オープニング

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定期信号確認不可
緊急応答コード送信
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システム応答無し
周辺状況報告
 電波状況 正常
 動力炉 作動中
 内部状況 確認不可

ラエリット・システムを停止と判断

イータム・システム アクティブモード移行
オペレーション「セカンドディザスター」準備開始
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 アズール盆地に現存する地上施設で稼働していた「ラエリット・システム」。その対応についての報告がその後の調査報告と共に現地の対フォールス国際機関AFOから世界図書館に伝えられた。
 本部会議の結論はシステムの停止。その後の調査により元々システムが地上における戦力管理システムでもあったこと、重力制御に成功していて外部からのプログラム追加によるリープゲートの終末誘導システムが完成する可能性があったことが主な理由だそうだ。
 システムの停止以降、ラエリットへのフォールスの飛来は止んでいる。地上のフォールス達は補給を絶たれ徐々に追い込まれているらしい。一見喜ばしい事態に思えるが、AFOは警戒を緩めなかった。実際、それは嵐の前の静けさであったことが後に判明する。
 そしてもう1つ重要な事として、AFOからの連絡には衛星イータム攻略作戦への協力依頼も含まれていた。

 一方、世界図書館ではこれまで集めた情報とそれに基づいて導きの書が示した内容からラエリタムの危機要因が明らかになった。
 ラエリタムは約1750年前のマンファージ発生以降ファージの侵食を受け続けており、その結果世界繭に蓄積されたダメージは世界を保つのが困難になるレベルに達しようとしていたのだ。世界繭が弱るほどファージは侵入しやすくなりその結果侵食がさらに進むという悪循環により、あと数ヶ月もすれば崩壊という状態にまで追い込まれている。ラエリタムに多数のファージが存在するのもおそらくこのためだろう。
 もちろんこれはあくまでファージの侵食が進んだ場合の話であり、何らかの大きな衝撃が発生すればそれ以前に崩壊する可能性もある。逆にファージの本拠地を突き止め撃退することが出来ればまだ崩壊を食い止めることも可能だ。
 そのためには何よりまずファージの拠点を特定する必要がある。フォールス側はその痕跡を丁寧に消しているため、未だにその特定に至ってはいない。


 AFOからの連絡にあったイータム攻略作戦に関して、連絡を受けて導きの書に示された事象により協力することが決定された。
 導きの書が示した内容は3つ。
 内2つはポジティブなもので、イータムの基地にファージの拠点と化した植民惑星の位置データが存在することと、攻略に成功すればラエリットへのフォールス襲撃が激減するというものである。
 そしてネガティブな1つはシステムの停止を受けてイータムのフォールスが大攻勢の準備をしていること。それも生物型フォールスだけでは無く隕石の大量投射や核分裂弾頭ミサイルまで用意しての大攻勢、すなわちもう1度大天災を引き起こそうとしているというものだった。
 結果、イータム攻略という目的自体はそのままに、作戦内容は大幅に変更されることになった。


「例えば、それは星間攻防戦」
 ホールにわざわざプロジェクタを持ち込んだリクレカがそう切り出した。
「ラエリットの現地組織AFOよりイータム攻略戦への協力要請がありました。もとより協力する予定でしたが、ほぼ同じタイミングでイータムのフォールスも大攻勢を仕掛けると導きの書が示しました」
 大きなスクリーンにラエリットとイータム、そして双方の戦力と思われる印が表示された。ぱっと見でも戦力差でフォールスに大きな分があるのは明らかだった。
「ご覧の通り、敵の攻勢を防ぎきらない限り正面突破はまず不可能ですが、反面敵基地周辺の戦力は手薄になると想定されます」
 そこでAFOと世界図書館は主力部隊で敵の攻勢を防ぎつつ、手薄になった敵基地を別動隊による陽動強襲と隠密潜入で一気に制圧する作戦を採用した。



 主力部隊の目的は、フォールス達のラエリット侵攻阻止と別動隊の侵入を助けるための陽動だ。
「皆様は現地の発掘兵器部隊と共にラエリット-イータム間の宙域に展開、協力して敵のラエリットへの侵攻を防いで下さい」
 味方側の戦力にはロストレイルやロストナンバーの他にORAや白い船の表記がある。
「敵の攻撃ですが、大天災の再現を狙っているようで3波に分けて行われます」

・第1波 核ミサイル

「ラエリット全体を覆うように核ミサイルを放ち、高高度核爆発により地上の電子機器を破壊するのが目的です。達成されると地上軍に甚大な被害が及びますので可能な限り撃ち落として下さい」
 もちろん核爆発自体も恐ろしいことは言うまでも無い。そこで今回、ロストレイルは戦闘宙域内における核の影響を防ぐため指向性結界展開の儀式車両に特化している。結界自体は有志のロストナンバーによるものだが、増幅して広範囲に展開するための魔術具等が車内のあちこちに配置されている。そのため今回はロストレイルによる火力援護は望めない。
「結界にも限度がありますので、なるべく分散して起爆させるようお願いします」
 あまりに集中して核爆発が起こると結界でも抑えきれないのだとか。

