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[128] 高槻の予告状
高槻ひかる(wsnu6359) 2012-08-14(火) 19:41
こちらでは、現状やシナリオの予定や企画のお知らせをしていきたいと思います。

【基本仕様】
・プレイング期間:5~10日(スケジュールにより適宜変動)
・制作期間:おおむね最大値
・執筆ペース:納期ギリギリ

【現在状況】
・企画シナリオ×2:執筆中
・企画プラノベ予告
[129] 企画プラノベ【探偵名鑑】OP
高槻ひかる(wsnu6359) 2012-08-14(火) 19:42
【探偵名鑑】

 探偵双六というモノがある。
 登場人物になりきって、ダイスを転がし、自らクローズドサークルの事件解明に挑む体験型双六だ。
 ヴァン・A・ルルーの司書室では、今、無名の司書とともに、その双六の貸し出し希望者であるロストナンバーたちが待機している。
『ヴァン、持ってきたぜ』
 ずりり……、と大きなトランクらしきものを引き摺りながら、現れたのは司書のアドだ。
 ルルーが来客に対応している間に、彼がどこかから持ってきてくれたらしい。
「ありがとうございます、アド。ところで……これはなんでしょう?」
『なに、って、探偵双六だろ? おまえが持って来いって言った……』
「ええ、私は確かに探偵双六をお願いしましたが、これは、違います、ね?」
『……あ……』
 トランクの中から出てきたのは、赤い二つ折りの双六盤ではなく、錠前がデザインされた大判の《蒼い本》だった。
 不可解な文字を解読するならば、ソレは【探偵名鑑】と読むことができるだろうか。
「ですが、これも面白そうです」
 ふふ、とクマは笑う。
 てっきり怒られるかと思っていたアドは、拍子抜けしたようにルルーを見上げた。
 彼はひどく楽しげに本を開くと、おもむろに目の前に座る無名の司書へと問いかける。
「無名の司書さん、あなたの好きなモノを三つあげてください」
「え、あ、あたしですか? ええと、ええと、古い洋館、ふわもこ全般、上質の地ビールで!」
「では、嫌いなモノを三つどうぞ」
「んー……んー、自身を騙すこと、閉鎖されたテーマパーク、言葉の棘、かしら」
「助手はおまかせにしますか、それとも指名します?」
「助手でしたら、ぜひぜひルルーさん、と言いたいところですが、なんかぜんぶ助手が事件解決しちゃいそうなので、モリーオさんとデートでお願いします!」
「アド、お願いできますか?」
『……モリーオを呼んでくればいいのか?』
「ええ、お願いします。では、座右の銘をどうぞ」
「これはもう、『迷ったら、笑える道を!』『人生七転び八転び』ですー」
「なかなか微笑ましくも斬新ですねぇ。さて、最後の質問です。あなたは、真実を明るみにしたいと思いますか?」
「……関係者がしあわせなら、どちらでも。残酷な結末になるくらいなら隠蔽しちゃいます」
「以上で質問は終わりなのですが」
「ヴァン、連れてきた」
「ああ、よく来てくださいました、モリーオ。さて、あなたにも同じ質問を、といいたいところですが、ひとまず『探偵に対する態度、スタンス』をどうぞ」
「突然呼ばれたから何かと思ったら、面白そうなことをしてるんだね。ふむ……サポートに徹すればいいのかな? 放ってはおけないし」
「ありがとうございます。以上ですべての質問は完了です。では、はじめましょうか」
 ルルーがソレを告げた瞬間、蒼い本がすぅっと光を帯びる。
 そして――目の前の空間に、ある映像が大きくうつし出された。
「あ、あたし、あたしがいる!」

