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[41] 【捕獲&調理】ロストナンバーVSパンプキン・ダディ!

クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-16(火) 01:42
 ――ディラックの落とし子……、名前、なんだったかな。
 ――確か……パンプ……なんとか、だったハズなんだが。

 ――ああ、思い出した。

 まず彼らがいた所は、煌びやかなイルミネーションが綺麗な街中だった。
 まるで魔法を掛けたかのようなその光景……壱番世界の人ならば、冬の祭日の名を思い浮かべるだろう。

 ――お菓子ぃぃぃぃ、打ち付ける雨のような沢山のお菓子をワタシにぃぃぃぃぃ!!

 無駄に雄雄しいバリトンボイスが彼方から響かせ、『それ』はこちらへと向かってくる。
 オレンジ色をした、とても大きな丸い球体……やや横長に見えるそれは、正に南瓜だった。
 目や口に当たる穴が開いていて、まるでハロウィンのジャック・オ・ランタンだ。
 その取り巻きだろうか、迫る巨大南瓜の周りには葱、じゃが芋、人参などの野菜達が跳ね回っている。
 どれもこれも「おかしー、おかしー♪」と黄色い声を上げ、南瓜と同様に目と口があった。

 そして貴方達のすぐ背後には、包丁、まな板、ボウル、鍋……様々な調理器具が備わっている。
 まるでこれから調理大会でも開かれるのではないか、とも思わせるほど豪勢なセットだ。
 さて、と貴方の目前に居た作家――クアール・ディクローズが振り返る。

「皆さん、準備は宜しいですか?
 これよりディラックの落とし子――、パンプキン・ダディ討伐作戦を決行します」


 ――パンプキン・ダディ?


―――――――――――――――――――――
<1、ルール説明>
 かぼちゃの王『パンプキン・ダディ』率いる野菜達を捕獲し、美味しく料理しましょう。
 RP重視のイベントスレッドです、とにかく気楽に盛り上がって行きましょう。
 ゲーム開始から1ターン目~3ターン目までは、沢山の野菜を捕まえるRPを行います。
 皆さんで思い考えた手段で、思い切ってフレッシュなお野菜ちゃん達を捕まえてください!

 捕まえる野菜は野菜であればなんでもOK! OPに登場していない野菜も混じっているかも。
 なお、パンプキン・ダディは捕まえることは出来ません。 が、殴ったり一部を切り取ったりはできます。
 適当にぼこぼこと刻んで叩いて撃退しましょう。

 野菜を捕獲しにいく際は、タイトル欄に【捕獲】と書き、本文には0文字~200文字程度のプレイングを記入してください。

 皆で捕まえた野菜達は、3ターン目~最終ターンで美味しく料理しましょう!
 皆で沢山捕まえているはずなので、一通りの野菜は揃っている……ハズです。
 こちらも自由なRPを駆使して、様々な料理を創作して頂ければと思います。

 尚、調理フェイズに入ってからは、完成した料理が食べられる状態になっています。
 大地の恵みに感謝しながら、秋の味覚を美味しく召し上がりましょう。

 野菜を調理する際は、タイトル欄に【調理】と書き、本文には0文字~200文字程度のプレイングを記入してください。

 ターン終了、開始時にクアール名義でちょっとしたノベルが展開されます。
 そのノベル内にクアールが登場する予定はありません、が、何かしらの絡みがありましたらチョイ役で登場します。

<2、日程表>
 17日、00:00……1ターン目開始、【捕獲】フェイズ開始! 
 18日、23:59……1ターン目終了
 19日、00:00……2ターン目開始。
 20日、23:59……2ターン目終了。
 21日、00:00……3ターン目開始、【調理】フェイズ開始! 
 22日、23:59……3ターン目終了、【捕獲】フェイズ終了!
 23日、00:00……4ターン目開始。 
 24日、23:59……4ターン目終了、
 25日、00:00……最終ターン開始。
 26日、20:00……最終ターン終了、【調理】フェイズ終了!

 <3、ハプニング?>
 途中で予期せぬ出来事が発生するかもしれません。
 もし宜しければ、その予期せぬ出来事が一体何なのかをRPで推理してみてください。
 そうしたら、それが実際に起きてしまうかも??

 全ターン終了! ご参加、ありがとうございました!
[67] 【第1ターン開始】
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-16(火) 23:56
 バリトンヴォイスの巨大かぼちゃ、呼称『パンプキン・ダディ』は言う。
 目に当たる穴の奥に瞳があったなら、うるうると涙を浮かべていそうな擦れた声で言う。

 ――ダディはね、クリスマスが憎いのだよ。
 ――ハロウィンの住民は頑張って頑張って驚かせても、包み紙に包まれた飴玉1コしか貰えないのに。


 ――あの冬の祭日には、美味しそうなケーキが街中に溢れているではないか!!
 ――ダディだってあのおっきなケーキが食べたいと言うのにぃぃぃぃ!!!


 耳が痛くなるほどの絶叫を上げながら、ダディは手も足もないのにじたばたと暴れ出した。
 周りの小さな野菜達は「ぼくたちもけーきたべたーい」と言いながら、相変わらず跳ね回っている。

 そして一通り暴れ終え、満足したのかしてないのか、野菜一同はピタリと動きを止める。
 それはまるで嵐の前の静けさのようだったが……後に貴方は思うだろう、正にその通りだと。

 ――嗚呼、親愛なる我がダディの子らよ!!
 ――蓄えられたケーキ達を奪い尽くし、クリスマスを中止させてやるのだぁ!!
 ――ダディの名の元に!! ここに二度目のハロウィンの開幕を宣言するぅ!!!


 ダディの身勝手な宣誓の後、静まり返っていた野菜達はこちらに向けて転がってきた!
 「わーい、はろうぃんだー!」「くりすますなんて中止なのだー!」「けーきたべたーい!」

野菜たちが現れた! たくさんのちび野菜たちはメンバーへ向けて転がってくる!!)


【第1ターン開始!】(行動受付は18日、23:59まで!)
[73] 準備はよろしいですか?

クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-17(水) 00:08
 皆さん、ついにパンプキン・ダディ達が動き出しました。
 彼等の狙いは、この町にあるクリスマスケーキ全てです。
 もしも彼等の目的が達成されるようなことがあれば、後に控えたクリスマスがハロウィンに占拠されてしまいます。

 彼等の行為をこのまま見過ごすわけにはいきません……ここで一気にとっ捕まえてしまいましょう。

 現在、ちび野菜たちがこちらへ向けて突撃してきています。
 皆さんにはこの、突撃してくる野菜たちを思い思いの手段で捕らえてもらいます。
 一応、こちらの方で「投げ網」なるものを用意しました……人数分ありますので、自由に使ってください。

 私は後方より、皆さんの行動のサポートに回ります。
 何か策などを思いついた際は【会話】などで私に伝えてください。出来る限り対応します。

※大切なお知らせ。
【捕獲】は各ターンに1度しか行えません。
 しかし【会話】は何度でも行えるので、メンバーとの雑談はこちらでお気軽にどうぞ。
[78] 【会話】
ティリクティア(curp9866) 2010-11-17(水) 00:54
いよいよね・・・!その前に、みんなに自己紹介するね。
私はティリクティア。元の世界では巫女姫なんてしてたわ。みんな、よろしくね!
あと私の名前長いから、私の事は気軽にティアって呼んでね。
[79] 【捕獲】ノリノリ
ティリクティア(curp9866) 2010-11-17(水) 00:59
パンプキン・ダディが、この街のケーキをすべて狙ってるですって?そんなの許せないわ!ケーキはみんなのものよ!

でもいいわ、かかってきなさい!成敗してやるわ(トラベルギアのハリセンを取り出して、ビシッと野菜達につきつける)
向かってきた野菜達を避けつつすれ違いざまにかたっぱしからスパンスパンと叩きまくる。野菜達が怯んだ隙に、投げ網で野菜達(ジャガイモ、サツマイモ等)を捕獲しようとする。
[91] 【会話】
畏まりました。ワタクシに御任せ下さいませ。
医龍・KSC/AW-05S(ctdh1944) 2010-11-17(水) 01:51
始まりましたね。改めて自己紹介をさせて頂きたく思います。
ワタクシは医龍と申す者で御座います。
KSC-AW/05Sという苗字も御座いますが…コレは登録番号のようなものですので省略して頂いて構いません。
御気軽にイリュウと御呼び下さいませ(一礼)
[92] 【捕獲】
医龍・KSC/AW-05S(ctdh1944) 2010-11-17(水) 01:53
無理を承知で説得を試みてみる。

「御初に御目に掛かります、野菜様方(一礼) アナタ様方の御気持ちは良く分かります。
…しかしながら、年に一度の子供達の楽しみを奪う行為には賛同できかねますね。
ここは一つ、共にクリスマスを御祝いするというわけには、いきませんでしょうか?
その方がきっと、より一層、御楽しみ頂けると思いますよ。」

説得に応じた野菜は網の中に入ってもらう。
拒否された場合は「左様に御座いますか…」と諦める。
[102] 【会話】

ロイ・ベイロード(cdmu3618) 2010-11-17(水) 02:42
俺はロイ・ベイロードだ。
元の世界では、魔王討伐の戦いをしていたところだ。
よろしくおねがいする。

俺としては、剣を得物にしているな。
そして、魔法も、ある程度なら、使う。
そういう事だ。

2日の猶予もあるが、今回は、いきなり決めても大丈夫だと思うので、捕獲してみるかな。
[106] 【捕獲】

ロイ・ベイロード(cdmu3618) 2010-11-17(水) 02:47
む!
(転がってくる野菜を見て)
剣をかまえて、襲撃する野菜を高速切りで、叩きまくる。
そして、そのあとは野菜を集めて投げ網で一網打尽だ。

「・・・・・・・・・カレーの具に使えそうだな。」
[116] 【会話】

カルム・ライズン(caer5532) 2010-11-17(水) 17:58
作戦がいよいよ始まったんだね。
よ〜し、ぼくもみんなの役に立てる様に精一杯頑張らなきゃ!
クアールさんは色々と用意してくれてありがとね!
改めてみんなに自己紹介しようかなっ。
あのね、ぼくはカルム・ライズンっていうの。
風の魔法の扱いが得意なんだよ。
お料理は得意って訳じゃないけど…良くお手伝いとかはしてたよ。
みんな、よろしくね!一緒に頑張ろうねっ!
[117] 【捕獲】
カルム・ライズン(caer5532) 2010-11-17(水) 18:06
野菜さん達も野菜さん達で辛い思いをしてるんだね…。
けど、悪さをするのは良くないよね。
クリスマスだって、楽しみにしてる人はいっぱいいるもんねっ!

