オープニング

約2000年前 惑星ラエリット、人口問題により植民可能惑星探索開始
約1800年前 植民可能惑星発見 コールドスリープによる移民開始
約1750年前 不可解な通信の後移民団と音信不通に
約1600年前 大天災によりラエリット地上部がほぼ壊滅 先進技術の大半が失われる
約1000年前 地下大鉄道完成により世界各国の地下都市が繋がれる 対フォールス国際機関AFO設立
約200年前 先史文明の一部解析に成功 ORA運用可能に
約150年前 量産型RAロールアウト
約130年前 地上奪還作戦開始
現在 地上6割方奪還 但し居住は不可能


 世界図書館のホールの一角。机の上に置かれた映像端末には謎の年表が表示されていた。それは現在発見されているどの世界にも該当せず、耳慣れない単語も混ざっている。
 程なく端末の持ち主であるリクレカは、いつもより多めの資料を机に置きながら集まったロストナンバー達に口を開いた。
「例えば、それは新世界」
 そして、新たに発見された世界の名が告げられる。
「世界名は『硝煙の風・ラエリタム』。文化生活圏である惑星ラエリットに赴き、世界計の破片の回収及び現地情報の収集をお願いします」
 まずは世界概要をとテーブルに資料が広げられる。ラエリタムに関しては図書館の把握している限りでは出身者が見つからなかったが、最近保護したねこぶた族のリッドが書いていた物語が実はラエリタムの事だと判明したので資料はそれに基づいて作られた。


 硝煙の風・ラエリタム。一言で説明するならば空からの厄災と戦っている世界である。
 かつては高度な技術により繁栄していた惑星ラエリットだが、約1600年前に「大天災」と呼ばれる隕石群と謎の巨大生物群の襲来により多くの技術と共に地上部が壊滅。「フォールス」と名付けられたそれらから地下に逃れた人々は、長い年月を掛け少しずつ力を蓄え、ようやく生物型フォールスから地上を取り返す戦いにまでこぎつけたのが約150年前のこと。
 長く激しい地上戦により現在は6割ほどを奪還しているが、空からの増援もあり状況は予断を許さないため再び地上で生活できる目処は未だ立っていない。
 技術レベルは先史文明には及ばないものの壱番世界よりは進んでおり、また先史文明の解析によりオーバーテクノロジーとも言えるような技術も散見される。例えば人工筋肉や大容量バッテリーを使用したRAことラエリットの人型陸戦兵器ラエリットアームは、高出力炉や光学兵器など運用こそ出来るものの未だ再現不可能な技術が満載されたORAこと発掘兵器オリジナルラエリットアームを現行技術で再現した劣化量産型だったりする。
 階層位置はマイナス中層。カンダータとの共通点が多いが、先史文明に関してはブルーインブルーの遺跡に近い部分もあるかもしれない。


「予言には3つの事象が示されました。順に説明します」
 ざっと資料を読み終えた所でリクレカは説明を再開した。
「まず世界計の破片ですが、ラエリット地上軍がRAにて回収。厳重な封印が施された上で現在はヴェルナシティのAFO支部に保管されています」
 そのため今のところ現地の生物と融合するという事態には陥っていないらしい。回収自体は現地機関の信用を得られれば難しくないだろうとのことだ。先だって連絡は取ってあるが、実際どうなるかは行ってみないとわからない。
「皆様にはヴェルナに赴き現地機関に接触してもらうことになります。あちらも未知の物質に戸惑っているようなので回収だけならすぐに応じてもらえるかもしれません」
 とはいえせっかくの新世界、出来れば色々と知りたいところでもある。
「次に、皆様の訪問から程なく上空にフォールスが現れます」
 それは隕石に偽装した降下カプセルとそれに収納されている巨大獣4体で構成され、巨大獣は翼とブースターで空を舞いながらラエリット防空軍と交戦することになる。映像端末に映し出された生物型フォールスはケンタウロスの竜バージョンよろしく四足竜の首の部分に竜人の上半身が付いている。現地戦力だけでも地下侵入を許すことはまずないものの、防空軍は結構な被害を受ける事になる。
 ちなみに現地戦力は先述のRAの他は各種装甲車両や航空機など壱番世界でもお馴染みの兵器群だ。戦闘能力の差を数でカバーしているが、それ故に戦闘毎の被害も少なくない。
 現地戦力だけでもどうにか対処できるので協力するかどうかは自由だが、共同戦線で現地軍の被害を抑えられれば信頼も得やすいかもしれない。
「最後に、ラエリタムは何らかの形でファージの侵略を受けています」
 ファージの侵略と言われ、ロストナンバー達がざわめいた。
「詳細は現時点では不明です。しかしながら放置すれば遠くない将来に危機的状況に陥る可能性が高い、と出ました」
 となると情報収集も非常に重要となる。もちろん現地の人々はファージを知らないので、得られた情報から推測したりする必要があるだろう。怪しいのは、やはりフォールスか。
「対フォールス戦に参加しない限り特に危険はないはずです。ファージに関してはこちらでも調査を継続しますが、現地情報の有無は予言にも影響しますので」
 なのでどうかよろしくお願いしますと、リクレカはチケットを取り出した。ちなみに案内役としてリッドも同行することは決定していた。



