イラスト/背景:新田みのる キャラクター:昴聡介

灯緒

この号外では『別たれた豊葦原・朱昏』で今まで起こった出来事などをまとめてみた。異世界博物誌とあわせて、あの世界を理解するための助けにしてほしい。

朱昏は東西南北の地域によって特色があり、事件は大きく、東・南地域で起きたものと、西・北地域で起きたもののふたつの流れがあるんだ。

■参考情報


朱昏での冒険~東・南編

■暁の都・黄昏の國

カンダータ軍とのトレインウォーで起きた<セカンドディアスポラ>現象により、とあるロストナンバーが流れ着いたのは、日本列島を反転させたような形の世界『別たれた豊葦原・朱昏』でした。

大陸の中央には大河が流れ、西には朱野と呼ばれる花の群生する國が、東には朱い霧に覆われた、西よりも文明の進んだ國がありました。東の都を訪れたロストナンバーは、協力者である真都守護軍第六小隊≪六角さん≫と出会い、東西を分かつ大河に朱昏を総べる龍王が宿っている事を突き止めます。龍王はかつて、ロストナンバーの干渉を厭い、彼らを朱昏から追い出したようですが……。

■遥かなる儀莱

とあるロストナンバーの発案により、東国の更に南に存在するという≪理想郷≫へ船が出される事となりました。

船は龍王の試練を潜り抜け、無事、理想郷へと辿り着きます。理想郷・儀莱(ニライ)は、色鮮やかな花の咲き乱れる、ゆったりとした空気の島国でしたが、奇妙な歪さを感じさせる場所でもありました。後にこの地域は、朱昏での死者の魂が流れ着き、転生を待つために過ごす黄泉の國であることが判明します。

■まつろわぬ民

天帝の居城・東雲宮で行われた宴の最中に起きた重臣の死から始まる、一連の真都での連続殺人事件を調査していたロストナンバーは、真都守護軍の大佐・物部護彦の不穏な動向を掴みます。また同時期に、一度足を踏み入れれば生きて帰れぬと云われた禁忌の森・河内(カナイ)を訪れた四人のロストナンバーは、妖魔の群れを操る能面の鬼と出会いました。

彼らはかつて龍王により封じられた天神丹儀速日(ニギハヤヒ)の末裔・物部氏と名乗り、自身こそが正しい国の支配者であると主張し、国家転覆を狙って暗躍していたのです。

■龍王との邂逅

真都での物部氏の企みを退けたロストナンバーは、これまでの功績を認められ、龍王との面会を許可されます。大河の中央へと足を運んだロストナンバーが見たものは、巨大な時計塔の形を模した朱昏の世界計でした。龍王はこの世界計と、各地に配した四種の宝珠を使い、朱昏の統治を行っていました。ロストナンバーとの対話を経て龍王は、0世界の世界計を宿す物部氏の打倒を彼らに託します。

■まつろわぬ民の最期

朱昏の世界計が示した予言は、能面の鬼が妖魔の大群を率いて天帝の居城・東雲宮を襲撃する光景でした。同じころ河内の森では、物部護彦が古代の神具・天磐船(アメノイワフネ)を操って儀莱へと渡る計画を立てていました。二手に分かれて物部氏の計画を阻止しに向かったロストナンバーは、見事東雲宮の防衛と、物部大佐の討伐に成功したのでした。

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螺旋特急ロストレイル

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