野菜さん達を捕まえる時は、風の魔法を使って、
野菜さん達をこっち側に引き寄せる感じに風を起こして、
こちらに飛んで来た所を一気に網で捕まえるよ。
魔法は連発しすぎ無い様に適度に使うよ。

「ごめんね、野菜さん。悪ささえしなければ、ぼくもここまでするつもりはないのに。」
[194] 【会話】
「しかしまァ……さても面白き場所へ来たものよな。我が友にも見せてやりたいのう」
天摯(cuaw2436) 2010-11-18(木) 20:30
天摯じゃ、よろしゅうに。

元の世界では?
まァ、刃物を創って売ったりなんだりの気楽な隠居暮らしじゃ。
きらきらしい武勇伝とは無縁じゃが、元は傭兵をしておったのでな、
戦いそのものには慣れておる。

……ひとまず、あの瑞々しい野菜で一杯やるのが楽しみじゃな。
[195] 【捕獲】
「しかしまァ……さても面白き場所へ来たものよな。我が友にも見せてやりたいのう」
天摯(cuaw2436) 2010-11-18(木) 20:35
(とっても楽しげ)
(戦闘が絡むと若干Sっぽい素地が覗く)
野菜として生まれたからには野菜としての立場を全うするがよい。

※磁場のようなものを創り出す漆黒のナイフを四本練成、投擲して
四方に突き立て、そこに野菜を引き寄せる……というか吸い寄せる。

「さーて、ぬしらで何をこしらえようかのう」
[222] 【1ターン終了、結果ノベル】
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-19(金) 00:54
 act.0 

 ある王国の立派なお屋敷に、『彼』は住んでいました。
 『彼』はお菓子が大好きで、毎日毎日、お菓子ばかりを食べて過ごしていました。
 キャンディ、チョコレート、クッキーにマシュマロ、ありとあらゆるお菓子を、毎日、毎日。

 やがて999個目のお菓子を平らげた『彼』は、一人の有能な召使にこう言いました、

 「隣の国にあるという美味しいお菓子。それを食べに行きたい」、と。

 act.1

 ★

 「パンプキン・ダディが、この街のケーキをすべて狙ってるですって? そんなの許せないわ! ケーキはみんなのものよ!」
 作家の言葉にまず声を上げたのは、このチーム内で紅一点となったティリクティアだ。
 元の世界では姫巫女をしていたという彼女の言葉は、この状況に立ち向かう一人の戦士として何分の不足も無い。
 そんな可憐な少女の傍に立つ、青の鎧を纏う勇士ロイ・ベイロードも力強く頷く。
 後に戦いを控えた彼の青い瞳は、既に目前と迫る異形――見た目愛らしい野菜たちだが――へと向けられていた。
 「仮想空間か……、どのみち、やり遂げねばならないことに代わりはない」
 「その前に、自己紹介するね。私はティリクティア、気軽にティアって呼んでね」
 「俺はロイ・ベイロードだ」
 先陣を切る二人が言葉を交わす。
 丁度その時だろう、かつての一夜の子らのように、楽しげな声を上げて迫る軍勢とぶつかったのは。
 「いいわ、かかってきなさい! 成敗してやるわ!」
 ティリクティアの手にあるハリセンが野菜たちに向けられた時、戦いの火蓋は切られた。
 この街にあるケーキを、後の冬の祭日の笑顔を守るための戦いが始まる――。

 ★ ★

 「いよいよ始まったんだね。でも……」
 姫巫女と勇士とは少し離れた場所に立つ白き仔竜、カルム・ライズンは少しだけうつむく。
 「野菜さん達も野菜さん達で辛い思いをしてるんだね……」
 「その様ですね……。野菜様達の主張にも一理御座います、なんとも心苦しいものですね」
 その後ろに控えていた医龍・KSC-AW/05Sもまた、野菜たちに対する心の内を明かした。
 出身世界は違えど、似た考えを持つ同族の肯定を受け取り、カルムは拳をぐっと握り締める。
 「でも、悪さをすることは良くないよね。クリスマスだって、楽しみにしてる人はいっぱいいるもんねっ!」
 「ワタクシもそう存じます、年に一度の子供たちの楽しみを奪う行為には賛同できかねますから」

 そのとき、緊迫し始めた雰囲気の中に合わない黄色い声が飛び込んできた。
 「はろうぃんばんざーい!」
 「けーきをくれなきゃいたずらするぞー!」
 ピーマン、ネギ、ナスなど、顔の形に穴を開けられた野菜たちがぴょこんぴょこんと跳ね回っていたのだ。
 「ついに来たね!」
 カルムは自身の体の内に巡る魔力を引き出し、風の魔法を巻き起こした。
 所において竜巻、あるいは追い風が吹きつけて、小さな野菜たちを一まとめに追い込んでいく。
 突然の突風に揉まれた野菜たちといえば、「きゃー」と能天気な声をあげて騒いだままだ。
 「え、もしかして楽しんでる? とにかく……今だっ!」
 ある程度纏まってきた野菜たちに対して、作家が用意した投げ網を放つ。
 追い風に煽られて、更に大きく広がった網は小さな野菜たちに覆いかぶさり、その身動きを封じ込めた。
 「ごめんね、野菜さん。 悪ささえしなければ、ぼくもここまでするつもりはないのに」
 少し寂しそうな表情を浮かべて、網の中でわいわいと跳ねる野菜にカルムを呟いた。
 しかしやがて、野菜たちの跳ねる力が弱まっていくことに医龍は気付く。
 「野菜様達の様子が……これは一体」

 ――ああぁぁ!!! ダディが愛情込めて育てた子らの魔力が失われていくぅ!!?

 遠くでは野菜たちの王、パンプキン・ダディがふたたびじったんばったんと暴れる様が見えた。

 ★ ★ ★

 「む!」
 剣が空を裂き、面で叩かれた野菜は宙を舞う。
 数多の魔物と渡り合ってきた勇士の剣捌きは、とび込む野菜たちを決して後ろへ通さない。
 むきゅぅ……と力尽きた野菜たちは、ころんとその地に転がった。
 そんな中でも景気良くぱしんぱしんと、高らかに響く音が鳴り続けている。
 勝気な姫巫女が振るうハリセンはダメージこそは少ないが、野菜一つを昏倒させるには十分だった。
 幾多の野菜をすれ違いざまに叩きつけるその様は、まるでつむじ風のようにも見える。
 「勇ましいな」
 「見た目で判断しないことね」
 「そうだな。 しかし、数が多いな」
 ロイ、ティリクティアの二人が対峙しているのはジャガイモ、サツマイモといった芋類のグループだ。
 辺りに転がる芋の数は数え切れないほどだが、それでもまだ跳ね回る芋の方がまだ多い。
 「どうにか、一箇所に纏められれば魔法で倒せるのだが……む?」
 ロイが思案を始めた時、突如として地に突き刺さるモノがあった。
 その数は四つ、黒光りする小さな刃物は天摯が放ったものだ。
 「すまんのぅ、遅れてしもうた」
 からからと楽しげに笑う刀神匠の地に突き刺さった刃は、転がった芋達を引き寄せ始める。
 ころんころんと刃に吸い寄せられた芋達に、ティリクティアはすかさず投げ網を被せた。
 そして網を被せた途端に野菜たちはしぃんと静まり返ってしまう。
 彼らはカルムと医龍がいる所の状況は知らないが、ダディの悲鳴に似た声は聞こえていた。
 「この網、もしや野菜たちを元の野菜に戻す力が宿っているのかのぅ」
 モノは試しとばかりに、天摯はそこいらに転がっていた野菜に網を被せてみる。
 するとその芋は先ほど捕らえた野菜のように、顔を象った穴が無くなり、元の芋へと変わっていった。
 「さーて、ぬしらで何をこしらえるとするかのう」
 「野菜に生まれたからには野菜としての立場を全うするがよい」と天摯が笑えば。
 網に掛かったジャガイモを見て「カレーの具に使えそうだな」と、ロイがぽつりと呟いた。

 ★ ★ ★ ★

 「御初に御目に掛かります、野菜様方」
 一方、医龍はまだ網に掛けられていない野菜に説得を試みていた。
 無理を承知の上での試みだったが、カルムの風魔法の助けがあったお蔭でこうして実現している。
 「アナタ様方の御気持ちは良く分かります。……しかしながら、年に一度の子供達の楽しみを奪う行為には賛同できかねます。ここは一つ、共にクリスマスを御祝いするというわけには、いきませんでしょうか? その方がきっと、より一層、御楽しみ頂けると思いますよ」
 医龍の暖かな提案に、野菜たちは聞き入っているのか、それとも意味があまり判っていないのかまでは分からないが、ただ静かにしていた。
 だがしかし、その問いに返答を述べたのは、遠くにいた別のモノだった。

 ――御祝いだと? 何を言う!?
 ――いざ出向けばダディに向かって十字架を向けてくるモノ達と御祝い!? 冗談ではなァァァイ!!!


 パンプキン・ダディの口から放たれた声は、先ほどまでの哀愁をかき消すような怒声だった。
 オレンジ色をしていた皮がみるみる内に朱色へと変わっていく様を見て、医龍は残念そうに俯く。
 「左様に御座いますか……」
 「……でも、他の野菜さんたちはわかってくれたみたいだよ」
 傍らにいたカルムが医龍の白衣の袖を引いて、前を見るように促すと。
 彼の声に耳を傾けていた野菜たちは、網に掛からずに元の野菜の姿へと戻っていた。

 ★ ★ ★ ★ ★

 「冗談ではなァァァイ!!!」
 ビクッ!!
 作家に頼まれたお使いの途中、彼の使い魔である犬妖精は驚いて飛び跳ねた。
 それから、恐る恐ると怖い声がした方へと顔を覗かせる。

 その先にあるのは小さな公園、青いベンチが一つしかない広場。
 ベンチに座っているのは、小さな南瓜を抱えた初老の男だった。
 大きく開いた口には鋭い牙を備え、黒々とした瞳には涙を浮かべた男は、ぐすぐすと子供のように泣いていた。


 ※パーティ全員の活躍により、野菜「ピーマン、ネギ、ナス、ジャガイモ、サツマイモ」を獲得!
 ※医龍の説得により、パンプキン・ダディの心境に変化が現れる……。
[226] 【2ターン目開始】

クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-19(金) 01:32
 ……投げ網の効果は機能しているようだな。
 しかしパンプキン・ダディか……どうも、憎めない相手に設定してしまったな。

 ん、ウルズから連絡か……カレールゥ買うのにいつまで時間かけて……!?


 皆さん、ウルズから少し気になる情報を得ました。
 この街の外れにある小さな公園内に、先ほどのダディと似た叫びを上げている人物が確認出来ました。
 あくまで推察ですが……あのパンプキン・ダディに関わっている人物ではないかと思うのです。
 宜しければ……どなたか公園へ赴き、その人物を調べてもらえないでしょうか?


