★ 第3部隊:銀幕市迎撃部隊 ★
イラスト/キャラクター:久保しほ


<ノベル>

 杵間山。『穴』の外。
 そこは、痛いほどの緊張感で満たされていた。
 物々しく武装した彼らは、それぞれに武器や魔法具の具合を確かめている。
「シャルーン、対空砲はどう」
「問題ないわ。いつでも砲撃可能よ」
「結界の方は」
「ばっちりだよ、廃ビルも手配してもらたからね。あとは発動するだけ」
 クラウス・ノイマンは白いチョークを手ににこりと微笑む。その隣りで、ベルナールも頷いた。
「私は直前に張るつもりだ。弱まれば張り直すつもりで入るが、少しでも温存しておきたい」
「そうですね、私もそうします。精霊の召喚に時間がかかるわけでもないですから」
 香玖耶・アリシエートは自らの武器である鞭を撫でた。
「具合はどうだ」
「悪くない。だが、系統がまるで違う魔法との重ねがけなんてしたことないからな……」
「それは俺も同じだ。しかし今の時点で反発が起きないのだから、問題はないのだろう」
 掛羅蒋吏とアーネスト・クロイツァーは武具の強化を行っていた。先発隊のある人物が、『穴』の中で使うよりは、と大量の武器を置いていってくれたのだ。
「ソリの調子はどうかしら」
「安心してくれていいゼ。メンバーの安全は、この蹄に誓って守る」
 それに頷き返して、流鏑馬明日は空を仰いだ。
 夏も近付く、雲一つない、青々とした晴天である。
『人の子らよ。先発隊の気配がある。直に来るぞ』
 穴の傍で彫像のように立つミダスが静かに言った。瞬間、皆の顔つきが変わる。
 明日は視線を皆へと向けた。
「──やれるべき準備は、すべてやったわ。……だから、これは本当の最後の確認」
 言って、ぐるりと見渡した。
「皆、無事に、また合流しましょう」

「だいガ…囮…ザ、さんザザ……レヴィ……門…けた…!…ガガッ……ザザ…ザザザ…」
「囮、門……っどこからの無線!?」
「この波長は第2部隊です!」
 それとほぼ同時に、暗い穴から耳障りな奇声がまるで吹き上げてくるように轟いた。
「ザザ……地上ザ、ガ……しゅザザザげん…っ…ザザッ…準備…ガガッ…!…」
「各隊に伝令! 第2部隊より無線受信! これより戦闘態勢に入る!」
 明日が叫ぶ。
 第3部隊に電撃が走った。
「結界を展開します! ダメージは廃ビルへ!」
「魔法障壁形成。この街の生活を営む場を破壊させはしない」
「光よ、我が元に集え! 精霊クリドラナーダ召喚! 非戦闘区域魔法防御完了です!」
 その声にシャルーンは腕を振り上げる。
「対空砲、構え!」
 無線から誰かの声が第3部隊の中に響いた。

『正念場だ、皆、腹に力入れろ! 俺たちもすぐに掃討の援助に向かう!』

 一瞬の静寂。
 そして。
 轟く。
 何とも例えられぬ、ソレの咆哮。
 咆哮と共に現れたるは、びっしりと鋼鉄の鱗で覆われた、怒り狂える巨大な異形。
 銀幕市の澄み渡った空に、レヴィアタンと名付けられたうつろな海の王者が現れたのだった。

