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[1] 【バグってバトル】エイブラム・レイセン
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-14(日) 21:19
――――――――――――――――――――――アクセス。
―――――――――――――――――データの受信を確認。
―――――――――データ変換、フィールドの構築を開始。
――――――――――――フィールド選択、「コロッセオ」

壱番世界・古代ローマの遺跡を思わせる闘技場の上に、自分たちは立っていた。
見回してみれば、ターミナルにある訓練チェンバー「無限のコロッセオ」と非常に似ている場所であった。
ただ、観客席はがらんとしており誰もいない。生き物の気配そのものがなかった。
「戦闘場所をイメージしたら、ここが一番しっかりイメージできたんでな」
どこからか、エイブラムの声が闘技場全体に響いた。
「今から、俺ちゃんがハンプティ=ダンプティからの情報を変換してモンスターを作り出す。アンタらはそれを攻撃して退治してくれればいいってわけ。簡単っしょ」
立ち並ぶメンバーの目の前の空間に、漆黒の球体が浮かぶ。
「それじゃ、システム起動」
黒の球体の表面に0と1の文字が目まぐるしく走り出すと、球体が徐々にその姿を変えて行く。
「俺はハンプティ=ダンプティからの情報の処理とこのフィールドの維持に専念する。退治は全面的にお任せだからな。まぁ、余裕があればサポートくらいはするぜ。つっても、アンタらが頑張ってくれなきゃ余裕なんて出来ないだろうけどな」
漆黒の表面に0と1の文字が走る箇所が増え始め、変化が加速していく。
「敵さんの名前は、ハンプティ=ダンプティだと長いから、ハンプって呼ぶからな」
そして、出来上がったハンプの姿は、壱番世界の昆虫のコオロギに似ていた。
「俺の嫌いな物のイメージが強く反映されるせいか、見た目は虫みたいになっちまったな」
しかし、その大きさは似ても似つかず、壱番世界のマイクロバスと同じくらいであった。

頭部から生える二本の触覚は、硬質な光を放ち鞭のようにしなっており、巨大な顎は人体くらい簡単に両断してしまいそうである。
胸部から生える3対の脚には鋭い棘がびっしりと生えており、腹部に添わせるように巨大な翅が折りたたまれている。

「さぁ、敵さんの準備ができたみたいだぜ。アンタらは、そんな準備で大丈夫か?」
光を映さないハンプの巨大な複眼がメンバーたちを、確かに見据えてきた。


*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
<ルール説明>

①参加者は、タイトルに1~6の数字を選んで記入してください。
 これが通常ならば参加者の攻撃になります。攻撃には、クリティカル、ヒット、ミスの三種類があります。
 どの数字がどれになるかはあらかじめ決めておきますし、毎回変えますので前回と同じ攻撃になるとは限りません。
 違うパターンも選べますが、それは下記で説明します。

②その後、レス部分にロールを書いてください。
 SSでの描写でも構いませんし、どういう風にどこを攻撃する、などでも結構です。
 箇条書き、PC口調、どちらでもOKです。

③参加者のレスを確認後、こちらで判定をして結果を書きます。
 書きます。(二回言った

再び①、②、③を繰り返して、ダメージを与えていって敵を倒すぜ!な流れです。

以上が大まかな説明になります。

◇ここからは、細かい説明になります。
エイブラムは直接的に戦闘に参加しません。
各ターン開始ごとに、「サポート」を発動させることで援護をしていきます。
「サポート」があるかどうかは、テキトゥーです(←
ハンプからの攻撃もありますが、それによりダメージをくらい死亡するということはありません。

①で数字を選ぶ時に、【援護】と入れて数字を入れた場合、そのPCさんは援護行動を取ります。
これは、ハンプの攻撃を防御したり、誰かの攻撃をサポートする、誰かを庇うなどのロール時に選択してください。
この行動を選んだ時、そのPCさんは攻撃行動を取りません。代わりにこちら側にアドバンテージが発生します。

<具体例>
誰かを庇う     → 庇われた相手は次のターン、攻撃の目が増える。
ハンプの攻撃を防ぐ → ハンプからの攻撃を無効化、あるいは、弱体化させる。
誰かの攻撃を援護  → 援護された相手の攻撃の目が増える。

などが効果として発生します。
そして、援護行動を取るとエイブラムのサポートが発生しやすくなります。

ロール記入時のお願い
攻撃するか、援護するか、どちらか一つの行動だけを書いてくださいまし。
相手を攻撃しつつ援護するということは可能ですが、それは無しでお願いします!

細かい確認などは、募集スレの方で受付ます。
[23] 【第1ターン】 〆切 18日 9:00
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-15(月) 20:38
それじゃ、準備できた連中から順次攻撃スタート!
こっちの攻撃が終われば、ハンプが攻撃してくるからな。ターン制ってやつだ。
*第一ターン開始時、エイブラムからの修正が入ります*
修正内容
1.ハンプが甘くなる。(蜂蜜っぽい味)
2.ハンプを手の平サイズくらいに切ると、ケーキっぽい見た目になる。
3.地面素材が土に近くなる。

皆で相談したい場合は、こっちでするならタイトルを【雑談】にしてくれればOK。
交流版で相談してくれるのも構わないぜ、俺はどっちの情報も拾ってるからな。
戦闘中なのに、ゆったり会話できるのは、俺さまマジックということで納得するように。

〆切は 18日 9:00
まぁ、処理するのは夕方からになるはずだから、午前中ならOKくらいの緩さでいけるぜ。
〆切前に全員で揃ったら、そこから処理を始めるからな。

いまいちやり方解らないってヤツは俺ちゃんに質問してな。
あと、こんなんできる?みたいな質問も随時受付てるからな。
>最後に重要なお知らせ。
もし、〆切に記入が間に合わなかった場合、そいつは俺ちゃん判断で【援護】行動を取ったことにするんで、ヨロシク。
[120] 【1】いちばーん

ディガー(creh4322) 2010-11-17(水) 20:41
土!地面!すごいなぁ、ぼくもうここで生きられる気がするよ(ひとしきり地面を触って)
……あ、虫(気付いた)
大きいねー。食べきれなかったらお土産かな?(無理)
じゃあ、とりあえず食べ…じゃなくて、攻撃します!端から削っていきますね。まずは足からー!(関節を狙い、ギアで殴りかかる)
[125] 【5】はちみつー!
「寒いのだって、楽しいよね」
蓮見沢 理比古(cuup5491) 2010-11-17(水) 21:36
え、真面目にやるよ、もちろん。
だってアレを倒さなきゃ館長さんって戻って来られないんでしょ?
でも、真面目にやりつつ甘いものが食べられたら、ラッキーだよね!

っていうことで細かく刻むよー。

※トラベルギアを使って、『風』の力を発動。
斬り付けると同時にカマイタチを発生させて蜂蜜ケーキもといハンプを攻撃します。

「えーと……とりあえず、翅……とか?」
まずは動きを鈍らせるような箇所から。
ケーキが取れたらこっそり齧りながら戦っちゃうぞー?
[134] 【援護】【3】ハニーはんとー!…じゃないけど。
墺琵 綾(ccdc3364) 2010-11-17(水) 22:40
最初は援護してみるよー。
補助系はひととおり出来るからご入用の時はいってね。

▼頭めがけて棒手裏剣を打ち込む。
それを媒体に、土道符術を利用してハンプに状態異常(呪縛)。
一定時地面に縛り付ける(動けなくする)物理的ダメージは与えられない。
[173] 【4】 (どうしても()説明過多)
「…………」
雀(chhw8947) 2010-11-18(木) 03:13
(刀に触れ確かめ、軽く肩を回し、手首をさすり、地面を踏んで具合を確かめる。)
(不足も過分もない。――――問題なく、動く)
(過ぎた力は望まず、そして自分が普段通りなら、刀もそうだろうと、敵を見る)
(敵がいて己がいて刀がある。いつもと変わらない。斬ればいい。)
(今日は、細かく斬れたら尚も良いらしいと、思い出した。)

>ロール
敵の認識と運動の能力、間合いと、仲間の能力範囲を見てはかることを第一に。
しかし斬れるときは斬る。姿を見せ、まわり込むように触覚を狙いにいく。
ギリギリまで刀は抜かず、斬れるときに抜刀する。
[176] 【援護】【2】あんま無茶すんなよな……
逍遥
虚空(cudz6872) 2010-11-18(木) 06:54
何かうちのご主人様がスゲー張り切ってるみてぇでちょっと心配なんで、
最初のうちは様子見と補助に回らせてもらう。
悪ぃけど、何かあった場合俺は最優先でアヤを護るんで、それだけ
最初に言っとく。


