イラスト/ぷみさ (iabh9357)
蜂蜜色煉瓦の鐘楼の向こうに、鮮やかな緑を朝陽に白く輝かせるヴォロスの深い森がある。重なり合う樹々の梢と鐘楼のとんがり屋根を包み込むように、柔らかな朝陽が溢れる。 朝露の輝く草を踏んで、サシャ・エルガシャは黒曜石の瞳を眩しげに細める。周りに建つ三角屋根の家々よりほんの少し背が高いだけの鐘楼で、磨きこまれた銅の鐘が明るい朝の音を奏で始める。揺れる度、朝陽を集めてぴかぴか輝く。 『森に入る前に、近くの村の朝市で準備をしていくといい』。依頼してきた世界司書はそう言っていた。 人の集まる朝市なら、探さなくちゃならない場所の情報もきっと集まるよね、サシャは小さく頷く。鐘の音と共に始まる、鐘楼広場の朝市。芝生のようにハーブの生える路地を抜ければ、市場はすぐそこだ。 サシャは濃紺のエプロンドレスの裾にくっついた朝露を、小麦色の指先でそっと払う。 「いいお天気」 爪先を伸ばす。両手を薄水色の青空へと伸ばす。小柄な身体いっぱいで伸びをする。肩に触れるか触れないかで切り揃えた、稲穂のような黄金色の髪が朝の冷たい風に揺れる。 深呼吸したら、頭に飾ったホワイトプリムの位置をきちんと整える。風を抱いてふわりと膨らんだスカートを押さえる。スカートの裾を気にして傾けた視線を上げると、 「うん、いいお天気」 ハーブの路地の先、飛び石のように敷かれた白い石に立つティリクティアと眼が合った。 「妖精郷探しにはとてもいい日よね」 朝陽の光を浴びた琥珀の眼が、透き通るような金色に輝く。金糸の長い髪を気紛れな風に躍らせて、ティリクティアは元気な笑みを浮かべる。未来を垣間見ることの出来る不思議の瞳は、今はあどけない色に満ちている。 「ティアちゃん」 サシャは笑みを返す。跳ねるような足取りでティリクティアの傍に駆け寄る。踏み出す度、足元のハーブから林檎の香りが立ち昇る。心を優しくする匂いに、サシャの唇は自然と淡く笑む。 「カモミールに似てるね」 弾む足取りが飛び石の上で思わず止まる。屈みこんで柔らかな草の一葉に触れる。指先に林檎の香りを移す。 「きっとこんな村だから、」 急ぐでもない旅だ。ティリクティアもサシャの隣でしゃがみこむ。サシャに倣って、指先にハーブの匂いをくっつける。 「万病癒すハーブを育てる妖精たちの郷が森のどこかにある、なんて噂が立つのね」 そう言って、ティリクティアは立ち上がる。サシャと同じ匂いになった小さな掌を、サシャへと伸ばす。 「ワタシもそう思う」 大きく頷いて、サシャはティリクティアの手を取って立ち上がる。メイドと巫女姫は手を繋いで、ハーブの路地を歩く。 「最近世界図書館は怪我人も多いし」 ティリクティアは幼い顔を心配で曇らせる。 「出来るだけたくさん貰っていきたいわ」 眦を決してしっかりと顔を上げるティリクティアの横顔を、サシャは心強く見つめる。 風は少し冷たいけれど、お陽さまの光は暖かい。穏かに朝を告げる鐘の音が近くなる。蜂蜜色の家の壁に挟まれた路地が明るく開ける。 ふわり、林檎の香りが爽やかな匂いに代わる。 「ローズゼラニウムみたいかなぁ」 サシャは華やかな香りを胸に満たす。 草で埋めた路地と違い、広場は白い石畳が敷かれている。ぐるりを囲む家々の壁の脇に育つ、楓の葉のような植物が香りの元だろうか。 「ふふ、いい匂い」 ティリクティアは思わず嬉しい笑みを浮かべる。 