをいってんだあたしは(首をかしげ
>呪術人形
まぁこいつは欲張りすぎて失敗した一例だね、魔術的な素養がなくとも、ある程度の知識さえあれば使えるものを目指してみたんだが、こういうのはやっぱ難しいねぇ
>自白剤
あいよ毎度あり(薬の入った瓶を袋に詰め) まぁこれだけで40回分は入ってるかね、ぱっと見はただの液体だが、口の部分を下に向けて2,3回降ると、一回分だけが球状の固体になって出てくるようになってる、もちろん、同じようにすれば何個でも出てくるが、一度に2,3回分を飲ませようなんて馬鹿な真似はよしとくんだね、魔法薬ってのは効き目が強すぎる分、体にかかる負担も強いんだ、使い方を間違えれば、あっさり死ぬこともある…何せこれらは悪魔の知識から作られてる薬だからね、まぁあんたも魔女を名乗ってるくらいだからその程度のことは分かってるだろうから心配はしてないがね
……ところで料金になるようなものは持ってんのかい? 基本的にはナレッジキューブで勘定してるんだが、あたしが興味持ちそうなものを持ってるってんならそれでも構わないよ? |
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まじまじと説明に聞き入る
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| 最後の魔女(crpm1753) 2011-05-31(火) 00:50 |
>脂肪すいとーる君
ほほう。体型を記憶&把握させる為に知能をつけさせたのね。成る程…、目の付け所が良いと思うわ。 膨大なプログラミングを打ち込まなくても良いし、扱いやすいし、店主殿の自信作と言うだけはあるわねぇ。
これ、改造もとい調教し直して拷問道具として使えないかしら。 (邪悪な笑みを浮かべる) 幸い死人は出なかった、という事は、その気になれば死ぬほど辛い目に合わせる事だって出来ちゃうって事になるのよね? 例えば「死なない程度に脂肪を吸い出せ」って命令したり。 絵的にも…めちゃくちゃ興奮しそうだわぁ。くっくっくっ…。
…っと、失礼。そういう用途の道具ではないのよね。
>呪術人形
コンセプトは嫌いじゃないけどね。 魔術の心得が無くとも魔術を扱えるように…、実に人間らしい可愛い考え方だわ。
>自白剤
ふむ、使用方法はわかったわ。 これは色々と遊べそうねぇ。あらゆるものに飲ませて反応を伺うも良し、用が済んだらさらに飲ませ続ければ…うふふ、無駄がないわ。 自分で飲んで記憶外の事を色々と口走ってみるもまた一興。 大切に使わせて頂くわね。
ではお代金を…。ええと…。 (ごそごそ) ……ごめんなさい。ナレッジキューブを家に置き忘れてしまったみたいだわ。 となると、何かお代のかわりになりそうなものを…。
(紙に包んだ小さな球体状のものを取り出す) これはどうかしら。「最後の飴玉」っていうんだけど。 私の魔力が込められた、舐めても舐めても全く減らない魔法のキャンディーよ。フレーバーはハッカ味。 減らずにずっと味が楽しめるのはいいんだけど、その代わりに舐めた者の寿命が磨り減っていくわ。…まぁ、これが本当の「死ぬほど美味い」ってね。くっくっくっ。
それが気に入らなければ「最後のハサミ」なんてのもあるけど…、っと、これは人間が扱うには危険過ぎる代物ね。何でも無いわ。 |
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(随分いい趣味してるみたいだねぇ)
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| 瀬尾 光子(cebe4388) 2011-06-02(木) 11:14 |