「──ロケーションエリア、展開っ!」
 アーネストが叫ぶ。瞬間、杵間山ではない森が広がった。精霊の力が溢れる、神代の森。
「我が同胞たちよ、我が声を聞け、我が声に応えよ、我が怨敵、彼の醜悪なる者に雷を降らせよ!」
 目も眩むような雷閃が迸り、雷鳴が轟く。精霊の力を増した神代の森のそれは、レヴィアタンの巨体を激しく撃った。それと同時に、『穴』から飛び出そうとしたディスペアーを焼き払う。
 一瞬の歓声、そしてT-06の怒号が響いた。
「一気に、行くわよ! 目標、レヴィアタン!」
 明日の声。それを合図にしたかのように、地上班は一斉に駆け出した。
「行くゼ、しっかり掴まってろ!」
 ルドルフは力強く地を蹴ると空高く舞い上がった。その背中にはまるでサンタクロースのように赤いミニのボディー戦闘服に身を包んだ夜乃日黄泉が跨がり、ルドルフが引くソリには五人の人間が乗っていた。
「派手にパーティと行こうじゃないか!」
「レヴィアタン撲滅パーティね!」
 日黄泉は十八番であるキャノン砲カミカゼを撃ち放った。一撃、二撃、三撃。その巨躯に確実に着弾させる。
「Hey....」
 葛城詩人はギターの弦を弾いて口を開く。その呟きでさえ、アーネストの風の精霊によって増幅された彼の声は、吸い込まれるようにレヴィアタンへと向かった。詩人は笑う。
「Sing you the star’s song, Despair! Are you ready!?」
 詩人の歌声が空気を引き裂き、日黄泉のカミカゼが着弾したと同じ場所にぶつける。鋼鉄と見えた鱗にビシリと小さいながらも確かに、ヒビが入った。
「効くぞ、ゴールデングローブも反応無しだ!」
「上を取るゼ、日黄泉の『プレゼント』、用意しとけよっ!」
 ルドルフが一気にレヴィアタンとの距離を詰めていく。その間も日黄泉のカミカゼ、詩人の歌声は止まらない。レヴィアタンは煩わしそうに頭を振った。
「……あんたの相手は、そっちだけじゃないんだぜ……」
 ソリから離れた横腹辺りを目掛けて、ごぉう、と炎が吹き出す。アーネストの使い魔である巨大な白竜カルトの背に乗ったブライム・デューンの火系魔術だ。
「火の精霊よ、風の精霊よ、彼の炎に力を与えよ!」
 それにすかさず、アーネストが叫ぶ。アーネストの声と共に、火が、風が、ブライムの炎に纏わりつく。
「神代の精霊が満ちたこのエリアでは、すべての属性の精霊が俺たちの味方だ」
 火勢と勢いとを増し逆巻いた炎は、レヴィアタンの四方八方に飛び出たヒレの一つに焦げ穴を作った。
 一瞬バランスを崩したレヴィアタンだが、その巨躯が落ちることはない。しかしそれでも傷付けられたことは理解しているらしく、耳障りな奇声が轟いた。
「ちっ、デカイとなかなか落ちねぇから面倒だぜ……」
「それは始まる前からわかっていたことじゃない。ギル、っていったかしら?」
 言いながら、リカ・ヴォリンスカヤがちらりと前を走る明日に視線をやる。アーネストの補助魔法によって身体能力を強化してもらっているせいか、足取りは軽く息が乱れる様子も無い。それはもちろんリカとて同じだが、明日はムービーファンで、女の子だ。リカも自分は女の子だと胸を張って主張するが、こういった戦争には残念ながら慣れている。だから、明日が危ない目に遭わないように、フォローに回ろうと思ったのだ。
 明日が先頭を駆け、レヴィアタンの腹部に武器強化を施した銃を向ける。それを援護するように、リカのカラシニコフ銃……つまりはアサルトライフルが火を噴いた。
「まあ、そりゃそうだけどな。……これは疲れるんだがなぁ」
 やれやれとぼやきながら、ギル・バッカスは大槍をレヴィアタンへと向けて魔力を練った。
 見上げている彼らには、巨大なレヴィアタンの腹であろうものが覆い、晴れた空を暗くしている。それは、ギルにとっては好都合であった。膨大な魔力がうねりを上げる。
「ぬぅんっ!」
 一喝!
 ずん、と足元の大地が槍のようにレヴィアタン目掛けて立ち上っていく。レヴィアタンが大き過ぎてその先は見て取れないが、確かな手応えを感じた。
 そして黒い塊がこちらへ向かってくるのを確認する。ディスペアーだ。ギルは薄く笑った。
「……空の奴らだけじゃねぇ、って教えてやるのは、悪くねぇな、じょうちゃん達よ」
 明日とリカは目配せをし、そして力強く頷いた。

