★ Lamento d'Arianna ★
クリエイター高遠一馬(wmvm5910)
管理番号96-8371 オファー日2009-06-17(水) 20:42
オファーPC ゆき(chyc9476) ムービースター 女 8歳 座敷童子兼土地神
ゲストPC1 フォーマルハウト(cfcb1792) ムービースター 男 35歳 <弾丸>
<ノベル>

 市街地を外れた杵間山の裾野の一郭に、その川は静かに流れているのだという。水底の窺い見ることの出来そうな薄縹(うすはなだ)の水は、けれども存外に冷え冷えとしていて、しかもどれほどに覗き見ようとしても、けしてその底を窺い見ることは出来ないのだそうだ。 
 月の光を跳ね返してきらきらと光るその波に、ゆきは小さく視線を眇めた。光彩が眩しかったからではなく、水面に映り頼りなさげに揺らぐ月の姿に、己が記憶を重ね見てしまったからだった。
 川辺にはまだ身丈のない芒(すすき)が揺れている。足もとには大小様々な円い石が転がり、ともすれば滑ったり、あるいはつまずいてまろびそうになったりもする。まして川辺には街灯はない。光源とするべきものも特には持ち合わせておらず、頼るべきは天に揺れる頼りないあの月の光より他には何一つとして用意されてはいないのだ。足先を取られぬよう、普段ならば進める歩みにも気を配っているところだったかもしれない。だが――。

 ◇

 懇意にしていた男が、ある日をさかいにまったくの音信不通になってしまった。寺島という名の男とは、少なくともゆきは友人と呼べるだけの縁を紡いでいたつもりだ。
 気の弱い、とても臆病な性格の男だ。性根の優しい、穏やかな人間だ。思い出そうとすればとても簡単に彼の笑顔を浮かべることができる。やわらかな、どこか困ったような微笑だ。ゆきよりもずっと大きな体躯なのに、例えば霊的な現象などがあればすぐさまゆきの背中に身を潜めようとする男だった。ゆきは寺島の、ともすれば不甲斐なくさえ思われなくもないその人間性を、けれどもけして嫌いではない。それはゆきが見かけよりもずっと老齢であるからなのかもしれないが、たぶん寺島の持つやわらかな空気が嫌気を与えないためでもあるのだろう。しょうがないと言いながら庇ってしまうような。それに対し、寺島はひどく人懐こい笑みで礼を言うのだ。――その笑みを、ゆきはこの瞬間にさえ、とても克明に思い起こすことが出来るのだ。
 けれども、寺島はその笑みと同時に裏黒い顔をも併せ持っていた。――金銭を得て依頼を請け、その見返りに対象を手にかけ殺めるのだ。
 その顔を知ったとき、ゆきは彼に訊ねた。なぜ人を殺すのか、と。寺島は応えなかった。食い下がり殺しを止めさせようと試みたゆきを、彼は邪険にしたりもしなかった。それどころかひそかにゆきの窮地を救ってくれたりもした。少なくともその顔をしているときの寺島には、ゆきの手助けは不必要だった。
 結局、ゆきには寺島を止めることはできなかった。その心を知る事もかなわなかった。そうしている間に、寺島の消息が途絶えた。そうしてその後ゆきの耳に届いたのは、耳を疑いたくなるような噂だった。
 
 寺島が死んだ、と。

 ◇

 月の夜、その川原に足を運ぶ。するとその水辺に死者が姿を見せるのだという。
 ゆきはヒトではない。座敷童と呼ばれる“妖怪”に類する存在であって、その上この世界においてはムービースターと呼ばれる存在にあたる。銀幕市という、ゆきにとっては充分に広くもあった“世界”にかけられた魔法は、あとわずかな日数の後に消え失せる。そうすればムービースターという存在もすべからく姿を消すことになるらしい。けれどもそれは死というものとは異なる。ただこの場所から消えるのだ。
 そんな存在であるゆきも、死の川を渡った相手との邂逅を得るだけの力は持ち得ていない。もとより、寺島が事実“死んだ”のだとは信じきれてもいない。
 アパートにも、廃車置き場にも、彼が日頃よく足を運んでいた店や場所には何度となく足を運んだ。当て所もなく街中を歩き回り、寺島の姿を探し回りもした。「死んでいるはずがない」。そう信じて、この数日、ゆきは朝も昼も夜も歩き回ったのだ。けれどもどこにも姿を見つけ出すことが出来ず、不安に胸を押し潰されそうになったときに、ゆきはこの川の噂を耳にしたのだ。
 
