――それは、見事な桜だった。 樹齢でいえば、2000年を超えていよう。 荒岩のようにごつごつした幹まわりと、ねじれてうねる根もとは、伝説の龍が気まぐれに、長い尾を地上にくねらせているように見える。 木の瘤の目立つ枝は、歳を経た仙人の節くれ立った指にも似て、異様な形に伸びている。幹も枝も荒々しく無骨であるのに、満開の花は、夢見るように可憐な薄紅いろだった。 壱番世界には、『山高神代桜』と呼ばれる、高名な桜の大樹がある。 腕っ節が強くて女装もイケる美少年、かのヤマトタケルくんが植えたという設定になってるその桜を模し、ナレッジキューブで再現したふうにも思えるのだが……。 風もないのに、はらはらと、哀しげに花びらが舞う。 無骨な根っこの先が、ひょこっと伸びて、通りすがりのロストナンバーを物色す…… ……… って、えええ? さて、ここに、1件のお花見情報がある。 ============================= ああ、桜でっか……。魔王の化身でんな。 わての国、魔王陛下が桜に姿を変える季節のことを「春」と呼んでましたんや。 魔王はんは、そらもう横暴でしてなぁ……。 虫の居所が悪ぅなるたびに、民を根っこに埋めたりしはった。 むちゃくちゃでっしゃろ? ただ……、魔王はん、そのぅ、お笑いが大好きでしてな。 うまいこと笑わせたらご機嫌やさかい、専属の道化師がつけられましてん。 芸達者な民を集めて、お笑いの演し物を奉納させたりもしましたな。 笑えた演し物にはご褒美が出たんやが、お気に召さんと……、 ぶるるるる。思い出すだけで恐ろしいわ。 みんな、そら、真剣やったで。 命かかってますさかいなぁ。============================= この情報を提供したロストナンバーの名は、明かされていない。 なんとなれば、彼はもう、ターミナルの住人ではないからだ。 魔王の専属道化師であった彼は、覚醒後、自らのキャリアプランを再考した結果、壱番世界に再帰属する道を選んだのである。 彼は今、飛騨の木工所に住み込んで、家具を作っているそうな。 まあ、壱番世界でリア充になりやがったヤツのことはどうでもよろしい。 問題は、桜である。 つまり、この桜は、ロストナンバーっちゅうか、魔王っちゅうか、らしい。 で、笑わせてくれないと許さないんだからね! という、はた迷惑なメンタリティの持ち主であるらしいのだ。 * * *「おっ、ここにも桜だ。でっけー桜!」「んー。オレは花より団子だなぁ」「いや、やっぱ餅だよ餅。今は餅が熱い!」「温泉もいいよなぁ」「そういや、あっちの桜の木の下掘ったら、温泉出たみたいだぞ」「マジで? やりぃ、入りにいこうぜ」 ……しゅるっ。 しゅるりりん。 げしげしげし。 どささっ。 今、うっかり通りすがったロストナンバーが、さくっとスルーしようとして埋められちゃったようだが、ま、早めに掘り起こせば無事みたいなのでモウマンタイ?
桜吹雪の中を、トドが走っている。 ――そう、トド。前から見ても後ろから見てもトド。誰がなんと言おうと立派なトド。 彼の名は北斗。 温泉が出たという情報を聞きつけ、駆けつけようとしているのだが……。 すばやく伸びた根っこが、行く手を遮る。 「ヴォウ、オウ!! ……ヴォウ?(あったかい水のある場所に行くんだよ。邪魔しないでほしいよ。……一芸? 一芸して笑わせないと埋める?)」 テレパシーの使い手である北斗は、凶暴な桜の意志を理解した。 すかさずトラベルギアのボールを、高く空中に投げ上げ、鼻でひょいと受け止める。 