クリエイター玉響(weph3172)
管理番号1351-11407 オファー日2013-02-03(日) 23:07

オファーPC 由良 久秀(cfvw5302)ツーリスト 男 32歳 写真家/殺人鬼
ゲストPC1 ムジカ・アンジェロ(cfbd6806) コンダクター 男 35歳 ミュージシャン

<ノベル>

「綺麗な景色があるんだ」
 ――いつものように気紛れに、ムジカ・アンジェロの微笑がいざないかけた。

 ◇

「おい」
 足許が濡れるのも意に介さず、水の中へと分け入っていくムジカに声を掛け、由良久秀はその目立つ後姿へ追い縋った。くるぶしまでが容易く水面に呑み込まれる。――ブルーインブルーへ来るつもりなら先に言え、と幾度目かも判らない愚痴を零すが、やはり目の前の相手は聞く耳も持たない。
 凪いだ水面に緩やかな波紋を立てながら、珊瑚色の男はゆっくりと広い広い海を往く。晴れ渡る青い空と澄み渡る青い海の合間を泳ぐ、鳥か、或いは魚のように気紛れな素振りだ。はたと足を留め、由良は首から提げていたカメラを構えて一枚シャッターを切る。
 それからまた足を速め、身勝手な同行者の隣に追い付く。
「話を聞け」
「聞いてるじゃないか」
「なら反応を返せ」
 そこまで言われて初めて、サングラスの奥の緑灰色が由良へ向けられた。軽く上げられた眉が次の言葉を促しているのだと悟り、嘆息を零し由良は疑問を口にする。
「何処へ行く気だ」
 ジャンクへヴンから船を乗り継ぎ、随分と辺境へ来た。道すがら何度同じ問いを投げても彼は微笑み、着けば解るよと言うだけで納得の行く答えなど寄越さなかった。
「もう少しさ」
 今もまた同じ。
 ただ穏やかに微笑んだまま、人差し指をその唇に宛がうだけだった。

 水面を掻き分ける静かな音だけが響く。
 互いの間の沈黙を重くは感じなかった。しりとりをしようなどと、馬鹿な事を言い出す者もいない。この男の不思議な存在感は、由良が常に抱えている異世界と異邦人への恐怖を和らげる。それを奇妙に思いながらも、不快には感じず、しかし今は何を語ろうともしない友人に苛立ちながら由良は彼の隣を歩く。雲間を往く鳥影もなく、青い空と海の中、ただ二人の影だけが水面を揺らしていた。
 やがて、かつり、と水底を踏む音が硬質な響きに変わった。
 それと共に、延々と歩んできたはずの風景もまた、色を変える。
「――ッ」
 目を瞠り、立ち尽くす由良を置き去りに、珊瑚色の男は数歩前へと歩いていく。すっかり水を吸ってしまったブーツが底を叩く度、波紋を描く水音と、硬質な音が鳴る。

