そこは不思議な仮想現実の世界『壺中天』。そこに入り込んだロストナンバーの目の前に広がる風景は……【書き込みは終了しました。ご参加、ありがとうございました】 

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【特攻野郎】ラブコメエリアを粉砕せよ!!【Dチーム】 (21)   【怪盗ロワキャッツ】 (12)   【RPG】ダンジョンアタック!【塔】 (49)   【Wanderer】西 光太郎探検隊~インヤンガイ電子空間の秘境に館長を見た!?~ (17)   【捕獲&調理】ロストナンバーVSパンプキン・ダディ! (46)   南の島サバイバル (28)   【探索&戦闘】 ミッションコード:City Drive 【In壺中天】 (64)   【バグってバトル】エイブラム・レイセン (39)   【ガルバリュート】歪みねぇ攻城戦【落城の日】 (35)   【カジノ裏組織攻略せよ】a reply-Last【公開中】 (33)   【壺中天クエスト】セクタンパニック~占拠されたビル~ (33)   落とし子・ノンジャンルアタック! (55)   【ドキッ★ゾンビと一緒にベースボール決勝戦!】 (51)   【壺中天cityキャラバン~都会を訪ねて三千里~】攻略完了 (35)   【STG】FLY HIGH【攻略完了】 (43)   【壺中天クエスト】滅殺!掃き溜めエセ地獄 (24)   ロストレ★メモリアル【壺中天クエスト】 (26)   【廃墟探索】くだけた光と聖者の歌【ミステリーナイト】 (77)   壺中天コロシアム (48)   【ギャンブル】ビッグorスモール【ゲーム】 (51)  

 

[0] 使用方法など
事務局 2010-11-14(日) 12:50
この掲示板は『壺中天』内での攻略活動を行うための掲示板です。
ご参加の前にイベント概要をよくご確認下さい。

●ルール
この掲示板では、パーティーごとにひとつの専用スレッドを作成して参加します。スレッドを作成できるのはリーダーだけです。タイトルは「パーティー名」として下さい。スレッドの作成はメンバーが決定してから、この掲示板が終了する11月26日までのいつでも構いませんが、早めに作成したほうが活動できる時間が多くなります。

スレッドの最初の記事には、『壺中天』に入り込んだパーティーの目の前の風景や、状況などを、リーダーが描写します。

これは、実はディラックの落し子「ハンプティ=ダンプティ」の「情報攻撃」なのですが、リーダーの意識を反映し、解釈されることで目に見えるため、リーダーの人になじみのある風景や、たまたま思いついた状況などとして、参加者には感じられるのです。この状況に対する行動が、「ハンプティ=ダンプティ」を攻略するためのロストナンバー側の「応戦」になります。

<例>
・全員、切り立った断崖絶壁にいる。崖下には溶岩の川。そして、上空から翼のあるモンスターが襲いかかってきた!(→モンスターと戦うことが攻略活動になります)
・どうやらお菓子工場らしい。ベルトコンベアで大量の材料が送られてくる。工場の監督が作業が遅れていると怒鳴っている。(→必死にお菓子をつくることが攻略活動になります)
・見たことのない風景。実はそこは、リーダーの故郷の世界に似ていて……(→さあ、何が起こるでしょうか。みんなで探索してみましょう。調査がすすめば攻略活動になります)

リーダーは望むなら、最初の記事の状況に対してメンバーが行動を書き込んだあと、その結果を創作してさらに先へ続けても構いません。どんなふうに展開するかはリーダーに委ねられます。ここは現実ではない、仮想の世界なのですから、何が起こっても不思議ではないでしょう。

掲示板には11月26日まで書き込みが可能です。

終了後、各スレッドの内容をもとに、どのていど攻略できたか(→「ハンプティ=ダンプティ」へのダメージになったか)が判定されます。

※判定基準はヒミツですが、以下のようなことが考慮されます
・スレッドの発言数
・メンバーが均等に発言しているか(特定の人だけが話していないか)
・スレッドのシチュエーションは皆が楽しめるようなものだったか(理解しやすかったか)
・メンバーがお互いに協力的に参加しているか
・同じプレイヤーの方のキャラクターだけでメンバーが占められていないか

※参加にあたっては掲示板利用のルールも参考にして下さい。

スレッド先頭/ スレッド末尾

 

[39] 【特攻野郎】ラブコメエリアを粉砕せよ!!【Dチーム】
にゃん♪
烏丸 明良(cvpa9309) 2010-11-16(火) 01:21
細かいルール考えるの正直、めんどくs(削除)

というわけで、今回の基本は子供連れのお母様でも簡単な
サーチ(探索)&デストローイ(破壊)!!
お前らの赴くままに行動するといいと思うYO!!
だが、返り討ちにだけはならないように気をつけな。
ここでの戦闘は……精神に……くるからな……!!


『ルール説明』

1つのレスでこの2つのプレイングを書いてください。
件名は自由。

【サーチ(探索)】
どういうターゲット(ラブコメ現象)を発見したかの詳細を報告。
ターゲットの詳細が詳しく、またベタな現象であればあるほど成功率アップ!!

【デストローイ(破壊)】
そのターゲットに対して何をどのようにするのかを明記。
もちろん具体的にかけば書くほど、成功率アップ!!
比較的簡単な行動のほうが成功率高いけれども、
おそらく難しい行動のほうがラブコメエリア全体へのダメージが大きく、
ワームへの影響も大きくなるのではないかと思われる!!
多分!!


こちらがそこから独断と偏見で難易度を設定し、
基本一日一回、深夜12時~2時を目安に判定を行います。
判定結果は全部で四種類。
【成功!!】
【成功?】
【失敗?】
【失敗!!】
毎日参加しなければいけないというわけではないので、
自分のペースで気軽な参加をお願いします。



『例』


Aさん
【サーチ】
屋上であこがれの先輩に告白しようとしている男子高校生を発見したわ。

【デストローイ】
男子高校生が告白した瞬間、
「ひどい、私のこと好きって言ってたのに!! あの言葉は嘘だったのね!!」
「●●君なんて大嫌い!!」
涙をポロポロ流しながら走ってその場を離れるわ!!
これで修羅場は確定ね!!ざまぁみやがれ!!


B君
【サーチ】
公園のベンチでいいムードのカポーを見つけた!!
すぐに迎撃に移る!!

【デストローイ】
萌え萌え電波ソングを二人の背後から大音量で流し、
全身タイツでさっそうと登場。
「さぁて、今日もがんばるかぁ……」
とか言いながら、激しく音楽に合わせておどりつづける!!

これでムードはぶち壊しだぜ!!


烏丸
【判定結果】

>Aさん

「●●くん……何……あれ?」
「い、いや、先輩、ご、誤解です!! というか、俺もあの人誰か知らな……」
「……あ、しらばっくれるんだ? そうなんだ? なら、いいわ。私もあなたのことなんて知~らない」
「う、うわーーーーー!! せんぱーーーーーーーい!!」

やったぞ、青春を謳歌する男子高校生を地獄の底にたたき落とした!!

【成功!!】

>Bくん

カップルの前に経つとBは萌え萌えな電波ソングに合わせて
激しく踊り続けた!!
その情熱的な踊りは見ている人を引きつける何かを感じさせる!!
だが、その姿はどこからどう見てもおかしな人だった、本当にありがとうございました。
カップルの女性は踊り終わったBに近寄ると
「……辛いこともありますけど、頑張ってください」
見つめる瞳は哀れみの瞳だった。

カップルのムードは粉砕したけど、
スンゴイ可哀想なものを見る目で見つめられて精神的にダメージを負った!!

【成功?】

こんな感じで。
では、マターリどぞー。
〜〜発言が15件、省略されました〜〜
[564] 【判定結果】
にゃん♪
烏丸 明良(cvpa9309) 2010-11-24(水) 02:59
もはや二日にいっぺんになりつつあるけど、細かいことは気にしない!!


>ゼロちゃん

男「〇〇さん……俺……もう……」
女「駄目……だめですよ……こんな、人に見られたら……」
男「見せつけてやればいいんですよ……」
男はそういうとそっと女性に口づけをしようと、顔を近づけようとして……
どすっ、っと突然響いた音に思わず留まる。
男「えっ?」
女「ひぃっ!!」
フロントガラス、そこに突然降ってきた物、それは……
男「うわ、うわ、うわーーーーーーーー!!」
それは血にまみれた腕だった。
女「きゃーーーーーーーーーーー!!」

人気のない道に絶叫がこだました。

やったね、アダルティな雰囲気を漂い始めていたカップルを恐怖のどん底に突き落としたぜ!!

【成功!!】

>鵜城木さん
女子生徒「ねぇー、〇〇くん、チューしよう!! チュー!!」
男子生徒「全く電車の中だってのに〇〇は甘えん坊だなぁ……今回だけだぞ」
と、その瞬間……
男子生徒「……ん?」
今、何かが自分の制服の中に落ちてきて入り込んだ感触が……
女子生徒「……」
そして目の前にはなぜか、口を開けたまま硬直する彼女の姿が。
女子生徒「い、いま、〇〇くんの制服の中に……」
男子生徒「……う、うん……」
女子生徒「gが……」

車両がパニック空間と化すのはそのすぐ後のことだったという……

電車内の甘い時間を電車内のパニック時間に変更させたぞ!!やったね!!
【成功!!】



>サカガミーン
男子学生「〇〇さん……」
女子学生「●●くん……」
校舎裏での逢い引き。
二人は、そっと互いの口唇を近づけようとして……
ヴィーーーーーーーーーーーン!!
という、突然の非常識な爆音に妨げられた。
女子学生「な……なに……?」
思わず、音の方向に向くと何者かに真っ赤なライトで照らしつけられた。
『HAHAHAHA、メリークルシミマス!!血の惨劇へヨウコソー』
白衣に海パンという即通報していいレベルの格好をした、その男。
サカガミーンだった。
そして先程の爆音の正体は……
男子学生「チェーンソー?!」
であった。
実際にはおもちゃらしいのだが。
そして、サカガミーンは腰のラジカセから明らかに場違いな

「きよしこの夜」を流しながらカップルに襲いかかる。
男子学生「に、にげろーーーーーー!!」
女子学生「ま、待って、おいてかないで--――!!」

一目散に女子学生をおいて逃げた男子学生。
サカガミーンの目的はあっさり達成された。

薄情男の実態を女子学生に見せつけることに成功したぞ!!
これで、このカップルもおしまいだ!!
やったね!!
【成功!!】


[659] 今日も今日とて
シーアールシー ゼロ(czzf6499) 2010-11-25(木) 21:37
>坂上さん
えっと、あてができたら返済するつもりなので、無担保は不要なのですよ! きっと!。うん、忘れていたわけではないと思うのです。多分。

>天衣さん
ゼロには超常感覚は無いはずなのに、天衣さんの背後に物凄い何かが見えるのは錯覚なのでしょうか…。

【サーチ(探索)】
満天の星空の海辺なのです。椰子の木が生えているところをみると、南国なのです。
遠くには街の明かりが見えるのですが、この周囲は人気が無く静かなのです。
そこに、背の高いハンサムな青年と、潤んだ瞳の美人が仲睦まじく談笑ながら歩いてきたのです

【デストローイ(破壊)】
海から適当に巨大化して現れて『海坊主』のフリなのです!
「おいてけー、おいてけーなのです。柄杓貸してくださいーなのです。今日中に柄杓を借りられないと、家には病気の館長とアリッサさんが…。くすん。しくしく。」
[717] ラストスパート!
「も、もう、冗談は程ほどにしてください!」
七夏(cdst7984) 2010-11-26(金) 18:51
>ゼロちゃん
だ、誰にも見せないって約束してくれるなら、撮ってもOKですよ(照れつつ)
あら? でもこの空間での録画ってちゃんと記録されるのかしら…?