ボールは軽快に、鼻から頭へ、尾ひれへと、目まぐるしく移動した。 ショーデビューのため、特訓に特訓を重ねてきた、水族館仕込みのプロの技である。 「おい。芸はすごいが、笑いがねぇぞ!」 紹興酒をぐいぐいあおっていたリエ・フーが、厳しいツッコミを入れた。 早々と特等席に陣取ったリエは、インヤンガイの月餅と上海の月餅を酒の肴に、桜も芸もちゃっかり鑑賞する構えである。 「ウ、ヴォオウ」 そして北斗は、笑いを取るべく勝負に出た。 ボールを地面に置き、その上に乗っかるという芸当をする、と見せかけて、つるりと滑る。 びった〜ん!!! トドの身体が、横向けにすっころぶ。 地響きが起こったほどの大迫力だったが、 「ずっこけるときゃ受け身をとるな、背中からいけ!」 リエはあくまでも辛口批評である。 しかしながら、北斗の意図はずっこけ演出にはなかった。 すばやく起き上がったトドは、あっかんべーをするなり――飛んだのだ。 反重力系統の超能力を用い、しゅば〜んと空を飛翔し、トドは去って行く。 笑いを超えた感動に、リエは(桜も)呆然と見送った。ビバ、ターミナル。 * * 「どうにも仲間意識の芽生える枝ぶりじゃねえか。なぁ魔王?」 のんびりとした足取りでやってきた清闇は、ふぁぁ、と、大きく伸びをして、黒い竜のすがたになった。桜の根元をひと巻きするように、その身を横たえる。 黒い鱗を彩って、はらはらと花びらがこぼれ落ちた。 「やー、風流風流。せっかくだから、歌のひとつも聞きてぇもんだな」 すると……。 それに呼応するかのように、涼やかな歌声が響いてきた。 さーーくーらん♪ さーーくーらん♪ はーなーざぁーかぁーりぃーーー♪ 花柄のハリセンを手に、果敢にも、ティリクティアが歌っている。 ちなみにティアたんは、ウケを狙おうと思ってるわけではない。 壱番世界出典と思われるこの歌を、巫女姫は、歌詞を微妙に誤解して覚えているだけなのである。 「よい声なのだ」 ワンピースの裾をしなやかに揺らし、カンタレラが歩みよる。 唄い手であった彼女の故郷には、花見という風習に準じるものはなかった。このところ、ターミナルに桜があふれており、その樹の下で皆、何やら餅を運んだり温泉を掘ったりしているので、ふらりと見物に出向いてみたのだった。 「わ。ありがとうございます」 「一緒に歌ってもよいか? カンタレラは、笑いとやらは取れなさそうだが」 「大丈夫。桜に埋められそうになったら、私が戦うわ!」 もしかしたらこの場で最強の武器かもしれないハリセンを、ティリクティアは、剣をかざすように桜の樹に向ける。壱番世界ふうにいえば、古典的野球漫画のホームラン予告といったところか。 胸の前で手を組み、カンタレラは、自作の歌を歌い始める。 わたしたちはうらやむ 落花流水のことわりを 思い出にたゆとう傷 うしなった明日の裏切り わだかまりも心残りも 春はうららの淡いゆめ 花冷えの世界で 花に埋もれて 「ン? 声はすげぇいいけど、笑いがねぇなぁ」 容赦なくリエがツッコむ。 彼は歌に合わせ、回る傘の上で楊貴妃を走らせたりなどしていた。ツッコミが辛辣な分、芸も達者である。 「努力はしたのだ。歌詞の最初の文字を拾ってみるのだ」 「お」 リエは大きく頷いた。納得したのだ。 「なるほどな」 そしてカンタレラに、紹興酒を注いだグラスを勧める。 「ま、飲めよ」 「飲むのだ」 カンタレラはぐいと飲み干した。セクタンの楊貴妃がボトルを抱え、お酌をする。 「イケる口だな。飲み比べすっか?」 