「着いたよ」
 そして、ムジカは足を留めて振り返った。

 微笑む彼の頭上を、足許を、淡く深いスカイブルーが染める。
 空を往く雲の群れが、同じ色彩に染まった海をもゆっくりと侵食している。細波ひとつ立たない水面が、空の光景をそのまま全て映し出す。
 水平線の向こうまで延々と続く、果てのない空と、鏡の水面がそこに広がっていた。
 海面の大きな鏡の上に佇んで、まるで男は空に浮揚しているようにも見える。雲間を泳ぐ魚か、波間を飛ぶ鳥か、捉えどころのない微笑みが空と空の合間に閃いていた。
「“天空の鏡張り”。――そう呼ばれる場所があるって、聞いたから」
 ひゅ、と、答えの代わりに由良は息を吸い込む。
 忘れていた筈の呼吸が蘇る。目まぐるしく思考が移り変わる。知っているのか。誰かに聞いたのか。何かに気付いたのか。――素人探偵が、犯人を糾弾するためにここまで招いたと言うのか。俺はどう答えればいい。確かに美しいなと答えればいいのか。何も言わずシャッターを切ればいいのか。解らない。判らない。ムジカの意図も。蘇る恐怖も。足先に感じる水と地面の感覚も。どうすれば――。
「……由良?」
 じわりと湧き出した墨色の衝動を振り払ったのは、皮肉にもあの時と同じ、名を呼ぶ声だった。首を傾げ、あどけなくすらあるムジカの貌が由良の答えを待っている。
「ああ……いや。確かに綺麗な場所だ」
 取り繕うように頷いて、ファインダーの中央にムジカを捉え、二度目のシャッターを切る。鏡面の空と海が、珊瑚色の男を包み込む。屈折し合う光の中で、男は歪む事もなく佇んでいる。
 ムジカは由良の答えに満足したように微笑した。幾ら探ろうともその表情に作為は感ぜられず、ただ美しい風景を見に来ただけなのだと知れる。由良がどれだけ訝しんでも、勘繰っても、飄々と全てを受け流す。普段通りの彼だ。
「壱番世界にも似たような光景があるんだ。由良の所は?」
「聞いた事がない」
「そうか」
 浅く凪いだ水面と限りなく水平な地面が、空からの光を跳ね返し、この光景を創り出しているのだと言う。簡単でも科学的に説明されればひとまず納得を返す事が出来る。異世界とはいえ、得体の知れない風景ではないはずだ。
 動悸と衝動の収まらぬ心を鎮めながら、由良は鏡面の奥へ奥へと歩いていくムジカを再び追いかけた。