※大切なお知らせ
 ハプニング発生! ウルズが怪しい人影を発見しました。
 この人物と接触を図るため、先着2名に【調査】へと赴いてもらいたいとのことです。
 ただし、19日の23:59までに調査希望者が現れなかった場合、このハプニングは無かったことになります。

※【調査】を行うと、【捕獲】を実行できなくなります。
[237] 【調査】
畏まりました。ワタクシに御任せ下さいませ。
医龍・KSC/AW-05S(ctdh1944) 2010-11-19(金) 03:05
ダディ様と似た叫び声の人物…に御座いますか。非常に気になりますね。
ワタクシの推測では、恐らくその方が本物のダディ様で、南瓜のダディ様を遠隔操作しているので御座いましょう。
可能でしたら説得を致したい所なので御座いますが…さて…。

◆謎の人物に気付かれないよう、離れた所から様子を観察。説得に応じそうな人柄であるかどうかを見定める。

◆その人物がダディを操作しているのか?どうやって操作しているのか?を調べる。
[247] 【調査】
ティリクティア(curp9866) 2010-11-19(金) 10:22
え、ダディと同じ叫び声をあげる人?医龍!?私も行くわ・・・って、どいてよー!(野菜達に道を阻まれた)

遅れたわ・・・!(医龍さんが相手を観察している所に到着)あいつがダディと同じ叫びをあげる人?(しばしダディの様子を観察した後、医龍さんに止められなかったら、ハリセン片手にダディの前に行く)私はティリクティア。あなたがパンプキン・ダディ?
[303] 【捕獲】

カルム・ライズン(caer5532) 2010-11-20(土) 02:13
調査に行く二人は頑張ってね!
ぼく、応援してるよ!

〜以下プレイング〜

調査に行った二人は大丈夫かな。うまくやってくれると良いんだけど…。

ぼくは今回も、野菜さん達を捕まえるために頑張るよ!
また風魔法で風を起こして、野菜さん達がこっちに飛んで来た所を捕まえるよ。

でも、同じ方法でやり続けると効率下がっちゃうかな?
他にも試しに2つヨーヨーを使って技を披露して興味をひいて見るよ!
もし興味をひく事が出来たら集まった所を捕まえるね。
「折角なら、痛いのより、楽しい方が良いよね…。」
[317] 【捕獲】揚げた南瓜で一杯やりたいのう。
「しかしまァ……さても面白き場所へ来たものよな。我が友にも見せてやりたいのう」
天摯(cuaw2436) 2010-11-20(土) 17:44
この季節に美味くなる野菜と言えば、蕪にねぎ、牛蒡に人参、
きのこに……あとは大根も忘れてはならぬな。
その辺りが集まったあかつきには、美味なる野菜料理を饗そうぞ。

※プレイング
今が旬の野菜目当て。
先ほど練成した『野菜を引き寄せる黒刃』をあちこちに投擲し、
対野菜罠を設置してお目当ての野菜を集める。
「蕪はじっくり出汁を沁み込ませたものに鶏そぼろあんをかけて
いただきたいところじゃのう」
食い気万歳。
[340] 【捕獲】とりあえず、やってみるか

ロイ・ベイロード(cdmu3618) 2010-11-20(土) 23:25
野菜がいっぱいいるところに、「ワイド」(範囲攻撃)で。
「ワイド・ファイアボール!」
どんどんいくぜ!

後は、野菜を集めて網をかぶせるだけだな。
[353] 【2ターン終了、結果ノベル】
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-21(日) 01:34
 act.1.6 

 せっせと隣の国へ向かう準備をする『彼』に、有能な召使は暗い表情を浮かべて言いました。
 「隣の国は聖者が住まう地。我々闇の住民が赴いても、追い返されるだけです」
 その言葉に『彼』は悲しくなりましたが、それでも美味しいお菓子を諦め切れません。
 なにか手土産が必要か、それとも闇の住民だと悟られない衣装が必要か、と思案を重ねます。

 有能な召使もまた、獣の唸りを上げつつ考えました。
 すると、一つの案が浮かび『彼』にこう提案します。

 「我々よりも怖いものに、隣の国の広場に現れてもらうのはどうでしょう。
  それに聖者たちが気を取られているうちに、こっそりとそのお菓子を買いに行くのです」と。

 act.2

 「ダディ様に似た叫び声の人物……に御座いますか。非常に気になりますね」
 作家の要請にまず駆けつけたのは、パンプキン・ダディに説得を試みた医龍だ。
 使い魔の犬妖精がじぃっと医龍を見上げている、公園への案内はこの妖精獣が務めるようだ。
 医龍はちいさな犬の頭を優しく撫でると、「わふぅ」と気の抜けた鳴き声を耳にした。

 「医龍!」
 そこへ少し遠いところから、ハリセンを片手に少女が駆け寄ってくる。
 「って、どいてよー!」と行く手を阻む野菜にスパーンと一撃を与えながら。
 「はぁ、はぁ……遅れたわ」
 「いえいえティア様、ワタクシも丁度ここへ辿り着いたところですので……少々お休みになられますか?」
 「これくらいなら、なんともないわ」
 ティリクティアの息が落ち着いたころに、作家は先ほどの説明を簡潔に繰り返した。
 街の外れにある公園、そこでパンプキン・ダディと同じ叫びを上げていた人物。
 二人はこれから犬妖精ウルズの案内の後、この怪しい人物の調査へと赴くのだ。

 「不束な者に御座いますが、宜しくお願い致します、ティア様」
 「ええ、私のほうこそよろしくねっ、医龍」
 白衣を着た龍と姫巫女は、わふわふと鳴く子犬に連れられて、煌びやかな街中へと走り出した。

 ★

 「二人とも、頑張ってね!」
 この場を後にする二人の背を、カルムは手を振りながら見送る。
 その間にもパンプキン・ダディの魔法に掛かった野菜はぴょこんと跳ねていた。
 
 秋といえば、旬の野菜が多い季節としても知られている。
 シイタケやマッシュルーム、エリンギなどのキノコ類や、サトイモ、ナガイモなどのイモ類がその筆頭だろう。
 勿論この他にも秋が旬の野菜はたくさんあるが、全てを挙げるのは困難であるため割合する。
 ちなみに大根やネギの旬は冬だが、寒くなり始めたこの時期からなら美味しく召し上がれるだろう。

 「おかしー、けーきーっ!」
 その為にはまず、わいわいと大はしゃぎする野菜たちを捕まえなければならないが。
 そもそも野菜の身でどうやってケーキを食べるんだろう、と思っているのは作家だけだろうか。
 「よし、それじゃあまた風で……!」
 「なら、わしが突き立てた黒刃の元へ寄せてはくれぬか? その方が野菜を多く引き寄せることが出来るじゃろ」
 新たに投げる黒刃を生み出しながら、天摯がカルムの横にその身を置いた。
 白竜の風が舞い踊る中、刀匠の手中から放たれる刃が空を裂いて、次々と地面に突き刺さる。
 野菜たちが刃に興味を引かれ、近寄った頃にはもう遅かった。
 「ワイド・ファイヤーボール!」
 青い鎧の勇士、ロイの手から放たれる火球の魔法。
 その規模は広く、纏まっていた野菜たちにこんがりと焼き色を付ける。
 そして風と磁場、二つの力に引きずり込まれ、黒刃の周囲には野菜の山が出来ていた。
 「どんどん行くぜ!」
 ロイの威勢はそのままで、別の黒刃がある地点に火の玉は撃ち出される。
 ちなみにこんがりとなった野菜は、ダディの魔法が解けてもとの生野菜へと戻っているので安心だ。

 それでも、なんと言っても数が多い野菜たちだ。
 風や磁場から逃れたいくつかのかぶやにんじん、ごぼうなどがカルム達の前へと躍り出た。
 「ふう、やっぱり多いね……」
 ここでカルムはヨーヨー型トラベルギア「フライングスター」を取り出し、手中に収まるそれを前へと放つ。
 弧を描くような軌道で、飛び込んできた野菜に当たる……その寸前で跳ね返るように戻っていった。
 「折角だし、痛いのより楽しいほうがいいよね!」
 その後もヨーヨーの勢いは止まらないまま、カルムの周囲を一回りしたり、ストリングで出来た即席ブランコの中でゆらゆらと揺れていたり。
 生き生きと、まるで生き物のようにカルムの手の内で飛び交うそれに、野菜たちはいつしか目を奪われていた。
 「うわあー」「すごーい」「もっとやってーっ」
 黒刃の周りの野菜をロイと天摯が投げ網で捕らえている間、一時のショータイムが幕を開けていた。

 ★ ★

 一方、その頃。
 公園のベンチに腰掛ける怪しい人物の傍に、医龍とティリクティアは来ていた。
 今は医龍の提案により、近くの茂みに身を隠している。
 今にも目前の人物の前へと飛び出してしまいそうなティリクティアを制しつつ、医龍はこう続けた。
 「ワタクシの推測では、恐らくその方が本物のダディ様で、南瓜のダディ様を遠隔操作しているので御座いましょう」
 「ならあの人がパンプキン・ダディ? なんでこんなことをしたのかしら」
 「それに関してはまだ判りかねますが……しばらく様子を見てみましょう」
 わふっ、と頷いたのは、二人をこの公園まで案内した子犬の妖精獣だった。

 二人と一匹の視線の先にいる人物は、新着したばかりと言ったスーツをビシッと着こなしていた。
 黒を主軸に灰色の縦模様を入れたオシャレなスーツに白いシャツ、首元には黒い蝶ネクタイを付けている。
 傍らに置かれているのは立派な印象のシルクハット、被ってみたなら壱番世界で言う「英国紳士」になり切れるだろう。
 ただし、スーツの袖口から飛び出している――例えばクリーニングを頼んだ衣服を引き取ったとき、衣服についているピンク色のあの――札のせいで、センスが大幅にダウンしている。
 袖口といえば、妙な染みまで出来ている。
 犬妖精のプラカードによる説明では、「おじさんは泣いてた」とあったので、恐らく涙の跡だろう。

 「あぁ、やっと落ち着いた」
 頬に流れた涙の跡を袖で拭きつつ、怪しい人物は顔を上げた。
 一言で言うなら初老の男だろうか、くるんとカールされたヒゲはなかなか上品な印象だ。
 ただしその瞳は、白目であるはずの部分も黒く、彼が人間ではないことを示しているようだ。
 小さく開いた口元から覗く牙も、獣のそれの様に鋭い。
 擬似空間を構想した作家がいたなら、彼を「吸血鬼」と呼んでいただろう。
 二人と一匹の目撃者には気付いていない様子で、彼はオーバーアクションを魅せつつ独り言を始めた。

 「しかしあのMr.ドクタードラゴン、やってくれるではないか……、ダディが夜鍋をして組んだプロットをいきなり繰り越してくれるとは!」
 (Mr.ドクタードラゴン? それって、もしかして……)
 ティリクティアはふと、隣にいる医龍の横顔を見た。
 だが医龍は彼の変わったネーミングセンスよりも、その声色が憤っておらずに嬉々していたことが気になっていた。

 「うぅ……あまりにも不意打ちすぎるだろう! このダディ、思わず感激して泣いちゃったではないかぁ!」

 ――ん?

