★ 【ジャック・オ・ランタンの夜】ジャックの章 ★
クリエイター諸口正巳(wynx4380)
管理番号100-5141 オファー日2008-10-31(金) 20:47
オファーPC ジャック=オー・ロビン(cxpu4312) ムービースター 男 25歳 切り裂き魔
<ノベル>

 橙色の果実の中で、橙色の灯がゆれる。
 そんな橙色が、まちの中には、たくさん、たくさん、たくさんだ。
 あの夜に限って、たくさんだ。
 ああ、橙の夜、銀幕市の夜、1年に365回訪れる夜のうち、ただ1回だけの夜。
 そんな橙の夜には名前があってね。
 そう、あれは特別な夜だったのさ。
 ハロウィンの夜、だったのさ。



 ジャック=オー・ロビンは正装していた。いつもの彼の出で立ち、とも言う。けれど今宵の彼は、鼻歌混じりに鏡の前で身なりを整えるほど上機嫌だった。
 仮装した子供たちの歓声も遠のき、彼が分け入ったのは、町外れの森の中。不自然なほど忽然と現れた深い森。
 銀幕市では、珍しくもない環境だ。現代日本のまちであるのに、通りを歩いていれば突然サイバーパンクなスラムに迷いこむこともあるし、海上に海賊船や恐竜が突然現れることもある。不意に始まる森などは、まだまともな異空間と言えるだろう。
 ジャックは懐から封書を取り出し、『招待状』の書面をあらためた。

 郊外の森……目印は四つ目のジャック・オ・ランタン……
 喜ばしき夜……  貴方様に祝福を……
 お待ちしております、ジャック=オー・ロビン様。

 何度も読み返した内容と、自分のかたわらにあるジャック・オ・ランタンを見比べて、ジャックは微笑んだ。橙の光の放つカボチャのランタンには、目が四つある。
 その笑顔のまま、金色の視線を黒い森へと移せば――
 見える見える、ぶら下がった悪霊たちが。葉を落とし始めた不気味な枝葉に、ぼろや木切れで作られた悪魔や幽霊のオーナメントが吊るされているのだ。中には、人間の頭蓋骨を使っているものもあった。頭蓋骨は頭頂に丸い大穴を穿たれ、中に妖しい光球を仕込まれている。眼窩から、青とも緑ともつかない灯が漏れている。
 ジャックはにこにこしながら、光る頭蓋骨をちょんとつつき、オーナメントが縁取るけもの道を歩いていく。進むうち、無愛想な野生の樹木ばかりだった木々の顔ぶれが、よく手入れされたコニファーばかりになっていった。子供がひとりすっぽりと影に隠れられそうな、こんもりとした美しい三角錐がいくつも並んでいる。
 ジャックは枝葉の密の詰まった低木に目をつけて足をとめ、ふむ、と首を傾げた。
 いつしか始まったコニファーガーデンでは、あまりハロウィンらしい飾りつけが見られない。ジャックの右手が、ぢゃしん、とするどい音を立てた。彼の右手は、5丁の植木バサミに変わっていた。
 ざしざしざしざしん、と数十秒ばかり、夜の庭園の中に切断音が響いた。
 ほんの数十秒で、コニファーの一株は、緑色のオバケに姿を変えていた。
 しかし、ハロウィンにふさわしいオブジェが、庭園の中にひとつだけというのもと――ジャックはオバケの向かいのコニファーも、さっくりオバケに変えてしまった。
 ジャック・オ・ランタン、魔女、吸血鬼、狼男――オーソドックスなモチーフを、次から次へとコニファーから切り出して、すっかり全身樹液くさくなってしまってから、ジャックは苦笑いした。
「キリがないか」
 見上げれば、夜空の下と庭園の終わりに、一軒の屋敷。
 美しく、細やかに、芸術的とも言えるほど手を入れられた庭園。それを見下ろす、ツタに彩られた屋敷。灰色の煉瓦が築く道。それは、銀幕市の中に現れたイングリッシュ・ガーデンであった。
 重厚な木の扉が開く音がした。
 屋敷そのものが、客を迎え入れようとしているのか。ジャックは植木バサミにしていた手を一瞬で人間の手に戻すと、開いた扉に向かって歩きだした。
 屋敷の中からは、生温かい空気と、暗い赤や橙の光が漏れ出ている。
「お邪魔します」
 ジャックがロビーに足を踏みこむと、彼の背後で、ゆっくりと分厚い扉が閉まった。振り返りもせずに、外界から隔絶される音を聞きながら、ジャックは顔に大きく笑みを浮かべた。
「こんばんは。お誘い、どうもありがとう」
 館の主と思しき者の姿はない。官弦楽器の耽美な音色に合わせて、女たちが歌っているような――そんな荘厳な音楽が聴こえるような気がする。鼓膜は震えていない。聞こえるのは、ジャック自身の息吹だけ。けれども、ここに確かに音楽は存在する。
「ボクはどこに向かえばいいのかな?」
 誰もいないロビーで、ジャックは尋ねる。
 暗い臙脂の絨毯、マホガニーの階段、きらびやかなシャンデリアは、答えてくれない。しかし、ロビー奥の左側のドアが、軋みながらも静かに開いた。姿を持たない執事かメイドが、うやうやしくドアを開けたかのよう。不可視の給仕は、ジャック=オー・ロビンに深々と頭を下げ、「こちらでございます」と言っている。
 ジャックは大きく頷いて、開いたドアに向かった。
 ロビーを抜けた瞬間から、音が生まれた。


