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【壺中天クエスト】滅殺!掃き溜めエセ地獄
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-19(金) 01:22 |
身体感覚が消失し、奇妙な浮遊感に襲われる。 直後。意識は0と1に分解され、情報の塊となり電脳空間を疾走する。
頡#窘(糴p躬#..|:Wvz勇CF圀匱JZ60釜7筥N7|XE|解] 59i画替' 8 N?hssS涛2no嵋本般0住|b翠霑dR執R艮jTm6透R7gJ4EWPJ2fZ************ ・ ・ ・ ブラックアウト。 ・ ・
吹きつけてくる生ぬるい風を受け、我に返り辺りを見回す。 濁りきった空、ごつごつの岩肌、そびえ立つ針の山、煮えたぎる血の池。 壱番世界の日本の昔話に出てくる、地獄にそっくりだ。
その時。 雨が降り注ぎ灰色にけぶる風景と、黒い傘を差し背を向け佇む一人の男が脳裏にフラッシュバックする。 『これは神々の刑場『地獄』を模した、『外道』の住処。掃き溜めのエセ地獄とでも言ったところか。ああ、『外道』というのは、有り体に言えば邪悪な神々の事だ』 細谷の声ではない。低く、どこか愁いを含んだような声だ。 上半身は傘で隠れてほとんど見えないが、細谷よりも小柄である事は窺い知れる。
「いやだあああああ~~~~!たたたすけてえええええええ!!」 鉄の棒に括り付けられて泣きわめく男の周りを、ガラの悪い男共が囲んで下卑た笑い声を上げている。斧を片手に荒野をバイクで駆け、暴虐の限りを尽くすモヒカン男共に角が生えたような連中だ。 モヒカン共に囲まれた男の足元には、点火された導火線と積み上げられた花火玉らしきものが見えた。が、時すでに遅し。 哀れ、男は悲鳴を上げながら爆炎と共に上空へ発射され、打ち上げ花火よろしく虚空に炎をまき散らした。南無。 「ゲヒャヒャヒャヒャ、汚ねぇ花火だぜェェェ!」
「おゥ、お前ら泳げねえのかァ?」 「仕方ねぇなあ、助けてやるよ!俺様は優しいからなぁヒャッハハハァァーー!!」 血の池では、溺れる者達に鉄の輪を投げて遊ぶ輩が屯っている。 どいつもこいつも、絵に描いたようなワル共である。
『さて、君達がここから脱出するには、この世界を支配する外道『三毒王(さんどくおう)』を倒さねばならない』 再びフラッシュバックと共に、男の声が聞こえてくる。
声の主が何者かは判らないが、少なくとも悪意や敵意が感じられないのは確かだ。 脱出する方法は見つかった。とにかく、三毒王とやらを倒せば良い。 3人の殺る気ゲージがうなぎ昇りになる瞬間であった。
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・イベントをこなしていく形となります。ボスの三毒王を倒せば無事脱出完了となります。はっちゃけた内容なので、思いっきり弾けて下さい(笑) ・イベントの成功、失敗の判定はありませんので、気軽にロールを楽しんでいただければと思います。 ・この仮想空間内では、キャラクターの特殊な能力は一切使えません。ツーリストも、魔法を使うことはおろか、壱番世界の常識を超えない範囲での身体能力しか発揮出来なくなります。 ・仮想空間に入れるのはキャラクターのみです。セクタンや使い魔、憑き物等は付いてきません。 ・トラベルギアや手持ちの武器を一切持っていない、丸腰の状態でのスタートとなります。
・PCのロールについては、できればSSでの描写をしていただけると有難いです。 ・PC同士の雑談や相談ばっちこいです。ロールと区別するため、タイトルに【雑談】、【相談】と付けておいて下さい。
・細谷はロールを行いません。どうやらナビ(黒い傘の男)の存在が細谷の精一杯の援護のようです。 ・ナビは一方的に喋るだけで、問いかけや呼びかけには応じられません。
※攻略完了しました。ご参加ありがとうございました!
(1/20追記) ※何か判らない事や確認事項があれば、募集スレのほうにお願いします。 ※締切より前に全員のロールが揃った場合、確認した時点で『ロール確認しました』的な事を書きます。それ以降に編集されたものについては、反映できない可能性がありますので予めご了承下さい。 |
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イベント1回目「マンドラゴラ掘りとお宝探し」(※追記あり)
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-19(金) 21:51 |
『三毒王は御膳が運ばれてくる時のみ、己が鎮座する玉座へ続く扉を開く。その時が奴に近付く絶好の機会となる』 黒い傘の男が、3人からやや離れた所に現れた。姿はぼやけていて、相変わらずこちらに背を向けている。 『まずは厨房へ行ってみるといい。今まさに、御膳の準備に追われている頃だろう。もちろん、そのまま行ったところで怪しまれるのは目に見えている。隷属する人々を装って厨房に近付くのがいいだろう。そうだな……、あそこに生えている食材を持っていくといいんじゃないか?』 黒い傘の男(略称or愛称募集中)が指差した先には、周囲のごつごつの岩肌に似つかわしくない畑が広がっていた。緑の葉の根菜らしきものが栽培されている。 『あれはマンドラゴラといって、外道の間では珍味とされているそうだ。主に乾物や薬味に使われるらしい』 そろそろ「どうして雨が降っていないのに傘を差しているのか」とツッコミたくなってくるが、我慢して話の続きを聞く事にする。 『この畑は、元は不用品を捨てる場所だったようだ。あちこちにゴミが落ちているだろう。ついでに何か探してみるといい。役に立つ物が見つかるかもしれない』 黒い傘の男はそう言い残すと、背景に溶けるように消えていった。
◇
『そうそう。1つ言うのを忘れていたが、マンドラゴラは引き抜かれる時に発する悲鳴で、抜いた者に様々な悪影響を及ぼす。気を付けるようにな』
その言葉を彼らが聴くのは、マンドラゴラを引っこ抜いた後なのであった…。
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1回目のイベントは、畑でマンドラゴラ抜き&宝探しです。不用品置き場だった場所なので、めぼしい物は落ちていませんが、使い方次第では役立つ道具に化けるかもしれません(笑)
1. 畑でどんなものを見つけたかは、アミダで決めます。 【1】~【10】の数字を2つ選んで下さい。1人ずつ判定しますので、他のPCと選ぶ数字が被っても構いませんが、1人で重複する数字を2回選ぶのは不可とします。 (例:【1】、【1】は不可。【1】、【3】はOK)
2. マンドラゴラをぶっこ抜く際の悲鳴でどんな影響が出たかは、10面ダイス(10面体のサイコロ)を2コ同時に振り、出た目の合計で判定します。(ダイス目の10は0として計算します) 6面体サイコロ3個を同時に振り、出た目の合計で判定します。PC自ら振る、こちらに振るのをお任せいただく、どちらでも構いません。 (サイコロ1個を3回振り、それぞれ出た目を合計しても可) ※PC自ら判定が出来るように、6面体サイコロ3コに変更しました。
マンドラゴラの悲鳴による影響は、以下の通りです。この時に受けた影響は、仮想空間を脱出するまで続きます。
18~16:不幸中の幸い。特に影響はなかった。 15~14:けも耳と尻尾が生える(獣の種類はご自由に) 13:耳からマイナスイオンが出るようになる 12~11:頭に花が生える(花の種類はご自由に) 10~9:なぜか服装が痛いものに変わってしまう(衣装はry) 8~7:頭がアフロになる(色はry) 6:両耳から花が生える(花の種類はry 5:頭がアフロになる+6~15の間でどれか好きなものを1つ 4:鼻から怪光線が出るようになる(色はry) 3:鼻から怪光線が出るようになる+5~15の間でどれか好きなものを1つ