 人気のない軍用の特別路線に見知らぬ列車が現れ、ホームに影を吐き出した。
「各種センサー異常なし、特に怪しい様子は見受けられません」
 ホームに入ったロストレイルをモニターに大写しにしながら、オペレーターは告げた。
「見たことのない車両だな。先史文明の遺産か?」
「外装だけでは何とも……情報通りなら把握している範囲で一致するものはないかと」
 司令官の問いに技師が答える。
 AFOヴェルナ支部ブリーフィングルーム。ロストナンバーとの対談が行われる予定の部屋では、数名の人物がモニターを見ながら会話していた。
『大佐、手はず通りブリーフィングルームに案内でいいですか?』
「ああ――いや、ちょっと待て」
 司令官である大佐がホームの下士官と連絡を取り合っている最中に、突如基地全体に警報が鳴り響いた。
「ポイントは」
「予測ルート出します」
 モニターがロストレイルから落下物の軌道計算図に切り替わる。
「近いな……LSAM攻撃開始、各員出撃準備」
 基地内が慌ただしくなる中、モニターには複数の画面が映し出される。大型対空弾頭が気圏外からの降下物に殺到すると、その周辺に火線が走った。
「動体反応確認、生物型です。推定4」
「対空機動戦用意、5分で出せ」
 生物型フォールスは既にミサイルの殺到する降下ポッドを離れ各自降下している。予想接触エリアは中空域と出された。
「しかし、このタイミングでの襲撃……大丈夫なのでしょうか」
 一通りの指示を終えた大佐に、副官がコーヒーを差し出しながら不安を口にした。
「懸念はあるが……対話可能なフォールスの事例はなかったな?」
「把握している範囲では」
「ならば接触する価値はある。ORAを出す事態にならないことを祈ろう」
 今回の対談の設定にあたり、AFO側は表向き友好な接触を図りつつ最悪の事態も想定しORAの使用許可も出していた。現ラエリットの最強兵器は味方の不安をある程度払拭したし、ORAでも対処不能な事態が起きたなら早急に対策を検討する必要がある。もちろんAFO側もそのような事態は望んでいないが、空からの厄災と戦う世界は未知の存在に対する警戒心が強かった。

品目シナリオ 管理番号2588
クリエイター水華 月夜(wwyb6205)
クリエイターコメントこんにちは、水華です。今回はなんと新世界への案内です。
SF風味ではありますが書き手が私ですしSFっぽい何か止まりになりそうな気もします。
専門知識は特に無くても大丈夫なようにするつもりでいますのでお付き合い頂ければ幸いです。
あ、リッドの物語と内容は一致してますが現地の人々はふわもこじゃなく普通の人間です。

まあそのあたりはおいといて、今回のポイントは以下の3つになります。
・世界計の破片の回収
・襲来したフォールスへの対処
・ラエリタムについての情報収集(特にファージに関して)

世界計の回収は、単純にAFOから破片を渡す相手として信用を得られれば大丈夫です。
初対面になりますがよほど変なことをしない限りは大丈夫だと思います。
一応軍組織なのであまりにフリーダムな行動を取ると嫌われるかもしれないですが。

フォールス戦への参加は自由意思になります。参加してもしなくても構いません。
参加する場合、よほど時間がかからない限り空中戦になります。
飛行能力は各自で用意しても良いですし、補助が必要なら無名NPCにでもやらせます。
降下ポッドはOPの対空弾頭で処理されていますので生物型4体が相手になります。
なお、フォールスに関して以下の内容は現地到着後に入手することになります。

・生物型フォールス
生物型は基本的に指揮官タイプ1体と兵士タイプの組み合わせで降りてきます。
見た目は巨大モンスターですが武装にメカ物が入っています。
スーパーロボット作品の敵メカが生物化したようなイメージです。
指揮官タイプの方が多少強いですが外見だけでは判断が付けにくいのでご注意下さい。
ちなみに指揮官型と兵士型は倒されたときの反応が違います。
一般生物と同じような兵士型に対し、指揮官型は溶けて消えてしまうとか……。
なお戦闘能力は強い順にORA≒フォールス>RA>その他兵器群になります。

・今回のフォールス
外見はOPにあるとおりで、頭頂高20m前後です。
翼の他、両肩のブースターで高速移動も可能です。
攻撃手段は40mmアームドガトリング(右腕)、ビームサーベル、火炎放射(口)、尻尾、ミサイルランチャー(下半身に内蔵)です。
指揮官タイプに限り身体の各所が伸びます。
現地兵器はORAを除き2~3発で沈むと考えて下さい。
実は今回のフォールスはORAが出るとあっさり片付くのですが、運用上の事情により初期段階では出撃しません。

情報収集はファージ関連が主になると思いますが、現地側はファージを知らないので質問方法は上手く考えて下さい。
せっかくの新世界ですし、その他気になることを聞いてみるのもいいでしょう。