行動:
トラベルギアを使用。頭部・翅・脚・触角などを重点的に狙う。
各部位を炎で焼いて動きを阻害、セクタンも火で援護。
危険があればいつでも理比古の前に飛び出して彼を庇う。
[198] 第一ターン <蓮見沢 理比古・虚空>
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-18(木) 21:21
「修正プログラム起動」
 エイブラムの声が闘技場に響くと、ハンプの体表面と闘技場の地面に0と1で構成された波紋が走った。
ハンプの見た目には何の変化も見られなかったが、闘技場は石造りのような地面が、土っぽい素材へと切り替えられていた。
「これで修正完了。そっちの希望聞いて、無理矢理変更したんだから、成果出してくれよ?」
 恩着せがましいエイブラムの言葉を受けた反応は、参加者それぞれだった。

<蓮見沢 理比古・虚空>
 一番戦闘意欲を掻き立てられたいたのは、おそらく理比古であろう。目の前の巨大な昆虫もどきが、刻めば蜂蜜味のようなケーキになると知って、人助けと甘い物を楽しむという一石二鳥のために俄然やる気を燃やした。
 その様子を心配げに見守っているのは、虚空であった。
 それを後目に、理比古は鋼丸を構えて軽やかにハンプへと迫った。
「えーと・・・・・・とりあえず、翅・・・・・・とか?」
 真っ正面から駆け込みながら、ハンプの目の前で体を切り返し、側面へと素早く回り込む。
 そして、鋼丸に風を纏わせてハンプの翅に斬り掛かった。
 が、俊敏に横へと跳んだハンプにかわされてしまった。
「キィィー!」 
 甲高い鳴き声を上げてハンプが触覚を閃かせる。空気を裂いて一本の触覚が理比古へと迫りくる。
 しかし、触覚が音を立てて斬り裂いたの地面だけであった。
「アヤ、あんま無茶すんなよ・・・・・・」
 間一髪で虚空が理比古を抱えて、ハンプの触覚を避けていたのであった。180センチもある成人男性を抱えているとは思えに機敏な動きであった。
「うーん、でも、虚空がいれば平気かなって思ってさ」
 そう言いのけた理比古に無邪気に笑顔を向けられれば、虚空は続けようと思っていた苦言を飲み込むしかないわけで。
「確かに、アヤのことは俺が護るけどな・・・・・・」
 虚空が左手を閃かせて、涅槃をハンプへと投げる。
 炎を纏った涅槃がハンプの脚へと突き刺さり、ハンプの動きが鈍った瞬間。
「おりゃあー!」
 ちょうど二人の反対側に回り込んでいたディガーの気合いの込めた重い一撃が、ハンプの脚の関節を見事に粉砕した。
「キィィィィイー!!」
 痛みに悶えるハンプにさらなる一撃が襲いかかった。
 今までハンプの触覚を虎視眈々と狙っていた雀は、痛みで乱れた触覚の攻撃を掻い潜って飛び上がった。
 そして、すれ違いさまにハンプの頭部で走る抜刀一閃。 硬い金属を断ち切るような音を響かせて、ハンプの触覚の一本は宙を舞っていた。
 そして、理比古と虚空の前に落ちたハンプの触覚は、まるで生きているかのようにびちびちと跳ね回った。
「うっげぇ、気色悪ぃ!!」
 エイブラムの叫び声が聞こえると、ハンプの触覚の表面に0と1の波紋が走った。
 すると、二人の見ている前で、軽快な音をたて触覚が無数の手のひらサイズのケーキへと変換されていった。
 その見た目はまるで艶やかな光沢を放つ上等なチョコレートケーキのようであった。
「触手はともかく虫の触覚なんて絶対にイヤだ!」
 誰も聞いていないエイブラムの叫びが闘技場に響いた。
「土道符よ、四道四方の理を顕し悪鬼を縛する戒めとなれ!」
 凛とした綾の声に理比古と虚空が顔を向ければ、ハンプの体に無数の土の手が絡みついて動きを封じているようであった。

<ハンプの攻撃へと続く>
[199] 第一ターン <ディガー・雀>
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-18(木) 21:23
「修正プログラム起動」
 エイブラムの声が闘技場に響くと、ハンプの体表面と闘技場の地面に0と1で構成された波紋が走った。
ハンプの見た目には何の変化も見られなかったが、闘技場は石造りのような地面が、土っぽい素材へと切り替えられていた。
「これで修正完了。そっちの希望聞いて、無理矢理変更したんだから、成果出してくれよ?」
 恩着せがましいエイブラムの言葉を受けた反応は、参加者それぞれだった。

<雀・ディガー>
 エイブラムの宣言を全く気にしなかったのはディガーと雀だった。
「土! 地面! すごいなぁ、ぼくもうここで生きられる気がするよ」
 嬉しそうに変化した闘技場の地面を触れては、その感触を堪能していた。
「あー、いいなぁー、やっぱり地面はいいよー」
 しまいには地面に頬ずりまで始める始末であった。端から見ていると、変じ、げふん、若干マイナーな人に見えてしまうのはご愛敬であろう。
(不足も過分もない。ーーーー問題なく動く。)
 そんなディガーに我関せずと入念に戦闘準備を雀は進めていた。刀の感触、地面の硬さ、体の具合を確かめた。
(過ぎた力は望まず、そして、自分が普段通りなら、刀もそうだろう。敵がいて己がいて刀がある。いつもと変わらない。斬ればいい。)
 そして、まだ解らないハンプや仲間たちの間合いを見定めるために、雀は隙なく身構えたままハンプを見据えた。
 静かに佇む雀の視界に、ハンプへと駆け寄る理比古が入り込んできた。単身で挑む無謀さを危険だと思ったが、すぐ後ろに影のように付き従う男がいることに気がついた。
 ハンプの理比古への初撃から、触覚のおおよその間合いに検討をつけた雀は一気にハンプへと駆け寄った。
「キィィー!」
 ハンプの2本の触覚が空気を斬り裂いて雀へ繰り出される。
 次々と襲い来る2本の触覚を、ギアである鞘、仰ぎ御影で上手く反らして避け続けていた。
(まだ機は熟していない。)
 止まることを知らないハンプの猛攻を凌ぎながら、雀は虎視眈眈と斬る機会を伺っていた。
「・・・・・・あ、虫」
 地面から伝わる振動で人間と巨大な何かが激しく動いていることに気がついて顔を上げた時点で、ディガーはようやく虫の存在を思い出した。
 っていうか、忘れてたのかよ!? とツッコミを入れる人材は惜しいかなここには不在であった。
「大きいねー。食べきれなかったら、お土産かな?」
 何の話だYO!? とツッコミを入れる人間は以下略。
「とりあえず、食べ・・・じゃなくて、攻撃します!」  
 かろうじて目的は思い出せたようであった。
 どうやらハンプの意識は目の前で動き回る雀に向けられているようであった。
 これはチャンスだと思ったディガーは、大きく回り込むようにしてハンプの胸部へと近づいた。
 しかし、近づいたのは良いもののハンプの3本の脚は絶えず動いており、関節を狙ってギアで打ち据えるのが難しそうであった。
 どうしよう、とディガーが悩んでいた時、ちょうど胸部の反対側にいた虚空の攻撃がハンプに炸裂した。
 その瞬間、ハンプの脚の動きがディガーの目の前で一瞬止まった。
「おりゃあー!」
 愛用のギアを振り被って、全力でハンプの脚の関節部分に打ちつけた。
 ボゴっと腹に響くような音を立てて、ハンプの脚の一本が半ばから叩き折られた。
「キィィィィイー!!」
 痛みに悶えるハンプにさらなる一撃が襲いかかった。
 今までハンプの触覚を虎視眈々と狙っていた雀は、痛みで乱れた触覚の攻撃を掻い潜って飛び上がった。
 そして、すれ違いさまにハンプの頭部で走る抜刀一閃。
 硬い金属を断ち切るような音を響かせて、ハンプの触覚の一本は宙を舞っていた。雀はそのままハンプの後方へと駆け抜け、少し距離を置いて向き合った。
 そして、その触覚は理比古と虚空の方へと飛んで行った。
「土道符よ、四道四方の理を顕し悪鬼を縛する戒めとなれ!」
 力強い綾の言霊により、土道符術が起動する。
 そして、ディガーと雀が見ている前で、ハンプの体に地面から生えた無数の土の手が絡みついて動きを封じ出した。

<ハンプの攻撃へと続く>
[200] 第一ターン <墺琵 綾>
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-18(木) 21:24
「修正プログラム起動」
 エイブラムの声が闘技場に響くと、ハンプの体表面と闘技場の地面に0と1で構成された波紋が走った。
ハンプの見た目には何の変化も見られなかったが、闘技場は石造りのような地面が、土っぽい素材へと切り替えられていた。
「これで修正完了。そっちの希望聞いて、無理矢理変更したんだから、成果出してくれよ?」
 恩着せがましいエイブラムの言葉を受けた反応は、参加者それぞれだった。

