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来ちゃった5月の呪い屋
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| 瀬尾 光子(cebe4388) 2012-05-19(土) 17:52 |
世界樹旅団どきどき壱番世界観光ツアーやナラゴニアドッキリ潜入ツアーも過ぎた日のこととなった5月の呪い屋、相変わらず流行に疎い魔女とその使い魔は今日も優雅に… 『―――してる場合じゃありませんでしたわよ……みっこ様…とりあえず倉庫の整理は終わりましたわ…』 心身ともに疲弊した状態で、店の奥からカウンターで頬杖を付いている光子に声をかけたシャーロットは哀れ、分厚い魔術書の角を額にぶつけられて昏倒した 「その呼び方やめな…ったく、仕事が遅すぎんだよ」 『あ、あんまり過ぎますわ…粉骨砕身働いた使い魔に対してこの扱い…ケチつけるだけ無駄なことですけど…』 「たかが整理でそんな偉そうにされてもね、ま、ワルプルギスの夜も終わったし、当分は退屈できそうだねぇ」 『それにしても様々な意味ですごい祭りでしたわね…さすが年に一度の祭典、暇人が気合入れるとあんな有様になるのかと感心しましたわ』 「ま、勝手にめでたい行事を何も知らん連中が祭りにしただけのもんだけの頭のめでたい行事だがね…」 『…しかしあれだけで一年の赤字を取り返そうというのは無理な話なのでは…』 「もとより採算なんざ考えてないよ…あたしゃレアな魔術関連の品が手に入りゃそれでいいんだ、ナレッジキューブは最悪、図書館の依頼で儲けりゃ補充できるしね」 『……しかし光子様の場合、それだけじゃ間に合わないのでは…』 ああ言えばこう言うシャーロットに業を煮やした光子は不機嫌そうに、シャーロットより背の高い竹箒を突き出し 「がたがた抜かさず店の前の掃除だ、どうせやることもないしねぇ」 『……そこは嘘でもいいから、客が来た時のためと言って欲しいですわ』 身の丈以上の竹箒を受け取り、掃除を始めるその姿はどこか物寂しげなのであった
(ということで5月終わりまでの運営です、短い期間なのを考慮して、一日何レスでもOKとしてます、しかし過度の連投はご遠慮下さい、あと遅くても責めないのでマイペースに来てくださいね…そんなに人来ないでしょうし) |
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使い魔:箒で掃除中/魔女:カウンターで読書中
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| 瀬尾 光子(cebe4388) 2012-05-19(土) 17:56 |
『とはいってもこの作業が無駄と感じてしまうあたり…私も営業意欲がすっかり薄れてしまっておりますわ…』 |
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