・第2波 隕石群

「大規模な質量攻撃になります。そのままラエリットに達すると地表はもちろん浅層の地下都市も破壊される可能性がありますので、一定以下の大きさまで砕いて下さい」
 大気圏で燃え尽きるのが理想だが、対空防衛網で対処出来るレベルまで砕けばひとまずはOKだそうだ。
「単純な攻撃法ですが威力は十分です。ラエリットはもちろん自身や味方への被害にも気をつけて下さい」
 特に儀式車両化しているロストレイルやAFO旗艦の白い船への直撃は味方への影響が大きいので避けたいところだ。このあたりから防御も考える必要が出てくるだろう。

・第3波 キメラ型バイオモンスター(以下BM)群他

「いわゆる生物型フォールスですが、壊滅状態前提とはいえ地表全土の制圧が目的なので数が非常に多いです。意思体ですので気付いたら向こうから襲ってくるでしょうが、機動力もありますので心してかかって下さい」
 フォールスの種類はこれまでラエリットに現れた種類に加え、新種も現れるそうだ。
「なお、別動隊の行動開始は第3波をある程度主力が引きつけてからになります。侵攻阻止はもちろんですが、この段階ではなるべくイータムに敵が引き返さないよう気をつけて下さい」
 別動隊は少人数編成のため、第3波に引き返されたら生還が難しくなる。敵基地制圧完了まではなるべく攻撃を続けさせる必要があるのだ。
 ちなみに敵基地には生産設備もあるが、大型BMの生産には時間がかかるので今回は無視して構わない。また敵は襲撃を想定していないらしくストックのほぼ全てを投入してくるので、引き返させなければ別動隊とキメラ型との接触は最小限で済むはずだ。
「別動隊によるイータムのシステム停止が成功すれば、敵は指揮系統を失う事になります」
 導きの書によると、BM達はシステム停止からしばらくは混乱状態に陥り、その後手近な攻撃目標(ロストナンバーや現地軍)に襲いかかるらしい。ただ不確定要素もあり、別の何かが指揮を握る可能性もあるらしい。
「また今回、BM以外の機動戦可能なフォールスが存在するようです。そちらにも気をつけて下さい」
 そのフォールスの詳細は不明だそうだ。先史文明人のマンファージの尖兵ならORAの投入か、あるいは――。

 最終的にはイータムの敵基地へ降下する事になるのだが、そこまで進むことができれば大勢はほぼ決している。うっかり基地の火薬庫や核資材を誤爆しない限り形勢逆転はないだろう。
「なお、AFO旗艦となる白い船はロストナンバーも搭乗可能です。ロストレイルを儀式車両とすることから支援活動はこちらの方がやりやすいかもしれません」
 それに現地の物とはいえ発掘兵器だ。現地の学者も同行してはいるが、その方面の知識提供があると運用の助けになるかもしれない。さすがにORAは専属パイロットがいるが、船の銃座なら担当してもいいそうだ。
 敵フォールスの詳細については各自書類を確認してほしいとのことだった。
「宇宙における大規模交戦になります。地上とは勝手の違う部分もありますが、皆無事に生還して下さい。お願いします」
 飴玉状ナレッジキューブのおかげで空力特性などはある程度得られるが、空気を媒介する長距離攻撃手段などはギアを除きほぼ使用不可能となる。真空無重力下でどう動くかはあらかじめ考えておく必要があるだろう。


『ホワイトシップより各員へ、間もなく旅人と合流する。ORA各機、訓練を終え船に戻れ』
『ギルメットリーダー了解』
『ツィエフカ、全機帰投します』
『ギルグ・ラウ、ギルグ・レム、全機了解しました』
 AFO側の戦力は白い船とそれに満載されたORAが全てだった。宇宙戦に対応できるのがそれくらいしか無かったのだ。それだけロストナンバーをあてにしているということでもある。
『宇宙での機動はどうだ、やれそうか?』
『地上とは勝手が異なりますが、どうにかなりそうです』
『宇宙戦用プログラムが残っていたおかげですね。これがなければどうなっていたか』
 そして何より、全員が宇宙初体験だった。先史文明資料を基にある程度の装備は調えているが、不安のつきない遠征である。船外訓練の時間は十分に取れたと思いたい。