【サーチ(探索)】
社会人と思しき若い男女がカフェでデートしています。
様子からして、男の人が頑張ってやっと初デートにこぎ付けたところ、みたいですね。

【デストローイ(破壊)】
(そーっと近づいて)
あっ、お兄ちゃんこんな所で何して…わっ、綺麗な女の人!
もー、お兄ちゃんは昔っから女たらしなんだから!
来年にはパパになるんだから、子供のためにももう少ししっかりしてね?
じゃあ義姉さんにもよろしく伝えておいて。また遊びに行くわ。
それじゃ!
(片手を上げてフレンドリーな雰囲気のまま退却)
[724] うふふふふ
うっふふぅ、天衣ちゃんよん。
鵜城木 天衣(ccnf3012) 2010-11-26(金) 20:22
ラストは派手ーにやっちゃうわよぉー!

【サーチ(探索)】
街はすっかりクリスマス。イルミネーションの織りなすロマンティックな雰囲気がぁ、街に群れなすカップルカップルカップルカップルみーんなを包みこんでぇ、独り身には結構エゲツない雰囲気を醸し出してるわよぉー。

私ぃ? 私は興味ないわぁー。

【デストローイ(破壊)】
「うふふふ……リアニマ・エルダフルパワぁー! ロマンティックあげるわぁー!!」

 ぱこんっ!

というわけでぇ、巨大イカ、エンドセラスと、1m強の巨大アンモナイトを天衣ちゃんサンタからプレゼントよぉーおーっほっほっほー!!
[795] ごめんね
これが悟りか……
烏丸 明良(cvpa9309) 2010-11-27(土) 02:57
ごめんね、ごめんね、寝ちゃってごめんね
(´;ω;`)ブワッ

>ゼロちゃん

それは恋愛映画に出てくるような美男美女のカップルだった。
満天の星空を見つめながら、静かな砂浜を歩いていた。
男「ほら、見て、星がすごいキレイだよ……」
女「……本当……素敵。あ、流れ星!! 願い事しないと!!」
男「……なんて、ネガイゴトを?」
女「……あなたと一緒にいられますように……って///」
と、その瞬間、
男「って、うわ、じ、地面が揺れた!!」
女「じ、地震?! って、きゃあ!! う、海が!!」

海がゴゴゴという轟音と共に盛り上がったと思うと
そこから巨大な海坊主のような物体が現れた。

男「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
女「きゃぁぁあぁぁ!!」
悲鳴と同時にいっせいに逃げ出すカップル。
そうとも知らず、海坊主は声をかけようとする。

「おいてけー、おいてけーなのです。柄杓貸してくださいーなのです。
今日中に柄杓を借りられないと、家には病気の館長とアリッサさんが…。
くすん。しくしく。 ……って、あれ? もういないのです?」


とりあえず、カップルの雰囲気をぶち壊したけど、
だれもいない静かな海岸に一人取り残されて、
ちょっぴりセンチメンタルな気分になってしまったぞ!!

【成功?】

>七夏っち

初めてのデートに誘うことに成功し、男は人知れず緊張していた。
男「そ、そ、それで、ですね!! 次はどこにいきましょうか!!」
女「どこでもいいですよー、」
にこやかに答える彼女に癒されつつ、男は次のプランを高速で脳内に次の計画を展開した。
次は、映画館? 
いや、美術館も外しがたいし、今からでも遊園地に行くというのも……
男「そ、それじゃあですねー」
意を決して男が口を開こうとしたとき、
「あっ、お兄ちゃんこんな所で何して…わっ、綺麗な女の人!」
突如聞いたことがない女の子の声にお兄ちゃん呼ばわりされて男は振りむく。
男「え?」
というか、冷静に考えれば自分に妹がいた記憶がない。
では、この女性は、誰?
だが、男が脳内混沌としている間に少女はものすごい勢いでまくしたててきた。
「もー、お兄ちゃんは昔っから女たらしなんだから!
来年にはパパになるんだから、子供のためにももう少ししっかりしてね?
じゃあ義姉さんにもよろしく伝えておいて。また遊びに行くわ。
それじゃ!」
既成事実をあっさりと口にして、去っていった彼女に男は動揺して口をパクパクと開く。
女「……●●さん?」
男「……うぁぁぁぁぁっと?! は、はいぃ?!」
女「……ちょっと気分が悪くなったので、先帰らせていただきますね?」
先ほどと同じようなにこやかな表情ながら、今度は目が笑っていなかった。
男「●●さん、これは誤解……」
女「では、お先失礼します」


カフェには真っ白に消沈した男だけが取り残された……


やったね、初デートをぶち壊してやったぞ!!
これで、しばらくは燃え尽きて再起不能だ!!
【成功!!】


>鵜城木ちゃん
クリスマス。それは聖なる夜。ロマンティックな世界。
ラブコメエリアもその該当にはずれず、どこもかしこも、カップルで溢れかえっていた。
右を見ればツリーの下で口づけを交わしており、左を見ればクリスマスプレゼントを彼女に差し出す男。
という具合に世界はカップルで染まろうとしていた。
その時、
「うふふふ……リアニマ・エルダフルパワぁー! ロマンティックあげるわぁー!!」
突如上空から、響いた声と同時に広場に現れたのは……
エンドセラス(巨大イカ)と巨大アンモナイトだった。
大パニックに陥るカップルたち。
彼らは一目散に逃げ出そうとするが……
女A「きゃぁぁぁぁあ」
男「うわぁぁぁぁぁぁ」
次々と触手に巻き込まれていく。
このままカップルは彼らの餌食になってしまうのか!!
と、思われたその瞬間、ラブコメエリアの空間が一瞬歪む。
そしてラブコメエリアが振り絞った力により世界がラブコメの方向に強引に改変される。
エンドセラスと巨大アンモナイトはその力により……
女B「いやぁぁぁ、なんかヌルヌルするぅぅぅぅ……」
女C「うぅ……ベタベタして気持ち悪いよぉ……」
食うこと能わず、ただカップルの女性をヌルヌルベトベトにするだけの生物と化してしまった!!
次々と巻き込まれヌルヌルベトベトになっていくカップルたち……
クリスマスの夜はこうして聖なる夜は気づけば性なる夜に(削除)


ロマンティックな雰囲気はぶち壊したけど、
なんかおかしな方向にアダルティックな夜になってしまったぞ!!
ラブコメエリア恐るべし!!
【失敗?】

 

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[17] 【怪盗ロワキャッツ】
安心しろ。一思いに殺しはしないさ……クックックッ。
アインス(cdzt7854) 2010-11-15(月) 16:17
城の裏口へと回り込むと、見張りが数人立っていた。
パートナーと息を合わせ、鮮やかな連携で持ち見張り達に手刀を食らわせる。彼らは悲鳴一つ上げる事無くその場にくず折れた。

見張り達を茂みに隠した後、裏口から侵入を開始する。
豪奢な扉を開き、中を覗き込むと、そこはどうやらキッチンに繋がる廊下のようだった。料理の香ばしい匂いとかすかな喧騒が伝わってくる。

廊下の左右にはいくつかの扉がある。
さて――宝はどこにあるのだろう



【ルール】
・1ターンにつき、【探索】【盗む】【警戒】のコマンドから5つ選び(重複可)、アインス宛にメールを送ってください。
 パートナーとのコマンドによって、その回の結果が決まります。

ex)
メールにて、コマンドである
『1、【探索】
 2、【盗む】
 3、【盗む】
 4、【探索】
 5、【盗む】』
を選び、送信したとする。

次にパートナーのコマンドが
『1、【盗む】
 2、【探索】
 3、【警戒】
 4、【探索】
 5、【盗む】』
であった場合、この二つのコマンド同士の組み合わせによって、結果が変化する。


【探索】+【探索】→宝が無造作に置かれてあったのを発見「宝+1」
【探索】+【盗む】→無事に宝を発見「宝+1」
【探索】+【警戒】→宝は見つからなかった
【盗む】+【盗む】→目立ち過ぎて見張りに追われ、宝を奪い返される「宝-1」
【盗む】+【警戒】→見張りを出し抜き宝をゲット「宝+2」
【警戒】+【警戒】→警戒し過ぎて失敗。宝は見つからず


なので、上記の例では
 1、【探索】+【盗む】→宝+1
 2、【盗む】+【探索】→宝+1
 3、【盗む】+【警戒】→宝+2
 4、【探索】+【探索】→宝+1
 5、【盗む】+【盗む】→宝-1
となるので、得られた宝は4つとなる。
ある程度宝を盗み出すと、城の主人がやって来て戦闘となる。

なお、メールでやり取りするという都合上、パートナーは「メールが届いた順」に決定する。
アインスは「一番最後」にメールを送ってきた者、もしくは「パートナーのいない者」(PL様の都合でメールが送れなかったPCさんがいた場合、等)のパートナーとなる。
また、コマンドに関して相談するのは『可』とする。
このスレッドでは雑談やコマンドの相談等を行ってくれ。
コマンドはここで公表されるため、不正は起こらん。安心して宝を盗みに行ってくれ。
〜〜発言が6件、省略されました〜〜
[513] 第一ターン 結果2
アインス(cdzt7854) 2010-11-23(火) 05:25
 渇妃とモックが幸運の女神に微笑まれていたのであれば、この二人は恐らくそっぽを向かれていたに違いない。
 シュマイト・ハーズケヤは、常の淡々とした表情ではなく、どこか疲れたようなそれで、背後を歩くアインスをちらりと見上げた。
 城内、二階。
 渇妃とモックと裏口で別れた二人は、彼らとは反対側の右手の扉を開け、進んで行った。パーティ会場に隣接された細い廊下を、何の問題も無く進み、突き当りの扉を開けたところで二階への階段へと行き着いた。
 灰色の鉄で作られたその細い階段は、恐らくは非常階段として使われるものなのであろう。城に呼び集められた賓客たちが使用するにはみすぼらしく、寒々しい。
 しかし、城へ宝を盗みにやって来た二人にとっては、そのさまは全くもって歓迎すべきものであった。軋みを上げる段差を登り、ゆっくりと二階へと登っていく。
 階段を上り終え、そこにあった分厚い鉄の扉を開けると、そこは赤い絨毯が敷かれ、美しい紋様で彩られた扉と、丁寧に清掃された空間だった。
「人気がないな」
 シュマイトがそんなことをぼそりと口にすると、背後に立っていたアインスも頷いた。
「恐らくは皆、パーティに出払っているのだろう」
 そして、彼はシュマイトを見下ろし、こんなことを言ったのだった。
「今がチャンスのようだぞ、レディ」
 彼の言葉は真実であり、そして的確だったのだろう――と、シュマイトは思う。
 だから、二階に上ってきてから数十分が経過している今も、宝が一つたりとも見つかっていないのは、恐らく自分達の運が悪いからに違いあるまい、とも。
 実際、彼らは運が悪かった。
 決して何かミスを犯してしまったとか、見張りに見つかってしまったとか、そんな理由ではない。ただ単に、片っ端から開けていく扉の先に、宝と呼べるものが一つも無かっただけの話である。
 例えば、『立派な扉だから』と開けてみた扉の先に、あったものは大量の洗濯物と洗剤だけであったとか、例えば『この扉には鍵がかかっているから、中にあるものは恐らく貴重なものに違いない』と期待して鍵を破壊し入ってみれば、そこにあったのは城主である悪徳貴族が綴った日記の置かれた本棚であったとか、ネックレスであるとか指輪であるとか、宝らしきものは一向に見つからないのだ。
 後者の日記などは、持ち出し自警団にでも提出していれば、城主である悪徳貴族を告発する材料となったのかもしれない。しかし、今回シュマイトたちが求めているのは宝である。決して悪徳貴族を告発するために、ここに侵入してきたわけではないのだ。
 背後を歩くアインスも、城に入ったばかりの頃はシュマイトに向かって『麗しきレディ』だの『キミの美しい足を汚さないように気をつけてくれ』だの、どうでもいい台詞を口から吐き出していたが、こうも立て続けに空振りが続くと、彼も疲れてきたらしい。先程から一言も喋らず、ただシュマイトの背後を守るように淡々と歩いているのみだ。
 シュマイトも元から饒舌な性質ではない。結果として、二人はただただ無言で宝を求め、歩き回るばかりとなっていた。
(……しかし、あまり時間をかけすぎると、見張りに見つかる可能性も高くなるな)
 歩き回って疲れた足を労りつつ、シュマイトはそんな思考を登らせる。
(あと十分ほど歩き回って何も見つからなければ、一度戻って渇妃とモックと合流するのも有りかもしれない)
「――止まれ」
 思考に沈んでいたシュマイトの腕が、不意にアインスによって捕えられた。
 振り向き、どうした、と声をかけようとしたシュマイトだったが、アインスが睨みつける視線の先を辿り、その身体を硬直させる。