「そんなに強くはないが、気持ちだけは負けないのだ」 カンタレラさんが飲みモードに入っちゃったので、桜の樹は、伸ばした根っこの行き先に困ったようだった。獲物を求めて、手持ち無沙汰になっているところへ……。 「はいはいはーーい。楽しそうなので後先考えずやってきましたーーー!」 一一 一の登場であった。彼女は自身を普通の学生と言い張っているが、実はなんと、普通の学生だった! あれ? ともかく、自発的に演し物に挑戦したのは一が最初である。さすがは全てを一で満たす宿命の女。 「一番、一一 一! モノマネやります!!」 桜の幹に、見事な勘亭流でタイトルが書かれた板が立てかけられる。一は、演目用看板も自前だった。 【表題:重要事件になってもサッパリ出番が訪れない事にしょんぼりする執事。ウィリアム・マクケイン】 一は、空気椅子状態で、空気机に顔を埋める体勢になる。 そして、ゆっくり、気だるげに顔を上げた。 「………………ふぅ……」 エア報告書をパラパラとめくる仕草をし、 「…………はあ……」 また、顔を伏せる。 「…………………甘露丸は出てるのにな……」 大きくため息をついた瞬間。 桜の樹が、しゅっばーーーんと根っこを伸ばし、一をぐるぐる巻きにした。 げしげしげしげし。埋めるための穴が、すごい勢いで掘られる。 ………どうやら、細かすぎて通じなかったらしい。 「えっ桜さんわかんないんですかトレインウォーのこととかも知らないんですかダメですよ激動の世界図書館情勢を把握しとかないと皆とコミュニケーション取れなくてアウェーなことになっちゃいますよ!」 一たんは、埋められるのも一番先だった。 その様子を、虎部隆と相沢優と日和坂綾の仲良しトリオが、並んで見ていた。 花見には屋台がつきもの。3人は一緒に屋台を営業しつつ、自分たちの出番を待っていたのである。 ちなみに、屋台メニューは生春巻きとタコ焼き、桜餅という、一見まともなラインナップだ。 んが、過激なロシアン料理の鉄人、綾たんが加わっているものだから、そこはそれ。5個に1個の割合で山葵山盛り春巻きとタコ抜き辛子マヨ入りタコ焼きが混入したロシアン生春巻き、ロシアンタコ焼きと化している。 しかも今回は、常識人の優くんもノリノリでロシアン桜餅作成に尽力したため、すごさ三乗だ。美味しい桜餅とそうでないものの差が激しすぎることになっている。何せ、桜餅の中に『餅』を……、そう、あっちのお花見会場で運んでた餅を、ほんの少し、入れちゃたりしちゃったりしたんである〜。優くんが真面目に作った桜餅は絶品のため、そらもう、モフトピア対インヤンガイ以上に世界が違う。 「はい、鑑賞のお供にどーぞ。生春巻きとタコ焼きと桜餅だよ~! 出来たてウマウマ『ロシアン』だよ~」 綾は大胆にも、酒盛り中のリエとカンタレラに、さらに清闇やティリクティアにも販売しようとした。 「待て待てマテー! 売るなぁぁ〜! 俺が食べる。俺が食べるからっ」 犠牲者を増やしてはならじと、隆が、春巻きとタコ焼きと桜餅の皿奪い取り、一気食いした。 「ぐぉぉぉぉ〜〜。まっじぃc見yさ※ああ辛ぇkぐぉmぃ〜〜〜〜!」 隆は身体をエビぞりにしていた。その七転八倒ぶりは一種のリアクション芸の域に達している。 「隆、それ、誰の物まね?」 「もしかしてウィリアムさん? あ、シドさんかな」 「んなわけあるかーー!」 ぜぇはぁな状態が少し落ち着いたところで、隆は片手を上げた。 「動けるうちにやっちまおう。一やんの後でナンだけど、俺も物まね行きまーす」 おお、と、隆と優が拍手する。 こほん、と、咳払いをした隆は、桜に向かって、おごそかに演目タイトルを宣言した。 