 鏡映しの天と海、同じ青の狭間で目が眩む。
 一枚写真を撮って以降、首から下げるカメラに触れる気力も忘れたままに由良は、無邪気な同行者に付き合って重たい足を進める。同じ空が続く中、目印もない鏡の中で永遠に惑ってしまいそうな惧れだけが心を充たしている。それはじわじわと雪のように降り積もり、砂のように崩れ、次第に疑念へと形を変えていった。
 ――此処は何処だ。俺は、いったい、何の上に立っている?
「……由良、さっきからどうしたんだ」
 離れた場所を歩いていたムジカが、ふと振り返って由良に問う。
「何でもない。……ただ、思い出していただけだ」
「来た事があるのか?」
 首を横に振り、僅か言葉を濁す。何と答えれば藪蛇を招かないで済むだろうか。この男の際限ない好奇心は、時にひどく厄介だ。
「……覚醒して辿り着いた先が、こう言う場所で」
「ああ。なら、特に真新しい景色でもなかったのかな」
 何処か残念そうに首を傾げて、ムジカはぼやくように呟いた。サングラスを僅かにずらし、裸の緑灰の瞳が青い空と、鏡張りの海を見つめている。
 燦然と輝く太陽。無限の水平に溢れる光。
 由良もまた、カメラのレンズ代わりに瞳を細めて光景を視界に焼きつける。
「いや。光の量が全く違う」
 あの淀んだ鏡の世界、どこに在るかも判らない、曇天の太陽のような光が弱弱しく彼らを照らしていた。同行者にはその先が見えていたようだが、由良には何も見えなかった。ソレが何だったのかと思い返す度、背筋が粟立つような恐怖と狂気が蘇りかける。
「それに……」
 そこまで言い掛けて、ふと口を噤む。これを口にしたのは誤りだっただろうか、と暫し考え込んだ。
 案の定、話の先を求めてムジカが首を傾げたまま彼を見ている。由良は溜め息を吐き、一度霧消させた言葉の糸を手繰り寄せた。
「……ムジカ」
「ん?」
 名を呼ぶのも珍しいな、とムジカが微笑んで相槌を打った。穏やかな楽器のような響きが鼓膜を揺らす。由良のレンズの瞳が、鏡映しの空と海を睨み据える。
「目に視えている景色が、本当は全く別のモノかもしれないと、恐ろしくなった事はないか」
 空の様子をそのまま映しているはずの海に、時折映り込む、存在するはずのないモノ。海猫。鴎。雲間を横切る影。空を往く雲と違う速度で進む鏡の雲。ただ二つ、水面に映る人影は、何処か世界から切り離されたように浮かび上がっている。珊瑚色と黒色、背格好はまるで似ていない。波紋に掻き消されながらも、彼らは鏡映しにはなれない。
 目を凝らせば、空と全く違う景色がそこに存在するようでもあり、二つの雲の流れが重なって見えるようでもある。そして、二人が歩くたびに波紋を描いても、不思議と鏡面の光景は揺るぎを見せないのだ。
 いびつな光景だ。
 鏡、とそれを称していいのかさえ、今の由良にはもう判らない。
「別のモノ?」
「ああ」
 写真に撮ってしまえばその違和感は判らなくなるのだろう。
 一瞬に切り取ってしまえば視えなくなるほどの小さな異変だ。隣を歩くムジカが疑問にも思わぬほどの。
「あんたはこの海を鏡と言ったが、俺にはそう視えない」
 ぽつり、と重く垂れ込める胸中の惧れを吐き出せば、ムジカは常の笑みをふと沈めてそれを聴き届けた。サングラスの奥の瞳が、由良の言葉を待っている。それに促されるようにして、次々と言葉が喉を突いて出る。
「鏡ならどうして雲の形と、進み方が違うんだ。鳥の一匹も飛んでないのに、どうして海に影が走る。どうして波紋で歪まない。どうして俺たちの影はこんなにも浮ついて視える」
 同じ景色のように見えていた天と海が、由良の言葉によって切り裂かれていく。引き剥がされていく。認識と、思い込みが覆る。
 まるで。
「――まるで、別の空模様だ」
 そう、覚えた違和感を一言で言い表すならば、恐らくはそれしかない。
 しかし同時に、そんな事が有り得るのかと、己自身が冷笑している。透明な水面が空を映すでなく、別の空を描く事が。
「そうか」
 ムジカは暫し考え込み、また、硬質な音を響かせて水面を歩いた。何かに耳を傾けるように、サングラスの奥の瞳を細め、表情を研ぎ澄ませている。
「なら、考えてみようか。この景色が何を顕しているのか」
 その言葉に、由良は僅かに目を瞠る。
 いつものように、肩を竦めて受け流されるだけだと思っていた。
「由良がそう言うなら、そうなんだろう?」
 だが、ムジカは何を訝しむでもなく、あっけらかんと微笑んで由良の独白を受け容れた。拍子抜けしてしまうほど簡単に。
