イラスト/晏嬰亮

無限の世界群へ、冒険の旅に出発せよ!


世界は階層状に連なる無数の世界群がなりたっている――、それが知られざる<真理>です。<真理>に覚醒してしまった人々は、おのれの生まれた世界への帰属を失った<ロストナンバー>となってしまうさだめ。

ロストナンバーたちは、世界群を調査研究する機関『世界図書館』の庇護を受け、世界間を運行する列車「螺旋特急ロストレイル」に乗り込みます。あるものは見失った自分の世界を探すため、あるものは滅びに瀕した故郷を救うため、そしてまたあるものは、その胸に秘めた目的のために……。

壱番世界(地球)の歴史において、2009年のこと。このところ、急速に、ロストナンバーの数が増えていることが、『世界図書館』を困惑させていました。しかし頼みとする「館長」は、異世界への旅に出たまま連絡がとれない状態が続いています。館長代理を務める少女・アリッサは、「館長」の不在に関連して、なにか異変が起こりつつあるのでは、と予感していました。

おりしも、その懸念を裏付けるように、世界計に、巨大な「ディラックの落とし子」の反応があらわれます。それはすでに、壱番世界内部に落とし子が入り込んでいたことを示していたのです……。

~第1章:館長編~
世界図書館の中庭で、新しいロストナンバーたちを迎えるカフェが開かれました。
壱番世界に「ディラックの落とし子」が侵入していることが判明し、排除のための作戦が敢行されます。吹雪に閉ざされた北海道で大型ワーム「ジャバウォック」との戦いが行われました。
トレインウォーから帰還したロストナンバーたちに、世界司書たちはさまざまな冒険旅行の依頼を持ちかけます。北海道でジャバウォックの影響により生まれた変異獣の駆逐なども行われました。
年越しを異世界で過ごすための特別便が出発し、異世界でさまざまな催しなどが行われました。
インヤンガイで暦の一巡を祝う行事『巡節祭』が行われました。
甘露丸が皆を集めてチョコレートのお菓子作りをしました。
消えた館長の手がかりをもとめて、インヤンガイの廃墟『美麗花園』を探索しました。
桜が満開のチェンバーでお花見が行われました。
館長がインヤンガイに残した謎の「ドッグタグ」を持った軍隊とおぼしき男たちが、インヤンガイに潜伏して悪辣な行いをしていたことがわかりました。撤退をはじめたかれらを追跡し、トレインウォーが行われました。
トレインウォーの最中、敵方が仕掛けた自爆攻撃「タグブレイク」によって、12人のロストナンバーが見知らぬ異世界に転移してしまうという現象が起こりました。その後、全員が無事、救出されましたが、これがキッカケとなって新たな交流が始まった世界もありました。
トレインウォーで戦ったのは『永久戦場・カンダータ』からやってきた軍人たちでした。かれらを捕虜とした後、指揮官と会談を行ないました。指揮官・ダンクス少佐の提案を受け入れ、捕虜を解放するかわりにカンダータと対話を行うことになりました。
「カンダータ訪問団」によりカンダータ軍との対話が行われました。現地では、一時、カンダータに滞在していた館長の持ち物などを入手することができました。
画廊街の劇場で、「仕立屋リリイ」ことリリイ・ハムレットのファッションショーが行われました。
ブルーインブルーの豪商からの依頼で、ある海域にまつわる不思議な出来事の調査が行われました。
再びカンダータへ訪問団が渡り、理想都市ノアの観光や、戦場の視察が行われました。
アリッサが開放した秘密のチェンバー内で、海水浴を楽しみました。
カンダータ訪問団が得た手がかりをもとに、館長の足取りを追う大規模な調査活動が行われることになりました。
インヤンガイでの捜査活動と並行して、ヴォロスでの館長の足取りを追う調査隊が派遣されました。
インヤンガイでの捜査活動と並行して、ブルーインブルーでの館長の足取りを追う調査隊が派遣されました。
ヴォロス特命派遣隊が友好を結んだヴォロスの古代種族ドラグレットを助けるための戦いが行われました。
アリッサの発案でターミナルにも『夜』がくることになりました。
ヴォロスで行われる不思議な祭『烙聖節』へ、元ロストナンバーの領主からの招待状が届きました。
ヴォロス特命派遣隊が持ち帰った小箱。館長が厳重に封印したらしい箱の中に入っていたものの、意外な真相が判明しました。
ついに館長の所在が判明しました。奇妙なディラックの落し子が館長を捕らえられていた館長を救出すべく、インヤンガイの仮想現実ネットワーク『壺中天』を舞台にしたトレインウォーが行われました。
クリスマスシーズンのターミナルでは、さまざまな催しが行われました。
「年越し特別便」で異世界へ出かけた人々から新年のメッセージが届きました。
アリッサとエドマンド館長が、一部のロストナンバーによって壱番世界に連れだされるという事件が起こりました。しかし、この事件の真相はもっと別のものであったという噂が流れています……。
甘露丸がターミナルでお花見を企画しました。この席上で、レディ・カリス(エヴァ・ベイフルック)から、アリッサが二代目館長になることが発表されました。
初代館長エドマンド・エルトダウンは、長らく館長の職務を放棄してきたことと、壱番世界で不自然な仮死状態で発見されたアリッサの父・ヘンリー傷害容疑を理由に、ターミナルを追放されることになりました。
第2章:世界樹旅団編へ

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螺旋特急ロストレイル

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