★ メロウクラック・愛の華 ★
<オープニング>

 カフェ・スキャンダルにて、大騒ぎ。
 何事かと思い、人混みの方へと寄ってみる。
 同じような野次馬は、数え切れぬほど。
 騒ぎの中心には、スレンダーな美女。
 その美女を取り囲むようにして、若い女性が群がっている。
 いや、群がっているというよりは、完全包囲しているような。
「あんた、何様のつもりなのよ!」
「ほんっと! ふざけんじゃないわよ!」
「ちょっと、聞いてんの!?」
 若い女性は、口々に文句を吐き散らしている。
 その矛先は、全て、センターで腕を組んでいる美女へ。
 文句の内容は、少し聞いただけで十分に把握できた。
 何のことはない。恋愛沙汰の騒ぎだ。
 どうやら、あの美女、かなりの曲者らしい。
 女性等の文句を取り纏めると、つまり。
『私(達)の彼氏を返して!』
 そういうことだ。

種別名シナリオ 管理番号664
クリエイター櫻井かのと(wdhu3592)
クリエイターコメント カフェ・スキャンダルで、何とも醜い騒ぎが勃発。
 スレンダーな美女は 『メロウクラック』 という映画の主人公。
 名前は、ルナミス。ムービースターです。23歳。172cm。
 黒髪で、紫色の目は、ちょっと釣り目。服装もセクシー。露出狂?
 メロウクラックは、ちょっとだけオトナ向けの映画。
 ルナミスは、セクシースナイパーとして活躍します。
 作中で、数多の男を虜にし、食い物にしているルナミス。
 外に出てからも、同じように大暴れしているようです。
 ルナミスに文句を言っているのは10代前半〜20代後半の女性。
 彼氏を奪われてしまったようで、皆様、御立腹の御様子です。
 
 こんな所でモメるな。他所でやれ。的な感じですが。
 現場に居合わせてしまったのも、何かの縁。
 ルナミス粛清に、協力してあげて下さい。

 ・時間枠は、午後三時。おやつの時間です。
 ・男性でも女性でも、どちらでもOKです。
 ・男性の場合、ルナミスに口説かれます。クラッ。
 ・女性の場合、見下すような視線で見られます。イラッ。
 ・被害者の望みは、彼氏を取り戻すこと。
 ・ルナミスは、返す気なんて、更々ありません。
 ・あなたの物は私の物。私の物は私の物。そんな思考。
 ・男性を虜にすることに快感を覚えているようです。
 ・が、誰に対しても淡白で、手に入れたら放置、なスタイル。

 心から愛した男性は、まだ一人も存在していないようです。
 愛とは何か。その辺りを上手に説いてあげることが出来れば、
 ルナミスは、目を覚ますかもしれません。

 恋愛上手な人が集まれば、割とスンナリと事が運ぶかもですが。
 参加者の中に、恋愛音痴な人がいた場合、愉快に難航するかも。

 恋愛錯誤プレイング。楽しみにしております。うふふ。

参加者
清本 橋三(cspb8275) ムービースター 男 40歳 用心棒
クライシス(cppc3478) ムービースター 男 28歳 万事屋
ジョニー・キャラダイン(crfy8265) ムービースター 男 29歳 本人
愛宕(cnna7390) ムービースター 男 30歳 天狗
新倉 アオイ(crux5721) ムービーファン 女 16歳 学生
<ノベル>