「……信じるのか」
「もちろん。あんたの目の確かさはおれが一番知ってる」
 自負ではなく、当然の事のようにそう言う。そこに歪みのない、純粋な信頼を見て取って、由良は僅かにたじろいだ。
「たとえば」
 ムジカの、水気を含んだブーツの爪先が水面を弾く。海の下に在る地面を叩いたのだと遅れて察する。妙に硬質で、滑らかな感覚。
「この地面は明らかに自然物じゃない。磨き込まれた石材か、――硝子か、恐らくそんな素材だろう」
 足許を見下ろしてみても、相変わらず自分の鏡像だけが幽かに、鏡面の海の上で浮かんでいる。その下に何があるのか、由良にも目視は出来なかった。
「ブルーインブルーの海の底には、古代文明の都市が眠っているんだったな」
「この地面もそうだと?」
「何処かの遺跡の屋根部分でもおかしくはない」
 或いは、海底が完全に地肌を曝している部分の方が少ないのかもしれない。無限の海洋など由良には縁の遠い世界であり、詳しい事情は測りかねる。
「この下には何があると思う?」
 だが、この男はそうでもないのだろう。いつもの軽やかさで以って様々な事情に首を突っ込み、暴き出した秘密を抱え込む男だ。厄介な、と己の事でもないのに辟易した。
「……あんたのその好奇心は何処から来る」
 この、しがらみなど何もないかのようにあちらこちらを流れて回る男が、謎やミステリと呼ばれる類の事柄には呆れるほどの興味と執着を示す、その原動力が由良には判らない。
 ムジカはただ肩を竦め、訝しげな由良の視線を受け止めた。
「どんな違和感、謎、不条理にも真実は必ず隠されている、おれはそれを知りたいんだ」
 青い空と、鏡の海の狭間で、ムジカ・アンジェロが微笑んでいる。
 由良をいざなうように。
 は、と呼気を吐き出し、唇が歪んだ笑みを形作る。真実? 莫迦莫迦しい。
「……ソレが真実だと、どうやって確かめる?」
 ――誘いかける笑みがろくでもないモノだと知っていて尚、由良は踏み出さずにはいられなかった。
「もちろん」
 刹那、光が鏡像の上で弾けた。
 鏡と空の間で、珊瑚色の男の右手が銀色を掲げている。――拳銃。ぽかりと口を開く黒い銃口が、由良を狙っていた。
 背筋が粟立つ。瞬間的に、燻り続けていた殺意が喉まで競り上がった。相変わらずムジカは微笑んでいる。透明で、軽妙な、いつもの笑みで。その仕草のあまりの目映さ、自然さに、目が眩む。由良の陰鬱なレンズの瞳がタールのように濁る。溢れ返る光の狭間で翳りを造る。
 反射的に由良が右手に意識を集中させたのを見、ムジカは片眉を上げて拳銃を降ろした。銀の銃口は高度を下げ、今は由良の足先を見詰めている。鏡面の空と海の中で、拳銃の冷たい色さえも蒼く染まって見えた。
「暴くだけさ」
 鏡面の海、由良が視た“違和感”を。
 殺意に応えて呼び出した己のトラベルギアを見つめ、由良はムジカのろくでもない笑みと交互に見比べる。彼が自分に何をさせたいのか、何となく察しはついている。――正気か、と疑いの眼差しでぞろりと睨め上げても、男はただ飄と笑うだけだ。
「怖いか?」
「煩い」
 何を、かは言わせなかった。代わりに一歩、ムジカへと近付けば、足許を狙う銀の銃口も微かに照準をずらした。
「あんたはいつもそうだ。信頼しているといいながら俺を騙して利用する」
 片手に握る手斧を示して抗議しても、肩を竦めて受け流される。
「何だ、気にしていたのか」
「当り前だ」
 ムジカの気紛れな嘘にはいつも振り回される。この手斧にしても、今こうして防衛本能から自発的に呼び出させずとも、一言ギアを出せと言えば済む話ではないか。
「悪かった。ならもうしない」
「信じられるか」
 軽く言い切る男に呆れ、また一歩、一歩と近付く。角度を下げていく銃と、不思議そうに傾げられる首。手を伸ばせば容易くへし折れそうに細いそれを見つめながら、じわりと滲む殺意の矛先を変える。己の足許へ目を向ける。由良の陰鬱な双眸と、銀の拳銃、三つの銃口が同じ場所を狙っていた。
 たった一歩の距離間で、二人は相対する。
「大丈夫だ」
 由良の視線の意味を理解したのか、ムジカが笑って声をかけた。それを一瞥し、斧を握る手に力を籠める。
「おれが受け止めるから」
 視線の先に、鏡面の空の上で揺らぐムジカの貌がある。奇妙に浮かんで見える鏡像。行き場のない殺意を糧に、由良は斧を高く振り上げた。
 勢いのままに降ろしたその一瞬、声が聴こえる。ろくでもなく美しい、あの生命賛歌が。

