★ 銀幕ジャーナル:号外 ★


<狂気のムービースター? 謎の敵・ムービーキラーとは!?>

七瀬 灯里:
『アズマ超物理研究所』の東博士の言葉からあきらかになった「ムービーキラー」という存在。どうやら、「死亡後に、黒いボロボロのフィルムになった」ムービースターは、このムービーキラーというものだったようなんです。つまり現在までで、7人のムービーキラーが出現していたことになります。

かれらはいずれも、他のムービースターや銀幕市民に敵対的な行動をとってきました。7人に相互のつながりはなかったようですが、いったい、なぜこんなことになってしまったのでしょうか……?

謎の部分が多いですが、この記事では、今までに私たちの前に登場した7人のムービーキラーに関して、わかっていることをまとめました。


 チョコレートキング 〜狂った王様〜

銀幕市ではじめて確認されたムービーキラー、それがチョコレートキングでした(もちろん、当時はそうとはわかりませんでしたが……)。彼はメルヘン調のファンタジー映画『お菓子の国の冒険』からあらわれたチョコレートの国の王様です。設定では温厚な人物だったはずなのに、銀幕市の征服を企てました。チョコレートキングは「甘いもの」から様々な兵器や、自身の下僕を作り出す能力を持っていました。街中から奪った甘いものから作った「お菓子の軍隊」と居城にして兵器工場である移動要塞キングスファクトリーを操り、侵攻してきましたが、多くの市民の協力により撃退されました。しかし映画の中の彼とはかけ離れたその異常な言動に、接したものたちに戦慄をおぼえたといいます。

●関連イベント
チョコレートキングの挑戦!

●関連シナリオ
【チョコレートキングの挑戦!】キングスファクトリーの心臓


 ナイトファントム 〜堕ちた怪盗〜

『月影のファントム』という映画の主人公であった義賊、それがナイトファントムです。映画では悪事で私腹を肥やしたものたちから盗んだ金品を街の人々に分け与えていましたが、銀幕市においては、ただ気まぐれに盗難を繰り返していました。それにとどまらず、宝石からモンスターをつくりだす能力を使って、他のムービースターを罠にかけて殺そうとするなどの悪辣な行動に出たことも。ハムシーンのピラミッドが出現した事件で、混乱に乗じてピラミッド内の宝物を狙って動き出しましたが、その際の戦いで倒されることになりました。しかしそのとき、ファントムが狙った宝物がハムシーンのピラミッドのファラオを弱体化させ、同事件を解決に導いたのは皮肉な結末だったと言えます。

●関連シナリオ
ミッドナイト・ファントム 〜黄昏の雫〜
スターへの招待状
【ピラミッドアタック】ファントム・ハンディング


 ミハエル・スミス 〜加速する爆弾魔〜

銀幕市に相次いだ、爆弾を使った事件。その犯人がミハエル・スミスでした。彼は『蝶の夢』というオムニバス映画に登場する、発破技術者でした。銀幕市に実体化した後、別の映画からあらわれた刑事のムービースターとトラブルになり、彼を意図せずして爆殺してしまいました。以後、「ムービースターは爆破してフィルムにしなければならない」という執着にとりつかれた彼は、小型爆弾を人の食事に混ぜて対象を爆死させる、時限爆弾を人にくくりつけるなど、常軌を逸した行動をとり続けてきました。追われる身となった彼は自身のロケーションエリアであるビルに爆弾を仕掛け、人々を誘き寄せましたが、最後は自らの体内に仕込んだ爆弾で自死を選びました。

●関連シナリオ
花火を一つ
花火が二つ
花火は三つ
そして、花火を四つ


 オフィーリア 〜彼女が望む永遠〜

オフィーリアは不条理な前衛映画『審判の城』の、背景のセットであった「絵」から実体化しました。貴族的な風貌の美少女で、若きセレブリティとして銀幕ベイサイドホテルの旧別館を一棟借り上げ、そこを『黒薔薇館(シャトー・ロゼノワール)』と名付けて起居していました。彼女は人の魂を絵の中に封印し、魂を抜かれた肉体を支配下に置くという力を持ち、気に入ったムービースターたちをとらえては彼女のコレクションに加えていたのです。それは好意をもった対象を殺してしまわないがためだったと彼女は後に語ったのですが……。一方で市民たちには友好的に接し、『黒薔薇館』でお茶会を催すなどしてきましたがその所業が露見。一度は逃亡しましたが、やがて倒されることになりました。

●関連シナリオ
カエル男爵の夢と《黒薔薇館》
【サクラサク】黒薔薇館の夜桜
黒薔薇館の秘密
黒薔薇の君の肖像


 ドクターD 〜絶望の署名〜

ムービースターが殺害されたにもかかわらずプレミアフィルムに変わらず、その「死体」が残るという異常事態は、銀幕市の人々を困惑させました。事件はいずれも猟奇殺人の性格をおび、捜査にかかわった人々は、その途上でひとりの精神科医と出会います。サイコミステリ映画『ENDLESS RED』からあらわれた心理分析官で、実体化後は銀幕市立中央病院に勤務していたドクターDです。やがて、事件の犯人たちがいずれも彼の患者であったことが発覚。彼は患者の心中にある絶望につけいり、その闇を増幅させるようにして殺人鬼に仕立て上げていたのです。彼らのフィルムにはそれぞれの心の闇を象徴する文字のラベルが貼られていました。それはドクターDの歪んだ「実験」の成果だったのです。

※ムービーキラーであったドクターDはすでに倒されました。現在、同病院に勤務している同名のムービースターは後に同じ映画から実体化した「別人」です。

●関連シナリオ
【死に至る病】#1 Delete
【死に至る病】#2 Decay
【死に至る病】#3 Deal
【死に至る病】#4 Deny
【死に至る病】#5 Despair


 人形遣い 〜顔のない悪意〜

桜の季節の銀幕市に流れた奇怪な噂――それが『人形遣い』と呼ばれることになるムービーキラーがもたらした惨劇の幕開けでした。自身は黒子の姿をとり、操り人形をたずさえたこの存在は、人を人形に変えてしまったり、子どもたちに催眠術のようなものを施して残忍な殺人に手を染めさせたりするなど、悪意そのものの行為をなしてきました。その正体は映画の中に映り込んだ、影、そのもの。名前も性格も与えられないままただスクリーンに存在していただけの影がムービースターとして実体化したものだったのです。ゆえに役割のある他のムービースターたちに敵意を募らせたのでしょうか? 多くを語ることのなかった人形遣いですので真意は謎のままになっています。

●関連シナリオ
【人形遣い】第一話 闇黒の遣いは華宵に嗤う
【人形遣い】第二話 雨空に斑の赤い手鞠の跳ねる
【人形遣い】第三話 涸れる月、落とす水影


 ミランダ 〜美しき非情〜

近未来ハードアクション映画『ブラックスター』の主人公ミランダは、獣人や吸血鬼を相手取る孤高のダークハンターです。銀幕市に実体化した彼女は、しかし、大義もなく、ただやみくもに、彼女が「悪」「闇」とみなしたムービースターの命を狙うだけだったのです。「悪役会」のスターたちが特に狙われることになり、幾人もの犠牲者が出ました。竹川導次の呼びかけで討伐が行われることになったのですが……。

●関連シナリオ
【ピラミッドアタック】マサクゥルダンス
ブラックスターは堕ちて






戻る