「……これ、とってもいい香りなんですよ」
「まあ、奥様。私の香水も……」

 二人が身を隠す壁の先、角を曲がった向こうには――
 半刻ぶりに見た、人の姿があった。
「パーティに呼ばれた貴婦人達か」
 アインスの呟きに、シュマイトも頷いた。
 話しこんでいる二人の貴婦人のうち、片方は水色のドレス、もう片方は白のドレスを纏い、おのおの手に何か小さい瓶のようなものを持ちながら喋っている。
 息を潜める二人の向こうで、貴婦人達は話を続けている。

「聞いて頂けます? この香水は特別製のシトラスパフューム、市場価格で金貨千枚もするらしいですの。ここの城主様からのプレゼントですのよ……」
「あら、あたくしだって、城主様からこの香水を頂いたのよ。これはオリエンタルパフュームと言って、とても貴重な材料から精製された……」

 城主から受け取った貴重な品、ということを耳にし、シュマイトとアインスは顔を見合わせ、頷いた。
 ターゲットは絞った。あとは、どうやって彼女達の手からあれを盗み出すかだが――
 と、ここでタイミング良く貴婦人達が動いた。

「とりあえず、今はパーティに戻りませんこと? この香水は、そこの荷物預かり所に置いていけばいいわ」
「そうね、香水の話はまた後で」

 香水自慢に飽きたのか、はたまた早くパーティに戻り食事をしたかったのか。それは定かではないが、貴婦人達は揃って傍らの部屋へと入り込むと、しばしののち、香水を手にしていない状態で、部屋から出てきた。
 彼女達がそのまま部屋から離れていくのを確認し、シュマイトとアインスは行動を開始する。
 足音を立てないよう、美しく彩られた赤い絨毯の上を踏みしめ歩き、貴婦人達が立ち寄っていった『荷物預かり所』の部屋に近づく。
 そこは分厚い両開きの扉によって塞がれていたが、どうやら貴婦人達が鍵を閉め忘れていったのようだ。シュマイトが軽く扉を押すと、それはあっさり開いて二人を出迎えた。
「私たちにも運が向いてきたようだな」
 シュマイトはにやりと笑う。だが、預かり所の中に入り込むと、その笑みはたちまちしぼんでしまった。
「……多いな」
 背後から顔を出したアインスも、うんざりした声を漏らす。
 そう、そこにあった荷物はざっと数えただけでも数十はあり、もちろん貴婦人達がどの荷物の中に香水をしまっていったかなどは分からない。つまり、二人はこれからこれらの荷物の中を探り、目的の香水を探し出さなくてはならないのだ。
「……こうしていても仕方がない。アインスは向こうの方から頼む」
「了解した、レディ」
 そうして探し始めた二人だったが、今日はどうしても運の向いていない日だったらしく、捜索は困難を極めた。天井から差し込んでいる光もほんのわずかで、室内が薄暗かったことも捜索に影響しているのかもしれなかったが。
 最初に香水を見つけたのは、アインスだった。
「……あった」
「何!?」
 アインスが溜息を吐き出しつつ、一つの鞄から香水の瓶を取り出して見せた。色からしてオリエンタルパフュームであろう、きらきらと輝く液体に、アインスは見惚れて息を吐く。
「くそっ、私も早く見つけないと……」
 対抗意識を燃やしたシュマイトも、勢いを増して鞄の中を漁り始めた。そんな彼女を見たアインスが、ふっと唇を歪めた時、その声は聞こえてきた。

「ちょっと忘れ物しちゃったわ、少し待っていてくださる……」
「まあ、貴方ってばドジねえ――」

 声からして先ほどの貴婦人達だ。どうやら忘れ物をして、この部屋まで戻ってきたらしい。
 アインスは焦り、すぐさま立ち上がってシュマイトの元へと駆ける。彼女は手にした鞄から、何やら取り出そうともがいていた。
「行くぞ、人が来た」
 そう言ってアインスが腕を引っ張るが、シュマイトは首を振る。
「ちょっと待って欲しい。恐らくこの鞄に入っているのが、もう一つの香水らしいが……な、中の金具に引っかかって、取れないんだ」
「諦めろ。行くぞ」
 急かすアインス。宝よりも、見張りたちに見つからず、無事に帰還することの方が大切だ。
「ちょっと待ってくれ、この金具をこうして……あっ」
 ようやく金具が外れたらしいシュマイトだったが、しかし災難なことに、それまで引っ張っていた香水は力のベクトルが逆方向へとかかり、彼女の手をすっぽ抜けてしまったのだ。
 そのまま香水は宙を舞い、キャッチしようと手を伸ばしたシュマイトとアインスの手をすり抜け、床に落ちてしまった。
 ガシャン、とガラスが割れる音と共に、周囲に上品な匂いが広がる。
「くそっ……」
「行くぞ」
 舌打ちするシュマイトに、アインスが声をかける。もうこの香水は諦めるしかない。


 かくして二人は、貴婦人達が部屋に入ってくる前に脱出することは出来たが、しかし手に入ったのは香水が一つだけだった。
 しばらくの後には、荷物を荒らされたことに気付いた貴婦人達が、城の傭兵たちを呼び寄せるだろう。
 この場所の探索は、これ以上は不可能だ。




シュマイト&アインスペア
1、【警戒】+【警戒】=宝なし
2、【探索】+【探索】=宝+1
3、【探索】+【盗む】=宝+1
4、【探索】+【警戒】=宝なし
5、【盗む】+【盗む】=宝-1

 小計 宝1

※アインスのコマンドはランダムです。


 今ターン結果 宝合計 8



 次(最終)ターン締め切りは25日24時です。
 また、次(最終)ターンで宝が第一ターンと合計して18集まると、城主達が現れて戦闘となります。
 城主達と戦闘し、勝利すると宝+10(描写+3000文字)のボーナスが手に入ります。
 アインスのコマンドはランダムで決定されるため、戦闘へと至るには運も左右されるかと思いますが、どうぞ挑戦ください。
 また、次回コマンド送信時には、城主達と戦闘になった場合の行動を書いて頂ければ幸いです。
[660] 大漁GET!

モック・Q・エレイヴ(cbet3036) 2010-11-25(木) 21:38
うっし、まあボクの手にかかれば、今回も楽勝だろ!
探盗探盗盗でいくよー。
最早この天才怪盗モックンに、警戒する必要なんて全然ないね!

どうせ見つかっちゃってもホラ、UMAとか幽霊とかならまだしも、所詮一般人でしょ? 恐るるに足らず!
とりあえず色々イタズラしかけて遊んでみるよ。うん。みんなの方が強そうだし。
……この世界の一般人ってどんな人達なんだろ。
[740] あらいやだ