 イータム敵基地より放たれた核ミサイル群との接触まで、残り約12時間。


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!注意!
 パーティシナリオでは、プレイング内容によっては描写がごくわずかになるか、ノベルに登場できない場合があります。ご参加の方はあらかじめご了承のうえ、趣旨に沿ったプレイングをお願いします。
 またこのシナリオはシナリオ『【月涙燐光】サイレント・ワークス』と同一の時系列の出来事を扱っています。同一キャラクターによる両方への参加はご遠慮下さい。
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品目パーティシナリオ 管理番号3017
クリエイター水華 月夜(wwyb6205)
クリエイターコメントこんにちは、水華です。ラエリタム第5弾は舞台を宇宙に移しての星間攻防戦です。こちらでは敵の大規模攻勢を防ぎきるのが主な目的です。
冒頭に大まかな状況まとめもあります。なんだか大事になっているような……。

というわけでフォールスの大攻勢を防ぎきって下さい。
核ミサイルは結界内で破壊する分には通常弾頭と変わりません。小さくて早くてもろいです。当たりさえすれば一撃。
結界の耐久力に関してはわざと集めて連鎖爆発でもさせない限り問題ありません。各個撃破して下さい。
至近距離での爆発はさすがに危険ですので接近戦で対処する方は一撃離脱等で。
隕石は逆に大きくて硬いです。まっすぐ飛ぶだけですが白い船の主砲でも最低8発当てないと砕けません。
大きいので当たると痛いです。
生物型フォールスは新型と得体の知れないのが混ざっている以外はいつも通りです。
宇宙戦なので真空無重力です。空気媒介の遠距離攻撃等は使えません。
現地軍の味方機は性能は高いのですが宇宙戦は初めてです。
第3波のBM4種+αの詳細は次の通りです。指揮官型はみんな盾持ちです。
謎の敵は最後の方に出てきます。

・A型(竜人型)
「空から来るモノ」に登場したBM。上半身が竜人で下半身が4足竜の20m級。
実は耐久力と巡航速度は4種中トップだったりします。射程は短め。
攻撃手段はミサイル、尻尾他。

・B型(タツノオトシゴ型)
アズール盆地に登場したBM。4種の中で1番大きい27m級。
運動性に優れ兵士型に限ればトップ。割とオールマイティ。
攻撃手段は手榴弾、ミサイル、尻尾他。
ちなみに一緒に登場した巨人タイプは宇宙戦に対応していないので出てきません。

・C型(獣人型)
アズール盆地の施設に登場した獣人の大型バージョン。24m級。
機動力に優れるものの他と比べると少しおとなしめ。ビーム兵器持ち。
攻撃手段はシュツルムファウスト、頭部大鋏、大型ビームマシンガン他。

・D型(重装型)
初登場の新種。本体は獣人の17m級。おそらく次世代種。
耐久力こそ他に劣るものの高火力重装甲の強敵。指揮官型は広域攻撃兵器まで所持。
攻撃手段はビーム砲、格闘他多種多様。ビームウィング他指揮官型専用装備あり。
自動修復や修理能力に加え、指揮官型は光学囮発生器や対ビームバリアも。

・????(円盤型)
1匹だけ居るクラゲかイソギンチャクに似ている触手の生えた円盤状の何か。他より小さい8m級。
BMが機械要素を含むのに対しこっちは完全ナマモノ。BMよりも数段強い。
攻撃手段はエネルギー砲(収束と拡散の2種)、触手槍、肉塊弾連射。ビーム減衰フィールド持ち。

※敵攻撃手段は全て把握しているものとして扱います。

※バリアと減衰フィールドの違いは無効化しきれなかった時の差です。前者は破られると元のダメージを受けますが後者は減衰分を引いたダメージしか受けません。


そんなわけでプレイングは以下から1つを選んで詳細をお願いします。

【1】迎撃
宇宙で直接フォールスを迎撃します。自由に動ける反面敵の攻撃に晒される危険性もあります。

【2】砲手
白い船の砲手を担当します。攻撃に専念できますが自由度が下がります。
船の武装の攻撃力は機関砲<小型ミサイル<主砲<荷電粒子砲<大型ミサイルとなっています。
機関砲とミサイルは弾数制限があり、主砲と荷電粒子砲はビーム兵器で発射間隔が長い事にご注意下さい。