 川辺をふらふらと歩き回り、泣き出しそうになるのを懸命にこらえながら、ゆきは震える声で小さく名前を口にしてみた。
 夏の夜であればひそやかに鳴いているであろう虫たちの声も、今はまだ時期ではないらしい。ゆきの声をかき消すものもなく、それは逆に不安を覚えるほどに大きく、夜の闇に響いた。
 川を流れる水の音が聴こえる。
 応える声はない。
「信夫……!」
 再度、今度は先ほどのそれよりも心もち大きな声を放ってみた。
 周りをぐるりと見回しながら、もう一度、もう一度、もう一度。けれどもそのどれにも応えはなかった。ゆきの他に人間の姿もない。ただ水音ばかりがサラサラとなっている。

 この川には死者が現れるのだという。
 逢いたいと願う死者の名を口にすれば、死者はほんのひととき、生と死との理を超え再び姿を見せてくれるのだという。
 
 死んでいるはずがない。
 逢いたい。
 死んでいるはずがないのだから、ここで名を呼んでみたところで、応えなど返ってくるはずもない。応えがないことに、変な安堵を覚える。
 逢いたい。話をして、もう一度あの声を聞いて、あの笑顔を見て、――もう一度、もう一度、もう一度。
「信夫、……どこにおるんじゃ!」
 鼻の奥にツンとしたものがこみあげる。
 頬を伝い流れ出そうなものを、かぶりを振ることで押さえつける。風が吹いて髪を撫ぜる。月の光が嘘のように白々と、川の水面を照らし出していた。
 
 その時だ。
 ゆきの声に応えるように、何かが川の水面に跳ね上がるような音がした。
 ――魚、のような。
 けれどもゆきは駆け出して川辺に寄っていった。草履履きの足を川の水の中に浸して、水音がした場所を探す。それは案外とすぐに見つかった。
 大きな波紋を広げるその中央に、白々と光る月が映し出されている。その中に、ゆきは、確かに何かの影を見た。
 ゆきの身体は腰ほどまで水に浸かり、着物は袖も襟元も水を含んで冷たくなっている。身体の熱も急速に奪われていく。が、ゆきは構うことなく水の中を漕ぎ進んだ。
 ほどなく辿り着いた川の真ん中で、ゆきは波打つ水に両手をつけ、水底を覗き込んだ。
「……信夫……」
 水底に、懐かしい笑顔があるように思えた。まるでゆきを手招いているかのように、その両手がゆらゆらと頼りなさげに揺れる。
「わしは……わしは、ただ」
 寺島の影が差し伸べてきた手を掴もうと、ゆきもまた水の中に指先を沈めた。

