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[436] VS 【インサイドミラージュ】
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-03(土) 16:03

【エントリー人数】
 1名

【フィールド】
 アリーナ(地下)
 石造りの巨大なドーム内に築かれた戦場です。
 篝火が焚かれているので、視界はさほど悪くはない。

【推奨キャラクター】
 会話が可能な方。内容はシリアス寄りです。
 人間的な弱さを持っている方だと、より楽しめるかもしれません。

 (※ジェイルオーガ戦にエントリー中の方は参加できません。ご了承下さい。)

【観戦】
 観客席はクローズドになっています。
 参戦者以外の書き込みはできません。


こちらの対戦は終了しました。ありがとうございました!

[437] 「1on1バトル」について
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-03(土) 16:04

こちらの対戦はスローペースでの進行です。
最大、1週間に1度の書き込みでバトルをすることができます。
ゆっくり楽しみたい方向けの対戦カードです。

結果更新も週に1~2回となりますので、
あらかじめご了承のうえご参加下さい。

またモンスターの構成上、
あくまで徹底的な戦術や力押しを重視される方に対しては
あっさり終了してしまう事もあります。
会話のやりとりが出来る方、二進一退の攻防が好きな方向けです。

[438] 【参加】を希望します。
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-04-03(土) 16:13
こちらで戦いの経験が積めると聞いて参りました。
己の力を鍛えるためにも、こちらに参加を希望します。

……少々、不安ではありますが。
[442] 開始日告知
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-03(土) 16:57
************************************************
エントリーありがとうございます!
バトル開始は8日となります。しばらくお待ちください。
************************************************
[488] オープニング
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-08(木) 01:30

「お待たせしました、それではご入場下さい。」
「これが最後の試合になるが…どうか心を強くもって臨んでくれ。」

(二人の係員によって、アリーナへと続く扉が開かれました。)

Now Loading..... 

[489] オープニング 1/2
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-08(木) 01:33

   パチパチパチ…ッ

(寂寞に満ちた地下の戦場。
 一時の盛況を見せた闘技場の面影はもう、どこにも残されていない。)

(篝火の爆ぜる音だけがあえかに谺し、
 静まり返った空気が厳かにクアールを迎える。
 その舞台の中心には、
 美しい木枠の彫刻で四方を施された古い鏡が佇んでいた。)



(鏡は壁一枚よりも一回りは小さいが、立派な風貌に変わりなく、
 曇りひとつ無い輝きを放っている…)

(そこに近付けば、クアールの今浮かべている表情――
 ――果たして彼には、表情というものがあるのだろうか?――
 それが鏡面に浮かび、目を合わせることだろう。)

[490] オープニング 2/2
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-08(木) 01:48

(…どこからか泣き叫ぶ声が聞こえる。
 無機質なはずの石床から血臭が立ちのぼり、彼の鼻先を突いた。)

(――鏡の中に映る地下の様相が、音無く波紋に揺らいで
 そこに無いはずの光景に変わってゆく。)
 

  クアール… クアール… あなたにはこの鏡を割れない…


(男の声、女の声が重複して悲しげに囁きかける。
 波が去り、凪いだ鏡には―― 煙立つ戦火の風景が広がっていた。)


(崩れ去り、瓦礫となった街の広場…
 母を喪った小さな女の子がひとり泣いている。)

(そしてその背後には、猛牛ほどの体躯を持つ狼を模した魔獣。
 戦に酔い血に飢えた目で少女を狙っている。
 彼が鏡の世界へ一歩踏み出せば、少女を助けられるかもしれない。だが――)


  あなたには出来ない。


(広場の一角に佇む、ローブ姿の人物が、こちらを見て言った。
 フードの闇につつまれ、顔はよく見えない。)


  あなたには助けられない。


( 「 そう、臆病者のおまえには無駄なこと! 」  )

(最後の言葉は鐘を打つように頭に響き渡った。
 見えぬ悪意が彼の心を蝕もうと、魔手を伸ばす…!)