黒城 渇妃(crep5906) 2010-11-26(金) 22:14
昨日出し忘れちゃったわあ…。渇妃一生の不覚。

>モック坊や
あなたは無事に出発したみたいねえ、良かった良かった。
それにしても第一回目は大成功だったわね!今回も一緒出来なくて残念だったわぁ…。

>シュマイトお嬢ちゃん
あらあ、旱と会ったの?うふふ、ふつつかな弟だけど、今後また会うことがあったらよろしくね。
けど、口説かれないように注意するのよぉ?あのコはあなたみたいな可愛い子が大好きなんだから!
[777] 第二ターン 結果
アインス(cdzt7854) 2010-11-27(土) 00:35
 シュマイトは急いで一階に下り、アインスと別れてモックと合流した。アインスより彼の方が怪盗のペアとして優秀だろうと思ったからであったが、これはなかなか賢い選択であったことが後に分かる。
 ちなみにモックは先ほどの宝を全て渇妃に渡し、彼女を先に逃がしていた。シュマイトと合流し、再度彼が宝を盗みに行こうと考えたのは、モック自身が宝の魅力に取り付かれていたからに違いない。
「次もお宝大量GETだぜ!!」
 なんてことを呟きつつ、一階裏口前のホールで周囲を見回す。
 左と右の扉は、既に二組が制覇した。左手にある扉の方は地下の宝物庫へと続いており、そこにあったお宝は全て彼らの懐の中だ。一方右手にある扉の先には二階へと続く階段が伸びているが、シュマイトとアインスのペアがミスをしてしまったため、しばらくはそちらへ行かない方が良いと思われる。
 残された扉は正面にあるそれなのだが――
「見てみろ、モック」
 モックと同様、探索に回っていたシュマイトが、こっそりと近付いた扉の向こうを覗き込んだまま、モックを呼び寄せた。彼女の青い瞳に宿る意思に引き寄せられるようにモックが近付けば、シュマイトはにやりと笑って正面扉の向こうを指差してみせた。
「見ろ、この先はキッチンだが……今は誰もいない。みな給仕に出ているのか、それともパーティに出した食器の片付けに出払っているのか――もしくは食事を全て作り終えたので休憩中なのか、その理由は分からないがな」
 確かに、モックもシュマイトの肩ごしに扉の先を覗き見れば、そこには静けさに満ちたキッチンが見て取れた。
 巨大な鍋は既にシンクに移動されて洗い途中、皿も綺麗に磨かれ詰まれている。シュマイトが言ったとおり人は誰もおらず、どちらかと言えば『既に料理も出し終え片付けも終え、料理人たちは撤収済』な雰囲気に見えた。
 モックが唇の端から軽く安堵の息を吐き出すと、まるでそれに背中を押されたようにして、シュマイトが一歩足を踏み出した。
 物音一つしないキッチンを、彼女はひたすら真っ直ぐに進んでいく。その先に見えるのは、いずこかへと続く両開きの扉だ。
 モックも慌ててその後を追い、水が滴りつるつる滑るキッチンの床に足を取られつつも、シュマイトを追い越し――そして、その両開きの扉の取っ手に手をかける。
 自分を追い抜かしていったモックにいぶかしげな視線を送るシュマイトに、モックは首を振って、取っ手を押し開ける。
「俺が先に行くよ。シュマイトは後ろにいてくれ」
「何故だ。宝を見つけるのであれば、私も探索能力に自信は――」
「宝じゃない。いや、宝もあるけどさ……この先に傭兵とか警備員とか、敵がいるかもしれないだろ。女の子が先に行ったら危ないじゃないか」
 シュマイトにとって、モックの台詞は不意を突かれたものだったに違いない。元々大きな瞳を更に見開き大きくする彼女に、モックは笑いかけ、そのまま扉を押し開けた。
 最初に目に付いたのは巨大な壁だった。恐らく二メートルくらいはあるに違いないそれは、モックの目の前から左右に四メートルほど伸びている。壁の向こうには広大な空間が有るらしく、開放感のようなものが二人の肌を刺激してきた。
「ここは、何の部屋だ」
 モックの背後からやって来たシュマイトは、恐る恐る壁の向こうを覗き見ようと、敷かれている柔らかな赤い絨毯を踏みしめ歩き出した。モックが「シュマイト、危ないよ!」と声をかけるが完全無視だ。
 壁の端まで行き、その向こうを覗き見たシュマイトは、一瞬息を止めた。
 豪奢なシャンデリア、広々とした空間、そして着飾る貴婦人と紳士達。部屋の片隅には白いクロスが敷かれたテーブルが据え置かれ、その上には様々な食事が置かれている。――既にパーティも終盤に差し掛かっているため、そこにあった食事もほとんどが底を付いていたが。
「ここはパーティ会場か」
 シュマイトがぼそりと呟いた言葉に、慌ててやって来たモックが反応する。彼も同様に壁の向こう側へと視線を走らせれば、そこには談笑する貴婦人達の姿があった。
「でも、もうパーティも終わりみたいだな」
 そう、食事の量や、帰る貴婦人達がそこここに見られる様子など鑑みても、そろそろパーティもお開きと言うところなのだろう。モックが肩をすくめつつ周囲を見渡せば、二人のいる壁のすぐ脇に、やや高い舞台のようなものが見えた。
 モックとシュマイトは少しだけ身体を乗り出し、そちらの方を見やる。そこには何人かの貴婦人と紳士、そして一際でっぷりと太り、ごてごてと様々な装飾品で飾り立てている豚――否、貴族が一人いた。
 その豚、いや貴族は、恐らくこのパーティのホストなのだろう。近付いてくる貴婦人や紳士と握手をし、今日パーティに来た礼を口にしているようだ。
「あいつがここの城主か」
 モックが呟くのに、シュマイトは頷いて同意する。それから彼女は舞台の左右へと視線を走らせ、モックの肩をぽんと叩いた。
「見ろ、あそこ」
 シュマイトが指差した先を視線で辿ったモックは、舞台袖に翡翠やら金箔やらでごてごてと飾り立てられた箱が、両脇に三つずつ、合計六つ置かれているのが目に入った。周囲には警備員が数名、まるで箱を護衛するかのよう(実際に護衛しているのは城主の方だろうが)に立っている。
「宝だ」
「宝か」
 二人は顔を見合わせてにやりと笑う。奪うには少々困難な場所にあるが、これくらいのことで諦める二人ではない。
 パーティは、まだ終わりそうになかった。

「城主さま~」
 城主は黄色い声で呼ばれ、そのでっぷりした腹をさすりながら振り向いた。
 背後にいたのは、見たこともない美しい貴婦人。飴色のドレスに身を包み、こちらに近付いてくる。
 その美しさに鼻の下が伸びつつも、こんな女性招待したかな、と頭の隅で考える。その貴婦人――否、変化したモックは、舞台に上がり、周囲にいた貴婦人やら紳士やらを押しのけ、城主に擦り寄った。
「城主さま~、今日は楽しいパーティをありがとうございました! モク子、本当に感激しちゃった!」
「う、うむ」
 美女に擦り寄られて嬉しくないはずがない。城主は鼻の下を伸ばしたまま、貴婦人に変化したモックに頷き、それから胸を張ってみせる。もはやこの相手が招待した女性か否かは、彼の中ではどうでもいいことに分類されてしまったらしい。
「楽しんで貰えたなら何よりだ。何せ食事から装飾まで、全て国で一番高価なものを取り寄せたのだからな」
「わあ、さすが城主さま!」
 貴婦人(モック)は手を叩いて城主を褒めちぎる。陶酔した表情になる城主は、しかしモックが「でも」と続けたのを聞いて目を眇めた。
「でも、それってー……全部人身売買や麻薬で儲けたお金で買ったんですよねえ?」
 その言葉が発せられたのと同時。
 広間は唐突に暗くなった。
 次いで耳をつんざくような破砕音。暗闇に染まったパーティ会場は、パニック状態と化した。
「な、何が起こった!? 一体……!?」
「わ、分かりません! どうかお待ちを、シャンデリアの明かりを復旧――ぐあっ!!」
 大きな破砕音に腰が抜けた城主は、地面を這い蹲りながら、近くにいるであろう護衛に声をかけた。しかしその相手も会話の途中でうめき声を上げ、それきり黙りこんでしまった。城主がそちらに近付くと、暗闇の中、倒れ伏している護衛の身体を発見した。
 途端、城主の喉に恐怖が絡みついた。恐らくは賊だ。早く逃げなければならない。何なら護衛たちを盾にしてでも、自分だけは――いや、自分と宝だけは――
「なーに逃げようとしてんだよ、オッサン」
 不意に傍らから声が上がった。と同時に、暗闇ばかりだったパーティ会場に、一箇所だけ明かりが灯る。
 舞台の前、既に変化を解き元の姿へと戻ったモックと、トラベルギアでシャンデリアを打ち砕き広間を暗闇に染めたシュマイトが、六つの箱を持ちながら、舞台上で這い蹲る城主を見上げていた。
「きっ、貴様らっ……!?」
「動かないで欲しい。動いたらこの拳銃で打ち抜く」
 シュマイトがトラベルギアを城主に向けつつ言い放つ。思わずぐっと声を詰まらせる城主。
 だが、二人の手には自分の大切な宝が持たれているのだ。そして彼らがこの騒ぎを引き起こしたのであれば、あの宝は恐らく持ち去られてしまうだろう。
 他人に見せびらかすために、舞台に宝を置いておいたのが仇になったのかもしれない。城主は焦った声を出した。
「お、おい! 警備員! 何をしている、宝を守れ! それからワシも守れ!」
「し、しかし、奴は拳銃を持っています」
 シュマイトが周囲にトラベルギアを向ければ、そこここから躊躇した声が返ってくる。しかし城主はそんなことはお構いなしだ。
「か、構わん! 貴様らの命などどうだって良いだろう! それより宝を奪い返せ!」
「……キミは救えないな」
 シュマイトは再度トラベルギアを城主へと向ける。周囲に緊迫した空気が流れる中――
 彼女は引き鉄を引いた。

「たっだいまー!」
「待たせた」
 宝の入った小箱を持ち、裏口から外に出てきたモックとシュマイトを、渇妃とアインスは出迎えた。
「遅かったな」
「大丈夫だったぁ? 怪我しなかったぁ?」
「大丈夫大丈夫! あ、ほら、渇妃。また宝盗んできたぜ!」
 モックは渇妃に小箱の中を見せびらかす。中にはダイヤのネックレスやら希少種の剥製やら何やらが詰め込まれていた。
「シュマイトは大丈夫だったのか」
「ああ、大丈夫だ。城主に少々お灸も据えてきたし、満足している」
 アインスに声をかけられ、にやりと笑うシュマイト。城主に向けて打った彼女の弾丸は、城主の頭すれすれを掠めて飛んでいった。衝撃で気を失う城主を笑いながら、二人は広間を抜け出てきたのだ。

 多くの宝を盗まれ、悪事を暴かれ、あまつさえ自分の部下に愛想を尽かされた城主の今後は、果たして長くはないだろう。
 この夜、パーティに集った人々は、『怪盗ロワキャッツ』に対し、畏怖と敬意の念を抱いたに違いない。




モック&シュマイトペア
1、【探索】+【探索】=宝+1
2、【盗む】+【警戒】=宝+2
3、【探索】+【盗む】=宝+1
4、【盗む】+【探索】=宝+1
5、【盗む】+【探索】=宝+1

小計 宝6
合計 宝14


 Mission Complete!!
[794] 結果
安心しろ。一思いに殺しはしないさ……クックックッ。
アインス(cdzt7854) 2010-11-27(土) 02:31
遅くなってすまなかったな。これにてミッションは達成、完了だ。
活躍して頂いた三名には深く感謝する。


(※この度は怪盗お疲れ様でした!!
宝が規定数まで届かなかった為、城主と戦闘にはなりませんでしたが、こんな形でミッションコンプリートとさせて頂きます。
本当に有難うございました!)

 

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[12] 【RPG】ダンジョンアタック!【塔】
テンション低め
小竹 卓也(cnbs6660) 2010-11-15(月) 03:15
(壺中天で大暴れかー。ようはネトゲだよなー……ネトゲかー……。ゲームか……。)

――――――
―――――
――――
―――
――


ふと気が付くと、薄暗く、やけに広い室内の中にいた。すぐ傍にはパーティ募集で集まった仲間達。
床や壁の模様は、所謂RPGの塔のダンジョンのそれを彷彿とさせるが、材質はどうやらコンクリートでできているようだ。
「……あー、何となくイメージしたことがそのまま映し出されたっぽいかな。材質とか身近なもんだし」
ということは、と目を向けた室内の奥には上へと上る階段が1つ。それ以外に出口は見当たらない。
どうやら、ここから出るには階段を上るしかないらしい。
御丁寧に、今現在自分達がいる室内の隅には円形状の青い床と赤い床が設置されており、「全回復ポイント」「ワープポイント」とそれぞれ看板が立てられている。
どうやらこれらに触れれば回復と、どこかへとワープができるようだ。
だが、今現在はワープポイントは機能していない様子。
「とりあえず」
誰かが言った。
「今は上を目指そう」


「……ん?」
荷物入れから感じる振動。その振動の元を取り出して見ると、モバイルPC。
パソコンなのにバイブレーダー?と電脳空間の中ながら疑問に思い、それを開いてみると、画面に表示されるのは、何かの画像と文字の羅列。
曰く、スライムの弱点は、耐性は。使ってくる技は。
曰く、コボルトの弱点は、耐性は。使ってくる技は。
どうやら上の階層にいるらしい敵の情報が書かれているそれは、しかしところどころが?マークになっており分からない。どうやらある程度の情報は提供してくれるが、それ以上は自分達で考えろ、とのことらしい。
そして現在、自分達がいる階層を示すらしき、【1F】の文字。さらに、自分を中心としてだろうか、簡易マップらしきものも見える。迷うことはなさそうだ。


―――※ルール説明※―――
塔型のダンジョンを攻略していきます。
雑魚敵がうろついている階層が複数階あった後に中ボスが控えている階が1つ。そしてまた複数階雑魚敵、というように続きます。

■初めに■
一番最初の発言時、タイトルに自分のステータスの記述をお願いします。
ちなみにHPは全員100/100、MPは20/20となっております
【ステータスの決定】
攻、防、魔、速、運の5種。
合計ポイントが25になるように振り分け。ステータスの意味は感じ取ってください。
戦闘中、物理攻撃、アイテム使用以外の全ての行動は基本的にMPを1使用します。