 「予定ならパンプキンがぼこっと叩かれた時に怒鳴ろうかと思っていたのだが……まぁいい、これで『怒りのパンプキン・ダディ』が誕生したし……彼等の注意を更に引き付けてくれるだろう。後は我が有能な召使がケーキを買って来てくれるのをここで待つだけ……、それさえ済めばお野菜ちゃん達を連れて引き上げるとしよう、うむっ」

 この間、怪しい人物は無駄に卓越された無駄のない無駄なオーバーアクションをしながら喋っていた。
 傍から見れば紳士ではなく変人、アブナイ人といった雰囲気で、常人であれば関わりたいとは思えない人物だ。
 ティリクティアが呆気に取られた顔をする所、医龍と言えばどこか安堵していた。
 盛大な独り言のお蔭で、彼がパンプキン・ダディを――手段はまだ分からないが――操っていることが分かった。
 その上、彼は「召使が戻れば、野菜たちを連れて引き上げる」とも明言している。
 性格は斜め上の方向に行っているようだが、この人柄であれば説得に応じてくれるだろうと判断できたからだ。
 「ティア様、ダディ様の元へ参りましょう」
 「え? ええ、わ、分かったわ」
 医龍に止められなければすぐにでも目前に立つつもりだったティリクティアだが、この変人と関わることに若干の戸惑いを見せていた。

 「……む? もしやキミ達は……」
 がさがさと茂みから出てきた医龍とティリクティアに、男はすぐに反応した。
 ふと浮かべた疑問の表情は、一瞬で驚きへと変わる。同時に少し顔色が青くなった気がした。
 「ま、まさかそんな!? なぜここが、いや寧ろ私の存在がバレたのだぁぁぁ!?」
 「ダディ様、どうか落ち着いて下さいませ。ワタクシどもはアナタ様とお話を」
 「いやあああやめてぇぇ! 十字架とかニンニクとか向けちゃいやああああん!!!」

 ――数秒後、花柄のハリセンが大変心地のいい音を高鳴らせた。

 「……私はティリクティア。あなたがパンプキン・ダディ?」
 さらに数秒後、一瞬怯んだことで落ち着きを取り戻した男にティリクティアが問う。
 男は観念したかのように、ふぅ、と小さいため息の後、
 「そう問われたならばダディはこう応えよう。ダディの名はジョシュア。パンプキン・ダディとは私が操っている大きな南瓜の名である、と」
 パンプキン・ダディを操るダディ――ジョシュアはそう応えた。

 ◆ ◆ ◆

 「……!?」
 あまりにも心地のいい音は、公園の外にも響き渡っていた。
 その為、ただいま公園へ戻ろうとしていた、ある人物にもその音は聞こえている。
 黒い鼻の頭に皺が寄せられ、喉の奥底から漏れるのは獣の唸り声。
 「まさか、見つかった……? ぐぅっ、ダディっ!」
 漆黒のフードを深々と被った人影は、その歩みを急ぎ足に変えて公園を目指す。
 両手に備えた自前の爪を、鋭く研ぎ澄ませた上で。

 ◆ ◆ ◆ ◆

 「みーっ」
 初めから用意されていたキッチンに、一匹の猫妖精が買い物籠を抱えて戻ってきた。
 作家はそのかごを受け取り、中身を一つずつ確認していくと、頼んでいないものが紛れ込んでいることに気が付いた。
 「……手作りケーキセット?」
 作家はやや呆れた声を猫妖精に掛けるが、じぃっと期待に満ちた表情を浮かべて見上げる子猫の要望に抗うつもりもないようだ。
 「そうだな、キッチンの準備も出来たし……作るのはケーキでいいのか?」
 「みーっ♪」
 「……じゃあ手伝ってくれ。ええと、砂糖はどこだったかな」
 「みっ」
 「ああ、ありがとう」
 こうして、まず手始めにケーキ作りを始めることにした作家と子猫。
 だが、今、子猫が作家に手渡そうとしているものは、砂糖ではなく、塩だった。


※カルム、天摯、ロイの活躍により、野菜(シイタケ、マッシュルーム、エリンギ、サトイモ、ナガイモ、ダイコン、ネギ、カブ、ニンジン、ゴボウ)を獲得!
※医龍、ティリクティアの調査により、パンプキン・ダディを操る人物「ジョシュア」との接触に成功!
※医龍、ティリクティア、ジョシュアに何者かが迫っている……。
[359] 【3ターン目開始】

クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-21(日) 01:53
 キッチンの準備も完了、だな。
 野菜の数もそろそろ減ってきたし……後はもう平気かな。

 皆さん、キッチンの準備が整いました。
 これでこのキッチンで【調理】が行えますので、宜しければ腕を振るってみてください。
 ああ、勿論【捕獲】と同時には行えませんので、どちらか一つの行動を取ってくださいね。

 ……私ですか? これからケーキを作ろうかなと。
 ラグズが材料をちゃっかり買ってきてしまったので……仕方なくですが。


 ……ウルズからの連絡もありますね、少々失礼します。

 医龍さん、ティアさん、聞こえていますか?
 どうやら怪しい人物の調査、接触に成功されたようですね、お疲れ様です。
 ……ただ、気をつけてください。ウルズの索敵によれば、高速でそちらに向かっている人影が1つ、確認できたようです。

※大切なお知らせ
>カルムさん、天摯さん、ロイさん
 3ターン開始に伴い、【調理】が行えるようになりました。
 こちらは捕獲してもらった野菜などで、思い思いの手法を用いて料理を作っていただく行動となります。
 クアールはケーキを作っていますが……ラグズが早速間違えています。どなたかの指摘がなければ確実に失敗します。

※【調理】は【捕獲】と同時に行うことは出来ません。

>医龍さん、ティリクティアさん
 お二人には引き続きジョシュアの【説得】を行ってもらいたいと思います。
 ただ、ウルズの情報によれば、誰かがそちらへと向かっているようです。
 彼への対処も何か考えてもらえれば、と思います。

※ちなみにジョシュアはお二人と敵対するつもりはないようです。
※……そういえば彼は、ここへ何しに来たんでしたっけ?

※さらに大切なお知らせ
 3ターン目は文字数制限を300文字程度までとします。
[364] 【会話】
畏まりました。ワタクシに御任せ下さいませ。
医龍・KSC/AW-05S(ctdh1944) 2010-11-21(日) 03:54
ティリクティア様、御協力感謝致します。
カルム様も御声援、有難う御座いました。
(2人に対して一礼)

この調子でいきますと、穏便に事を済ませられそうに御座いますね。
残り半分の日数、共に頑張って参りましょう。
[365] 【説得】
医龍・KSC/AW-05S(ctdh1944) 2010-11-21(日) 03:56
ジョシュア様。改めまして宜しく御願い致します。
ちなみにワタクシには性別が備わっておりません故、Mr.は必要御座いません。
御気軽にドクタードラゴンと御呼び下さいませ(一礼)

失礼ながらジョシュア様の独り言、全て聞かせて頂きました。
野菜様方がクリスマスを中止させないのでありましたら、ワタクシ達もアナタ様方に危害を加える理由は御座いません。
先程、仲間の方からケーキを作るという連絡がありました。
もし宜しければ、ワタクシ達と共にケーキを頂いていかれませんか?
召使いの方と共に御越し下さりましたら幸いに御座います。

◆召使いさんに対し自分達が敵でない事を、ジョシュアさんに説明して貰う。
◆場合によっては揮発性の鎮静剤が入った瓶を投げる
[445] 【調理】

カルム・ライズン(caer5532) 2010-11-22(月) 17:32
ぼくは、折角だからお料理をし始めようかなっ!
お姉ちゃんのお手伝いとかした事あるし、それなりの事はできるつもりだよ。

そういえば…クアールさんの猫さんがお塩とお砂糖を間違えてるみたいだから言ってあげなきゃ。
「あ、猫さん!それ、お砂糖じゃなくてお塩だよ。」
季節が季節だから、ぼくはシチューを作ろうかな。
作り方さえ見れば、それなりには作れると思う。
使う野菜は、じゃがいもと、マッシュルームと、それから、にんじんかな。
まずは、野菜の皮を剥いて、食べやすい多きさに切ろうかな。
それをバターで炒めて、お鍋に入れて煮込んでいくよ。
「野菜さん、ありがとね。美味しくお料理して、パーティーを彩ってあげるからね!」
[477] 【説得】
ティリクティア(curp9866) 2010-11-22(月) 23:02
私はティリクティア。ティアって呼んでね。
ほとんど医龍が言ってくれたけど・・・。あのね、ケーキはみんなのものよ。ケーキを楽しみにしているのは、ジュシュアだけじゃないんだから。私だって、ケーキすっごく楽しみにしてるんだから!
 (話しが一段落したら笑って)一緒にケーキを食べに、みんなの所に行きましょう。みんなで食べた方が、きっと美味しいわ。あ、でもみんなの所に戻る前に、先にダディを止めてくれないかしら?

迫ってくる人物が話しを聞かずに攻撃してきた場合、ハリセン使用。追ってきた人物と話しが付いたら、ジュシュア達の手を引いて、みんなの所に帰る。
[484] 【捕獲】罠を仕掛けるか。

ロイ・ベイロード(cdmu3618) 2010-11-22(月) 23:56
残りの野菜をひきつけて、一気に網で一網打尽にしておこう。
今回は、調理は任せた。
[489] 【調理】さて。
「しかしまァ……さても面白き場所へ来たものよな。我が友にも見せてやりたいのう」
天摯(cuaw2436) 2010-11-23(火) 00:17
まずは、蕪を使って鶏そぼろあんかけをつくるかのう。
鮎を焼いたもので出汁を取ってな、その出汁で蕪をじっくり
炊いてつくるのじゃ。
鶏の挽肉を葱や生姜と炒めて、昆布出汁を加えて……
そこに水溶き片栗粉を加えてとろみをつけたものをかけて
いただくと、まぁこういうわけじゃな。

>カルム
む、ぬしのそれも、美味そうじゃな。
野菜と言うのは、よく煮込んでやればとてつもなく旨くなるものな。


(ちょっと遅れちゃってスミマセン)
[510] 【3ターン終了、結果ノベル】
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-23(火) 03:20
 act.2.6 

 こうして『彼』は手土産として、自家農園で育てた沢山の野菜を抱え。
 聖者の国へ赴くために新着したスーツに袖を通し、意気揚々と出発しました。
 傍らには、獣の顔を隠した有能な執事もいます、彼もどこか楽しみにしているようでした。

 けれど、この旅路が楽しかったのは、ここまででした。

 打ち合わせの通り、広場に怖いお化けを用意し、聖者の国のお菓子屋さんへと向かった『彼』でしたが。
 やはり『彼』は、その国では受け入れられない存在であることに変わりはありませんでした。

 お店に入った『彼』に向けられたものは、歓迎の言葉ではなく、銀色に光る十字架と祈りの言葉。
 そして召使に向けられたのも同じようなモノで、鉛色の銃口から銀色の弾丸が飛び出したのです。

 「嗚呼、やはり私たちでは光の祝福を授かることなど出来ないのか」

 命辛々逃げ出した『彼』はそのことを悲しく思い、闇の中でひっそりと涙を流すのでした。


 act.3

 電灯と青いベンチしかない公園に、ひんやりとした夜風が吹き付ける。
 冬の国は寒いね、と呟きながら、吸血鬼ジョシュアはマッチの火を灯そうとした。
 けれど、聖者が祝いの言葉を述べる国の風は、それすらも許さずに灯火をかき消してしまう。
 白目のない漆黒の瞳孔に、うっすらと浮かぶ涙はおそらく気のせいではないだろう。
 左の頬がやや赤いのは、少し前にティリクティアのハリセンにスパーンと叩かれたからだ。

