第２次ブルーインブルー特命派遣隊

「やんちゃな姫さま。皇帝陛下がお呼びだ」
　日和坂綾は、ジャンクヘヴンから消えた。

　突如として彼女にかけられた容疑を晴らすべく、綾と付添のロストナンバーたちはブルーインブルーへ赴いた。
　そこでかれらを待ち受けていたのは、“混乱”そのものであった。
　綾を狙う海賊たち。ロストナンバーを邪魔するかのように市中に流布する誤情報。そして予期せぬ世界樹旅団の影――。
　さらに、事件の真相は驚くべきものであった。
　容疑はレイナルド宰相の狂言であり、彼こそが、ジャンクヘヴンに仇なす海賊のひとり「亡霊船長ジャコビニ」の正体であった。
　もうひとりの宰相フォンスは、その事実を知りながら手をこまねいていた。それは、界図書館のジャンクヘヴンへの介入を内心では快く思わないがため。
　そのフォンスは、審議の場で突然、狂乱に陥る。世界樹旅団の『針』が、彼をファージに変えていたのだ。
　群青宮の破壊に巻き込まれ、レイナルドは命を落とし、ファージと化したフォンスはいずこかへ消える。一日にして、ジャンクヘヴンはふたりの宰相を失ってしまった。
　その混迷のさなか、綾はなにものかに拉致されてしまったのである……。

　　＊　＊　＊

「急いだほうがよさそうね」
　報告を聞くなり、アリッサは言った。
「救出隊を編成して。世界司書をひとり、同行させてほしいの」
「司書を？　では……トレインウォーですか？」
　驚いてリベルが聞き返すが、アリッサはかぶりを振るのだった。
「いいえ。厳しい言い方だけれど、ロストナンバーが一人、現地で捕まったからといってトレインウォーなんて招集できません。ただ……世界樹旅団がかかわっていることが気になるの」
　世界樹旅団が今回の件にどう関与していたのかは定かではない。
　今まで、ブルーインブルーでは旅団は目立った活動をしていなかったはずである。
　ジャコビニやジェロームといった列強海賊たちに、以前から旅団が接触していた形跡もない。
　しかし、フォンスがファージ化したのは旅団の工作に違いあるまい。
「おそらく、今回の騒動が付け入る隙だと思ったのでしょうね。……それは戦略的には正しい見方なの。ジャンクヘヴンと世界図書館の関係が壊れてしまえば、私た ちはあの世界の足がかりを失うわ。だからこれ以上、旅団がブルーインブルーに影響するのは避けたいでしょ？　万が一、旅団がさらなる戦力を送り込んでくる 可能性に備えておきたいのよ。それに、ジャンクヘヴンに対しての大使という役割もあるわ」
「承知しました。すぐに専任を行います」

ご案内

混乱のジャンクヘヴンから拉致された日和坂 綾さん(crvw8100)の救出と、ジャンクヘヴンとの関係維持などを目的に、特命部隊が結成されることになりました。

『第２次ブルーインブルー特命派遣隊』は専用の掲示板と、フリーシナリオで冒険を行います。
（参加募集はすでに締め切られています）

※『第２次ブルーインブルー特命派遣隊』に参加が決まった人は、期間中、特定のシナリオやイベントなどには参加できない場合もありますのであらかじめご了承下さい（特に注記のないシナリオなどは制限しません）。

なお、以前、前館長の足取りを追って活動した『(第１次)ブルーインブルー特命派遣隊』とは趣旨が異なり、先の隊のような長期の活動にはなりません。

■参考情報
【赤の手配書】鐘楼追複曲
【赤の手配書】渦中遁走曲

専用掲示板

『第２次ブルーインブルー特命派遣隊』の冒険は、以下のイベント掲示板上で進行します。

隊員名簿

『第２次ブルーインブルー特命派遣隊』に参加しているのは、以下のみなさんです。