<墺琵 綾>
 エイブラムの宣言を受けて、綾は意識を切り替えた。 
 黒光りする巨大なコオロギのようなハンプを油断なく見据えて佇む。
 不用意な突撃は手酷い反撃を喰らうかもしれない、と忍としての血が綾を慎重にさせていた。
 十分な距離を取りつつ、綾は符術に必要な力を練り始めた。
 深く呼吸を繰り返し、感覚を研ぎ澄ませていく。
 そのおかげで、理比古の攻撃を皮切りに始まった一連の攻撃の全てを綾は見ていた。
 理比古の翅を狙った攻撃。それをかわして反撃したハンプの動き。
 その直後から、ハンプの前に立ち触覚の攻撃を凌ぎ続ける雀。
 回り込むように動いて、ハンプの脚を狙うディガー。 
 虚空の攻撃で怯んだハンプの隙を突いて、動きの止まったハンプの脚をディガー破壊した。
 痛みに悶えるハンプに迫り、触覚の一本を一閃で断ち切った雀。 
 その時、研ぎ澄まされた綾の感覚は、確かにハンプの気が乱れたことを感じ取った。
 それを見逃す綾ではなかった。すぐにハンプとの距離を詰めて、ギアである棒手裏剣をハンプの頭部へ打ち込んだ。
「大判振る舞いでいっくよー!」 
 綾の両手から16枚の符が舞い踊る。
「土道符よ、四道四方の理を顕し悪鬼を縛する戒めとなれ!」
 輝き出す符に応えるように、ハンプの足元の地面から16本の土でできた手が生えた。 
 棒手裏剣を打ち込まれたハンプを目がけて、16本の手が一斉に掴みかかった。
 残っていた5本の脚に、次々と絡みついては土の中へと飲み込み始めた。
「ギィィー!!」
 ハンプは力任せに土の手を振り解こうとしているようだが、16本に及ぶ呪縛はそうやすやすとは振り解けないようであった。

<ハンプの攻撃へと続く>
[201] <ハンプの攻撃>&<第一ターンの判定結果>
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-18(木) 21:26
<ハンプの攻撃>

 ハンプは身動きが取れないと判るや直ぐに行動を始めた。
 頭部と胸部を地面近くまで沈めると、巨大な翅を一斉に広げたのであった。
 りりり、と聞こえたのはごく僅かな間だけであった。
 高速で震える翅がハンプを中心に、周囲へと圧倒的な破壊音波を放ち始めた。
 それは音というよりも衝撃を伴った振動であった。
 砂煙を巻き起こして、全員へと衝撃波が襲いかかった!

 さらに、ハンプは破壊音波を発生させながら鈍く光る腹部だけを持ちあげた。 
 腹部の先端に掲げられるように、黒い球体が生まれた。
「ギギィイ!!」 
 弾けた黒い球体が無数の弾となって、ディガー、雀、墺琵綾へと飛来した。
 どうやら自分を傷付けた相手に報復しようとしているようだ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

<判定結果>

クリティカル:4
ミス:5
ヒット:1、2、3、6

よって、ハンプにクリティカル一回、ヒット一回のダメージが入りました。

<墺琵 綾の援護行動>
次のターンのみ参加者全員のダイスの目からミスが消え、代わりにクリティカルになります。

<虚空の援護行動>
次のターンのみ蓮見沢理比古のダイスの目にクリティカルが一つ増えます。

<ハンプの状況>
脚が5本になった。
触覚が1本になった。
現在、土の手で呪縛されています。しかし、ハンプの破壊音波で土が崩れつつあるので、次のターン終了時に呪縛は無効になります。
まだ元気そう。

<ハンプの攻撃>
破壊音波
誰かが【援護】行動で対応しないと、攻撃を浴びたことになり、全員のダイスのヒットの目が全てミスになります。

攻撃を浴びた場合、各PCのダイスの目
→ 蓮見沢 理比古:クリティカルの目が3つ、ミスの目が3つ。
  虚空・ディガー・雀・墺琵 綾:クリティカルの目が2つ、ミスの目が4つ  
となります。

誰かが【援護】行動をした場合、各PCのダイスの目
→ 蓮見沢 理比古:クリティカルの目が3つ、ヒットの目が3つ。
  虚空・ディガー・雀・墺琵 綾:クリティカルの目が2つ、ヒットの目が4つ  
となります。

黒光弾
各自で【援護】行動で対応しないと攻撃を浴びたことになり、浴びたPCさんのヒットの目が1つミスになります。

攻撃を浴びた場合、各PCのダイスの目
→ ディガー・雀・墺琵 綾:クリティカルの目が2つ、ヒットの目が3つ、ミスの目が1つ
となります。

攻撃を防いだ場合
→ 【援護】行動をしたことになるので、攻撃はできなくなります。しかし、こちら側にアドバンテージは発生します。
[203] 第2ターン 〆切 21日 9:00
「Happy Halloween! Trick or treat! お菓子をくれなきゃ(主に性的な)悪戯をするぜ。お菓子をくれたら(主に性的な)お礼をするぜ」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-18(木) 21:27
ハンプからの攻撃はこっちのダイスの目に影響を与えるって思ってくれよな。
意味が解らないーって言う場合は、【雑談】で質問してくれれば答えるぜ。
あと、【援護】行動が入ったから俺ちゃんからの簡単アドバイスー。
翅の音波攻撃は、【援護】行動で無効化できるけど、翅そのものは【攻撃】でどうにかしないと音波攻撃はまた繰り返されるぜ~。
ゆったりカラムーチュ食いながら応援してるからな~。(最低だ

んで、背後からの伝言だぜ。
「無駄に長くて ず み゛ ま゛ ぜ ぇ゛ ぇ゛ ぇ゛ ん゛。
 各自の視点から見たように書いて、自分の名前のトコだけ読めば大まかな流れが解るように
 すれば参加した方々に優しい作りだろうと思ったら。開けて驚きびっくりナニコノ文量。
 次のターンからは書き方をちょっと変えるやもしれませぬぅぅぅ」
だとさー。

第二ターン 〆切 21日 9:00

*次から【援護】行動に数字の書き込みはなしでお願いします。【援護】行動は成功確実で進めます(キリッ*

こっそりお願い、で、できれば前倒しで書いてもらえると助かるかなー、なんて☆
[293] 【2】耳が痛いよ

ディガー(creh4322) 2010-11-20(土) 01:23
やった、あと5本!まだまだ行くよ!
あ、ケーキ…(物欲しそう)土の手…(羨ましそう)

【攻撃】
うわっ、大きい音は苦手だよ(片耳を押さえる)あの翅、何とかしないと。
当たったらちょっと痛そうだけど、動けない内に…(黒光弾は無視して背中に飛び乗る。ギアを翅の付け根に突き刺し、根元からもぎ取りにいく)
[318] 【援護】まとめて面倒見りゃいいんだろ!
烈火
虚空(cudz6872) 2010-11-20(土) 18:00
甘いものにつられて突っ込みそうな連中が三人……うん、今回の
立ち位置把握(アルカイックスマイルとともに)。

つーことで援護だ。
『涅槃』を二十本同時に投擲、黒光弾を爆発と爆風で吹き飛ばす。
ついでに爆音で衝撃波も緩和できりゃいいかな、ってのは欲張りすぎか。

(周囲を見上げて)おいエイブラム、爆音をネットみてぇなものに
具現化して衝撃波を受け止めたり弾き飛ばしたり出来ねぇか?
つーか、スナック菓子食ってる余裕があるならそのくらいの処理は手伝え!
でねぇとアヤにあらぬことを吹き込んで、今度イナゴの佃煮を歳暮に送らせるぞ!
(なんてピンポイントないやがらせ)

とりあえず、最優先でアヤを守るってのは続行中だ。


>アヤ、ディガー、墺琵
つーことで援護と支援は任せろ。
菓子が喰いたいなら突っ込んでいけばいい(煽ってんのか諦観なのか)。

>雀
何か補助が必要なら、言ってくれりゃやるぜ。
……あんた無口みてえだからボディランゲージでも可。
[328] 【3】あらら、ミスっちゃった?
「五右衛門も景も、いつもありがとう。大好きだ」
蓮見沢 理比古(cuup5491) 2010-11-20(土) 21:06
(自分はチョコレートケーキっぽい何かをゲット出来たのでご機嫌)

ごめーん皆、外しちゃった。
次は頑張るねー。

あ、このむしケーキ、ちゃんと甘くて美味しい(何か既に食べてる)。


※攻撃は全部虚空が受けてくれるものと解釈して攻撃あるのみ。
鋼丸で斬り刻みつつ、ギアの『雷』の力を発動させて落雷級の
強烈な電撃を生み出し、ハンプを攻撃します。


>エイブラム
お菓子に変換ありがとう~。俺、全力で張り切る。

>ディガー
半分食べる?(むしケーキを差し出しつつ)

>虚空
人身御供(言い切った)よろしくね~。
虚空が盾になってくれたら、皆防御を気にせず戦えるよ。
あ、今から言っておくけど、この規模で飛ばすと体力が
持たないかも。その時はよろしく!
[337] 【6】おおおー・・・??
墺琵 綾(ccdc3364) 2010-11-20(土) 23:17
にゃはー、ハンプさん怒っちゃったみたいで・・・。
じゃあ・・・私も攻撃参加ぁー!(叫)
翅とあの黒い球どっちに…ううーん、迷ってる暇ないやっ!
(刹鬼を片手に走り出す)

▼刹鬼で黒光球目掛けて攻撃を仕掛ける。
助走つけて飛び込み、刹鬼を一振りして刃影を飛ばす。
(刹鬼は技攻撃に秀でるので、運よく行けば連撃に繋げたい…)

>ディガーくん
もしかしたら翅おとせればケーキ手に入るかもねー?