さりげなく今後の展開を暗示するキーワードもあったりしますので時間に余裕があれば妄想で楽しんでみて下さいませ。
それでは、皆様のご参加お待ちしています。

参加者
ジューン(cbhx5705)ツーリスト その他 24歳 乳母
ふさふさ(ccvy5904)ツーリスト 男 4歳 天才物理学犬
ゼノ・ソブレロ(cuvf2208)ツーリスト 男 18歳 (マッド)メカニック
エータ(chxm4071)ツーリスト その他 55歳 サーチャー

ノベル

「取り込み中で済まない。AFOヴェルナ支部総責任者のアーティ・リンドバーグだ」
 地下駅のホームからブリーフィングルームに案内された一行は、ひとまず適当な席につき互いの自己紹介をすることにした。リンドバーグ大佐は戦闘指揮もあり立ちっぱなしだが、こういう状況だからとひとまず気にしないことになった。
「世界図書館所属、ゼノ・ソブレロッス」
「わぅふ、わふぅ(私はふさふさです)」
「はじめまして、ワタシはヘータ。よろしくね」
 ヘータにとって、知ることはすべからく善である。今回はお互いがお互いを知らない状態なのもあって、この世界を知るのは勿論自分達のことも積極的に知ってもらうつもりでいる。
「ジューンと申します。こちらの方はふさふささんです。世界計の破片を受け取りに参りました」
「ああ、そう聞いている」
 ジューンはふさふさの紹介もしつつしっかりと用件も伝えた。今回の主目的でもあり、うっかり流されては大事である。
 リッドも自己紹介をして、AFO側も大佐以下軍人や学者が一通り自己紹介を済ませる。が、大佐はその間もオペレーターとやり取りしたりと忙しそうである。ロストナンバー達もモニター画面を見てみれば、地対空兵装のRAや対空自走砲、対空砲台等が上空に火線を引いて、戦闘機がフォールス達にヒット&アウェイを仕掛けている。空中戦の画面を見て改めて感じるのがそのサイズ差、まるでマンモスに群がる人間のようである。
「リンドバーグ大佐、あれは?」
「ああ、おそらくリーダータイプだな」
 フォールスの1体が足をゴムのように伸ばして戦闘機を蹴落とし、尻尾を伸ばして別の戦闘機を絡め取り粉砕するのを見てジューンが訊ねた。一見同じような外見で、しかし1体だけ特異な特性を持っていること、加えてリーダーと言うことは他の3体を制御しているのだろう。これらの特徴は、ファージと共通してはいないだろうか。
 となると、モニター越しに見るだけではなく実際に戦ってみた方がいいかもしれない。どちらにしろ戦闘が終わらなくては満足に対談も出来ないだろうし、対フォールス戦に協力することは現地の信頼を得ることにも繋がりそうだ。
「大佐、もし宜しければ私達も戦列に加えて頂けないでしょうか」
「ん? 申し出は嬉しいが、客人にわざわざ出て貰うほどでは――」
「いえ、私達の敵に世界を侵し作り替えるモノが居るのですが、あの指揮官型にそれが取り憑いているかもしれないのです」
 ですから確認を兼ねて、とのジューンの言にゼノが加わる。
「それに世界計の破片は生物と融合して暴走した事例が幾つもあるッスよ。フォールスがそうなったらお互いヤバイと思うッス」
「ふむ……ならばこちらからも協力を願いたい。が、少し条件を付けさせてくれ。オペレーター、ナガセ中尉と繋いでくれ」
 2人の協力の申し出に、大佐は少し悩んでから条件付で応じることにした。その条件とは、ヴェルナ支部のORAギルメットの同行だった。

「いいのですか?」
「ポジティブな運用だ、問題なかろう。それに――」
 一時的にロストナンバーが退室したブリーフィングルームで、副官の不安に大佐が答えていた。
 大佐がORA出撃に踏み切ったのは、客人であるロストナンバー達の護衛や監視だけでなくある種のパフォーマンスの意味合いもあった。先方もある程度フォールスのことを知っている上で参戦を申し出た以上、戦闘に自信があると予想される。こちらも相応に力を見せておかないと後の対談で不利を被る可能性も考えられたのだ。


「わふっ、わふぅ」
「良ければこれをフォールスに取り付けてくれないかな?」
 地上へのゲートにワイルドカードを装着して現れたゼノは、ふさふさのギアとヘータのトレーサーを預かった。よく見るとふさふさはモノクル型網膜投影ディスプレイを付けているので、ただの犬のフリをするための欺瞞なのかもしれない。
 今回のワイルドカードは背中と肩にブースターを追加した高機動戦仕様だ。機体サイズは頭頂高1.7mと5~10m級のRAから比べるとかなり小さく、武装もハンドウェポン2丁と少々心許ない。トレーサーのお礼にヘータに強化してもらえたが、どちらかというとテクニックでカバーするつもりなのだろう。色々影響を受けたのか壱番世界のゲームで見たことあるようなあれやこれやが各所に見受けられる。
「ゲート開きます、ご武運を」
 パワードスーツに身を包んだゼノは地上へと躍り出ると、そのまま空中へと舞い上がった。
「なっ、飛べるのか!?」
 ワイルドカードが飛んだことにゲートの兵達が驚いた。ラエリットの現有技術で飛行可能なものは航空機やヘリなどに限られる。当然RAも飛べないので降下中のフォールスに対しては補助火力止まりで、例外的に飛行可能なORAは先史文明の遺産だ。
 パワードスーツでの飛行。それだけでラエリットの人達には十分驚きだった。