>拷問道具
そいつぁ面白そうな考えだね、そういう使い方も不可能じゃあないし、売った物の使い道に関しちゃ、あたしの知るところじゃあないから、本来の用途意外に使い方もいいがね、ま、あたしはどうなっても保障しないけどねぇ。
>呪術人形
ま、こういう店やってると、自分も魔法が使ってみたいって輩が度々現れるんでね、そういう奴相手に売りつけられそうなのも色々考えてんのさ…ん?(話してる間に奥の研究室から飛んできた赤いオウムのような鳥が、そこらの棚から、2,3個ほど魔法陣の刻まれているメダルをとってきてカウンターに並べる)
…あー、これも並べてたっけねそういえば…こいつもアイデア聞いて作ってみた奴でね…簡単にいやぁ、ほら、壱番世界の一部の人間に人気のある魔法少女物って奴の変身アイテムさ…こいつには悪魔の魔力が込めてあってね、この魔法陣の外側をなぞってやりゃあ、魔力がなぞった奴の内側に流れ込んできてその悪魔の力が使えるって寸法さ…余計だが服もそれっぽく変わる、が、何分、悪魔の魔力を使ってる奴だ、よほど精神が強くなけりゃあ、力に溺れちまう、実際一個売りつけてはミタがね、力に溺れてそりゃもー派手に暴れちまってね、後で後始末させられちまったよ、しまいこんだと思ったが、結構あったんだねぇ
>自白剤
いい忘れてたけど、自分で飲むのはいいが、質問してくれる奴がいないとだめだよ? いったろ、“飲んで数日は意識がなくなる”って、ま、質問が出来るのは飲ませてから1,2時間程度だがね、その間も本人の意識はなくなっちまってるのさ困ったことにね、だからよほど信頼できる人間に質問を頼むか…あるいは試したことはナイが、質問の内容をラジカセか何かで記録させておいて、薬を飲んで、記録させた音声を再生する…って方法も、いけるかもしれないね
>最後の飴玉
(受け取り、少し掲げてみせて)
ほーぅ? こいつはまた面白い魔力だねぇ…まぁ食いたくはないが、研究の材料には使えそうだ、むしろ、その自白剤とじゃ釣り合わないくらいさ、サービスだ、こいつもおまけしといてやるよ(ピンッと紋章の描かれたメダルのようなものを、最後の魔女さんのほうへ弾き) こいつはバシンって悪魔のタリスマンさ、わざとらしいくらいに愛想のいい悪魔でね、こいつのタリスマンを持ってりゃあ、ほぼ確実に時間通りに目的地へたどり着けるほか、行けないって諦めてた場所へいけるチャンスにめぐり合う確率が高くなるってものさ、ま、後者はあたしにゃあきかなかったみたいだが、前者の効果はあたしが保障するよ、受け取っとくれ
…その鋏ってのも気になるとこだが、ま、迂闊に手を出していい代物じゃなさそうだから聞かないでおくかねぇ |
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(魔女は多趣味で飽きっぽいものよ)
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| 最後の魔女(crpm1753) 2011-06-03(金) 21:59 |
>僕と契約して魔法少女になってよメダル(勝手に命名)
魔法少女物…ねぇ。何とも悪趣味な。 (魔女と魔法少女は相容れぬ全くの別物という考え) そんなものに力を与える悪魔も悪魔だけれども。…人間の欲望というものは、なんか、まぁ、その、計り知れないわね。
でも、服まで変わるというのは面白そうだわ。 魔法少女になりたいってわけじゃあないけれども…。少しだけ、使ってみても良いかしら? っていうかこれ、私みたいな魔女でも使えるの?