>虚空さん
ありがとう、虚空さんー
このターンは任せるねっー(叫びつつ)
(何かお菓子)ゲットできたらあげますねー。

>蓮見沢さん
Σ既にケーキ食べてる。
お、美味しいですか・・・。
(う、うん、特に害は無さそう・・・なのかなぁ・・・?)
[349] 【5】  (まだまだこれから)
「…………」
雀(chhw8947) 2010-11-21(日) 01:09
(触覚の行方をちらりと見、こうなるのかと軽く感心)
(攻撃音に鬱陶しそうに顔をしかめる)

>虚空
(申し出に感謝するように軽く目で会釈)
(今はそれ以上望まないと、虫に視線を当てた)

>ロール
仲間の援護(攻撃)のタイミングに合わせつつ。
体勢を低くし、黒光弾を潜り抜けるように、見切ってすり抜けるように行く。晒されている腹を、それが難しいなら後ろ足を一本狙っていく。今度はきっちり細かく刻む。
[406] <虚空>
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-21(日) 22:20
 叩き付けるような衝撃音の中で最初に動いたので虚空であった。
 20本にも及ぶ『涅槃』がほぼ同時に放たれたのは、見事というべきであろう。
 ディガー、雀、綾へと降り注ぐ無数の黒光弾と交わった時に、『涅槃』が轟音を響かせて炸裂した。
 その爆発に巻き込まれたいくつかの黒光弾は消し飛んだが、消し損ねた黒光弾がディガー、雀、綾へと降り注いだ。
「おいエイブラム、処理を手伝え! でねぇとアヤにあらぬことを吹き込んで、今度イナゴの佃煮を歳暮に送らせるぞ!」
「それは止めてくれ!? どうせ吹き込むなら、好感度上がることを捏造してくれよ!?」
 虚空が周囲に向かって叫ぶと、ガサガサとビニール袋を慌てたように片づける音が聞こえた。
「それにやることは、きっちりやるって。アンタの『涅槃』をちょい借りるからな」
 ハンプの頭上に、三枚の巨大なプレートが出現した。
 すると、全員に圧しかかっていた音波が弱まり、叩き付けるような振動もなくなった。
 まだ耳に痛いが我慢できないものではない。
「さっきの『涅槃』の爆発音の中から、ハンプの音波と同波形の音だけ抽出して反転させた音をプレートから鳴らしてる。ただし、持って60秒だな」
 エイブラムの言うように、プレートの表面にさっそく亀裂が入り始めている。
「急ごしらえなんだから、贅沢言うんじゃねぇぞ」 
「60秒あれば十分だろう」
 そして、虚空は手元に戻ってきた『涅槃』を再び構えた。
「人身御供、よろしくね~」
 そうはっきりと言い残して理比古が駆け出していくのを、虚空は眺めていた。
 どんな状況になろうとも、すぐに主人を守れるように体勢を整えながら。
「皆、離れろ!」
 理比古の鋼丸から放たれた雷が、白い光となってハンプを轟音と共に打ち据えた。
 白煙を上げるハンプの胸部から、ディガーがもぎ取ろうととしていた翅がぼろりと落ちた。 
 それ見届けたのであろう理比古が地面に膝をついたのを見て、虚空はすぐに駆け寄った。
「アヤ!」
「大丈夫。でも、ちょっと疲れたかな」 
 安心させるように浮かべられた理比古の笑顔に、虚空はほっと息をついた。

<ハンプの攻撃へ続く>
[407] <蓮見沢 理比古>
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-21(日) 22:21
 叩き付けるような衝撃音に、理比古は顔をしかめた。
 それでも、むぐむぐとむしケーキを食べ続けているのは天晴れと言えよう。
 はやっ!? もう食べてる!? という意見もちらほら出ていたようだったが、目の前に出現した甘味を理比古は我慢できなかったようだ。
「もー、うるさいな。せっかくのケーキが楽しめないよ」
 周辺に叩きつけられる衝撃音、さらには『涅槃』の爆発音と次々と炸裂する轟音を尻目に、理比古は指に付いたケーキを舐めていた。大物である。
 普段なら、行儀が悪い! と小言を言う虚空が何も言ってこないのをいいことに、もう一つと手をむしケーキへと伸ばした。
 その時、理比古に圧しかかっていた衝撃音が急に弱まった。
 まだ耳に痛いが我慢できないものではない。
「さっきの『涅槃』の爆発音の中から、ハンプの音波と同波形の音だけ抽出して反転させた音をプレートから鳴らしてる。ただし、もって60秒だな」
 エイブラムがハンプの音を打ち消しているということを理解した理比古は、60秒という制限時間に意識を走らせた。
 理比古は掴んだむしケーキを一気に口に放り込むと、鋼丸を構えた。
「人身御供、よろしくね~」
 傍らに従う男へ一声残して、理比古は再びハンプへと駆け出した。
 そして、綾が大きく飛び退った後に、理比古は駆け込んだ。
 気合いを込めて身動きできないハンプへ鋼丸を振う。
「ギィィー!」
 斬られたハンプはいっそう激しく翅を振わせ破壊音を強め出した。
「このままだと、あと10秒もたないぞ!」
 警告するエイブラムの声を聞きながらも、雷を纏わせ二度三度と繰り返し鋼丸を振るい続ける。
 理比古の周辺には、斬り落されたハンプの破片がまき散らされる。次々と軽快な音をたててケーキへと変貌していく破片を尻目に、ハンプへと鋼丸を振い続ける。
 そして、髪の毛が引かれるような感じを覚えると、頃合いとみて一気に間合いを取った。
「皆、離れろ!」
「うわわわわ」
 理比古には、ハンプの背に跨っていたディガーが転がるように降りて、いや、落ちたように見えた。
「破ぁっ!」 
 理比古の鋼丸から放たれた雷が、白い光となってハンプを轟音と共に打ち据えた。
 白煙を上げるハンプの胸部から、ディガーがもぎ取ろうととしていた翅がぼろりと落ちた。 
 それ見届けた理比古は、がくりと地面に膝をついた。
「アヤ!」
 すぐに傍らに駆けつけてくれた虚空に、ほっと大きく息をついた。
「大丈夫。でも、ちょっと疲れたかな」 
 理比古は安心させるように虚空へと笑顔を向けた。

<ハンプの攻撃へ続く>
[408] <ディガー>
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-21(日) 22:21
 叩き付けるような衝撃音で、ディガーの顔は苦痛に歪んだ。
「うわっ」
 とっさにギアを握っていない手で片耳を覆ったが、もう片方の耳がまともに衝撃音を浴びてしまった。
 鋭敏な聴覚を持っているだけに余計に音の影響を受けてしまうのだろうか、頭を掻き回されるような爆音の中、ハンプから黒光弾が自分に向かって放たれたのが見えた。
(当たったらちょっと痛そうだけど、動けない内に…)
 避けようともせずにディガーはハンプへと駆け出した。
 しかし、三半規管にも影響がでたのか、進もうとしたディガーの足取りが乱れた。
「うわわっ」
 倒れそうな体をギアで支えて体勢を整えるディガーに黒光弾が降り注ぐ直前。
 ディガーを苦しめる衝撃音とは違う爆発音が響いた。
「がっぁ」 
 減ったとはいえ黒光弾のいくつかの直撃を受けたディガーの体が地面へと叩きつけられた。
 幸い、動くに支障がでるような傷はなかった。むしろ、ディガーを苦しめているのは目に見えない衝撃音の方だろう。
 立ち上がろうとするも、まるで嵐の海の上にでもいるかのように、まとも立ち上がれなかった。
 しかし、急に圧しかかっていた衝撃音が弱まった。
 耳が痛むほどの音はまだ続いているが、ディガーに我慢できないほどはなかった。
「さっきの『涅槃』の爆発音の中から、ハンプの音波と同波形の音だけ抽出して反転させた音をプレートから鳴らしてる。ただし、持って60秒だな」
 エイブラムの言っていることはディガーには良く解らなかったが、60秒という時間だけははっきりと理解した。
「この音、消さないと」
 今度は、しっかりとした足取りでディガーはハンプへと駆け寄った。
 そして、低く体を沈めたハンプに飛び乗るとためらわずに翅の付け根に、ギアであるシャベルを全力で突き立てた。
「ふぬぬぬっ!」
 押し込んだシャベルを引き上げて翅をもぎ取ろうと必死に力を込めた。
「ギィィー!」
 傷付けられたハンプがいっそう激しく翅を振わせ破壊音を強め出した。
 握っているシャベルが、ディガーの手をはね飛ばすかのような勢いで震え出す。
「んがががが!」
 すでに腕だけでなく全身が振動させられているような状態でも、ディガーは必死にシャベルを押し込んでいった。
 そして、さらに震えが激しくなったような気がした時。
「皆、離れろ!」
 意識が半ば朦朧としていたディガーの体は、反射的にその声に従って動いていた。
「うわわわわ」 
 しかし、本能レベルで握っていた手がシャベルを放そうとしていなかった。
「ぶえ」
 結果、ディガーはバランスを崩して、ハンプの上から転がり落ちて地面へと激突してしまった。
 そして傍らに、相棒であるジャベルもすぐに突き立つように落ちてきた。
 その直後、白い光と轟音がディガーの目と耳を、強烈な痺れがディガーの全身を襲った。
 徐々に視界が回復してくる目で見上げてみれば、白煙を上げているハンプが見えた。
 そして、ディガーがもぎ取ろうととしていた翅が根本からぼろりと崩れ落ちていった。 
「え、えっと、成功かな?」
 痺れている体でゆっくりとディガーは立ち上がった。
 そして、ハンプと同じようにぷすぷすと白煙を上げている相棒であるシャベルを不思議に思いながらも掴んだ。
 偶然に突き立ったシャベルが避雷針の作用を果たし、雷の直撃に巻き込まれずにすんだということには、ティガーは全く気が付いていなかった。
「もうひとふんばり」
 そして、相棒を握る手に力を込めた。まだまだ体は動く。