「第一、第2部隊の方々はこちらへ! 結界の外へ誘導します!」
 香玖耶・アリシエートは『穴』から這い出してくる部隊の撤退支援をしていた。『穴』での作戦はやはりキツいものであったのだろう、負傷者は少なくない。
 香玖耶と共に撤退支援に参加していた皇香月はビクリと身体を震わせた。振り返る。黒い群れ。ディスペアー!
「下がって! ディスペアーよ!」
 『穴』から這い出してくるディスペアーはもういない。最初のアーネストの一撃が効いたのか、出てこないのだ。しかし、レヴィアタンからは生み出される。
「風の精霊、炎の精霊、私の声に応えて!」
 ナイフを構え、投げる。風が味方し、炎がナイフを包み込む。黒い塊を深紅が貫く!
「他の時間軸のクロノを呼び出すにゃよ! 人海戦術にゃらぬ猫海戦術にゃ!」
 クロノが時計をぐるりと回すと、大量のクロノが湧き出した。それは二手に分かれ、一つは撤退する部隊の壁となり、結界の外へと導きながら、重傷者の時間を巻き戻していく。そしてもう一つはディスペアーへと向かい、片端から時間停止で縛り上げていく。
「ううむ、なんとも奇怪な。だが、これで容易く殲滅できるというもの、女子も安心して逃げられよう」
 岡田剣之進は抜刀し、時間を停止させられたディスペアーを切裂いた。
 しかし、ディスペアーは後から後から湧いてくる。第一部隊、第2部隊と合流したことで、ムービースターの気配が大きくなってしまっているのだろう、大軍が押し寄せて来た。
「大丈夫! 『穴』の中にいたディスペアーよりは小さいし、力も弱いわ!」
 香月は叫ぶ。しかし、数が数だ。それはわかっている。香月は苦々しく舌打ちをした。その視界の端に、青い髪がゆらりと躍ったのを香月は見た。
「──フローレル・レイン」
 声が響く。青白い矢のようなものが吹き上がり、ディスペアー達はボロボロと崩れていった。吹き上がった矢はそのまま降下して、地を這うように泳いでいたディスペアーをも蹂躙する。そこで初めて、香月たちは森の中を這い回って来たディスペアーに気付いた。上ばかりを見ていたのだ。
 腰まで伸びた深い紺色の髪を靡かせた少女、アンは凛と口を開く。
「……元々、兵器である私。……このような時くらいはせめて役に立ってみせましょう」

「ちょっとぉおおおお、ここ何処!? いきなり妙な所に出たと思ったら、何なのよこの訳の解らない化物どもはぁあああああっ!?」
 森の中でも、ディスペアーによる行軍は始まっていた。そんな中に、惑う影が一つ。白い髪をたなびかせて、と優雅には行かないが、俊敏な動きでディスペアーの攻撃を躱していく。シルクルエルだ。
「うぉわああああっ、こっちくんなぁああーーっ!? いや、俺戦うとか無理だからぁあああーーっ!?」
 その前方から、軽やかなステップを踏んでしかし必死の形相で逃げ惑う影が一つ。ケトだ。
「あれっ、逃げ遅れっ!? よっしゃ、俺が抱えて飛ぶぞ!」
 ひょうい、とシルクルエルを抱えると、ケトはその脚力で一気に飛翔した。
「逃げ遅れっ!? なんのことよ、あんた誰よ、助けなんかいらないわよ、殴るわよ!?」
「なんでだよ、助けてやってんだろ、っていうかこの状況知らないとかモグリ! あっ、もしかして実体化したばっか? ならしょーがないかっ! 俺ケトっての! って、んなこと言ってる場合じゃなーいっ! 俺マジ戦えないんだからってぎゃー! 来たーっっ!! だがしかーし! 言っておくけどなぁ! 俺は弱いが、絶望とやらにゃあ、負けねーぜ? なんたってぇ、俺は前向きだからな!!」
 飛翔し、急降下し、その天性のすばしこさを最大限に生かし、ケトは森を駆けて行く。シルクルエルは混乱する頭を必死に回した。
 わけはさっぱりわからないが、ともかくもここは戦場らしく、そしてよくわからないが自分を抱えて飛ぶ赤毛の少年ケトは戦えないが自分を助けようとしてくれているらしい。
「っもういいわ、後で説明してよねっ! そんで私が状況把握するのを邪魔するなら何だろうと容赦しないわよ、このグロテスク魚!」
「ぐえっ」
 ケトを足場にし、少女は跳躍する。水晶に魔力を流し込み、籠手に変化させる。
「あたしは今、最っ悪に機嫌が悪いんだから……!」
 