>自白剤
…そうだったわね。質問してくれる者がいなけりゃ自白にはならないわねぇ。 すっかり忘れていたわ。 私にはそこまで信頼に足る交友関係も無いし、…って、良く考えたら薬を快く飲んでくれそうな実験台もいなかったわ。 ラジカセで録音しようにも…、私、CDプレーヤーしか持ってなかったし。 ううむ、自白とはなかなか難しいものね。
…今度、店主殿に質問役をお願いしようかしら。 勿論、意識を失った私をしばらく介抱して貰う事になるけれども。
>最後の飴玉
お気に召してくれたようで嬉しいわ。食べてくれないのは残念だけれども。 研究して貰えるのならそれでも結構。果てしてどんな研究結果が出てくる事やら。 …断言出来るのは、ラストモメント(最後の瞬間)が見えちゃうわね、きっと。
>バシンのタリスマン
へぇ~…、これは中々実用性の高そうな護符ね。 時間に色々とルーズな私にはとても効果がありそうだわ。 2つ目の効果も…、そうねぇ、私はどうしても昔から行ってみたい場所があったのよ。 …そう、『最後の場所』。 私が訪れる事で、全てが最後を迎える場所。 そこへ辿り着けたら…、私は永遠の苦しみから解放されるの。 もしこの護符の効果でその場所へ辿り着けたら、まずは店主殿に一番に最後の刻を見せてあげるわ。 …その前に、まずは時間にルーズな所を直さなきゃ、だけれども。 |
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暇らしいよ、悪魔ってのは
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| 瀬尾 光子(cebe4388) 2011-06-03(金) 23:03 |
>大体あってるといわざるを得ない(僕と契約して(ry)メダル)
ま、あたしが呼び出せる悪魔どもってのは無駄に地位が高いばっかりに暇な奴が多くてね、興味本位でこういうのに手を貸すこともあるのさ、ろくな結果にならないことも分かりきった上でね、ほんと、いやな連中だよ
ん? あぁ、使ってみても構わないよ、使う奴は魔女とかでも可能さ、もちろん、あたしでもあんたでも使える…えーっと…(それぞれに描かれてる紋章を眺めて) さて、どんなのがいいかね、服装に加え少しばかり悪魔の特徴も反映されるようにはしてあるんだがね、あぁ、もちろん可愛げな感じだがね、獣耳が生えたり尻尾が生えたりする程度さ(危険な悪魔の紋章が描いてあるやつはさり気なくしまい)
あぁ、ちなみに服の心配ももちろんなしさ、変身を解除したら元に戻るようになってある
>自白剤
ん? あぁ、あたしでよけりゃあ、ロハでやってやるよ、お客さんは大事にしなきゃいけないしねぇ。 介抱のほうも問題はないさ、ベッドなら多少余ってる、商品を試してぶっ倒れる奴がいなかったわけじゃないからねぇ
>最後の飴玉
ククッ、あたしゃあ地獄行きが決まってるぶん1年でも長生きしたいんでねぇ、ご期待に添えなくて残念ではあるがね ラストモメントねぇ、そいつぁ面白そうだ、好奇心が刺激されるねぇ、クッククク
>バシンのタリスマン
中々役に立つよ、仕事柄列車に乗ることも多いだろうしねぇ、あたしも助けられたことは結構あるよ
へぇ?最後の場所、ねぇ、そいつも興味深いね、あんたがそこにたどり着けることを祈っているよ
フフッ、そいつは頑張んなきゃねぇ、なんなら悪魔に頼んで使い魔の一、二匹斡旋してやろうか?使い魔の斡旋程度なら少ない対価でいけるしねぇ、それの報酬は後払いでもいいよ(魔法少女メダル置いた後から店内をばさばさ飛び回りながら叫ぶオウムを一瞥しながら)
「グア! ヒカリコ ショウコン タクマシイ グア! コウシテ ホネノズイマデ シャブリツクスノダ! グア!」
……まぁたまにああいう出来の悪いのがくるがね(魔法陣の描かれたカードをオウムに投げると、カードはオウムに突き刺さり、そのままオウムはカードの魔法陣に吸い込まれる) |
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無駄に力の備わった者は暇を持余すというけれども…
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| 最後の魔女(crpm1753) 2011-06-07(火) 01:05 |