(少女の細い首をめがけ、獣が飛び掛かる。
 …クアールには今、全ての自由が許されている!
 声をかける事も、抗う事も、ただ茫然と、無力なままでいる事も…――!)


【第1ターン開始!】
(結果は4/16か、行動が出揃ってから3日以内)
[492] 初めから急展開。
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-04-08(木) 03:24
 ……そうでした、これが『ヴァルハラの風』最後の戦い。
 エピローグに相応しい成果を望んではいますが……どうなるか。

『インサイドミラージュ』……内面の鏡。
 鏡に写ったモノの内面を写し出すと言う意味だろうか……苦手な相手だ。
 
(古い鏡を見つけて、絵本と杖を構える)
 確かに鏡だ、それもかなり高価な代物だろうな。
 薄暗いハズなのに、自分の顔がはっきりと写っている……そういえば最近、鏡を見たことがなかったな。

(突然鼻を突く血臭をそれとなく感じ、波打つ鏡面をぼんやりと眺めている。
 だが鏡の中に戦場が浮かび上がると、咄嗟に絵本を開いて臨戦態勢に入った!)

 ――この広場。
 何故だか見た瞬間に思い出せた……この広場のある街には「壱番目の災禍」が訪れた。
 記憶まで奪っていくとは……内面を写す鏡の名は、伊達じゃないってことか。

(鏡の中に女の子と魔獣の姿を認めると、くいと眼鏡をかけ直してから、トラベルギアの杖に魔力を込める)

 
 まぁ結局、その景色も所詮は人の心を盗み見て再生してるだけの紛い物。 嫌なモノを見せられる前に壊せば――――。

>>あなたには出来ない

 ……えっ?

(ここで初めて、広場の一角に佇む人物に気が付く)

>>あなたには助けられない

>>「そう、臆病者のおまえには無駄なこと!」

 ああ……もう、そこまで言い当てれば満足だろ。
 確かに俺は臆病者だ、否定する気なんてさらさらない。
 現に「壱番目の災禍」の時だって、この事態に抗うことも……抵抗することすら出来なかった。

 けど、今は違う。
 少なくとも、今ならこの場面に歯向かえる……!

(鏡の世界に飛び込むと、女の子の目の前に立って杖を振り上げる!)

 ――ダンドリーウォール!!

(女の子と魔獣の間に位置する地面が盛り上がり、一時的に越えられない壁…境界を築き上げる!)

[500] 【第1ターン】 1/3
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-09(金) 15:31

   ギャオ…――ッ!!(激突―!)

(全体重を乗せ飛び掛かったことが仇となった!
 石畳をやぶり顕現する防壁―――
 そこへ顔面を強く打ちつけ、魔獣が地に落ちる!)

(気付いた少女は事態に脅えて、立ち竦んでいる――
 だがクアールが守ってくれたこともまた察し、
 視線は彼へと向けられている。)


   ッハハハハハハ…


(耳障りな笑い声。
 ローブの人物から発せられたものだが、
 それは倒壊した街中に響き渡るようであった。)


   そなたに私の術が耐えられるか…?


(血唾を垂らして魔獣が起き上がると、
 クアールを睨めつけ牙をむく。逆立つ紫紺の毛並み。
 だが、まだだ。まだ攻勢には出ない――)

[501] 【第1ターン】 2/3
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-09(金) 15:40


  …そなたから表情を奪ったのは何だ?


(鏡の悪魔はその内面を知りながら、クアールへ問いかける。
 ジリ、と一歩近付き、フードの奥より目を離さず――)


  少女一人を救って何になる?
  欲と知恵を持つ種ほど愚かにも戦を忘れぬ…。

  そして――、私は「災禍」で失った全てを与えよう。
  枯れぬ泉に身を委ねよ。恐れるな。
  心に育つ闇は存外暖かく、痛みを退け、深い傷をも癒すだろう…。

  

(声色はまどろみへ誘う子守唄によく似ている――
 否、発せられた声そのものに魔力が滲み出ているのだ。)

[502] 【第1ターン】 3/3
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-09(金) 15:47


  ”さあ、明け渡せ!汝の魂を!”


