オープニング

「僕、ユリアナちゃんの故郷に行ってみたいな」
「……え?」
 それは春の日の昼下がり。ユリアナ・エイジェルステットが壱番世界に借りている住処のベランダで、日に当てていたベッドのマットレスを取り込もうとした所、戯れにニコ・ライニオがユリアナをマットレスの上に押し倒したのだ。そしてそのまま二人で寄り添うように横になって、うとうと眠ってしまった後のこと。
 おはようと囁き合う。目が覚めたら、日も落ちかけていて少し肌寒くなっていた。ゆっくりと起き上がって、ニコがユリアナの銀髪を手にとってくちづけしながらふと呟いたのが先ほどの言葉。ユリアナは目をパチクリさせて、ニコの銀の瞳を見つめた。
「だめかな? ユリアナちゃんの故郷。案内してくれないかな?」
「え、でも……私の実家はもう断絶してますし、なので建物も残っていないですし、数十年帰っていないので最近のこととか全然わからないですし、色々と変わっていると思いますし、その……」
 ユリアナは覚醒してから150年以上が経過している。ひとつところにいられない以上、壱番世界中を0世界と交互に居を移して過ごしてきたらしい。そんな彼女の故郷といわれる場所は、今はもうだいぶ様変わりしている。
「ならば、一旅行者として行くのはどうかな? それとも……帰りたくない?」
 ニコは彼女を見下ろしたまま首を傾げる。すると彼女はそういうわけでは、と小さく呟いて首を振った。

 彼女の故郷は壱番世界のスウェーデンという国だという。
 彼女の覚醒経緯は「深い絶望を味わい、心を閉ざしたとき、覚醒した」のだという。
 彼女は歌声で人心を操ることから、領民たちに、恐れを込めて「旋律の魔女」と呼ばれていたのだという。
 ニコが彼女の過去について知っているのはそのくらいだった。今まであまり、尋ねる機会はなかった。
 過去に彼女が参加した依頼の報告書をみてみると、彼女が過去の恋の物語として次のようなことを語っていたという記述があった。


『彼女が話したのは、戯曲や小説になりそうな話。疎まれた貴族令嬢に惚れた領民の話。
 その話は悲劇に終わったけれど、幸せだった時間は消えるものではなくて。
 テンプレのような恋愛話ではあるけれど、それを体験してきた人がいるのだから、真実味はありすぎる』


 自分と同じように彼女にも過去があったのだ。そう思うとなんても言えない気持ちになって。
「これからのこと、帰属についてのこととか話したいと思って、さ」
「……やはり、そうですよね」
 たまりかねてニコが口を開く。優しく彼女の手を引いて起こすと、彼女は察していたのか寂しそうに笑った。
「今はもう、私がいた頃とは全然変わってしまったかもしれないですけれど、それで良ければ……旅行、しましょうか」
「ん、ありがと」
 故郷を見に行くというよりは普通の旅行者として、二人はスウェーデンを訪れることにした。



 *-*-*


 ユリアナが生まれ育ったのは、スウェーデンの首都、ストックホルム近くにある街で、名前をオーケルバリと言った。エイジェルステット家が治める領地の中にある街で、領地の中では比較的大きな街だ。丘の上の領主の館からは街のすべてが見渡せそうであり、ユリアナの父は領主としてはとても評判が良かった。
 彼女はエイジェルステット家の一人娘として生を受け、そして育っていった。美しい声を持ち、歌をはじめとして音楽を好んだ。
 幼い頃は誰もその歌声の持つ不思議に効果に気が付かなかったが、成長するごとにその歌声の持つ不思議な効果は増し、本人だけでなく領民たちもそれに気がつくことになった。