>何とかマギカなメダル
悪魔が災いをもたらすのは当然よ。寧ろ、悪魔が善行を働いてしまったら…存在意義を失ってしまったら「悪魔」という存在を維持できなくなってしまう。 例えば、この私みたいに…。(少しだけ体がうっすらと半透明になる)
では、ちょっとこのメダルを使わせて貰うわね。どうなるかしら、ワクワクするわ。
(メダルをちょいちょいと指でなぞってみると、猫みたいな獣耳と尻尾が生えてくる。衣装も何かピンクピンクした浮かれたものに。)
…ふむ。確かに外見が変化したわ。耳が…耳がモフモフして…、あら、耳が4つになっちゃったわ、これ。 魔力も流れ込んでくるのはいいんだけれども、私の場合は逆に魔力が大幅ダウンしちゃうみたい。 でも、これはこれでなかなか…、いいですとも。
>自白剤で自白
助かるわ。じゃあ、今度の機会に是非ともお願いするわ、店主殿。 でも、私は…そういうのに慣れてないから…、優しくしてね。 (頬を赤らめて恥ずかしげに俯く)
>バシンのタリスマン
嬉しいわね。全てが最後を迎えるのに賛同してくれる人間がいるというのは。 生きとし生けるもの全ては最後を迎える事にとても否定的なもの。てっきり非難されちゃうかと思ったけれども、…店主殿は良き理解者だわ。貴女には是非とも最も美しい「最後の瞬間」を見せてあげたい。
使い魔を凱旋してくれるのはとても助かるんだけど…、そこは遠慮しておくわ。 何故なら、その使い魔は貴女の使い魔。私の使い魔足りえない。それは即ち…、私以外に魔女が存在する証明を背負ってしまう。 つまり…。
(オウムの吸い込まれた魔方陣カードに手を伸ばすと、そのカードはガラス細工のように粉々に砕け散る)
私の名前は最後の魔女。 私は他の魔女の存在を認めてはならない。私以外に魔法を扱う者がこの世に存在してはならない。 …とどのつまりは、そういう事なの。
(粉々になったカードが元通りになる)
だから、遠慮しておくわ。 私は貴女を…ヒカリコさんをこの世から消し去りたくないから。 |
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へぇ?
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| 瀬尾 光子(cebe4388) 2011-06-10(金) 09:45 |
>魔法少女メダル
ま、そいつはそうさね、基本的に連中は人間があまり好きじゃないというか、人間を苛めるのが好きな連中だからね、素直にいうこと利く変わり者も何匹かいるが……ん?(少し半透明になった最後の魔女さんを少し訝しげに見つめ)…(入って来た時から妙な違和感は感じてたが、この大きいのに不安定な存在感には何かあるってことかねぇ)(とか考えてるうちに、変身した最後の魔女さんを見て、ほぅっと興味深そうに見つめ)中々にあってるじゃないか、けどやっぱ色は寒色系のほうがもっと似合いそうだねぇ 耳が四つか、言われてみりゃそうだね、ああいう獣耳系って横の耳はついてるのかついてないかが争点になりそうだね…我ながら何の話をしてんだか
ほぅ、なるほどね、トラベルギアの能力制限も働いて、元々大きな魔力を持ってる相手に使うとダウンするようになってるのか、元々魔力持ってるやつには使わなかったからわかんなかったよ、これはこれでいいデータが取れたねぇ(少し機嫌がよさそうに声を弾ませ)
>自白剤
ククッ、安心しな、あんたが知りたいことだけをきいといてやるからよ、聞かれてこまることや恥ずかしいことはききゃーしないさ
>最後
どんな事象にも終わりは来るものさ、それが世界の成り立ちであってもねぇ…あんたが何かの終わりで、そこにたどり着くことで終わる何かがあるのなら、それがその何かの宿命って奴さね、遠ざけたところで歪に歪み、終わるより悲惨なことにもなる、そうなる前に終わらせるのも優しさってもんさね、幸福は人生の中にだけあるものじゃあない。 ―――それにね、あんたが苦しみから解放されるためにそこを目指すって言うなら、あたしが非難する理由もないし、あたしは自分のために頑張るってやつが嫌いじゃないのさ、それに、あんたがみせたいっていってる最後の時って奴にも興味があるしね、がんばんなよ?