しか〜し。 【リベルから逃げて隠れるが、エミリエに見られ裏取引をするアリッサ】 と言ったとたん、隆の身体に根っこが伸びた。 あっという間に、ぐるぐる巻きにされる。 「しまった。魔王には細かすぎるギャグは通じないのか!」 「隆を離してください。俺たちチームなんです。俺が面白い話をしますから!」 隆が埋められるのを阻止するべく、優が進み出る。 「綾のチェンバーには、頼りになる人体模型のススム君がいるんです。この前……」 優は、自らや友人の体験談を話しはじめた。隆の逆さバンジーや、自爆ギャグであるところのまさかの魔女っ子ネタまで、話題は尽きることがない。それは爆笑というよりは微笑ましいものだったが、桜はそれなりに興味を惹かれたらしく、隆を解放した。 綾は屈託なく、後を引き継ぐ。 「あ、私の番ね? んじゃ優、フォロー、ヨロッ! 火の輪くぐり逝キマース」 綾のセクタン、エンエンがいくつも火の輪を作り、優がそれを並べていく。 大小の火の輪がずらりと揃うのを、綾は、軽快に準備運動をしながら待っており―― 用意が整うやいなや、走り込んで、ジャンプ! 空中で一回転し、地を蹴った反動を利用して、頭から一気に突っ込む! 弾丸のような勢いで、武闘派女子高生は全ての輪をくぐり抜けた。 ……が。 「こ、焦げた~」 前もって準備しておいた子供用プールに飛び込むのも、お約束である。 * * 皆の大騒ぎをよそに、ファーヴニールは無言だった。 本日の演し物として、顔だけを竜変化させている。発声器官がなくなるため、無言でいるしかないんである。 で、その状態で、椅子の上で足を組み、髪もないのに髪をかきあげるような仕草をしたり、キザなポーズをとったりしながら鑑賞していたのだった。 時々、得意のメイクテクを使い、顔の半分だけリベル風味にしたりとか、眉毛だけ徐々に太くしてウィリアム執事に似せたりとか、いつの間にか清闇と区別がつかない風貌に変装していたりとか、その技術は圧倒的である。 「…………」 顔だけ清闇状態なファーヴニールは、桜の周りを無言でムーンウォークし、また着席する。 (ふふふ、いわば静の攻め!) というのが、彼の演目であった。 桜がおとなしかったところを見ると、どうやら、それなりに受けたらしい。 「こんにちは〜。楽しそうだね」 蓮見沢理比古は、ここに来る前に、すでに出来上がっていた。 どこかの花見会場で、間違えてお酒を飲んでしまったらしい。 さらにリエが紹興酒を勧めたもんだから、すっかり天下無敵の酔っぱらいである。 「え〜? 桜を笑わせるの〜〜? ええと、じゃあ、くすぐる〜~」 くすくす笑いながらの直球勝負。桜の幹に抱きついて、樹皮をこちょこちょとくすぐり始めた。 びしばしばしッ! 桜の根っこがうなり、理比古を鞭のようにびしばし叩く。 魔王のS属性をくすぐられたからというよりは、単に、くすぐったいのが苦手だったらしい。 理比古があっさり埋められるまで、あっという間の出来事だった。 「おいっ」 それまで虚空はずっと、御主人様を探して花見会場を走り回っていた。ようやく発見したと思ったら、こんなアレなことになっていたわけで。 「お前がドMなのは遺憾ながら知ってるけど、ついにそこまで極めたか!?」 全身全霊でツッコまずにはいられない。 「しかも埋められてるのに、何でそんなうれしそうなんだ」 「くすぐったら埋められたんだ。虚空もくすぐってほしい?」 「意味がわからん!」 何とか掘り起こして助け出したのだが、 「何か芸をしなきゃならんのだとさ」 清闇がうっそりと顔を上げる。