オープニング

「おかしくれなきゃ、仕事しないぞー!」
 元気よく仕事放棄発言をしたのは気がついたらあれこれと押し付けられて猫なのに荷馬車のごとく働かされる司書の黒猫にゃんこである。
 現在は絶賛冬毛に移行中で黒い猫の姿はまるで毛玉のようにもふもふふわふわのまんまるい状態である。
「えー、モフトピアで御菓子を食べる素敵な一日があるそーにゃーの。えっとね、壱番世界でいうところのハロウィンみたいな催し物で昼間はオバケになる用意したり、御菓子かくしたりするの。で、夜は御菓子を探すの」
 モフトピアの小さな浮島の一つ。
 そこでは毎年、大きな一本の樹に御菓子がいっぱい実る日があるのだ。
かぼちゃのパイ、色とりどりのキャンディ、可愛いハートのチョコレート、ふんわりドーナツ、クリームたっぷりのシュークリーム……
 不思議なことにその島ではその一日だけ、他の樹は御菓子をつけなくなるという。
 昼間はその樹から御菓子をとって、一つの袋につめる。袋には大樹の葉をひとつつけて思い思いにこっそりと島のどこかに隠しておくのだ。
 大樹の葉は夜になると淡く輝くので、それを頼りにみんなで探す、というのがこのお祭りのメイン。
 ただどこの誰かが言いだしたのか

 夜なら仮装をしよう!

 いつのころからかアニモフたちは夜に思い思いに仮装をするようになったのだ。
 三角帽子をかぶった魔法使い、包帯を巻いてミイラ、黒い羽をつけて悪魔などなど……仮装をして御菓子を探している間に誰かを見つけたら驚かせ合いっこをして、びっくりしても仲直りにハグをするというのが挨拶になる。

「たぶん、ここにきたロストナンバーたちがね、ハロウィンの知識を与えたのもあるんだと思うの。脅かすときは『御菓子くれなきゃハグするぞー』で、仲直りのはぐしあうの。そのとき御菓子をもっていたらあげたり、交換するのもいいねー」
 チケットをにゃんこから受け取ると
「でね」
 にまぁーとにゃんこは笑う
「にゃんこにも御菓子くれなきゃハグしちゃうにゃああああ! っーか、なんか居眠りしていたら仕事がたまってるしぃ!」
 ここ最近の忙しさにちょっとテンションが可笑しいにゃんこがしゅばぁ! そのもふもふな見た目に不似合なスピードで飛んでハグをしてきたのに御菓子を持ってないロストナンバーたちは猛ダッシュでモフトピアに逃げ出した。

品目シナリオ 管理番号3044
クリエイター北野東眞(wdpb9025)
クリエイターコメント ハロウィン忘れてないよ!(第一声)
 モフトピアでの幸せな御菓子ともふもふの抱擁の一日を過ごしてみませんか?

・昼のパート

■御菓子の準備をしましょう
大木に御菓子があるので、それをアニモフたちととって素敵に個性的にラッピングしてください、仕上げに葉っぱをつけてこっそりと隠しましょう。

■仮装の準備をしてください。
 さて、どんな仮装をしますか? またこの日のためにいろんなアニモフたちが集まっています。彼らの仮装を手伝ってあげてください。

 余裕がありましたらランタンの準備をするのかもいいかもしれません。アニモフたちが大きなかぽちゃを用意してます。

・夜パート

■御菓子くれなきゃハグするぞー(合言葉)
 ランタンをもって島の探索開始です。いっぱい隠れている御菓子を見つけてください。
 途中、他の人と遭遇した場合は『御菓子くれなきゃハグするぞー』を合言葉に脅かしあってください。
 どうやって相手を驚かせるのか、驚いたときの反応などお書きください。脅かしあいっこが終わりましたらハグで仲直りしましょう。……男とか女とか、種族の差なんて無視して、ね。(大切なことなので言っておく バクは愛だ)

 御菓子の交換とかもできます!

