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[101] アストの部屋の日記帳
アストゥルーゾ(crdm5420) 2009-12-06(日) 21:19
寝室においてある机の上には綺麗な装丁の本がある、日記帳と書かれているが、内容はちぐはぐで、統一感がなく、とても日記には見えない、どうやら思いついたことを適当に書いてあるだけのようだ。

(日記とかイラストの報告とか、あるいは冒険の感想とか、そんなことが書いてあるものです、基本的に他の人の書き込みを禁じています)
[102] 画廊街にいって見た
アストゥルーゾ(crdm5420) 2009-12-06(日) 21:24
どうやら画廊街の準備が完了したみたい、僕もとりあえず肖像画を書いてもらうことにした

いろんなポーズをとってみたけど、とりあえず、普段どおりの格好でお願いしますといわれたのでおとなしくそのとおりに……むぅ、こういうのは芸術的な姿になるもんだと思ったのにな。

完成にはしばらくかかるみたい、楽しみだ
[121] 絵ができた
僕だよ
アストゥルーゾ(crdm5420) 2009-12-23(水) 22:56
絵が完成した、どうやら、完成したものは、画廊街に飾られるらしい、こうして大勢の人に姿絵を見られることになるのは初めてのことなので少し新鮮だ、絵のできも悪くない、どうやらこういう人と外れたなりをしているものを書くのは慣れている人だったらしい、さすがにこういう世界だとそういう人も多いのだろうか?
 世界は多く、広く、まだまだ私の知らないこともたくさんありそうである、それら一つ一つを糧にして行きたいものだ
[130] せっかくなので
僕だよ僕僕!
アストゥルーゾ(crdm5420) 2010-01-01(金) 21:01
友人に「ころころ姿が変わるので認識が大変」
といわれたので、せっかくだから気がむいたときになっている姿の絵を気が向いたときに描いて貰うことにした、今のところはよくなっている女性の姿と、少年の姿のを書いてもらった。

女性はとあるイメージからくみ上げた姿で、少し気に入っている、少年の姿の元は、確かどこかの聖歌隊出身の少年だった気がする、声がとても心地いい、とはいえ、色々アレンジを加えてるから少し別物なわけだけど。

また気が向いたのでもう一つお願いしてきた、今度の姿の元は、確か昔どこかで知り合った、過激派集団のリーダーだった気がする、もちろんこれもアレンジを加えてるから元の人とは結構違うわけだけど。

そのままでは模写だけど少し手を加えることでオリジナルになる、それが僕に許された、せめてものオリジナル。

多分どれだけ遠い世界に行っても、その掟だけはかたくなに守り続けるんだろう、多分それが僕が僕であった名残で、だれにも真似できない自分だけのものだからだろうかな
[137] 彼との思い出
まー俺だ
アストゥルーゾ(crdm5420) 2010-01-16(土) 19:31
出来上がった絵を改めて眺める、少し面影を残して変身したつもりだけど、髪の色を変えれば、まさにそのまんまだ、うん、頭で浮かべた化物になるのは得意なんだけど頭で浮かべた人間の姿になるにはいまひとつ想像力が足りないらしい、普通は逆なような気もするけど。

彼とは依頼の関係で何度か顔を合わせただけだが、きっといい友人になれる、と感じていた、しかしそうなるには時機を逸していたようで、彼と彼の集団はすでに自分と敵対する組織に組み込まれていた。

彼はそれが故郷のためだと信じていて利用されていると知りつつも、体のほとんどを機械化してまで、その組織に尽くしていた、そんな彼に説得は無駄で、何度か戦ったこともあった、大抵こっちが勝っていたが。

今にして思えば僕と友人になれそうな人物は、そんな感じで敵に回ることが多かった。

そんな彼の最期は、革命の為に、故郷の人間を皆殺しにしようとしたその組織のリーダーから、造反してまで故郷を守ろうとしたが、力及ばず、返り討ちにあう、というものだった。

何とか事は納めたが、彼はすでに息絶える寸前、知り合いのよしみで、僕は彼に「何か伝えたい人とことはあるか」と聞いた、すると彼は弱弱しく笑って、こう言った

「俺、かっこよかったか?」

それをだれに伝えたいのか? と、聞く前に、彼は息絶えていた、まるで眠っているかのように穏やかな顔で。

同行していた人に「これ、だれに伝えたらいいのかな?」と聞くと、その人は僕の頭に手を置き「お前に言ったんだよ」と言った。

もちろん、僕の返事は決まっていた、多分彼以上に無様でかっこいい人間はこの先そう現れないだろう、尤も、その事を伝えるには手遅れだったのだが。

しかしどうして絵師に描いて貰う為に変身したときには、この違いのなさに気づかなかったのだろうか、と考えてみると、やはり一つの違いが理由である事に気づく、そうだ、彼の夕焼けのような橙色と赤色の混ざったような色の髪、多分ぼくは、それが何よりも記憶に残っていたから、ここまで似ている事に気づかなかったのだろう。

姿は真似できても、生き様まではそう真似はできないだろうが、いずれは僕も、誰かに憧れられる生き方をしてみたいものである。

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