 ぉアアアアアアア!
 アアアアアアアア!


 悲鳴、悲鳴、悲鳴。ひとの身体の中から、血とともに噴き出す、それは悲鳴というものだ。ルビー色の液体が高々としぶく音。巨大な刃が骨ごと肉を断つ音。錆びついた鉄槌が、生きたままの肉を叩いて平たく伸ばす音。
 パイプオルガン。曲がったクラリネット。
 そして、悲鳴、女の悲鳴、男の悲鳴、子供の慟哭。
 耳をつんざくのは、そんな極上の音楽。
 鼻を曲げようとしているのは、腐臭と血、死の匂い。錆びた鉄の匂い。砥がれる刃と、研ぐ石の匂い。そしてかすかなかすかな、ワインの香り。カボチャの香り。
 目に焼きつくのは、錆びた格子。まるで監獄。あるいは、黒ずんだ分厚い樫のドア。ドアにもものものしい鉄製の鋲やプレートが打ちつけられていて、小さな覗き窓にも格子がはまっている。
 ジャックの左側には、錆びついた鉄の格子が並ぶ。右側には、冷たい石造りの壁と、樫のドアが並んでいた。
 ドアは内側から叩かれている。格子も内側から揺すられている。
 出してえ、出してえ、出せえ出せえ。
 青褪めた男女の腕が、格子の間から飛び出して、虚空をつかもうとしている。乾いた血でてらてらと光る床を、ジャックは歩き始めた。
 前方で、重金属製の何かが動く音が起こった。落とし扉が上がったのだ。
 血塗れの廊下の向こうから、ゆっくりと小山のような影が近づいてくる。のし、のし、と空気さえ震える低い足音。身長は3メートル以上あるだろう。十字の切れ込みが入った円筒のような鉄仮面をかぶった大男だ。セメントじみた色合いの肌を、乱雑な縫い目が走っている。太い釘やボルトが、身体のあちこちから飛び出していた。
 高名な博士が生み出した、つぎはぎの怪物だろうか。ハロウィンにふさわしいと言えば、ふさわしいかもしれない。
 けれども、彼が自分を招待したとは思えない――ジャックはそう判断した。それでも、近づいてくる怪物に、うやうやしく頭を下げる。怪物は十字の目出し孔ごしにジャックを一瞥し、無言で彼の横を通り過ぎた。
 出してえ、出してえ、出せえ出せえ。
 格子の奥からは、なおも腕。
 怪物の右腕の筋肉が軋む音。ゆっくりと振り上げられる、丸太のような右腕。手に握りしめるのは、無骨すぎる巨大な鉈だった。長方形の刃は、2メートルほどもあるだろうか。
 ごう、と唸りを上げて鉈が振り下ろされた。
 刃が鉄の格子をわずかになぞり、一瞬火花が散った。
 床に刃先がしたたかに当たり、またしても火花。
 そして、十数本の腕が宙を舞う。
 ぎぃぃぃぃええええええええああああアアアアア!
 ひぎぃぃいいいいェェェェェェェアアアアアアガ!
 格子の奥から外に差し伸べられていた腕が、今は床を力なく掻いている。虚空に飛び散った血の匂いを、ジャックは深呼吸で肺に送った。
 ジャックは黙々と仕事を続ける怪物の背中を見た。無慈悲な刈り取り人は背に籠を負っている。籠に入っているのは、腕である。血をなくし、もはや動くこともない、白い白い腕ばかり。
 廊下の突き当たりまで歩いた怪物は、のろりと振り返り、床に散らばった腕を拾っては、背中の籠に投げ入れる作業に移っていった。
 怪物がくぐってきた落とし扉は、上がったままだ。扉の向こうは白い霧のような煙で覆い隠されている。開いている格子もドアもない。ジャックが進めるのは、落とし戸の向こうだけだ。
 腕が! 腕が! 腕が!
 格子の隙間から飛んでくる悲痛な声を背に、ジャックは笑顔で白い煙の中へと進んでいった。