【3】支援
宇宙で敵の攻撃から味方を守ったり、戦闘を補助したりします。

【4】艦内
白い船で味方の救護、白い船やORAの応急修理や補給、その他後方支援や艦内活動を行います。

【5】その他
上記のいずれにも該当しない行動をとる場合はこちらを選んで下さい。


諸事情によりプレイング期間は6日なのでご注意下さい。
それでは皆様のご参加、お待ちしています。

参加者
川原 撫子(cuee7619)コンダクター 女 21歳 アルバイター兼冒険者見習い?
ふさふさ(ccvy5904)ツーリスト 男 4歳 天才物理学犬
ルン(cxrf9613)ツーリスト 女 20歳 バーバリアンの狩人
華月(cade5246)ツーリスト 女 16歳 土御門の華
坂上 健(czzp3547)コンダクター 男 18歳 覚醒時:武器ヲタク高校生、現在:警察官
ハクア・クロスフォード(cxxr7037)ツーリスト 男 23歳 古人の末裔
アマリリス・リーゼンブルグ(cbfm8372)ツーリスト 女 26歳 将軍
ヴァージニア・劉(csfr8065)ツーリスト 男 25歳 ギャング
ファルファレロ・ロッソ(cntx1799)コンダクター 男 27歳 マフィア
吉備 サクラ(cnxm1610)コンダクター 女 18歳 服飾デザイナー志望
相沢 優(ctcn6216)コンダクター 男 17歳 大学生
ガルバリュート・ブロンデリング・フォン・ウォーロード(cpzt8399)ツーリスト 男 29歳 機動騎士
しだり(cryn4240)ツーリスト 男 12歳 仙界の結界師
樹菓(cwcw2489)ツーリスト 女 16歳 冥府三等書記官→冥府一等書記官補
ハイユ・ティップラル(cxda9871)ツーリスト 女 26歳 メイド
ユーウォン(cxtf9831)ツーリスト 男 40歳 運び屋(お届け屋)
あれっ 一人多いぞ(cmvm6882)ツーリスト その他 100歳 あれっ一人多いぞ

ノベル

「ロストレイル、隣に付きました」
「よし、着艦作業急げ」


 白い船と合流したロストナンバー達は素早く戦闘準備に入った。砲手を担当する面々はORAの格納庫から各砲座に案内される。
「うわぁ、乗れないって分かってますけど羨ましいですぅ☆」
 涎を垂らしそうな勢いでORAを見上げていた川原撫子は大型ミサイル砲座へ。ロストレイルから動く白い船(なんと以前遺跡で見つけたあの船だった)を見つけた時から軽い興奮状態だったとは同行者数人の言だ。
 オーパーツにメロメロになる人も居れば武器にメロメロになる人も居るわけで。
「うっわー……こんなの壱番世界じゃ触れないもんな。うおぉぉぉ、滾る漲るたっまんねぇ!」
 坂上健は荷電粒子砲座近くの扉から甲板に出ると砲身に思い切り頬ずり。夢中になりすぎてうっかり飴玉を口からこぼしそうになったとかならなかったとか。一応名誉のために付け加えておくと、その武器愛から戦闘開始前にマニュアルの内容もばっちり叩き込んでいましたよ。

 そんな和やかな時間はわずかの間。
『高速熱源帯多数接近。総員迎撃開始』
 慌ただしく指示が飛ぶブリッジ。その天井の上で、初の宇宙戦にドキドキしながら華月がモノクル状ディスプレイのレーダー画面とイータムの浮かぶ宇宙空間をじっと見つめていた。


「要は向かってくる奴ら片っ端から全部落としゃいいんだろ」
 挨拶代わりとばかりにファルファレロ・ロッソがファウストを最大出力で放つ。気圏内では音速の殺し屋とも言われるミサイルだが、彼の正確無比な射撃からは逃れられずあっという間にいくつもの火球と化した。
(カンダータで見たミサイルと同じくらい? なら防御は接近戦の人中心に――)
 ロストレイルの結界は上手く働いているようだ。ミサイルの爆発規模を確認した華月はミサイル付近の味方に意識を注ぐ。
 その視線の先、ORAの部隊と共に宇宙を舞うのは麗と剛の2人の騎士、アマリリス・リーゼンブルグとガルバリュート・ブロンデリング・フォン・ウォーロードだ。アマリリスの鈴とガルバリュートのブーストで高速機動を保ちながらミサイルを次々と落としてゆく。
「むっ?」
 中距離から斬撃を放ったアマリリスだが、放たれたのは衝撃波では無く華月の結界と自身の魔力が合わさった魔力塊。これも真空故だろうか。
「アマリリス殿?」
「大丈夫だ、問題ない」
 感触は異なるものの、慣れれば問題ないだろう。威力は申し分ない。アマリリスとORAがミサイルを落とし、討ち漏らしはガルバリュートのランスが貫く。
 そこから少し離れた場所では、龍に乗った青年が宇宙を駆けていた。しだりと相沢優だ。
「しだり、大丈夫か?」
「……大丈夫」
 しだりは水を司る者だが、大気という檻のない宇宙空間では水はすぐに蒸発し拡散する。にもかかわらずしだりはウォータージェットでミサイルを撃墜しているのだ。華月の結界やギアの補助もあるだろうが、優としては無理していないか心配にもなる。元々それだけの力量があったのか、ロストナンバー生活の中で成長したのか、あるいは――絆の力か。
「……優、次、来てる」
「え? ああ」
 空間に薄く散った水分からしだりが次波を感知する。優はしだりと共にタイムの火炎弾で迎え撃った。
 近くではハクア・クロスフォードもギアから白の弾丸を連射していた。彼のギアは一定の射撃回数でより威力の高い銀の弾丸へと変わるので、後に備えて今のうちに射撃数を稼ぐ算段だ。脆く数が多いミサイルはおあつらえ向きともいえる。
 白い船からは機関砲の火線が走り、時折ビームが迸る。
「やべー、戦争なのに萌え燃える」
 荷電粒子砲の照準を覗き込んだまま健が吠える。内から迸る熱をそのままに殺到する光点へと撃ち込む。
『燃えすぎて味方まで撃つなよ』
「わかってらぁ、1発も通さねぇ」
 冗談めかした通信も気合で返す。まるでコンピューターゲームのようだが間違いなく実戦なのだ。その熱は武器愛から来るものだけでは無いのかもしれない。
 ヴァージニア・劉は鋼糸を蜘蛛の巣のようにミサイルの予想進路先へと張ってゆく。突っ込んできたミサイルは鋼糸に切り刻まれるという寸法だ。
(討ち漏らしはねぇな。いけるか?)
 ロストレイルの結界を抜けたミサイルは無いようだ。第1波はどうにかなりそうだ。