「屋敷の外で歌ってはいけない。街へ出てはいけない」

 民に娘が疎まれるのが耐えられなかったのだろうか、父は彼女が館の敷地から外へ出るのを、外で歌うのを禁じた。


 *-*-*


 オーケルバリは大きな教会、大聖堂を中心として栄えた街になっている。
 料理も土産物も、堪能できるだろう。
 かつて領主の館があった丘の上には、今は孤児院が建てられている。この街で一番夜空に近いことから、天気がよいと星を眺めに来る者も多いようだ。


 二人は、この地で何を思い、何を話すのか――。



=========
!注意!
企画シナリオは、便宜上、参加枠数が「999」になっていますが、実際には特定の参加予定者のために運営されています。

この企画シナリオは下記のキャラクターが参加予定です。他の方のご参加はご遠慮下さい。万一、参加予定でない方のご参加があった場合は、参加がキャンセル(チケットは返却されます)になる場合があります。


<参加予定者>
ニコ・ライニオ(cxzh6304)
ユリアナ・エイジェルステット(cewc4615)

=========

品目企画シナリオ 管理番号2693
クリエイター天音みゆ(weys1093)
クリエイターコメントこの度はオファーありがとうございました。
遅くなってしまい、申し訳ありません。

ユリアナの故郷へ行きたいということで……細かい部分は決めていなかったのですが、資料を繰って候補地を定めてみました。
ストックホルム近郊の街、オーケルバリというのは架空の街です。
大きな街ですので、大体の施設はあるものと思ってください。
教会に行きたいとか領主館跡に行きたいとか料理を食べたいとか指定してくだされば、ご案内いたします。