 「ジョシュア様、改めまして宜しく御願い致します」
 医龍が礼儀正しく挨拶を述べる、後に「ワタクシには性別が備わっておりません故、Mr.は必要御座いません」と付け足した。
 「ふむ、性別がない? これまでに様々な龍を目にしてきたつもりだが、その様な龍がいるとはね」
 「これまでに、ワタクシ以外の龍をご覧になったことが?」
 「もちろんだとも。 伊達や酔狂で999年の時を生き永らえたワケではないつもりだからねぇ」
 「私はティリクティア。ティアって呼んでね」
 「ご丁寧にどうも、レディ・ティア。名を伺えて良かったよ」
 ハリセンヴァルキリーでは呼び辛くてね、と呟く声は、医龍の耳にしか届かなかったそうだ。

 暫しの団欒の後、医龍は眼鏡を掛け直しつつジョシュアを見据える。
 そう、白衣の龍と姫巫女がここへ訪れた理由じゃ、この男とお喋りを楽しむためだけではない。
 広場で今もなお暴れているだろう巨大かぼちゃ、『パンプキン・ダディ』と野菜たちを止める為だ。
 「失礼ながらジョシュア様の独り言、全部聞かせて頂きました」
 ジョシュアは一瞬だけ、ほんの一瞬だけ驚いた表情を浮かべたが、まるで覚悟を決めたかのように、表情を引き締める。
 「ジョシュア様、アナタ様が広場にいらっしゃる野菜様方を操作していらっしゃるのですか? もしもそうでありましたら、どのように操作をしているのでしょう?」
 「そうだ、まだ説明していなかったね。 広場にいるダディ達は、この南瓜で操作をしているんだ」
 ジョシュアは先程からずっと抱えていた南瓜を、医龍とティリクティアに見せた。
 その南瓜の表皮は、広場を去る前に見たダディと同じように、朱色に染まっている。
 今は怒りのパンプキン・ダディ状態だからね、と応えるジョシュアの声は穏やかだ。
 これならば、と、医龍が説得を切り出す。
 「単刀直入に申し上げます。広場にいらっしゃる野菜様方がクリスマスを中止させないのでありましたら、ワタクシ達もアナタ様方に危害を加える理由は御座いません」
 「クリスマスもケーキもみんなのものよ、ケーキを楽しみにしているのはジョシュアだけじゃないんだから。私だって、ケーキすっごく楽しみにしてるんだから!」
 医龍と、ティリクティア、それぞれの思いを言葉に変えて、事件の黒幕へ思いをぶつけていく。
 小さな南瓜を一撫でし、しばらく黙り込んでいた紳士は、黒い目から一筋の涙を流しながら微笑んだ。
 「キミ達の言うとおりだ、私以外にも沢山の子達がクリスマスを、ケーキを楽しみにしている。 知っているよ、知っているとも……私も楽しみにしていたからね。けど……けれどね!」
 けれどその小さな笑みは、僅か一瞬で崩れ落ちる。
 「この999年の歳月の中! 私はこの……祝福の日クリスマスに受け入れてもらったことなど一度も無かった! それも、闇の血族だと言うだけでだ!」
 まるで泣きじゃくる子供のように。
 「恨んでいたわけじゃない、羨ましかったのだよこの季節が……。誰も彼も幸せに笑えるこの日が、ケーキを囲えば笑顔が溢れる、触れられる、この祝福が欲しかった……」
 紳士的な面持ちをくしゃくしゃにして、ハロウィンの王は涙溢れる瞳を左手で覆う。
 左手の甲に刻まれた切り傷は最近出来たものだと、医療に精通するドクタードラゴンには容易に理解できた。

 やがて、その傷付いた手は、誰かの小さな手に優しく包まれる。
 「それじゃあ、一緒にお祝いしましょうよ」
 「え……?」
 ジョシュアの手を握り締めた少女は、凍てつく月の光を暖かく迎える華のような笑みを浮かべて言う。
 「一緒に笑って、一緒にケーキを食べに、みんなの所に行きましょう。みんなで食べた方が、きっと美味しいわ」
 「みんなで……?」
 「先程、仲間の方からケーキを作るという連絡がありました」
 医龍はそっとハンカチを差し出しながら、ティリクティアと同じように笑顔を浮かべてみせる。
 「もし宜しければ、ワタクシ達と共にケーキを頂いていかれませんか?」

 掛けられた言葉の数々は、祝福を知らない吸血鬼にとって、とても暖かくて。
 いつしか彼は、少女の手を握り返し、白衣の龍から差し出されたハンカチを受け取っていた。


 「その御方をどうするつもりだ」

 地の底から這いずるかのように低い声を、3人は聞いた。
 声のする方を見やれば、そこには漆黒の衣をすっぽりと覆い被った人影が立っていた。
 フードの奥底からギロリと不気味に輝く金色の瞳、微かに響くのは獣の唸り声。

 絶妙なタイミングで吹き付ける追い風が、彼の黒いフードを捲り上げる。
 中からはピンと聳える三角の耳、突き出した鼻先。 その顔立ちは狼のものだった。
 袖口から見える手には、ナイフのように鋭い爪を光らせて、医龍達を静かに睨んでいる。
 そんな彼に対し、まず大きく動いたのはジョシュアだった。
 医龍から借りたハンカチで涙を拭いながら、ゆっくりとその場で立ち上がってみせる。
 「おお、フェン……戻ってきたのだな」
 「ダディ、一体何が起きたのです。 その龍と人間に何かをされたのですか」
 「あ、ああ……まずは落ち着いて爪を仕舞うのだ我が召使よ。我が友に無礼である」
 「……友、ですか?」
 ほんの僅かの時間で、威厳ある声色を取り戻したジョシュアが狼頭の彼を戒める。
 狼頭の男も彼の言葉には逆らえないとばかりに、爪を仕舞ってその場を一歩後ずさった。
 「狼……男?」
 「驚かせてしまった済まない、彼はフェンと言う……私の有能な召使で、人狼だよ。フェン、こちらへ」
 ティリクティアが思わず握ったハリセンを制しつつ、ジョシュアは人狼へと手を差し伸べる。
 それに応じるように人狼――フェンはゆっくりと二人へと近付き、その場に跪いた。
 「……ダディの御友人と知らずに、先程の非礼の言葉をお許しください」
 「かつて我々吸血鬼と人狼も敵対した時期があったが――、今はこうして互いを信じあえる仲になっている」
 フェンが差し出された手を取って立ち上がると、ジョシュアはゆっくりと振り返って、小さく微笑んでみせる。

 「――いつかは、聖者の国の民とも、こういう仲になれたらいいのになぁ」
 
 ◆

 一方、準備が整ったキッチンでは早速調理が始められていた。
 「お姉ちゃんのお手伝いとかした事あるし、それなりの事はできるつもりだよ」
 備え付けてあったエプロンを身に付けたカルムが、材料となる野菜が入ったかごを抱えてやってくる。
 そこへ作家の手伝いをしようと頑張り出した子猫が、いそいそと前を横切った。
 作家はケーキを作ろうとしていると聞いたが、この子猫はケーキには合わないモノを運んでいたのだ。
 「あっ、猫さん! それ、お砂糖じゃなくてお塩だよ」
 「みっ? みにゃーっ!」
 わたわたっと塩の入ったタッパーを落としかけた猫を見て、作家はやれやれと首を横に振った。

 「まずは、蕪を使って鶏そぼろあんかけをつくるかのう」
 調理を始めていたのは、カルムだけではない。
 天摯もまた、猫に勧められたエプロンに袖を通してキッチンに立っていた。
 「鮎を焼いたもので出汁を取ってな、その出汁で蕪をじっくり煮てつくるのじゃ」
 じっくりと、沸騰するまで煮ていく間、アクを取り除いていくことが大切だと作家はメモに記す。
 その上で鶏の挽肉を葱や生姜と炒め、昆布出汁を加えて、更に水溶き片栗粉でとろみを付ければ。
 天摯特性の、鶏そぼろあんかけの完成だ。
 キッチンからも良く見えるカボチャなどを煮て、それにこのあんを掛けて召し上がればきっと美味しいだろう。

 「んー、ぼくは季節が季節だから、シチューでも作ろうかな」
 カルムもまずまな板を前にして、備え付けのレシピを見ながらの調理作業だ。
 先程、砂糖と塩を間違えた猫がじゃがいも、マッシュルーム、にんじんをもってきてくれた。
 軽く水洗いをしていく途中、楽しくて鼻歌でも唄ってしまいそうだ。
 「野菜さん、ありがとね。おいしくお料理して、パーティーを彩ってあげるからね!」
 大地の恵みに感謝することも忘れない、忘れがちなことだが、大切なことだ。

 まずは野菜の皮を剥く作業、じゃがいもとにんじんの皮を丁寧に、慎重に剥いていく。
 皮を剥き終えたそれらは、それぞれ食べやすい大きさに切っていく。
 大きさも中々重要だ、大きすぎれば中までで火が通りにくくなるし、小さすぎれば形が崩れてしまう、と作家は言う。
 切り分けた野菜は、バターやサラダ油を敷いた熱いフライパンの上で炒めておき、そして鍋に入れる。
 今回は猫がシチューの元を買って来てくれたので、牛乳や小麦粉を用いた本格レシピは割合する。
 じっくりことことと煮込まれているシチューを、猫がじぃーっと見つめていた。 暖かくていい匂いに、顔も綻ぶ。

 一方その頃、ロイは仕掛けておいた罠に向けて投げ網を放っていた。
 掛かっていた野菜はバリエーションがなかなか豊かで、旬とは違うものもいくつか混じっているほどだ。
 いざ持って帰ろうと網を背負い込んだ時、ロイは周囲の野菜がちっとも飛び跳ねていないことに気が付いた。
 気付けば、遠くで真っ赤になって暴れていたパンプキン・ダディは、標準サイズのただのかぼちゃに変わっていた。


 次第に迫る、パーティーの時。
 それぞれの思いを高鳴らせて、その祝福の時を待つ。


※医龍、ティリクティアの説得により、ジョシュア、フェンの説得に成功! 4ターンからジョシュア、フェンがパーティに加わります。
※パンプキン・ダディ率いる野菜軍団消滅!
※天摯の調理により、鶏そぼろあんかけが完成!
※カルムの調理により、シチューが完成!
※ロイの捕獲により、野菜(トマト、カボチャ、キュウリ、レタス)を確保!
※クアールのケーキはただいま製作中……。
[511] 【4ターン開始】

クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-23(火) 03:35
 ……そうか、パンプキン・ダディはジョシュアとフェン、だったか。

 いえ、実は……その名前には元いた世界で聞き覚えがありましてね。
 擬似空間内の存在としてとは言え、私の元の世界での知人に会えるのは、嬉しいことです。
 二人は医龍さん、ティリクティアさんが連れて来てくれるようです。

 さて、ケーキを作るのはいいのですが……どんなケーキにしようかな。
 なにかいいアイディアはありませんか?

