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【第2ターン:外交班】ロサ離宮の会談
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| モリーオ・ノルド(ctdr1024) 2012-03-03(土) 22:58 |
われわれは今、ジャンクヘヴン本土から船にのって、沖合へ半刻ほどの小島へ向かっている。
ほら、あの島のうえに宮殿が築かれているだろう? あそこは太守が賓客をもてなしたり、プライベートで逗留したりする場所で、あの小島をロサ島ということから、「ロサ離宮」と呼ばれているそうだ。ロサとはあの島に多く自生する植物で、壱番世界で言うハマナスのような花らしいね。
それはもともかく、われわれはバルトロメオ太守との非公式な――そして秘密の会合に呼ばれているんだ。 太守は、われわれに次ようなことを期待していると思う。
・フォンス宰相に関する対応 ・今のジャンクヘヴンに対するなんらかの助力
みんなのアイデアを聞かせてほしい。
<ご案内> 【第1ターン:外交班】に参加した人は、締切日時までに、このスレッドで発言して下さい。 発言は1人1度だけ。このスレッドで発言した場合【第2ターン:探索班】では発言できません。
選択肢はありません。標題には【参加】とでも書いておいて下さい(なんでもいいです)。
本文では、200文字程度で行動の方針・詳細をお願いします。 書き込み後の編集はできるだけご遠慮下さい。ステイタスの非公開欄は参照しません。
締め切り:3月10日(土)午前10時頃
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(削除されました)
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| 幸せの魔女(cyxm2318) 2012-03-05(月) 21:57 |
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参加・フォンス様討伐依頼の提案
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| リーリス・キャロン(chse2070) 2012-03-08(木) 02:11 |
精神感応全開
「モリーオさん…私、至急フォンス様の討伐依頼を出した方が良いと思うの」 「太守様、すぐにフォンス様の死を御公表願います。フォンス様のような状態になる者を、旅団が操れるという報告があったのです。その範囲は分かりませんが…最悪の場合、フォンス様がアトラタに現れてあちらの太守を害する可能性があります。私たちも打てる限りの手を打ちます。フォンス様の名誉とジャンクヘヴンを守るために…お願いします」 |
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参加:ニルの契約
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| ファーヴニール(ctpu9437) 2012-03-09(金) 20:45 |
解決すべきはうちのお姫様と世界樹旅団の介入。 この世界の戦争よりも、この世界の旅団との戦いを優先したいところだなぁ。
契約したい。 「我々はジャンクヘヴンへ介入する世界樹旅団事案への関与を行う。対し、日和坂綾の開放についてへの全面的助力、対旅団に関する情報提供を求める。互いに行動は一切妨げない」
……勿論、モリーオや仲間のみんなが承諾してくれるなら、だけどね。 「俺」個人でも構わない。 海の世界じゃあ雷は万能兵器だしね! |
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参加
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| 山本 檸於(cfwt9682) 2012-03-09(金) 21:05 |
ファージ化したものは同族…今回の場合は人間を操る事が出来ます。また、彼を利用するであろう一団の目撃情報もあります。 残念ですが、現状では彼を討つしか…。 他にもこの街が弱体化したと見て、手を出す者もいるでしょう。我々はジャンクヘヴンの要請に対して、協力を惜しみません(よね?周りををちらり)
(ただ、図書館が関わりを望まない人がいるのも事実。この件が解決したら、新しい関わり方を模索する必要があるのかも…) |
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参加:思惑と感情
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| 一一 一(cexe9619) 2012-03-10(土) 01:35 |
旅団の事を宰相の件を例に説明 旅団関連案件は協力を約束 海賊関係は現状を維持 明確な約束はせず 但し案件に旅団が関わっているかの「判断」は委ねると提案 「……意味は判りますね?」
フォンスの事は諦めきれない だがここで言うべきではないとも理解 友を失い誰より辛いのは太守 故に全体的に彼の感情を意識し応対