 一方、ジューンはORAの格納庫を訪れていた。彼女は重砲で自身を撃ち出す事による突貫を提案したのだが、残念ながら現地に条件の合う重砲がなかったのだ。代わりにORAで戦闘高度まで上げてもらうことになった。
 ORAの頭頂高は約18mで機体サイズはフォールス達に近い。装備は頭部の60mmガトリング砲に、現有技術では再現不可能なビームサーベルとビームガンも携行している。
 既に出撃準備は整っているのか、カタパルトのすぐ側で待機していたORAはジューンの姿を見ると片膝を付いて左掌を差しだした。促されるままに乗り、ORAが体を起こすのに合わせて上昇しながら戦闘コードを解除する。
「本件を特記事項Ω軍属、サイドB2連盟未加盟星系・現地主権国家所属軍からの要請による未確認生物との交戦及び拠点防衛に該当すると認定。リミッターオフ、未確認生物に対する殺傷コード解除、事件解決優先コードB1及びB6、保安部提出記録収集開始」
 少しの間歩行に合わせた振動に揺られ、カタパルトに着いたのか止まった。
『出撃します。しっかり掴まっていてください』
「了解しました」
『射出カウントダウン。3、2、1、グッドラック!』
 データリンクで回線を開き、パイロットのナガセ中尉とのやり取りの後管制室からのカウントダウンに体制を整える。強制的に加速された機体は崖の中腹から飛び出し、そのまま機体のバックパックで急上昇をかけた。

 一足先に戦闘高度に達したゼノはアサルトライフルで弾幕を張りながらフォールス達と対峙していた。
「予想はしていたけど固いッスね」
 貫通弾を装填してヘータからトレーサー取り付けのお礼に威力強化も受けているものの、相手の表皮が分厚いのか図体が大きいからか致命傷にはなっていないようだ。まるで某スーパー系の敵メカだ、なんか上半身だけリアル系っぽいが。うるさい小蝿を払うかのようにフォールスは対空ミサイルを撃ち払いながら、ミサイルや尻尾などでゼノや航空部隊に応戦している。
「おっと、これも受け取るッスよ」
 撃ち漏らしたミサイルをギリギリまで引きつけてから急加速で回避し、お礼とばかりにヘータのトレーサーを投げつける。的が巨大なので外しようがなかった。
 程なくして、フォールスの1体がミサイルの集中攻撃に抗しきれず直撃を7発ほど食らって墜落していった。事前の情報通り数で埋めてどうにか対抗できるようだが、相手の一撃が重いらしくフォールスのミサイルや尻尾攻撃を食らった戦闘機はすぐに戦域を離脱している。特に指揮官型のミサイルは当たり所が悪いと無傷でも一撃で落とされる場面もあった。低空の落下傘の数から見て、落とされた機体は他にもあるのだろう。
(わざわざ出てきたからには、これ以上やらせないッス)
 幸い運動性では分がある。ゼノは変則機動でフォールスを攪乱しながら、真正面へと回り込んだ。張り続ける弾幕に混ざって、フォールスの肩をめがけてふさふさのギアも撃ち出された。

「落ちてくるぞ、総員退避ーっ」
 地対空部隊の一角が攻撃を一時中止して散開した。撃墜されたフォールスはそれ自体がちょっとした質量爆弾でもある。死体でも直撃したらひとたまりもなく、地上設備を設けられない理由の一つがコレだったりする。
 戦闘は得意でないからと地上の生物調査をしていたふさふさとヘータも慌てて逃げ出した。ちなみに地上の生物は背の低い草や小動物がメインで、植物は草はあっても木は極端に少なく、動物は地中に潜れるものばかりだった。鳥が見られないのは餌となる食べ物がないからだろうか。
 程なく、撃墜されたフォールスが地面に叩き付けられた。表皮の堅さのおかげかグロテスクな状態にはならず、砂埃が晴れた落下地点には比較的原形を留めたままのフォールスの死体が転がっていた。2人にとっては格好の調査対象である。
(敵性宇宙生命体も機械を使っているのは興味深いですね。対話不能との情報でしたが、人造生命体と言うことでしょうか)
 ヘータがトレーサーからの情報に加え直接触れることによってフォールスの構成情報などを得て、ふさふさがそれを受け取って解析していく。調査解析の面ではこの2人はかなり相性がいいかもしれない。
(ふむ、これは)
 もちろん上空の戦闘も忘れていない。ふさふさはゼノに預けたギアを戦闘中のフォールスの肩ブースターに取り付かせた。

「貰ったッス」
 ふさふさのギアを肩に受けたフォールスは、片方のブースターに不調を起こして推力バランスを崩して横に1回転した。どうやらふさふさのギアが直接ジャミングをかけたらしい。正面のゼノを丸焼きにしようとしたフォールスは口を半開きにしたままバランスを整え、再度火炎放射を仕掛けようとしたその口にハンドガンをしこたま撃ち込まれた。撃ち出された炸裂弾は火炎放射のためのガスを引火させ、喉を閉じるのが遅れたフォールスはそのまま体内の可燃液まで炎の侵入を許してしまい体内から燃え上がった。
「グオアァァァァッ!」
「ふっ、外が固くても中が柔らかいのはお約束ッス」
 柔らかいというより火炎放射能力を逆手に取られて自爆したようなものだが、細かいことは気にしない。要は倒せればいいのだ。
 炎を噴き出しながら落下していくフォールスは体内の圧力上昇に耐えかねたのか空中で爆散した。
「さあ、どんどん行くッスよー」