・雑魚敵出現階層
◆戦闘
小竹の所持しているPCに出没する敵情報が表示されるので、それを元に作戦を組み立てていってください。話し合いOKです。
戦闘行動の書き方は自由ですが、AIのように「~の場合、~する」のようにすると分かりやすいです。
攻撃時の動き等も書いておくと派手なアクションをすることも?仮想空間です。アクションぐらい思いっきりはっちゃけましょう(
ちなみに、戦闘が終わっても減った体力等は回復しません。
◆探索
塔とはいえダンジョンなので迷路のように入り組んでいます。アイテムも落ちてます。敵も普通にいます。
一目散に一団となって階段を目指すのか、それとも分かれてくまなく探索した後に次の階へと向かうのかも決めておきましょう。

・ボス出現階層
◆戦闘
基本的には雑魚敵出現階層と変わりませんが、敵情報が全て分かりません。
敵をじっくり眺めたり、解析したり、または運よく弱点の、もしくは耐性がある攻撃をあてたりするとその情報が分かってきます。
◆探索
ボス出現階層は大広間となっており、探索せずとも全てのアイテムの位置が分かります。ただし回収はボス戦後となります。(終了後に自動回収します)
また、ボス戦後に1Fと繋ぐワープポイントが出現し、その階と1Fを行き来できるようになります。

●戦闘不能について
HPが0になると戦闘不能に陥り、その場で倒れます。
戦闘不能になった場合、その瞬間敵からの攻撃からの対象外になるので戦闘不能者を庇う必要はありませんRPG仕様。ちなみに意識はぼんやりとあり、周囲の状況は把握できるので復活後、直ぐに戦闘に戻ることができます。
戦闘不能から回復するにはその戦闘が終了する(HP1で復活)、戦闘不能回復アイテムを他の人が使う。しかありません。
全員が戦闘不能になると1Fに戻されてしまいます。でもそれだけです。

●PCについて
小竹のもつPCの情報は、例え画面が見えていなくとも何故か知ることができます。
なので小竹と離れて探索してもそれぞれの人が自分を中心とした簡易マップを見ることができ、戦闘での敵の情報も知ることができます。

判定は16日、18日、20日、22日、24日、26日の23:59に行います。
〜〜発言が43件、省略されました〜〜
[776] ……お
テンション最高
小竹 卓也(cnbs6660) 2010-11-27(土) 00:25
お疲れ様でしたー!
そして付き合ってくださったベルゼさん、幽太郎さん、レクさん、チェキータさんに感謝を!

一応これで自分の考えを元にして創られた空間はクリア!ということで。

……えーと、あと何言えばいいのかな?
……思いつかない!まぁいいや、とりあえずお疲れ様でした!
[779] 任務完了…
君ニ喜ンデ貰エテ…ボクモ嬉シイヨ…♪
幽太郎・AHI/MD-01P(ccrp7008) 2010-11-27(土) 00:48
ミンナ、オ疲レ様…! 特二小竹ハ、凄ク、オ疲レ様…!
無事二、クリア出来タネッ。僕、トッテモ嬉シイヨ…♪

…アッ…一応、最後二言ッテオクケド…
今マデ使ッテ来タ技ハ、僕ノ空想ダカラネ…?
現実デハ、荷電粒子砲トカ使エナイカラ、安心シテネ…?
[780] やったなっ!

レク・ラヴィーン(cyav1560) 2010-11-27(土) 00:55
うぉおーっ!やったぜ、オイラ達やったぜー!
皆、お疲れ様だぜーっ!
このクリアも皆の力があってこそだよなっ!
お前達と一緒に戦えて、ホントに良かったぜ!

小竹は数日間リーダーお疲れ様、だぜ!
[791] 【プレイング】くりあー

チェキータ・シメール(cden2270) 2010-11-27(土) 01:55
おー、全クリしたな。
全員お疲れ様だ、卓也は特にお疲れ様。
読んでてすごく面白かったぞう。
それぞれの戦い方も個性的で色々と参考になったしな。

んじゃ、また別の機会で組んだ時はその時もよろしくな。
今回の連携のノリでどんな敵も倒してみせよう!
[793] お、終わりか。

ベルゼ・フェアグリッド(csrp5664) 2010-11-27(土) 02:10
 ケッ、俺の塔より高ェ塔なんざ建てっからだ。(むすっ)
 ま、これでRPGはクリアってワケか、お疲れさん。
 あー、特に卓也はリーダー役、お疲れなー。

 まァ、たまにゃこうした共闘もアリかもな。
 つか、幽太郎。
 それじゃあのビーム、もう撃てねェのか? チェ、気に入ってたのに。(いじいじ。)

 

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[54] 【Wanderer】西 光太郎探検隊~インヤンガイ電子空間の秘境に館長を見た!?~

西 光太郎(cmrv7412) 2010-11-16(火) 22:37
(オープニングテーマ)
――
 エドマンド館長を追ってインヤンガイの仮想ネットワークへと飛び込んだ探検隊たち。
 煌く電子の海を乗り越えた先に広がっていた光景は険しい山とその前に広がる密林だった。

「よくわからんが……この山を超えれば何かあるに違いない!」
 うっそうとした密林へと踏み出す一行。
 木々の間を複雑に絡みつく蔦、うっとおしい毒虫に邪魔されながらも密林を半分きた頃。
 突如として戦闘を進む隊員が沈み始めた!
「しまった、底なし沼だ!」
 手を伸ばす隊員たちだが、その手は僅かに届かない。
 沼には渦をまくような流れがあり、それが落ちた者を飲み込もうとしている。
 もはや一刻の猶予もない、このままでは……!
 隊員たちの首筋に冷たい汗が流れた。

-------------------------------------------------------------------
【隊長(西さん背後)より】
 いわゆる偽シナリオ形式のスレッドです。
 第一歩はわかりやすく探検の定番『密林』『底なし沼』としてみました。
(『まんまじゃん!』というツッコミご容赦(汗))
 隊員、もといチームの皆さんは200字前後でプレイングを返信に書いてください。

 自分が沼に落ちたか、助けに向かっているかは自由に選択できます。
(光太郎は先陣を切って(死)沼に落ちているようです)

 沼に落ちた人は何とか這い上がる手段を考えてください。
 手はふちまで届きませんが、流木くらいはあるかもしれません。またツーリストの能力ならあっさり脱出できる人もいるでしょう。助けを信じて溺れるアクションと言うのもありです。
 助けに向かう人は溺れている人より自由に行動できます。何を使って、どうやって、誰を助けるかをプレイングにお願いします。
〜〜発言が11件、省略されました〜〜
[516] 速攻でよける

ロボ・シートン(cysa5363) 2010-11-23(火) 11:22
むしろ、この場合は、走って逃げたほうが懸命だな。
「走るぞ!」
とにかく、全速力でだ。
[548] 緋夏さんの火とタイミングを合わせて
まー俺だ
アストゥルーゾ(crdm5420) 2010-11-23(火) 23:56
腕をドリルに変えて、粉砕を試みるが、何分この世界はいつもと勝手が違う、あまりうまくいかないので、よくておし戻せる時間が稼げる程度かもしれない

あとはチーターにでも化けて、逃げ遅れそうな人の逃走を銜えるなり背中に乗せるなりして補助する
[672] 結果発表(第3回)

西 光太郎(cmrv7412) 2010-11-25(木) 22:59
「上から降ってくるって、転がってくるより厄介だね!」
 降ってくる岩を見上げ、緋夏は自らの力を全開した。
 口から放たれる、体内の火種全てを叩き込んだ業火が岩を包み、一瞬押し返す。だが。
「さすがに無理かな……でも、時間を稼ぐくらいはっ」
 勢いを減じながらも業火を切り裂くように迫る岩。緋夏の叫びに答えるようにアストゥルーゾが腕を突き出した。それはねじれ、回転し、落石を受け止め貫かんとするドリルへと変じていく。
「砕くのは無理か……この世界、いつもと勝手が違う。これが限界か」
「いや十分さ。一気に抜けるぞ!」

 光太郎が叫び、ロボの背中に緋夏を預ける。
 火種を使いきり縮んでしまった緋夏だが、結果としてそれは脱出を助ける事になった。
「走るぞ!」
「……了解!」
 ロボの声にアストゥルーゾが再び姿を変える。今度は全身、その姿は壱番世界で短距離走の王者といわれるチーターに。
 背中に飛び乗る光太郎。二頭の獣が山道をかける。

 全てがスローモーションのように過ぎた一瞬、探検隊が走り抜けた後ろに岩の落ちる大きな音が響いた。
[675] 山を越えたその先には
西 光太郎(cmrv7412) 2010-11-25(木) 23:12
「色々あったけど、もうすぐ山頂ですか」
「あぁ。そこまでいけば山の向こうの様子もわかるだろう」
 ここまでくれば大丈夫だろう。言葉をかわしアストゥルーゾとロボは歩みを緩める。
「さぁ、この先に一体何が待っているのか……」
 アストゥルーゾの背より降りた光太郎が呟いた。
「さぁ、いよいよだね!」
 緋夏の言葉に元気付けられ、探検隊は山頂への道をゆっくりと進む。
 そこで探検隊を待っていたものは……!?
-------------------------------------------------------------------
【隊長(西さん背後)より】
 と、終了五分前で『CMの後もまだまだ続くよ!』的なアオリをいれて、いったんまとめとさせていただきます。
 続きは恐らく運営様の方から何かくるんじゃないかと(こら)
 稚拙なノベルですが、お付き合いいただきありがとうございました。
 更に続きがあれば続・光太郎探検隊という事でよろしくお願いしますー。
[792] おつかれー!

緋夏(curd9943) 2010-11-27(土) 02:07
おお、大自然の驚異の前に人間はかくも無力なものか!
とか思いつつ何とかなったね、よかったー。
うんうん、皆お疲れ様。
隊長は特にお疲れ様!良いノリだったよー、面白かった!

とりあえずは一旦お別れなのかな?
また続きがあればよろしくだけど、別の場所(シナリオ)でもよろしくね!

 

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[41] 【捕獲&調理】ロストナンバーVSパンプキン・ダディ!

クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-16(火) 01:42
 ――ディラックの落とし子……、名前、なんだったかな。
 ――確か……パンプ……なんとか、だったハズなんだが。

 ――ああ、思い出した。

 まず彼らがいた所は、煌びやかなイルミネーションが綺麗な街中だった。
 まるで魔法を掛けたかのようなその光景……壱番世界の人ならば、冬の祭日の名を思い浮かべるだろう。

 ――お菓子ぃぃぃぃ、打ち付ける雨のような沢山のお菓子をワタシにぃぃぃぃぃ!!

 無駄に雄雄しいバリトンボイスが彼方から響かせ、『それ』はこちらへと向かってくる。
 オレンジ色をした、とても大きな丸い球体……やや横長に見えるそれは、正に南瓜だった。
 目や口に当たる穴が開いていて、まるでハロウィンのジャック・オ・ランタンだ。
 その取り巻きだろうか、迫る巨大南瓜の周りには葱、じゃが芋、人参などの野菜達が跳ね回っている。
 どれもこれも「おかしー、おかしー♪」と黄色い声を上げ、南瓜と同様に目と口があった。

 そして貴方達のすぐ背後には、包丁、まな板、ボウル、鍋……様々な調理器具が備わっている。
 まるでこれから調理大会でも開かれるのではないか、とも思わせるほど豪勢なセットだ。
 さて、と貴方の目前に居た作家――クアール・ディクローズが振り返る。

「皆さん、準備は宜しいですか?
 これよりディラックの落とし子――、パンプキン・ダディ討伐作戦を決行します」


 ――パンプキン・ダディ?


