★ 『銀幕★狂想曲』 ★
イラスト/キャラクター:久保しほ 背景:ミズタニ


<オープニング>

「ロイ・スパークランドって、あの『エディ・ジャックス』作った監督だよね!? あ、私は――ええと、エニシ・アサマ?って言います。初めまして! こんな間近で監督と話せるなんて超感動!!」
 浅間 縁の声が上ずっているのも無理はない程度に、ロイは有名人だった。顔は知らなかったとしても、ある程度、映画を観ている人間なら、名前を聞いたことくらいはあったからだ。
 もっとも、しかしそれは映画を観ていた側の話で、映画の中にいたものたちにとってはそうでもないようで。
「皆の反応から察するに、すっごい人なんだな。あたしは烏丸つぐみ、宇宙忍者ナリ。ニンニン」
 烏丸つぐみが、わざとらしく忍者風(?)の名乗りをあげ、
「お初にお目にかかる 、岡田剣之進と申す。俺で良ければ何なりと使ってくれ。あー……これは“あるばいと”代?は出るのか?」
 と、岡田剣之進が刀を挿した着流し姿で、無邪気に話し掛けた。
「なんだって、Japanese NINJA!? Realy!? That's Great! ……と、キミ! キミはSAMURAIだな! KUROSAWAだ! こりゃ凄い。やっぱり、ここはパラダイスだね。あ、手伝ってくれたら日当は出るハズだ。よろしく頼む!」
 実際にムービースターと接するのは、それだけで、ロイを相当、興奮させたようだ。日本語が流暢なことからして、彼は日本映画も好きなのかもしれない。

 さて、そのロイ・スパークランドの目的は、この街を舞台に、この街でロケをして、映画を撮るということだった。しかも、スタッフもキャストも、この街の住人を使っていきたいというのだから、型破りな話だ。
 だが日本のハリウッド銀幕市の住人は映画が好きだ。製作に携わりたいと願うもの、スクリーンに出てみたいと思うものも決して少数派ではなかった。
「初めましてっ、私、七海 遥っていいます。演技力は学芸会レベルですけど、映画への情熱には自信あります! スタッフでもキャストでも、何かお手伝いできることがあったらぜひぜひお手伝いさせてくださいっ。……あっ、あと良かったら監督さんのサインお願いできますか?」
 七海 遥が差出したサイン帳にペンを走らせながら、ロイは応えた。
「演技なんてね、こういっちゃ何だけど、キャメラの前で自然にしていれば、なんとかなるもんだ。いっしょに楽しい映画をつくろう」
「自然にしてるだけ……、それなら私でも大丈夫そうです! 楽しい映画にするためのお手伝いが出来るように頑張りますねっ」
「うん。でも肝心の映画の内容なんだけど、銀幕市を舞台に撮影するという以外に、まだ何も決まっちゃいないんだ。ここで、みんなのアイデアを聞いてみたいと思っていたんだけど」
 ロイの言葉に、居合わせた人々は腕を組んだ。
 そして、カフェスキャンダルが、一転、ハリウッドの映画会社さながらの、ブレーンストーミングの場となったのである。