 ジューンを掌に乗せたORAは大した時間もかけず戦闘高度に達した。昼間の空に浮かぶ白い天体はラエリットの衛星イータムだ。
「ナガセ中尉、敵指揮官型の上半身と胴体に穴を開けられますか? 可能なら私の両腕に収まる範囲で」
『そこまで細かくはちょっと難しいかもしれませんね……おっと』
 伸びてくる尻尾や足をORAのビームサーベルで切り落としながら、通信会話をする2人。
『ガトリング砲を掃射してみます。上手く開いたら御の字と言うことで』
「ではそれでお願いします」
 突貫できたなら自身をめり込ませればいいと考えていたジューンだが、ヘータの情報から見てどちらにしろそれは難しそうだった。フォールス、特に指揮官型の外皮強度は並の戦車の倍程度もあったのだ。
(人型はあくまで頭部、心臓は胴の前方ですか)
 ただ、上空からの襲撃なので撃ち出す場合と違い背中に取り付ける。フォールスの攻撃能力は前面と後方に集中しているので付け入る隙はあるはずだ。
(炭化させるか、あるいは可燃液を爆発させるか……この文明圏なら多少無茶しても修理してもらえるでしょう)
 ジューンは掌から身を乗り出し、眼下の指揮官型フォールスを見つめる。
『ガトリング行きます』
 中尉がそう言うとORAの頭部から60mm弾が連射される。滝のような勢いで繋がった発射音が指揮官型の背中に無数の小さな穴を開けたのを確認して、ジューンは掌から飛び降りた。
「援護願います」
『はいっ。航空隊、推定EMP圏内から脱出を』
『了解っ』
 ジューンを取り付かせまいと伸びてくる無数の尻尾――何度も切り落とされ再生したソレは無数の触手と化していた――をORAのビームガンがまとめて焼き払う。
「援護するッス」
 駆けつけたゼノも正面から貫通弾を浴びせかけ、指揮官型の注意をジューンから逸らす。味方の援護もあり指揮官型の背中に着地したジューンは、そのまま動体前部の人型の付け根へと駆ける。そうはさせじと普通の生物ではあり得ない身体のひねり方をした指揮官型は口を開いた。
「そうはさせないッスよ」
 曲芸的な飛行でその正面に逆さまに現れたゼノはハンドガンを撃ち込む。慌てて口を閉じた指揮官型だが炸裂弾が可燃ガスと共に口内で炸裂し人型部分の頭部が吹き飛んだ。
 視界を殺された指揮官型は感触や振動だけを頼りに残った武器を滅茶苦茶に振り回した。特に背中に取り付いているジューンは集中的に狙われたが、ゼノの炸裂弾やORAのビームサーベルが攻撃部位の付け根を狙い続けて的を絞らせなかった。
「ここと、ここ。これで」
 上手いこと空いていた2つの穴に腕を突っ込んだジューンは、そのまま最大出力の電撃を指揮官型の体内に撃ち込んだ。
(くっ、しぶとい。ですがまだっ)
 他のフォールスよりタフで再生能力も持つ指揮官型は、ジューンが発生させた電熱空間の中でもなおのたうち回って電撃から逃れようとした。しかしこの期に及んでそれは最後のあがきに等しかった。
 ふさふさのギアが飛来して指揮官型の機械部分を狂わせる。ゼノは予備弾倉を手榴弾よろしく投げつけた。電熱で焼かれた弾薬は融解しながら指揮官型に付着し表面を焼き、爆削してゆく。そしてついに。
『高エネルギー反応、爆発します。皆様離脱を』
 ORAの外部スピーカーが叫びを上げる。ゼノは即座に離脱するがジューンの動きは鈍い。長時間の電熱攻撃は自身にも無視できないダメージを与えたようだ。
『ジューンさんっ』
 ナガセ中尉は電熱空間が消えると同時に指揮官型に突撃し、ジューンを右手で掴むと左掌に乗せてそのままバーニア全開で離脱した。直後に指揮官型は爆散し、機械部分は砕け散って落下したが肉片は周囲を漂いながら溶けるように消滅していった。
「消滅……やはり、あれは……」
『ジューンさん、無事ですか』
「ええ、ありがとうございます」
『あまり無茶しないでください。こちらの心臓に悪いです』
「ですが、私はアンドロイドで、人間の皆様のために身を投げ出すのは……」
『私達にとってはその前にお客様です。何かあったら責任とか問われますよ』
「そう、ですね……」
 やはり相当の負荷があったのだろう。ジューンは僅かに微笑むと、フォールスの最後の1体が明らかに動きが悪くなっているのを確認しながら眠るように沈黙した。
 その最後の1体は指揮官型の喪失に混乱でもしているのか、周囲から襲い来るラエリット防空軍に場当たり的な反撃を繰り返すばかりだった。そしてORAからのビームガン2発であっけなく沈黙した。