「いやー……。見事なラストだったな〜……っとと……」
 一人、カフェにて慌てて口を押さえたアオイ。
 彼女は、とある映画を満喫して間もない。
 予想外のラストが気に入ったらしく、いまだに夢心地のようだ。
 実際はさぁ、大して期待してなかったんだよねぇ、あれ。
 あいつが、やたらと勧めるもんだからさ。どんなもんかな〜程度で。
 でも、裏切られたなぁ。良い意味でね。
 まさか、ラストで主人公が、あんなことするなんてねぇ。
 あたしは好きだけどさ。どうなんだろうね、あれ。
 結構、分かれるんじゃないかなぁ。賛否両論っていうの?
 一人、カフェの奥でアイスココアを飲みながら頷いているアオイ。
 彼女を魅了した映画、それは『イアルクアルテ』という作品。
 まるで無名の監督が手がけた作品なのだが、これがまた大当たり。
 アオイが満足しているとおり、ラストの意外性が何とも魅力的なのだそうで。
 もう少し詳しく説明すると、主人公の青年が精神病を患っていて……。
「ほんっと! いい加減にしなさいよ!」
 その青年が、とある老婆と出会うことから物語は幕を開け……。
「ちょっと! 聞いてんの!?」
 その老婆というのが、青年の実の母で……。
「何とか言いなさいよ!」
 ……えぇと。説明させてくれない状況のようです。
 一体何事か。カフェ内に、女性の荒声が響き渡っていますね。
(…………)
 騒々しくなったことで、余韻に浸ることが出来ないようで。
 アオイは不愉快そうに頬を膨らまし、騒ぎが起きている店内中央をジトリ。
 店内中央には、テーブルに頬杖をついて目を伏せている女性。
 その女性を取り囲むようにして、四人の若い女性が立っている。
 テーブルに頬杖をついている女性は、口元に薄っすらを笑みを浮かべているが、
 彼女を取り囲む女性たちは、それはもう、すごい剣幕だ。
 皆、眉を吊り上げて、怒りを露わにしている。
 何に対して、そこまで怒っているのか。
 少し荒声に耳を傾ければ、それは容易に理解できた。 
 何のことはない。痴話喧嘩……とは少し違うけれど。
 恋愛問題。どうやら、彼女たちは、恋人を奪われてしまったようだ。
 未だに頬杖をつき、反論することなく淡く微笑んでいる、あの女性に……。
(あ。思い出した。あれだ。メロウクラック。確か、あれの主人公よね、あの人)
 アイスココアを飲み干すと同時に、騒ぎの中心にいる女性の正体に気付いたアオイ。
 二週間ほど前に見た、ガンアクション映画『メロウクラック』
 その作品にセクシースナイパー役で登場する主人公。名前はルミナス。
(ふぅ〜ん。外に出ても、男好きなのは変わらないんだねぇ。……っていうか、さ……)
 おとなしくしていられたのは、ほんの一瞬だけ。
 騒々しいことこの上ない状況が、アオイの機嫌を激しく損ねた。
 コトリとグラスをテーブルに置き、少し声を張って不愉快を露わにする。
「ちょっと、そこ。マジうるさいんだケド。いい加減にしてくんない?」
 アオイの一声で、シンと静まり返った店内。
 その静寂の隙間に、一人の男がポツリと呟いた。
「いや、まったくだ」
 低い声に、クルリと振り返るアオイ。
 見やった先では、何とも古風な男がスプーン片手に頷いていた。
 溢れんばかりの侍魂を備えている、この男の名は清本 橋三。
 見るからに、只者ではない。かなり腕の立つ実力者であろう。
 だが、どうにも締りがない。その原因は、彼の目の前にあるスイーツだ。
 苺をふんだんに使った、ストロベリータルト(うさぎの砂糖菓子付き)
 カフェ・スキャンダルにて、三時のおやつタイム限定スイーツとして、
 販売開始と同時に、あっという間に売れてしまう人気スイーツ。
 これを食べているイコール激戦を経て、なおかつ、その激戦に勝利したということ。
 その辺りは勿論なのだが、決定的に締まりのない箇所が、もう一つ。
 橋三の口元に、ストロベリーソースがついているという点だ。
 かなり豪快に口端から頬へかけて伸びているが……本人は気付いていないようで。
「……おじさん、めっちゃソースついてるよ」
「むっ? 何と。まことか?」
「うん。はい、これ。拭きなよ」
「かたじけない」
「っていうかさぁ、ほんと。マジうるさいよね、あそこ」
 橋三にハンカチを渡した後、再び店内中央をジットリと見やって文句を述べたアオイ。
 すると、しばらく黙っていた女性たちが、我に返って反論してきた。
 あなたには関係ないでしょう? 私達は、本気で許せないのよ!
 口々に反論する女性たちに、アオイはヤレヤレと肩を竦める。
「他の女にフラッといっちゃった男を取り戻したいとか。全っ然理解できないんだケド」