―――――――――――――――――――――
<1、ルール説明>
 かぼちゃの王『パンプキン・ダディ』率いる野菜達を捕獲し、美味しく料理しましょう。
 RP重視のイベントスレッドです、とにかく気楽に盛り上がって行きましょう。
 ゲーム開始から1ターン目~3ターン目までは、沢山の野菜を捕まえるRPを行います。
 皆さんで思い考えた手段で、思い切ってフレッシュなお野菜ちゃん達を捕まえてください!

 捕まえる野菜は野菜であればなんでもOK! OPに登場していない野菜も混じっているかも。
 なお、パンプキン・ダディは捕まえることは出来ません。 が、殴ったり一部を切り取ったりはできます。
 適当にぼこぼこと刻んで叩いて撃退しましょう。

 野菜を捕獲しにいく際は、タイトル欄に【捕獲】と書き、本文には0文字~200文字程度のプレイングを記入してください。

 皆で捕まえた野菜達は、3ターン目~最終ターンで美味しく料理しましょう!
 皆で沢山捕まえているはずなので、一通りの野菜は揃っている……ハズです。
 こちらも自由なRPを駆使して、様々な料理を創作して頂ければと思います。

 尚、調理フェイズに入ってからは、完成した料理が食べられる状態になっています。
 大地の恵みに感謝しながら、秋の味覚を美味しく召し上がりましょう。

 野菜を調理する際は、タイトル欄に【調理】と書き、本文には0文字~200文字程度のプレイングを記入してください。

 ターン終了、開始時にクアール名義でちょっとしたノベルが展開されます。
 そのノベル内にクアールが登場する予定はありません、が、何かしらの絡みがありましたらチョイ役で登場します。

<2、日程表>
 17日、00:00……1ターン目開始、【捕獲】フェイズ開始! 
 18日、23:59……1ターン目終了
 19日、00:00……2ターン目開始。
 20日、23:59……2ターン目終了。
 21日、00:00……3ターン目開始、【調理】フェイズ開始! 
 22日、23:59……3ターン目終了、【捕獲】フェイズ終了!
 23日、00:00……4ターン目開始。 
 24日、23:59……4ターン目終了、
 25日、00:00……最終ターン開始。
 26日、20:00……最終ターン終了、【調理】フェイズ終了!

 <3、ハプニング?>
 途中で予期せぬ出来事が発生するかもしれません。
 もし宜しければ、その予期せぬ出来事が一体何なのかをRPで推理してみてください。
 そうしたら、それが実際に起きてしまうかも??

 全ターン終了! ご参加、ありがとうございました!
〜〜発言が40件、省略されました〜〜
[708] 【食事】では、いただくか。

ロイ・ベイロード(cdmu3618) 2010-11-26(金) 11:12
出来上がったんだ。
いただかなくてはな。
それでは・・・・

オムライスか。なかなかいけるな。
それと、色々あるのもいいな。
色々と食える。

ケーキも、色々あるな。
それにしても、いっぱいあるな。
[714] 【食事】みんな、お疲れさま!
ティリクティア(curp9866) 2010-11-26(金) 18:38
みんな、お疲れさま!乾杯!

いただきます。
カルムのシチュー暖かくてとっても美味しいわ。天撃のにんじんのお焼きも、もちもちして美味しいー!マッシュポテトも思った以上に美味しいわ。これはフェンのお陰ね。

そして、ケーキよ!ケーキ!ふふ、目指すは全制覇ね!ジュシュアには負けないわ。
苺のショートケーキに、リンゴのケーキ、フルーツタルト、チーズケーキ、にんじんケーキ・・・一番なんて決められないくらい、どれもとっても美味しいわ。
[786] 【最終ターン終了】 ご参加、ありがとうございました。
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-27(土) 01:06
act.5 

 からん、と、それぞれのワイングラスがぶつかる音がする。
 乾杯の音だ、一つの目的を達成し、それを祝いながら、皆の杯に注いだ酒を飲み交わす儀式。
 けれどこのチームには未成年者がいるため、一部のグラスにはワインの代わりにグレープジュースが注がれている。

 「うわぁ……やっぱり、どれも美味しそうだなぁ」
 ずらりと並べられた料理の数々を前に、カルムは瞳を爛々とさせながら言った。
 真ん丸いテーブルの至るところに置かれた取り皿を数枚抱え、いろんな料理を少しずつ取り寄せていく。
 子供ながら竜人であるためか、その食欲は旺盛のようだ、既に4種類以上の料理が取り皿に満載されている。
 「あ、こういうのって『わしょく』って言うんだっけ?」
 3枚目の取り皿に差し掛かった頃、鶏そぼろあんかけや牛蒡のにんにく揚げを見ると、
 「そうじゃのう、壱番世界の食卓に馴染み深い揚げ物は和食になるかの」
 それらを作った天摯は器用に箸を進めながら、にこやかに答えた。
 ちなみに天摯が手に取っている器には、カルムが作ったオムライスが乗っている。
 「ぼく、わしょくってあんまり食べたことないんだ。 あっ、ぼくの作ったオムライス、どうかな、おいしい?」
 「うむ、野菜も色取り取り入っておって、トマトの風味もなかなか……」
 「なかなかいけるな、美味い」
 同じくオムライスを天摯の隣で召し上がっているロイも、率直な感想を口にする。
 「シチューも暖かくてとっても美味しいわ、家庭的な味ね」
 カルムの隣に座っていたティリクティアも、暖かいシチューを口にして顔を綻ばせた。
 「カルムも料理作るの、上手なのね。誰から教えてもらったの?」
 「えへへ、元いた世界のお姉ちゃんに教えてもらったんだ。 お姉ちゃんみたいに美味しくできますようにって」
 手作りの料理が好評でにこにこと喜ぶカルムは、天摯が作ったごぼう揚げをぱくりと口に入れた。
 ごぼうのシャキシャキとした食感に、にんにくのピリリとした辛味と風味が合わさった大人の味だ。
 「にんじんのお焼きも、もちもちしてておいしいー!」
 シチューの合間に、天摯の作ったお焼きを頬張るティリクティア。
 それを見て、どれどれ、と手を伸ばしたカルムもお焼きをぱくりと齧り、もっちりとした食感を楽しんでいた。

 「どの方の御料理も、非常に美味しそうで目移りしてしまいます」
 着ていた白衣を脱いできた医龍もまた、器用丁寧な箸使いでマッシュルームの香味野菜詰めオリーブ焼きを頂いていた。
 ちなみになぜ白衣を脱いだかといえば、医者の象徴でもあるそれが食べ溢しで汚れてはいけないという配慮のためだ。
 その為、袖に隠れていた翼竜の翼が露となっていて、好奇心旺盛な犬妖精の興味を引いたとかなんとか。
 ちなみに犬妖精はカレーをもっきゅもっきゅと頬張っていて、尻尾がなぜかややぼさぼさだ。
 「こちらのカレーは……」
 医龍もまた更に盛られていたカレーをそっと取り、いい香りを漂わせるそれを一口……。
 「ゴホッ」
 一口入れて、むせた。
 「大丈夫か?」
 「失礼……少々、辛……ごほっごほっ」
 「ほ、ホントに大丈夫かね?」
 カレーを作ったロイや医龍の横に居たジョシュアが心配そうに顔色を伺う中、犬妖精がわたわたと慌ててコンソメスープを差し出していた。
 そんな中、パンプキン☆ボウイは「あれ、こっちにおいてあったタバスコ掛けたカレーはどこやったかな」と言った具合で、がこんがこんと首を動かしていたり。
 「マッシュポテトも思った以上に美味しいわ、フェンのお蔭ね」
 「……私は手本を見せただけですよ」
 慣れない料理で緊張していた少女の料理も良い出来だったようで、笑顔を向けられては視線を反らすフェン。
 一見どころか、誰がどう見てもそっけない対応だが、彼の尻尾はいつも以上にぱたぱたと振られていたそうだ。


 「さぁて、料理も食べ終わったところで……いよいよォ!」
 ジャギーン! と光るナイフとフォークを二つの手に握り締め、この時を今か今かと待ち望んでいた吸血鬼紳士は叫ぶ。
 「ケーキ、ケーキッ、ケェェェェキの時間だぁぁああ!!!」
 そのテンションは異常なほどハイで、フェンが肩を抑えたくらいでは収まりそうに無かった。
 黒々として光の灯らないハズの瞳なのに、キュピーン☆と光っていそうな気がするのはなぜだろう。
 「目指すは全制覇ねっ! ジョシュア、貴方には負けないわ!」
 「ふふふ……ケーキちゃんに対する愛情の深さならば私とて負けんよハリセンヴァルキリィィ!!」
 ゴゴゴゴという擬音まで聞こえてきそうな程のオーラを纏い、巫女姫と吸血鬼が闘志に燃える。
 そしてやがて、闘志を燃やしすぎた吸血鬼の方は有能な召使と謎カボチャによって取り押さえられてしまった。たった一人で全てのケーキを食べつくす勢いが見受けられたからだ。
 皆にケーキが行き渡ったのは、ジョシュアの興奮が収まってから数分が立った頃になった。

 「皆で作って皆で食すと楽しいのう」
 賑やかなのはよいことじゃ、とばかりにリンゴのケーキを摘む天摯。
 「うん、皆でこうしてわいわいとご飯を食べれて、とっても楽しかった!」
 かつての故郷での食卓を思い出しながら、大きな苺の乗ったショートケーキを取れて嬉しそうなカルム。
 「それにしても、いっぱいあるな……」
 改めて見るケーキの数に、やや驚いたままチーズケーキを頬張るロイ。
 「一番なんて決められないくらい、どれもとっても美味しい!」
 全制覇までラスト一つとなったフルーツタルトを手に、満面の笑みを浮かべるティリクティア。
 「何れまた、皆様でこうしてまた食卓を囲いたいものですね」
 賑やかで、楽しげで、嬉しさに溢れたこの場を温かく見守る医龍。
 それぞれが全く異なる世界からやってきた。
 けれど今、種族、世界の壁を超えて、こうして一つの祝福を共有している。

 そして。

 act.6

 「……今日という日を、私は、私達は決して忘れないだろう」
 全ての皿が平らになった時のことだった。
 999年の生の中で、初めての祝福を授かったジョシュアとフェンは二人、席を立つ。
 「こうして皆と、少し早いが……聖なる夜の日を祝えて、私たちは本当に嬉しく思う。この言葉に偽りはない」
 「あなた方と出会えて良かった。 お蔭で闇の住民である私やダディも祝福を受けることが、出来ました」

 『本当に、ありがとう』

 それは、祝福を知らなかった彼等からの、精一杯の祝福の言葉だった。
 その言葉の後、貴方の見ていた冬の景色が白へ――白へと染まっていく。

 「天摯」 「医龍」 「カルム」 「ロイ」 「ティア」

 「ここで、貴方ともお別れだ」
 「せめて、貴方の往く道に祝福がありますように」
 「たとえ、貴方に如何なる困難が待ち受けていようとも」
 「心から、貴方が示す道を祈り続けると誓います」

 『Merry Christmas


 「……あ、そうだ。ハロウィンも忘れないでくれたまえよ?」
 「そうそう、お菓子の用意も、ですよ?」
 「次からはケーキも欲しいな、ダメかな?」
 「ゴホン、ダディ、そろそろ時間です」
 「……では、最後に我々の挨拶を」


 『Trick or Treat!!