 ◇

 フォーマルハウトにとり、葬ってきた人間や過去や、あるいはそれらに関わる記憶など、まるで何一つとして意味をもたない。振り向き立ち止まったところで時間の無駄にしか感じられないのだし、――嘘の上に嘘を重ね飄々と渡り歩く彼にとり、それらに足を絡め取られるわけにはいかないのだ、けして。
 嘘を口にすることは得意だ。時には自分自身をすら騙しているかもしれない。
――ああ、そうだ。
だから、これもほんの他愛のない行為にすぎないのだ。
 薄い、自嘲めいた歪みを唇にのせながら、フォーマルハウトは黒いハットに指をかけ、目深にかぶりなおす。長躯を黒で覆い、足音も、気配すら放つこともなく夜の中を歩き進めているフォーマルハウトは、ともすれば夜の闇にとけこみ、そのまま消え失せてしまいそうな印象をすら漂わせている。現に、例えば今仮にこの場に何者かが居合わせたとしても、今のフォーマルハウトを察することのできる者は極めて稀だろう。闇が闇の中を音もなく移ろっている。――それだけのことなのかもしれないが。
 けれど。そう考えながら、フォーマルハウトは手にしてきた小さな花束に視線を落とす。否、花束と呼ぶにはいささか相応しからぬものかもしれない。川辺の、薄の間に小さく咲いていた、名も知らない野の花を数本ばかり摘んできただけのものなのだから。
 戯れに。
 そう、戯れに、その花を川の水に放りこんでやろうと思っただけだったかもしれない。
 風の噂に、この川には死者が姿を現すのだという話があるのを耳にした。そしてフォーマルハウトはたまたま退屈をしていた。退屈に取り殺されそうになっていた。だからこの川に足を運んできただけだ。再び見えてみたい死者などひとりもいない。ただ、退屈を埋めるための酔狂なのだ。
 撫でつけまとめた白い髪を夜風が梳いていく。
 フォーマルハウトの視線に入り込んだのは、川の水を漕ぎながら進む少女の姿だった。
 あれが死者――? いや、違う。
 少女は何者かの名前らしいものを幾度も口にしながら水の中を覗きこんでいる。なるほど、噂を鵜呑みにしてここに来たのだろう。
 少女は今にも泣き叫びそうな痛切な声を張り上げながら、どんどんと川の真ん中に進む。遠目にもさほど身長もないであろうことが知れる少女の身体は、今にも水の中に沈んで消えてしまいそうなほどだ。
 それと同時にフォーマルハウトが見たのは、月が照らす川の水面に揺らぐ、大きく黒い影のようなものだった。それは少女のいる位置よりも少しだけ距離を置いた場所に浮かび、ゆっくりと少女ににじり寄っている。
 気がつくと、フォーマルハウトは駆け出していた。ハットが頭を離れ石の上に落ちる。が、構わずに、少女を追って水の中に身を浸す。

 ◇

 背に大きな水音を聞いて、ゆきは驚き顔をあげた。次いで、水音をたてたのが何であるのかを知るため、肩越しに後ろを検めようとした。刹那浮かぶのは、何度呼んでも応えのない、その名前の主の顔だった。
「し」
 だが、振り向いたゆきの目に映ったのは、ゆきが望むその男の顔ではなかった。
 そこにはゆきの小さな身体など一口に丸呑みしてしまいそうなほどの大きさをもった――喩えるならばアンコウや、得体の知れない深海魚を思わせるような見目をもった漆黒の魚だった。否、事実、魚なのかどうかも怪しい。毒々しい暗色の塊だ。それが、ゆきの目前で、赤黒いあぎとを大きく拡げているのだ。
 ゆきは、自分が置かれている状況を把握することが出来ずにいた。そこには殺意や害意などかけらほども感じられず、ただ自然の営みがあるだけのように思えた。“魚”はたぶん食事をしようとしているのだ。その対象はむろん、言うまでもなく。
 声すら出なかった。ただ目を見開き、それが頭上から自分をめがけ降ってくるのを見上げていた。飛沫が髪に、身体に、頬に降り落とされる。頬に降ったそれが一筋の線を描いて落ちた。
 