(ローブの人物の右手が熱源に包まれる。
 そこから脳を溶かすような甘い芳香――
 心を惑わす気配が、戦意を奪い取るべくクアールへと流れてゆく!)


クアールへチャームの攻撃!
 彼の心の最も繊細な部分を狙って、
 悲しき記憶とそのヴィジョンを見せようとする!)


(耐えるか、あるいは打ち勝ち、
 術者を攻撃することで阻止できるかもしれない――
 また精神力の強さが、術を跳ねかえす力ともなるだろう!)


【第2ターン開始!】
(結果は4/17か、行動が出揃ってから3日以内)
[507] 精神攻撃は気力でカバー……?
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-04-10(土) 00:37
(壁に激突しても尚、敵意を向けてくる魔獣を見てため息をついた。)

 まだ向かってくるつもりか、仕方が無いな……。
(絵本を開き、あるページに描かれた猫顔の小人を指差す。
 三日月マークのキャップを被った猫人は、眠そうに顔を擦っていた。)

 ドリー、その魔獣を寝かし付けておけ。
(ページから飛び出して来た猫人ドリーは、両手に抱えていた袋からキラキラとした粉を魔獣に向けてばら撒いた。 この粉を吸い込んだ生物は、しばらくの間深い眠りに落ちる。)

(粉をある程度ばら撒いたドリーは大あくびの後、眠りの粉袋を置き土産にして消えていった。)

 ……これで暫くドリーが呼べなくなったな。さて。(眠りの粉袋を拾い上げ、ローブの人物を見る)

>>そなたから表情を奪ったのは何だ?
 ……この世界に来て、顔の心配をしてくれたヤツはお前で3人目だ。
(そう言いながら、ローブの人物から女の子を庇うような位置に立つ。)

(その後に続く言葉を、始めはただ聞き流すだけだったが……「「災禍」で失った全てを与えよう」と言う言葉に目を細めた。)

 失った、全てを……。
 ……あの「災禍」の日、俺は……。
(表情こそは変わらないが、甘い魔力に当てられて気だるそうに頭を抱える。)

>>”さあ、明け渡せ!汝の魂を!”
 ――――!!?

(チャームの効果で写し出されたヴィジョンには、この「災禍」が起きた同時刻……遠くの丘に佇む一人の少年の姿があった。
 彼の小さな手には色とりどりの……主に赤の色鉛筆が握られ、それらで地に敷いた絵本に絵を描いている。

 その本には「壱番目の災禍」が描かれていた。

 絵本の中の災禍と、丘の下で起きている災禍を泣きながら眺める少年の背後には、鉛色のナイフを少年の首筋に向ける人物……更に後ろにはローブを着た多くの人影が佇む。)

 ……あの「災禍」の日、俺は何も失ってなんかいない。
 寧ろ……奪ったんだ、俺の力で……「描いた物語を現実にしてしまう」力で……あの忌々しい物語を描いてしまったことで、あの街の全てを奪いつくした。
 始めは自分の力に気が付かなかった……ヤツらの言葉だって冗談だと思い込んでいた。 そして……俺は……訳も分からぬままに「災禍」を招いた……。
(ぎりり、と歯を食い縛る音が聞こえる。)

 昔話はここまでにしよう……見せる記憶の選択を誤ったな。
 お前の正体が鏡でよかったよ……命を奪う罪悪感を感じることもない……!
(眼鏡の奥の瞳には怒りの色が浮かぶが、それを悟らせぬ為に眼鏡をぐいっとかけ直す。
 右手に持った杖を真下に振り落とす動作と共に、呪文と唱える――!)

 ――――フォールダウン!!

(ローブの人物の頭上に巨大な岩石が現れた! 岩石は引力に身を任せ――いや、ローブの人物を目掛けて落下する!)
[532] 【第2ターン】 1/2
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-12(月) 14:10

(猫人の妖精へ睨みを利かせていたが、
 粉雪のように煌めく魔法を受け、瞼が揺らぐ魔獣――
 ずるりと身体を傾け、地に横たわる!)