 樹菓とハイユ・ティップラルは結界の境界付近で戦っていた。樹菓が死の予感で察知したミサイルを導きの杖で制御し、ハイユが火の元素魔法を推進力に樹菓の手を引き結界内に誘導されたミサイルを氷弾幕で破壊する。万が一撃ち漏らしてもその先には別の味方が待ち構えている。ちなみにスカートの中が見えないのは仕様、もといメイドのたしなみなのだとか。
「これまで突破0のようです」
「みたいね、あと何発来るか分からないけど」
「ええ、次来ます」
 元は惑星全体を覆うだけの量だが、ここまで相当数を落としているはずだ。そろそろ次の隕石群に切り替わる頃だろうか。
 と、そんな2人の横を何かが通り過ぎた。ステルス塗装で見えづらいがふさふさのギアだ。
「あふぅ(核ミサイルをハックして、隕石およびBMに当てましょう。定石です)」
 モノクルレーダーを見ながらふさふさが呟く。彼は前回の宇宙戦で得た情報から出発前に暗号プロトコルの解析をしてウィルスを用意していたのだ。どのみち破壊するのなら敵を巻き込んでしまえばいい。
「わぁふ(まあ、遅かれ早かれ崩壊するならラエリタムをナラゴニアのように0世界に取り込むことが……)」
 って、ちょっとふさふさ先生なんか黒くないですか。おーい。
 それはともかく、ふさふさのウィルスプログラムにハックされたミサイルは飛行経路を書き換えられ、180度旋回し後続の敵に向かっていった。
「なるほど、その手がありましたか」
 それを見ていた樹菓は、自らも導きの杖でミサイルの弾道を敵方向へと変えた。

 やがて、ミサイルの飛来が止んだ。
『熱源体、引き返していきます』
『どういうことだ……うぉっ!?』
 そして少しした後、操られた核ミサイル群は敵第2波の隕石群に殺到し大爆発を起こした。
『これが……核の威力……』
 その威力に、現地軍の人々は戦慄した。