 血のように赤い刃が、水面を断ち割り、浅い底へと突き刺さった。

 鋭い音を立てて鏡面に亀裂が走る。同じ場所を狙って銃弾が飛び込む。亀裂は大きく伸び、次第に蜘蛛の巣状に広がっていく。鏡面の空を侵食して、あとはもう、止められる術もない。
 罅割れた鏡面が、二人の立つ放射の中央から瓦解する。硝子の擦れ合うような不快で美しい音が鳴り響く。ぐらり、と傾いた由良の身体を、ムジカの伸ばした手が掴んだ。崩落する地面となだれ込む水に身体を取られそうになりながら、二人はそのまま急上昇していく。降り注ぐ水と欠片から目を護るために強く瞼を閉じた由良は、轟音が遥か下方まで遠退いてから、ようやく再び目を開いた。
 開けた視界に飛び込む光。
 鮮やかで淡いブルーと、彼を抱えるムジカの飄然とした笑み。
 その背後に、薄く白い破片が幾つも幾つも浮かんでいる。ムジカの背中を頂点として、巨大な二つの三角を描くそれは、いびつな翼だった。あの甲高い音を響かせながら緩やかに羽撃いて、ムジカの細い身体を支えている。
「下、視てみろ」
 促され、由良は大きく渦を描く海面に目を戻した。見る影もなく割られた地面の下、広く深い空間が姿を見せる。
「さっきから、音が聴こえていたんだ」
 波音とも違う、機械的に軋む音が。
 由良の眼が鏡の違和感を見抜いていたのと同じく、ムジカの耳は海の下の空間を聴き取っていたようだ。
 地表よりもだいぶ文明の発達した名残が遺された部屋。落ちてくる水に充たされようとしていながら、蒼く淡い光を燈して古代遺跡は稼働を続けていた。
 空の色よりも蒼い部屋の中央に、大きな物体が浮かんでいる。
 八面体の各面を蒼に、赤に、緑に、紫に、鮮やかな色に点滅させながら、天を目指す鋭角の頂点から光を放射させるそれは、一目では何であるか判別がつかない。
 その弱弱しい光が、陽光の下で霧散していきながら二人へと辿り着いた。ムジカの背を飾る白い翼が青く染まる。鏡面の海の残滓が羽撃きに散る。破片の翼が空に変わる。水飛沫を散らせ、上下からの光を乱反射させるそれは、あまりに美しく、あまりに目映すぎた。
 ひととき、それに目を奪われて、我に返った由良は眼下を見下ろし、絞り出すように唸った。
「……映写機か」
「ああ。あれで下から映像を映し出していたんだ。おれたちの立っていた地面いっぱいに」
 謎の八面体の正体。鏡面の海の真実。
 広い白のスクリーンにただ空の映像を延々と映し続ける、古代の映写機がそこに在る。
 鏡ではないからこそ、その映し出す情景は現在の空と食い違う事もある。古代の人間が何のためにこの空間を設置したかは定かではないにしても、今、それだけが判っていればいい、とムジカは鷹揚に言った。
 映す先を喪って尚、機械は健気に廻り続ける。
 はじけるような軽やかな笑みが、背後から響いた。

「わかっただろう?」

 意識の奥まで沁み込んでくるような声を聴きながら、由良は呆気に取られるしかなかった。
 ただひとつの《真実》などあり得ない。
 視る者によって、景色は如何様にも変化する。
 認識の差異を確かめる術はなく、ましてや多様な世界の人間が集う世界図書館の中ではそれぞれの真実は違って当たり前なのだ。誰にも強制はできない。

 ――その筈、だったのに。

 彼らの眼下に広がる光景は、まさしく《真実》でしかなかった。
 誰の目にも唯一と映る、鮮やかで圧倒的な光景。

「答えはいつも簡単で、そして一番美しい」

 ムジカ・アンジェロの、深く美しい声がソレを突き付ける。
 どう応えていいかも判らず、由良はただ、憮然と「降ろせ」とだけ答えた。

 <了>

クリエイターコメント二名様、オファーありがとうございました!
そしてぎりぎりまでお待たせしてしまい、申し訳ありません。

折角ですので、ノベルのタイトルとキャッチコピーを、由良様の関連ノベルに揃えさせていただきました。
資料として調べた写真だけでも、目が眩むような圧倒的な情景でした。ソレを踏まえながら描写をさせていただきましたが、PL様方の御希望どおりの一幕が描けていましたら幸いです。

今回は素敵な物語をお任せいただき、ありがとうございました。
それでは、御縁がありましたらまた違う物語をお聞かせくださいませ。
公開日時2013-03-06(水) 21:40

 

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