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【使い魔の部屋】
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| レイド・グローリーベル・エルスノール(csty7042) 2011-06-15(水) 00:43 |
【居住区】と書かれた看板の示すゲートを潜ると、 広々とした4LDK、二階建ての豪華な住居が広がっている……。
その二階の一室は今や、引越し作業や家具の設置などに追われていた。 タンスや本棚などという大きなモノは、館の主から借り受けた動く石造が運び。 細々とした装飾や掃除などは、なにやら小さく黒く蠢く影がてきぱきと行っていた。 時々、みゃおうとか、なあごと声がする。 その影どもはよく見れば猫の姿をしていた。
レギオンと呼ばれる獣の群れの中、一匹だけ色の付いた猫がいる。 その猫こそがレギオンの長、そしてこの部屋を借り受けた新たな住民の一人でもある。 部屋の一部は完成が近いらしく、疲れたのだろうか、一部のレギオンと共に転がっていた。 ちょっと跳ねても平気なくらい大きなソファの上で、自らの影とじゃれ合いながら。
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部屋の扉にはこう書かれている。 【ただいま模様替え中、お手伝いさん募集中!】 |
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ごろにゃん。
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| レイド・グローリーベル・エルスノール(csty7042) 2011-06-16(木) 19:01 |
(本棚、箪笥、椅子やテーブル……あらかた設置が整った部屋を見て、茶色い猫は満足気。 これでサーヴァントゴーレム達は無事返還出来る、後は小さなレギオン達の出番だ。 レギオンの長の計画では、この部屋に自分の好きな「暖色系の華」を飾りたいらしい。 が、この世界の華にはまだまだ疎い……その辺りでやや困った表情を浮かべていた。)
ふむー、どんなお花がいいかなー?
(羽帽子の角度を直しながら、ソファーの上で本を読んでいる。 タイトルや表紙の絵を見る限り……花の図鑑のようだった。) |
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ちゅーちゅー。
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| ディラドゥア・クレイモア(czch7434) 2011-06-19(日) 04:29 |
(手に乗るほど小さなネズミの姿に変身して、カリカリとドアをひっかく。 小さなひまわりの植わった植木鉢を周囲に浮かせて。)
チューチュー。 |
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(図鑑から少し目線を外し)
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| レイド・グローリーベル・エルスノール(csty7042) 2011-06-20(月) 21:10 |
(ドアから聞こえる微かな音、それに気づいてレギオンの一匹がドアを開ける。 その様を遠目から見届ける猫は目を細め、ドアの向こう側をじーっと見据えていた。
その間。
(「ボス、ねずみですにゃー!」) (「ご主人、お花ですみゃー!」) (「旦那様、空飛ぶ植木鉢ですなーぅ!」)
と、数匹の真っ黒猫レギオンがわいわいと様々な報告を飛ばしていた。 他所の人様からすれば、黒猫がにゃーにゃー騒いでるようにしか写らないだろうが……。 図鑑をぱたんと閉じ、鈴の音を響かせると、それまで騒いでいたレギオンがソファに戻る。)
んーっ、僕への呼称の仕方くらい統一させとけば良かったかな? しかしまぁ……、猫の使い魔の部屋に、ネズミの姿をしたモノが現れるとはねぇ。 あぁ、キレイな花だね……確か、向日葵、といったかな? まるで太陽みたいな形だねぇ。 ふふっ、いい飾りになりそうだ。
……あ、ゴメンゴメン、来客のコトをすっかり忘れかけてたよ。 良かったらお茶でも飲んでいくかい、ネズミくん? 大丈夫、捕って食いはしないよ。
(館の主もなかなか面白いコトするなぁ、と思いはしたが口にはせず。 ソファに集っていたレギオンに作業を再開させると、ソファをひょいと飛び降りた。) |
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ちゅちゅっ、ちゅちゅちゅちゅっ
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| ディラドゥア・クレイモア(czch7434) 2011-06-21(火) 05:29 |
(相手のレギオンの動きを見る。ねずみの耳には少々猫の声はうるさいが、まぁ、許容範囲だ。 相手を直ぐ攻撃しない、なかなかの調教ぶりだとレギオンに関心をしつつ。
宙に浮く植木鉢を飛び降りた相手の手元へふよふよと寄せて、 お茶会の提案に、ネズミは嬉しそうに返事を返す。)
チュー♪
(嬉しそうに回るネズミの姿は、知らない相手ならば竜のそれとは到底思わせることはないだろう。 持続時間が長くはない「自己変容」(ポリモルフ・セルフ)の呪文だ。 専門じゃない分、この姿ではあまり長く居られないな、と思いつつ。) |