(心地よさそうな鼾(いびき)にローブの人物は舌打ちを禁じ得ない。
 一方で少女は、庇うように立つクアールと絵本の妖精に
 微かな安堵の表情を見せる。だが声はまだ出せない…)


(そしてチャームの術が彼に入り込んだ事を知ると、
 敵はフードの中で口角を釣り上げる。熱源は絶やさぬまま――)


  そう、汝の心を苦しめるのは「思考」だ。

  訳も分からぬままで居れば良いのだ。
  魂を捨て、羊水の海に身を浸からせよ。
  考えるのを止めてしまえ…人々の死も、世界の痛みも! 
  そなたの傷を癒す法は唯一つ!



(滑るように囁く声は甘美…―― が、熱源に変化が)


  ジリッ――


( 「術が、弱まっているだと――?」 )

[533] 【第2ターン】 2/2
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-12(月) 14:19

(術の明滅に気付いて、僅か瞬刻のあと――
 土の術法の気配。クアールの口より高らかに打たれる呪文。
 自らの足許に、影…――!)


   ナニ…ッ!!


( 「しくじった――!!」
 驚嘆を上げてクアールを見るが、続く言葉より先に身体が動く。
 完全な回避、いや――)


   ドッ!!


(岩石がローブを掠めた時、風圧にフードがなぶられる。
 捲られた薄闇のヴェール。
 フードの中より現れたのは、黒髪に眼鏡、年若くみえる面立ち――)

(そう、これはクアールの似姿。だが虚像に過ぎない。
 相手は「鏡」なのだから。)


   なぜ、捨てない――…。


(どこか憎々しげに問うのは、術が成さなかった故か――
 クアールが打ち勝ち、反動が大きかったのかもしれない。
 胸元に指を突き立て、苦しげに呼気を逃がす。)


   なぜ、本を、力を捨てぬ…――。 
   そなたの心に燻ぶる罪悪の源ではないか…!



(悪魔は彼の全てを知るには至らない。
 クアールの心の闇を視ることは出来ても、
 彼の生き様とその真意までも見透かすことは出来なかったのだ。
 歯噛みし、唇の内に呪文を紡ぐ。)


   諦めぬ――  諦めぬぞ!
   そなたの精神をこの虚構へ閉じ込め、私が現(うつつ)の世へ顕現する。
   肉体を得、永く望んだ自由を手に入れるのだ。
   力尽くでも暖かな闇の虜とさせてやるぞ、ニンゲン――…!!



クアールへ地割れの攻撃!
 鏡の悪魔の立つ場所より、亀裂――!
 黒き淵がクアールを呑み込もうと大地が開かれる!)


【第3ターン開始!】
(結果は4/20か、行動が出揃ってから3日以内)
[535] 眼鏡外しはいろいろなスイッチです。
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-04-12(月) 17:19
(落下する岩石の行方を見届けた後、ローブの人物を目で追う。
 その顔を……自分と瓜二つの表情を目にした時、また小さくため息をつく。)

 ……相変わらず命中率に難アリだ。
 けどまぁ……少し気分がスカッとした。

 ……ウルズ、ラグズ。女の子の頼む。
(表表紙から犬妖精と猫妖精が飛び出した。犬妖精のウルズは一度だけ頷いて、愛用の戦斧を担ぐ。
 猫妖精のラグズは女の子に対して、貴族のような一礼をすると、エスコートするように手を差し伸べた。)

>>なぜ、本を、力を捨てぬ…――。 
>>そなたの心に燻ぶる罪悪の源ではないか…!

 自分の口で忌々しいと証した災禍も!
 誰かに刃を向けられながら描いた戦火も! 
 俗に言う黒歴史も……全部俺が生み出した世界だ!
 力を捨ててもその過去を捨てることは出来ない、他の誰でも……そして俺自身でもだ!

(すっと眼鏡を取り、無感情だった表情が怒りに染まる。)

 それにこの物語はまだ終わってはいない……。
 本の作者が自分の物語を手放すことなんてしない…出来るものかよっ!
 終止符を打たれずに忘れられた物語に残るのは闇じゃない……未来永劫の「無」だ!
 何もかもが失われ……忘れられゆくだけの世界に、コイツらを置き去りに出来るかよぉ!!

