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[35] 【使い魔の部屋】

レイド・グローリーベル・エルスノール(csty7042) 2011-06-15(水) 00:43
【居住区】と書かれた看板の示すゲートを潜ると、
広々とした4LDK、二階建ての豪華な住居が広がっている……。

 その二階の一室は今や、引越し作業や家具の設置などに追われていた。
 タンスや本棚などという大きなモノは、館の主から借り受けた動く石造が運び。
 細々とした装飾や掃除などは、なにやら小さく黒く蠢く影がてきぱきと行っていた。
 時々、みゃおうとか、なあごと声がする。 その影どもはよく見れば猫の姿をしていた。

 レギオンと呼ばれる獣の群れの中、一匹だけ色の付いた猫がいる。
 その猫こそがレギオンの長、そしてこの部屋を借り受けた新たな住民の一人でもある。
 部屋の一部は完成が近いらしく、疲れたのだろうか、一部のレギオンと共に転がっていた。
 ちょっと跳ねても平気なくらい大きなソファの上で、自らの影とじゃれ合いながら。

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 部屋の扉にはこう書かれている。
【ただいま模様替え中、お手伝いさん募集中!】
[38] ごろにゃん。
レイド・グローリーベル・エルスノール(csty7042) 2011-06-16(木) 19:01
(本棚、箪笥、椅子やテーブル……あらかた設置が整った部屋を見て、茶色い猫は満足気。
 これでサーヴァントゴーレム達は無事返還出来る、後は小さなレギオン達の出番だ。
 レギオンの長の計画では、この部屋に自分の好きな「暖色系の華」を飾りたいらしい。
 が、この世界の華にはまだまだ疎い……その辺りでやや困った表情を浮かべていた。)

 ふむー、どんなお花がいいかなー?

(羽帽子の角度を直しながら、ソファーの上で本を読んでいる。
 タイトルや表紙の絵を見る限り……花の図鑑のようだった。)
[40] ちゅーちゅー。
ディラドゥア・クレイモア(czch7434) 2011-06-19(日) 04:29
(手に乗るほど小さなネズミの姿に変身して、カリカリとドアをひっかく。
 小さなひまわりの植わった植木鉢を周囲に浮かせて。)

チューチュー。
[43] (図鑑から少し目線を外し)

レイド・グローリーベル・エルスノール(csty7042) 2011-06-20(月) 21:10
(ドアから聞こえる微かな音、それに気づいてレギオンの一匹がドアを開ける。
 その様を遠目から見届ける猫は目を細め、ドアの向こう側をじーっと見据えていた。

 その間。

(「ボス、ねずみですにゃー!」)
(「ご主人、お花ですみゃー!」)
(「旦那様、空飛ぶ植木鉢ですなーぅ!」)

 と、数匹の真っ黒猫レギオンがわいわいと様々な報告を飛ばしていた。
 他所の人様からすれば、黒猫がにゃーにゃー騒いでるようにしか写らないだろうが……。
 図鑑をぱたんと閉じ、鈴の音を響かせると、それまで騒いでいたレギオンがソファに戻る。)

 んーっ、僕への呼称の仕方くらい統一させとけば良かったかな?
 しかしまぁ……、猫の使い魔の部屋に、ネズミの姿をしたモノが現れるとはねぇ。
 あぁ、キレイな花だね……確か、向日葵、といったかな?
 まるで太陽みたいな形だねぇ。 ふふっ、いい飾りになりそうだ。

 ……あ、ゴメンゴメン、来客のコトをすっかり忘れかけてたよ。
 良かったらお茶でも飲んでいくかい、ネズミくん? 大丈夫、捕って食いはしないよ。

(館の主もなかなか面白いコトするなぁ、と思いはしたが口にはせず。
 ソファに集っていたレギオンに作業を再開させると、ソファをひょいと飛び降りた。)
[44] ちゅちゅっ、ちゅちゅちゅちゅっ
ディラドゥア・クレイモア(czch7434) 2011-06-21(火) 05:29
(相手のレギオンの動きを見る。ねずみの耳には少々猫の声はうるさいが、まぁ、許容範囲だ。
 相手を直ぐ攻撃しない、なかなかの調教ぶりだとレギオンに関心をしつつ。

 宙に浮く植木鉢を飛び降りた相手の手元へふよふよと寄せて、
 お茶会の提案に、ネズミは嬉しそうに返事を返す。)

チュー♪

(嬉しそうに回るネズミの姿は、知らない相手ならば竜のそれとは到底思わせることはないだろう。
 持続時間が長くはない「自己変容」(ポリモルフ・セルフ)の呪文だ。
 専門じゃない分、この姿ではあまり長く居られないな、と思いつつ。)
[46] (いろいろ準備中。)