★ ★ ★

「映画のアイデア、なあ……。はっちゃけたやつも楽しいて良いけど、せっかくええガタイしとる兄ちゃんもカッコイイ姉ちゃんも、思わず守ってあげたくなるような女の子もたくさんおるし。幕間をなごす動物もどきもおるし。いっちょマフィアもんとか楽しいんやないかな、とか思うんやけど……どうやろ?」
 四位いづるが、肩に白いバッキーを乗せて、そんなことを言った。
「いっそバッキーが主役、ってのはどうかな。せっかくこんなふわふわのもちもちで可愛い生物がいるんだから、使わない手はないよ?」
 と、沢渡ラクシュミ。彼女の腕の中で、オレンジ色のバッキーが、話を理解しているのかいないのか、きょとんとした顔でいる。
「こういうのはどう? 『バッキー達が次々に謎の暴走を始めムービースター達を襲い始める。バッキー達をおかしくさせたのは何か、そしてムービースター達は生き残れるのか』」
 神野鏡示が、キャッチコピー風にストーリーのアイデアを語ってみせた。
 ロイが、バッキーたちを興味深そうに見つめながら頷いた。
「なるほど。バッキー、っていうのかい?このcuteな動物を使うのは面白そうだ。それと、マフィアものなど大勢の悪役が出て来るようなもの……」
「じゃあ、『バッキー達が連続して誘拐されるという事件が発生。それと同時に、犯罪集団が出現。ムービーファンやムービースターたちは調査に乗り出す。そして……』みたいな」
 鏡示が続けた。
「序盤は謎解き、後半は派手なアクションというのも良いのではないかな」
 いつのまにか、そこに、黒いコートの紳士が坐っていた。
 ブラックウッドである。
「登場するキャストも、アクションが得意な者からそうではない者まで多岐にわたるだろうから、アクションが不得意な者にも活躍の機会があるような頭脳パートもあるといいだろう。バッキーの登場するシーンには、コメディタッチの軽妙なやり取りも許されると思うよ。シリアスになりそうなシーンでふとバッキーが登場すると和めるのではないかな」
 鹿瀬蔵人が、その話にぴくりと反応する。
 ぽわわん、と、表情がとろけたのは、いっぱいにひしめくバッキーを想像したからのようだ。
「賛成!」
 縁が声をあげた。
「映画のごった煮みたいで面白そう。……ね、タイトルなんだけど、こういうのはどう? ……『銀幕★狂想曲』」

★ ★ ★

 いろいろなアイデア出されたようだ。
 時間を忘れて、カフェのテーブルで、まだ見ぬ映画のシーンを人々は思い描く。
「なあ……」
 来栖香介が、白熱する議論の合間に、ふと、ロイに話し掛けた。
「アンタ、どうしてこの町で、こんな方法で映画撮ろうと思ったんだ? ちゃんと話しがまとまるかどうかもわかんねぇのに」
「どうして、って……、そうだな。この街は、ボクが思う『映画』そのものだからね。その意味では、あえて映画になんかしなくてもいいのかもしれないけれど、それでも、ボクは映画監督だから、この街とその住人のみんなを、フィルムに焼きつけておきたいと思ったんだ。『映画』っていうのはね、『夢』だ。夢をかたちにしたものなんだ。ここはドリームランドなんだよ。こんな場所、世界中のどこにもありはしないんだから」
「ドリームランド……夢の国ね。でも、ここで起きてるのは夢じゃない。なるほど……なんとなく分かるような気がするな。確かに、こんな面白いことを形にして、残さないのは勿体ねぇ。……でも映画の世界を映画にするって、言葉にするとわけわかんねぇな」
「たしかに」
 ロイは笑った。
 そして――

「 みんな、ブレーンストーミングにつきあってくれてありがとう。いろいろなアイデアを聞いて……、自分の中でイメージが動き出してきたよ。撮影については、準備が整ったら、告知するから、そしたらみんなまた集まってくれ。さあ、忙しくなるぞ……。……あ、ここの支払はあとで、ボクのエージェントに回しておいてくれ! もちろん、みんなのぶんもね! じゃあ、またロケで会おう!」
 嵐のようにあらわれた男は、こうして、カフェを去っていった。
 後日。
 人々は、街のあちこちで、その告知を目にすることになる。