『大型反応多数、第2波来ます』
『くそっ、そう上手くはいかんか』


 核ミサイルにより比較的小型な隕石はほぼ吹き飛んだものの、大型のそれは核の威力にも耐えいまだラエリットへと向かっている。大きなものでは直径3km以上もあり、1つでも落ちれば核兵器が可愛く思えるくらいの被害が出る。
「分かってますぅ、弾数少ない大型ミサイルは隕石用ですぅ☆」
 大型高耐久低機動力の目標となれば精度は無視して威力重視は自然だろう。撫子はなるべく大きな隕石をロックオンし大型ミサイルを放った。
「これだけのデカブツ、外すもんか……行っけぇー!」
 健もチャージ次第荷電粒子砲を放つ。長射程高威力の艦砲射撃はこの局面では非常に重要となる。樹菓は死の予感で隕石を察知しながら、導きの杖で砲撃の軌道修正をしてより効果的にダメージを与えられるよう調節していった。
 サイズが大きいほど遠くからもよく見え、死の気配も強いので樹菓も察知しやすい。そのため各自の長距離攻撃手段を総動員することで直径1kmオーバーの隕石はどうにか接近前に撃破することが出来た。もちろんそれ以下のサイズでも十分脅威なので油断は出来ない。
『残り23』
「クッソ、しぶとさだけはいっちょ前じゃねぇか」
 ファルファレロのファウスト最大出力でも一撃粉砕とはいかない。ハクアも銀弾を連射していたが、隕石の頑丈さに押し負けかねないと魔方陣を作り始めた。アマリリスの魔法弾も有効打を与えてはいるが破壊しきれない。
『くそっ、エネルギーが保たん。一度帰投する』
 ORAも弾切れやエネルギー切れで補給のために帰投する姿が目立ち始めた。白い船の砲撃もあり隕石の数も減っているが、味方の消耗が少々激しい。
「まずいな、思ったより頑丈だ」
「ふむ……アマリリス殿、援護を頼む」
 言うが早いや、ガルバリュートは隕石の一つに突撃をかける。アマリリスはギアの鈴をガルバリュートのランスに付け直し2人を加速させる。意図を察したのか華月は結界を2人に集中させた。
「フンッ」
 ランスが隕石に深々と突き刺さる。隕石にひびが入るがこれだけでは砕けない。
「ぬおぉぉぉぉっ!」
 そんなことは承知とばかりに、ガルバリュートはブーストを全開にする。なんと隕石ごと押し返し始めたのだ。そして。
「ハァッ」
 そのまま別の隕石へと突撃、衝突の瞬間にランスに力を込めると双方からの衝撃に耐えられずランスの刺さっていた隕石が木っ端微塵に砕け散った。
 一部始終を見ていた樹菓は、それまではラエリットへの軌道から外れるようにしていた隕石を衝突し合うように誘導し始めた。その質量故に衝突時の衝撃は馬鹿にならず、隕石に無数のひびが入ってゆく。そのひびに向けてすかさずハイユが氷の弾を撃ち込みひびを広げてゆく。
 地道な攻撃がようやく功を奏し始め、隕石群は目に見えてひび割れが増えてきた。小型ミサイルの砲座に就いているユーウォンはその弱った部分に狙いを定める。
(おれならどう飛ぶ? どうぶつかりにいく?)
 イメージは、自らが飛翔しての体当たり。戦闘開始前は宇宙戦争という響きに無邪気にはしゃいでいたのだが、なかなかどうして狙いは正確。脆くなった隕石は見事に砕け散った。
『残り8、あと一息です』
 そうしてどうにか隕石を阻止する中、ようやくハクアの魔方陣が完成する。
「よし、行くぞ」
 味方にそう呼びかけ、呼び出されたのは白熱の蛇、いや龍だろうか。本人は火炎竜巻をイメージしていたが、酸化反応を元とする火炎や激しい空気の流れである竜巻を宇宙で再現するのは難しかったのか可視化された熱エネルギーとして発現したそうだ。
 灼熱の白龍は戦闘宙域を泳ぎ、隕石を次々と飲み込んでゆく。既に十分なダメージが蓄積していた隕石群は、ハクアの魔法により完全に粉砕された。
『大型反応消滅、第2波阻止成功です』

「残弾0かぁ、激しかったもんね」
 ユーウォンは残弾表示を見て席を立った。対隕石戦で白い船のミサイルは大型、小型共に撃ち尽くしていた。
 向かった先は格納庫。彼のギアは見た目に反して大容量なので、艦船用の予備弾薬を収納しておいたのだ。
 物資を渡し、再び砲座へと戻る。再装填は整備員達の仕事だ。


『熱源確認、生物型フォールスです』
『来たか、機動戦用意』


 白い船やロストレイルの周りを飛び回っているのは吉備サクラのゆりりんだ。第3波の接近を聞いて、船のカメラやミネルヴァの眼で周辺の状況を観察していたサクラは幻覚によって白い船とロストレイルを覆い隠した。代わりに少し離れた場所に幻のそれらを浮かび上がらせる。白い船は攻撃もするのでそれでバレるかもしれないが、ある程度被弾は減らせるはずだ。
 程なく突っ込んできたD指揮官型が近くのORA達にビーム砲を乱射する。ORAと白い船の集中砲火で沈めたものの、ビームは華月の結界を突き破り各機に少なくないダメージを残していった。
「防ぎきれなくてすみません」
『いえ、十分助かってます。そちらも無理しないで』
 そして、その接触が第3ラウンドの開戦合図となった。

「よぉし、敵来た! ルンは狩人、あれも狩る」
 ルンはロストレイルの屋上から続けざまに矢を射かける。狩人として生きるため様々な生物を狩ってきた彼女にとって、生物の弱点を射貫くのは容易なことだ。人工生物とてそれは同じ、守りようがない眼や関節を狙って放たれた矢は――狙いより上に逸れた。
「おかしい、外した」
 必中のはずだったそれが外れたのは、無重力故。無意識に重力を計算して定めた狙いが落ちない分だけずれたのだ。
 しかしそこは狩人、獲物を目の前に躊躇はしない。
「上に外れる。なら、下狙う」
 すぐに修正するルン。次に放たれた矢は見事に敵の眼部を射貫いた。
 ちなみにBM達が狩って食べられるかどうかは……機械部のあちこちに毒物も使われているから多分無理じゃないかと。

 騎士コンビはA型やB型を狙っていった。運良く2人から逃れても、そこには劉の鋼糸が待っていた。強力な尻尾を始め攻撃手段を次々と切り落とされ、抵抗できない肉塊と化していく――はずだったのだが。
「チッ、面倒くせぇ」
 D型が近づいてきて治療していくではないか。鬱陶しがりながらも劉は糸の展開数を増やした。それに毒を仕込んだ糸だ、傷を治しただけでは内側からじわじわと蝕まれるはずだ。

