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[157] 【竜世の黄昏】
蒼李月(wyvh4931) 2012-11-30(金) 22:22
 久方ぶりにヴォロス上空、犬猫の星を訪れた一行。
 彼らを迎えたのは、壱番世界の日本の某地方によく似た、寂れた温泉街の風景だった。

 どうしてこうなった!?

 呆気にとられる一行を前にして、
 元祖肉球まんじゅうと
 本家肉球まんじゅうの
 二人の店主はため息をつく。
「どうもこうもありゃしないよ……」

 そして一行はコーギー達に誘われ、玄武にのって旅に出る。
 そこは、犬猫達の「約束の地」――かも。


 竜世の黄昏 第二話 天然更新 


「おらたち喜ばれるの好きだ……ズさんのおかげ」 
 玄武のローター音は大事な言葉をかき消してくれていた。

 近日公開(予定)

 全ては竜の掌の中で。
[172] 【竜世の黄昏】
蒼李月(wyvh4931) 2013-01-13(日) 02:50
「ちょっとチョコレートの材料を取りにいってもらいまーす」

 ニコニコ笑いながらピンク色の小悪魔はそう言い放つ。

「カオカオの実をいっぱい、ジャッジ牛のミルク、火炎バター、グラン・ニュー・砂糖。それと甘露丸のお手伝いさんを募集しまーす!」

 美味しいチョコレートを食べようよ! それだけを目的に、エミリエは言った。

 舞台は、シュラク公国。
 知力を尽くし(一部暇を潰し)4つの材料を取得せよ。
 そして甘露丸に、究極のチョコレートを作らせるのだ。

 ミッションは発令される。
 襲い来る棘、煮えたぎる鍋、机の上で握手しつつ机の下で蹴り合う商人、智慧を求める王。
 果たしてロストナンバー達はミッションを成功させ、美味しいチョコレートを作ることができるのか!?

 【竜世の黄昏】 第三話 手作りチョコの根回しを

 公開日:1月13日 担当:近江WR (パーティシナリオ)

 全ては竜の掌の中で。
[186] 【竜世の黄昏】
蒼李月(wyvh4931) 2013-02-04(月) 00:50
 ――……る……し……い
 ――…………に……たく……な……い

「アニキィ……なんか聞こえねえか?」
「空耳だ、じゃなきゃ奴隷どもだろ、もういい。おめぇは船室で寝てろ、鬱陶しい」


 海中から湧き上がる声。
 それは、刻を告げる声。

 凪いだ海面が泡立ちに揺れる、反射的に覗きこんでしまった奴隷商人の見た光景。
 生白い手が奴隷商人の頬に触れた。


 ――水面は静寂を取り戻し、写る月影を割って巨大な影が屹立する。


 預言書は滅びの刻を告げるだろう。
「これが現在の彼奴の姿よ。卑しくも竜の眷属にあたるであろうものが、斯様な無様」
 魔神は言う。
 その捻れた性質のままにそれは人を喰らうだろう、と。


「おいおい、どうすんだよアレ……」


【竜世の黄昏】 第四話 腐れ枝の剪定

 公開予定日:2月5日 担当:KENTWR


 全ては竜の掌の中で。
[196] 【竜世の黄昏】
蒼李月(wyvh4931) 2013-02-21(木) 21:51
「というわけでぇ、竜星に居る東京ポチ夫さんに会いに行きましょぉ☆」 
「いえそれ端折り過ぎですから川原さん」 

 そんな二人の声に応じた他3名で、一行は竜星の地へと降り立った。

「もう、ロストレイルもこの線路を走ればいいんじゃない?」 

 新たな生活基盤の構築がなされていくその地で、一行は田中市へと向かい軌道を行く列車へと足を踏み入れた。

 視界の端には空港。
 其処に降り立ったのは――


  ‡  ‡  ‡
 一方その頃。
 ヴォロス、アルヴァク地方において、国家同士の戦況は佳境を迎えていた。

「まずはアルスラの地にいる岐阜さつきやランガナーヤキと連絡をとり、可能な限り、情勢や、世界樹の在り処の可能性を探ってきていただきたいのです」

 そう言われ、彼の地に降り立ったロストナンバー。彼らを出迎えたさつきが気ぜわしく向かった先にはアルスラの支配者達。

「助力を要請したい」 
「そのつもりがなければわざわざ来るか、馬鹿が」 

 そして、商人ランガナーヤキ。

 「ぼくは、この地が攻めて来られるというのなら、協力したいと想います。この地に住もうとしている犬達は、きっと皆そう!」 
 叢雲による侵攻を思い出したからだろう。さつきの声は、決意に溢れ。

「それで……君達はどうする?」
 
 ランガナーヤキが、静かにその場に居合わせたロストナンバー達に視線を投げかけてきた。


【竜世の黄昏】第五話 醒めた温室(高幡WR)
【竜世の黄昏】第六話 戦場を這う塊茎(蒼李月)

 (多分)近日(ほぼ)同時公開予定

 全ては竜の掌の中で。

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螺旋特急ロストレイル

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