«前へ
次へ»
[4] |
【第1ターン:外交班】仮面の葬送
|
| モリーオ・ノルド(ctdr1024) 2012-02-26(日) 12:41 |
さて、さっそくだけど、この列車がジャンクヘヴンに着き次第、最初の任務に着手する。 いきなりなんだが、時間がない中で効率的に活動するため、二手に分かれたいと思う。
第一の分隊「外交班」は、わたしと一緒に、ジャンクヘヴンで行われるレイナルド宰相の葬儀に参列する。これは外交行事だ。その後バルトロメオ太守とも会談の機会を持つ予定だが、ひとまずは、葬儀に参列し、滞りなく時を過ごすことが大切だろう。
第二の分隊「探索班」は、拉致された日和坂くんの身柄の所在を探ってもらう。もっとも情報が手に入りやすいと思われるのは、海賊たちの町「黒真珠の砦・シェルノワル」だ。ことによるとそこで日和坂くん自身を発見できる可能性もある。そのため、まずはシェルノワルへ向かってほしい。
外交班と探索班の人数の偏りは気にしない。
◆ ◆ ◆
というわけで、わたしと一緒にジャンクヘヴンに残ってくれる人はこのスレッドで行動を宣言してくれ。
葬儀の式次第だが、 ・市中の葬列 ・海神神殿で遺体が荼毘にふされる ・遺灰の一部が海にまかれる という形らしい。
われわれは太守直属の傭兵部隊という体裁で参列する。特に役割はない。 なお、フォンス宰相については群青宮崩壊で重傷を負って安静にしていると説明されているらしい。事態を公表すべきかどうか、あとで太守から相談されると思うが……今はまず、目の前の葬儀のことを考えてくれ。
<ご案内> 葬儀に参加する人は、締切日時までに、このスレッドで発言して下さい。 発言は1人1度だけ。このスレッドで発言した場合【第1ターン:探索班】では発言できません。
選択肢はありません。標題には【参加】とでも書いておいて下さい(なんでもいいです)。
本文では、200文字程度で行動の方針・詳細をお願いします。 書き込み後の編集はできるだけご遠慮下さい。ステイタスの非公開欄は参照しません。
締め切り:3月3日(土)午前10時頃 |
[6] |
葬儀に参加するね?
|
| リーリス・キャロン(chse2070) 2012-02-26(日) 16:45 |
シェルノワルで子供は悪目立ちするから最初はこっちにするね? 魅了と精神感応は常時全開だけど皆には秘密なの。 特に太守近辺の参列者はしっかり観察して心を読みつつ愛想を振り撒いておくわ。
他の報告で読んだけどマンファージは死ぬと消滅するのよね。 少なくとも今までのフォンスさんはもう死んでしまったの。 重傷のまま急変死亡、遠縁の縁者である私達が遺体を引き取りたいというのでそのまま渡したと公表すればいいんじゃない? |
[19] |
葬儀に参加
|
| 山本 檸於(cfwt9682) 2012-02-27(月) 23:48 |
粛々と葬列に参加 ここは海葬なんだな…。こんな事、言えた義理じゃないかもしれないけど…冥福を祈るよ。
参列しながら周りの噂話に耳を傾ける。大事件だったから、人々の関心も高そうだしさ。それだけに、真偽が混ざってるだろうけど。 事件が市井にはどう伝わっているのか、竜の目撃情報、ジャコビニの正体はばれているのか、最近目撃された海賊とかについて。 それと、辺りに旅団員…真理数の無い者がいないかも気を配るよ。 |
[21] |
葬儀に参加?
|
| 一一 一(cexe9619) 2012-02-28(火) 21:07 |
葬儀に参加する皆さんから少し離れて、 一般人の振りをして野次馬の雑踏に潜り込んでみます。 一応は外交行事って体なんであんまり遠くには行けないと思いますけど、 口さがない噂って少し離れた方が聞えやすいと思うんですよ。 二人の宰相の評判や、今回の事件への市民の噂、 ……あと、私達旅人に対しての市民の正直な思いとかが聞けたらラッキーですかね。 此方からはあまり話しかけず聞き耳を立てる感じで。モブっぷりなら得意です。 |
[24] |
香典いる?