石畳の広場を囲むように、小さな市が立っている。色とりどりの天幕を張った露店が並ぶ。ヴォロスのハーブの香りに、香ばしいパンや果物のコンポート、木箱いっぱいのもぎたて柑橘類や燻製肉、蜂蜜入りバターや焼きたてビスケットの匂いが混ざる。朝市開催を知らせる鐘を聞いた町の人々が、あちこちの路地から鐘楼広場にのんびりと集まり始める。 旅人であるティリクティアとサシャは、手を繋いだままぐるりを見渡す。露店の商人や町の住人に、妖精然とした姿の人は見当たらない。ただ、ふと横を過ぎて行く老人の耳がふかふかした犬の耳の形をしていたり、パン屋の露店の前に立つ少年が背に鳥の羽を持っていたりする。 「妖精、きっと居るね」 サシャはなんだか嬉しくなる。繋いだ手に力をこめて、ティリクティアを見る。 「妖精郷も、きっと見つけられるわ」 サシャを見上げて、ティリクティアは大きく頷く。 「まずは情報収集よね!」 「うん!」 繋いだ手を元気よく掲げて、二人は鐘楼広場に駆け込む。 鮮やかな緑の梢から朝の光が零れ落ちる。茜色煉瓦が敷かれた森の道を、サシャとティリクティアは並んで歩く。 「私が持つわ」 サシャが両手で提げるのは、蜂蜜の瓶を買ったときに露店の少女から貰った麻袋だ。サシャはティリクティアの小さな手を避けるようにほんの二三歩、軽いステップを踏んで、 「じゃあ、」 悪戯っぽく笑う。ちょっと拗ねたような顔をするティリクティアに、麻袋の持ち手の片方を渡す。 「半分こ」 麻袋には、サシャが朝市で買い込んだ甘いミルクと金色バター、とろりとした蜂蜜にいい匂いのビスケット、それから小瓶入りの赤いワイン。 「私たちで食べるわけじゃないのよね」 蜂蜜色の髪を揺らして、ティリクティアは首を傾げる。 「ワタシの故郷にもね、妖精の伝説がたくさんあるんだぁ」 森の中を行く煉瓦の路を辿りながら、サシャは故郷に伝わる妖精の話を数える。 世界のどこかに自分たちの国を持ちながら、何食わぬ顔で人間の世界にも紛れ込んでいる猫の妖精、ケイト・シー。 遺跡やストーンサークルや、善良な小人ムリアンを悪しき人間から護る、人間と同じ姿持つスプリガン。 疲れ果てている人間の仕事を、その人間が眠っている間に手伝ってくれる、心優しい妖精エサソン。 「お屋敷に住むブラウニーって妖精も居て」 気に入った住人が寝ている間に、その住人の仕事を片付けてくれるのだと言う。 サシャは麻袋の中身を眼で示す。 「そのお礼に、お礼だって分からないように、ミルクや蜂蜜を置いておくんだよ」 ないしょ、と空いている方の人差し指を自分の唇に当てる。 「もしかしたら、ここの妖精たちもミルクや蜂蜜が好きかもって思ったんだ」 「お礼だって知られちゃったらどうなるの?」 「怒ってお屋敷を出て行っちゃう」 「偏屈なのね」 ティリクティアは肩をすくめる。妖精の話にくるくると表情を変えるティリクティアの様子が嬉しくて、サシャはにこにこと笑む。もしもワタシに妹が居たら、こんな感じかなあ。 「妖精郷ってどんな処だろ?」 妖精がたくさん住んでるのかなぁ、花もハーブもたくさん咲いてるのかなぁ、サシャはわくわくと眼を輝かせる。 「滅多に人前に姿を現さないって、ミルク屋さんが言ってたわね」 偏屈屋さんだったらどうしてやろうかしら、ティリクティアは勝気に唇をとがらせる。 「絶滅してるかも、とも言ってたっけ」 村から少し離れたところで、煉瓦の路は唐突に途切れる。