(開かれた頁は「壱番目の災禍」。そこから飛び出した犬型の妖精獣は、先ほどドリーが眠らせた獰猛な魔獣にどこか似た姿をしていた。)

 そんなことも分からない鏡野郎が……この作家クアール・ディクローズの名を騙って表に出ようなんざ思ってんじゃねぇ!!

(鏡の悪魔の足元から伸びる亀裂……それを確認したクアールは呼び出した妖精獣にすかさず指示を飛ばす!)

 ――――壁を築く! ガルズ、淵を掴め!!
(クアールが杖を振り上げると、先ほど使用した「ダンドリーウォール」が再び地を割いて現れる!
 ガルズと呼ばれた妖精獣は大きな片腕でクアールの身を抱え込むと、空いた左腕で突起する壁岩を掴み、壁と共に上昇する!)
[577] 【第3ターン】 1/3
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-15(木) 15:30

(潔く切られた啖呵に突如、ミラージュの右手が爆ぜる!
 ぐずりと崩れ落ちた手首は、瞬く間に泥となって地面に解けてゆく。)


   カ、ハァ…ッ!


(チャームを完膚なきまでに吹き飛ばしたクアールを憎悪し、睨むが――
 クアールの怒りは目を見るまでもなく感じ取ることができた。
 激発する心に、震撼する虚構の世界!)


   ならば、喰らい尽くしてやる――
   そなたの過去も、世界も、物語も、何もかも――
   忘却の彼方に沈め、私が漆黒の無に染めてやる!
   終止符など来やしない……――永遠になァッ!!!!



(火を噴き出さんばかりの眼光をはなち、
 クアールだった姿が影色に満ちてゆく。
 凝り固まったタールとなったその姿から、巨翼――)

(恐怖、怨嗟、悲痛、そして忘失を形象したどす黒い翼が広がる――
 魔鳥となった鏡の悪魔に、もうクアールの面影は残されていない。
 完全なモンスターとして立ちはだかる!)

[578] 【第3ターン】 2/3
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-15(木) 15:42

(ラグズに差し伸べられた手を取ると、少女に笑顔が戻る――
 それは彼が元の世界で人々に捧げてきた、
 喜びや慰めでもあっただろうか。)

(少女が安全な場所へ逃れ、ふと見上げた先には――
 曇天の空に向かって聳える壁、そして一人と一匹の姿が…!)


  お兄ちゃん、あぶない…!!

(初めて声を上げてクアールを呼ぶ。喚起――!)

[579] 【第3ターン】 3/3
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-15(木) 15:48


  逃ガスもノかァアッ!!


(舞い散る黒羽根。一気に飛び立ち彼らを追い縋るミラージュ!
 接近し、その翼を広げ―― 闇に取り込もうと肉迫する!)


   この終わらぬ悪夢に生き―――
  永劫に涙せよ、愚かなるニンゲンッ!!



(眼下に広がるのは、クアールが描いた災禍と同じ光景。
 だが、彼はもうインサイドミラージュ(心の蜃気楼)に打ち勝っている――
 ガラスの割れる音――
 遥か地平線に走る罅(ひび)は、悪魔が敗れゆく兆候か…!)


クアールへ漆黒の風の攻撃!
 ガルズを壁から引き剥がし、
 彼らもろとも地へ墜とそうと苛烈に羽ばたく。
 入り乱れる焦り――攻撃に集中するあまり、無防備を曝している!)
 