※【1】~【10】の任意の数字2つをタイトルに書き、本文にロールを書いて下さい。 マンドラゴラの悲鳴で受けた影響をについて、ご自分でサイコロを振って判定を行った方は、ロール内に結果を書いて下さいますようお願いします。 締切は、20日24時 21日24時までです。(締切変更しました)
(20日11:35追記) PC自らサイコロを振れるように、判定に使用するサイコロを、10面体サイコロ2個から6面体サイコロ3個に変更しました。 サイコロを振りたい方は、お手持ちのサイコロを3個振っていただくか(1個×3回でも可)、以下のサイトで振って判定し、結果をロールの中に書いて下さい。 (サイコロの上にマウスポインタを押すと回り始め、サイコロをクリックすると止まります。プルダウンでサイコロの数を変えられます) http://www.hap.ne.jp/saikoro/
従来どおり、サイコロを振るのをこちらに任せていただいても構いません。 |
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(1回目イベントの締切日変更)
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-20(土) 02:57 |
(細谷PLより:締切を20日24時から、21日24時に変更しましたので、よろしくお願いします) |
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【第1ターン】 【1】と【9】(ダイスお任せ)
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| ルイス・ヴォルフ(csxe4272) 2010-11-20(土) 20:22 |
こりゃ随分と人間くさい地獄だな~。 ヤンキーとチンピラ天国、いや、地獄だっけ。 三毒王ねぇー、一体どんな強面のおっさん連中なんだろねー。 ラブちゃんの言うこと信じないことには始まらないみたいだし~。 (黒い傘=ブラックアンブレラ=ブラックアンブレラ=ブラ=(ひっくり返して)=ラブ らしい) って、オレ、人型じゃんよ。狼にはなれないってことなんかな。 厨房か~、なんかつまみ食いできねぇかな。 ゴミ捨て場を畑に再利用って、ある意味エコ? 結構良心的なのかしらん。 えーっと、マンドラゴラねぇ~。確か、これって引っこ抜く時、悲鳴上げるんじゃなかったっけ。そんで、それ聞くと確か死ぬんじゃないっけ? まぁ、地獄なんだし、もう死んでるっぽいから平気かな~って。 注意事項おっそぉ!? 引い抜いた後かよ!? (虚空へ向けて、キレのいいツッコミを裏拳でかます) |
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【第1ターン】 【2】と【8】(最初はお任せだぜb)
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| ヨシュア・カレイ(cbdb3460) 2010-11-21(日) 01:05 |
(まるで地獄・・・・・・ありとあらゆる赤々とした空間に、そそられつつも、 半ば隠し切れない興奮を抑制しつつも、 それを背後に(むしろスパイスに)マンドラゴラの待ち構える畑へと向かう。)
・・・・・・ただの畑とは形容しがたいじゃねェの? うーん、やっぱ気になる、な・・・・・・。
(しばらく畑で色々調べものすること数分)
おっと、本来の目的忘れちまうとこだったな、どれ・・・
(目前のマンドラゴラに向き直ると、思いっきり引っ込いた・・・・・・。)
(マンドラゴラの叫び・・・かくも、この世界に彩りを与えん・・・与えん。そして遅かりしカナ、忠告の天声)
・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・。 待て、もう抜いちまったんだが・・・・・・!? |
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【3と8】お任せで
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| 流鏑馬 明日(cepb3731) 2010-11-21(日) 19:03 |
(あたりを見回して、おかれている状況を把握した)
大変遅くなりました…。 なるほど、人の形をした植物…ね…。 きみょかわいい惨事が予想されそうだわ
(メイヒは、期待満々で勢いよく引っこ抜いた!)
(PL:諸事情で遅くなりました、ご迷惑おかけしますぅ) |
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(イベント1回目のロールを確認しました)
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-21(日) 20:54 |
(細谷PLより) 参加者様全員のロールを確認しました。21日22:00でロールを締め切りますので、もし訂正があればそれまでにお願いします。
◆◆今後のイベント予定◆◆ ・1回目イベント結果&2回目イベント開始: 11/22中 ・2回目イベント締切: 11/23 24:00 ・2回目イベント結果&3回目(最終)イベント開始: 11/24中 ・3回目(最終)イベント締切: 11/25 24:00 ・3回目(最終)イベント結果: 11/26中
ギリギリな日程で申し訳ないですが、よろしくお願いします。 |
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【第1ターン】イベント結果その1「お宝探し」
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-22(月) 20:11 |
(黒い傘のナビ、ラブちゃん(ルイス氏命名)のアイテム解説付きだよ☆)
★ルイスは、『園芸用こて』と『バールのようなもの』を見つけた!
・園芸用こて 園芸で苗の植えかえや穴を掘る際に用いられるこて。 地域によってはスコップもしくはシャベルと呼ばれており、呼び方を巡って大小の争いが絶えない。時に(家庭内)戦争にまで発展する事もあり、たかが園芸品といえども油断ならない魔性の道具である。
・バールのようなもの 一般的に、『バールに酷似している物』という認識をされているが、それを実際に使用している様を目の当たりにした者はいないという、半ば伝説と化している物体。 素材に不定形の物質が用いられていて見る者の『バールのようなもの=バールに似た何か』という刷り込みを反映してバールに酷似した形状を取っているという説、誰にも気付かれない、もしくは目撃者の記憶を消す力が秘められているなどの諸説があり、未だに結論には至っていない。 こじ開ける、殴るなど用途は多彩。あたかもバールを使ったかのような跡が付くのが特徴。
★ヨシュアは、『縄』と『壊れたフライパン』を見つけた!
・縄 荷造りから危ない大人の遊びまで幅広く使われている道具。 今回見つかったのは、熟練した職人の手によって稲の藁のみで作られた、天然素材100%の自然にやさしい縄。意外と頑丈な造り。
・壊れたフライパン 底に穴がいくつも空いてしまったため廃棄処分された、主に焼き物に用いられる調理器具。鉄で出来ている。 長年愛用された末に寿命が来たのか、持ち主がろくに手入れをせずに穴が空いたのかは判らないが、本来の用途に使えそうにないのは確かだ。
★明日は、『バールのようなもの』と『壊れたフライパン』を見つけた!
