ティアラ・アレン

私たちの生活の場である0世界、ターミナル。
ロストナンバーは旅を繰り返し、いつかはここからも旅立っていくものかもしれないけれど、それまでは大勢がこの街に滞在することになるの。だったら、どうせなら快適に、楽しく過ごしたいと思うのは当然だと思うわ。

2010年は、ターミナルの街の中でも、いろいろな催しものがあったんだけど、覚えてる?
ここでは、ターミナルの楽しい出来事の記録をまとめてみたわ。

ターミナルで行われた楽しい催しもの!

■絢爛豪華なファッションの祭典

画廊街のはずれにある、古びた劇場――。ふだんは誰に顧みられることもなかった赤煉瓦の建物を舞台に、「仕立屋リリイ」ことリリイ・ハムレットが企画・主催するファッションショーが開かれました。

ショーでは大勢のロストナンバーがモデルやスタッフを務め、たくさんの観客が集まりました。

協力したロストナンバーたちのアイデアにより、ショーはさまざまな異世界をめぐる物語仕立ての構成となり、ステージのうえには次々とヴォロス風、壱番世界風のセットが組まれて、ふさわしい衣装もモデルが演技を披露することとなりました。

■秘密のビーチで大騒ぎ!

ロストナンバーたちはいろいろな世界に旅に出られるけれど、世界司書はそうもいかない。……そんな司書の言葉を聞いたアリッサが、みなを「海水浴」に誘います。

誰もその存在をしらなかったチェンバーが、世界図書館に隠されていたのです。見渡す限りの白い砂浜と青い空、そして海――。ロストナンバーたちは真夏のバカンスを思う存分楽しみました。

ただ、こんな広大なチェンバーがなぜ存在するのか、一抹の疑問を抱きながら……。

■ターミナルにも「夜」がきた!

通常、時刻による変化のないターミナルの空。
アリッサは、壱番世界でのハロウィンシーズンの間だけでも、ターミナルに「夜」がくるようにしてはどうかと発案しました。

結果、10月の間だけ、ターミナルでも空が暗くなる時間が訪れることに。

この機会をとらえて、「夜」を利用した催しものが行われたほか、暗くなった街ではいくつかの事件も起こったようです。しかしながら、おおむね好評で迎えられた夜は、ハロウィンシーズンが終わった今も、不定期ですがときどきターミナルに訪れることになったようです。

■雪降る夜の0世界~ターミナルでメリー・クリスマス!

クリスマスシーズンのターミナルでは、さまざまな催しが行われました。
たとえばプレゼント交換会。200人以上の参加者が互いに贈り物を交換し合う盛大な催しものとなりました。

シーズンの間、「夜」に加えて、通常はターミナルに降ることのない「雪」も用意され、おかげで発着場が雪に埋もれるなど、予期せぬ?事件も起きたようです。

アリッサは、療養中の館長のために、館長公邸の中庭に大きなツリーを立てました。

きらめくような思い出を残した2010年のクリスマス。いくつかの出来事は画廊街の画家たちによって絵として残されています。この聖夜の平穏が長くは続かなかったことをターミナルの住人が知るのは、もうすこし後のことになるのでした……。

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螺旋特急ロストレイル

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