イラスト/ミズタニ

エリザベス・アーシュラ

行方不明の館長の足取りを追う過程で、私たちが遭遇したのが、『永久戦場・カンダータ』からやってきた軍隊でした。かれらは、私たちが出会った初めての、「世界図書館以外で、世界間移動が可能な組織」でしたが、後にその技術は他ならぬ館長その人がかれらに与えたものであったことがわかったのです。

私たちはかれらと衝突し、そして、かれらの世界へと赴くことになるですが……、以下に、そこまでの経緯について、整理してまとめてみました。

異世界からの侵入者「カンダータ軍」とは!?

■発端~死の街に残された「ドッグタグ」

あるとき、インヤンガイの暴霊域(危険な心霊現象に見舞われている地域)と化した廃墟の街で行方不明の世界図書館館長を見かけたという情報を入手しました。多数のロストナンバーによる探索が行われ、館長本人を見つけることはかないませんでしたが、館長からの手紙とそれに同封された「ドッグタグ」が発見されたのです。

暴霊域の霊力エネルギーが写し出す過去の光景によっても、かつて館長がこの地を訪れたことは間違いないようでした。そしてこの地域を「軍装の男たち」がうろついていたということもわかります。住人が死に絶えた危険地域で活動していた軍装の男たちは何者か、館長と関係があるのか否か。この時点では、まだ何もわかりませんでした。

■謎の兵士との激突、そしてトレインウォー

それからしばらくして、世界司書の予言が、同じ「ドッグタグ」を所持した男たちの姿をとらえます。現地の司法機関とも衝突していた謎の兵士たちについて探るためインヤンガイへ向かったロストナンバーたちが見たのは非道な人体実験などを行いながら、同地に潜伏していた軍隊の存在でした。

かれらは発見されたと知るや、装甲車両によって撤退をはかります。この車両に乗り込むことに成功したロストナンバーを追う形で、トレインウォーが行われ、ディラックの空での熾烈な戦いが起こります。結果、世界図書館側が勝利をおさめ、軍隊を捕虜とすることができたのです。

■ホワイトタワーの虜囚

捕虜となった兵士たちはターミナルのチェンバー「ホワイトタワー」に収監されました。かれらの本隊が急な撤退を行ったためインヤンガイに残留することになった残党兵も、その後、世界司書の予言によって全員が見つけ出され、後に捕縛されることになります。

さらに、アリッサは、ホワイトタワーにおいてカンダータ軍の指揮官・ダンクス少佐と会談を行いました。これにより、かれらが『永久戦場・カンダータ』なる異世界から、他の世界を侵略するために活動していたこと、それは戦災によって疲弊したかれらの本国を救済する手段であること、かれらに世界間移動の技術をもたらしたのがかつてカンダータを訪れた館長であることなどの事実が判明しました。

■そして、カンダータの地へ!

会談において、ダンクス少佐から、捕虜の解放と引き換えに、カンダータ軍本部と世界図書館の対話の場を設定すること、かれらの世界間移動手段である装甲車両スレッドライナーを放棄することなどの提案がありました。ロストナンバーたちからの意見も踏まえ、世界図書館は、捕虜を開放し、『永久戦場・カンダータ』の実情を確かめるための「カンダータ訪問団」を送ることを決定します。

「カンダータ訪問団」は、未知なる世界で何を見ることになるのでしょうか。その答は、訪問団の帰還を待つ必要があります……。



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螺旋特急ロストレイル

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