(粉々になって元通りになったカードを見て、ほぉ、と感心した様に息をつき)
なるほどねぇ、最後の魔女って言うのは伊達や酔狂で名乗ってるわけじゃないわけだ、そりゃ使い魔の斡旋も遠慮しといた方がよさそうだ、悪魔に怒られちまうし、あたしもまだまだ長生きしたいしねぇ、ククッ、まぁさっきいったことと矛盾してるだろうがね、まぁ抗えるうちは抗いたいのが人情ってものさね、最後まで抗ってこそ生き様、悔いなしと死んで死に様ってね |
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半透明になってみたり元に戻ってみたりと大忙し
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| 最後の魔女(crpm1753) 2011-06-14(火) 00:10 |
>魔女っ子メダル
あら。人間苛めは私も大好きよ。 定義は色々あるけれど、人間という生き物は魔女にとっては食料みたいなものだから。 …悪魔って、やっぱりどこでも同じものなのねぇ。
(とりあえず鏡で自分の姿をまじまじと) 寒色系…ねぇ。やっぱり私って明るい色合いは似合わないのかしら? そうよね。私なんて性格が陰湿だしああだしこうだし(ぐちぐちぐち)。 …ごめんなさい、別に貴女の事を責めているワケじゃないのよ。 そういう性分なの。
(猫耳をぴこぴこ) 魔力は下がっちゃったけれども、逆に身体能力は少し上がったみたいよ。 身に着けている鎧があまり重さを感じないわ。 何だかお弁当を持ってハイキングにでも行きたい気分。 …でも、こんな浮かれた格好で外を出歩くのは…かなり恥ずかしいし、結局は家に篭る事になりそうね。
>自白剤であんなことやこんなこと
それを聞いて安心したわ。店主殿は話がわかる。 とりあえず聞いたらアウトな事は、私の密かな趣味とか私の家の場所とか私の本当の名前とか。 あぁ、考えるだけで恥ずかしくなってくるわ。
>最後
お気遣い恐れ入る。 …正直に言うとね、実は私にも「最後」というものが良くわからないの。 それが破壊なのか、破滅なのか、単なる幕下ろしなのか、その後から何が始まるのか。 そして、それが本当に幸福たるものなのか。 …確かな事は、それが私の「宿命」であり私の「幸福」。 店主殿の言う通り、私の幸せは人生の外にあるのかもね。 だからといって、今が不幸であるかと言うと、そうでもない。 目の前に私を励ましてくれる貴女がいる。それだけでも今の私には勿体無い位の幸福だと感じているわ。
店主殿は…ヒカリコさんは強い人間なのね。 まるで抗う事を楽しんでいるみたい。 良かったわ、貴女が敵じゃないくて。 それだけ強い精神力を持っているなら大丈夫よ。私じゃ貴女を消す事なんて出来ないから。最後まで抗われたら私には勝ち目が無いから。 やっぱり、人間を経由して魔女になった人間というのは怖いわ。
あら、気が付いたらもうこんな時間。 そろそろ出掛けないと列車の時間に遅れてしまうわ。 あまりにも楽しかったから時間が経つのも早く感じてしまったわね。
最後に、ヒカリコさん。まだ貴女のお名前をお伺いしてなかったわね。教えて下さるかしら? |
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おや
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| 瀬尾 光子(cebe4388) 2011-06-19(日) 15:35 |
>悪魔
へぇ、食料ねぇ…そういや前居た世界でエジプトの辺りに仕事行ったとき、人間の心臓を集めてた魔法使いがいたねぇ、心臓には魂があって、その魂を取り込むことでより大きな力が得られるとか何とか…そんな感じなのかね
あら、随分ネガティブさんだね、まぁ根暗も見方によっちゃミステリアスでそういうのがたまらないって奴もいるもんさ、多少前向きでも罰は当たらないと思うよ
身体能力強化は問題なく働くようだね、そうさね、衣装は多少は要望すれば弄れるから、気に入ったなら今度作ってやろうか?