黒竜の尻尾は、虚空の襟首を引っ掛けるやいなや、その身体をぽーんと空中に放り上げた。 「てめぇ、何しやがる!」 「笑いってえのはよく判らねえけど、要は楽しけりゃいいんだろ?」 ぽ〜ん、ぽぽーん。 黒竜は尻尾を器用に使い、虚空をつかんでは空へ投げ、落ちてきたところを受け止めて、また投げ上げる。 いわば人間ジャグリング。 「やめろー!!」 虚空の怒声は完全無視である。 「おまえも愉しいだろ?」 「愉しくねぇよ」 しかも理比古はにこにこ楽しそうに手を叩いている。御主人様、けっこうヒドイ。 そうこうするうち、桜の根っこも人間ジャグリングに加わったのだが、それってつまり受けたということかも。 * * 「ターミナルでは、互いに母国語の異なるロストナンバーでもトラベラーズノートで問題なく意思疎通が出来るのです。なぜか、駄洒落も問題なく理解できるのです」 シーアールシーゼロは最初からそこにいたわけだが、皆、あんまり気にしてなかった。 ま、それが、ゼロたんがゼロたんたる所以。頃やよしと見て、そろそろお笑いに挑戦の巻である。 「これはすなわち、駄洒落こそが世界群共通のお笑いということなのです! 駄洒落こそお笑いの始まりなのです! お笑いは世界を救うのですー!」 ゼロたんは、いつになく力強く絶叫した。 「猫が寝込んだのです!」 「布団がふっとんだのです!」 「隣の柿はよく客食う柿なのですーーーー!」 おおおーーーー! その場にいた全員がどよめいた。 なんかそれって<真理>かも? しかし、魔王的には、納得いかなかったらしい。 ひゅるんと伸びた根っこが、ゼロたんを捉えようとしたが……、 「埋めちゃだめー! ゼローーー。逃げてぇぇーー」 ティリクティアのハリセンが、桜の幹に景気良く炸裂した。 すぱーーん! すぱんすぱんすぱん、 すぱこ〜〜ン☆!!! 戦意喪失した桜の根っこは、ぺたっと地面に張り付いた。 「はーい、14番エレナ、びゃっくんにお花を咲かせます!」 エレナが超元気に挙手をした、その瞬間―― 舞い落ちる桜の花びらの、色が変わった。 鮮やかな深紅。優しい金糸雀色。目の覚めるような向日葵色。新雪のような純白。 錬金術によって無限の色を手に入れた花びらは、踊るようにくるくる舞いながら、トラベルギアのうさぎのぬいぐるみ、びゃっくんを包んだ。 ふわん、ふわんと、うさぎのぬいぐるみは、色とりどりの花のつぽみをつける。 つぼみは次々にほころんで、びゃっくんを、花で出来たうさぎに変えた。 ほんのりと、甘い香りが漂う。 エレナの錬金術は、その場にいたひとびと全てに影響した。 埋められていたものさえも、花のちからで地中から地上へと蘇る。 そして、桜さえも……。 華やかな彩りに満ちた、誰も見たことのない、幻想的な花の大樹となった。 カンタレラが、歌っている。 心浮き立つような、輪舞曲に似た歌を。 「みんなで踊ろ?」 花まみれのひとびとを誘い、 エレナ自身も花人間となって、 踊る。 踊る。 さくらも、おどる。 * * ぱちん。 エレナの指が鳴らされた。 花人間モードは、一斉解除になる。 元に戻るなり、桜は、おびただしい勢いで花を散らした。 それはすなわち、魔王の掲げた白旗であり、そして。 ぽ、ぽぽぽ、ぽふっ。 枝という枝に、さくらんぼが、たわわに見をつけた。 ルビーのような色合いで、種が宝石となっている、さくらんぼ。 一同への、桜からの大入り袋――ご祝儀であった。
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