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(いろいろ準備中。)
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| レイド・グローリーベル・エルスノール(csty7042) 2011-06-22(水) 13:17 |
(ソファの前に置かれた小さなテーブルに、ネコサイズのティーセットが置いてある。 ネズミにとってはネコサイズだと大きいかな、と首を傾げると、レギオンから声が上がる。 「ナレッジキューブって便利ですにゃー」とか言ってるソレの手に、更に小さなカップ。 ソイツの真似をするかのように、他のレギオンが「テーブルですみゃ!」と用意を進めた。
ふよふよと浮かぶ植木鉢を受け取り、飾る予定の場所を指差すと、レギオンがやってくる。 植木鉢を慎重に運ぶソイツを見送った後、色付き猫は初めてティーポットを手に取った。
この間、ボスやらご主人やらと呼ばれた猫は、鳴き声一つも上げていない。)
ちょっと慌しくてごめんよー、まさか僕らより小さなお客人が来るとは想定外でさ。 紅茶はアッサムがいいかな、ダージリンも好きだけど、今の僕はアッサムな気分~。
ああ、遅れたけれど、綺麗な花をありがとう。 ちょうど何か花を飾ろうと思っててね。 模様替えが粗方終わったら、街に出て花屋巡りでもしようかと思ってるんだー。
(そう語りつつ、着々とお茶会の準備を進めていく。
手に持ったポットの注ぎ口から湯気が出れば、微かに紅茶の香りが宙に漂う。 湯気が出たのはその一瞬だけで、ネズミサイズの小さなカップに注がれた紅茶は既に温め。 猫の姿をした彼等はやはり猫舌で、客人を熱湯で持て成す習慣は全く持ってなかった。
この間、使った魔術は3種類。 小さなカップを摘むようにして持ち、客人の前に用意されたミニテーブルにそっと置いた。)
はいお待たせ、まぁゆっくり寛いでいってね。 ……それじゃ僕もティータイムといこうかなー。
(小さなカップの横に少量のミルクが入った小瓶を置くと、テーブルの向かい側に歩む。) |
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ちゅ、ちゅちゅちゅ、ちゅ。(お忙しい中おじゃましてます。)
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| ディラドゥア・クレイモア(czch7434) 2011-06-24(金) 11:38 |
(相手の魔術行使を確認し、念動詠唱の様相を見せているなと推測を付ける。 やはり、職業病は付いて回るらしい。軽く頭を振るのは、やはり癖だろう。
相手方の用意した茶会の様子を受けて、ネズミの体をちょこちょこと動かしてテーブルに付く。 アッサムティーの芳醇な香りが鼻いっぱいに広がれば、至福のひとときだ。 小さな手を器用に動かし、少し温くても香りのいい紅茶を鼻にすれば、チュー♪との鳴き声と共に)
\おいしそうないい香り/
(そんな、小さなテロップがホログラムのように頭上に出てくる。 ほころぶ笑顔とテロップが、気持ちを示して。相手に合わせて、乾杯と行こうか。) |
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ティータイム。
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| レイド・グローリーベル・エルスノール(csty7042) 2011-06-27(月) 15:28 |
(来客の向かいにある自分の定位置に腰を下ろし、白いカップに紅茶を注ぐ。 ちょろちょろと頭を動かしているネズミににこりと笑んでから、取っ手に指を絡ませた。 まず香りを悠々と楽しんだ後、これの出来に来客は満足してくれてるかな、と彼を見やれば、鳴き声と共にテロップを目にした。)
――そう、それはよかった。 こっちで紅茶を入れたのは初めてだったから、腕が鈍ってないかと心配してたんだけどね。 そうだ、クッキーやスコーンも入用かな? あとでレギオンに声を掛けておかなきゃ。
まぁ、何はともあれ。 それでは、二人の出会いを祝して――乾杯。 (ややテーブルから身を乗り出す形で、ネズミの小さなカップに自分のカップをそっと寄せた。) |
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ちゅちゅちゅっ、ちゅちゅ♪(出会いに、乾杯を)
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| ディラドゥア・クレイモア(czch7434) 2011-06-28(火) 14:25 |
(相手の心遣いがありがたい限りだ。自分も紅茶はとても好きなもので。 アルコールに酔えない体というのもまた難儀で、そういう彼からすれば嗜好品の類は好きだった。 相手のカップに静かに合わせ、キンと澄んだ音をひびかせる。)
チュー♪
(ゆっくりとすすれば広がる芳醇なアッサムティーの香り。 嬉しいという気持ちは思わず声に出るもので。長い鳴き声が一つ響いた。 そんな、緩やかな時間の流れを、楽しむような、チェンバーの一時。 ターミナルにトレインウォーの戦雲が迫っているとは夢にも思うことは、無かった。) |
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