★ 銀幕ジャーナル:特別号vol.2 ★


<直撃インタビュー>

魔法によって銀幕市にあらわれたのはムービースターだけではありません。魔法生物バッキーも、私たちの新しい隣人たちです。そしてそんなバッキーを飼うことになった市民がムービーファンのみなさんです。次のインタビューは、ムービーファンの来栖 香介(cvrz6094)さんにお話をうかがいます。


――来栖さんは人間なんですか?

俺はどう見ても人間だろうが!? 開口一番それか!

――ごめんなさ〜い、今のは読者から来栖さん宛に来た質問なんです〜。「ホントに人間? ムビーハザード相手に普通に戦って、普通に倒してるって何者!? バッキーいらねぇんじゃねぇの!?って思うんだよなぁ。今まで、どこで訓練してきたのか、武器の扱いにやたらと慣れてるけど、どこで習ったのかを知りたい」ですって。

……ちっ、それ誰からの質問か予想つくんだよな。……あー、近所にやたら武器の扱いだの人体の急所だの詳しい奴が居て、そいつに纏わりついて基本だけ教わった。あとは我流と路上の喧嘩。……武器の扱いとか、意外となんとかなるもんだぜ?

――うーん、でもやっぱり、すごいですよぉ。地獄の武闘会にムービースターに混じって出場したり……このあいだのチョコレート事件のときも、強敵相手にすごい戦いだったじゃないですかぁ。

…………。

――あ、それと、やっぱりキノコ騒動

……あの事件か。確かに印象深い出来事だったな。最初はああも大きな騒動になるとは思わなかったんだよな。だってふざけてるだろ? スパゲティ食って猫耳生えたり踊ったり感動したり、ああくそ思い出したくもねぇッ! その後の山狩りは……何人かで協力してやるっつうの初めてやったし。テオナナカトルみてぇな巨大怪獣と対峙したのも初めてだったしな。面白かったけど、やっぱ戦闘するなら人型サイズ相手の方が楽だ。俺は。

――あのときのバッキー大集合がすごかったっていう声は編集部にもたくさん届いていたんですよ。そうそう、バッキーといえば、こんな質問も来てたの。「雪祭りの時の雪像コンテストでバッキーが優勝トロフィーを貰ったらしいじゃない。あたしは、是非ともその感想を聞いてみたいわ!」

感想聞いてみたいって……ルシフに!? ……おいルシフ、てめぇにだってよ?
……あー、そういやトロフィー貰ってたな。どこ置いたんだか知らねぇけど。


…フッ、ギギャ?
(…ふっ、俺にか?)
…ギギャイッ
(…いいだろう)
ギ、ギギャイッ、ギャイギャ…ギャギャ…ギャギャギャッ
(何、大したことではない。俺のように大きくない奴ら、……いつの間にか『小さいものクラブ』と呼ばれていたが……が、縦長のアイツラよりも優れていたというだけだ)
…ギギャ…
(…大体、あのトロフィーは何故にトロフィーなんだ?もっと食えるものの方が…(ぶつぶつ))
…ギギャ?ギィギャギャ
(…トロフィーなら、グーリィに預けたぞ。貴様のマネージャーが保管しているだろう)

なぁ、なんかムカつくこと言ってねぇ? ……ってかコレ、内容ちゃんと伝わんのか……?

――たぶん……。……じゃあ、来栖さんのインタビューを続けますね。来栖さんって、CDとか出されてるんですよね? おすすめの作品とか、紹介していただいてもいいですか?

……お薦めねぇ?俺、自分の作った曲には全部自信あんだよな。
イイ奴聴きてぇなら、自分で買って自分の足で聴きに来いよ。絶対後悔させねぇから。

――きゃあ、カッコイイ! ロイ・スパークランド監督の『銀幕★狂想曲』の音楽も、来栖さん作だったんですよね! というわけで、まだ来栖さんの曲を聴いたことのない人はCDショップへ行くかコンサートに足を運んでみて下さ〜い♪ ……でも、音楽活動もあるし、いろいろ事件も起こるから、お忙しいんでしょうね。独りの時間ができたら何をされてますか?

大抵は曲作ってたり、何か楽器弄ってたり……だな。
他にも、本読んでたり武器の手入れしてたり町うろついてたり……

――今、武器の手入れって言いましたね!? あんまり普通の人はそういうことしないと思うんですけど!

いや、結構いろいろやってる中のひとつだし?
……ってか、まぁ、まずひとりの時間作るのにてこずってるんだけどな。
よくサボるけど。……そうでもしねぇとやってらんねぇっつうの……萩堂はちゃんと考えてスケジュール組んでるっていうけどさあ。

――マネージャーの萩堂 天祢(cdfu9804)さんですね。でも萩堂さん、いいひとですよね。

……俺がいいひとじゃないみたいに聞こえるんだが。

――そんなことないですよぅ! ……ええと、好きな音楽のジャンルを教えて下さい。

クラシックとか映画音楽とか……2つ目ジャンルじゃねぇか? まぁジャンルより曲で選ぶからな、特に好きも嫌いもねぇや。ただ、余程気に入らねぇと歌のある曲は聞かねぇな。

――銀幕市の中で、お気に入りのスポットはどこですか?

何ヶ所かあるな……最近はカフェだ。大抵誰か居るし、美味いもんだすし。……時々とんでもねぇ食べ物出すから油断できねぇんだけど。
他にもあるけど、サボりポイントだからバラしたくねぇ。

――珊瑚姫さんがバイトに入ってる時は要注意らしいですよ? 好きな食べ物を教えて下さい。

甘いものとか結構好きだぜ? なくなったって騒ぐほどじゃねぇけど。
あと和食。大袈裟な奴じゃなくて、普通に定食屋とかで食える奴。

……こんなんでいいのか? 俺のこと、知って楽しいとも思えねぇけどな。

――そんなことないですよ! 今日はお忙しい中、お時間いただいてありがとうございました! ……え? ああ、そう。……来栖さん、編集部のほうに萩堂からお電話…………って、もういない!? 来栖さん!? 来栖さーーーん!!




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