ただ、ユリアナが知っているオーケルバリとはだいぶかわっております。
ユリアナも、旅行者の気分で訪れるようです。

ユリアナの過去の話は、気になるようでしたらつついてくだされば、本題の邪魔にならない程度にお話しようと思います。

ちなみにユリアナが少しだけ過去の話をしたシナリオは「想告甘香花~おもいつげのあまいかのはな~」となります。

それでは、プレイングお待ちしています。
よい旅を。

参加者
ニコ・ライニオ(cxzh6304)ツーリスト 男 20歳 ヒモ

ノベル

 ストックホルムの近くの街、オーケルバリに到着したニコ・ライニオとユリアナ・エイジェルステットは旅行鞄を宿屋に置いて、手を取り合って街中を歩いていた。
「やっぱり、私が知っている頃とは変わっていますね……」
「街なんて、ちょっと見ないうちに変わっちゃうものだよね」
 だから気にすることはないと思うよとニコはいう。ニコにとっては街だけではなく人の住む世界すべてが『ちょっと見ないうちに』変わってしまうのだが。
「僕が故郷の世界で少し暮らしてた村はさ、後になって行ってみたら、もう誰も住んではいなくて、湖の底に沈んでた」
 ニコの感覚で言う『少し後』は人間にとっては何十年、何百年後のことだろうか。
「それでも記憶だとか想い出だとか……そういうものはちゃんと残ってる」
 人と触れ合った想い出。大切な大切な想い出。それは、彼女にもあるのではないか、ニコはそう思う。
「ユリアナちゃんの故郷――この街にはもう家もないそうだけど、きっと形にならないものは残ってる。僕は、そういうものに触れてみたい」
「ニコさま……」
「出会う前の記憶や思い出も、分かち合ったりしたいじゃない?」
 重くなり過ぎないようにして、軽くウィンクをするニコ。ユリアナはふっと笑んで、そうですねと呟いた後、「ニコさまの想い出話は女性の事ばかりですけど」と拗ねたように付け加えた。
「う……」
 事実なので返す言葉がない。ニコが言葉に詰まっているとするりと手から彼女の白い指先が抜けた。ふわり、長いスカートを翻してニコの正面に踊りでたユリアナは、遠い昔を思い出すような瞳で口を開く。
「私が小さい頃、ここはパン屋さんだったんです。毎朝焼きたてのパンを館に届けてくれて……私はパンも好きでしたが使用人用のおまけについてきた、砂糖をまぶしたラスクが好きで、こっそり厨房にもらいに行ったのです」
 軽やかに語る彼女の言葉から、ニコは小さなユリアナを想像して笑みをこぼす。
「小さい頃のユリアナちゃんも、可愛かったんだろうね」
「このお店は、昔から続いているようですね。看板は新しくなっていますけれど……その模様は変わっていません。ここの装飾品はお母様がお好きで、よく館に呼んでいました」
 ステップを踏むようにしながら次から次へと自分の記憶と突き合わせて語ってくれるユリアナ。ニコがそれにいちいち反応を返すと、彼女は嬉しそうに饒舌になる。
「ここは劇場で……っ!?」
 彼女のつま先が段差に引っかかった。身体が傾いでいく。
「ユリアナちゃん!」
 ニコは素早く腕をのばして彼女を受け止め、そして自分の方へと引く。すっぽりと彼女の身体を腕の中に収めて、ほっと息をついた。
「あ、ありがとうございます……」
 腕の中で小さく呟いた彼女の心臓がまだドキドキしているのが感じられた。いつでも手の届く距離を保っておいてよかったとニコは思う。
 と、パチパチパチパチとどこからか拍手の音が聞こえた。顔を上げてみればその光景を見ていた周囲の人々がニコに拍手を送ってきたのだった。
「お二人さん、新婚だろう? 新妻を守るなんて男前の旦那をもって幸せだな、奥さん!」
「え……奥さ……」
 否定しようとするユリアナを強く胸にいだいて、ニコは声を掛けてきた男に笑みを漏らした。
「こんな美人の奥さんに怪我なんてさせたら、罰が当たるだろう?」
「この、のろけやがって! 新婚さんにサービスだ、もってけ!」
 ヒュンッ……ニコに向かって投げられたのはお菓子の入った袋。オートミールの入ったチョコボールは郷土菓子である。
「ありがとう! このチョコボールみたいに甘い夜を過ごすよ」
「もうっ……ニコさまったらっ!」
 顔を真赤にしたユリアナの肩を抱いて、ニコは商店の連なる界隈を後にした。


 *-*-*


 二人が次に訪れたのは飲食店街。どの店も美味しそうだったがそのうちの一軒に足を踏み入れた二人。ピッティパンナという角切りのフライ肉と玉ねぎやじゃがいもを炒めた料理、ニシンを使った料理、塩漬けサーモンなどを頼んで舌鼓を打つ。
「こんな風にこの街で再び外食できるなんて思いませんでした」
「領主様は外食を好まなかったの?」
「いいえ、そうではないのですが……私、ある時期から外へ出るのも歌うのも禁じられてしまって……」
 彼女はゆっくりと語る。自らの歌声が人の心を動かすものだったと。それ故に何時頃からか『旋律の魔女』と呼ばれて領民から厭われ恐れられていた事を。
「それでも私を慕ってくれる人もいたのですけれど……けれども、それまで優しくしてくれた人々が豹変して私を出せ、殺せとやってくるのに耐えられなくて――」
 それで絶望し、心を閉ざして覚醒した。ナイフとフォークを持ったままの手をテーブルに置き、俯いてしまった彼女。話してくれてありがとうね、ニコは優しく告げて。テーブルを挟んで向かい合っている今、彼女に手が届かないのがもどかしい。
「僕はユリアナちゃんの歌、聞きたいな。今は無理なら、いつでも待ってるから」
「でもっ……!」
 不安そうに顔を上げた彼女を安心させるように微笑んで。
「きっと不思議な力じゃなくて、君の心に、僕の心は動かされると思うんだ」
「……ニコさま」
 つられるようにして彼女が泣き笑いを浮かべてくれたから、ニコの心は満たされていく。
「手を出して」
 そっと囁けば、不思議そうに彼女が左手を出す。ポケットからニコが取り出したのは可愛い石のついたブレスレット。以前ヴォロスで手に入れたそれはハート型にも見える花弁がいつつで、小さな花を象った石。ニコの偽りない思いを込めた枯れない花。それを加工したブレスレットをそっと、彼女の細い腕にはめてあげる。
「……素敵」
 彼女の涙が止まって笑顔が増したから、ニコはホッとしてブレスレットを軽く突いた。
「ユリアナちゃんがいつも笑顔でいられますように。お守り代わりに……ね?」
「なんだか……ニコさまの想いが伝わってくる気がします。胸がいっぱいなほど……」
 ありがとうございます、彼女がそう告げると、銀糸がさらっと揺れた。料理の味も先程より美味しく思えた。