※大切なお知らせ
 4ターン目開始に伴い、野菜軍団が消滅し【捕獲】が行えなくなりました。
 ここからは【調理】が主な行動となりますが、【食事】で作ったものを美味しく頂くことも出来ます。
 また、別行動をしていた医龍さんとティリクティアさんはこのターンから、皆と合流です。

 尚、このターンからはNPC「吸血鬼 ジョシュア・ヴァレンティーノ」と「人狼 フェン・リヴィッツ」が加わります。
 PR内で彼らに話しかけることや、調理の手伝い要請、また作った料理を振舞うことも可能です。
 何も絡みがなければジョシュアは【食事】を、フェンは【調理】をしています。

※クアールが作っているケーキですが、どんなケーキがお好みですか? 宜しければ提案をお願いします。
 例……ショートケーキ、チョコレートケーキ、モンブラン、等など。
 一番案に上げられたものを採用したいと思いますが、とくに案がなければベーシックなチョコレートケーキになります。

※さらに大切なお知らせ
 4ターン目も文字数制限を300文字程度までとします。
[538] 【調理】どんどん作るとしよう。
「しかしまァ……さても面白き場所へ来たものよな。我が友にも見せてやりたいのう」
天摯(cuaw2436) 2010-11-23(火) 22:46
料理というのは隠居生活を始めてから覚えたものなのじゃが、
奥深くも楽しき行為よな。
美味なる食卓は、容易く人の心の垣根を取り去ってくれる。
なればこそ、わしも少々励まねばなるまい。

※つくるもの
牛蒡のにんにく揚げ:ピリ辛にんにく垂れで和えた牛蒡に
片栗粉をまぶし、胡麻油でカラッと揚げたもの。酒の肴にも最適。
人参のお焼き:摩り下ろした人参に微塵切りにした葱・地粉・塩を
加えて練り、こんがり焼いたもの。もちもちの歯応えが楽しめる。
マッシュルームの香味野菜詰めオリーブ焼き:マッシュルームの
かさの部分に、微塵切りにしたにんにくやハーブ、チーズを詰め、
天火でこんがり焼いたもの。熱々をどうぞ。
スイート人参ケーキ:パウンドケーキ生地に、摩り下ろした
人参と蜂蜜、くるみ、干し葡萄を加えて焼いたもの。

(イイ笑顔で)うむ、よい出来じゃ。
こうして料理に精を出しておると、浮き世の憂いを忘れるのう。
……元々憂いなぞなかろう、という指摘はなしじゃ。

>ジョシュア
お近づきの印に、わしの作った料理でもいかがかな。
ぬしは甘いものがお好みかえ?
では、この人参ケーキなぞ、どうじゃろう。

>クアール
林檎の美味な季節ゆえ、生のものと葡萄酒で煮たものの双方を
用いた豪華な林檎ケーキなぞはどうじゃろうか。
シフォンケーキというやつに、煮た林檎を添えても美味そうじゃな。
[574] 【会話】

カルム・ライズン(caer5532) 2010-11-24(水) 17:27
医龍さんとティアさん、調査お疲れさまっ!
トラブルとか無くて無事にまとまってなによりだよ!
ジョシュアさんとフェンさんの二人が加わって、パーティー、楽しくなりそうだねっ!

>天摯さん
えへへ、そうかな?
煮込めば煮込むほどおいしくなるのかぁ…。
それなら、煮込むお料理ならしっかり煮込まなきゃだね。
[575] 【調理】
カルム・ライズン(caer5532) 2010-11-24(水) 17:33
今度はオムライスを作ろうかな。
使う野菜はピーマンとマッシュルームとナスとトマトかな。

「確か、お姉ちゃんはこうやって作ってたはず…。」
炊飯の間に野菜を細かく切って、切ったトマトを香草やオリーブ油と一緒に煮込んでトマトソース(以下ソース)を作るよ。

その後野菜とご飯をバターとソースで炒めて盛り付けた後に、薄く焼いた卵を被せてソースをかけて完成!

炊飯とソースを煮込む間は少し手が空くかもしれないから、困ってる人のお手伝いもしようかな。
あとジョシュアさんとフェンさんには、ぼくもしっかり挨拶するよ!
「ぼくはカルムっていうの!今日は一緒に楽しもうね!」

え?ケーキの種類?ぼくはいちごのショートケーキが好きだなぁ。
[577] 【調理】
ティリクティア(curp9866) 2010-11-24(水) 18:04
ただいま!みんなに紹介するね、ジュシュアとフィンよ!

うわぁ、どれも美味しそう!(目きらきら)リンゴのケーキ、苺のショートケーキ。どっちも、すごく美味しそうだわ。私はね、フルーツたっぷりのフルーツケーキがいいわ!

で、調理するのよね・・・。困ったわ。私、ほとんど料理したことがないわ・・・!
でも野菜の皮剥きなら、得意よ!あとマッシュポテトと野菜のコンソメスープ・・・くらいなら、きっと、たぶん、作れるわ。・・・女子のプライドにかけて、やってやるんだから!(気合い入れて腕まくり)

>ジュシュア&フィン&皆
・・・・・・・(何かを訴えるように、困った顔でちらちら見ている)
[613] 【調理】
畏まりました。ワタクシに御任せ下さいませ。
医龍・KSC/AW-05S(ctdh1944) 2010-11-24(水) 22:50
只今、戻りました。
(そして、事の成り行きを皆に報告する)
ジョシュア様もフィン様も、とても良い方に御座います。
どうか快く受け入れてあげて下さいませ(深く頭を下げる)

ジョシュア様。宜しければその左手の傷、ワタクシに治療させて頂けませんか?
どのような事情があったのかは存じませんが…しかし(心に)痛むものは残しておくべきでは御座いません。
今、処置をしておきましたら、跡を残す事無く完治させられますので。
(トラベルギアの医療鞄を出す。鞄に描かれた十字のマークを見せないよう気を付けつつ…)

…さて、少々(調理の)流れに乗り遅れてしましたね。。
未熟者ではありますが、ワタクシも手伝わせて頂きます。
(料理の補佐を行う)
[619] 【調理】野菜だらけだな。

ロイ・ベイロード(cdmu3618) 2010-11-24(水) 23:30
カレーを作るか。
用意すべきもの
調理用カレールー(中辛)
にんじん、じゃがいも
ソース(調味料)
豚肉

このぐらいかな。
では、作り始めよう。

>クアール
チーズケーキあたりでいいと思うぞ。

>ジョシュア&フィン
俺はロイ・ベイロード。
よろしくおねがいする。
[644] 【4ターン終了、結果ノベル】
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-25(木) 03:31
 act.4 

 「ただいま!」
 「只今、戻りました」
 コトコトとシチューの煮込まれる音が響くキッチンに、ティリクティアと医龍の声が届く。
 怪しい人物を探るために公園へ向かった二人の後ろには、見知らぬ二人も顔を覗かせていた。
 「二人とも、おかえり! あれ、その人達は?」
 シチューの鍋の傍らにいたラグズにその場を任せ、カルムが二人に駆け寄り首を傾げる。
 紳士服の男性ははにかむように笑みを返し、漆黒のローブを纏う狼は軽く会釈をした。
 彼らに関する説明は医龍の口から述べられ、更に彼ら自身による補足も横から付け足される。
 紳士服の男、ジョシュアが広場にパンプキン・ダディを放った事実は勿論のこと。
 なぜ彼がそのような行為に及んだことや、本当はクリスマスを楽しみたいという気持ちまでを、包み隠さずに明かしたのだ。
 「ジョシュア様もフィン様も、とても良い方に御座います。どうか快く受け入れてあげて下さいませ」
 「もちろんだよ! ぼくはカルムっていうの! 今日は一緒に楽しもうね!」
 医龍やカルム、そしてキッチンに立つ誰もが彼らに歓迎の意を示していく。
 感激のあまり涙ぐむジョシュアに、傍らに立っていたフェンがそっとハンカチを差し出した。

 ◆

 「今度はオムライスを作ろうかな」
 ピーマンにマッシュルーム、ナスにトマトが入ったかごを抱えてきたのはカルムだ。
 まず持ち寄った野菜をまな板の上で細かく、同じくらいの大きさに切っていく。
 その隣の小さなまな板では、ラグズが買って来ていた鶏肉を意外と器用に切り込んでいた。
 切ったトマトは香草やオリーブと一緒に鍋へ入れて煮込む、しばらく煮込めば香り高いトマトソースとなるだろう。
 油を敷いたフライパンの上でまず鶏肉を炒め、鶏肉の色が変わってきた頃にピーマンにナス、マッシュルームを入れて炒める。
 そこへソース、バター、ご飯を入れて混ぜ合わせ、全体が混ざってきたら塩コショウで味を調えていけば、オムライスの「ライス」も完成間近だ。
 「お姉ちゃんみたいに美味しくできるといいんだけど」
 フライパンを振るいつつ、元いた世界の姉のことを思うカルムに、トマトソースの鍋を見つめるお手伝い猫は「みー」と笑顔で鳴いてみせた。

 「料理というのは隠居生活を始めてから覚えたものなのじゃが、奥深くも楽しき行為よな」
 均等に切り分けられたごぼうを、ピリ辛風味のにんにく垂れで和えて片栗粉を塗して。
 「美味なる食卓は、容易く人の心の垣根を取り去ってくれる」
 それらをごま油で揚げている最中、摩り下ろしたにんじんにみじん切りしたねぎ、地粉、塩を加えて練っていく。
 「なればこそ、わしも少々励まねばなるまい。……と、牛蒡を掬い上げておくれ。牛蒡のにんにく揚げの完成じゃ」
 てきぱきと手馴れた様で調理を進めているのは天摯、あまりの速さにお手伝い犬のウルズもわたわたと慌てる次第だ。
 菜ばしでひょいと摘まれ、油取り紙の上に並べられるごぼう揚げは、お酒のつまみに最適とのこと。
 ちなみに今、天摯が練っているものは、お焼きと呼ばれる食品の皮に当たるもの。
 薄く練ったそれに小豆で作った餡などを包んで焼けば出来上がる、もちもちの食感が楽しい一品だ。
 口を利けたのであれば、ウルズは「すごーい」と言いたげな表情でごぼう揚げをじぃっと眺めている。
 それと同時に、隠居生活と聞いて首を傾げていた。ウルズには天摯が隠居しているほどの老人にはとても見えなかったからだ。
 「これ、つまみ食いはいかんぞ?」
 びくっと尻尾を振るわせたお手伝い犬の反応に、天摯は面白がってまた笑うのだった。