レイド・グローリーベル・エルスノール(csty7042) 2011-06-22(水) 13:17
(ソファの前に置かれた小さなテーブルに、ネコサイズのティーセットが置いてある。
 ネズミにとってはネコサイズだと大きいかな、と首を傾げると、レギオンから声が上がる。
 「ナレッジキューブって便利ですにゃー」とか言ってるソレの手に、更に小さなカップ。
 ソイツの真似をするかのように、他のレギオンが「テーブルですみゃ!」と用意を進めた。

 ふよふよと浮かぶ植木鉢を受け取り、飾る予定の場所を指差すと、レギオンがやってくる。
 植木鉢を慎重に運ぶソイツを見送った後、色付き猫は初めてティーポットを手に取った。

 この間、ボスやらご主人やらと呼ばれた猫は、鳴き声一つも上げていない。)

 ちょっと慌しくてごめんよー、まさか僕らより小さなお客人が来るとは想定外でさ。
 紅茶はアッサムがいいかな、ダージリンも好きだけど、今の僕はアッサムな気分~。

 ああ、遅れたけれど、綺麗な花をありがとう。 ちょうど何か花を飾ろうと思っててね。
 模様替えが粗方終わったら、街に出て花屋巡りでもしようかと思ってるんだー。

(そう語りつつ、着々とお茶会の準備を進めていく。

 手に持ったポットの注ぎ口から湯気が出れば、微かに紅茶の香りが宙に漂う。
 湯気が出たのはその一瞬だけで、ネズミサイズの小さなカップに注がれた紅茶は既に温め。
 猫の姿をした彼等はやはり猫舌で、客人を熱湯で持て成す習慣は全く持ってなかった。

 この間、使った魔術は3種類。
 小さなカップを摘むようにして持ち、客人の前に用意されたミニテーブルにそっと置いた。)

 はいお待たせ、まぁゆっくり寛いでいってね。
 ……それじゃ僕もティータイムといこうかなー。

(小さなカップの横に少量のミルクが入った小瓶を置くと、テーブルの向かい側に歩む。)
[50] ちゅ、ちゅちゅちゅ、ちゅ。(お忙しい中おじゃましてます。)
ディラドゥア・クレイモア(czch7434) 2011-06-24(金) 11:38
(相手の魔術行使を確認し、念動詠唱の様相を見せているなと推測を付ける。
 やはり、職業病は付いて回るらしい。軽く頭を振るのは、やはり癖だろう。

 相手方の用意した茶会の様子を受けて、ネズミの体をちょこちょこと動かしてテーブルに付く。
 アッサムティーの芳醇な香りが鼻いっぱいに広がれば、至福のひとときだ。
 小さな手を器用に動かし、少し温くても香りのいい紅茶を鼻にすれば、チュー♪との鳴き声と共に)

\おいしそうないい香り/

(そんな、小さなテロップがホログラムのように頭上に出てくる。
 ほころぶ笑顔とテロップが、気持ちを示して。相手に合わせて、乾杯と行こうか。)
[66] ティータイム。

レイド・グローリーベル・エルスノール(csty7042) 2011-06-27(月) 15:28
(来客の向かいにある自分の定位置に腰を下ろし、白いカップに紅茶を注ぐ。
 ちょろちょろと頭を動かしているネズミににこりと笑んでから、取っ手に指を絡ませた。
 まず香りを悠々と楽しんだ後、これの出来に来客は満足してくれてるかな、と彼を見やれば、鳴き声と共にテロップを目にした。)

 ――そう、それはよかった。
 こっちで紅茶を入れたのは初めてだったから、腕が鈍ってないかと心配してたんだけどね。
 そうだ、クッキーやスコーンも入用かな? あとでレギオンに声を掛けておかなきゃ。

 まぁ、何はともあれ。
 それでは、二人の出会いを祝して――乾杯。
(ややテーブルから身を乗り出す形で、ネズミの小さなカップに自分のカップをそっと寄せた。)
[68] ちゅちゅちゅっ、ちゅちゅ♪(出会いに、乾杯を)
ディラドゥア・クレイモア(czch7434) 2011-06-28(火) 14:25
(相手の心遣いがありがたい限りだ。自分も紅茶はとても好きなもので。
 アルコールに酔えない体というのもまた難儀で、そういう彼からすれば嗜好品の類は好きだった。
 相手のカップに静かに合わせ、キンと澄んだ音をひびかせる。)

チュー♪

(ゆっくりとすすれば広がる芳醇なアッサムティーの香り。
 嬉しいという気持ちは思わず声に出るもので。長い鳴き声が一つ響いた。
 そんな、緩やかな時間の流れを、楽しむような、チェンバーの一時。
 ターミナルにトレインウォーの戦雲が迫っているとは夢にも思うことは、無かった。)

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