用意した御菓子が誰に届くか、驚かせる相手などは僭越ながらライターが神聖なるあみだで決定しようと思います。

参加者
マスカダイン・F・ 羽空 (cntd1431)コンダクター 男 20歳 旅人道化師
蜘蛛の魔女(cpvd2879)ツーリスト 女 11歳 魔女

ノベル

 ここはモフトピア。
 もふもふなアニモフたちの住む小さな小さな浮島のひとつ。今日は楽しいハロウィン。
 アニモフたちのご招待に喜んでやってきたのは楽しいことが大好きでいつもにこにこ笑顔を浮かべた道化師であるマスカダイン・F・ 羽空と真黒いドレスに大きくかさかさとよく動く蜘蛛の脚を持つ蜘蛛の魔女の二人。

「キキキキキ! 今日はお菓子が一杯食べられると聞いて思いっきりお腹を空かせてきてるわよ!」
 本日はおいしい御菓子をいっぱい食べれるということで朝からなーにも食べてない蜘蛛の魔女はすでに甘いかおりによだれをたれながさんばかりです。
 なんといっても食べることが大好きな大喰らいさん。覚醒理由もなんと毒の魔女を食べちゃったくらい。あるときはワームを食べて死にかけたりした素敵に無敵に食い意地がはっている、いえいえ、とっても食べることに冒険心があるお嬢さん。その見た目おっかなさにアニモフたちはきらきらとした目を向けてきます。
「お菓子いただいちゃうついでにアニモフも丸かじりに……な、なによ、そんな目で私を見るんじゃないわよ!」
 きらきらの視線にアニモフだってこっそりと食べてやろーと思っていた蜘蛛の魔女の心の底の可愛いものが実は好きだとか寂しがり屋だとかのピンクでキュートな心臓がくすぐれてしまいます。
「蜘蛛の魔女さん、今日は楽しもうよ! 食べちゃうのはだめだよー!」
 マスカダインが笑顔で声をかけます。
「ふ、ふん。しかたないわねー。やめといてあげるんだからね! ちょ、ちょっと、何触ってるのよ」
 すごいもふー。
 つんつんもふー
 ごわごわもふー
 羊さん、ねこさん、しろくまさん、うまさん、ちっちゃなアニモフたちは蜘蛛の魔女の背中にある立派な脚に興味津々です。
「もてもてだね! 魔女さん!」
「う、ううー、もう、もてもてでもうれしくないわよ! キー、私はおなかがへったの! さっさと樹に連れていきなさーい!」
 両手をあげて蜘蛛の魔女さんは叫びます。マスカダインはさっそくアニモフたちと仲良しな姿ににこにこです。

「ボク、この世界はまだ一回もきたことなかったんだよねー」
 もふー、もふー?
 海があおーいブルーインブルー、陰気なインヤンガイ、緑多いヴォロス……いろんなところにいったのに、こんな素敵な世界にこれてなかったなんてもったいない。ううん、もしかしたらこんな素敵なところだから最後にきてよかったのかもしれない。
ちっちゃなアニモフたちと両手を繋いで、みんなでとことこ。
 マスカダインははろうぃん、はろぅいんと楽しそうに歌うアニモフと歩いていきます。その後ろをアニモフたちにもてもての蜘蛛の魔女が彼らを背負って歩きます。
「キー! 私は乙女なのよ。どうしてあんたたちはひっつくのよー! おなかへったー!」

 ようやく目的の樹につくと、マスカダインも蜘蛛の魔女も首が痛くなることも構わず上を見ます。
 それはそれは立派な樹です。その太い枝にはドーナツ、チョコレート、パイと実がなっています。
「私の元いた世界には"火を吹く樹"や"硫酸を撒き散らす樹"なんてのがあったけど、さすがに御菓子のなる樹は初めてねぇ。本当に大丈夫なの? コレ」
「よーし!」
 マスカダインはギアから弾力性のあるグミ弾を地上に放ち、ひゅーん! 空に飛んで近くの枝に飛び乗ります。
 おおーとアニモフたちが声をあげます。
「負けてらんないわね!」
 ぐわっ! 蜘蛛の魔女は立派な脚を伸ばし、爪で幹をざくっと突き刺してまさに巨大蜘蛛のようにかさかさと登っていきます。その姿についうっかり大きくて黒くて……な生き物を考えたりはしません。