 プロさながらの腕前を披露する天摯の横のキッチンでは、ディリクティアが困っていた。
 「困ったわ。私、ほとんど料理したことがないわ……!」
 可憐で欠点のなさそうな女の子は決まって料理が苦手、という理論を生み出したのは一体誰なのだろう。
 けれど事実、料理経験が薄いという少女は豪勢なセットを前におろおろとしていたが、けれど。
 「で、でも野菜の皮むきなら、得意よ! あとあとマッシュポテトと野菜のコンソメスープ……くらいなら」
 自分自身を奮い立たせるように、或いは自分自身を追い込むように宣言をしてみせる、後に「きっと、たぶん」が続いたが、殆どのものは聞き逃していた。
 「女の子の意地にかけて……やってや」
 「手伝いましょうか?」
 袖を捲り上げようとしていたすぐ横から不意に聞こえた声、顔を向ければ先程であったばかりの狼男が佇んでいた。
 口元にはマスク、手には手術に使っていそうなゴム手袋袖口ごと包んで、体毛が落ちないように工夫しているようだ。
 「あら、フェンも料理出来るの?」
 「ダディの3時のおやつを作っているのは、いつも私ですので。 それに……ダディをここへつれて来て下さったお礼を兼ねてです。 ……作るものは、マッシュポテトとコンソメスープで宜しいですか?」

 「ふむぅ……これは珍しい。あのフェンが自分から誰かの手伝いをするとは」
 キッチンに立たず、既に食卓の席についているジョシュアはさも楽しそうに言ってみせた。
 彼の左手を手に取り、手の甲にある切り傷の治療をしているのはドクタードラゴンこと医龍だ。
 「フェン様は普段から、アナタ様のお手伝いをされているのではないのですか?」
 「私のことは度々助けてくれるのだがね。それ以外のものには中々打ち解けないもので、私も少々困っていたところなのだよ」
 「左様で御座いますか……。ですが今となっては、そのご心配も解消されたものと見ても宜しいでしょうか?」
 消毒を施し、包帯を巻いていく医龍の言葉にジョシュアは深く頷き、改めてフェンのいる方を眺めてみる。
 キッチンの向こうで野菜に対し悪戦苦闘する少女の傍らに立ち、淡々と手本を見せている獣の口元には、微かながら笑みが零れていた。
 「フェンはね、彼は今19歳なのだが……12の頃だったかな、妹ちゃんを災禍で亡くしているそうなのだよ」
 本人の話によれば、レディ・ティアと同じ金色の瞳をしていたそうだ、と続けるジョシュアは悲哀の色に染まる。
 「妹ちゃんも料理が苦手、いや出来なかったそうだね。 フェンにはレディ・ティアには妹ちゃんに似た何かを感じたのかもしれないなぁ。 ……レディ・ディアにはさぞ迷惑かもしれないけれどね」
 「……処置終了で御座います。包帯が取れるころには、傷も残る事なく完治しているでしょう」
 ジョシュアの手をそっと放し、医龍は治療に使った消毒液と包帯をトラベルギアの鞄に仕舞っていく。
 十字マークの上に包帯を被せているのは、十字架嫌いなジョシュアに気を使ってのことだ。
 「どのような事情があったのかは存じませんが……痛むものは残しておくべきでは御座いません。体の痛みは勿論で御座いますが、心の痛みも」
 「……そうだねぇ、しっかりと肝に銘じておくよ。私が今まで出会った中で、もっとも心優しいドラゴンくん」
 ところで性別のない相手への敬称は「くん」でいいのだろうか、と続ける吸血鬼に、龍はただ笑みを返した。

 「カレーを作るか」
 一番先にカレーと言っていたロイも、当初の予定通りにカレーの調理に取り掛かった。
 にんじん、じゃがいもを食べやすく、均等な大きさに切り分けていく中、妙なものが目の前を横切った気がした。
 ふと顔を上げてみれば、それはロイが最後に捕獲した、「パンプキン・ダディ」だったカボチャ。
 ……ではない、ただのカボチャに戻っていたはずのそれには顔を模した穴が開けられ、しかもカボチャの下には人型の体がある。
 カボチャの下に黒いローブを着こなした新たな謎人物は、大きなカボチャ頭をがこんと動かして、
 「作るケーキは、何が宜しいでしょうか」
 聞き覚えのある声で尋ねてきた。
 このキッチンに立っているものであれば、全員に聞き覚えのある声の主は。
 「……クアールか?」
 「いいえ。ところでケーキですが」
 尋ねると、カボチャはぶんぶんと顔を横に振って答える。けれどその声は作家のものだ。
 ぽかんとするロイをやや無視するかのように、謎すぎるかぼちゃは続ける。野菜を煮込むために火を掛けた鍋のお湯が沸騰する音と合わさって、なかなかシュールだ。
 「作るケーキの案を募っているのですが、皆様それぞれ別々のケーキをリクエストされたので……プチサイズのケーキに致しました。ペースト状にした林檎を薄く塗り、生地にも林檎を挟んだ林檎ケーキに、シンプルイズベストな苺のショートケーキ。 更に趣向を変えてみかん、キウイ、さくらんぼ等を盛り付けたフルーツタルト。 ああ、ニンジンのケーキという品も完成間近です、天摯さんが作ってくれています」
 キッチン越しで見えなかったトレーを掲げてみせる謎かぼちゃ。
 トレーには先程言い並べたケーキはずらりと並んでいるが、どうやらあと1ホールだけ入る余白があるようだ。
 「ロイさんは、どんなケーキがお好みですか?」
 「チーズケーキ辺りでいいと思うぞ。ところで」
 「はい」
 「クアールか?」
 「いいえ」
 がっこんがっこんと首を震わせるカボチャは、正に作家の声のままで、

 「パンプキン☆ボウイです」

 沸騰したお湯が鍋からあふれ出る最中、カボチャ――パンプキン☆ボウイは数多のケーキを抱えたまま通り過ぎていった。


 「うむ、良い出来じゃ」
 「ぼくも、オムライス完成だよーっ!」
 天摯とカルムが出来上がった料理を抱え、ジョシュアと医龍の待つ円形のテーブルへやってきた。
 ウルズとラグズも一緒に手伝うが、シチューはラグズでは重たかったようで、それはフェンが持っている。
 「こうして料理に精を出しておると、浮き世の憂いを忘れるのう」
 「ぼくの作ったシチュー、いっぱい煮込んだからきっと美味しいよ!」
 「おぉ……!」
 調理の様子をずっと見守っていたジョシュアも、沢山の料理を目前にして驚きを隠せない様子だ。
 どの料理も愛と祝福に飢えていた吸血鬼にとっては、今まで食べたどんなお菓子よりもとびっきりのご馳走に見えることだろう。
 中でも彼が最も関心を引いたのは……。
 「そ、それは、ケーキ!?」
 「ニンジンのケーキじゃ。ぬしは甘いものがお好みかえ?」
 傍らに立ったフェンが右肩を抑えていなければ、顔面からケーキにダイブする吸血鬼を5人と2匹は目撃していただろう。
 自家菜園していたお野菜ちゃんがケーキになるとは……! 感激のあまりにまた震えるジョシュア・ヴァレンティーノだった。

 「ケーキも完成しましたよ」
 「うわぁ……! どれも美味しそう!」
 先程ロイの目前を通り過ぎた謎かぼちゃ、パンプキン☆ボウイも沢山のケーキを抱えて来た。
 色とりどりのフルーツタルトから、シンプルなショートケーキ、ちょっと豪華な林檎ケーキにベーシックなチーズケーキ……どれを手に取ろうか迷うほどのバリエーションは、ティリクティアが目を奪われるほどだ。
 「け、ケーキがこんなに沢山……! た、食べちゃってもいいのかね!?」
 「ジョシュア様、焦らずともケーキ様はお逃げになられませんよ」
 もう待ちきれない、とばかりにナイフとフォークを手にしていたジョシュアを、医龍はやんわりと宥めていた。

 「皆さん、揃っていますね」
 謎カボチャ、パンプキン☆ボウイは周囲を見渡し、全員が揃っていることを確認すると、
 「それでは――この度勝ち得た大地の恵みに敬意と感謝を示しつつ、乾杯と致しましょう」
 手にしていたワイングラスを掲げて、そっと揺らして見せた。 ちなみにグラスの中身はグレープジュースだ。

 そして、後にカボチャ頭に関するツッコミがあるか無いかは、その場に居合わせた者だけが知る――。


 【true end!!】


※完成した料理
・シチュー(カルム作)
・鶏そぼろあんかけ(天摯作)
・牛蒡のにんにく揚げ(天摯作)
・人参のお焼き(天摯作)
・マッシュルームの香味野菜詰めオリーブ焼き(天摯作)
・スイート人参ケーキ(天摯作)
・オムライス(カルム作)
・マッシュポテト(ティリクティア・フェン作)
・コンソメスープ(ティリクティア・フェン作)
・中辛カレー(ロイ作)

※PLより。
 この度は「【捕獲&調理】ロストナンバーVSパンプキン・ダディ!」にご参加頂きまして、誠にありがとう御座いました。
 この第4ターンを持ちまして、この物語はエンディングを迎えることになりましたが……いくつか想定していた中で最も楽しいエンディングになったと思います。

 さて、皆様のご助力によって、当スレッドの目的である「野菜を美味しく料理する」は無事、達成されました。
 ですので、せっかく美味しくできたこの料理達を、残された最終ターンで美味しく召し上がって頂ければなぁと思います。
[646] 【最終ダーン開始】
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-25(木) 03:39
 皆さん、こんばんは。(がこんっ)
 パンプキン☆ボウイです。(がこっ、がこっとカボチャがぶつかる音。)

 この度は「パンプキン・ダディ討伐作戦」へのご協力、ありがとうございました。
 皆様の助力のおかげでクリスマスは守られ、ダディ陣営の黒幕二人と和解するまでに至り、数多くの美味しい料理も完成いたしました。
 本当に、お疲れ様です。

 さて、せっかく作っていただいた料理なので、皆で頂きましょうか。
 食前の乾杯や、お祈りは済ませましたか?

 それでは――、頂きます。

※大切なお知らせ。
 最終ターンは【食事】のみ可能です。
 ジョシュア、フェンも皆さんに混じって楽しく料理を召し上がっています、よければ構ってあげてください。
 尚、パンプキン☆ボウイはかぼちゃを被ってても料理を食べれる不思議設定です。クアール? さぁ、どこへ行ったんでしょう。

※さらに大切なお知らせ
 最終ターンは文字数制限を200文字程度に戻します。
 更に……プレイング期間を26日の20:00に変更致します。
 前者は仕様ですが、後者はPLの日数設定ミスによるものです、ご了承ください。
[668] 【食事】賑やかなのはよいことじゃ
「しかしまァ……さても面白き場所へ来たものよな。我が友にも見せてやりたいのう」
天摯(cuaw2436) 2010-11-25(木) 22:07
では早速いただくとしようかのう。
わしはその、カルムが作ったオムライスにしようか。
野菜が色々入って、彩り豊かなのがよいな。


>ジョシュア、フェン
皆で作って皆で食すと楽しいのう。
楽しんでゆかれるがよい。
[693] 【食事】
畏まりました。ワタクシに御任せ下さいませ。
医龍・KSC/AW-05S(ctdh1944) 2010-11-26(金) 01:42
あっ、ワタクシに対しては「くん」で大丈夫に御座いますよ。
女性にも使われる敬称で御座いますからね。

さて…とりあえず白衣は脱いでおきましょう。食べ零しが付着して汚れては、いけませんから。
(脱いだ白衣を綺麗に畳み、隅の方に置く。袖に隠れていた翼が露になる)
どの方の御料理も非常に美味しそうで目移りしてしまいます。
(それぞれの料理を小皿に移し、箸で上品に食べている)
このカレーは…ゴホッ(咽)…失礼。。なかなか辛う御座いますね。
[698] 【食事】みんな、お疲れ様っ!