 *-*-*


 丘の上に足を進めると、子どものはしゃぐ声が響いてきた。昔、領主館がその場所には学校のような建物が建てられていて、孤児院となっているという。二人は丘を登り切って、孤児院の先生に少しばかり街を見下させて欲しいと頼んだ。返ってきたのは快諾。街を一望できる場所だけあって、こういう申し出は多いのだろう。
「お兄ちゃん、だっこしてー」
「お姉ちゃん、いっしょにおままごとしてー」
 二人を孤児院への来訪者だと勘違いしたのか、子供たちが近寄ってくる。
「こら、新婚さんの邪魔しをしたらダメでしょう?」
 先生が子供たちを注意する言葉に、二人は顔を見合わせて。そんなに新婚さんに見えるだろうか。軽く笑みを零した。
「それじゃあ、私がお歌を歌ってあげましょう」
「「わーい!!」」
 ユリアナの言葉に子供たちは喜んで、芝生の上に座り込んで。ニコも倣って子供たちの輪の中に座り込んだ。ユリアナはその輪の真ん中に立ち、胸に手を当てて大きく息を吸い込む。


 ――Tid for lugn eftermiddag, vad gor du de nu?
 ――Mitt hjarta tror beklagligt alskar dig sa mycket, det spricker nar som helst.
 ――Rent har, silver ogon, den dagen jag kande nara solnedgangen med dig.
 ――Jag blev kar igen.


(これって……)
 ニコはその歌詞を聞いて、思わずその銀の瞳を見開いた。どう考えてもその歌詞の内容は、ニコのことを歌っているからだ。


 ――Du vill, du vill, jag vill att du ska alska bara mig.
 ――For mig var det en Clipper, kan du inte slappa din gav mig karlek.
 ――Du kan inte spendera ensam langre, tack vare er.
 ――Du kommer inte att grata ensam langre, tack vare dig.


(ユリアナちゃん……)
 公開告白とも言えるその歌は、彼女の心がこもっていた。ニコ一人だけではなく、あえて子供達や先生の前で歌うことでそれを証明としたのかもしれない。
 子供達はユリアナの声の美しさに感動していたが、先生は歌詞の内容にも注目したようで、温かい瞳でニコとユリアナを見ている。
 伸びやかな歌声はニコへの愛を歌い続け、そして拍手とともに終わった。
「お兄ちゃん、顔真っ赤ー!」
 子供に指摘されて初めて、ニコは自分が赤面していることに気がついた。彼女は振り返ってそんなニコを見て、おかしそうに、けれども嬉しそうに笑った。ニコが喜んだことに気がついたのだ。