キャスト募集!
ロイ・スパークランド新作映画
『銀幕★狂想曲〜消えたバッキーの謎〜』
出演希望者は×月×日×時 銀幕広場に集合!
スタッフ希望者も歓迎

「スパークランド監督! これって、どんな映画なんですか?」
 七瀬灯里の突撃インタビューに彼は答えた。
「舞台はここ、銀幕市。シチュエーションは、この街の状況そのものだ。ストーリーとしては、ある日、バッキーたちが次々にいなくなる。それは天敵であるバッキーを排除すると同時に、バッキーをサイボーグ化して自分たちの兵器にしようとするヴィランズの集団の陰謀だった。……前半は事件を調査して、そういった真相にたどりつくまで。後半はバッキー救出に向けてのアクションが中心だ」
「面白そうですね。配役は誰なんですか?」
「これからだよ」
「……はい!?」
「可能な限りアドリブを取り入れるのがボクの流儀だ。今回は、どうせ、キャスティングもこの街のみんななんだから、そのとき、そこにいる人たちだけで撮る。どうだい、わくわくしてくるだろう?」
「っていうか、むしろ、無謀……」
 灯里は呆れたが、ロイは心底楽しそうだった。
 本当に、この街で映画を撮ることを、楽しみにしている顔だった……。






<ノベル>

 銀幕市の広場に、あざやかなカラーリングのチラシが貼られている。それは浅間 縁がつくったものだった。学校の友人に手伝ってもらい、配布したり、貼り出したりしている。さらには、彼女たちのクチコミを通じて、市民のあいだに、その情報が浸透してゆく。
 すなわち、ロイ・スパークランドがこの街で新作映画を撮影したということ。
 チラシには、ポップな文字が踊る。――『銀幕★狂想曲』。

「ばっき〜ばきばきばきゅばきゅ〜ん♪」
 奇妙な鼻唄をうたいながら、三月 薺が歩いている。ふと、気づくと、肩のうえのいつもの重みがない。
「え――。ば、ばっくん?」
 忽然と消えたバッキー。そしてこれが、銀幕市を揺るがす大事件のはじまりだったのである。バッキー消失の報告は次々に寄せられた。
「バッキーがいなくなったの?」
 『対策課』の続 歌沙音が聞き返す。
「あの子はえらい寂しがりやなんや。夜寝るときも一緒のベッドでないとぴいぴい鳴くくらい」
 バッキーを奪われたもののひとり、四位 いづるは、ぐっと拳を握りしめた。
「許せへん……! せやけど、こんな大掛かりなこと、単独犯では不可能や。組織と、それを操っている黒幕がどこかに……」
「でも何のために」
 考え込む歌沙音に、沢渡 ラクシュミが、
「きっと……珍獣コレクターが目を付けたのよ」
 と推理を述べた。
「うーん。でも……バッキーも銀幕市の外には持ち出せないわけで……」
 考え込んでいても謎は深まるばかり。ムービーファンたちは、街に散って手がかりを集めはじめる。
「あ、あの……こんなバッキーを見ませんでしたか!?」
 熱心に聞き込みを続ける七海 遥。
「あの……それと、ムービースターさんですよね? サインもらえますかっ!?」

「……あんな台詞あったっけ?」
 ディレクターズチェアのロイの傍で、撮影を見ていた萩堂 天祢が言った。
「ないよ。アドリブ……というより、普段のままの彼女って感じかな。いい役者だよ。……次のシーンは何だっけ?」
「あ、はい……、クレイジー・ティーチャーさんが濡れ衣をかけられるところかな?」
 キャストやスタッフのスケジュールを把握して、人手の振り分けを采配していた天祢だったが、いつのまにか、ロイにアシスタントがわりに重宝されている。そういう性分なのであろう。

「つまり、この中で一番怪しいのはボクな訳だ」
 イヒヒヒと笑うクレイジー・ティーチャー。バッキーはムービースターの天敵でもあるから、バッキーが消えたとなればムービースターには動機がある。しかし、だからとって、銀幕市に幾人いるかもしれないムービースターの中から容疑者を絞り出すのは困難だった。クレイジー・ティーチャーのように、本当は無関係なのに、わざと混乱させるような言動をとるものさえいる。マックス・ウォーケンなどは、
「陰謀だ! 政府の陰謀に違いない!」
 と主張するばかりだった。
「キミたちで、ちゃーんとバッキーを見つけられるカナー?」
「絶対に秘密を暴いてやるぞ! 真実を必ず!」
「杵間山に行ってみろ」
「必ず……ん?」
 ぼそりと、すれ違いざまに呟かれた一言。
「あ、貴方は……!?」
 遥は、それだけで去りゆく八之 銀二の背中に声をかける。
「名乗るほどのものじゃない」