 貴方様は美しき刃の化身。
 今宵は貴方様のための夜。
 ようこそ、ジャック=オー・ロビン様。


 足を踏み入れ、くぐり抜けてみれば、たちこめていた白い霧は、安っぽい舞台の演出のようであった。ジャックさえも意外だと思えるほど、屋内の霧はすぐに晴れた。血と錆の回廊の次に彼を迎え入れたのは、紫色の絨毯が敷かれた回廊である。そう、またしても回廊。天井はずいぶんと高い。
 すん、と一度空気の匂いを嗅いだだけで、ジャックにはわかった。この回廊にも血があふれているということだ。
 一歩前に出て絨毯を踏む。
 じぢゅり、と湿った音。
 ほんの少し片眉を上げ、ジャックは足元に目を落として、もう一歩歩く。さらに一歩。
 ぢぢゅり、じゅるり。
 絨毯は、これでもかというほど湿っているようだ。
「ははあ。なるほど」
 ジャックの口から、思わず独り言が飛び出した。びっくりするほど、おかしかったから。絨毯はたっぷり血を吸っているのだ。ジャックの革靴の輪郭をなぞるように、絨毯から血が染み出している。紫色の絨毯は……おそらく、もとは薄い青だったのではないか? 新鮮な血を吸っているから、まんべんなく紫色なのだ。
 どん、どん、どんどんどん。
 じぢゅりじぢゅりと回廊を進むジャックを、壁の向こうからの低い音が追う。まるで誰かが、壁を叩いているかのような。
 どん、どん、どんどんどん。
 白い古い漆喰がはらはら落ちる。落ちた先から、血に染まっていく。
 こ
 こ
 か
 ら
 だ
 し
 どどどどどどどどどん!
 どどどどどどどどどん!
 ジャックは回廊の途中で足をとめ、そうっと壁に耳を押し当てた。壁の向こうを、相変わらず誰かが叩いていた。誰かがすすり泣いている。皮と爪が剥がされる音も聞こえる。それから、やめてくれと懇願する声。こ こ か ら だ し て と助けを呼ぶ声。
「いいとも、そこにいるなら、出してあげるよ」
 幸い、ジャックは機嫌がよかった。
 ばしっ、とその右手の五指が五本のナイフに変じた。頭上高くその手を上げて、古びた白い壁にナイフを立てる。次の瞬間には、ざばッ、と壁に5本の赤い縦線が入っていた。
 ぞば、ざば、ざはっ、と立て続けに追い討ち。
 壁に、たちまち薔薇のかたちの切れ込み。
 凄まじい、女と男の絶叫が響いた。壁の薔薇から鮮血が噴き出す。
 それを合図にしたかのように、紫と白の回廊が姿を変えた。
 悲鳴と轟音が下りてきて、照明が落ちた。窓もないのに、稲光がしばたき、ジャックが立つ回廊を照らす。ザらラっ、と高い天井から無数の鎖が落ちてくる。
 鎖の先にぶら下がっているのは、腕と足。絡め取られているのは、足掻く人々。見上げたジャックの頬に、肩に、血の雫が滴り落ちる。
 どの人々も、見上げるジャックの鼻先よりもずっと高い位置でもがいている。見たところ、バッキーを連れている人もいたし、ファンタジーやSFの世界から抜け出してきたかのような風体の人もいた。今、ジャックの頭上で助けを求めているのは、単なるムービーハザードの中の名もなきモブではない。れっきとした銀幕市民だ。