(どうやらラブちゃんにはスキップ機能が付いていないようだ!性能が良いのか悪いのかよく判らないナビだね☆)
・バールのようなもの 一般的に、『バールに酷似している物』という認識をされているが、それを実際に使用している様を目の当たりにした者はいないという、半ば伝説と化している物体。 素材に不定形の物質が用いられていて見る者の『バールのようなもの=バールに似た何か』という刷り込みを反映してバールに酷似した形状を取っているという説、誰にも気付かれない、もしくは目撃者の記憶を消す力が秘められているなどの諸説があり、未だに結論には至っていない。 こじ開ける、殴るなど用途は多彩。あたかもバールを使ったかのような跡が付くのが特徴。
・壊れたフライパン 底に穴がいくつも空いてしまったため廃棄処分された、主に焼き物に用いられる調理器具。鉄で出来ている。 長年愛用された末に寿命が来たのか、持ち主がろくに手入れをせずに穴が空いたのかは判らないが、本来の用途に使えそうにないのは確かだ。
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バールのようなものを持った2人と、縄を持った男。 壱番世界を闊歩していたら即行で職質されるがここはエセ地獄なので問題ない! どうやって手に入れたブツを隠し持つとか細けえ事は(以下略 あまりの鈍器の当たり率の高さに背後がコーヒー吹いたのは内緒だ!皆アグレッシブなんだね☆
(次は、マンドラゴラの悲鳴の判定です。チャンネルはそのまま)
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【第1ターン】イベント結果その2「マンドラゴラ掘り」
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-22(月) 22:14 |
ゴミ捨て場を再利用したエコな畑からは、それなりに良い物(かどうかは不明)を見つける事が出来た。 次は本来の目的である、マンドラゴラの収穫だ。 抜いた時に上げる悲鳴を聞いたら死ぬんじゃなかったっけ?とふと疑問を抱く者もいたが、今の時点ではこれがなければ厨房に近づきがたいというのが困った現状だった。
緑の葉の部分をしっかり持って、根を傷つけないよう注意を払いながら引き抜くと、土を被った白っぽい根が顕わになった。 根の部分は20センチほどにデフォルメされた人型になっており、頭に当たる部分にはきちんと両目と口のようなものが付いている。 根の先端は二股に分かれていて、人の脚のようだ。 ゆるキャラとして売り出せばウケそうな容貌ではある。
そう、 見 た 目 だ け なら……。
次の瞬間、マンドラゴラはけたたましい悲鳴を上げた!! (※文章で表現するのが困難なため、声を想像してお楽しみ下さい)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ナビのラブちゃんの、それ計算か?!と勘繰りたくなる警告の遅さに空に向かってツッコミを入れたルイスが、まばゆい虹色の光を発し始めた! 美少女変身モノでおなじみの、光を放ちながらコスチュームチェンジするシチュエーションへ、ノンストップでフルスロットル(意味不明)!! 物理的には死なないが、ある意味死ねるシチュエーションだ! これがハンプティ・ダンプティの情報攻撃かッ…! (何故か衣服が痛いものに変わってしまいます。変身シーンも漏れなく付いてきます(笑)どんな服に変わるかはご自由に決めて下さい)
(判定結果:1+2+6=9)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
赤々としたエセ地獄が気になりつつも着々と仕事に取り掛かるヨシュア。 ラブちゃんの仕事の遅さにツッコミを入れた彼の頭に、アニモフばりのモフモフのけも耳が生えた!もちろん尻尾もセットで生えてきた! けもの好きなら涎モノの萌えシチュエーションだが、彼にとっては天国か、はたまた地獄か…。 尻尾は衣服をすり抜けて外に出ているため、服の尻部分が破れなかったのは幸いだ! (けも耳と尻尾が生えてきます。どんな耳なのかはご自由に決めて下さい)
(判定結果:4+5+6=15)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
明日の期待通り、根の先端が二股に分かれた小さなあんよや、ゆるい容貌はきみょかわいい系に分類されるものだった。 マンドラゴラのきみょかわ本が売っていたら、思わず手に取ってそのまま購入するだろう。 彼女のきみょかわいいリストに新たな1ページが加わった瞬間、悲鳴が耳をつんざく! 明日の頭のてっぺんに花が咲いた!きみょかわいい効果は抜群だ! (頭に花が生えてきます。抜いたり手折ったり出来ますが、すぐに新しい花が生えます。どんな花なのかはご自由に決めて下さい)
(判定結果:2+4+5=11)
*****************
尊い犠牲(?)の甲斐あって、3人は無事(でもない)にマンドラゴラを手に入れた。 ラブちゃんの案内に従って、厨房へと急ぐ。 バールのようなものと縄とフライパンと園芸品とマンドラゴラを持ち、ある者は痛い衣装に身を包み、ある者はけも耳と尻尾が生え、ある者は頭から花を咲かせている。 モヒカン共が跋扈するこの世界においても明らかに浮いているが、誰からも何も言われないのはバールようなものが持つ特殊効果(根拠なし)の賜物なのだろうか…。
次回、「厨房ですよ」に続く! |
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【第2ターン】「厨房ですよ」その1
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-22(月) 22:35 |
調理場に続く薄暗い廊下は、カビ臭と調理場から流れてきているであろう異臭とが混ざり合い、鼻が曲がりそうな臭いが充満している。 右側には施錠された食糧庫、その少し奥には巨大なカウンターがあり、左側の小部屋からは何やら話し声が聞こえてくる。黒い傘のナビ、ラブちゃんの話によると、御膳を三毒王に運ぶ給仕が待機している部屋らしい。
3人が調理場の前に着いた時は、入口の引き戸が僅かに開いていたため、中の様子を少しだけ伺う事が出来た。 入口付近に、調理の下準備らしき事をしている魔物が数匹いる。黒子のような頭巾を被っているが、なぜか裸にふんどし一丁という出で立ちである。調理係らしき者達は、それらに加えエプロンやら割烹着やらを着ている。外にいた筋骨逞しいモヒカン共と違い、ひょろりとした貧相な体型だ。 『それも鬼の一種だが、外にいた鬼とは比べ物にならないほど貧弱だ。硬い物で頭を殴れば失神させるのは容易だが、群れでやって来られると厄介ではある。』ラブちゃんの解説が頭の中で響く。 入口から見て一番奥の天井付近の壁には、横長の巨大な額装が据え付けられている。太い筆で書き殴ったような汚い字だ。壱番世界で言うところの、安全標語の類だろうか。
手洗いうがいをしよう 今日も一日ご苦労さん 毎日整頓しよう食糧庫
ドアの隙間から調理場を覗いていると、黒頭巾の魔物に何やってんだ!と怒られたので、マンドラゴラを持ってきた旨を伝える。 魔物は一瞬首をかしげたが、そんな事を考えている場合ではないと言うかの如く、ひったくるようにマンドラゴラを取り上げると、忙しいからさっさと持ち場へ帰れと怒鳴って引き戸をピシャリと閉めてしまった。
調理場は異様な慌ただしさだ。と言うよりも、何か切迫した雰囲気が感じられる。 引き戸越しに、何があった?と尋ねると「サッキ料理長ガ『コノ前菜ヲ作ッタノハ誰ダ!!』ト三毒王サマニ呼ビ付ケラレタノヲ知ランノカ!?三毒王様ハカンカンダ!サッサト次ノ料理ヲ作ラナイト、何ヲサレルカ判ランワ!」と言い、お前らの相手なんぞしていられるかと言わんばかりに、呼びかけに応じなくなった。 どうやら三毒王は、前菜が気に入らなかったらしく機嫌を損ねているらしい。
(長いので一旦区切ります)
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【第2ターン】「厨房ですよ」その2
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-22(月) 22:42 |
ここで、ラブちゃんの解説タイムが始まった。 『この廊下をまっすぐ奥に進んだところにあるエレベーターで昇れば、三毒王のもとに行く事が出来る。エレベーターはレバーを手回しして昇降する類のものだ。昇降係の黒頭巾が1匹待機している』 『給仕の魔物から頭巾を奪って御膳を三毒王のもとに運ぶなり、混乱に乗じてまっすぐエレベーターに向かうなり、食物に擬態して御膳に紛れるなり、方法は色々ある。エレベーターに乗って昇ってしまえば、下の連中はすぐには追って来られない。上に着いてからエレベーターを壊せばより確実に足止め出来るだろう』 『幸いな事に今、厨房は混乱している。他の部屋で多少物音を立てても気にする者はいないだろう。次の料理の完成まであと20分といったところか。それほど猶予はないが、何とか上に辿り着けるよう健闘を祈るよ』
☆★☆ラブちゃんによる厨房図解☆★☆
―|調理場入口|―――|カウンター|――|食糧庫|――― ●←現在地 ←エレベーターへ 廊下 外へ→
―――――――――――――――――|小部屋|――――――
○調理場入口(現在地) 引き戸は閉められている。御膳の準備の真っ最中で、多くの魔物が調理に当たっているようだ。入口付近にも、調理の下準備をしている魔物が詰めている。三毒王が機嫌を損ねているのでピリピリした雰囲気。貧弱とはいえ多くの魔物がいるため、強引に中に入るのは困難だろう。
○カウンター 調理場側から完成した料理を置く為の、巨大なカウンターが出っ張っている。大人2~3人が並んで寝られるぐらいの大きさ。調理場に続くシャッター式の岩戸は、料理を置いたらすぐ閉められるため、普段はずっと閉まっている。岩戸には鈴が付いており、小部屋で待機する給仕に料理完成を知らせる合図になっている。
○食糧庫 施錠されている。様々な食材が大量に置かれているが、紫色の毒々しい斑点のあるわかめのような物体など、見るからにゲテモノ系統のものが多い。 食材に加えて、カボチャやトマトなど様々な野菜や果物をくり抜いて作った器も置いてある。ヘタのある蓋付き。通常のものより遥かに大きいが、大人が中に入るには大きさが足りない。腕と脚を通す穴を作れば擬態用の被り物に使えない事もない。 http://j.mp/aULRm4 ※写真はイメージです。現物とは異なる場合があります
○小部屋 次の料理を待って暇を持て余している給仕の魔物3体(3体とも黒頭巾+ふんどし+裸蝶ネクタイ姿)が、色々と愚痴をこぼしている。隙だらけなので、素早く襲いかかれば難なく無力化出来るだろう。料理を運ぶだけが仕事のため御膳のメニューには詳しくなく、御膳の食材が増えていても気が付かない。
○エレベーター前 廊下の突き当たりはだだっ広い吹き抜けの部屋になっており、中央にエレベーターが備え付けられている。ハンドルを手で回して動かすレトロな造り。黒頭巾+ふんどし姿の魔物が1体待機している。(今いる階が最も下の階となります)
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2回目のイベントは、三毒王のいる上の階へ行く事が目的となります。とにかくエレベーターに乗って上の階に行く為なら何をやっても構いません(笑) 乗ったもん勝ちです。 基本的な情報は書いていますが、情報に出ていない部分は捏造していただいて構いません。 次の料理が完成するまでの時間については、だいたいその位のイメージでという程度のものなので、気にしなくても問題ありません。
締切は、23日24:00までです。(締切が早くてほんとすみません…) |
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花かっぱ?