<ハンプの攻撃へ続く>
[409] <雀>
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-21(日) 22:22
 叩き付けるような衝撃音に、雀は顔をしかめた。
 そして、自分に向かって放たれた黒光弾の存在を冷静に見据えていた。
 黒光弾の軌跡から着弾点を予想し、弾を避けながらハンプに接近するための道筋を練り出す。
 頭に描いた通りに動こうと、踏み出した時に足取りに僅かな乱れを感じた。
 それが解った瞬間、雀はすぐに黒光弾を避けることに専念するように意識を切り換えた。
 降り注ぐ黒光弾を掻い潜るように避けていた雀は、数本の苦無が飛び込んできたのを認めた。
 直後、爆炎を上げて炸裂した苦無のおかげで、避けようとしていた黒光弾が消し飛んだのが解った。
(進むか否か) 
 雀がハンプの懐に飛び込むかどうか逡巡していた時。
 圧しかかっていた衝撃音が急に弱まった。
 耳に痛いほどの音はまだ続いているが、雀に我慢できないほどはなかった。
 何より重要なのは、足の乱れがなくなったことであった。
「さっきの『涅槃』の爆発音の中から、ハンプの音波と同波形の音だけ抽出して反転させた音をプレートから鳴らしてる。ただし、持って60秒だな」
 エイブラムの言っていることで雀の気を引いたのは60秒という時間の制限。
 雀は体を低く沈めたまま、地面を滑るように駈け出した。
 土の手に絡まれて身動きしない脚の一つへと刀を走らせる。 
(む?)
 しかし、振動が刃を撥ねてしまい傷は入るが、断ち切るまでにはいかなかった。
 すぐに雀は間合いを取った。そして、原因である翅に目を向けた。
「ふぬぬぬっ!」
 ハンプに跨って全身を揺さぶられながらも、シャベルを突き刺しているディガーが見えた。
 それを見た雀は、ハンプの眼前へと回り込んで無造作にハンプへ斬り掛った。
「ギィイ!」 
 当然、ハンプは残った触覚で雀を迎え撃った。そのハンプの攻撃を紅葛でいなしてから、雀は紅葛を鞘へと納めた。
 そして、斬り込む機会を窺うように、その場でハンプの攻撃を凌ぎ始めた。
(翅はディガーに任せる)
 この触覚さえ引き付けておけば、ディガーが触覚に斬り捨てられることはない。
 そう判断した雀の行動である。
 そうして、ハンプの注意を引きつけていた時。
「皆、離れろ!」
 雀はとっさに後へと飛んだ。
「破ぁっ!」 
 理比古の鋼丸から放たれた雷が、白い光となってハンプを轟音と共に打ち据えた。
 白煙を上げるハンプの胸部から、ディガーがもぎ取ろうととしていた翅がぼろりと落ちた。 
(好機)
 完全に音が止んだ今、雀は白煙を上げるハンプへと滑り寄った。
 抜刀一閃。
 さきほどの雷の衝撃で土の手が吹き飛んで剥きだしになったハンプの脚の1本が宙へ舞った。
 そして、雀の前へと脚が落ちてきた時。
 抜刀瞬閃。
 脚はばらりと8つに断ち切られ、軽快な音をたててケーキへと変貌した。

<ハンプへの攻撃へ続く>
[410] <墺琵 綾>
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-21(日) 22:23
 叩き付けるような衝撃音に、綾は顔をしかめた。
「なにこれ、頭が割れそう!」 
 脳みそを掻き回すような激しい音にも負けじと、術を支えるために意識を集中していた。
 その状況下で、綾に向かって黒光弾が放たれた。 
 普段ならば、多少動いたところで術が解けてしまうほど集中が乱れることはないが、今は状況が違う。
 とっさに護身兼御守としての刹鬼でいくつかは弾き、いくつかはどうにか避けた。
 しかし、黒光弾の全てをかわせはしなかった。
 衝撃に備えて息を止めた綾の目の前で、黒光弾の群れに苦無が飛び込んできたのが見えた。 
 直後、爆炎を上げて炸裂した苦無が、黒光弾のいくつかを消し飛ばした。
「っっっ!」  
 予想していた数よりも減ったが、綾は黒光弾の直撃を歯を食いしばって耐えた。
 それでも、術の集中が途切れないのは見事と言うべきであろう。
 痛み耐えながら集中していた綾に圧しかかっていた衝撃音が急に弱まった。
 耳に痛いほどの音はまだ続いているが、綾に我慢できないほどはなかった。
「さっきの『涅槃』の爆発音の中から、ハンプの音波と同波形の音だけ抽出して反転させた音をプレートから鳴らしてる。ただし、持って60秒だな」
 エイブラムの言っていることは良く解らないが、60秒という時間を用意してくれたことは綾に伝わった。
 軽く頭を振った綾は、元気良く地面を蹴って駆け出した。
「良くもやったわねー!」
 2回、3回と大地を蹴るごとに綾の体が加速した。
 勢いを殺さないまま刹鬼を振るって、ハンプの顔面へ刃影を叩きつけた。
「ギィイイ!」
 しかし、ハンプの残っていた触覚が閃いて刃影を断ち切り、そのまま綾へと襲いかかった。
「くぅっ!」 
 刹鬼で触覚を受け止めた反動を殺さず、綾はそのまま大きく後へ飛び退った。
 傷は負わなかったが触覚を受け止めた時に刹鬼を握っていた右手が痺れてしまった。
 動きを止めた綾の目の前に、理比古が駆け込んできた。
 そして、その近くで雀がハンプの触覚を凌ぎ始めた。
 綾はすぐに左手で符を取り出して右手にかざした。
 符がうっすらと光を放つ。その光を浴びた右手の痺れが徐々に消えていく。
「皆、離れろ! 破ぁっ!」 
 理比古の鋼丸から放たれた雷が、白い光となってハンプを轟音と共に打ち据えた。
 とっさに細めた綾の目に白煙を上げるハンプの胸部から、翅がぼろりと落ちるのが見えた。 
 それ見届けたのであろう理比古が地面に膝をついたのが見えた。
 駆け寄ろうと思った綾よりはやく虚空が理比古の元に駆け寄っていた。
 (二人とも大丈夫そうね)
 綾は痺れの取れた右手をぐっと握りしめた。

<ハンプの攻撃へ続く>
[411] <ハンプの攻撃>&<第二ターンの判定結果>
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-21(日) 22:24
<ハンプの攻撃>

 白煙を上げるハンプ。しかし、まだその勢いは衰えていかなっかった。
「ギギギギィ!」
 残った1本の触覚が唸りを上げて打ち降ろされた。
 だが、その先にあったのは剥がれ落ちた翅であった。
 触覚に突き刺された翅が、まるで吸い取られるかのように触覚へと流れ込んでいった。
「ギギィィ!」
 さらにハンプは触覚を振るって、体に残っていたもう一つの翅に突き刺した。 
 すると、さきほど同じように翅は触覚へと吸い込まれて入った。
「キキキキキッ」
 嘲笑うかのような鳴き声を上げるハンプの体が変化しだす。
 斬り落されたはずの触覚が再び生え出し、2本に戻った。 
 腹部がどんどんと肥大する。まるで、蛇のように腹部だけが太く長く伸びていった。
 それに合せて残っていた4本の脚が太くなり、表面にびっしりと棘を生やし出す。
 そして、蛇が鎌首を上げるかのように、ハンプは腹部だけで立ち上がった。
「キキキッ」
 全員の目の前で、腹部の至るところに線が走り、目となって花開いた。
 複眼ではない人と同じような無数の目が、ぎょろりとこちらを見た。
 そして、一斉に目が光線を放った。

