[1] |
王女の間
|
|
シー・レノアンク(cdnz7394) 2010-02-25(木) 23:57 |
(ぬいぐるみやクッションが敷き詰められたソファが一つ在る。埋もれるようにソファに腰掛け、室内にある、まるで錆のように宝石がこびりついた台所の水道のようなものを、じっと眺めている) 何故ここが、このような姿をしているのかは、分からない。 ここに住まう「かれら」がもたらしたものかもしれない。あるいは、ここに「かれら」が住んでいるのは、ここを好んでいるから、かもしれない。 (小さく首を振り) わたしはシー・レノアンク。あなたが来るのを、まっているわ。
<雑談スレッド> |
〜〜発言が7件、省略されました〜〜 |
[9] |
まじまじと
|
|
春秋 冬夏(csry1755) 2010-03-28(日) 01:53 |
>テオドールさん (竜に強い思入れがある為、羨ましそうな表情で)テオドールさんの世界は、竜がいるんですか? ヴォロスに近いって事は、自然豊かな所なんですか? だって、本当に綺麗な瞳ですもん!(そう言いつつ、まじまじと目を見る) 何だか、満月みたいですね! |
[10] |
(静かに淡々と)
|
|
シー・レノアンク(cdnz7394) 2010-04-05(月) 21:16 |
>テオドール わたしの名は、シーよ。シー・レノアンク。 かばねは、わたしの存在をあだなすものではある。けれど、今となっては、「いみ」をもたないわ。
そう。つきも、ほしも、「よやみ」のけんぞく。どうじに、たいようのけんぞくでもある。 つきがもたらすひかりは、よるまの道しるべになるわ。けれど、たいようのかがやきには、はるかにおよばない。 (真っ直ぐに見つめ) あなたのひとみは……げっこうよりも、もっと、つよいかがやき。
(室内の宝石達を眺め、ゆっくりと目を細める) テオドール。あなたのふるさとの空にも、ゆうやけがあったのね。 わたしも、この空を知っている……きがする。 かつて、大いなる「さだめ」をせおったものが、こんな色のひとみを…… (少し考えるように首を傾げたが、やがて頭を振り) よく、おもいだせないわ。 ……あなたは、かえりたい?ふるさとに。
(肯定するように静かに頷き) あなたのたいないには、「ま」のちがながれているのね。 ゆうやけは、ひるとよるのはざまにのみ、在ることをゆるされる。やがてやみにしずみゆく、せつなの「しきさい」。 じゅんすいではない、ふあんていな色。 ……けれど。ゆうやけのつぎのひは、そらがよくはれるもの。そのちからをかたどるのは、決してあんたんではない。 「ひとつ」になることの叶わない、こどくで、けれどすきとおった「とわ」の色。
(そっと周囲を見渡し) わたしは、かれらの「おと」が、きこえるだけ。 「こころ」は、わたしには、わからないわ。
>トウカ (こくりと頷き) いいわ。シーとよんで。 「うみ」をいみする名だときいたわ。うみは、みたことがないの。
そう……ここは、少しあたたかい。 「かれら」は、「澄んだ」存在。 ひどく「じゅどうてき」。だから、あらゆるものを受け入れる。 あなたも、受け入れられた、そのひとり。
(抑揚の無い瞳で見つめ) そう。わたしが受けつぐべく、わたしにあたえられた「とが」。 ひとが生きながらえるため、世界が在りつづけるため、存在しうる「とが」。 そして、世界をはなれてもなお、うたうことをやめない、わたしの「とが」。 (意味深な言葉をぽつりぽつりと呟き)
そう、きれいね。(こくりと頷き) かれらがひょうげんした、あなたのしきさいよ。 それは、あなたのこころのうつくしさ。 あなたは、「きよみず」のように澄んでいる。そして、あたたかい。 まるで、「ひだまり」のよう。
(覚えておく、と言われ)……ありがとう。トウカ。 ……。ルゥ、と、よばれていたものを、知っているような……。よく、おぼえていないわ。 |
[11] |
(相変わらずのんびり)
|
|
テオドール・アンスラン(ctud2734) 2010-04-18(日) 21:16 |
>冬夏 あぁ、居たよ。竜は強大な力を持つだけではなく、長い年月を生きてきた者は、それ相当の知恵と知識を持っているから、他の種族にとっては畏怖すべき存在と言えるな。あんた、竜に興味があるのか?
森や川、海や山が有って、その中で動物や人間を初めとする様々な生き物が、自分達の暮らしやすい場所を見つけて生きている、そんな感じだな。自分達は自然によって生かされている…俺の元いた世界の住人は、程度の差はあれ、皆そう考えていたと思うよ。あんたの所はどうだい?
随分洒落たたとえを思いつくもんだな。あんたが俺の出身世界の人間なら、吟遊詩人になれそうだな。 (じっと目を見られて気恥かしいのか、あらぬ方に視線を泳がせる)
>シー 出来るものなら帰りたい…そう思うよ。 俺はここに来る前は、長い間元の世界を旅していたんだ。その頃には今程故郷の事を思い出す事はなかったんだが、その気になればいつでも戻れるっていう考えが、心のどこかにあったからかもしれない。 あんたにも、元の世界に会いたい人や行きたい場所があるのかい?