 けれど、魚のあぎとがゆきを飲み込むことはなかった。魚は水面に跳ねあがったときと同じに大きな水音をあげながら、再び水底に沈む。
 ゆきは長躯の男に抱え上げられていた。まるで荷を負うかのように、ゆきを片腕で肩の上に抱え持つ男は、空いているもう片方の手でリボルバーを構え持っている。――横顔しか窺い見ることはできないが、少なくとも、知っている顔ではない。
 フォーマルハウトは少女の身体を抱きかかえたまま、魚のようなものが再び水上に跳ねあがってくるのを待ち構えた。――よもや、せっかく口に触れかけていた食事を、あっさりと諦めるはずもない。人間も生物も、少なからずの意思を持ったものであれば大抵のものは皆同じだ。“欲”を前に、想像以上に足掻き挑むものなのだ。
 波紋が静かに広がっていく。五感のすべてを研ぎ澄まし、次の瞬間、フォーマルハウトは銃口を真横下に向け直して引鉄を引いた。
 乾いた音が二度、風をきる。
 次いで跳ねあがった魚を仰ぎ、ゆきは驚愕の声を洩らした。
 魚の、目にあたるであろう場所に二箇所、風穴を開けられている。魚は咆哮らしいものをあげながら水上を跳ねまわっている。飛沫が雨のように降りかかり、波紋はそこここにいくつも広がった。
 男の口許が薄い笑みを描いたのを見て、ゆきは思わず息をのむ。
 美しく手入れのなされた妖刀、あるいは武器のようなものが持つ、引き込まれるような美貌。怖ろしいまでに整ったその男が窮地を助けてくれたのだと、ゆきはようやく理解した。
「た、助かったんじゃよ」
 礼を述べようとしたゆきを、男は「静かに」と制し、宝石のような青い眼光を薄く細めた。そして、再び乾いた音が、今度は一度だけ、闇を貫く。
 放たれた弾丸は魚の赤黒いあぎとの奥へと吸い込まれ、炸裂した。
 魚は破裂し、大小様々な塊となって水の上に落ちた。
 空気が再びしんと鎮まりかえったのを見計らってか、男は静かにリボルバーをしまい、視線だけを動かしてゆきに微笑みかける。
「ケガはないか?」
「う、うむ」
 こくこくと頷いて、ゆきは「下ろしてくれ」と続けた。が、男は小さく笑って首をかしげる。
 川は、フォーマルハウトにとってはさほどの深さをもたないものだった。この程度の深さの川に、あんな生き物がいるとも思いがたい。ならばあれはおそらくムービーハザードか、それとも“この世のものならざる”ものであったのかもしれない。たった今“死んだ”ばかりの魚の塊は、もうどこにも見当たらない。水底に沈んだのか、あるいは文字通りに消えてしまったのか。――もっとも、どちらであっても関わりのないことなのだが。
 水を出て石の上に踏み上がった後、フォーマルハウトはようやく少女を肩の上から下ろした。少女はおどおどとしながら、それでも丁寧に腰を折り曲げる。
「だ、誰かは知らぬが、助かったんじゃよ。ありがとう」
「――あれの目がおかしな光を放っていたのには気がついたか?」
「……え?」
「月が水面に反射しているな。……なるほど、これだと気付きにくいのかもしれない」
 男はゆきが述べた礼の言葉にはまるで関心なさげに口を開いた。
「あの光はたぶん、獲物をおびき寄せるための罠だ。幻覚を見せるのか、……ああ、なるほど、例の噂はあいつが生み出した結果っていうことか」
 石の上に落ちていたハットを拾い上げながら、男は独り言のように続ける。
「う、噂じゃと!? おぬし、おぬしもあの噂を聞いてここに来たのかの!?」
「“月の晩に死者が現れる”だったかな。……君はあれを信じてここへ?」
 フォーマルハウトの目がようやくゆきを映す。ゆきは弾かれたように言葉を飲み込み、目を逸らした。
「なるほど。それで、逢えたのか?」
「……いや」
「だろうな」
 低くくぐもった笑みを洩らし、男はハットを目深にかぶる。
「……わしは、」
「ん?」
 ゆきが口を開いたのに動きを止めて、フォーマルハウトは視線を再びゆきへと落とす。
 ゆきは拳を握りしめ、小さく震えながら、俯き、声も震わせている。
「わしはただ……知りたかったんじゃ。信夫が幸せであったのかどうか」
 落とし、ゆきはすがるような顔でフォーマルハウトを仰ぎ見た。
「わしはあれに人殺しを止めさせたかった! いかなる理由があろうと、人が人を殺めることなどあってはならぬことじゃ。だからわしは止めようと……でも出来なかった」