「ギギー!!」
 さらに脚から生えた棘が矢となって理比古、虚空へと放たれた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

判定結果 

蓮見沢 理比古:クリティカル[1・3・4] ヒット[2・5・6]
ディガー、雀、墺琵 綾:クリティカル[3・4] ヒット[1・2・5] ミス[6]

よって、ハンプにクリティカル1回、ヒット2回のダメージが入りました。

<虚空の援護行動>
黒光弾は標的となった各自で【援護】行動を取り対応しないと攻撃を浴びたことになるので、破壊音波の無効化に成功としました。

ラストターン、虚空は2回行動を取れます。
【攻撃】×2、【援護】×2、【攻撃】【援護】の三パターンのどれかの行動を取れます。
【攻撃】×2の場合、数字を2個、【攻撃】【援護】の場合、数字を1個、タイトルに記入してください。

タイトル 【攻撃】×2 【3・6】 【攻撃】【援護】【2】
こんな感じでお願いします。

<ハンプの状況>
翅がなくなった。
触覚が2本になった。
腹部が太く長く伸びて全体的に蛇のようになっている。
腹部に無数の目が出来た。
まだ元気そう。

<ハンプの攻撃>
目からビーム(←
誰かが【援護】しないと攻撃を浴びたことになり、ヒットの目がミスになります。

棘の矢
蓮見沢 理比古・虚空のどちらかが【援護】すれば、二名とも防ぐことができます。
攻撃を浴びれば、ミスの目が一つ増えます。
[412] 次のターン 〆切 23日 9:00
「Happy Halloween! Trick or treat! お菓子をくれなきゃ(主に性的な)悪戯をするぜ。お菓子をくれたら(主に性的な)お礼をするぜ」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-21(日) 22:27
形態変化しだしだぞー。これは俺ちゃんも予想外。
そんで、【援護】行動が三回入ったんで、フィーヴァーターイム!!

フィーヴァータイム 〆切 23日 9:00
このターンのダイスの目は、ヒット:4 クリティカル:2 でミスが存在しないんだぜ。

次のターンは、俺ちゃんの介入でこっちの攻撃だけハンプにぶつけるぞ!
そういうわけで〆切短いんだよな~。
このターンはSS描写は割愛するぜ。こっちのダイスの目の結果だけハンプにぶつけるっていう風にする。
そいで、その次のターンがラスト!!

ラストターン 〆切 24日 9:00

書き方を説明すると、フィーヴァータイムは【攻撃用の数字】か【援護】かをタイトルに入れて発言してくれるだけでOK。
ラストターンは、今までみたいに、何をしてどうするっていう書き方してくれ。

七味煎餅を齧りながら応援してるぜ~。(こりない

え、ああ、背後からの伝言はな。
「もう何も言いません、言えません、言うわけがない。(ふっきれた笑顔)」
だとさー。

*ラストターンの提出は恐らく26日ギリギリになるかと…(冷や汗*
[481] 【2】
「…………」
雀(chhw8947) 2010-11-22(月) 23:45
(目や腹の醜悪な変化にも特に表情は変えず、ただ、復活した触覚にほんの少しだけ眉をあげた)
(とりあえず、小煩い翅までは復活しない。)

(光線を回り込むように駆け斬りに行く。介入があれば真っ直ぐに)
[487] 【援護】×2
烈火
虚空(cudz6872) 2010-11-23(火) 00:10
こうなったら自分の立場をまっとうするぜ。
フォローの達人とでも呼ぶがいい(やけ?)!

行動:
1.腹部の眼球目がけて【涅槃】を二十本投擲、眼球を潰しつつ、
爆発&爆風でビームを阻害。
2.理比古を抱えて軽やかに跳躍、棘の矢を回避。
[492] 【6】
墺琵 綾(ccdc3364) 2010-11-23(火) 00:33
むう・・・あの音は消えたからさっきよりはマシに……なってなかったァ…Σ(変態したのを見てがっくしorz)
キモチ悪い…。

こうなったらぶつけるだけぶつけちゃうよ…!(棒手裏剣を両手に3本ずつ構える)
(蒋吏もいればもっと楽にできたかなぁ…あはは…)……よし!
[495] 【1】疲れてきた……
「寒いのだって、楽しいよね」
蓮見沢 理比古(cuup5491) 2010-11-23(火) 00:49
やっぱり体力ないなあ俺。
あれだけ鍛錬しても持久力はつかなかったんだよねー。
虚空がいなかったら危なかったな、ありがとう。


疲れたから帰る!
……っていうわけにも行かないから、ギアで『火』の力を
発動させてハンプ全体を焼きながら斬りつけるよ。
全力でギアを使えるのはあと一ターンか二ターンだから、
ある意味ちょうどよかったかも。


あともう少し……だと信じて頑張ろうねー、皆。
[498] 【4】

ディガー(creh4322) 2010-11-23(火) 01:27
(フラフラと立ちあがり)う、うーん…なんか、ビリっときたような…?
!?ギアから煙が…もしかして、新たな力に目覚める前兆…?(違)
えっと…必ず当たるって事は、全力で殴るよ!

>虚空さん
援護ありがとうございます!…が、ケーキは拾えず…残念です。

>理比古さん
わぁい!ありがとうございますー!(受け取り)きっとこれが幸せの味…。

>綾さん
無事に翅は落とせました!後は刻むだけです。

>雀さん
(剣技をみて)の、のちほど是非とも翅も刻んでいただきたく…!
[515] ラストターン〆切り 24日 12:00
「Happy Halloween! Trick or treat! お菓子をくれなきゃ(主に性的な)悪戯をするぜ。お菓子をくれたら(主に性的な)お礼をするぜ」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-23(火) 11:05
それじゃ、フィーバータイムの結果は、ラストターンとまぜまぜで報告するぜ~。
背後事情で
「フィーバータイムの報告してると、ラストターン〆切りに食い込んでしまいそうで、まとめて報告します、すいません……」
だとさ。

〆切り 24日 12:00
(キツキツスケジュールですいません)

俺ちゃんの方で調整して対応するんで、ラストターン開始時は次の状態からスタートな。

<虚空の援護行動>
2回の援護行動で、目からビームと刺の矢は無効化されます。

ラストターンに、蓮見沢理比古のダイスの目にクリティカルが一つ増えます。

ラストターンに、全員のダイスの目からミスがヒットに代わります。

<エイブラムサポート>
2回援護が入り、援護が合計5回溜まったのでサポート発動します!
攻撃力2倍サポートが発動します。
殴れ殴れ。

[540] 【5】最後は派手に行くか。
烈火
虚空(cudz6872) 2010-11-23(火) 22:58
お、援護が役に立ったみてぇだな。
フォローの達人(何か自称になってる)としちゃ冥利に
尽きるってもんだぜ。

行動:
【涅槃】を連続で投擲してあちこちを焼く他、ハンプの背に
飛び乗って背中に苦無を突き立て、内部に爆発を起こしたりする。
馬鹿力で甲殻を剥がしたり、脚をへし折ろうとしたり乱暴狼藉の限りを尽くす。
何かあったら理比古を身体で庇うのはいつもと同じ。

>エイブラム
よくやった、褒めてつかわす(誰?)。
しかたねぇから今度アヤに何かいいこと吹き込んでおいてやるよ。
手ェ握る程度なら許す(何その過保護なお父さんっぷり)。

>アヤ
身体、大丈夫か(心配性のオカンばりにあちこち確かめ)?
まだ行けるなら、ラストターンだ、派手にやってやろうぜ。
細かく刻めばいいんだろ、お前の好きなケーキ、沢山作ってやるからな。

>ディガー
よかったな、ケーキもらえて。うまいか?

>墺琵、雀
最後の一ターン、張り切っていくとしようぜ。
[542] 【2】ラスト

ディガー(creh4322) 2010-11-23(火) 23:12
実は、避けるのとかあんまり得意じゃないんだよね…。
という訳で、ラストターンも殴ります!せっかく(?)なので頭ー!(ぼっこぼこにする気満々)

>虚空さん
おいしいです!(いい顔)
終わったらみんなで食べましょうね!(凄くいい顔)
[549] 【1】最後の一踏ん張り……!
「甘い物っていいよな、幸せな気持ちになれるもんな」
蓮見沢 理比古(cuup5491) 2010-11-23(火) 23:58
お菓子食べながら人助けとか最高だよね~。
(汗だく・疲労感満載だけどいい笑顔。むしケーキもぐもぐ続行中)


で、これで最後なのかな?
虚空の援護のおかげで調子もいいし、全力でぶちのめしちゃうぞー。

※行動※
ギアの『地』の力を発動させて、地面から岩の槍を生やして
ハンプの身体を下から貫いて攻撃します。
息が上がってくたくただけど頑張る。
虚空と一緒にハンプの背中に駆け上がって、
鋼丸を突き立てて最後の力で『火』の力を発動させ、
さっきのお礼、とばかりに虚空の攻撃を援護したりも。



>エイブラム
お疲れさん、サポートありがとうー。もう少しだから頑張ろうね。
色々助けてもらったからあとでお礼しなきゃなあ。……何がいい?

