カンダータは、荒天のもとに荒れ果てた不毛の凍土が広がる世界です。気候風土が過酷というだけでなく、この世界は「マキーナ」と呼ばれる機械生命体によってつねに脅かされています。カンダータの人々は地下に都市を築いて暮らしていますが、マキーナたちは人間を殺すために地下都市にも襲来し、永年に渡って人とマキーナの戦争が続けられています。

マキーナとの戦いはカンダータの人類の歴史そのものであり、かれらが人間を襲う理由も定かではありません。ただひとつ確かなのは、常に戦い続けなければ、カンダータの人々は生き延びることができないということです。

そのような背景から、カンダータでは国家主義的な政府が育ち、軍事技術が発達しました。「理想都市ノア」と呼ばれる巨大な地下都市を中心に、単一の政府による管理社会が形成され、「常に戦時下」である世界を維持しています。

■カンダータと世界図書館のかかわり
前館長エドマンドが、ロストレイル0号機の不時着でカンダータを訪れたことにより、この世界の運命に影響を与えてしまいました。カンダータの軍はエドマンドから得た技術・知識によって人為的に兵士をロストナンバー化すると、ロストレイルをもとに開発した世界間移動鉄道「スレッドライナー」によってインヤンガイに侵入しました。

この結果、インヤンガイの人々にもたらされた被害をめぐって世界図書館との対立が生まれ、その後、さまざまな紆余曲折を経て、現在は一定の限られた範囲で交流を持つに至っています。

世界図書館の代表団による調査の結果、カンダータ軍の異世界侵攻はマキーナの攻撃で疲弊した世界救済の可能性を探るものであったことがわかっています。現在、スレッドライナーが接収されたことで世界間移動手段を失ったカンダータ軍が異世界で悪事を働く可能性はありません。


■カンダータの住人
カンダータの人間は、壱番世界の人類と変わりないようです。カンダータの文化・風俗は、壱番世界に比較的近く、特にヨーロッパ圏のそれに似ています。ただし、地下に都市を築く技術や、兵器などの開発に関する科学のレベルは、壱番世界よりも高い水準にあります。

カンダータの人々を脅かす「マキーナ」については不明な点も多いです。機械でできた動物のような姿をしており、自律的に、かつ、統率された行動をとりますが、その発生原因なども謎です。かれらは人間を殺害することを目的に襲来し、コミュニケーションをとることには成功していません。

■カンダータで行う冒険
現在、世界図書館とカンダータ軍との取り決めにより、ロストナンバーがカンダータ軍の傭兵としてマキーナ戦線に協力するという試みが行われています。

過去の経緯により、カンダータに良い印象を持っていないロストナンバーも多いため、この活動はあくまで有志の、趣旨に賛同したものたちのみによって行われています。

ページトップへ

螺旋特急ロストレイル

ユーザーログイン