草と土に覆われた獣道となる。 二人は思わず立ち止まる。 森深く分け入る道は、けれど不思議と明るい。見仰げば、紅葉が始まったばかりの樹々の梢は朝陽含んで眩いばかりの金色。 「だいじょうぶ」 魔法の呪文を唱えるように、ティリクティアがサシャを見仰いで囁く。朝陽を写し取ったような、明るい金色に見える琥珀の眼は、サシャに勇気をくれる。思い切って、せーので一緒に足を踏み出す。古い落ち葉で出来た土がふかふかと靴底を優しく受け止めてくれる。 「うん、だいじょうぶ」 そうだ、とサシャはトラベルギアのティーポッドを取り出す。麻袋を一度地面に置いて、 「さあ、ティアお嬢様。とくとご覧あれ」 おどけた一礼をする。マジシャンのような手つきでティーポットを翻す。そうして、ほんもののマジックのようにポットから色とりどりの万国旗を引っ張り出す。 「きゃ」 ティリクティアは眼を見開く。わあ、と眼を輝かせ、すごいすごいと両手を叩く。サシャは得意げに手の届く樹の枝に万国旗の端を結わえる。 「こうやって進んでいけばきっと迷わないよ」 顔を見合わせて、二人で笑う。一緒に笑い合えば、深い森に入るほんの少しの怖さなんて羽毛より軽く吹き飛ばせる。 ふかふかの土を踏んで、明るい梢を見仰いで、サシャとティリクティアは森を進む。二人の後を万国旗が延びていく。 梢から梢に渡る栗鼠、緑の木々の中で満開の紅の花を咲かせる花の樹、樹々の間に見え隠れする鹿、足元に小さく開く星屑のような花、重なり合う葉の隙間から零れ落ちる陽の光、小さな虫の声、森を歩くふたりが腐葉土を踏む音、時折木の根に足を引っ掛けそうになるサシャの小さな悲鳴、ティリクティアがつられてあげる驚きの声。 「ちょっと疲れちゃったねぇ」 サシャはふと、同じようなところをぐるぐる回っているような、そんな不安に駆られる。息を小さく吐いて森の空を仰ぐ。 「あとどれ位歩けばいいんだろ?」 サシャが零した言葉に、ティリクティアはぐるりを見回す。後ろを振り向いて、 「うそ、どうして?」 ティリクティアは眼を丸くする。後を追って振り向いたサシャが、力をなくしたようにすとんとその場に座り込む。妖精にあげるつもりで用意した蜂蜜や牛乳の瓶がぶつかりあって音を立てる。 森の中をずっと延ばしてきたはずの万国旗が、森の主のような大きな木の幹だけをぐるぐる巻きにしている。これでは帰り道も分からない。 「旅人を迷わす悪戯好きな妖精もいるから気をつけろって、……お菓子屋さんが教えてくれてたのに」 呆然とするサシャの傍に、ティリクティアは膝をつく。エプロンの膝に落ちたサシャの片手をぎゅっと握り締める。 「今度は、私に任せて」 祈るように睫毛を伏せるティリクティアの琥珀の瞳が、どこまでも深く澄む。心を研ぎ澄ませ、瞳を上げる。森の気配を探る。 「ここ、」 その眼が見据えるのは、大地に広く根を広げて空高く梢を伸ばす、森の主のような大木。万国旗が賑やかに巻きつくその樹の、 「たぶん、このあたり」 サシャと足並みを揃え、大木の根元へ近付く。露をきらきらと光らせる幹に小さな掌を触れさせる。露に濡れているのに、樹の肌は優しく温かい。大人が十人腕を回しても届かぬほどに太い幹に、探るように掌を滑らせる。 「きっと、ここ」 人よりも大きな根を乗り越えて、ティリクティアは頷く。根に半ば隠れて、ティリクティアの掌ほどの小さな隙間がある。