 しかし、ジャックは笑って歩く。
 なぜなら、彼には、招待状があるから。
 びたびたと降る雨の中、ジャックは招待状を手に歩く。
 そして、やがて目の前に現れた、荘厳な青銅の扉を開けただけ。

「ああ、お待ち申し上げておりました」
 管楽器の音色もかくやというほど、美しいメゾソプラノ。真紅の絨毯、橙の火を抱えた暖炉、白い白いテーブル。切り取られた誰かの首が、大皿の上に乗っている。「中身」に刺されているのは、フォンデュ・フォーク。ガラスの器に盛られている目は、虹彩の色ごとに分けられて、首の大皿の間に置かれている。青い目、茶の目、灰の目、緑の目。刺されているのは、やはりフォンデュ・フォーク。一応、野菜も用意されていた。サイコロ上にカットされた橙色のものは、カボチャに違いない。刺されているのはフォンデュ・フォーク。
 テーブルの中央に、蝋燭の炎が温める小さな鍋。中では、チーズと白ワインがくつくつ煮えていた。
 鍋の正面の席には、正装した白骨死体がぐったりと腰かけている。
 灰色の花嫁が、白骨死体と化した男の前に立っていた。スレート・グレーのウェディングドレスとマリアヴェールの裾は、音もなく床に広がっている。裾を持ち上げる天使の姿はどこにもない。メゾソプラノは、マリアヴェールの中から聞こえる。
「ジャック=オー・ロビン様。ようこそいらっしゃいました」
「お招き頂き、光栄です」
 ジャックは優雅に腰を折り、頭を下げる。手馴れたものだ。彼の正装には、その礼節がふさわしい。
「ああ、つい、庭の木と壁を、ちょっといじってしまったんだ。もっと素敵にしたかったから」
「かまいません。貴方様ならば、より良くしてくださっているはずですから」
 花嫁は笑みを含んだ声でジャックの悪戯を許し、あまつさえ、席をすすめた。
「今宵は、200年前、わたくしどもが夫婦の誓いを立てた夜。そして、貴方様がお生まれになった夜でございます」
「ああ、そうだったね。まさしくボクが生まれた夜だ。ボク以外に知ってるヒトがいたなんて……」
「ともに、この喜ばしき夜をお祝いいたしましょう。貴方様がよろしければ……」
「もちろん」
 ジャックは顔いっぱいで笑ってから、タキシード姿の死体の隣に座った。
 灰色の花嫁は、死体の向かいの席。
 大きなテーブルには、30あまりの席が残っている。誰も座っていないかと思いきや――用意された空のグラスに、一斉にねっとりとした血色のワインが注がれて、すう、と宙に浮いたのだ。
 タイミングが遅れてしまったが、ジャックも笑顔でグラスを掲げた。グラスを手にすらしていないのは、ジャックの横の新郎だけだ。
「結婚記念日おめでとう、マダム」
「お誕生日おめでとうございます、ジャック=オー・ロビン様」
 恐らくは、とっくの昔に死んだ貴婦人と、ジャックはワインのグラスを当てた。

