この地球がある世界は、プラス第1階層に存在することから「壱番世界」と呼ばれています。

壱番世界は、この数千年の間、階層位置が変化していません。これほど長期間、階層変化がまったく起こらないのは異常なこととされ、これを「プラットホーム化」と呼んでいます。プラットホーム化の原因や影響は、まだ詳しいことはわかっていませんが、世界図書館の研究では「世界が活力を失い、滅びに向かっているあらわれ」だという説が有力です。

現在、判明していることとしては、「プラットホーム化した世界では、<真理>に覚醒してもディアスポラ現象がほぼ起こらない」ということがあります。プラットホーム化が滅びの兆候だとしても、ディアスポラ現象が起こらないことは利点であると言えます。このために、壱番世界のロストナンバーだけは、自身の出身世界を見失いません。このことが、壱番世界出身のロストナンバーが組織化され、その相互扶助機関である世界図書館が成立した背景でもあります。

■レアケース
まれにですが、壱番世界においてもディアスポラ現象が起こることはあるようです。古くから壱番世界で「神隠し」と知られる現象は、もしかしたらロストナンバーとなった人物が異世界に姿を消した事例であったのかもしれません。

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螺旋特急ロストレイル

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