「まったくだ。文句ならば、その男共に言うべきであろう」
 同調し、頷きながら言う橋三。アオイは「だよねー」などと言いつつ苦笑を零した。
 確かに、二人の言うとおりだ。
 心変わりした相手を取り戻そうとする姿は、傍から見ていると惨めに映る。
 どのようにして奪われたのか、その辺りは定かではないが、
 奪われた、という事実が、彼女たちを躍起にさせているのかもしれない。
 アオイと橋三の忠告・文句を聞き入れることなく、食ってかかる女性たち。
 渦中の人、ルミナスはというと……相変わらず、淡い笑みを浮かべているだけ。
 ほくそ笑んでいるようにも見える、その表情が、更に怒りを誘うのだろう。
 ギャーギャーを文句を言う女性たちには目もくれず。
 ルミナスは、スッと薄く目を開け、店内を見回した。
 騒然としている店内。その中で、ルミナスは、とある男に目を留めた。
 この状況で尚、ターゲットを捉えるとは……困ったものだ。
 コツコツとヒールを鳴らし、他には目もくれず。
 ルミナスは、狙った獲物のもとへと歩いていく。
 無論、待ちなさいよと叫ぶ被害女性たちの言葉も無視で。
「ねぇ、あなた。綺麗な顔してるわね」
 ニコリと微笑み、男の顎をクィッと指で押し上げたルミナス。
 ルミナスにロックオンされた不憫(?)な男……愛宕。
 確かに、綺麗な顔。整った顔立ち。そこはかとなく物憂げで。
 そこがまた、セクシーでもあるような……気がする。
 ルミナスに顎を押し上げられた愛宕は、一瞬キョトンと呆け、
 すぐにハッと我に返り、ルミナスの手を避けて苦笑しながら返す。
「光栄なる御言葉ですが……いただけませんね」
「あら。どうして? 私じゃ不満かしら?」
「いえ。そうではなくて。ここには、たくさんの人がおりますし」
「ふふっ。じゃあ、二人きりになれる場所へ行きましょうか?」
「いえ。そうではなくて。皆さんの御迷惑になりますから」
「だから、場所を変えましょうって言ってるのよ。私は」
「いえ。ですから……」
 噛み合わない会話。戸惑い、苦笑の止まない愛宕。
 彼の、やんわりとした口調もさることながら。
 根本的に、ルミナスは唯我独尊スタイルのようだ。
 他人の意見や気持ちなんて、つゆ知らず。
 己の意のままに、己が世界の中心であるかのように振舞う。
 欲しいと思ったものは、何が何でも手に入れたがるタイプだろう。
 だが同時に、飽きっぽくもあるようだ。
 愛宕が自分に靡かないことを悟ると、すぐさま標的を別の男へと変える。
 金魚のフンのように、背後で被害女性たちが怒っているのにも関わらず。
「……駄目だね、あれは。も〜救いようがナイってやつ?」
「うむ。実に困った女子だ」
 やれやれ、と揃って肩を竦めたアオイと橋三。
 店内の騒然とした雰囲気は、相変わらず。
(困りましたね……。この状況、とても心苦しいのですが……って、あっ)
 どうしたものか、何とか出来ないだろうか。
 そう考えていた愛宕の目に、とある知人が映りこんだ。
 いや、映りこんだというよりは、ニョキッと湧いた感じか。
 勢い良く扉を開け、ズカズカと店内に入ってきた人物は、クライシス。
 どうやら、騒ぎを聞きつけて、飛んできたようだ。
「クライシスさん」
 愛宕がヒラリと手を振ると、クライシスは「おっ」と目を丸くし、愛宕に歩み寄る。
「何やってんだ、お前。こんなところで」
「いえ、こんなところも何も……ここは、ごく普通のカフェですから」
「ははっ。ま、そりゃそうだけどよ。状況が状況だろ」
「まぁ、はい。そうですね……」
「んで? 問題の女ってのは……あいつか」
「はい。大暴れしております」
「ったく。真昼間から、よくやるよなぁ。どれどれ」
「あ、ちょっと、クライシスさん?」
 ツカツカとルミナスに歩み寄っていくクライシス。
 一体、何をするのかと思いきや。
「きゃっ! ちょっと、何よっ」
 クライシスは、ルミナスの首根っこを掴み、そのまま天外へとズルズル……。
 離しなさい! と文句を言うルミナスをスルーし、一方的にズルズル……。
 店内にいる客達に、ごゆっくりどうぞ〜などと、店員のような台詞を吐いて。
 ルミナスが強制連行されたことにより、店内は静まり返った。
 先程までは、よく聞こえなかった店内BGMが、鮮明に聞こえる状態だ。
 唐突な静寂に、ポカーンと呆けてしまうのも無理はない。
 だが、被害女性たちは、すぐに我に返る。
 自分等の目的を果たせていないと、慌てて店外へと移動する被害女性たち。
 彼女らのバタバタとした足音で、次いで我に返ったアオイたちも、後を追う。