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| 流鏑馬 明日(cepb3731) 2010-11-22(月) 23:27 |
どうしてかしら、きみょかわいい雰囲気が充満している気がするのは… (真面目な表情に頭にパックンフラワーが咲いていて、バールとフライパンを持ちたたずむ)
え?マンドラゴラ?これは、あたしのコレクショ…あ…(←とられました) そう…。 その行為、あたしへの挑戦と言う事かしら? マンドラゴラを返しなさい…。(聞こえていない様だ!) もう一度言うわ、マンドラゴラを返し… なるほど、聞こえないふりをするのね
王様に会って直談判するしかなさそうね(もう一度取ってこいよ!)
(情報を元に、食糧庫に侵入し、自分は食糧だといつわり、王の元へ連れて行って貰う事にした)
え?このフラワーが見えないの? セルフ料理にきまっているわ ほら、このフラワーは炎を吐くのよ…その炎を元に、このフライパンで料理、そしてバールはフラワーを叩きむしる為よ…(ごごごごご) (マンドラゴラへの執念が凄かった!) |
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ケモケモ☆吸血鬼探偵ッ!?act1
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| ヨシュア・カレイ(cbdb3460) 2010-11-23(火) 02:43 |
(これでもかといわんばかりにヨシュアの頭と尻あたりに違和感奔る!/さわさわ…) !?えっ、コレ何…何だ!? 亜李蘭がいたら喜びそうな………んな訳あるかぁッ!!!! (なんとヨシュアの生えたケモ耳+しっぽは百獣の王ともいわうるライオンだった!しかし毛は+されないいわゆるメスのケモ耳+しっぽだった!妙に惜しい気持ちになったのは何故だろう。)
(所変わって調理場。縄をひとまとめにして腰に装備し、フライパンを反対側の腰に収めてケモケモな井出達で立ち尽くす。フライパンはさながらアレになり替わるものであるのか、でもケモケモ耳&しっぽが見事にそれを玉砕している…)
▼ヨシュアはどうぐこまんどをえらんだ。 ▼どうぐこまんどから“地獄産きみょかわ仕様マンドラゴラ”をとりだした!
くそう、亜李蘭への手土産にするつもりだったのに……。 …まぁいい、ここの三うんたらとかいう奴の血を手土産に持ち帰るとしよう…ククッ…!(おかしくなってきた)
(ふ、ここは給仕に化けて、階上へ向かうとするか………あ、ちょっぴり探偵なキブン❤) フふふはは、フライパンと縄の融合攻撃だな!! |
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凛々★狩る るいーす 登場!
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| ルイス・ヴォルフ(csxe4272) 2010-11-23(火) 22:00 |
(ルイスは、【園芸用こて】と【バールのようなもの】を手に入れた!) (ちゃらら、ちゃっちゃっらー♪) 今、変な効果音が流れたような!? って、そんなこと気にする暇なく、怒涛の変身タァーイム! ルイス、逝きます!!
―――――――――(要らない変身シーン)―――――――――――― なぜかBGMスタート
本気狩る 凛々狩る 未来狂る!(読み方:まじかる りりかる みらくる) (きゅぴーん、という効果音がするとルイスの顔面に漆黒の蝶々仮面が装着された) (ルイスの衣装が虹色に輝きだした!)
素敵に無敵にノンストップ! (眩い光を放ちながら、衣装がその形を変えていった!) (服の裾がびらららーっと伸びて広がり、ズボンがちょっと広がりダボっとし出した)
ブレーキなんて要らないぜ! (くるっと後を向いたルイスの輝く服の背中に、凛々★狩るという文字が雄々しく浮かび上がった)
アクセル全壊フルスロットォール! (ルイスがビシっと奇妙にポーズを決めると、しゃきーんと眩い光が弾けて衣装が実体化した!)
Yeah! 今日も 夜 露 死 苦 ぅ ! (漆黒の蝶々仮面が最後にきらーんと眩い光を放った)
純白の特攻服を纏い背中に背負うは「凛々★狩る」の文字! 漆黒の蝶々仮面は正義の証!!
凛々★狩る仮面 るいーす 呼ばれる前に自ら参上!!
―――――――――(変身終了)――――――――――――
って、あれ、なんでこんな台詞がスラスラ出てくるんだろう? この格好もどことなく見覚えがあるようなないような…。 まっ、気にしてもしょうがないか。不良とかチンピラが多いみたいだから違和感ないだろうし。 (ツッコミどころは満載だった)
(調理場の中を覗き込む) これはこれでツッコミどころ多いよな。地獄って、ボケが多いのか? 裸エプロンは浪漫なはずなのに、恐ろしく萌えない。むしろ気力が根こそぎに萎えるな。 (そして、標語に気が付いた) ……やだ、これツッコミ待ちとしか思えない。
(堂々と調理場に入り込むとおもむろに標語を書き足した。) 手洗いうがいをしよう 今日も一日ご苦労さん 毎日整頓しよう食糧庫 風呂入れよ 歯を磨けよ 宿題しろよ
じゃ、皆さん、頑張ってください! (他に何もしないで出て行った)
(その後、小部屋の魔物に近づくとおもむろにバールのようなものでためらいなく脳天かち割る勢いで叩いた)
裸になるなら顔を隠すな! 恥ずかしいと思うなら、服を着ろ! しかも、中途半端にお洒落を意識して蝶ネクタイとかあり得ないから! 漢なら潔く褌一丁かマッパだろう!! (ツッコミどころ満載だった)
さ~て、三毒王の好みなんて解んないしー。 食糧庫からでっかいカボチャとかトマトとか適当に沢山持っていって。 野菜は下手に熱を通して料理するより取り立て新鮮が一番美味しいんです! とテキトゥーなこと言って、押しつけちゃおーっと。
あ、エレベーター行くんだっけ。 (あ、また褌黒頭巾がいる。おのれ、叱ってやりたい格好をしおってからに!) お疲れさ~ん、あ、オレ、新入りなんすよ、先輩。 っなもんで、次の料理ができるまで、場繋ぎで食い物持って行けって頼まれたんすよー。 上まで、よろしくっす。
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[534] |
【第2ターン】ロール確認しました
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-23(火) 22:34 |
(細谷PLより) 参加者様全員のロールを確認しました。23日24:00でロールを締め切りますので、もし訂正があればそれまでにお願いします。 ロールが更にカヲス度アップでオラわくわくしてきたぞ! |
[590] |
【第2ターン】イベント結果「厨房ですよ」
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-24(水) 20:12 |
ある者はどこかで見たような花が頭に咲き、ある者はけも耳の萌え系探偵と化し、またある者は妙にデジャ・ヴュを覚える変身を遂げるなど、次々と3人に襲いかかる試練(んな大げさな)!! 果たして3人は、三毒王を倒し、この世界から脱出出来るのかッッッ!!?