「いっぱい収穫していっぱいみつけて、みんながにこにこの楽しいお祭りなのね! お兄さんみんなの為にがんばるのねー!」
 マスカダインは両手にアニモフたちのための御菓子を大切に抱えて木の上をぴょんぴょんと飛び回ります。
 一方、蜘蛛の魔女は枝にのぼるとまずはドーナツを手にとると
「こーんなにあるんだったら、少し位はここで食べちゃってもいいよね?いいよね?」
 我慢できずにぱくり、あまく、頬がとろけちゃうような御菓子をもぐもぐしておなかを落ち着かせたあとはにやりと地上を見て笑いかけます。そこにいるちっちゃいなアニモフたちに手に取ったクルミパン、アップルパイ、――えい、えい、えい!
「キキキキキ! 蜘蛛の魔女さまのおめぐみよー!」
 御菓子の雨にアニモフたちはこっちー、こっちになげてーと声をあげます。

 樹からあらかた御菓子をとったマスカダインは地上に降りてアニモフたちに手渡します。
蜘蛛の魔女も投げ終わってあとは自分用とドーナツを三つほど手に持ってもぐもぐしています。
「御菓子、全部とるとさみしいのねー」
「そうかしらー? これが普通じゃないの?」
「んー、よし! ボク、ちょっといろいろとするのね! 蜘蛛の魔女さんはアニモフさんたちと用意、がんばってなのね! あとからボクも行くから!」
 アニモフと蜘蛛の魔女が不思議な顔をするのに、行って行ってーと背中を押して一人、樹の前に残ったマスカダインは腕まくりすると、再び樹に登り、ギアで樹の大きな葉っぱひとつ、ひとつにある魔法をかけはじめました。

 さて、マスカダインが何か不思議なことをしている間に蜘蛛の魔女はアニモフたちと仮装や御菓子を隠したりの準備を開始します。
「ふふーん、私はこう見えても本場の魔女だからね。もちろんハロウィィ(ここに腹の底からの気合いをこめて、魔女らしく気高い声で!)ーンに関しては超詳しいわよ。なんたって私は魔女だし! 大切なことだから二度いったわよ!」
 その片手には「蜘蛛でもわかるハロウィン大百科」という本が握られていますが、アニモフたちには幸いにも見えていません。よかったね。
「私のおすすめは断然、魔女ね! いい、えっと、この本には……黒いドレスに、黒い三角帽でしょ? んで、箒!」
 蜘蛛の魔女はちらちらと本を盗み見ながら力説する魔女さんスタイルにアニモフたちは小道具の用意して、きらきらとした目を向けてきます。
 一生懸命本を読んでいた蜘蛛の魔女さんは用意された仮装道具を見て
「しっかし、古臭い格好ねぇ。今時こんな格好したマヌケな魔女なんていないわよ」
 小さな声でぷっと笑います。ま、アニモフ風情ならこういう恰好もいいかもね。むしろ、お似合い? キキ!
「って、な、なによ、あんたたち」
 まじょさんだしー
 ぜひきてほしいもふ
「な、なに! こ、この私がこんな古風な恰好を!? わ、私みたいな立派な魔女はね、こんなださいかっこうはって、ちょっと、あ、あんたたち、キキキ!」
 蜘蛛の魔女をアニモフたちはわぁと取り囲み、襲い掛かります。蜘蛛の脚をじたばたして抵抗するも虚しく、五分後――立派な古風スタイルになってしまった蜘蛛の魔女の完成です。
「う、うう。この私ともあろうものが! くー、けど、これは、これで箒にのって空とか飛んじゃうとか。箒にまたがって、びゅーん! 蜘蛛の魔女さまよー!とかとか」
「ただいまー、わー、魔女さんが本物の魔女さんだぁ!」
 なんとも素敵に狙いすましたタイミングで戻ってきたマスカダインに蜘蛛の魔女は可憐な悲鳴をあげて蜘蛛の脚でぶんなぐります。
「えええ、なんでぇ!」
「うっさーい! みるなぁ!」