 レヴィアタンから湧き出るディスペアーは、底が知れなかった。深海魚のような姿をしたそれを、レドメネランテ・スノウィスは氷の魔法で凍らせていく。
「逃げたりなんかしない。絶望に飲まれたりなんかしない。ボクは最後まで、氷雪のように立ち続けるんだ! 大切な人に恥じない為にも!」
 ディスペアーは突進してくるのみ。
「絶望に負けるのは、自分に負けるのと同じだよ。ボクは、そんなのはいやだ!」
 魔力はレドメネランテの心に呼応するように、威力を増していく。そして、その氷付けになったディスペアーを信崎誓が踏み付け、高く跳躍し、重力をも味方につけて打ち砕いていく。
「護りたいものが、あるんだ。……半端な俺を受け入れてくれたこの街を、失わせなんてしない」
 ずっと隠し続けてきたものがある。けれど、もはや隠す理由もない。この街を、失わない為には。
「好き勝手は、させない」

 その巨体はわずかに杵間山に寄っていた。あと、もう一押しなのだ。
 そのとき、ざわ、と空気が揺らいだ。
 ちょろちょろと突かれるのが煩わしいとでも言うように、レヴィアタンは大きく頭を振る。
 妖鳥の類である大鷹に乗った掛羅蒋吏は、空から見ていたからわかったのかもしれない。ゾワリと背中に冷たい汗が流れるのを感じた。
 ――危険!
「警告するっ! 防御態勢を取れっ!!」
 刹那。

 おぎャアアァァア゛アぁ゛アアあ゛あア゛ァァア゛あ゛あ゛あ゛アアァアっ!!

 レヴィアタンを中心に空気は凄まじい勢いで波打った。
 直下にいた攻撃組は地に叩き付けられた。
 頭が割れる!
「明日さん!」
 頭を抱えた明日を、力強い腕が包み込む。顔を上げて、明日は驚いた。
「ドルフ、なぜここに?」
 苦痛に顔を歪めながら、ランドルフ・トラウトは笑った。
「どこへだって、どんな時だって駆けつけます。貴方のピンチの時には、必ず」
 その笑顔に明日は微かに笑う。
「ありがとう」
 頭上ではレヴィアタンの衝撃波に乗るように、無数のディスペアーが空を覆っていた。頭がガンガンする。市街に向かうディスペアーを、止めなければ!
「くっ……筒、狙え! 放てぇ!」
 シャルーンの怒号と共に対空砲が火を噴いた。続いて機関砲やミサイルなども次々と発射される。群れとなったディスペアーはまともに喰らい、その数は減っていく。しかし、それでも向かってくることは止めない。
「市街にディスペアーを入れるな!」
「危ないっ!」
 シャルーンの背後で電撃音がした。白木純一のスチルショットだ。
「上からだけじゃないみたいだ、気をつけて!」
 純一のその向こうでは、シキ・トーダが森を抜けて来たディスペアーに突っ込んでいく。風読みを使って間合いに入ったディスペアーを叩き捨てていく。
「……やっぱ近づかれたくねぇわ、こいつら」
「おい、空組が吹っ飛んだのが見えた。援護はどうする」
 遠見の呪文でレヴィアタンとの距離やディスペアーを監視していたベルナールが、駆けて来たシャルーンに言った。それでも手は休むこと無く、光の矢を打ち込むなど攻撃し続けている。
「ダメージはビルへ転送しています! ただ、うねりだけは止められません」
「っ……今はディスペアーに集中するのよ! 街に入れるわけにはいかない!」
 大丈夫、きっと大丈夫よ、そうでしょう!