「ラスくん! ラスくん、ネイくん、どこ!? 助けに来たよ、ねえ、どこ! なんなのよ、この家。あたしの友達、どこにやったのよおッ!」

 この華やかな祝いの席に水を差す、若い女性の声が、食堂の壁の向こうで上がっている。
 灰色の目玉を手に取ったばかりのジャックは、首を傾げて、声のするほうを見た。それから、金色の目だけをすいっと動かし、灰色の花嫁の機嫌をうかがう。
「ボクが行ってこようか? せっかくのディナーを邪魔されそうだ」
 花嫁がそっと首を横に振る。
「貴方様は大切なお客様です。どうぞ、お気になさらず」
「傍観に徹するだけでいいと?」
「貴方様の御刃を汚す必要はございません」
「汚す、って。ボクは血が穢れているとは思わないよ。でも……その気持ちは、嬉しいな」
 ジャックは微笑み、花嫁も静かに静かに微笑んだ。
 廊下で、ギロチンの刃が落ちる音。
 若い女の、断末魔。
「――ふむ。静かになったね」
「しかし、これでは、逆にすこし寂しいような気もいたします」
 花嫁はフォークを置くと、音も立てずに席を立った。しずしずと、部屋のどこかで、見えない楽団が楽器を構えるかすかな音がした。そして――まるで無色透明の空気からにじみ出てきたような、ピアニッシモからはじまるアダージョが聴こえてきた。
「お客様。どうぞ、お食事をお続けになって」
 花嫁はささやき、メゾソプラノで歌いはじめる。


 食堂の外では、鎖とギロチンの刃に絡みつかれて、招かれざる者たちが吊るされている。
 足元を通る怪物に怯え、まだ見ぬ勇者に助けを求め、傍観者に怨嗟の念を吐く。


「この家も、あの庭も、キミの声も。なくなってしまったら、ちょっと残念だよ。とても素敵だから」
 去り際、ジャックはそう言った。
 銀幕市では、人を喰うものが存在することは認められていない。市民の良き隣人であるためには、隣人を傷つけず、また、どんなに餓えてもけっして喰わないと誓いを立てねばならないのだ。この屋敷と花嫁は、近いうちに有志の手によって抹殺されることだろう。
「キミには、少しでも長生きしてもらいたいかもしれない。キミにべつの『生きかた』を示すのはあんまり美しくない気がするんだよ。……今日は、ありがとう。明日から、ボクはキミのことを忘れる。ボクは今日、ここにいなかったことにする。それがボクからのお礼だよ」
「門は開けております。またいつでもいらしてください」
 花嫁はそっと微笑んだ。
 ジャックは一瞬、彼女の姿と微笑を、マリア像と見間違えた。
 ぱたぱたぱた、ひとひとひと、と天井から雨が降ってくる……。マリア像のように微動だにせずたたずむ彼女の姿が、次第に、灰色から真紅へと変わっていく。
 たすけて……。
 ジャックは廊下や天井のほうぼうから聞こえる声に耳を貸さなかった。ただ、自分の誕生日を知っていて、それを祝ってくれた貴婦人の親切だけを思った。
 ジャックが館の外に出たときは、すでに、彼の生まれた日が過去のものになっていた。


 人を喰う屋敷と人を喰うサイレン。
 それが11月をすぎた今もまだ存在しているのか、ジャック=オー・ロビンは確かめようとも思わない。忘れなければならなかったから。



〈了〉

クリエイターコメントサイレンがうたった歌は恐らく"Happy Birthday to You"。グロくなりすぎたのでリテイク出される前に推敲の際自主規制しました。雰囲気重視で書かせていただきました。過ぎ去ったハロウィンを楽しんでいただければ幸いです。
公開日時2008-11-09(日) 22:10
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