 【End】
[788] ……お疲れ様、でした。
クアール・ディクローズ(ctpw8917) 2010-11-27(土) 01:24
 ……どうやら、皆無事に戻れたようですね。
 これで私が起こした擬似空間はクリア……です。
 お疲れ様でした、そして……祝福を、ありがとうございます。

 Merry Christmas.

 私たちの行く道に、祝福がありますように。

 ……え、この南瓜の被り物は何か?
 ……ああ、すみません。 今は人に見せられる顔をしていないんです。
[790] 改めてみんな、お疲れ様!

カルム・ライズン(caer5532) 2010-11-27(土) 01:54
戻ってきたね…。
大変な事とか起きなくて、みんなと協力し合ったり、楽しくご飯を食べたりできてよかったよ!

チームのみんなと、ジョシュアさんとフェンさんと過ごせた時間、とっても楽しかった!

…ハロウィンの日にも、ケーキは用意しなきゃだね。

クアールさんはリーダー役、お疲れ様!
また機会があったらよろしくね!

 

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[96] 南の島サバイバル
へっへっへ
虎部 隆(cuxx6990) 2010-11-17(水) 02:18
「ううん…ここはどこだ?」
目が覚めると浜辺に寝ていた。確か船に乗っていたはずだが…?

辺りには木片が散乱していて、少し沖には船の残骸がある。

「ひょっとして遭難…?」

そうなんです。周りにはほかにも島に流れ着いた人が!助けがくるまで何とか生き延びていくしかなさそうです!


■南の島に流れ着いたという設定で、テーマつき雑談という形式でやります。
判定はあんましないよ!雑談で話は進んでいきます。

各自何回でも書き込みをしてください。ネタ・カオス展開ドンと来い!
むしろこっちから嵐や猛獣を投入するよ!

※勝手にいろいろそれらしく発見しちゃってもOK。ギア、能力、セクタン使い放題で!

※タイトルに以下のサブ行動を書き込むことでやりやすくなるかも。なくてもOK!

【探検】…島を探検していろいろ発見します。
【製作】…サバイバルに必要なものを作ります。
【採集】…食料を採る。木の実も魚も獣も全部これ一つでOK!
【料理】…うまいもん頼むぜ!何でも食うけどな!
【会話】…虎部が返信するまでに再び書き込むときはこれを使ってね!

その他やれることがあれば【】でくくってタイトルに書いてね!

※基本的にプレイング→結果ではなく、会話のキャッチボールの一環として判定を行おうと思います。
〜〜発言が22件、省略されました〜〜
[664] 食事タイムと原住民
ま た ア リ ッ サ か !
虎部 隆(cuxx6990) 2010-11-25(木) 21:55
雨もあがって一息ついたなあ。んじゃご飯食べて寝よう…
なんだ?外が騒がしいな…。

な!なんだー!?こんな所まで!?
ここはセクタン族の島だったのか!
(もみくちゃにされる)

>コレット
いやあ、こうやって焚き火にあたってたからだいぶ乾いたよ!

ふっふっふ、この世で一番恐ろしい猛獣、それは人間さ!
文明という牙を使い自然を破壊する…。なんてむなしい生き方なんだ…なんてね!
この無人島にいるとついそういうこと考えちゃうね!
コレットも大自然の中にいると、いろいろどうでもよくなったりする?

>ジャック
(ノートに)
この事態はあんたが原因かー!
セクタン族に狩られそうだわ!早く止めて!
そして隣のポッドに狼煙とか入ったりしててお願い!

あ、誰がいるかね。
アフロディーテはジルはん、女の子はコレット、もふもふしてるのがキリル君、普通のメガネの兄ちゃんが五十嵐さんね。後で見て確かめてね!
そしてイケメンが俺ね!

戻ったら飯だ!

>五十嵐
(石やりを持ったセクタン族を指して)
あんたが考えちまうから全部合体したった!(てへ☆)
ほら、今こそあんたの能力で頼みますよ先生!(背中を押し出そうとする)

そうそう、逆にちょっとからいとかしてりゃ安心するかも知れねーんだけどな!う゛っ!(ばたり)
こっ!ごでば…。ぶふぅっ!(赤い液体を吹き出す)
果汁は…赤い…な。(がくっ)

>キリル
おー、温まってるぜ。サンキュー!
その明かりはずいぶん危なそうだなあ。まるでアーク灯みたいだ。安全だよな?

ってオイィ?遭難したことに気づいてなかった?
随分のんびりしてるなー。いつもそんな感じ?

まあいいや、飯食おうぜ!何か食料はある?
[723] (ストレッチして体ほぐし中)
「んっふふー、計画通り!」
ジル・アルカデルト(cxda4936) 2010-11-26(金) 20:21
時間系列おかしいレスになっとるかもやけれど、そこは脳内補完で!

んんん!? セクタン族!?
何や物騒な雰囲気漂うとるけれど、ときめく…ときめくでセクタン族…!

>哲夫ちゃん
Σうっ、ややわぁ、雨で濡れて重さが増したんかな?
何やズッシリしとるわ…!(へしゃげ気味なアフロをぶんぶん振って乾かし)

>コレットちゃん
こーいう時は他ん人が居るって思うただけでホッと出来るやんなぁ…(早速ホッとしつつ)
ホンマ、船はなんで壊れたんやろ。何かに襲われたんかな?

>隆ちゃん
んっふっふ、おにーさんも猪に負けず劣らずの大物やったと思うよ?(きゅぴーん)
…ってこないな自画自賛してる場合じゃないやんな!

んっんー、うちのセクタンじゃ今は火ぃ熾せへんかなぁ、
こう、クチバシを火打石みたいに使えたら良かっ…あだだだだごめんごめん!!(バジルにつつかれまくった)
おおっ!そんなことしとる間にキリルちゃんが大活躍してくらはった!

>隆ちゃん&ジャックちゃん
ん? なになに? 自己紹介してくれとるん?
Σってアフロディーテやなんて素敵な呼び方してくれるやん~!
おにーさん嬉しゅうなってまうで、もうもうっ!(片手高速ぶんぶん)

あっ、せや、改めて自己紹介しとくな。俺はジルいうよ、お見知り置きをなっ♪(ノートに書き)
[745] なんだとー!?
びっくり
五十嵐 哲夫(cmhh4249) 2010-11-26(金) 22:42
>(キリル)

おぅ、よくわかんねーんだけどなー、そもなんで俺はこんなところで遭難してるのか……(段々色々と見失いかけてる

あ、そうそう、俺は五十嵐哲夫ってんだ、お前さんは?

>虎部

だー!? なんだこりゃー!? って、石槍もってても所詮セクタンじゃねーか、こんな奴ら、素手でも十分……(石槍でちくちくやられ始め)
いってぇ!? ちょ、きかねーけどいてぇ!、こんにゃろー!(ブンブン蹴ったりしながら)

(赤い液体吐いたの見て) うぉぉ!? 大丈夫か虎部!? 傷は浅いぞ!? って、果汁かよ、しかしおかしいな……さっき俺が食ったときはそんな色(齧った後盛大に噴出し) ゴフゥー!? ……あ、味は普通なのに何か吐き出しちまった……(ばたり

>ジル

そうか、何か難儀だな……(……というかアフロって雨でも崩れないんだな、と、どこか感心したように見て)

[767] 最後に滑り込みで海!
赤の23番に…全部!((おお~!))
虎部 隆(cuxx6990) 2010-11-27(土) 00:00
>ジルはん
ああ、確かに大きかったよ…髪型が(ぼそり)
フォックスだったら良かったんだけどね。いやまてよ?口に火打石的な何かをはさめば出来なくもない?
とりあえずこのライターの火打石を使ってみて!

ああ、みんな知らない人もいるみたいだからね。この際みんな友達になっちまおう!

>五十嵐
でもこの何考えてるんだかよくわかんねー笑みで指されるのはちょっと怖くね?いてっ!
蹴ったらこっちにはずんでくるって!(顔でキャッチ)

(むくり)大丈夫だ…問題ない。夢を見ていたよ…お母さん?
なんか甘くてくせになりそうな味だな。…これがないと生きていけなくなるくらいに…


※と、いうわけでセクタン族の襲来も、嵐も通り過ぎ、外はカラッカラに晴れた海日和だ!最後にみんな海で泳ごうぜ!いえーい!海のバカヤローッ!!!
(服のまま海へ飛び込む。スローモーションで!)
[789] みゅーっ!

キリル・ディクローズ(crhc3278) 2010-11-27(土) 01:35
>隆
 うん、灯りの時、カンテラ、カンテラ使うから、危なくない。

 みゅ……気が付いたら、ここ、ここに居た、から。
 みんなと会ったとき、初めて、初めて、気付いた、遭難。 みゅ。(頷く)

 ごはんになるか、分からない、けど、木の実、木の実ならいっぱい。

>哲夫
 みゅ、哲夫、哲夫、うん、覚えた。
 ぼくはキリル、キリルって言うの、よろしく。

>>最後は滑り込みで海!
 みゅ――――う―――――っ!
 (隆の後を追っかけて飛び込むわんにゃんこ。)

 

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[2] 【探索&戦闘】 ミッションコード:City Drive 【In壺中天】
に゛ゃー
ファーヴニール(ctpu9437) 2010-11-15(月) 01:15
「……よっと、やっぱ俺の情報を反映すると……俺の世界になるねぇ……」

ファーヴニールが壺中天のアクセスを解除して感想を漏らす。
彼の世界――巨大なビルが立ち並ぶ近代都市――の情報が展開される。

――明るい朝日、サラリーマンや学生の歩く姿。

――太陽が中天を越え、人々が昼食を楽しんでいる姿。

――夕日が輝き、ビルのガラスが一面緋色に染まる姿。

――ビルの明かりが星々よりも輝き、闇のなかで煌く姿。

ありとあらゆる人々が普段の生活を過している。だが、どれもどこか虚ろで無感情な様子。
これがハンプティ=ダンプティの攻撃の一環であるからか、どの人々もモノも、どこか映像のよう。
一切会話はないし、こちらからの会話にも応じない。それに、どこかしら明らかに不自然、場違いなものがある。

「……ただ、なーんかどこかしら不自然だな……。あ、ほら、あの路地に馬歩いてる。
 いや! いやいやいやいないよ!? 俺の世界は街中に馬歩いてたり戦国武将歩いてたりしないからね!?」

街の様子は壱番世界の首都に似るが、そこかしこに見知らぬ技術が使われているようで、携帯電話一つとっても、ホログラムで映像が出力されたりしている。
だが、技術は発展していても、人の生活や施設、モノに大きな変化はないようだ。
……そこかしこに、何やら武装した特殊部隊らしき人々がいるのが気になるが。

「……どうも、この日の時系列が展開されるぽい。何度アクセスしても同じ日の朝から繰り返してる。
 ってことは、この世界の一日を探索していくことになるみたいだね。
 ……俺の世界ってことは……恐らくこの世界特有の怪物が出てくると思う。
 最終的には戦うことになるだろうから、皆、気をつけて」


――――――
<ミッション内容解説>

・ファーヴニールの出身世界を舞台にした探索ミッションです。朝 昼 夕 夜の4つの時間をターンとして展開していきます。
・作戦参加者が「街の不自然な点」を探索し、参加者全員分確認することで、「この世界の怪物」との戦闘となります。
・両フェイズ共に、【会話】のコマンドをタイトル部に入力することで、他の作戦参加者と連携していくことが出来ます。
・【会話】コマンドの場合、判定されるロールとは別のものとします。何度となく交流してみてください。

――探索フェイズルール――
1 作戦参加者は、【1~9】の数字と「探索場所」をタイトル部に入れてください。
2 そして、街中を探索しに行くロールを書きこんで下さい。探索場所は下記。
3 判定の成否は【1~9】の数字で判定します。この内5つの数字が成功判定、4つの数字がミス判定です。
4 探索場所を全てクリアすれば、この世界の怪物との戦いとなります。

探索場所
・「道のファーストフード店」
・「ビルの本屋」
・「路地裏のコンビニ」
・「高級ファッションビル」
・「大型電気店」


備考
・壱番世界にあるものはほぼ全て有ります。
・ファーヴニールは別の場所を探索しています。【会話】コマンドは通ります。
・街の住人は全てを無視します。どんなに話しかけても答えはありません。危害を加えても無視します。
・5つの場所に散らばるもよし、複数で探索して確実に発見するもよし、相談を重ねるといいでしょう。



――戦闘フェイズルール――
※探索が完了した場合、展開されます。完了しない場合展開されません。

1 作戦参加者は【攻撃】【援護:~】【自由】の三つのコマンドをタイトル部に入れてください。
2 それぞれ対応したロールを行ってください。
3 さぁぶっ潰そうぜ!!