太守はジャコビニの事を知っていたのだろうか フォンスは心からこの世界を思っていた 他ならぬ綾も同じ気持ちでいる筈なのだ |
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【第2ターン:外交班】
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| モリーオ・ノルド(ctdr1024) 2012-03-10(土) 23:35 |
会談が始まる頃には、すでに空は黄昏に染まっていた。 「まるで夢でも見ているようだ。いつまでたっても醒めない、悪い夢を」 ロサ離宮のバルコニーから入り込む海風を浴びながら、太守バルトロメオは言った。 冷えた果実水を運ばせたあと、太守は人払いをして、ロストナンバーと向かい合う。 「話の続きだ。フォンスはもう戻らぬのだな」 「残念ながら」 モリーオは繰り返した。 続いて、リーリスが口を開く。 「太守様、すぐにフォンス様の死を御公表願います。フォンス様の名誉とジャンクヘヴンを守るためにもです」 「どういう意味かな」 「フォンス様のような状態になる者を、旅団が操れるという報告があったのです。その範囲は分かりませんが…最悪の場合、フォンス様がアトラタに現れてあちらの太守を害する可能性があります」 フォンスがもとに戻ることはないから、死んだものとせねばならない。 だが、ファージとしてのフォンスはまだ存在している。 その事実の帰結するところに、太守は奥歯を噛んだ。言葉にしたのは山本 檸於だ。 「残念ですが、現状では彼を討つしか……」 言いにくそうに、檸於が告げる。 一一 一はおし黙っていた。彼女自身は、本当のところ諦めたくはない。しかしここでそれに言及してはまとまる話もまとまらない。もしもその可能性があるのなら、それにすがりたいのは誰よりも太守だろうからだ。だが彼はフォンスの友人であると同時に、この都市国家の元首であった。 「この街が弱体化したと見て、手を出す者もいるでしょう」 檸於の指摘は正しく、ならばバルトロメオにはなすべきことが多くある。 「よかろう。フォンスのことは任せる。遺骸がないことをどうにか誤魔化さねばならないが……なんとかするよりないな。モリーオ大使」 「はい」 「本当なら私がこの手で引導を渡してやりたいくらいだが、そうもいかぬ。フォンスを、海に還してやってくれ」 「……確かに」 すこしのあいだ、休憩がてら、バルトロメオは昔語りをした。 彼がまだ、一介の軍人だった頃。 “旅人”だったフォンスと知り合った話。 フォンスとでかけた冒険の航海の数々――海魔と戦い、海賊と渡り合った。 もう戻らない、昔日の出来事だ。
「さて……。先程も指摘されたとおり、ジャンクヘヴンの動揺につけこむ輩には注意を払う必要がある。アトラタは同盟国だが、野心的な国だ。決して油断はできぬ。むろん、海賊も。ジェローム団がいつ大規模な侵攻をはじめてもおかしくはない。これを機に動き出すことも考えられる」 「我々はジャンクヘヴンの要請に対して、協力を惜しみません」 檸於は言った。 「……よね?」 同意をもとめて周囲へ視線を。 モリーオが、微笑だけで応えた。 「気をつけたほうがいいことがもうひとつある。世界樹旅団」 ファーヴニールが言った。 「それだ。フォンスをああいうふうにしたという連中のことだと聞いた」 太守はぐい、と膝を詰めるように身を乗り出す。 「それはジャンクヘヴンに仇なすものだな。そして、きみたちの敵でもある。モリーオ大使。この世界に踏み込みすぎるのを避けたいというきみたちの考えはよく知っているつもりだ。だが、その世界樹旅団とやらは、すでに介入してきているのだろう?」 「……仰せのとおりです」 モリーオは認めた。 「提案があります」 口を開いたのはファーヴニールだ。 「我々はジャンクヘヴンへ介入する世界樹旅団事案への関与を行う。対し、日和坂綾の開放についてへの全面的助力、対旅団に関する情報提供を求める。互いに行動は一切妨げない」 「ふむ」 「旅団に関しての協力は約束できると思います」 一が続ける。 「でもかれらはひそかに活動してるから……案件に旅団が関わっているどうかの『判断』は、ジャンクヘヴンに委ねるというのはどうですか? ……意味は判りますね?」 「無論。……それでもよいのかね」 「旅団への対応はしないわけにはいきませんから」 と、モリーオ。ロストナンバーたちへも頷いてみせる。その条件なら、館長も承諾することは間違いない。 しかし、皮肉なことだ、と一は思う。 図書館の過度の介入を厭うていたのは、フォンスだったのだ。 檸於もまた考えている。事態が落ち着いたら、新しい関係のもちかたを模索すべきではないかと。
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「モリーオさん」 会談の後、リーリスが司書に声をかける。 「急いだほうが良いと思うの」 「そのとおりだ」 モリーオは『導きの書』を手にとった。 「ターミナルからの増援を待つ時間も惜しいな。きみたちに頼むしかないが、構わないかい」 そう言って、世界司書は面々を目渡すのだった。
<このスレッドは終了です>
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