 *

「どうした! さぁ、やってみろ! 腕立て伏せ! 百回だ!」
「だから、どうして。私が、そんなことをしなくちゃならないのよ」
「答えは簡単だ。俺の好みが、スレンダー美女だからだ!」
「全然答えになってないわよっ」
 店外へ出て早々、妙ちくりんな言い合いをしているルミナスにキョトンとするアオイたち。
 何がどうなってるの? と尋ねると、クライシスはポリポリと頭を掻きながら簡潔に説明した。
 ルミナスと妙ちくりんな言い合いをしている男。彼の名は、ジョニー・キャラダイン。
 クライシスがルミナスを連れて店外へ出た途端、
 彼は、物凄いスピードで駆け寄ってきたのだという。
 おそらく、彼もクライシス同様、騒ぎを聞きつけてカフェへと向かっていた途中なのだろう。
「というか、何なのだ、あれは。腕立て伏せとな……?」
「さ〜っぱり意味がわかんないんだケド〜」
「彼なりの制裁……でしょうかね」
 はて……? と揃って首を傾げる、橋三・アオイ・愛宕。
 まぁ、確かに意味不明かもしれない。
 ジョニーの吐く台詞は、どれもこれも首を傾げるものばかりだ。
 自分の好みがスレンダー美女だということを、やたらとアピールし、
 その上でルミナスに腕立て伏せやスクワットを強要。
 それをルミナスが拒めば、やる前から諦めるな! と喝を入れる。
 コテコテの軍人タイプである彼もまた、唯我独尊な雰囲気。
 その為、ジョニーとルミナスの言い合いは、平行線を辿るばかりだ。
 何だ何だ何事だ、と集まってくる野次馬たちも、
 二人が何故、腕立て伏せやスクワットで揉めているのか理解らない。当然だ。
 しばらく眺めてはいたものの、これでは埒が明かない。
 というか、趣旨がおかしなことになってきているではないか。
 クライシスはケラケラと笑い、言い合うジョニーとルミナスを引っぺがした。
「はいはい、そこまで。お前ら、何やってんだよ。楽しいけどさ」
「むっ! 何とは何だ! こやつのタルんだ精神を叩きなおそうとしているではないか!」
「はいはい。わかったわかった。でもね、そのやり方じゃあ、駄目だって」
「何を!? これを体罰だとでも言うか!」
「違うって。そうじゃなくてさ。あんたも、人の話 聞かねーなぁ」
「こやつのしていることはな! 犬猫の発情と同じなのだぞ!」
「おま。発情って……」
「そうだろう! みっともないこと、この上ない!」
「あ〜〜〜〜……」
 めんどくせぇ。クライシスは、心からそう思った。
 熱血タイプは嫌いじゃないけれど、熱過ぎるのも問題だ。
 いや、熱過ぎるというか、暑苦しいような気も……。
 すっかりジョニーのターン。
 何が何だか理解らなくなってしまったが、これを巧く纏めることが出来る者がいた。
「えぇと……。ルミナスさん」
「何よっ」
 イラついているのだろう。ルミナスはギロリと愛宕を睨み付けた。
 愛宕はクスクス笑い、柔らかい声で彼女を諭す。
「先程の貴女より、今の貴女のほうが魅力的だと感じますよ。私は」
「……何、意味のわからないこと言ってるのよ」
 不愉快そうに眉を寄せるルミナス。