「わかったぞ……!」
 吾妻 宗主が叫んだ。
 彼は発信器をとりつけたバッキーのぬいぐるみを肩に乗せておき、わざとさらわせたのである。
「追跡しよう。杵間山のほうだ」

 そしてかれらは、山中に築かれた堅牢な要塞を目にするのだった。

「バッキーの準備はいいかい!?」
「あ、はーい。えーと……」
 風魔 銀星の前には、キャストやスタッフ、協力者のムービーファンが提供したバッキーたちがみっしりと集められていた。かれらの飼い主などの情報はもちろん、それぞれの性格などをリスト化し、管理しているのが銀星だった。
「じゃあ、スタンバイだよ」
 銀星の指示で、色とりどりのバッキーたちの群れが屋外セットのほうへ、ぞろぞろと民族大移動を行なう。

「フフフフ」
 低い含み笑いは、やがて、哄笑へと。いずことも知れぬ闇の中で、シュヴァルツ・ワールシュタットは語る。
「これで銀幕市のすべてのバッキーは私のもの。あの美味しそうな色の……いやいや、いまいましい獣が今日からは私のチェスの駒というわけだ」
「連中、こちらへ向かっているぞ」
 ふいに、闇の中からあらわれた一条 優芭が告げた。
「何……?」

「ここは私に任せて!」
 おとり役を買って出て、仲間が先に行くのを見届けると、烏丸 つぐみは跳躍した。要塞の、外壁を伝って、上へ、上へ――。
 しかし、そんな彼女を追って、押し寄せてくるのはカラフルな色の洪水だ。すなわち、大量のバッキーたちだった。
「どうしよう……みんなのバッキー、爆破するわけにもいかないし……」
「お困りですか、お嬢さん」
「!」
 振り返ると、不安定な足場の上に、優雅にたたずむ男がひとり。ヘンリー・ローズウッドだった。
「バッキーをどうしたの!?」
「洗脳ですよ。さらには、サイボーグ化してわれらの尖兵とする予定です。そう、そんなふうに」
 つぐみに、一匹のバッキーが飛びかかった。

「カット!」
「きゃっ。ちょ、ちょっと、カットだってば!」
「なんだありゃ。おーい、止めてやれ! つぐみくんが本当に食われそうだ。飼い主はどこだー!」
「あー……。すいません。飼い主は、今、ちょっと……」
 天祢が言った。
 ルシフのいう名のバッキーは、バッキーとも思われない凶暴さで、キャメラが止まっても、まだ暴れ回っていた。
 
「ちょっとしたコツでだいぶ違うからね、ここはこう」
 鹿瀬 蔵人の担当はアクション指導。いわゆる殺陣というやつだ。古武術道場を営む父から覚えた所作を、キャストたちに伝授していく。

「今宵の我が刀は血に飢えておる」
 岡田 剣之進の刀がぎらりと光を反射する。敵方の用心棒のひとりがこのサムライだ。
 一気に間合いを詰め、横薙ぎにふるわれた刃を、秋津 戒斗がすれすれのところでかわした。そして反撃の拳。だが剣之進は怯まない。
「なかなかやるわね……でも、多勢に無勢でいつまでもつかしら」
 その様子を眺めるチャイナドレスの女がひとり。
 ティモネは、容赦なく、部下たちに命令した。
「やっておしまい!」
 一斉に駆け出すヴィランズの暴漢たち――