「皆、大丈夫っ!? 怪我は無い!?」
 りんはおが叫ぶ。
「大丈夫よ、少し、驚いただけ!」
 日黄泉が笑ってウィンクをしてみせる。
「悪い、俺としたことがしくじったゼ」
 ルドルフたちは遥か上空にいた。街の方ではなく、上に飛ばされたのが不幸中の幸いだったかもしれない。
「レヴィアタンはっ!?」
「真下!」
 クラスメイトPが指差す。
「丁度いいじゃねぇでやんすか、こっからクリスマスプレゼントとシャレ込みやすか」
 清左が笑う。
「そうだな、アーネストのロケエリもそろそろ切れるだろうし、俺たちのふんばりどころだ!」
 太助がにっと笑ってみせた。その小さな肩が僅かに上下しているのを見て、クラスメイトPはぎゅっと抱きしめた。
「大丈夫だよ、きっとうまくいくさ」
「っおう!」
 太助の声に、皆が頷く。
「OK、Let’s GO!!」
「カミカゼ!」
「受け取りやがれ、レヴィアタン!!」
 ルドルフは口に銜えた手榴弾を投げ込む。それと同じくして、日黄泉が大量に持ち込んだ手榴弾やダイナマイトをクラスメイトPや太助、清左がクリスマスプレゼントでも配るかのようにバラまく。ちか、と瞬くと爆音と爆風が吹き荒れた。
 その中に、ルドルフが急降下していく。神代の森が消えていくのが見えた。
「行くぜっ、くーぴー!」
「任せて!」
 ロケーションエリア、展開っ!!

 現れたのは、レヴィアタンに勝るとも劣らない、巨大な狸だった。
 街を背後に、太助はその巨体に組み付く。
 時間は三十分。それ以上は、無理だ。クラスメイトPのロケーションエリアはうまく作用しているようで、レヴィアタンの目は太助だけを捕らえている。
 しかし、それはディスペアーも同様で。
「援護する! 目標、ディスペアー! 放てぇ!」
「太助ぇ! 踏ん張れよ!」
 砲撃音と、自分を激励する声が聞こえる。
 暴れ狂うレヴィアタンを押した。近くで見れば、その鱗は多く剥がれ落ち、ミンチのような肉腫が覗いている。
 皆の攻撃は、効いている。
『ぅぎぎぎぎっ……第4部隊にっ……ちゃんと繋げるかんなっ!』
 足に力を込める。
『うおりゃぁああっっ!!』
 どぱぁん! と太助の張り手がレヴィアタンに直撃する。血走る目がぎょるりと向いた。
『茸とも戦った、歴戦の巨大怪獣タヌキングをなめるなよ、魚もどきぃっ!』
 押した。杵間山へ。
 押して、押して、押しまくる。
 第4部隊の攻撃が始まるまで。
 太助がもう一撃を繰り出すと。
 レヴィアタンの動きが、一瞬止まった。
『清左ぁああああ!!』
「合点承知!」
 太助の声に、清左が応える。瞬間、清左のロケーションエリアが発動する。
「お控えなすって!」
 清左が仁義を切ると、途端、レヴィアタンは動きを止めた。
 止めるまでに、至った。
 叫ぶ。
『後はたのんだぞっ!!』

(担当ライター/木原雨月)






<作戦結果>

達成点:100点
ロケーションエリアの引き継ぎなど、効果的に考えられた作戦を、緊密な連携によって実現しました。部隊の役割を正しく理解し、参加者が協力できたことの成果です。達成点が一定数を超えましたので、第4部隊の達成点にボーナス+10点が発生します。(司令本部)






<登場人物>

流鏑馬 明日  シャルーン  クラウス・ノイマン  ベルナール  香玖耶・アリシエート  掛羅 蒋吏  アーネスト・クロイツァー  ルドルフ  T-06  夜乃 日黄泉  葛城 詩人  ブライム・デューン  ギル・バッカス  リカ・ヴォリンスカヤ  皇 香月  クロノ  岡田 剣之進  アン  シルクルエル  ケト  レドメネランテ・スノウィス  信崎 誓  ランドルフ・トラウト  白木 純一  シキ・トーダ  りん はお  クラスメイトP  太助  旋風の清左  (登場順)
※この部隊への参加者は43PCでした。





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