真っ暗な虚にしか見えないその隙間に、ティリクティアは躊躇い無く手を差し入れる。 小さな虚から、花びらが噴き上がる。白の、桃の、黄の、紫の、数え切れない花びらが、噴水のように、つむじ風のように、夕立のように、柔らかな花びらが二人を襲う。花の群に身体が押し上げられる、身体が空へ跳ね上げられてしまう、そんな感覚にサシャの心臓は震える。 「ティアちゃん!」 花びらに頬や髪を掠められながら、サシャは必死に腕を伸ばす。ティリクティアの小さな身体を抱き締める。ぎゅっと瞼を閉ざす。耳元で、ティリクティアが落ち着いた声で言う。 大丈夫よ、と。 ティリクティアの声に励まされて、サシャはそっと眼を開く。視界を隠していた幾千の花びらが、まるで風に払われる霧のように渦巻いて空へ昇る。青空を雪のように舞う鮮やかな色の花びらを見上げて、 「……あれぇ?」 サシャは瞬く。 足元は林檎の香りのハーブ。左右には蜂蜜色の壁の家。視線を延ばせば、路地の先に佇む蜂蜜色煉瓦の鐘楼。軽やかな鈴の音にも似た鐘の音が、花びら渡る澄んだ空いっぱいに鳴り響く。 「ここ、あの村、……じゃ、ないよね?」 頬を撫でる風は花の香りまとって優しい。それでも、青空を川のように花びらが舞い続けている。鐘の音も、村で聞いたものよりずっと柔らかく耳に響く。足元埋めるハーブからは、林檎の香りだけでなく、泣き出したくなるような優しく懐かしい香りが溢れ出している。 「妖精郷だわ」 呟くティリクティアの言葉に応えてか、しゃぼんの泡が弾けるように周囲に虹が生まれて消える。生まれてすぐに消え行く虹にそっと指を伸ばしながら、ティリクティアは思う。 (あの村は、この妖精郷を真似て作られたんだわ) きっと、ずっと昔にこの妖精郷を訪れたことのある誰かが。 「こっちこっち!」 路地の向こう、鐘楼広場があるはずの場所から、誰かが呼んでいる。 「こっち!」 不意に耳元で聞こえた声に、ティリクティアは小さく飛び上がる。悪戯な誰かに髪を引っ張られて振り向けば、蜻蛉の羽持つ小さな妖精がすぐ傍でくすくすと笑う。 「私たちを道に迷わせたのは貴方ね」 第六感が告げるままに頬をちょっと膨らませる。好きな子に悪戯して叱られたような少年の声で、小さな妖精はごめんねと囁く。 「こっち」 小さな悪戯妖精は、透明な羽を羽ばたかせる。今度は迷うべくもない一本道の路地を、案内するように飛んでいく。 村では賑やかな朝市だった石畳の鐘楼広場は、こちらでは広場いっぱいのハーブの花畑だった。花畑の真ん中に、ふたりが森の中に置き忘れてきた麻袋がある。 「つまんでいい?」 「もらっていい?」 蜻蛉の羽や蝶の羽持つ人の掌ほどの妖精たちが、麻袋を囲んでそわそわしている。 「うん、妖精さんたちにあげようと思って持って来……」 うっかりと口にしかけて、サシャは慌てて自分で自分の口を塞ぐ。妖精郷の妖精たちも、お屋敷妖精のブラウニーのように怒っちゃったらどうしよう。 「ほんと?」 「わあい!」 透明の羽からきらきら光る粉を撒いて、小さな妖精たちは喜びの声を上げる。 「心配いらなかったみたいね」 偏屈さんだったらハリセンでハタいちゃおうかと思っていたのに、とティリクティアはくすりと笑って肩をすくめる。妖精たちはきゃあきゃあとサシャのお土産を麻袋から引っ張り出し始める。蜂蜜の瓶に指を突っ込むもの、ミルクを花びらで掬い取るもの、三四人でビスケットを持ち上げて一斉にかじりつくもの。 