 優としだりはC型を狙っていた。こちらもやはり連係攻撃で一般型はあっさり落とせたが、指揮官型はなかなかどうして防御が上手かった。倒し損ねるとD型が治療にやってくる。
「……じゃあ、こうする」
 しだりは範囲内に味方が居ないのを確認して、気配察知や攻撃の余波などで生み出し前方に展開していた微粒子化した水を強酸に変えた。治療に来るD型を酸で弱らせ、その治療に来る別のD型をまたという要領だ。

 治療されるのは面倒とハクアはD型を積極的に狙っていった。自己再生もするのでしぶといが、それでも他と連携しながら素早く追撃すれば一般型はそれほど苦労はしない。問題は指揮官型だ。事前の情報通りビームは白い船の荷電粒子砲まで無効化し、機械式だろうが幻を囮にもする。個体差はあるが防御の腕も良くそもそもの装甲も分厚いと間違いなくBMの中では一番の難敵だった。
 ハイユに手を引かれながら樹菓は戦場を飛び交う攻撃をなるべく敵に当たるように誘導している。が、既に大混戦と化している状況に少々混乱気味のようだ。
「しっかりしてじゅかちー、向こう側はみんな敵だよ」
「はっ、はい。じゃあこれをこうしまして」

 戦況は味方に不利だった。元の戦力差もあるが、現地軍が初宇宙なのに加え数で不利な状況に慣れていないのも大きい。普段は性能差を数で埋めているが今回はむしろ逆だ。そのため防御の甘さが見え隠れする。
『おい、レム隊出過ぎだ、下がれ』
『クソッ、しまった』
 うっかり出過ぎた部隊が集中攻撃に晒される。
「くっ、重い……っ!」
 華月の結界にも限度はある。数名が援護に回るが間に合うかどうか怪しかった。そこに走る明後日の方向からの火線。
『なっ、何だ?』
『艦隊、だと?』
 火線の先には謎の宇宙艦隊が敵に砲撃を浴びせていた。
『味方、なのか?』
 地上に確認するも、増援の話などあるわけがなかった。そもそも宇宙に出られる船が現状この1隻だけだ。
「聞いたことがあります」
 ブリッジにいたサクラが呟く。
「ロストナンバーの旅には、たまに謎の増殖現象が起きると」
 それにしても船1隻に1艦隊が付いてくるとは豪快な増殖だ。現状では頼もしいことこの上ない。
 艦隊の支援砲火の隙を突き、突出した味方はどうにか回収され応急修理を受けた。

 もう1つ、敵の戦力が集中している場所があった。ファルファレロのいる辺りだ。
「ファルファレロさん、大丈夫ですか?」
「心配すんな、こちとら殺しても死にゃしねえよ。しぶとさにゃ定評あるんだ」
 と本人は言うものの、さすがにD指揮官型数機に1人で対抗するのは少々厳しいようだ。よくよく見れば攻撃が回復に追いついていない。
 そしてファルファレロがそれだけ引きつけてなお全体として不利なのだ。
『ツィエフカ隊、ラウ隊、帰投して下さい。それ以上は危険です』
 被弾しやすいORAが次々と応急修理に回され火力が低下する。押し寄せ続けるBM達。いよいよ本格的にまずい、誰もがそう思った時――敵の動きが止まった。


『イータム・システム、停止』


 トラベラーズノートに通信が入った。基地潜入班の作戦が成功したのだ。ここぞとばかりに皆が反撃を開始する。
「敵、弱った。全部狩る」
「撃て撃て撃て撃て撃ちまくれぇーっ」
 これまでの鬱憤を晴らすかのような猛烈な火線に敵の数がみるみる減ってゆく。程なく敵は行動を再開したが、これまでのような統率はなく各小隊が好き勝手居しているようなバラバラ具合だ。
『よし、敵戦力の4割を撃破。行けるぞ』
 ようやく勝機が見えてきた。そう思い始めた時に、それは来た。

『正面より高速で接近する物体あり。高エネルギー反応、総員回避』

 次の瞬間、膨大なエネルギーが戦闘宙域を走り抜けた。どうにか全員回避したが、これまでのどのBMよりも強力な一撃だろう事は容易に想像が付いた。
「円盤形?」
『そのようです。強力な火力を持っています、ご武運を』
 C型をあらかた倒し終わっていた優としだりが真っ先にそちらへ向かった。説明を聞いた時から優は違和感を感じていたのだ。
 円盤形は明らかに他とは何かが違う。上手く言葉に出来ないがどうにも違和感がぬぐえないのだ。実物を目の前にしてさらにそう思う。人工感が足りないのだろうか?
「しだり、あれは何だと思う?」
「……わからない。でも」
「でも?」
「でも……知っている気がする。しだりたち、みんな」