(ここで提供とCM入ります)
◇
時は遡り、3人が萌えない裸エプロンの魔物達がたむろする調理場へやって来た直後。 恋人への手土産にしたかったものをしぶしぶ差し出したり、せっかくのきみょかわコレクションを取り上げられ、返すように言っても無視されたり、ヨシュアや明日が調理場の魔物とそんなやり取りをしている間に、凛々★狩る仮面るいーすと化したルイスは部屋の奥まで入っていって、壁にかかった標語らしきものに何やら書き足して、調理に従事する魔物達に激励(?)の言葉だけかけて何もせずに部屋を出て行った。
3人は調理場を後にし、ヨシュアとルイスは、フライパンとバールのようなものを手に、給仕が待機している小部屋へ向かった。 かたやメスライオンのけも耳と尻尾、かたや怪しく黒光りする蝶々仮面に純白の特攻服と、このエセ地獄においても立派に不審人物である。 けもけも☆吸血鬼探偵となったヨシュアは、「フライパンで頭をカチ割れば、血が大量に出るな!うふフふふフフハハハ…」、とこれから起きるであろうスーパー☆血まみれタイムに胸を躍らせる。
そっと部屋を覗くと、3匹の黒頭巾+ふんどし+なぜか裸蝶ネクタイの魔物がこちらに背を向けて愚痴をこぼしている。 「料理長ガ呼バレタラシイナ?」 「三毒王サマハスグ怒ルカラナ」 「コレデ料理長ガ代ワルノハ何回目ダッケ?」 「俺ラモ気ヲ付ケナイト食ワレチマウゾ」
◇
明日のマンドラゴラへの執念は燃え上がる一方だ。食糧のフリをして三毒王に近付くために食糧庫をこじ開け、調理係が材料の調達に来るのを待っていると、調理場側から魔物が2匹、こちらにやって来た。 頭にパックンフラワーが咲き、フライパンとバールのようなものを持ち、異様なオーラを放ちながら無表情で佇む彼女を見て、なんだお前は!?と魔物達が動揺している。 「このフラワーが見えないの?セルフ料理に決まっているわ。ほら、このフラワーは炎を吐くのよ…。その炎を元にこのフライパンで調理、そしてこのバールはフラワーを叩きむしる為にあるのよ…」
魔物は互いに見つめ合い、そそくさと立ち去った。 見 な か っ た 事 にされた。 1人残された明日がぽつんと佇んでいると…。
ドゴッ!! メキョ!! グシャッ!!
小部屋のほうから何かが潰れるような音がした。
◇
「裸になるなら顔を隠すな!恥ずかしいと思うなら服を着ろ!しかも、中途半端にお洒落を意識して蝶ネクタイとかありえないから!漢なら潔く、褌一丁かマッパだろ!!」 どこから突っ込もうか悩むツッコミどころ満載のルイスのツッコミは、のびている魔物達には聞こえていなさそうである。 一方ヨシュアは、うふふふ赤だ、赤い血だフフフフフ…といけないスイッチが入りかけたが、これ以上やると黒頭巾が赤頭巾になってしまって偽装用にはヤバくないか?と賢者タイムが到来し、縄で魔物3匹をまとめてふん縛り、部屋の隅に転がしておいた。 魔物から黒頭巾を奪い、部屋を後にする。向かう先は食糧庫だ。
明日がどうすればマンドラゴラを手に入れられるかと思案していたところ、ルイスとヨシュアが食糧庫の中に入ってきた。 「さて、三毒王の好みなんて解んないし~、『料理は下手に熱を通して料理するより採りたて新鮮が一番美味しいんです!』とテキトゥーな事言って押し付けちゃおうっと」 ルイスはそう言いつつ巨大なカボチャやトマトを適当に台車に載せているが、それは入れ物だというツッコミを誰も入れない。むしろ元々食べ物だからいいんじゃね?と全員が思っているのかもしれない。 トマトはよく熟れていて真っ赤だ。これを三なんとかにくれてやるのはもったいない。むしろ自分が欲しい。というかくれ。と少々悔しい思いをしながら、ヨシュアは台車に載ったトマトの入れ物を見つめていた。 明日は、今度こそ食糧のフリをすべくカボチャの入れ物の中に入った。とはいっても、しゃがんで中に入れる大きさではないので、入れ物の中で立った状態だが…。
◇
魔物から奪った頭巾を被ったヨシュアとルイスが、明日と野菜(の入れ物)を乗せた台車を押してエレベーターへ向かう。 「オイ、オ前ラ何ヤッテル?御膳ハマダカ?」 ここにも、突っ込みたくなるような恰好の黒頭巾がいる。このエレベーターを操作する役を担っているようだ。 「あ、お疲れさ~ん。オレ達、新人なんすよ先輩。次の料理までの場繋ぎで食い物持ってけって頼まれたんすよ~」 ルイスは蝶々仮面が黒頭巾からはみ出しており、ヨシュアは頭巾のてっぺんがけも耳の形に盛り上がっているのだが、昇降係の魔物は特に気にはなっていないらしい。 魔物はそれよりも、台車に載った明日をまじまじと見つめている。 「ソノ台車ニ載ッテイル奴ハナンダ???」 「え?知らないんすか先輩?これはレアもののマンドラゴラっす」 「ここまで成長するのは稀だそうですよ。ほら、ちゃんと根の上に花が咲いているでしょう?」 「セルフで料理も出来るし、このフラワーは何度でも生えてくるわ…」 「知能も高くて喋れるんすよ。というわけで、上までよろしくっす」 「ナンダカ食イ物トイウヨリハ魔物ノヨウダナ…。マア三毒王サマハ味ニハウルサイガ何デモ召シ上ガルカラナァ…」 魔物はぶつくさ言うと、ハンドルを回してエレベーターを操作し始めた。エレベーターはガタガタと音を立て、3人を乗せてゆっくりと上に昇っていく。 「クレグレモ粗相ノナイヨウニナ。三毒王サマがコレ以上オ怒リニナッタラ、下ッ端ノオイラ達ナンテ粉微塵ニサレチマウヨ」 最上階に着き、3人がエレベーターから降りると、魔物は怯えた様子でそう言ってハンドルを回し、下に降りて行った。
◇
3人の目の前には、高さ10mほどの巨大な扉がある。 扉の前で御膳を持ってきた旨を大声で告げると、重い音を立てて扉が開いた。 この先に三毒王がいる。最後の戦いが今、幕を開けようとしていた。
最終回、「三毒王はカボチャが嫌い」に続く! |
[602] |
【最終ターン】「三毒王はカボチャが嫌い」
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-24(水) 22:22 |
中に入ると、そこは天井の高い広大な部屋だった。 玉座へ続く通路の左右には角の生えた有翼の魔物のオブジェが等間隔に並んでおり、いかにも悪のボスの部屋ですといった様子だ。 玉座近くの壁には美女の肖像画が飾られている。口元がふやけているように見えるのは気のせいという事にしておこう。
玉座にふんぞり返っているのは、鶏、蛇、イノブタの3つの頭部と、異常なまでに肥大した人間の胴体を持つ異形の怪物だ。全長は優に5メートルを超えているだろう。 6つの目が3人を睨んだ。 「お前達か、この三毒王の治める世界から逃れようとする愚か者どもは。大人しく地べたを這いずり回っておれば良いものを!次の料理が来る前に食らってやるわ!!」 お約束のセリフと共に、PE!と何か丸い物を吐き出した。それはコロコロ転がって、3人の手前で止まった。角の生えた頭蓋骨だ。 吐き捨てられた骨は、白い煙を上げながら溶解していった。 それにしても、明らかに千里眼の力など持っていなさそうなこの魔物が、どうして3人がここに来た目的を知っているのか。それは三毒王が知っていて然るべき事だった。 なぜなら、この三毒王の存在もまた、ハンプティ=ダンプティの情報攻撃なのだから。
「余はカボチャと待つ事とダイエットが大嫌いなのだ!!」 三毒王が雄叫びと共に玉座から立ち上がる。咆哮が辺り一帯を揺るがし、踏みしめた床に亀裂が走る。 3人が身構えたその時、凍りついたかのように時が止まった。 三毒王の前にラブちゃんが現れた。相変わらず背を向けて雨が降っていないのにも関わらず傘を差しているが、もうそれがデフォルトなので誰も違和感を感じなくなっていた。
『私の最後の役目を果たす時が来た。残る全ての力を使い、君達の『戦う意志』を奴を倒す力に変えよう』
ルイスの衣装の痛さがアップした! ヨシュアの尻尾の本数が増えた! 明日の頭に咲いた花が火を吹くようになった!