 
【第4ターン開始!】
(結果は4/23か、行動が出揃ってから3日以内)

[594] 時間があまり無いようで。

クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-04-16(金) 19:42
(ガルズの腕に抱えられ、上昇する内で鏡の悪魔が変異したことを確認した。
 地上にいるラグズは左手に持つ拳銃による迎撃を試みるが、咄嗟のことで射撃精度はいまいち。
 だがその傍らでガルズは、ガラスの割れる音を聞き付けていた。)

 ……景色にヒビが入っただと?
 ああ……そうか、ここは鏡の中の世界だったな。

(ガルズの腕に自身の身を預けたまま、トラベルギア『ブラストロッド』に魔力を捧げる。
 鏡の悪魔が巻き起こす漆黒の風から逃れるように、ガルズは壁を蹴って飛び退いた。
 離れ際にクアールは、光り輝くブラストロッドを鏡の悪魔に向けて。)

 俺はもう自分の物語から逃げない。
 災禍の行く末を最後まで見届けるために、描き続ける……それが俺の物語だ!

(渾身の魔力を込めた一つの魔弾を、鏡の悪魔の胴体を狙いすまし、放つ!)

 受け取れ、これがインサイドミラージュ……お前に捧げる一つの終止符だ!
[597] 【第4ターン】 1/2
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-17(土) 19:45

   ガッ…?!

(壁より跳び立つクアールとガルズを捉えんと
 急旋回した翼――そこへラグズの銃弾が掠める。体勢が崩された!)

(みずから起こした風に揉まれ乍(なが)ら、
 散る羽根の向こうで力強い光を見る。
 ブラストロッドの尖端より疾る閃光は――!)


   ドオッ!(炸裂!)


(邪悪な魔鳥の顔が醜く歪む!
 懐に打ちこまれたピリオドは力衰えず、
 悪魔に終焉を与え――裂けた左胸よりまばゆい光が溢れる!)


   ォォォオオオオッ――!! 


(轟く絶叫!白光が鏡面世界を劈(つんざ)いた。
 地平線より伸びる罅はやがて風景を呑み込み、
 ガラスの砕ける音がして、暗転――)

[598] 【第4ターン】 2/2
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-17(土) 19:50

(剥がれ落ちた世界のあと、
 クアールと妖精たちの周囲にはただ闇が広がるばかりだった。
 ――その冷え切った空間の向こうに、幽光が見える。)

(いつの間にか傍らに居た少女が、光を指差した。
 外界への出口。その先でターミナルと仲間達が待っている――)


 アリーナが崩れそうなの。でも…お兄ちゃんなら大丈夫。


(少女の笑みに絶対的な力こそ籠らなかったが、
 ささやかな暖かさがそこにはあった。
 戦後、灯火を守りながら生きて行く者達の写し身だったのかもしれない。)


 「出てすぐに見える扉を開け、左の通路の階段を上がって――
  そうすれば、ターミナルの空き地に出られるわ。
  ありがとう―― 最後の戦いにピリオドを打ってくれて。」



(空間に谺(こだま)せし囁きはオーナーのものであったが、
 そこに悲壮感はどこにもない。最後の言葉は力強く)

 「あなたは臆病なんかじゃないわ…だから、これからも冒険…頑張ってね!」



【 Player Character Win!! 】

スコア結果はしばらくお待ちください。

[600] …………。

クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-04-17(土) 21:32
(微かに風に煽られたものの、ガルズの着地はなんとか無事に済む。
 ガルズの腕から身を下ろし、地に足をつけるとウルズとラグズが駆け寄ってきた。)

 心配をかけてごめんな、俺はもう大丈夫だ。
 それと長い間……、この本に閉じ込めていて済まなかった、ガルズ。
 他の『災禍の従者』達に伝えておいてくれ、いずれお前達の力も借りることになるだろう。
 だから、その名を呼ぶまでもう暫く、待っていてくれと。

(壱番目の災禍・ガルズはその言葉に頷くと、瞼を下ろして静かに消えていく。
 外していた眼鏡をかけた後、女の子の指差すほうへと目を向けた。)

 アリーナが崩れる? ……マズいな、少し休憩してから出ようかと思っていたのに。

(ふらふらと壁に寄り掛かり、そのまま座り込む。 災禍の従者を召喚した反動で体力が削られた様子。)

 格好付けた台詞で幕を引いたのに、このザマか……慣れないことはするべきじゃないな。
 いや……感傷に浸ってる場合じゃないな、早く避難しないと。

(よろよろと立ち上がると、ふらふらとした足取りで出口を目指す。
 ウルズとラグズはそんな主の前を行き、閉じていた扉を開いた。)
[613] すっかり迎え役になってきてるぜ!