 そんなルミナスへ、クライシスは告げる。
「お高く留まってる美人より、感情的な美人の方が。ってことだろ。な? 愛宕?」
「えぇと……。まぁ、そういうことですね」
 クスリと笑い、目を伏せた愛宕。
 愛宕とクライシスの言葉に、ルミナスは沈黙。
 悟しの言葉を受け入れたわけではない。
 理解に苦しんでいるが故、言葉が出てこない状況のようだ。
 誘惑すれば、どんな男でも自分のものになった。
 それが心地良く、快感だった。クセになる楽しさ。だから繰り返した。
 そうして生きることで満たされたから。
 けれど、それは、あくまでも映画・作中の中での話。
 彼女のものになる。そう組まれた脚本上での話。
 実際に外に出てみれば、そうはうまくいかない。
 誘惑しても脈のない男はいるし、自分以外の女に惚れ込んでいる男もいる。
 けれど、そういう男を好き好んで誘惑していた自分がいた。
 手に入れたときの快感が、比べ物にならないから。
 作品と同じように、満たされたいと思っただけ。
 今も、そう思ってる。自分の意のままに、男を手玉に取りたいと。
 だが実際、現状は理解不能なことになっているではないか。
 かなりの上物なのに、誘惑しても脈なしな男に諭され、
 ストロベリーソースを頬に付けた(取れていないらしい)ちょんまげ男に見物され、
 何故か、腕立て伏せを強要する、しつこい男はいるし……。
 何もかもが、想定外。意のままにならない。
 そんな状況にイラつき感情的になっている、らしくない自分。
 翻弄されている。ペースを乱される。
 それに戸惑っている自分を見やる、被害女性たちの勝ち誇ったような笑み。
 これ以上、ここにいたら私が私でなくなる。
 自分のスタイルを、貫くことができなくなってしまう。
 いや、貫くことは可能かもしれない。けれど、酷く不恰好になる気がする。
 いつでも余裕の笑み、余裕の構え、精錬された誘惑モーション。
 それこそが私なのに。
 言葉を発せぬまま、ルナミスは、その場から逃げ出した。
 生き方なんてひとそれぞれなのに。自分の生き方を否定されているような気がして。
 自分を貫きとおすのは、間違いではない。
 けれど、それによって他人に苦痛を与えるのはいけないこと。
 そういう生き方をしてきたんだから、そう簡単に変えることなんて出来ないだろう。
 でもまた。こうして、この街に顔を出すつもりなのであれば。
 ちょっとずつで良いから、改めてみてほしい。
 願うのは、ただ一つ。それだけ。
 逃げ出したルミナスを追って、
 尚も腕立て伏せ・スクワット・重量挙げ(何か増えてる……)を強要するジョニー。
 全力疾走で逃げるルミナスを目で追いつつ、アオイはプッと吹き出した。
「何ていうかさ。もぅ、あの二人が付き合っちゃえば良いんじゃナイの?」
「意外とうまくいくかもしれぬな」
「あっははは! それ、面白いな」
「……何にせよ、苦労しそうですね」

クリエイターコメント
公開日時2008-08-13(水) 09:30
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