そして、どこからともなくマンドラゴラが3体、わらわらとやって来た。 『先ほど君達が抜いたマンドラゴラだ。彼らは君達の意志を反映して強化され、命令に忠実に従う。上手く使いなさい』
ラブちゃんの姿が光の粒子となって、徐々に崩れていく。 『今、この場では戦う意志こそが力となる。ただの道具でさえも、奴を倒す武器となるだろう』
指を弾く音が聞こえ、時間が動き出す。最後の戦いの火蓋が切って落とされた!
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・最後のイベントは、三毒王との戦闘です。ラブちゃんの最後の力により、バトルフィールドが『意志が力になる場』と化したため、つまようじだろうが妄想だろうが何だろうが、強力な武器になります。 意志が力になるわけですから、持ち物などの形状が変わったりするのも全然アリです。 妙な必殺技を繰り出せるようになったりもするでしょう。全てはPCさんの意志次第です。
・マンドラゴラはPCさんそれぞれに1体ずつ付きます。オプションみたいなものなので、使わなくても問題ありません。土から外に出ているため悲鳴は上げられませんが、PCさんの意志を反映してパワーアップしたり妙な能力が追加されたりします。
・三毒王は殴られっぱなしでいてはくれないので、三毒王の攻撃が飛んできたらどうやって対処するかもロール内に書いていただけると有難いです。 三毒王はパンチや張り手などの、力任せの肉弾戦を仕掛けてきます。
※最終ターンのロール締切は、11/25 24:00までです。 |
[637] |
都会(まち)はきらめく PASSION FRUIT~♪
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| ルイス・ヴォルフ(csxe4272) 2010-11-25(木) 02:05 |
ちぃっ、人が下手に出ていれば、イイ気になりやがってぇぇ、ぁ゛あ゛ん? (いつ下手に出たのかは全くもって不明、かつ、格好が格好なだけに、すごく、ヤンキーです)
大人しく出してくれれば、命ばかりは見逃してやったものを……。 お前らの弱点なんぞ、まるっとぬるっとお見通しだぁー!!
(ラブちゃんの介入シーン)
ルイスの衣装の痛さがアップした!
→ ショッキングピンクなレオタードにモデルチェーンジ☆ どこぞの猫の目怪盗三姉妹も真っ青(色んな意味で)な衣装っぷりだ☆ これはもう痛いを通り越して、視覚公害レベルだね☆
おおぃ! 全ての力を使うなら、この衣装のパワーアップも他の部分に回してくれない!? これのパワーアップ要らないよね!? 意味ないよね!? なに、自分はもう全てやることやったみたいなドヤ声で消えちゃってんの!? せめて、最後くらいその傘で三毒王刺すとかくらいはやってもいいんじゃないのぉー!! はっ、しまった。 溜まりに溜まったツッコミたいストレスを発散している場合じゃないんだ。(←
ふっ、それじゃあ、さっきの宣言通りにボッコボコにしてやんよ! この二人がな! (流鏑馬さんとヨシュアさんを指差した)(最低です
よし、しばらく二人に任せて、こっちで準備だ! 来い、マンドラゴラ! (ルイスに呼ばれて一体のマンドラゴラが近寄ってきた)
凛々狩る 凛々狩る びーてぃふる めいくあーっぷ! (奇妙な呪文を唱えるとマンドラゴラが見る見るうちに肖像画と同じ美女へと変身した)
よし、お前は今から美女マドちゃんだ。 あの肖像画の口元のふやけ具合を見るからに、今のお前の姿であいつらはイチコロだ! 色仕掛けっていうか、近寄ってちゅーを仕掛けるんだ。 さらにマドちゃんに、必殺能力を授けよう! (こそこそとマドちゃんに耳打ちする) その名は、ミラー・キッスだ。 どういう効果があるかというと、マドちゃんとキスした瞬間、マドちゃんの顔は鏡にキスしたが如く相手の顔にすり替わってしまうという恐ろしい能力だ。 これなら三毒王の精神に必殺効果ばっちりだ! さあ、行け! マドちゃん、三毒王を魔性の美貌で誑し込んで、そのキスで(ある意味)骨抜きにしてやるんだ。
そして、戦う意志が力になるというのならば! このオレの正義の蝶々仮面が火を噴くぜ! っていうか、文字通り、火を噴けぇぇえぇーーー!! (蝶々仮面からというよりルイスの両目からズバーっとビームが出た!)
さらに、このレオタード衣装がいうことは予告状のカード投げが必殺技! カードにしたためた【今宵、貴方にカボチャを届けに参ります】カードが火を噴くぜ! なんと、このカードは投げるとカボチャに変わるんだぜ! 当ると地味に痛いっていうか、頭に当たれば普通に死ねる! カボチャ嫌いと自分で弱点を宣言している以上、そこを容赦なく突かせてもらう! (ビシっと指を突き付けるけど、ぴっちりレオタードが全てを崩壊させていた)
>戦い方 マドちゃんで誑し込んで魔のミラー・キッスで動き封じ。 ↓ カード投げでカボチャをボコボコにぶつける。 ↓ 目からごん太ビームで止め刺す予定。 (爆発シルエットはなぜかカボチャ)
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パンズ・アーホ・ナイトメーア ~宵越しのカボチャはいらない~
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| ヨシュア・カレイ(cbdb3460) 2010-11-25(木) 23:30 |
あんたさん、その台詞、自分の顔見て言った方がいいんじゃねぇのかい? (そんな台詞も今の格好では台無しになるのはともかく、ふつふつと血が滾っているのは確かだ) (ハハハ、今にもざんばらばらばらだ…)
(ラブちゃんのタイムストップが入り…)
▼(てれれれーん!)ヨシュアの尻尾の数が増えた! ▼ヨシュアの尻尾は変幻自在を覚えた!! ▼ヨシュアの尻尾はオウフクビンタを覚えた!!! (ランダムで3頭のどれかにオウフクビンタが参りまぁ~す♡)
そうだな、パンプキン・ダンディにしてやんよ!!!! サンド食おうな顔してねぇしな……。(ぼそっ
マンドラ、お前の出番だ!!!! (マンドラと呼ばれたマンドラゴラが、ごるあぁららっ☆といったのは省略しようそうしよう)
敵は強がっている!チャンスだ!マンドラっ!!
マンドラゴラ1号! 分身!爆裂ハリケーン!!
(マンドラゴラはサンド食おうに向かって、勢いよく飛び出した!!!)
