【世界樹調査隊】禁断の果実

オープニング

「世界樹っていうぐらいだから『種』とかあるんじゃねえかな？」
　デュベルはそう考える。
「そしてそういう種は甘い果肉とかの中にあるもんだ」
　美味しそうなものはないかと探すデュベル。
　世界樹の力の根源は種ではないかと考えるのはヴェンニフ 隆樹も同じ意見だ。
　奇兵衛に脇坂 一人も、目指すものは植物の特性を持つと推測する。
ラス・アイシュメル、ラグレスもまた、植物に関する自身の知識を動員し、森間野・ロイ・コケとジャンガ・カリンバは、植物の声を聞くように、おのれの感覚を広げていった。
　その結果、かれらもまた、リオードルがたどりついたものと同じものへと至る。

　両の手のひらで包めるほどの大きさの、それは果実のようだった。
　なかば透き通った実は翠色の光を淡く放ち、その光が鼓動のように明滅していた。
　じっと見ていると、その中になにか見えてきそうな気がする。
　同時に、発見者たちは『理解』する。これこそ、世界樹の力の本質が凝固し、萌芽した結果実ったものであると。
　この力を解き放てば、世界へ干渉するほどの力があるだろう。
　あるいはその力を用いて、世界樹を通じ世界群の真理そのものから情報を取り出すこともできるかもしれない。

　どくん。

　果実は鼓動を打つ。

　それを前にしたものは、自分の中に激しい衝動が突き上げてくることに気づいた。
　この果実はうまそうだ。食べてみたい、と――。

ご案内

「世界樹調査隊」が世界樹の内部で発見したもの。それは世界樹の力を凝縮した「果実」でした。

このパーソナルイベントはフリーシナリオ「世界樹調査隊」の一部として行われます。

「果実」を発見したのは以下の９名。かれらが「果実」をどう扱うかによって、状況は大きく変わります。調査隊が危険に晒されることになった場合、調査隊フリーシナリオで【５】を選択した人々のプレイング（受付済）をもとにした撤退戦が描かれることになります。

■「果実」の発見者

	デュベル(cxvz4681)		ヴェンニフ 隆樹(cxds1507)
	奇兵衛(cpfc1240)		脇坂 一人(cybt4588)
	ラス・アイシュメル(cbvh3637)		ラグレス(cwhn8434)
	森間野・ ロイ・コケ(cryt6100)		ジャンガ・カリンバ(cpwh8491)
	人狼公リオードル(NPC)

■参加方法
（プレイング受付は終了しました）


■選択肢
【１】果実を食べる
衝動のままに果実を食べます。これにより、世界樹のパワーの一部を得ることが可能です。この果実はかつて世界樹旅団が用いていた「世界樹の実」とされる物質の、より純度が高いものと推測されます。トラベルギアの制限を脱して強大な力を振るえるようになると思われますが、自身の人格を保っていられるかどうかはわかりません。

【２】果実に願いをかける
果実に願いをかけます。この果実はあなたの思いを反映してその願望を実現させてくれるでしょう。ただし、注意してください。いかにイグシストの力とて万能ではありません。また、人ならぬ存在がもたらす結果であるため「どのような形で実現するか」はわかりません。壱番世界の作家が描いた「猿の手」の物語のような悲惨な結末を招いてしまうかもしれないのです。

【３】果実を持ち帰る
果実をそのまま持ち帰り、世界図書館に提出します。しかしこの果実を外に持ち出そうとすると世界樹内の怪虫たちがそれを奪うために襲い掛かってくるため、その追撃をかわしながら逃げる必要があります。

【４】果実を破壊する
果実をこの場で破壊します。

結果

→→→世界樹調査隊：後編