オルグ・ラルヴァローグ(cuxr9072) 2010-04-18(日) 23:35
 よっと! アリーナ地下の戦場ってのはココだな!?
 クアール! 無事か!?

(開かれた扉を抜け、ふらついた足取りのクアールを見つける。)

 ようクアール! 見たところ無事……ってコトはないみたいだな?
 しっかしアリーナにこんな場所があるとはな……ってンなこと言ってる場合じゃねえ!
 早くここから出るぞ! このアリーナ、もうスグで崩れちまうんだ!

 ……つか、その状態じゃマトモに走れないか?
 仕方ねぇな、背中貸してやるから、しっかり捕まってろよ!
(クアールを一方的にまくし立てた後、背を向けてその場にしゃがみこむ。両腕を後方に伸ばして、いつでも人一人を背負える姿勢になった。)
[614] 同背後劇場でごめんなさい。

クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-04-18(日) 23:43
(いきなり現れたオルグに驚きつつ、やや安堵したため息をつく。)

 ……明日の運勢が大凶になるんじゃないかって思えるほど素晴らしいタイミングだな。
 アリーナのことはもう知ってる、今出ようとしていた所なんだが……この通り体力がな。

 ……出口まで頼む、手間を取らせてすまない。

(軽く頭を下げた後、オルグの背に身を預ける。)

 ……お前に背負ってもらう日が来るとは思わなかったよ、元の世界じゃまだ小さな子供だったのに。
[615] んじゃ心置きなく【出口に向かう】で!

オルグ・ラルヴァローグ(cuxr9072) 2010-04-18(日) 23:56
(クアールを背負って立ち上がり、少し軽く跳ねてみる。)

 へへっ、俺だってもう大人なんだぜ?
 明日の運勢を確認するためにも、ここからしっかりと脱出しねぇとな!

 それに、だ。
 お前を一番先に倒すのは俺だ、他のヤツなんかに負けやがったらタダじゃ済まさねぇぞ。

 んじゃ、走るぜ! 舌噛むんじゃねぇぞっ!
(その言葉の後、勢い良く地を蹴って会場を出ると、下ってきた階段を全力で駆け上がっていった。)


(PL:短い間でしたが、とても素敵で楽しいスポット運営ありがとうございました。 そしてお疲れ様でした。
 このスポットの終止符をクアールで閉めてもよかったのかと恐縮しておりますが、楽しくロールさせてもらいました。
 今後のご幸福をお祈りしております、お体には気をつけて下さい、最後にもう一度だけ、ありがとうございました。)
[617] スコア結果
カルヴィナート・イクセン(caru5150) 2010-04-19(月) 01:13

【ボーナススコアについて】
ここが良かった、すごかった!というロールに得点が入ります。
すべてダイスで算出しており、色分けは以下の通りです。(5以下はダイス振り直し)
赤=攻撃ロール 青=受身ロール 黄=支援ロール 緑=ロール描写 紫=その他


【 クアール・ディクローズ 】

 ■ターンスコア
    攻撃4pt 回避2pt ダメージ3pt 勝利5pt
    分岐ルート【少女を守り抜く】をクリア+8pt

 ■ボーナススコア
    【バウンディングチャーム】+10pt
    【フェアリーテイル】+10pt
    【出身世界の真実】+7pt
    【激情の一喝】+9pt
    【ピリオドを記す者】+7pt

 ■合計スコア
    65pt


《4ターンでの勝利!》
    1対1の戦いに勝利し、最終トータルに100pt加算!
    奥深いドラマと背景をたたえ、最終トータルに80pt加算!
  

■トータルスコア
  245pt


(ラストに素晴らしいロールを本当にありがとうございました。
 かっこいい主役が居てこその悪役でもあります。
 セリフの迫力に燃えざるをえない!
 お互いに楽しめるようなストーリーとなっていましたら幸いです。
 おふたりによき冒険がありますよう!)

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螺旋特急ロストレイル

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