 そのあとマスカダインと蜘蛛の魔女は協力して御菓子のラッピングを開始しました。
 器用なマスカダインは銀紙できれいに御菓子をつつみこんで、あっという間にハロウィン用の御菓子を五個も用意しましたが、蜘蛛の魔女は一個の御菓子を包むのも一苦労です。なんといっても普段食べる専門である乙女はこういう紙類をびりびりに破くことはあっても包むなんてしないからです。
「もう、ちまちました作業って嫌いなのよね! マスカダイン、これはあんたに任せた!」
 ぐしゃぐしゃのラッピング出来なかったものをマスカダインに押し付けて蜘蛛の魔女はつんとそっぽう向きます。
「えー、どうするのー」
「私は……いーのよ。ほ、ほら、こいつらに仮装のなんたるかを教えなくちゃだめなんだからね!」
「仮装かー。ボクは、もうこのかっこうが仮装だからいーんだよ。だって、ボク、道化師だしー。けど、魔女だから魔女の仮装するの?」
「キキ!!」
 思いっきり蜘蛛の脚で顔をひっかかれたマスカダインであった。

 そんなこんなで楽しい準備が終わり、島に夜がやってきました。
「あいつ、どこにいったのかしらー。もうはじまっちゃうのに!」
 蜘蛛の魔女さんはだんだんだんと地面を蹴って周りを見ます。
 用意した御菓子をもって森にはいったきり、マスカダインが帰ってこないのです。
「もう、もう! あいつたら! 御菓子隠すのにどれだけ時間かかってるのよ!」
 モフトピアは危険がないことで有名です。
 だから心配はしていません。しかし。
「はっ、あいつってば、もしかしておいしい御菓子を見つけたから独り占めしてるのかしら」
そんな蜘蛛の魔女じゃないんだから
「それともハロウィンの御菓子を独り占めとか? くぅー。私の御菓子を!」
 だから蜘蛛の魔女じゃないんだから、それにあなたの御菓子じゃないですよー。と思わずつっこみを入れる人間が誰もいないので蜘蛛の魔女の妄想は大暴走を開始した。食べ物に関してはとっても心が狭いのです。
「キー! 許さないんだからね! ふ、ふふふ。いいこと、今宵の私は魔女のなかの魔女なんだからね!」
 仮装したアニモフたちはきょとんとした顔で蜘蛛の魔女を見上げます。
 もふー?
 なにもふー?
「さぁ! あんたらの持ってるお菓子をよこしなさい! さもなくば……この蜘蛛の魔女様の死の抱擁をじっくり味わう事になるわよ!」
 ぎらーん!
 大きな脚を最大限に伸ばして、爪は夜空の輝く星の光を受けて妖しくきらり! 蜘蛛の魔女はアニモフたちを見下ろします。
 ちっちゃなアニモフたちは再びきょとーんとした顔をしますがくわぁ! と牙まで出して怖い顔をする蜘蛛の魔女さんに大興奮。
 きゃー
 こわいもふー
 おそわれるもふー
 にげるもふー!
 それぞれ作ったハート型や星型のかぼちゃのランタンを揺らして森のなかに逃げていきます。そのあとを蜘蛛の魔女は昼間の時間を使って一生懸命作った蜘蛛の穴をあけたランタンを持って駆けて行きます。
「おまちー!」