(ふむ、なるほど、これはこれは)
 モノクル型ディスプレイで戦闘終了を確認したふさふさは、ギアを呼び戻しながらこれまでの調査結果を脳内でまとめていた。
 フォールスの生物部分は、各構成要素は強いて言えば爬虫類に近かったが現地生物と特に近いとは言い難かった。機械部分も現有技術とは近い部分もあるものの違いが多かったが、ORAとは共通する部分が多いように見られる。通信プロトコルも調べようとしたが、機械制御は神経直結な上にフォールス同士の通信手段は見つからなかった。降下ポッドが残っていればあるいは何か分かったかもしれないが、残念ながら近くには見当たらなかった。そして他にも気になる部分が。
「よっ、お客さん方無事かい?」
 戦闘が終わったからか、地上ゲートからトレーラーや作業用らしい非武装RAが現れた。フォールスの死体をトレーラーに積んで運ぶらしい。
「それ、どうするの?」
「研究解析と、後ヘリウム3の採取さね」
 ヘータの質問に作業員が答える。そう、フォールスの機械部分、特に肩のブースターからは多量のヘリウム3が検出されたのだ。ヘリウム3と言えばかの竜星でかつて主要エネルギー源でもあった核融合の燃料だ。
「ORAはこいつがないと動かんからなぁ、何の因果かわかんないけどよ」
 この世界ではORAの燃料と認識されているらしい。ということはORAの動力炉は核融合炉なのか。いや、それよりも。
(ORA……いえ、先史文明とフォールスには共通点が多いのですかね)
 断定するにはまだ材料が足りないが、しかし偶然と言うにはあまりにも共通点が多いのではないだろうか。


『整備班、急患だ、急いで来てくれ』
 格納庫に戻るなりナガセ中尉は整備員を呼びだした。急患で呼び出すとは何事だと整備員達は思ったが、車輪付担架に乗せられたジューンを見て事情を理解した。女性整備員達が選ばれ精密作業用の部屋へとジューンを運び、間違いがあってはいけないとロストナンバーも呼び出された。
「あ……皆さん、ご無事で」
「それはこちらの台詞ですよ」
 目を覚ましたジューンの第一声に、黒髪おかっぱのパイロットスーツを着た年若い女性が言葉を返した。ナガセ中尉だった。
「大佐からも言われると思いますが、私からも。おかげで助かりました、しばらく休んでいてください」
 一緒に行動していたためか、すっかり戦友のような2人である。
「お2人は戦場では見かけませんでしたが、お仲間で?」
「ワタシ達は情報処理担当だからね」
「なるほど」
 ジューンの修理に関してはヘータが情報提供し、代わりにヘータはジューンからこれまでの情報からの予測を受け取った。そのままふさふさに情報を渡す。
「ところでもう1人居たはずですが」
「ああ、ゼノなら――」

 ゼノも作業室に来ていたのだが、中尉が部屋に来る前に退室していた。せっかく格納庫に来たのなら、コレをせずには帰れないというものが彼にはあったのだ。
「あ、ご無事でしたか。いきなり飛んだときには驚きました」
「RAは飛べないんスか?」
「私達の技術では人型に空力特性付けられませんよ」
 それは技術者との交流だった。ゼノにとって人型兵器のRAやORAは興味を引かれる対象だし、ラエリットの技術者達もゼノのパワードスーツ、特にその飛行能力は興味深いものだった。
 その後行われたテクニカルターム満載な宇宙人会話もどきは諸事情により割愛するが、ゼノ視点でのORAはいわゆるリアルロボットに属するソレだった。RAも同じくリアルロボットだがSFよりミリタリー成分が強い。壱番世界のゲームに例えるならORAが性能重視、RAは戦術重視のそれだろうか。多目的量産型らしくRAは各ブロック毎に数種類のパーツがあり、武装も含め作戦毎に最適化する運用のようだ。
 ちなみにRAと戦車を比較すると市街戦や山岳戦などではRAが有利だが、遮蔽物がない場所での正面戦闘では戦車に分があるらしい。コストもRAは戦車の3倍程度かかるので車両もまだまだ現役なのだそうだ。それでもRAが地上奪回のきっかけになったのは、戦車の装甲よりRAの機動性が対フォールス陸戦では有利なのが大きいのだとか。ついでに対フォールス戦で使われる砲弾は徹甲弾と粘着榴弾の2種類がメインだそうだ。


「協力感謝する、正直助かった」
 ブリーフィングルームに戻った3人を、大佐はそんな言葉で迎えた。どうやら戦闘における被害が普段と比べ格段に少なかったらしい。
「世界計については帰りに渡そうと思うがそれでいいか?」
 おかげで信頼もきちんと得られたようで、世界計の破片は無事回収することが出来そうだ。
 ようやく落ちついて対談できると言うことで、まずはお互いの組織についての説明が行われた。AFOは政治部門と軍事部門に分かれていて、政治部門は主にフォールスによる被害等への対処を、軍事部門は陸軍と空軍が地上奪還を、防空軍が降下敵性体への対処を行っているそうだ。