 それはゆきの心の底にあったものを一息に吐き出すような吐露だった。
 男は驚きもせず、無関心を顕わにするでもなく、ただ静かにゆきの声に耳を寄せる。
 
 わしは信夫に何をしてやれたんじゃろう。訊いてもどうせ答えてなどくれなかったじゃろうが、わしは知りたかった。わしにできることがあるかどうかを知りたかった。あやつは、……あやつは、わしが関わっていてもそうでなくても、あやつのままだったんじゃろうか。わしは、

「わしは少しでも、信夫に幸運を渡してやりたかったんじゃ……」

 吐き出し、目をかたくつぶる。
 そうしてそれきり押し黙ってしまった少女に、フォーマルハウトは月を仰ぎ見てから口を開けた。
「君が誰に逢うためにここへ来たのかは知らないが、……幻に縋ってみたところで、君の心が救われるわけではないだろう」
 言って、俯いたままのゆきの頭を軽く叩く。
「幻……」
「噂は真実ではなかったようだ。……そもそも、もしも仮に真実だったとしても、君が目にしたかもしれないそいつは、もしかすると君が創りだしたものにすぎなかったかもしれない。ホンモノのそいつではなかったかもしれないんだ」
 ゆきが顔をあげる。
 泣き出しそうな顔をしながら、それでも懸命にそれを留めている表情だ。
「喪われたものはもう戻らない。……二度と。……だが、君がそうして心に強く願うほどの相手なら、あるいは相手も君を心にかけていたかもしれない。心は通じるものだ。……だろう?」
 微笑み、もう一度ゆきの頭を軽く叩く。
「もう夜も遅い。帰って温かくしておやすみ」
 言い残し、フォーマルハウトは静かに踵を返した。
 ゆきは去っていく男の背を見送り、もう一度川の水に目を向ける。
 白々とした月が映し出されている水面には、今はもう静けさだけが漂っている。
「……信夫?」
 もう一度、呼んでみた。

 ◇

 アパートの前では、ゆきの帰りの遅いのを心配した般若面の青年が立っていた。
「……きら」
 呼ぶと、青年はゆきのもとに駆け寄ってきて、ゆきの身体が冷たく濡れているのを知り、ひどく慌てた。
 思えば、とある夏の日、寺島に連れられていった幽霊屋敷で出会ったのがきらだった。今も鮮やかに、あの日のことを思い起こすことができる。
「きら」
 呼ぶと、青年は大きく頷きながら応えた。そして自分が羽織っていた着物を脱いでゆきにかぶせ、手を引いてアパートの門をくぐる。
「きら」
 もう一度呼んでみる。応えが返された。応えた青年は、ゆきの顔を覗きこんで心配そうに首をかしげる。
 きらが着物の袖でゆきの頬を拭ったので、ゆきはようやく、自分が泣いていたのに気がついた。気がついてからはもう、押し留めることはできなかった。

「もう一度、……もう一度会いたいんじゃ、……信夫!」
 応えはない。
 
 声をあげて泣き崩れるゆきを、月光がさらさらと静かに照らし包んでいる。 
 

クリエイターコメントこのたびはオファーありがとうございました。

タイトルは「アリアンナの嘆き」というもので、キャッチの意訳は
ああ、あの人は一度も答えてくれない。
ああ、私の嘆きに全く耳をかさない。
となります。なんのひねりもなくて申し訳ないです。

鎮魂というものは、むしろ生者を慰めるためのものなのだ、という表現があるそうです。わたしはそれがすごく好きなのです。ああ、確かにそうなんだろうな、と。

お気に召していただければ幸いです。
口調等、なんなりとお申し付けくださいませ。

ありがとうございました。
公開日時2009-07-19(日) 22:20
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