★ レヴィアタン討伐作戦:作戦概要 ★
イラスト/キャラクター:モロクっち


マルパス・ダライェル
それでは、以下、作戦の基本方針を説明する。
この方針にのっとって、当日は作戦活動を行うが、細かい部分はまだ詰める必要がある。それについては作戦会議室にて諸君らの知恵を借りたいと思う。

●基本方針
「レヴィアタン」は巨大な強敵であり、市民の力を結集して戦う必要がある。しかし、ネガティヴゾーン内でムービースターが活動するには「ゴールデングローブ」を装備する必要があり、この副作用で、ムービースターの力は制限されてしまう。

そこで、レヴィアタンを、一度、ネガティヴゾーンの外、すなわち銀幕市まで誘導し、対象が『穴』を抜けたところで叩くという作戦を行いたいと思う。

リスクの高い作戦ではあるが、レヴィアタンを倒す方法は、おそらくこれがもっとも確実性が高いと判断した結果だ。

作戦は、参加者全体を5つの部隊に分け、役割を分担して展開する。それぞれの部隊において、私を補佐してくれる副官を任命することにした。以下の通りだ。

・第1部隊…………神裂 空瀬
・第2部隊…………唯瑞貴
・第3部隊…………シャガール
・第4部隊…………浦安 映人
・後方支援部隊……上井 寿将

では、各部隊の役割について説明しよう。

 第1部隊:<絶望の海>強行突破隊
神裂 空瀬:
敵の壁を斬り裂き、道を拓く。我々の勝鬨はここから始まるのだ。

巨大ディスペアー「レヴィアタン」のいる場所まで、ネガティヴゾーンを一気に進軍します。ひしめく小型・中型のディスペアーを排除しながら進む、強行突破型の電撃作戦となるでしょう。あとに続く作戦の露払い役とも言えますが、この作戦が成功しなければ後の作戦が実行できませんので、重要な役割です。

最短のルートをとりながらも、どのような戦い方をすれば効率的な進軍ができるかを検討し、第2部隊を「レヴィアタン」のもとまで確実に送り届ける方策を練ります。任務終了後は、この部隊は以降の作戦の援護に回ります。

万一、この部隊の作戦が失敗した場合は、作戦全体が失敗となり、撤退が行われます。

※このパートの集合ノベルは西向く侍WRが担当します。

 第2部隊:決死の囮部隊
唯瑞貴:
勝つために負ける戦。危険極まりないが……誰かが担わねばならない役割だ。

巨大ディスペアー「レヴィアタン」と対峙し、これを攻撃して『穴』へと誘導する「囮」の役割を担います。言うまでもなく、もっとも危険度の高い部隊です。ですが、ムービースターの戦力を完全に発揮して、確実なレヴィアタンの撃滅を目指すには必要不可欠な役目なのです。

レヴィアタンと着かず離れずの位置をキープし、攻撃しながら後退していくことで敵を誘導します。間違っても、全滅などせずに持ちこたえ、次の作戦へとバトンをつなぐ覚悟が必要です。後の作戦に移行した後、この部隊はその援護に回ります。

万一、この部隊の作戦が失敗した場合は、ネガティヴゾーン内部での決戦を行うか、撤退するか、決めておく必要があります。

※このパートの集合ノベルは犬井ハクWRが担当します。

 第3部隊:銀幕市迎撃部隊
シャガール:
俺はこの街を守りたい。どうだろう、力を貸してくれないか?

囮部隊の誘導により、『穴』の外――つまり銀幕市にレヴィアタンを誘き出すことができれば、いよいよ作戦は攻勢に転じます。敵をあえて自陣に招き入れるという大きな賭けをするのですから、この作戦の責任もやはり重大なものです。

第3部隊と第4部隊は、ともにレヴィアタンとの決戦を担当しますが、その役割は微妙に異なります。第3部隊は、「『穴』からあらわれたレヴィアタンを市街地側ではなく、杵間山側を戦場とするべく誘導すること」「市街地及び、司令本部に被害が出るのを食い止めること」「レヴィアタンを攻撃し、第4部隊の攻撃の機会をつくること」を任務とします。

第4部隊との連携を意識しつつ、100%の力を発揮できるムービースターの戦力を用い、巨大な敵とどのように戦うか、市街地への被害を抑えるにはどう戦えばいいかといった事柄を考慮する必要があるでしょう。

万一、この部隊の作戦が失敗した場合は、市街地での決戦に移行します。

※このパートの集合ノベルは木原雨月WRが担当します。

 第4部隊:レヴィアタン完殺部隊
浦安 映人:
俺だって、やるときはやるぜー!!

レヴィアタンに対しては、最初の接触において、アズマ研究所が開発した特殊爆弾「ムービーボム」が有効であることがわかっています。今回、研究所が10コの「ムービーボム」を準備しました。アズマ博士の計算では、レヴィアタンの巨体に対し、均等に「ムービーボム10コ分」のダメージを与えれば、「78.4%の確率」で敵を倒すことができるそうです。

この部隊は、「ムービーボム」の設置と爆破による、攻撃を担当します。 たとえばレヴィアタンのどの部位に爆弾を設置するか、それはどのように行うのか、など、方法を工夫することで、ダメージ量をより高くすることができるかもしれません。第3部隊との連携なども意識しつつ、レヴィアタンにとどめを刺す方法を模索します。

万一、この部隊の作戦が失敗した場合は、作戦全体が失敗となります。その結果、どのような状況になるかは予測できません。

※このパートの集合ノベルは諸口正巳WRが担当します。

 後方支援部隊
上井 寿将:
厳しい戦いになりそうだな。非戦闘員のバックアップも必要だろう。

作戦中は、さまざまな形で、戦闘以外の行動も必要になってきます。おもには負傷者の救護や、作戦進行中の補給活動、情報の伝達などです。効率のよい、効果的な後方支援活動は作戦全体の成功率を高めてくれるでしょう。また、直接的な行動だけでなく、他の部隊の誰かの無事を祈ったりするなどの行為も、無意味なことではないかもしれません。

原則として、後方支援部隊は銀幕市側での活動を前提とし、戦闘には参加しません。

※このパートの集合ノベルは冴原瑠璃丸WRが担当します。


<補足情報>

(1)ゴールデンブローブについて
作戦に参加するムービースターは、特にプレイングに記述がなくても、全員、ゴールデングローブを装備しているものとみなします。

(2)バッキーとファングッズ
ディスペアーはムービースターではありませんので、バッキーによってプレミアフィルムにすることはできませんが、ファングッズは有効であることがわかっています。

(3)作戦に参加しない一般市民
作戦に参加しない一般市民は開始までに市外へ避難しています。しかし、今回は、かつての「タナトス戦争」のおりにオネイロスがもたらした神の助力のようなものはないため、市街に発生した被害は現実のものとなります。





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