おーぷてぃかるもーびるっ☆(ヨッシュは透明になった)
(どこからともなく高笑いが聞こえる/そしてどこかで聞き覚えのあるようなパイプオルガンを使ったBGM/うんたら座の仮面←)
勢いのままにサンド食おうの元へと突ッ飛ぶマンドラゴラ。 その姿もマンドラゴラからみるみる蝙蝠の姿へと変わっていく。
そして究極へ!(カッ!!!!と閃光は知る!!)(眩しい光と共に姿を現したのは、野球バット) これはあれか、勢いそのままにサンド食おうの元へと飛び込んでタコ殴りにするのか。
そして姿をくらましたヨシュアはなんだか分からん高笑いと共に、サンド食おうの元へ跳躍していた。 フライパンを持って。
フライパン。それは凶器とも名高いある意味重宝されるアイテム。 今そのフライパンは名の如く、飛ぶパンとなって、ヨシュアと共にサンド食おうの目前へと姿を現す…。
“サンド食おう、お前の夢幻もここまでだずえエエエエエエェ” 俺の今使えん毒夢(相手にじわじわと毒のようにひたひたと侵していく幻術)とかけあわせて、
(パンプキンナイトメアを魅せて殺るぁうウウウぅぅぅぅ)
(今までのヨシュア含めトリプルパンプキン組←の攻撃を幻術でリピートアフターします) |
[678] |
勘違いから王退治に
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| 流鏑馬 明日(cepb3731) 2010-11-25(木) 23:34 |
(マンドラゴラが戻ってきた事に、無表情だけど心から喜んでいる模様) マンドラーゴン!!!!!戻ってきたのね! (勝手に名前つけた)
マンドラーゴン、解ったわ、彼(王)があなたを捕まえようとしているのね! 一緒に戦いましょう…。 これは、私達の決戦だわ!
(とかなんとか訳の解らないいちゃもんをつけて、王を倒そうとする) いけ!パックンファイアー!!! (頭のパックンフラワーから炎を出す) いけ!マンドラーゴンプラスフライパン! (マンドラーゴンがフライパンで叩く)
あたし達の絆の糸は切らせないわよ! |
[704] |
【最終ターン】ロールを確認しました
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-26(金) 04:43 |
(細谷PLより) 最終ターンのロールを確認しました。 確認カキコが遅くなってすみません(ゴッド土下座) 本日の夜に結果をアップしますので、しばしお待ちを~。 |
[741] |
【最終ターン】「三毒王はカボチャが嫌い」 結果その1
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-26(金) 22:17 |
ついに三毒王のもとに辿り着いた3人組の不審人物! 決戦の間近、突然のラブちゃんの一方的な介入により、新たな力(副作用付き)を手に入れた! 命運を賭けた最後の戦いが、今、始まるッッッ!!!
(ここでタイトル挿入。最終回スペシャルなのでOPはありません)
◇
ルイスは某猫の目怪盗の如きショッキングピンクのレオタードにモデルチェンジした。 これはもう、バールのようなものなんぞ持たなくても、余裕で任意同行を求められるレベルだ! 「おおぃ! 全ての力を使うなら、この衣装のパワーアップも他の部分に回してくれない!?これのパワーアップ要らないよね!? 意味ないよね!?なに、自分はもう全てやることやったみたいなドヤ声で消えちゃってんの!?せめて、最後くらいその傘で三毒王刺すとかくらいはやってもいいんじゃないのぉー!!」 やり場のないツッコミが虚しく部屋に響く。生きろ。 「はっ、しまった。溜まりに溜まったツッコミたいストレスを発散している場合じゃないんだ。ふっ、それじゃあ、さっきの宣言通りにボッコボコにしてやんよ!この二人がな!」 ルイスの賢者タイム到来は早かった。明日とヨシュアをビシッと指差し、自分は光の速さで魔物のオブジェの陰に隠れる。 「そうだな…パンプキン・ダンディにしてやんよ!!」 見た目はけもけも☆吸血鬼探偵だが、倒すべき敵を目の前にし、ヨシュアの血が滾る。 尻尾は彼自身の闘志を反映し、本数が増えるばかりか、変身能力やら往復ビンタまで覚えた!ついでに尻尾のふさふさ部分がジャックオーランタンに変化し、尻尾の可愛さがアップした! 「サンド食おうな顔してねぇしな…」 ぼそっと取りとめなく言葉を呟き、恋人とサンドを食べる様子をぼんやりイメージする。 すると、ヨシュアの本来の能力である幻術と、ラブちゃんが残した『意志が力になる効果』が混じり合い、脳内イメージがその場に描き出された!!
三毒王→さんどくおう→サンド食おう→→→GO!!
(テーブルに置いていたサンドの袋をゴソゴソするヨシュア) …あれ?亜李蘭、俺のトマトサンドは? (スナック菓子をポリポリしつつテレビの方を向いたまま)食べちゃった。 (ガーン)
や さ い を た べ よ う(映像に重なるようにでかでかと現れる白抜きの極太文字)
「なんだこの幻術は!なにそれ自慢?イヤミか?くそおおおおリア充め爆発しろ!!爆発しろ!!ちっとも羨ましくなんかないわ!!」 三毒王改めサンド食おうは何か気に障る事があったらしく、地団駄を踏んだ。地団駄を踏むたび、丸太の如く太い足が床に穴を穿つ。よほど癪に障ったらしい。 「敵は強がっている!チャンスだ!マンドラっ!!」 マンドラと呼ばれたマンドラゴラが、ごるあぁららっ☆(表情を視覚化すると(゚Д゚))と気合を発して飛び上がった。 「マンドラ1号!分身!!爆裂ハリケーン!!!!」 ヨシュアの声に合わせて、マンドラが分身し、サンド食おうに向かって勢いよく飛んで行く。
そんな様子をよそに、明日はマンドラゴラとの再会に、無表情ながらも心から喜んでいた。 「マンドラーゴン!戻ってきたのね!」 しっかりとマンドラーゴンを抱きしめる。マンドラーゴンも嬉しそうに、頭に咲いた花をぴくぴく動かしている。 マンドラーゴンが頭に咲いた花でサンド食おうを指し、両腕に当たる根でシュッシュッとシャドーボクシングを始めた。あれを倒す為に一緒に戦う、と伝えようとしているのだ。 「解ったわ、彼があなたを捕まえようとしているのね!一緒に戦いましょう…これは、私達の決戦だわ!」 明日には妙な方向に伝わっているようだが、大体合っているので大丈夫だ問題ない。
◇
「よし、しばらく二人に任せて、こっちで準備だ!来い、マンドラゴラ!」 オブジェの陰に隠れたルイスに呼ばれ、一体のマンドラゴラが近寄ってきた。 「凛々狩る 凛々狩る びーてぃふる めいくあーっぷ!」 ルイスが怪しい呪文を唱えると、ピンク色の光に包まれたマンドラゴラが、見る見るうちに肖像画と同じ美女へと変身した! 「よし、お前は今から美女マドちゃんだ。あの肖像画の口元のふやけ具合を見るからに、今のお前の姿であいつらはイチコロだ!近寄ってちゅーを仕掛けるんだ!」 ルイスは肖像画の秘密に気付いたようだ。あれはサンド食おうが惚れた女の肖像画だ。もちろんサンド食おうは彼女に振られている。 「さらにマドちゃんに、必殺能力を授けよう!その名は、ミラー・キッスだ。マドちゃんとキスした瞬間、マドちゃんの顔は鏡にキスしたが如く相手の顔にすり替わってしまうという恐ろしい能力だ!さあ行けマドちゃん!サンド食おうを魔性の美貌で誑し込んで、そのキスで(ある意味)骨抜きにしてやれ!!」 マドちゃんは親指を立てると、颯爽とサンド食おうの元へ駆け出していった。
「いけ!パックンファイアー!!」 掛け声と共に、明日の頭に咲いた花がサンド食おうに向けて、轟然と炎の玉を次々を吐き出す。さすがのサンド食おうも、炎の弾幕で足止めを食らっている状態だ。 マンドラーゴンも、頭に咲いた花を砲弾の如くサンド食おうに発射している。着弾した花は派手に爆発を起こしている。 「あたし達の絆の糸は切らせないわよ!」 「何を訳の判らない事を?お前もリア充なのか?くそ、今日は何という日だ!リア充などという忌まわしい生き物が我が世界に土足で足を踏み入れるなど…」 先ほどのヨシュアの空想が描き出された時の反応といい、明日にはサンド食おうが良い雰囲気の者達にやたらと嫉妬心を燃やしているように思えた。その時。 「待って!」1人の女がこちらに駆け寄ってくる。玉座近くに飾られている肖像画の美女が実体を伴って現れたかの如くだった。 「ジュ、ジュリア!!?」 サンド食おうの声が明らかに動揺している。明日は攻撃をやめ、暫く様子を伺う事にした。
(長いのでry)
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[743] |
【最終ターン】三毒王はカボチャが嫌い」 結果その2
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-26(金) 22:26 |
「愛しのジュリアよ、何故ここに???」 サンド食おうはおずおずと、顔をジュリアに近付ける。 「私、あの時に貴方の事をピザデブって言ったんだけど…。あれから貴方の事、ずっと忘れられなかったの…」 ジュリアは申し訳なさそうな、恥ずかしそうな顔でもじもじと言葉を紡ぎ出した。 「謝らなきゃって思って…。ね、ちょっと目を閉じて」 「な、何故か?」 「もう!言わせないでよ!」恥ずかしさと、察しの悪いサンド食おうへの苛立ちにジュリアは顔を真っ赤にしてプイっとそっぽを向く。 今までの傲慢さはどこへやら、サンド食おうはすっかりヘタレ男と化していた。 「判った、判ったから!怒らないでくれ…」 これキスじゃね?キスじゃね??と期待しつつ、目を閉じるサンド食おうと、唇をそっと近付けるジュリア。傍から見れば、仲睦まじい二人に見えるのだが…。 「!!?」 確かに唇が触れたようだが、感触が想像していたよりもやたらと硬い事に違和感を覚え、サンド食おうは目を見開いた。すると。 鏡にキスをしたかの如く、目の前には自分の姿があるではないか!! 「&%‘(($$#*+£‘~|¥!%&’(<>?*‘=!!!???」 天国から一気に地獄に直行したサンド食おうは、言葉にならない絶叫を上げて固まってしまった。オブジェの陰から覗いていたルイスはイイ笑顔で親指を立てた! ミラー・キッスの効果は抜群だ!!!