賑やかなハーブの花畑を見つめるティリクティアの耳もとに、サシャはそっと唇を寄せる。 「妖精郷のハーブをポプリにして身につけてるとね、」 ないしょの話をするように、小さく言う。 「恋が成就するんだって」 「こッ、恋?」 ティリクティアの白い肌がふわりと熱を帯びて赤くなる。誰かの顔が頭に浮かんだのか、蜂蜜色の髪を揺らして頭を横に振る。 「だってただの名義上の、……巫女姫の義務で、お役目で、……」 口の中で言いながら俯く。青空色の小さな花を咲かせるハーブの傍に座り込む。大事に大事に、小さな花を幾つか摘んで掌に乗せる。ハンカチに包んで、ポケットに仕舞って、 「形だけの婚約者なんだけど、そうなんだけどっ」 頬を赤くしたまま、怒ったような難しい顔をする。どうしてだろう、と思う。心の奥底で、嬉しいような切ないような気持ちが湧いている。 「そんなことよりもっ、ハーブ! ハーブを貰わなくっちゃ!」 それは不快なような心地良いような、不思議な気持ち。王太子を思い出した途端のこの気持ちは、何? 「好きって、なに?」 零世界でポプリを作る用にと仕舞いこんだハーブをポケットの上から触れて、ティリクティアは吐息を零す。 「好き?」 「嫌い?」 とんがり帽子にとんがり靴のこどもの姿の妖精が、林檎の香りの白い花をティリクティアに差し出す。花占いをしてみようとティリクティアの周りで跳ね回る。白い花を胸に抱いて、ティリクティアはどこか泣き出しそうな顔で笑う。 「嫌いなわけ、ないわ」 私があの人を嫌うわけがない。あの人も、きっとそう。恋なのかどうなのかは分からないけれど。 「じゃあ、好き?」 「わからないわよ」 首を振るティリクティアの手を、サシャの手がそっと包み込む。ティリクティアが眼を瞬いている間に、妖精たちはティリクティアとサシャを交えた輪になる。サシャの手が引っ張られる。ティリクティアの手が引っ張られる。 「きゃ」 妖精の輪が回りだす。妖精たちが小鳥の声でくすくす笑う。足を揃えて、転ばないように、みんなで回る、踊る。林檎の香りが地面から立ちのぼる。妖精たちが踊る。サシャが転びそうになって笑う。ティリクティアがサシャの手をきゅっと握る。 「楽しい?」 ティリクティアの目の前で、蝶の羽根持つ小さな妖精がくるりと宙返りする。ティリクティアは顔中で笑う。ぐるぐる悩む気持ちは、今は心の奥に帰ってしまっている。 「楽しいわ」 繋いだ手の先のサシャにも笑いかける。 「とっても楽しいわ! ね、サシャ」 「うん、ティアちゃん」 ティリクティアの言葉に、サシャが大きく頷く。 妖精たちと輪になって踊りながら、ティリクティアは故郷の歌を口ずさむ。何度か繰り返せば、歌を覚えた妖精たちが小鳥の声で唄いだす。ちょっぴりぎこちないながらも、サシャもティリクティアと同じ歌を唄う。みんなで唄いながら、みんなで踊る。くるくる、くるくる。ふたりで、声をあげて笑う。 森に琥珀色の夕陽が降り注ぐ。温かな西日を浴びて、万国旗で飾り立てられた大木の根元に護られるようにして、ふたりは眠る。傍には買い物用の麻袋。袋の中にはミルクや蜂蜜の代わりに、穏かな香り放つハーブの束。 枕元に咲いた花の群は、妖精の輪を描いている。 大木のすぐ傍には、村に続く煉瓦の路がある。 終
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