>虚空
よっ、フォローの神さま!(声援?)
おかげで助かったよー、ありがとう。

>ディガー
むしケーキ、美味しいよねー。
仮想空間でも甘いものが楽しめるなんて、ラッキーだよね。
やる気も増すっていうかさ。


>雀、綾
最後の1ターン、頑張ろうね!
それで、皆でケーキ食べよう。
[556] 【4】
墺琵 綾(ccdc3364) 2010-11-24(水) 00:42
最後はタコ殴りにしていいのかな??
んじゃはりきっていきますー!

符術で風を用いて山犬2匹召喚。(その2匹で竜巻発生させる)
及び、符術で刹鬼に雷電付加させて電撃攻撃。
それで一斉に斬り付ける。
最後にちぇっくめいと。(ぶん上げて突き刺す)

>ディガーくん
あ、ケーキ食べれたんだ。良かった(にこ)
皆で食べれるといいねー

>虚空さん
援護ありがとうございますー。
えへへ、皆でラッシュしてふぃにっしゅです!

>蓮見沢さん
ケーキのために最後の一撃ですね。
甘いものは別腹ですー。いっぱい食べれるかなぁ・・・。

>雀さん
雀さんも一緒に食べましょうね~!
(実は食べるところ見てみたいと密かに思いつつ←)
(うきうき)
[565] 【6】
「…………」
雀(chhw8947) 2010-11-24(水) 04:16
>ロール
鞘の能力を組み込んでの連撃を用いて、ここぞとばかりに斬り刻みに行く。
バラけるより早く細かく斬る。虫を倒し、消える前にケーキを掴み取って食べていく。

>ディガー
(切り刻む注文はまず頷く人種)
(ちょっと首を傾げて、思い至ってこくりと頷いた。)

>虚空、蓮見沢
(みんなでケーキを食べよう、も含めてこくりと頷いた)
(ヤル気を示すように軽く刀に手を添える)

>墺琵
(元々が虫でも全く躊躇いがないらしい。平気で頷いている)