 *-*-*


 子供達はおやつの時間だということで建物の中に引き取った。二人は少し歩き、建物から離れた場所に佇んでいた。離れた建物からは子供達の声が聞こえる。
「これからのことだけど……もし僕の世界が見つかったらさ、一度ユリアナちゃんに見せてあげたいな。今日のお返しに」
「いいのですか?」
「とはいっても、僕がいたのは何の変哲もない山なんだけどね」
 ニコが苦笑すると、ユリアナは首を振ってニコを見つめる。
「ニコさまにとっては思い出深い場所なのでしょう? でしたら……私もその記憶や思い出を分かち合いたいです」
「ユリアナちゃん……」
 ここに来た最初に言ったことを返されて、ニコは目を見開いた。そしてそうだね、と頷く。
「……」
「……」
 沈黙が場を支配する。それは互いに次に口にだすべきことをわかっているから。
「帰属のことは……」
 びくっ。ニコが声を出すとユリアナの肩が震えた。どうも、彼女はニコと離れることを酷く恐れているように思える。
「焦って決めることではないかもしれないね。帰属するということは、時間が流れ出すっていうことだし」
「……時間が流れだすということは、私だけが老いて、いつかニコさまを置いて行ってしまうということですよね……」
 本来ならばそれが正しいのだ。ユリアナは人でニコは竜。生きる時間が違う。
 けれども。
(普通に添い遂げたいと思うのは、わがままですか?)
 ユリアナのそれは、自分が生きている間添い遂げられればいいというものではない。出来れば、ニコがこれ以上愛する人との生きる時間の違いによる離別をしないで済むようにありたい、そういう願いだ。
「でも、旅を終えて、どこかでふたりでのんびり暮らすのは、それはそれで魅力的かも……ユリアナちゃんはどう思ってる?」
「子供を……」
「え?」
「無理なら養子でも迎えて、ニコ様とその子と家族として過ごしてみたいという気持ちもあります……ほら、娘だったらニコさまを取り合ったり」
「息子だったらユリアナちゃんを取り合うかもしれないよ?」
 彼女が泣きそうに笑ったから、ニコはおどけて同じように返した。人間と竜。子供をもうけることは叶わないかもしれない。それでも家族となることは可能だ。
(ユリアナちゃんはきっと、僕よりもずっと帰属について考えているのかもしれない)
 だからこそ、突き詰めて考えてしまったからこそ。彼女はニコを強く抱きしめるのだ。まるで子供が自分のものを取られまいとするように。
「ユリアナちゃん……」
 いとおしさがこぼれだして、ニコは彼女を抱きしめ返した。
「ニコさまは皆様が思っているよりずっと寂しがりやだから、私はずっとそばに居て差し上げたいのです」
 彼女はわがままだ。そして少しばかり嘘つきだ。けれどもそのわがままが通ればいいとニコは思う。その嘘はニコを幸せにしてくれると思う。
「……泣かないで。僕だって」


 ――君のわがままを叶えてあげたいよ。



     【了】

クリエイターコメントこの度はオファーありがとうございました。
ノベルお届けいたします。
いかがだったでしょうか。
実は書きながら、時間の流れの違いや寿命の違いなど色々と考えて、ボロボロと泣いてしまいました。
ユリアナはきっと、たくさんたくさん帰属について考えていることと思います。
もし帰属したらどうなるか、どうすればいずれかならず来る離別を受け入れることができるか。
彼女なりに色々と考えているのでしょう。
ニコさまがどういう選択を取られるとしても、ユリアナはついていかせていただきますので、悔いの残らないようにしてくださいませ。

歌の歌詞はスウェーデン語ですが、このままでは翻訳できないのでここに書いておきますね。
---------------
長閑な午後の時間、あなたは今何をしているのでしょう?
私の心はこんなにもあなたを愛おしく思い、今にもはちきれそうです。
綺麗な髪、銀の瞳、あなたとともに夕日を近くに感じたあの日。
私はもう一度恋に落ちました。
あなたが欲しい、あなたが欲しい、私だけを愛してほしい。
ひとりきりだった私に、愛を与えてくれたあなたを離したくなくて。
もうひとりで過ごすことはできません、あなたのおかげで。
---------------

色々と語りたいことはありますれど、このへんで。

重ねてになりますが、オファーありがとうございました。
公開日時2013-05-29(水) 22:10

 

このライターへメールを送る

 

ページトップへ

螺旋特急ロストレイル

ユーザーログイン

これまでのあらすじ

初めての方はこちらから

ゲームマニュアル