 その後のフリーテーマタイムは、主にロストナンバーからラエリタムに関する質問が行われた。
「大天災に関する資料は残っているッスか?」
「当時は混乱の極みにあったようなので、あまり多くはないのですが」
 そう言いながらも学者が提示した資料には、主に当時の人々の混乱の様子が記されていた。ゼノは現地生物モチーフのファージが居ないか知りたかったのだが、そのような事例はなかったようだ。ただ、その内容にはむしろふさふさが興味を示した。
(なるほど、道理で技術発展が遅いわけです)
 大天災で失われたのは何も先史文明技術だけではなかった。地上のあらゆるモノが破壊されたため、生態系もそこから地中生物中心へと変化していた。海洋生物については大天災以降調査が出来ず不明らしい。
 そして何より生活環境の激変である。単純に地下に閉じこめられるだけではなく、当時地上にあった電力プラントやガスタンクなども軒並み破壊されたため生き残ったライフラインは水だけだった。先史文明では次々と高性能なモノが開発されていたが、それらは使用電力も大きかったため大天災と共に無用の長物と化した。実用可能技術は何世代もさかのぼってしまい、人々は生き延びるために地中生活に使えない技術は次々と切り捨てていった。恒星間航行まで果たした世界でなぜ超光速航法が発見されていないのか疑問を抱いていたふさふさだったが、どうやら状況が許さなかったようだ。あるいは先史文明にはあったのかもしれない。

「この世界の人達はどんな暮らしをしているのかな?」
 ヘータはこの世界の今について質問した。フォールスや生物についてはかなり調べたのでまだ知らない普段の生活なども気になるところだ。
 これも先程の続きのように説明された。大天災以降の技術開発は限られたエネルギーを効率よく使うことに重点が置かれ、生物活動エネルギーの活用が特に発達した。現在のラエリットの電力は主に地熱と生物発電で賄われている。生物発電とは発電生物を遺伝子解析して新たに発電用に生み出された人工生物を用いた発電で、活動源を有機廃棄物とし排泄物は燃料や肥料として活用することで無駄の少ないシステムとなっている。拡張性を持たせるためかなり単純な構造だそうだ。他にもバイオテクノロジーはかなり発達しているらしく、農業や医療他幅広い分野で活用されている。この分野に限れば先史文明から引き続き発展しているとの補足もなされた。
 産業は壱番世界とそれほど変わらないが、金融はそれほどでもなく生物化学や軍事部門が強い。また鉱物は豊富だが惑星自体が古いのか先史文明が使い切ったのか核資源や化石燃料は存在しないようだ。
 人気の職業は軍人も上位だがそれより考古学者の人気が非常に高い。先史文明に関わる他、大天災から今まで学者の知恵で乗り切ってきた局面が多かったらしく学者は皆から尊敬される職業となっているそうだ。
 ちなみにエネルギー効率の観点から洗濯機などはなかったりする。人の手でやれることは人の手でやるのがこの世界の基本なのだそうだ。

 その後幾つかの質疑応答の後、軍用の生物発電プラントや生化学研究所の見学も行われた。先史文明遺跡に関しては今回は準備と時間の関係で見学は出来なかった。だが、ここでも重要な情報が得られた。
 現地生物とは離れていたフォールスの生物要素が、人工生物群とは驚くほど近かったのだ。


「ところで、コレは結局何なのだ?」
「オーパーツの一部と。私も詳しくは存じません」
 コンテナの封印から取り出された小箱には、確かに世界計の破片が入っていた。修理を終えて破片を受け取ったジューンへの大佐の質問はもっともだが、世界計に関しては世界史書でも詳しい者は少ない。ロストナンバーに関しては言わずもがなである。
「ところで、フォールスの襲来起点の予測はおありですか?」
「いや、気圏外としかわからん。まだ地上奪回で精一杯なのでな」
「そうですか。もし調査協力の必要が有れば協力させてください。例え宇宙空間であっても、我々はそこに達することが出来る可能性が高いです」
「そうだな、覚えておこう」
 フォールスにファージが絡んでいるのは状況証拠からほぼ間違いなく、その起点を探ることはおそらく図書館にとっても必要なことだろう。
 大佐の他、ナガセ中尉や技術者達にも見送られながら、ロストレイルはヴェルナ軍用地下駅を出発した。



 帰りのロストレイルにて。ゼノが現地交流で得た知識から新たなパック構想に勤しむ中、ふさふさはこれまでの情報を整理していた。
(状況から察するに、フォールスと先史文明に何らかの関わりがあるのは間違いないでしょう。しかし――)
 謎はまだまだ多い。大佐はどの生物フォールス群にも指揮官型が居ると言っていた。いずれもファージと思われるが、そうコンスタントにファージが現れるものなのか。そもそも何故人工生命体に近いのだ。野良化したのか、あるいは――。