 円盤形の搭乗と同時にBM達の統率も回復していた。
「てめぇが一番面白そうじゃねぇか」
 強敵の登場にファルファレロも円盤形へと向かう。劉は駆けつけるやいなや鋼糸で触手を切り落とした。肉塊弾は優が防御壁で防ぐ。
 切り落とすだけでなく毒も込めて再生を阻害しようとしたのだが、どうやら効いていないらしくどんどん触手は再生する。
「ちぃっ、長期戦は不利だ。一気にケリつけるぜ」
 言うが早いやファルファレロは円盤形の周囲四方に弾を撃ち込む。しだりは酸でダメージを与えながら、自身も水を纏い突撃に備える。
 ユーウォンと撫子も照準を合わせる。健は手薄になったBMへの対応を引き受けた。ルンは弓を引き絞る。
 アマリリスは魔力弾を可能な限り増幅する。劉は鋼糸の網を生み出し、ハクアは大きな魔方陣を描く。ハイユも氷の弾幕を放つ準備を死、樹菓は全ての攻撃が余すことなく命中するよう誘導に意識を集中する。華月は全員に結界を張り直す。ガルバリュートは準備も何もない、いつも通り槍1本で突撃するだけだ。
 全員が感じていた。こいつはどのBMよりも危険だと。

 トリガーは、ファルファレロが引いた。結界魔弾の中に円盤形を叩き込む。
 すかさず魔法攻撃が殺到し、続いてルンの矢や白い船のミサイル、謎の艦隊の砲撃にツィエフカ隊のロケット弾も円盤形に吸い込まれる。劉の鋼糸の網がそれら全てを引き絞るかのように円盤形を締め上げる。
 そして、優を乗せたしだりが水の槍となり、ガルバリュートと共に突撃する。
「チェストォォォォッ」
 しだりの水の槍は華月の結界だけでなく優の防御壁も上乗せされている。そして優は交錯の一瞬に無数の防鏡壁を円盤形の周りに展開した。円盤形に対して内向きに張られた防鏡壁の檻は、円盤形への攻撃を閉じ込めその全てのエネルギーを逃がすことなくぶつけながら収縮し、触手がバラバラに全周囲に放つエネルギー砲すら閉じ込め最後は円盤形に密着して消滅した。
 ファルファレロが魔弾結界のフィニッシュの引き金を引く。それと同時に円盤形はまるで最初から何もなかったかのように跡形もなく消滅した。
 その光景は見覚えがあった。ディラックの落とし子、ワームが消える時のそれだ。つまり。
「ワーム、だったのか?」
 後の調査でそれが正しかったことが判明する。ファージと違い実体を持ち、それ故世界繭に阻まれるはずのワームの存在。それ自体が、ラエリタムの危機的状況を表しているとも言えた。


 ワームを倒したことで再び統率を失ったBM達。残り少ないそれらにもはや後れをとることはなかった。
 無事にフォールスの大規模攻勢を阻止した一行はイータムへと向かい、そちらの残党も殲滅して敵基地へと降り立った。
 その後の施設調査で導きの書の予言通り、イータム・システムの停止によりフォールスのラエリットへの主要侵攻手段が失われた事が判明。現地の人々は大喜びできる――はずだった。
 占拠直前に行われた、敵の本星との通信内容さえなければ。

クリエイターコメントまずはご参加下さった皆様、及び最後までお読み下さった皆様、ありがとうございます。
お楽しみ頂けたなら幸いです。
そして提出が遅れてしまい申し訳有りませんでした。

ロストレでは初、銀幕を含めても久々のパティシナでした。
そして文字数を思いっきりオーバーする羽目に。
2000近く削る羽目になりました。うっかり大事な所削ってないよね私。

ということで作戦は成功です。
フォールスの大攻勢は全て防がれました。
潜入側も成功していますのでイータムからフォールスが来ることはもう無いでしょう。
ですが……なんか怪しい終わり方をしていますね。
こちらの詳細はもう一方を確認していただければ。


そんなわけで今回の個別短信を……書く時間がありませんでしたぁっ!?(実は1時間切っています)
というわけで代わりにプレ感想をぼかしながら。

・安定の萌え×2
・切り落として投げつける人も居るかなと思っていました
・防御は貴重
・縛らなくてもいいんじゃないかな?
・そこに注目するとはさすがです
・安定の以下略
・そのギア素敵です
・デフォルトで備わってますよね?
・なんか増えた

どれが誰とかは言わないお約束です。


さて、ラエリット周辺のストーリーはこれで終了です。
次回からはいよいよ敵側へと乗り込みます。
小型ワームも現れたり、一体どうなっているのかは今後をお待ち下さいということで、今回はこの辺りで。
公開日時2013-11-24(日) 20:10

 

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