 ところがそこでハプニング。
 誰かがティモネのドレスの裾を踏んで、彼女を転ばせてしまったのだ。
「いったぁ〜、い、今の誰! あやまんなさいよ! ホワチャア!」
 得意の中国拳法が炸裂!
 意図した以上の乱闘シーンに、ひとり大笑いしているロイを残して、慌ててスタッフたちが止めに入る。

 そんな騒動をよそに、フィオナは、スタッフたちにおにぎりやサンドイッチを配っていた。
「まだまだありますからねー」
 と、横目で、あきらかにさぼっている雰囲気のエキストラを見つける。
 くす、と悪戯めいた笑いを浮かべ、かれら(若い男の二人連れだった)のもとに駆け寄る。
「お疲れ様。ジュースをどうぞ」
 その後……、銀星は、バッキーが2匹増えているのに首を捻ったという。

 雷鳴――。
 豪雨の降り注ぐ、要塞の屋上で、八之銀二と幻燈坊が対峙している。
「なぜ、自ら手がかりを与えるような真似を……?」
「闘えぬ用心棒ほど退屈なものはないからな」
「ふん、いかれとる。引導を渡してくれるわ!」
 幻燈坊の錫杖が雨を切り裂く。ばさり――、と、脱ぎ捨てられて宙に舞った白いスーツ。銀二の背中では、狼が月に向かって吠えていた。

「バッキーはみんなの友達なんだよ!? 家族なんだよ!? それをこんなにしちゃうなんて、なんでそんなことが出来るの……!?」
 歌沙音が、目に涙を浮かべて、シュヴァルツに迫った。
「友達? 家族? そんなもの……!」
 雷光! そして、銃声――……
「な――に……」
 ゆっくりと崩れていくシュバルツ。
 そして、銃を手にした優芭。
「僕にとっては、きみは友人だった。でも……」

「カット!」
 迫真の演技から、その声がかかった途端、すうっといつもの無表情に戻る歌沙音。
「なかなか難しいものだな。演技というのは」
 そんなことを言っているが、なかなか堂に入った女優ぶりである。
 向こうでは、「雨」を浴び続けた幻燈坊が大きなくしゃみをしていた。
「さて。次がいよいよラストシーンだ」

 崩壊していくヴィランズたちの要塞。
 その中から、ひとつ、またひとつと飛び立つ光の珠。
 それは魔法の光に包まれたバッキーたちだ。
 それは、ムービーファンたちの願いのパワーが起こした奇跡だろうか。ブラック&ホワイト、ハーブ、サニーデイ、ピーチ、ボイルドエッグ、シトラス、ココア、ラベンダー、ピュアスノー、ミッドナイト……。バッキーたちは、虹色の流星のように、銀幕市の空を翔た。
 そして、再び、それぞれのムービーファンのもとに降ってくる。
 そう――、あの日、そうしてかれらが街にあらわれたときそのままに。

 ノートPCから流れ出す音楽に、ロイはにやにやしている。
「いい曲だ」
 そしてメールを開いた。
『凄く面白かったぜ。また、協力してやってもいい。けど次はもっと制作期間取れ! 俺が一日で何曲作ったと思ってんだ! 死ぬかと思ったぞ!? じゃ、またな』
 来栖 香介から来たのは、たったそれだけの短いメールだった。
 しかし、ロイの返事は、もっと短いものだった。

Good job!

 それは、香介だけでなく、すべてのキャストとスタッフへの、ロイの気持ちだっただろう。







<登場人物一覧>

浅間 縁 三月 薺 続 歌沙音 四位 いづる 沢渡 ラクシュミ 七海 遥 萩堂 天祢 クレイジー・ティーチャー マックス・ウォーケン 八之 銀二 吾妻 宗主 風魔 銀星 シュヴァルツ・ワールシュタット 一条 優芭 烏丸 つぐみ ヘンリー・ローズウッド 鹿瀬 蔵人 岡田 剣之進 秋津 戒斗 ティモネ フィオナ 幻燈坊 来栖 香介 (登場順)





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