 一方その頃。
 ジューンとヘータは2人とは別の車両で向かい合って座っていた。間に置かれたのは、世界計の破片。形状からして、針か軸だろうか?
「ヘータさんも世界計の針に興味がおありですか? ならば5分ずつ交代で自身に刺してみるのはどうでしょう?」
 そして2人はある意味とても怖い事を始めようとしていた。
「世界図書館から使用を止められていませんし、私1人が保持し続けるよりも公平と考えます」
 彼女はそう言ったが、「回収の依頼」である以上、持ち帰る途中で勝手な扱いをしてはならないという意味なのは誰にでもわかることだ。彼女にそれが理解できなかったのか、わかっていてあえて無視したのかは、彼女の言葉からは判別できなかった。あるいは戦闘時の損傷の影響がまだ残っていたのかもしれない。
 一つだけ確かなことは、この車両には止める人が居なかったということだ。
 ジューンの言葉通り、5分交代でお互い自分に刺してみる。しかし、何故か何も起こらない。
 何度か繰り返した後、ヘータが告げた。
「コレ、ワタシがもらうことは出来ないかな?」
 ヘータにとって、知ることはすべからく善である。それは、対象が世界計の破片であっても同じ事だった。
「図書館に許可して頂ければ可能かと思います」
 さすがにジューンも私物化までは考えていなかったようで、何も起きませんし興味がおありでしたら一旦お預けしますと立ち去った。しかし、これまた止める人が居ない状況なわけで。
(世界計って世界のしくみなんだよね。世界計を食べたら、この世界のコトがわかるんじゃないかな)
 世界計を知ることも出来るし、おそらく本より情報も多いだろう。何も無いことだって悪影響だって全て情報だ。
(図書館の世界計は古いときと同じになってるから、コレが戻らなくても悪くないでしょ?)
 確かに世界計は稼動状態にまで復帰しているが、繰り返すがこれは回収依頼だ。しかしそれを指摘する人はこの場にいなかった。
 ヘータは世界計の破片を手に取ると、何のためらいもなく体内へと取り込んだ。

 後の図書館の調べでは、今回の破片は力のほとんど無い部分だったそうだ。だからラエリタムで生物に寄生することもなく、2人があれこれしても何も起こらなかったのだ。
 というわけで、ヘータは何の異常もなく帰還し破片もちゃんと図書館に提出された。

クリエイターコメントまずはご参加下さった皆様、及び最後までお読み下さった皆様、ありがとうございます。
お楽しみ頂けたなら幸いです。


今回、今までで一番衝撃的なプレイングを頂いたかもしれません。
プレイング締め切ったらイメージ練るためにまず一回プレイング読むじゃないですか。
そしたらこんなのがあるわけですよ。

アイテム>世界計の破片>つかう

そ っ ち で す か!?
亜光速でイータムまでぶん投げられるくらいの衝撃を受けました。
まあでもOPで世界計の破片が出てますし仕方ないかなと思って続きに目を通します。
するとさらに上があったわけですよ。

アイテム>世界計の破片>食べる

ええええええ!?
なにこれどうしようフラグとか立っちゃうのしかも2つも書き手私だよと思いっきり動揺しました。
個人的に破片は怖いアイテムというイメージがあったものでして……。
まあ独断でどうこうできるわけもなく事務局と相談してあのような形になりました。


肝心のラエリタムですが、色々情報出しつつ更に謎が深まった部分があるかもしれません。
結局フォールスって何者なのでしょうか。
そして文字数が厳しくて色々削ったのでバランスが少し心配だったりします。
上限まであと6文字……。


それでは今回の個別短信を。

>ジューンさま
唯一指揮官型をファージと明記されていましたので推測していただきました。
人間大砲も魅力でしたが、航空戦闘の高度まで上げるのはちょっと無理でした。
先史文明なら大口径高射砲もあったかもですが……。
そして戦友が出来たそうですよ?

>ふさふささま
実は脳内で勝手にわんこ大先生とお呼びしています。
文字数の都合で今回は鳴き声省略させていただきました。
出身世界もあってか読みはなかなか鋭かったです。
ただ地下なんですよロストレイル……。
あと私信っぽいのは何の叫びだろうと(知らなかったので)調べてみたのですが……確かに似てる!?
コンシューマーゲームはRPGやSLGメインでやっていたのでそっちの影響は受けていたりします。

>ゼノ・ソブレロさま
ロボットは浪漫ですよね!
炸裂弾の使い方に感動したのであんな感じにしてみました。
ファージは現地生物由来ではなかったようですがこれも立派な情報です。
テクニカルタームトークは聞いてみたいような、ついていけないような……。

>ヘータさま
情報収集系の能力は凄く便利ですね。
ふさふささまとの相性が良さそうなので一緒に行動してもらいました。
生物関連もう少し書きたかったですが文字数制限に負けました……。
生物学的には2000年はそこまで長くない気もするので壱番世界のペットや地中生物がそのまま残っているような感じです。
見つかっていないだけで何かいるかもですが。


ラエリタムは今後、AFOと一緒に対ファージ戦をすることになりそうです。
果たしてどうなるかは今後をお楽しみにと言うことで。
先史文明遺跡の調査はどうしようか検討中だそうですよ。
それでは今回はこの辺りで失礼いたします。



Q.ところでリッドは何をしていたの?
A.行間で案内したり戦闘中に街を視察していたようです(文字数的に余裕が無くリアクションもなかったので省略しました)。
公開日時2013-04-17(水) 21:50

 

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