 すー、ぴー。
 すー、ぴー。
 ふわふわの草のなかでマスカダインは横になってすやすやと眠っていました。
実は昼間の準備にテンションをあげて、がんばりすぎて疲れ果てて、御菓子をすべて隠してしまうと睡魔に襲われて、そのままぱたりと眠ってしまったのです。
「んー、んん、おかしー」
 マスカダインは楽しい楽しいハロウィンの大成功したことを夢で見ていました
 そこへ
 ふ、ふふふふ~
 なにやら妖しすぎる笑い声をあげた蜘蛛の魔女が近づいてきました。
「私の世界じゃハロウィンはお菓子を奪い合う為に殺し合いをするお祭だからね。さぁ~命が惜しければお菓子をよこせ~!」
 自慢の蜘蛛の脚でがっちり抱きしめてしまう気まんまんです。
 と
 もにゅっとなにかを踏んづけた。
「へ」
「ふぇ、いたたたた! いたのねー」
「きゃー!」
 足を踏まれて勢いよく起きるマスカダイン。それにびっくり仰天して転げてしまう蜘蛛の魔女。
 二人はもつれ合い
「あいたた、って、え」
 蜘蛛の魔女は硬直しました。それもそうです、なんと足を大きくあげてしまっている、その真ん中に
「んん、いたたなのねー。あれ? 真っ白い、これは」
 マスカダインの顔。
「いゃああああああ! なにすのんよー!」
 ふみふみふみふみふ。
 蜘蛛の魔女は乙女らしい悲鳴をあげて蜘蛛の脚でマスカダインの頭を踏みつけました。


「うう、痛いのね」
 しょんぼりとするマスカダインにぷんすこしている蜘蛛の魔女は腰に手を当てて真っ赤になって睨みます。
「うっさーい、あんたは私の、す、スカートのなかを見たんだからね! さぁ、はやく御菓子をよこしなさい! ハグもなしなんだからね」
「うう。ひどい、魔女さん」
「ふん!」
「あ、けど、みてみて」
 マスカダインがその現象に気がつきました。
 ほんわかと森のなかが明るい光に包まれています。
 ちいちな、ちいさなハロウィンのあかり。
 空もまた灯りに満ちています。
 色とりどりの星と月が地上を優しく照らしています。
「すごいのねー。ふわふわ雲の地面もぴかぴか星空で、お空もお星さまで、宇宙のまんなかなのね! そだ、こっち、こっち!」
「え、ちょ、なによー!」
 マスカダインは昼間の仕掛けがうまく作用しているように祈りながら蜘蛛の魔女の手をとって走り出します。
 そして昼間に御菓子をとった樹のところまできました。
「わぁ!」
 蜘蛛の魔女が感嘆の声を漏らします。
「すごいのねー!」
 御菓子がなくなった樹は今、なんときらきらと色鮮やかに輝いていました。
 マスカダインが昼間のうちにギアでいくつもの色つきキャンディを生み出して、それを葉っぱの後ろに隠しておいたのです。
 赤、青、黄……紫、緑、橙……黒、白、茶……
 思いつく限りの色の輝きを浮かべる樹はさながら歌っているようです。
風が吹くたびに、葉がさらさらと揺れて、色が瞬いて。
「きれーじゃない。あんた、なかなかやるじゃない!」
「えへへ! 樹さんも一緒に仮装なのね! びっくり成功ならみんなでハグなのねー」
 マスカダインは樹に飛びついてハグをすると、ことんとその頭に何かが落ちてきました。見ると、誰かが隠した御菓子の包み。
「御菓子もらったのねー!」
「ふーん、しかたないわねー。私からもあげるわよ、こんなきれーなのみたし」
「魔女さん……! なら御菓子くれなきゃはぐするぞー」
「ふ、ふふ、この蜘蛛の魔女さまにハグですって! 百万年はやーいわよ。蜘蛛の脚のハグを受けとりなさーい!」
 マスカダインと蜘蛛の魔女は仲良くハグをしあって、御菓子を交換しました。
 そうしていると樹の美しさにアニモフたちが集まってきます。
「みんなー、ちょっと早いけど、しってるー? きれいな樹の下ではね、みんなで御馳走をたべるんだよー!」
 マスカダインはアニモフたちに新しい知識を与えつつ、輝く樹の下で御菓子を持ち寄ってハグをしながら食べ始めるのでした。
 たのしいたのしい、素敵な一日をありがとうの気持ちをこめて、ハグをして。

 御菓子をいただきまーす!

クリエイターコメント 参加、ありがとうございました。

 少しでも楽しんでいただければ幸いです
 素敵な思い出をありがとうございます
公開日時2013-11-26(火) 22:00

 

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