イラスト/背景:新田みのる キャラクター:春夏アキトシ

贖ノ森 火城

世界図書館と対立関係にあるもうひとつのロストナンバー集団、『世界樹旅団』とは、相手方によるロストレイルの奇襲、その後のモフトピアでの大規模な戦いのあとも、冷ややかな関係が続いている。

モフトピア会戦以後の動きをまとめてみた。

世界樹旅団戦線、その後

■異世界横断運動会!これは戦争?それとも……?

突然、館長アリッサが発表したイベント『異世界横断運動会』。5つの世界へロストレイルで移動しながら運動会を行うというダイナミックなイベントでしたが、なんとアリッサは世界樹旅団へも招待状を出してしまいました。

当然、運動会の各会場は世界樹旅団の襲撃を受けてしまいます。ロストナンバーたちは応戦しながらも、どさくさにまぎれて何名かの旅団側ツーリストは運動会の競技に参加したようでした。

この催しは、旅団との和平の可能性を探ると同時に、世界図書館は各世界にいつでも大集団を送り込めるという示威行為の意図があったと説明されています。



■出奔したロストナンバーのゆくえ

ロストレイル襲撃事件によって囚われの身となった世界図書館のロストナンバー。かれらに、世界樹旅団のドクタークランチなる人物から、隷属の要求が出されました。結果、ふたりのロストナンバー、三日月灰人ヌマブチが、ドクタークランチの要求どおり、世界樹旅団へと赴いてしまいます。

その後、ふたりの姿が確認されたのは、ヴォロスのダスティンクル地方で起きた事件においてです。

ふたりは旅団のツーリストともに、現地での旅団の工作活動に参加していました。ふたりを知る人々からは、なんらかの事情があるのではという声があがっていますが、ふたりが旅団側の戦力となっていることは事実です。ドクタークランチは、彼のつくりだした『部品』を相手に埋め込むことで、対象に能力を与えると同時に支配する力を持っているとされています。

■パン屋のハンスに銀猫伯爵、旅団との和平の可能性は?

ロストレイル襲撃事件で捕獲した旅団のツーリスト、ハンスは、単なるパン職人に過ぎないことがわかりました。彼は今、仮の旅客身分を与えられ、ターミナルで生活をしています。このことから、世界樹旅団にも好戦的でない多くの一般人がおり、場合によっては和平が可能なのでは、という声もあがっています。

そんななか、新たに捕虜として捕らえた旅団ツーリスト、シャドウ・メモリは、ハンスとは異なる邪悪な存在でした。しかし、そんなシャドウの身柄を引き取りたい、と接触してきた人物がいたのです。その人物は銀猫伯爵と名乗り、世界樹旅団からの離反をほのめかしています。近く、彼との会談が持たれる予定になっていますが、世界樹旅団内部にも複雑な権力関係があることが推察されます。

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螺旋特急ロストレイル

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