|
| ファーヴニール(ctpu9437) 2012-03-01(木) 23:45 |
傭兵部隊ね。……仮装タイムと行きますか! 黒い喪服にベールを被って、女性の声色でですます調。 葬儀には静かに参列。
役割はいざというときの戦闘担当。或いはしんがり。喪服のまま顔を隠して電撃を放つ女性?って、威圧感あると思うんだよねー。 調査能力なんかはリーリスさん達にお任せして、後は「葬儀参加者の顔、特徴を覚えることに終始」する。 葬儀に参列せざるを得ない人間に、きっとアタリがあるんじゃないか、ってな心持ち。
|
[26] |
【第1ターン:外交班】
|
| モリーオ・ノルド(ctdr1024) 2012-03-03(土) 22:55 |
葬列は、ゆっくりと進んだ。 レイナルドの柩を収めた馬車は儀仗兵が取り囲まれながら、やがて街はずれ、海に突き出すようにして築かれている海神神殿へ吸い込まれてゆく。 この先、葬祭の会場には限られたものしか入れない。 そのまえに、一一 一は、そっと列を離れ、ジャンクヘヴンの民衆のなかに潜り込む。 人々のあいだにあるのは、戸惑い、そして不安だった。 太守の居城、群青宮の一部が、突然、崩壊したことだけでも、衝撃的な出来事だ。その事故に巻き込まれて宰相が死んだとなればなおさら。 人々は、むろん、厳粛な面持ちで葬列を見送っている。 しかしながら、取り立てて深く悲しんでいるというわけでもないようだった。宰相はあくまで宰相。市井の人々からはあまりに遠く、身内の死を悼むのとはわけが違う。それよりも、宰相を失って町がどうなるのかを不安に思うほうが先のようだった。しかしそれも…… 「太守さまがご健在なのは不幸中の幸いというもの」 そんな声が聞こえてきた。
神殿で、海神に仕える神官が聖なる火によって遺体を荼毘に付す。 聖堂で行うその儀式は遺族しか立ちあうことができないため、太守でさえ、それが終わるのを待たなければならなかった。 海を臨む、列柱が並ぶ回廊にたたずむ太守、バルトロメオのもとに、次々と弔辞を述べにくるものたちは、近隣の海上都市から急遽駆けつけた賓客たちだ。 ファーヴニールは――黒いヴェールで顔を隠した喪服の美女のいでたちで――弔問客たちの顔を覚えてゆく。 バルトロメオはおおむね、落ち着いて対応しているが、ひとりの紳士が太守に話しかけたときだけは、いくぶん緊張した様子だった。 「あれは、アトラタの大使だそうだよ」 モリーオが、ファーヴニールにそっと耳打ちした。 「アトラタというと……最近、同盟を結んだ都市の」 「そう。ジャンクヘヴンがいちばん、気を使う相手だろうね。宰相を失ったのは打撃だけれど、すぐに立て直すことができると……そう思わせないと、政治的には拙いだろうから」 リーリス・キャロンの赤い瞳が、アトラタの大使を面白そうに眺めた。 彼女が葬列の人々から読み取ったものは、一が群集のなかに感じたことと大差はない。ただ、葬儀に参列できるものたちは宰相に近しいぶん、個人的な悲しみを抱いているものもいくぶん多いという程度だ。 その中にあって、多少なりとも異質なのはアトラタの大使だけだった。 モリーオが指摘したとおり、その男は、ジャンクヘヴンの情勢を見極めるために派遣されているようだった。
やがて、遺灰となったレイナルドは、その一部は一族の霊廟に。残りはのちほど船で海へと還される。 そのまえに、神殿の大聖堂で、式典がおごそかに営まれた。 その後、太守の御座船が沖へ出て、遺灰を撒く儀式へと続く。 その間、山本 檸於はひそひそと囁かれる参列者たちの言葉に耳を傾けていた。 倒壊する群青宮から飛び立った「竜」のことは、すでにかなりの噂になっているようだった。そのことは、一が拾った町の声でも裏付けられている。 「海魔かなにかだと思ってるひとが多いみたいでしたよ」 「それが町の人たちの認識か。ここの人たちは少し違うみたいだ」 低く、一と檸於は言い交わす。 参列者は、市政にかかわるものたちだから、より精度の高い情報を掴んでいる。すなわち、あの日、群青宮でなにが行われていたかを知っているのだ。 (では、フォンス宰相となにか関係が……?) (しっ。滅多ことは言ってはいけません。けれど、あの方が異国の魔術をあやつるという噂はあったではないですか) そんな声も漏れ聞こえてきた。 だがそれよりも、檸於が気になったのは次のことだ。 (あの日、空を飛び去る竜を追って、銀色の丸いものが飛んでいったそうだ)
御座船での儀式も滞りなく終わり、船がジャンクヘヴンに戻ろうとする頃――。 太守はロストナンバーたちに声をかけた。 「わざわざ御苦労だった」 「いえ。このたびは」 モリーオが頭を垂れて礼をあらわす。 ロストナンバーたちもそれに倣った。 「今夜、話したいのだが。我らだけの場を用意する」 「畏まりました」 バルトロメオのおもてはどこまでも鎮痛で、疲労の色が濃い。 「ね、太守さま」 リーリスが言った。 「フォンス様のことですけど……重傷のまま急変死亡、遠縁の縁者である私達が遺体を引き取りたいというのでそのまま渡したと公表するのはいかがですか」 「……」 太守が絶句するのへ、モリーオが補足する。 「あの異形化を、われわれはファージ化と呼んでいます。残念ながら、ファージ化したものを元へ戻す方法は見つかっていません」 「……そうか。フォンスはもう……」 バルトロメオは、やりきれない様子で、かぶりを振った。
<このスレッドは終了です>
|
«前へ
次へ»