>アレコレ
(……まぁー、様々な意味で興味深い用件だけねぇ、聞きたくなったが、聞いたら後が怖そうだ)
>最後
クク、いじらしいこと言ってくれるねぇ、可愛いところあるじゃないか、こんなババアの言葉でよけりゃ、いくらでも聞かせてやるよ(微笑
おや?そう見えたかい? …まぁー、あながちはずれじゃあないかもしれないねぇ、故あって自分以外の奴の意志で動かされそうになったことも少なくない、そんな連中に抗って、自分の意志を貫けたときは、確かに幸せを感じてたのかもね ククッ、おだてても何もでやしないよ? ま、未熟で不完全ゆえに悪魔以上に欲深いのが人の強さ、だとすりゃ、その範疇を外れた人間は悪魔以上に恐ろしい、て言うのは道理かもしれないねぇ…(少し遠い目で
おや、そうかい? 頑張ってくるんだよ
あたしの名前かい? あたしは瀬尾光子、これまでどおりヒカリコさんと呼んでくれりゃーいいさ、それじゃ、毎度ご贔屓に、ね |
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それでは…
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| 最後の魔女(crpm1753) 2011-06-21(火) 22:20 |
>悪魔→(食料)→人間
へえぇ、心臓に魂が宿ってるなんて…随分と横暴な理論だわ。 まぁ…魂の宿っている器は住む環境とかによって変わってくるっていうし、そのエジプトとやらに住んでいる人々は心臓が魂の器になっていたのでしょうね。 魂の器。それは時には右手に、時には頭の中に、時には…心の中に。
私のこのネガティブさに惹かれてくる生き物なんて…居たら居たでちょっと微妙だわね。 私も元はこんなに根暗じゃなかった…。昔は、もっと明るくて活発だったと思うわ。そう、自分の名前の意味に気が付くまでは。 きっと私はもう元には戻れないのだわ。一生このままなのだわ。嗚呼…。 …ごめんなさい、前向きに考えようとしたら後ろを向いてしまってたわ。
え?衣装もそちらで好きなように出来るの? それは興味深いわね…。私だって乙女だもの、華やかな衣装にはやはり憧れてしまうわ。 今度お願いしてみようかしら。
>あれやこれや
…何だか「知りたい」って顔をしてるけど、その気があるなら店主殿も知ることが出来るわ。 その代わり、貴女が最後を迎えてしまうことになるけれどもね…。 (↑それなりに怖い反応のつもり)
>最後
か、可愛いだなんて…。(恥ずかしそうにうつむく) …ま、魔女にとって、それは褒め言葉には、ななな、ならないわよ。 べ、別に嬉しいって訳じゃないけれども、一応お礼は言っておくわ。 ありがとう、おば…じゃなかった、オネーサン。
別に煽(おだ)ててはいないわ。 強い精神力はやがて強い器となって、魔力という名の液体を満たす入れ物となる。 強い器ほど強い魔力を注げられる。 そして自分の器の強さを知りたくなり、徐々に徐々により強い魔力に手を出して…やがては…。 くっくっくっ、私は純粋に「恐ろしい」と思っているのよ。 欲深いのはそれだけで罪。強さもまた然り。罪が深くなれば成る程強くなれるだなんて…、この世界は皮肉ねぇ。
セノオヒカリコさんね。じゃあ、ヒカリコさんと呼ばせて頂くわ、店主殿。 今日はありがとう。久し振りに充実した、嫌な事を忘れられる貴重な時間を過ごさせて頂いたわ。 何か入用になる事があったなら…また寄らせて貰うわね。 それじゃ、次に会うときまでヒカリコさんが私の敵にならない事を…。 |
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