その隙を、ヨシュアと明日が逃すはずがない。 「ハァァァァ!!!!おーぷてぃかるもーびるっ☆」 気合一閃、勢い良く飛び出したヨシュアの姿が透明人間の如く、透けて見えなくなった。 そしてどこからともなく彼の高笑いだけが聞こえ、更には劇場の惨劇を綴る某ミュージカルの、荘厳なパイプオルガンの曲が流れる! 勢いのままにサンド食おうの元へと飛んで行くマンドラとその分身は、みるみる蝙蝠の姿へと変わっていく。 「いけ!マンドラーゴンプラスフライパン!」 明日がマンドラーゴンにフライパンを渡すと、マンドラーゴンは宙返りをしながら明日の頭に飛び乗り、矢のようにサンド食おうに向かって飛ぶ!
オブジェの上に飛び乗ったルイスは、懐から次々とカードを取り出した。 「この【今宵、貴方にカボチャを届けに参ります】カードが火を噴くぜ!なんと、このカードは投げるとカボチャに変わるんだぜ!カボチャ嫌いと自分で弱点を宣言している以上、そこを容赦なく突かせてもらう!」 この男、相当頭が切れるわけだが、黒光りする蝶々仮面とぴっちりレオタード姿が全てを台無しにしている事については皆まで言うなという事で、生温かい目で見守っておこう。
蝙蝠と化したマンドラ達の前方に閃光が走り、眩い光と共に何故か野球バットが現れた。マンドラ達はそれぞれ、器用に足でそれを掴んでサンド食おうへ接近する。 いつの間に姿を現したのか、ヨシュアはハイテンションな高笑いと共に、フライパンを手にサンド食おうのすぐ傍まで跳躍していた。ヨシュアの周囲には、なぜか空飛ぶパンや揚げパンまでもがくるくると旋回している。 サンド食おうの頭上に、カボチャが雨の如くバラバラと降り注いだ。ルイスのカードだ。 「ギャアアアアア!!?余はカボチャが嫌だとあれほど言ったろう!鬼!悪魔!!」 カボチャの洗礼を受け我に返ったサンド食おうだったが時すでに遅し。 次に食らった一撃は、マンドラーゴンのフライパンだった。いつの間にやらフライパンは巨大化したうえカボチャ型になっており、サンド食おうの3つの頭をへこませた。明日のマンドラーゴンへの思いがこもった一撃は、見た目よりも遥かに重い。 マンドラと分身がサンド食おうを取り囲み、野球バットでタコ殴りを始めた。目の前に到達したヨシュアはフライパンでサンド食おうの頭をボコボコに殴り、ジャックオーランタンと化した尻尾で往復ビンタをし、胴体に空飛ぶパン+揚げパンを飛ばして攻撃する。
「サンド食おう、お前の夢幻もここまでだずえエエエエエエェ!!俺の今使えん毒夢とかけあわせて、パンプキンナイトメアを魅せて殺るぁうウウウぅぅぅぅ!!!!!!!!!」 スーパーハイテンションになったヨシュアがサンド食おうの頭上で怪しいポージングを取ると、彼らが今まで仕掛けた攻撃が、録画された映像の如く再び現れた。カボチャ嫌いには悶死モノのカボチャ地獄だ。 「戦う意志が力になるというのならば!このオレの正義の蝶々仮面が火を噴くぜ!!っていうか、文字通り、火を噴けぇぇえぇーーー!!!」 某アメコミのミュータントの如く、ルイスの両目からズバーっとごん太のビームが発射された! (背後がロールを見た時に、ごん太ビームを「ごんたビーム」と読んだのは内緒だ!) 「マンドラーゴン!」明日がマンドラーゴンに向かって振り向く。マンドラーゴンはドヤ顔(のように見える)でそれに応じ、空中を旋回し明日の頭に着地する。 「きみょかわツインファイアーストライク!!!」 目も眩むほどの閃光を放ちながら、明日の頭に咲いた花とマンドラーゴンからプロミネンス級の炎が放射された! ごん太ビームと火炎がサンド食おうに向かって疾走し、サンド食おうに直撃した。 サンド食おうは光に包まれ、大爆発を起こす。 爆発時の煙がカボチャの形をしていたのは、もはやイジメとしか言いようがない。
と、
サンド食おうの頭上にいたヨシュアは?
オブジェの1つが縦に2つに割れたと思ったら、そこからドヤ顔でポーズを取ったヨシュアが現れた。プリンセス何某の如きイリュージョンである。
◇
焼け焦げてボロボロになった肖像画が壁から落ちると、肖像画のかかっていた所に光り輝く通路が現れた。これが元の世界へと続く道のようだ。
マンドラゴラ達はその場に残り、手を振りながら3人を見送った。
皆、それぞれ思いを馳せつつ通路を歩く。幸いな事に(?)、最後の最後で四つん這いになって猛烈な勢いで追いかけてくるラブちゃんが出るようなトラップは無かった。 再び意識が情報となって拡散され、電子の海を走る。
(もうちょっと続きます) |
[750] |
【エピローグ?】「エンドロールがついてきたぞ!」
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| 細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-26(金) 23:12 |
ここで、これまでの攻略のハイライトが映像付きで流れ始めたぞ!
シーンによってはBGMまで付いてくるぞ!
3人が元の世界(インヤンガイ)で目覚めるまで暫く時間がかかりそうだぞ!
それまでハイライト映像はループし続けるぞ!
こうして彼らの旅の思い出に、甘酸っぱい(酸っぱくさい)1ページが刻まれていくのであった…。
<攻略終了>
(攻略はこれにて終了です。無事に三毒王サンド食おうを撃破出来ました。 残り時間は雑談等にお使いいただければと思います。 色々と至らない点があるかと思いますが、少しでも楽しんでいただけたら幸いでございます。 ご参加有難うございました!) |
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