[765] <ラストターン> フィナーレ 前篇
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-26(金) 23:56
「フィーヴァータァーイム!」
 ハンプの周辺にグリーンの半透明なプレートが、突然に浮かび上がった。
「俺ちゃんからの出血大サービス!」
 ハンプを囲ったプレートが一斉に鈍い光を放つと、ハンプの動きがぴたりと止まった。
 すると、ハンプの全身に0と1の文字が踊り出した。
「よっしゃ、書き換え成功! これでハンプに結構なダメージ入ったはずだぜ。後はそっちに任せたぜ!」
 プレートが空中に溶けるように消滅していった。
 すぐに、何事もなかったかのように、ハンプの攻撃が始まった。
 ハンプの腹部に生まれた無数の目がぎょろりとこちらを向く。
 そして、一斉に目が光線を放った。
 その光線へと、すぐに虚空が涅槃を閃かせる。
 涅槃の巻き起こす爆発に巻き込まれ、ハンプの目が放った光線が消し飛ばされた。
「まずはあの目をどうにかしないとだな」
 エイブラムの干渉のおかげだろうか、ハンプの目が放つ光線は数は多いが狙いが甘かった。
 それとも、ハンプも疲れてきているのであろうか。 
「私に任せて」
 虚空の呟きに綾が応えた。  
「でも、集中しないと駄目だから。援護、お願いしたいんですけど、いいかな?」
「大丈夫、虚空は人身御供になってくれるから」
 主人である理比古の全く悪意のない一言で、虚空の援護が決定された。
「それじゃ、お願いします!」
 綾は元気良く言い残すと、さっさか符を用意して力を練り始めた。
 虚空は口を開いたが、そこから出たのは言葉ではなく大きなため息だった。  
「ほら、フォローの神さまの出番だよ」
 主人の声に後押しというか、押し出された虚空は、両手に涅槃を構えてハンプへと踊りかかった。
 そして、理比古が後に続き。
「あ、ぼくも手伝います」
 ちょっぴし体から白い煙が出ているディガーも二人に続いた。
 雀だけは、一人少し離れた場所から様子見を続けていた。
 四名がハンプの気を引きつけている間に、綾の術が完成した。
「風道符よ、四道四方の理を顕し我がもとに風の眷族を呼び寄せたまえ!」
 綾の手から飛んだ二枚の符が、二体の白い犬がへと変化した。
「疾風、夕凪!」
 綾の号令に従って、白い犬たちが風を巻いて空をへ駆け上がり、螺旋を描きながら疾風と夕凪がハンプへと飛びかかった。
 尾を引いて走る白い風が、ハンプの周囲で渦巻き始める。
「風を巻き、その身を牙と成せ!」
 オオーンと二体の犬が吠えると、一気に白い風が竜巻となってハンプの体を斬り刻み出した。
 苦悶しているであろうハンプの叫びも、その白い暴風が掻き消してしまうほどの威力であった。
 その竜巻が治まった後、ハンプの腹部はずたずたに斬り刻まれ全ての目が潰されていた。
 そして、一気に止めを刺そうと、理比古がハンプへと駆け出した時。
「ギギギィー!」
 ハンプが自分の腹部へと、再び触覚を振って突き立てた。
 触覚に吸い込まれるように腹部が流れ込んでいくにつれて、ハンプの頭部と胸部がみるみる変化していく。
 肉を破るような音をたてて、次々と脚が生えだし8本となり、肉が千切れるようなを音をたてて、ハンプの頭部と胸部が腹部を切り離した。
「キキィー!」 
 完全に腹部を取り込んだハンプが、どすんと地響き上げて8本の脚で着地した。
 腹部を取り込んだせいか、頭部も胸部を二回りは大きくなっているようであった。
 そして、仕上げとばかりにハンプの頭部から触覚が一気に生え出した。
 人間で言えば、髪の毛と言えるのだろうか、ハンプの頭部から生えた無数の触覚がゆらゆらとせわしなく蠢いている。
「ギギィ!」
 突然、ハンプが動いた。
 その動きは今までとは違い恐ろしく速かった。
 反射的に虚空が涅槃を放つ。
 しかし、その半分近くをハンプは避けて、残りは無数の触覚で弾いた。
「早いぞ、気をつけろ!」
「うわ、すばしっこい」
「え、ゴキブリみたい」
「いやー! 私、あいつ大っ嫌いー!」
 騒ぎ出す面々と違い、一人雀は冷静にハンプを見据えたまま虎視眈眈と斬る機会を待ち続けた。
 ハンプは、闘技場を縦横無尽に高速で動き回った。
 こちらが攻撃をしても、その速さと無数の触覚に阻まれてしまう。
 しかも、高速で動くハンプに攻撃を仕掛けるというのは、高速道路で走っている車に殴りかかるようなものであった。
 ギアで強化されているロストナンバーとはいえ、無傷ではいられなかった。
[770] <ラストターン>  フィナーレ 後篇
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-27(土) 00:08
「おい! エイブラム、どうにかしろ!」
「ええ~、どうにかって言ってもさー。もう俺ちゃん、クタクタだし~」
 しかし、応えたエイブラムの声と一緒に聞こえたガサガサとビニール袋を漁る音が、虚空の苛立ちを募らせる。
「おい! またスナック菓子食ってるだろ、余裕あるなら手伝え!」
 さらに畳みかけるように、虚空が口を開こうとした時。
「色々助けてもらったからあとでお礼しなきゃなあ。……何がいい?」
 理比古が上を向いて、エイブラムに語り掛けた。
 すると、エイブラムが息を飲んだような気配が伝わってきた。
「おっけぇー! アヤちゃんが、後で個人的にお礼してくれるなら、俺は頑張るよ!」
 そこまでは言ってない。しかし、理比古のお礼発言に何を妄想したのか、エイブラムのヤル気にスイッチが入ったようだった。
 状況が状況だけに、あえて虚空はエイブラムにツッコミを入れなかった。ただ、後で締めるという決意を秘かに固めてはいたようであった。
「とりあえず、俺がフォローする。墺琵の綾ちゃん、ディガー、アヤちゃんは、今頭に送った俺の作戦通りに動いてくれよ」
 エイブラムに指名された三人の持っていたギアがぼんやりと輝き出すのを見て、三人は顔を見合わせて大きく頷いた。
「フォローの神さまにも三人に送ったのと同じ指示を送るから、それを踏まえてそのままフォローな。雀は~、うん、そのまま自分の判断で動いてくれな」
「はいはい、俺は面倒見てりゃいいんだろ! 」
「それじゃ、ぶっつけ本番で行くから、失敗すんなよ!」
 エイブラムの声を皮切りに、虚空が動いた。
 悪態をつきながらも、20本全ての涅槃を一気に投擲する。
 しかし、狙いはハンプではなく、ハンプの進行上の地面だった。
 涅槃の爆発で大きく地面の土が吹き飛ばされ、ハンプの進行上に大穴ができる。
 8本の脚を駆使し高速で動いていたハンプは、進行上に突然できた大穴を避けるように動いため、ハンプの速度は少しだが確実に落ちた。
 その時、噴き上がる土煙の中から、ディガーが飛び出した。
 その顔が嬉々としていたのは、きっと土煙を被れたことが嬉しかったのだろう。
「ギギィ!」
 ハンプの無数の触覚が、土煙を斬り刻みながらディガーに襲いかかった。
「必殺、地面返し!」
 若干突っ込みが入りそうなことを叫びながら、ディガーが地面に光輝くシャベルを突き立てた。
 すると、ディガーの目の前の地面が、畳のように跳ねあがった。
 ディガーを突き刺すはずの触覚が、そのひっくり返された地面に突き刺さった。
 勢い良く突き刺さったせいか、触覚を抜けずにハンプがもがいた。
「たぁ!」
 その土壁を飛び越えて綾が躍り出て、一枚の雷道符を刺した光輝く棒手裏剣をハンプへと投げつける。
 蠢く触覚の合間を縫って、ハンプの頭部に棒手裏剣は見事に突き刺さった。
「破っ!」
 そして、理比古がハンプの頭部に刺さった棒手裏剣へ目がけて輝いている鋼丸から雷の力を開放する。
「雷破!」 
 綾が雷道符の力を解放する。理比古の放った電撃と綾の雷道符が合わさり強力な電撃となってハンプを苛む。
 ハンプの触覚が突き刺さっていた土壁も電撃に巻き込まれて、どんどんと崩れ出した。
「どりゃぁーー!」
 雷にうたれて全身を痙攣させているハンプの顔面に、ディガーが渾身の力でシャベルを振り下ろした。
 あまり気持ち良くない音をたてて、ハンプの頭の一部が大きく陥没した。
「んがががが!」
 そして、もちろん感電しているハンプを金属で直接殴ったディガーは、またしても電撃の余波に全身をしびれさせていた。
「止めだっ!」
 さらに理比古が残った体力を振り絞って鋼丸に気合いを込めて土の力を開放すると、ハンプの真下の地面から岩が槍のように突き上げた。
「ギィイイ!」
 鋼丸による巨大な岩槍は、ハンプの胸部を貫いた。
 苦鳴を上げるハンプは、虫ピンの刺されたかのように動きが止まった。
 理比古は体から力が抜け落ちて行くような感じを覚えて、ふらつきながら地面に膝をついてしまう
「アヤ、無茶するな!」
 その理比古の傍らに駆け寄った虚空の横を一つの影が走り抜けた。
 雀であった。
「キキィイ!」 
 雀に向かってハンプの触覚が襲いかかる。体を岩に貫かれているとはいえ、未だにその鋭さに衰えはなかった。
 雀は駆けながら、鞘から半ばまで抜いた紅葛に右手の平を走らせた。
 手の平から血を流したまま、雀はハンプの触覚の間合いに飛び込んだ。
 紅葛を鞘に納めたままで、雀が雨のように降り注ぐハンプの触覚を凌いでいく。 
 その姿は攻めあぐねているというよりも、時期を見計らっているかのようだった。 
 そして、一つの変化が起きた。
「あれ、何か変な音がしてません?」
 それに最初に気が付いたのはディガーだった。
「これは鍔鳴り?」 
 ディガーに言われて気が付いた理比古が、聞こえた音の正体を口にした。
 そう雀の刀である紅葛が一人でに鍔鳴りをしているのであった。
 それはまるで待ち切れないないとでも騒ぎ立てている様子にも見えた。
 そして、雀が動いた。
 抜刀一閃。
 ハンプの触覚の1本が断ち切られる。しかし、斬ったの1本であり、残っているハンプの触覚は無数。
 当然、雀へと次々と触覚が空気を斬り裂いて襲い掛る。
 雀の得意技は抜刀術。一度、刀を抜けば、再び鞘に納めるまでの時間が必要になる。
 そして、ハンプがそんな時間を待ってくれるはずもなかった。
 だが、続けざまに一閃が走り、触覚が一斉に空に舞った。
 雀の翳す抜き身の紅葛には、血が滴っていた。
 その血は柄を握りしめる雀の右手の掌から溢れ流れ、柄を通り鍔を越え刃へと滴っているのであろう。
 そして、翳したままの抜き身の紅葛が、そのままに一瞬で鞘に納まった。
「斬る」
 錆びわれた声が響いた。
 一閃が走る。終わることなく一閃が走り続ける。
 そして、抜刀で飛沫となった血が霞となってハンプの周辺に漂い出した。
「キキィィィ!」
 まさに細切れ。ハンプの体が血霞の中、徐々に小さくなっていった。
「ぼーっと見てるだけってのは悪いよね」
 理比古が駆ける。
「ちぇっくめーいと!」
 綾が空へと飛び上がり、刹鬼を振って刃影を放つ。
「最後は派手に行くか!」
 虚空の涅槃が、理比古を追いかけるように次々と閃く。
「これで終わりだー!」
 ディガーが渾身の力でシャベルを叩きつける。
 鋼丸の炎に焼かれ、涅槃に刺され爆発し、刃影に刻まれ、シャベルで頭部を叩き潰される。
 そして、ハンプの全身に0と1の文字の波紋が走った。
 ぽぽぽぽぽぽん、と軽快な音をたててハンプが空へと飛び散った。
 そして、理比古、虚空、ディガー、雀、綾の頭上からむしケーキが雨のように落ちてきた。
 空から降って来るむしケーキを、驚いたまま眺めている全員に声が響いた。
「OK。お疲れさーん。これでステージクリアだぜ」
 エイブラムの声がハンプの消滅を告げた。
[774] <結果報告>   撃破成功!
「Happy Halloween! Trick or treat! お菓子をくれなきゃ(主に性的な)悪戯をするぜ。お菓子をくれたら(主に性的な)お礼をするぜ」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-27(土) 00:20
おめでとさーん。
ハンプ撃退成功だぜ!!

クリティカルは2P、ヒットが1Pのダメージで計算します。

<第一ターンの判定結果>

クリティカル【4】
ミス【5】
ヒット【1・2・3・6】

よって、ハンプにクリティカル1回、ヒット1回のダメージが入りました。
合計3Pのダメージ。

<第二ターンの判定結果> 

蓮見沢 理比古:クリティカル【1・3・4】 ヒット【2・5・6】
ディガー、雀、墺琵 綾:クリティカル【3・4】 ヒット【1・2・5】 ミス【6】

よって、ハンプにクリティカル1回、ヒット2回のダメージが入りました。
合計4Pのダメージ。

<フィーヴァータイムの判定結果> 

クリティカル【2・5】
ヒット【1・3・4・6】

よって、ハンプにクリティカル1回、ヒット3回のダメージが入りました。
合計5Pのダメージ。

<ラストターンの判定結果> 

蓮見沢 理比古:クリティカル【4・5】 ヒット【1・2・3・6】
虚空、雀、ディガー、墺琵 綾:クリティカル【3】 ヒット【1・2・4・5・6】

よって、ハンプにヒット5回のダメージが入りました。
倍増効果有りなので、合計10Pのダメージ。

ダメージは合計で22Pになりました。
ハンプのHP設定は20Pだったので、皆さんの勝利です!
[782] <エイブラムの独り言>
「Happy Halloween! Trick or treat! お菓子をくれなきゃ(主に性的な)悪戯をするぜ。お菓子をくれたら(主に性的な)お礼をするぜ」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-27(土) 00:56
っていうか、背後からの伝言だな。

駆け足なスケジュールにお付き合いくださいましてありがとうございました~。
色々と至らぬところもあったと思いますが、それは次回(?)へ活かしていきたいと思います!
今回得られた教訓は、余裕をもってだと思います。(キリッ
色々とイメージと違うー、ということもあったと思いますが、楽しんで参加してもらえたのなら幸いです!
〆切ちょっとぶっちしたのはご愛嬌でお願いします……。

色々、細かい裏事情などは後日ブログにでも上げてみようかと思います。
御暇潰しにでもどうぞ~。

だとさ。
それじゃ、お疲れさ~ん。しばらくしたら、意識がこっちに戻るはずだからな。
落し子退治の協力を感謝ってな。

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螺旋特急ロストレイル

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