夕焼けの次の日は晴れ…。確かにそうだな。 シー、あんたは、身近にある物事が示してくれているのに、誰もが見落としてしまいがちな真実を、きちんと受け止めて理解しているんだな。 俺の父親を初めとする一部の闇の眷属、そして今の俺がそうであるように、闇の血をひく者が必ずしも悪に属する訳じゃない。それは血ではなくて当人の心の有り方で決まる、そういう事なのかもしれない。…ありがとう、あんたの今の言葉は忘れないよ。
『きこえる』か…。あんたは音を通して、色々な事を感じ取っているんだな。 そういえば、この前桜がたくさん植えられたチェンバーが見つかった時、夜桜の所で歌っていただろう?偶然近くにいたんだが、覚えのある声だったから、しばらく聴いていたんだ。あんたは聞くだけでなく、自ら音を紡ぐ力も優れているんだな。早春に咲く花にぴったりの、穏やかで暖かな命の力を感じさせる歌だと思ったよ。 |
[12] |
(鈍レスすぎました…)
|
|
シー・レノアンク(cdnz7394) 2010-05-18(火) 16:12 |
(そっと目を閉じて、耳を澄ませる) おとが……きこえる。 はるがすぎさっていくわ。 やがて、「あおば」のきせつにうつりかわっていくのね。 それでも、ここにいる者は、きせつにすら流されない。 そう…あなたも、わたしも。
>テオドール そう。たびを、していたのね。 たびは、たのしかった?(抑揚のない瞳で見上げ) あさやけや、ゆうやけや、うみ。もり。どんな大地を、見てきたの? …わたしは、ふるさとのお城で生をうけ、お城のなかでそだったわ。 だから、うみも、もりも、大地のほとんどを見たことがない。
「あいたいひと」……「いきたいばしょ」。(ぽつりと呟く) そのかんじょうは、わたしには、よく分からない。
……ひとは、いつだって、みうしなってから「たいせつさ」に気づくもの。 けれど。時がすぎさろうとも、きずだらけにしてしまおうとも、いずれたどりつくことができるのよ。ひとがのぞみつづけるかぎり。 世界は、すべての――「ははなる存在」なのだから。
わたしのふるさとでは……「ま」とは、ひとをかてに世界へとすくう、「こころ」なき存在だったわ。 ひとは「えさ」に過ぎなかったから。きょうぞんは、ありえなかった。
わたしにとっては、あなたは少し、ふしぎ。 ひとの身で、「ま」のちをうけついでいる。 (無言で見据える) テオドール。あなたは、ありのままで在ればいい。 あなたがひとをうらぎらないかぎり、あなたは「ひと」であり続ける。 ひとで在るかぎり、あなたはこどくではないのだから。 きっと、いずれ、それがもうひとつの「ふるさと」になる。
(花見の時の事を思い出し) そう。あなたも、来ていたのね。 …ありがとう。わたしの歌を、きいてくれたのね。 きれいな花だったわ。うつくしかったから、「彼ら」もざわめいていたの。(不思議な事を呟く) 世界を想って、うたったわ。たいないを、きよみずがながれていくようだった。 |
[13] |
(どうぞお気になさらず…)
|
|
テオドール・アンスラン(ctud2734) 2010-05-30(日) 14:59 |
>シー いつも順風満帆という訳にはいかないが、旅に出て良かったと思う事も多かったな。 お城…そうか、品のあるお嬢さんだと思っていたんだが、今の話を聞いて納得がいったよ。 (城の外の世界を知らず、会いたい・行きたいという感情が分からないと聞いて、しばし考え込む) 0世界からは、多くの世界に向けて列車が走っている。そこまで遠くに行かなくても、このターミナルの中だって、チェンバーの数だけ様々な景色が広がっていて、それ以上の人が暮らしている。もしもあんたの心に触れる出会いがあったなら…もっと知りたいという思いが起こったのなら、その感情に素直に従ってみても良いと思う。ここでは誰もそれを咎める者はいないし、あんたはきちんと人の気持ちが分かる人だから、誰かと色々話をしても相手の迷惑になるような事はないだろう。
俺もあんたの言う通りだと思うよ。探し出す為の手段より大事なのは、諦めそうになる自分の心に負けない強さなのかもしれない。
心が無いうえに力が強ければ、自分達以外の存在と折り合いをつけるなんて、考える事はないだろうな。そんな恐ろしい存在と隣り合わせで生きていかなければならないなんて、過酷な所だな…。
あの花の美しさは、あらゆるものを惹きつけたみたいだな。 雪解け水は春に生まれた新しい命を育てるっていうからな。あんたが感じ取ったのは、あの時期の世界に満ちる命の力か何かだったんだろうか?
(ゆっくりと室内を見回し) 随分と長居をしてしまったな…そろそろ失礼するよ。 有意義な話をありがとう。 またどこかで会った時には宜しくな。
(出入り口で振り返り、笑顔で軽く手を振ってから立ち去る) (お相手下さりありがとうございました/礼) |