カルム・ライズン(caer5532) 2010-11-26(金) 02:28
皆でわいわいと楽しくご飯が食べられれば良いなっ!もちろんジョシュアさんとフェンさんも一緒にねっ!

それにしても、どれも美味しそうだなぁ…
色々な物をちょっとずつ取り分けながら食べたいなぁ。(竜人とだけあり、食欲は旺盛)

(鶏そぼろと牛蒡などをみて)あ、こう言うのって「わしょく」って言うんだっけ?ぼく、あんまり食べた事ないんだ〜。

ぼくの作った料理はどうだろう。感想聞いてみたいな!
[708] 【食事】では、いただくか。

ロイ・ベイロード(cdmu3618) 2010-11-26(金) 11:12
出来上がったんだ。
いただかなくてはな。
それでは・・・・

オムライスか。なかなかいけるな。
それと、色々あるのもいいな。
色々と食える。

ケーキも、色々あるな。
それにしても、いっぱいあるな。
[714] 【食事】みんな、お疲れさま!
ティリクティア(curp9866) 2010-11-26(金) 18:38
みんな、お疲れさま!乾杯!

いただきます。
カルムのシチュー暖かくてとっても美味しいわ。天撃のにんじんのお焼きも、もちもちして美味しいー!マッシュポテトも思った以上に美味しいわ。これはフェンのお陰ね。

そして、ケーキよ!ケーキ!ふふ、目指すは全制覇ね!ジュシュアには負けないわ。
苺のショートケーキに、リンゴのケーキ、フルーツタルト、チーズケーキ、にんじんケーキ・・・一番なんて決められないくらい、どれもとっても美味しいわ。
[786] 【最終ターン終了】 ご参加、ありがとうございました。
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-27(土) 01:06
act.5 

 からん、と、それぞれのワイングラスがぶつかる音がする。
 乾杯の音だ、一つの目的を達成し、それを祝いながら、皆の杯に注いだ酒を飲み交わす儀式。
 けれどこのチームには未成年者がいるため、一部のグラスにはワインの代わりにグレープジュースが注がれている。

 「うわぁ……やっぱり、どれも美味しそうだなぁ」
 ずらりと並べられた料理の数々を前に、カルムは瞳を爛々とさせながら言った。
 真ん丸いテーブルの至るところに置かれた取り皿を数枚抱え、いろんな料理を少しずつ取り寄せていく。
 子供ながら竜人であるためか、その食欲は旺盛のようだ、既に4種類以上の料理が取り皿に満載されている。
 「あ、こういうのって『わしょく』って言うんだっけ?」
 3枚目の取り皿に差し掛かった頃、鶏そぼろあんかけや牛蒡のにんにく揚げを見ると、
 「そうじゃのう、壱番世界の食卓に馴染み深い揚げ物は和食になるかの」
 それらを作った天摯は器用に箸を進めながら、にこやかに答えた。
 ちなみに天摯が手に取っている器には、カルムが作ったオムライスが乗っている。
 「ぼく、わしょくってあんまり食べたことないんだ。 あっ、ぼくの作ったオムライス、どうかな、おいしい?」
 「うむ、野菜も色取り取り入っておって、トマトの風味もなかなか……」
 「なかなかいけるな、美味い」
 同じくオムライスを天摯の隣で召し上がっているロイも、率直な感想を口にする。
 「シチューも暖かくてとっても美味しいわ、家庭的な味ね」
 カルムの隣に座っていたティリクティアも、暖かいシチューを口にして顔を綻ばせた。
 「カルムも料理作るの、上手なのね。誰から教えてもらったの?」
 「えへへ、元いた世界のお姉ちゃんに教えてもらったんだ。 お姉ちゃんみたいに美味しくできますようにって」
 手作りの料理が好評でにこにこと喜ぶカルムは、天摯が作ったごぼう揚げをぱくりと口に入れた。
 ごぼうのシャキシャキとした食感に、にんにくのピリリとした辛味と風味が合わさった大人の味だ。
 「にんじんのお焼きも、もちもちしてておいしいー!」
 シチューの合間に、天摯の作ったお焼きを頬張るティリクティア。
 それを見て、どれどれ、と手を伸ばしたカルムもお焼きをぱくりと齧り、もっちりとした食感を楽しんでいた。

 「どの方の御料理も、非常に美味しそうで目移りしてしまいます」
 着ていた白衣を脱いできた医龍もまた、器用丁寧な箸使いでマッシュルームの香味野菜詰めオリーブ焼きを頂いていた。
 ちなみになぜ白衣を脱いだかといえば、医者の象徴でもあるそれが食べ溢しで汚れてはいけないという配慮のためだ。
 その為、袖に隠れていた翼竜の翼が露となっていて、好奇心旺盛な犬妖精の興味を引いたとかなんとか。
 ちなみに犬妖精はカレーをもっきゅもっきゅと頬張っていて、尻尾がなぜかややぼさぼさだ。
 「こちらのカレーは……」
 医龍もまた更に盛られていたカレーをそっと取り、いい香りを漂わせるそれを一口……。
 「ゴホッ」
 一口入れて、むせた。
 「大丈夫か?」
 「失礼……少々、辛……ごほっごほっ」
 「ほ、ホントに大丈夫かね?」
 カレーを作ったロイや医龍の横に居たジョシュアが心配そうに顔色を伺う中、犬妖精がわたわたと慌ててコンソメスープを差し出していた。
 そんな中、パンプキン☆ボウイは「あれ、こっちにおいてあったタバスコ掛けたカレーはどこやったかな」と言った具合で、がこんがこんと首を動かしていたり。
 「マッシュポテトも思った以上に美味しいわ、フェンのお蔭ね」
 「……私は手本を見せただけですよ」
 慣れない料理で緊張していた少女の料理も良い出来だったようで、笑顔を向けられては視線を反らすフェン。
 一見どころか、誰がどう見てもそっけない対応だが、彼の尻尾はいつも以上にぱたぱたと振られていたそうだ。


 「さぁて、料理も食べ終わったところで……いよいよォ!」
 ジャギーン! と光るナイフとフォークを二つの手に握り締め、この時を今か今かと待ち望んでいた吸血鬼紳士は叫ぶ。
 「ケーキ、ケーキッ、ケェェェェキの時間だぁぁああ!!!」
 そのテンションは異常なほどハイで、フェンが肩を抑えたくらいでは収まりそうに無かった。
 黒々として光の灯らないハズの瞳なのに、キュピーン☆と光っていそうな気がするのはなぜだろう。
 「目指すは全制覇ねっ! ジョシュア、貴方には負けないわ!」
 「ふふふ……ケーキちゃんに対する愛情の深さならば私とて負けんよハリセンヴァルキリィィ!!」
 ゴゴゴゴという擬音まで聞こえてきそうな程のオーラを纏い、巫女姫と吸血鬼が闘志に燃える。
 そしてやがて、闘志を燃やしすぎた吸血鬼の方は有能な召使と謎カボチャによって取り押さえられてしまった。たった一人で全てのケーキを食べつくす勢いが見受けられたからだ。
 皆にケーキが行き渡ったのは、ジョシュアの興奮が収まってから数分が立った頃になった。

 「皆で作って皆で食すと楽しいのう」
 賑やかなのはよいことじゃ、とばかりにリンゴのケーキを摘む天摯。
 「うん、皆でこうしてわいわいとご飯を食べれて、とっても楽しかった!」
 かつての故郷での食卓を思い出しながら、大きな苺の乗ったショートケーキを取れて嬉しそうなカルム。
 「それにしても、いっぱいあるな……」
 改めて見るケーキの数に、やや驚いたままチーズケーキを頬張るロイ。
 「一番なんて決められないくらい、どれもとっても美味しい!」
 全制覇までラスト一つとなったフルーツタルトを手に、満面の笑みを浮かべるティリクティア。
 「何れまた、皆様でこうしてまた食卓を囲いたいものですね」
 賑やかで、楽しげで、嬉しさに溢れたこの場を温かく見守る医龍。
 それぞれが全く異なる世界からやってきた。
 けれど今、種族、世界の壁を超えて、こうして一つの祝福を共有している。

 そして。

 act.6

 「……今日という日を、私は、私達は決して忘れないだろう」
 全ての皿が平らになった時のことだった。
 999年の生の中で、初めての祝福を授かったジョシュアとフェンは二人、席を立つ。
 「こうして皆と、少し早いが……聖なる夜の日を祝えて、私たちは本当に嬉しく思う。この言葉に偽りはない」
 「あなた方と出会えて良かった。 お蔭で闇の住民である私やダディも祝福を受けることが、出来ました」

 『本当に、ありがとう』

 それは、祝福を知らなかった彼等からの、精一杯の祝福の言葉だった。
 その言葉の後、貴方の見ていた冬の景色が白へ――白へと染まっていく。

 「天摯」 「医龍」 「カルム」 「ロイ」 「ティア」

 「ここで、貴方ともお別れだ」
 「せめて、貴方の往く道に祝福がありますように」
 「たとえ、貴方に如何なる困難が待ち受けていようとも」
 「心から、貴方が示す道を祈り続けると誓います」

 『Merry Christmas


 「……あ、そうだ。ハロウィンも忘れないでくれたまえよ?」
 「そうそう、お菓子の用意も、ですよ?」
 「次からはケーキも欲しいな、ダメかな?」
 「ゴホン、ダディ、そろそろ時間です」
 「……では、最後に我々の挨拶を」


 『Trick or Treat!!


 【End】
[788] ……お疲れ様、でした。
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-27(土) 01:24
 ……どうやら、皆無事に戻れたようですね。
 これで私が起こした擬似空間はクリア……です。
 お疲れ様でした、そして……祝福を、ありがとうございます。

 Merry Christmas.

 私たちの行く道に、祝福がありますように。

 ……え、この南瓜の被り物は何か?
 ……ああ、すみません。 今は人に見せられる顔をしていないんです。
[790] 改めてみんな、お疲れ様!

カルム・ライズン(caer5532) 2010-11-27(土) 01:54
戻ってきたね…。
大変な事とか起きなくて、みんなと協力し合ったり、楽しくご飯を食べたりできてよかったよ!

チームのみんなと、ジョシュアさんとフェンさんと過ごせた時間、とっても楽しかった!

…ハロウィンの日にも、ケーキは用意しなきゃだね。

クアールさんはリーダー役、お疲れ様!
また機会があったらよろしくね!

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