 *

 かつてビール工場の一部として機能していたという古い洋館のまえに、無名の司書はモリーオと佇んでいた。
 彼女の手には、招待状が握られている。
「モリーオさんとご一緒できるなんて幸せです、あたし」
「先生をひとりにはしておけないからね」
 最近になって手入れされたらしく、内部はそれなりにキレイではあったが、長く無人だった家特有の鬱とした空気がまだ充満している。
「招待くださった方はどこでしょう?」
「ふわもこお茶会が開催されるようには、とても見えないけれど」
 出迎える者もいない。
 いぶかしみながらも、無名の司書とモリーオは、屋敷の中に踏み込んでいくのだが――

 *

「あ、あれ?」
 事件の全容が描き出され、いよいよ探偵《無名の司書》の推理とその解答が提示される、とうところで映像はぷつりと途切れてしまった。
「謎はすべて解け、たのでしょうか?」
「さあ、どうかな?」
 疑問符を浮かべる無名の司書とモリーオの姿を受けて、ルルーは、茶請けのミンスパイをむさぼるアドへ目を向ける。
「ところでアド、もう一冊はどこでしょう?」
『……もう、一冊? ……、……あ……』
 コトン、と首を傾げて、それからアドの顔からすーっと血の気がなくなっていく。
 掴んでいた食べかけのミンスパイが、ぽとり、と落ちた。
「あなたはなんというか、本当に詰めが甘いですねぇ」
 そういいながらも妙に楽しげに声を弾ませながら、ルルーはこちらへと視線を向けた。
「さて、下巻がない以上、探偵に状況が提示されるだけの出題編のみ、解答編はありません。しかし、雰囲気を楽しんだり、そうですね、この出題編をネタに自由に推理を展開していくというのも一興かもしれません」
 そうして、赤いクマ司書は蒼い本を手に首を傾げた。
「いかがです? ためしてみますか?」


****

『探偵』志願の方は、以下の問いをプレイングとしてお書きください。

【1】すきなもの3つ
【2】きらいなもの3つ
【3】助手⇒おまかせor指名
 *おまかせの場合、この企画プラノベ限定のオリジナルNPCをこちらで設定致します。
 *指名の場合は、ゲストPC様をおひとり迎えてのふたりプラノベとなります。
 *助手への態度や力関係のご希望があれば、合わせてどうぞ。
【4】好きな言葉、もしくは座右の銘
【5】真実を明るみにするか否か
【任意】すきなミステリー(PLさんのお気に入りをどうぞ)
 *こちらはあくまでも反映されるかどうか微妙な任意のアンケートです。
 そのほか、あればミステリーというジャンルへの想い、得手不得手などご自由に。

『助手』として同行される方は、以下の問いをプレイングとしてお書きください。

【1】すきなもの3つ
【2】きらいなもの3つ
【3】探偵に対する態度、スタンス
【4】好きな言葉、もしくは座右の銘
【5】真実を明るみにするか否か
【任意】すきなミステリー(PLさんのお気に入りをどうぞ)
 *こちらはあくまでも反映されるかどうか微妙な任意のアンケートです。
 そのほか、あればミステリーというジャンルへの想い、得手不得手などご自由に。

**注**
このプラノベ企画では、テンプレートの設問に答えて頂き、そのプレイングを元に高槻が勝手に事件を構築致します。
もちろん、普段探偵属性とは無縁なPCさんであっても問題はありません。
状況によっては、PC様の現状とは無関係な《パラレル設定》(例えば学園モノとか)になります。
舞台、探偵タイプ、事件発生などを書きますが、解答編は提示されません。
事件に対する推理はノベルの外で、という趣向を楽しんでくださる方のお越しをお待ちしております。
[130] 【探偵名鑑】プラノベ窓開け予告
高槻ひかる(wsnu6359) 2012-08-14(火) 19:44
◆8月22日 23:50(予定。手動なので多少前後すると思います)
◆枠数:5~10枠ほど開けるつもりでは居ますが、スケジュールの関係で受諾率は低めです。
◆参加人数:オファーPC様1名、もしくは、助手指名の場合はオファーPC様1名+ゲストPC様1名

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