コマンド解説
【攻撃】:攻撃コマンドです。怪物への直接的なダメージになります。
【援護:~】:「作戦参加者の誰か」へのサポート行動です。【援護:ファーヴニール】とすると、ファーヴニールへの援護行動としてロール内容が反映されます。【援護:A、B】など複数へ影響する行動でも構いません。
【自由】:自由行動です。あくまで戦闘中の行動として、攻撃、援護以外の行動を取ります。相手の弱点を調べたり、また何らかの重要な発見などが反映されます。

備考
・怪物の能力は秘密です。また、この仮想空間そのものもハンプティ=ダンプティの影響下です。【自由】のコマンドで、戦闘を好転させるものが見つかるかもしれません。
・探索共々、ロールの内容が重要となります。【会話】コマンドを使って協力していくといいでしょう。
 
――――――

・探索の開始は18日から。それから二日置きに判定日を設けます。 
判定日 20日 22日 24日 26日
・細かい情報収集などは、スレで随時受付です!!
〜〜発言が58件、省略されました〜〜
[781] Re:戦闘フェイズ、ターン4『夜』 1/4
ファーヴニール(ctpu9437) 2010-11-27(土) 00:55
 夕焼けの空間、それを示した欠片が周囲に浮かぶ中、都会の星々(主に残業で出来ている)が輝く夜。
 彼らの眼前に立つ黒い怪物。その背は10mほどだろうか、巨大な体躯と長い首。眼球の赤が闇に残像を描く。
 彼らは各々武器を持ち、目の前の獣を見据える。
 それが何者であって、どれほどのものかはわからない。
 ましてやこの世界のイメージ主である彼すらこれが何なのかはわからない。
 だが、たった一つだけ確かなことは、この先にいるファージを潰すため、コレは倒す。それだけだった。

「ったく、馬鹿でけぇのが出るじゃねーか」
 言葉とは裏腹に闘志を燃やすオルグ・ラルヴァローグ。
「……結構嫌な見た目になってくれたもんだね」
 ため息づくファーヴニール。ハッとして即座に飛び上がる。
「あんまり見てたくないんだ、ちょっと派手目に行かせてもらうよっ!!」
 右腕が竜のそれに変わり、爪の先端同士がスパークを放つ。
 滞空中爪から迸る紫色の電光が弧を描き、無数の衝撃として打ち掛かる!
 夜の空間を彩る紫の輝きはその宣言に相違ない。
 だが……模倣の怪物はビクともしない。電撃を浴びた部位は確実に焼け焦げているが……。
「この程度じゃコリもとれないってかっ!」
 背後に飛び退く。その彼に怪物は右手を突き出してきた。
 鋭い爪が空中の彼を穿つ寸前、竜の尾が爪自体を弾いて更に飛び退く。
 怪物の赤い眼球の角に、ふわふわもふもふのリス獣人。
「目が大きい~。一つ目~」
 のんきに呟きながら手元に取るはパスホルダー。
 パス収納用のポケットが煌めき出す。
「うん……こんな場合は、こうするよ」
 手の上に乗せたパスホルダーからとり出される彼専用のトラベルギア、ラジカルドライバー。
 使い手の意思を受けてその姿は輝き、みるみる大きな火器を思わせる姿へと変わる。
「ラジカルドライバー、砲撃モード」
 既に狙いは付いている。ファーヴニールに気を取られているその巨大な眼球に一発叩き込んでやるだけだ。
「その目を狙うよ!」
 可愛い姿に似つかわしくない巨大な砲撃兵器が唸りを上げる。
「じゃ、弾丸発射!!」
 重砲より狙いつけられた眼球は、一瞬彼を視界の中心に収めた。その瞬間貫く弾丸。
 パァンッ!
 弾ける音と共に巨大な怪物は一瞬のけぞり、衝撃の伝わる腕がビルを薙ぐ。
「やったぁ」
「……ん!? なんだよ俺が考えてる間に……」
 しかし、その衝撃はそのまま倒れるには不自然な形で抜ける。両足がしっかりと道路上に突き立っているのだ。
 模倣の怪物の上体がゆっくりと起き上がってくる。
 両腕を垂らし、本来の立ち方に戻ったとき嗚咽にも似た反応が返ってくる。ゼクス・ザイデルホーファーが影で吐いてた。
「……うわぁ、バナーのアレ、威力あるんだな」
「……でも起き上がってきてるよ、どういうこと?」
 次の瞬間、模倣の怪物の全身にモザイクのようなグラフィックが浮かぶ。
 それが晴れると、その身に受けていたはずのダメージが綺麗サッパリ消え去っていた。
 撃ち抜かれた眼球も再生し、機械のように回転し距離を絞っている。
「そっか、ここは壺中天の仮想世界だから……」
「おのれ……余計腹が減ったぞこの化物!」
「この怪物は結局データ上のもの、自己再生も思いのままってわけだな……」 
[783] Re:戦闘フェイズ、ターン4『夜』 2/4
ファーヴニール(ctpu9437) 2010-11-27(土) 00:57

 オ゛オ゛オ゛!
 怪物は低い唸りを上げ、体勢を低くし突進を仕掛けてきた。
「うおおおっ!?」
「みんなっ!」
 陸 抗のPK能力で正面にいたオルグ、バナー、ゼクスが浮かび上がる。飛び退いて近くの建築物の上にいたファーヴニールはその身にレールガンの弾丸を放っていた。
 確実に弾丸は身に撃ち込まれているが、それ以上の効果やダメージは見込めていないようだ。
 ……と、そこに何やら明るい緑色の髪の毛が見える。近くの横断歩道から、横目に怪物を見ている。
「う……点字ブロックの誘惑には勝ったけれど、気付いたら横断歩道の白線だけを跳んで渡ってた……」 
 どこへ行っていたのやら森間野コケ。ぴょこっと顔を出しては、近くで唸りを上げる怪物を見上げている。
「ん? あの怪物が敵? じゃあコケも攻撃っ……」
 状況の理解は流石に速い。彼女にとっては面白い障害程度なのかもしれない。
 模倣の怪物に向け、彼女もトラベルギアのショベルを引っ張り出して駆け出す。
 これによる殴打が彼女の攻撃だ。
「ん? あ! コケちゃんいたじゃん!!」 
 抗が叫び、バナーやオルグがそれに気づく。今までどこ行ってたんだ危ないぞこっちこいと。
 しかし目の前で彼女は盛大に……。
「……うぶっ」
 ずっこけた。
 手元からすっぽ抜けたショベルがぐるぐる回転しながら怪物の頭部に命中する。
『あ』
 それは勢いを失わず、助けに行こうとしたゼクスやバナー達の目の前に飛んできた。
「うおっ!?」
 怪物はその打撃に気づき、長大な首を捻り、眼球がコケを見据える。
 首の下にある口腔から、たくさんの骨の刃が並び出、かち合いながら彼女を狙う。
「……ほー」
 なんだかのんきな声を出すコケ。だがその身に迫るのは紛うなき危険。
「コケちゃん!」
 叫びに合わせ怪物が首を逸らし刃を向ける、が――
 ウォンッ! ウォンッ! ガウッ! ガウフッ!!!
 無数の獣の声。薄ぼやけた色合いの灰色狼だ。群れを成して模倣の怪物に食らいついていく。
 その首に食らいつき、その爪に牙を立て、その足を引き裂く。
 その出先は、手を掲げ怪物を見据えるオルグだった。
「……へっ、まさかココで召喚士の真似事をすることになるとはな」
 無数の群れとなった狼たちは模倣の怪物の動きを止めていく。
 無論怪物とてやられっぱなしではない。取り付いた狼を強引に振り払い、首周りの個体は骨の刃で捕食する。
 更にその身へ一瞬揺らめくような影を纏うと、その姿が消え去った。
 消えた後には狼たちだけが残っている。
「消えた!?」
「データゆえの瞬間移動ってか!」
 竜の肉体が持つ強化された感覚器官で位置を察知、エンヴィアイの射撃が仲間に怪物の位置を知らせる。
 怪物は一瞬のうちに背後の道路に立っていた。同時に再びモザイク模様が浮かぶ。
「また再生か?!」
 そう思い身構える皆。しかし、モザイクが晴れてもその身は完全な姿に戻らず、狼の牙、弾痕が残っている。
「ん……どういうことだ?」
「できた!」
 疑問の声のゼクスに重なりバナーが叫ぶ。
 と、怪物の足元に巨大な落とし穴が完成したのだ。
 バランスを崩し、その左足、左腕の中程までが穴に飲まれる。
「おー、すげぇなどうやったんだ?」
「何にも。ただ『んー、落とし穴できろー』ってしただけ」
「……なるほど、ここは仮想空間。念じることで情報を送り込めるということか」
「ゼクス、珍しく真面目じゃん」
「ああ。よくわかった。つまりこういうことだ。……もげろ」
「は?」
 褒めたと思ったら急に変なことを言い出した。そう思った抗だが……。
「もげろ……もげろ……もげろ……もげろ……!」
 何やら強烈な黒い怨念が彼の周りに漂っているように見える……。
 これも情報の送り込み……か? と、とりあえず抗は納得することにした。
「あった。んしょ」
 コケが自分のギアを回収したころ、怪物はその身をようやく起こした。

[784] Re:戦闘フェイズ、ターン4 『夜』 3/4
ファーヴニール(ctpu9437) 2010-11-27(土) 00:59
 が、その身……特に落とし穴にはまっていた部分が、オパール色の結晶体のようになっていた。
 本来の黒い肉体に対して明確に目立つその部位は、よく見ればその腹部や首、脚など、先ほどオルグが送りつけた狼の群れが接した部分にも見られた。
「な、なんだ!?」
「……そうか! 仮想空間のデータであるアレに、俺達の持つ情報を送り込んだせいか!」
「どういうこと?」
「本来あり得ない狼や落とし穴の攻撃は俺達の発想から生まれた物、だから向こうにとっちゃバグ扱いってわけだ」
「……?」
 コケの頭の上でツタがはてなマークになっていた。
「ということは……! ……もげろ……もげろもげろもげろ……!!」
 怪物の首狙いの怨念が更に増した。
 一方コケはとりあえず叩こうと思ったらしい。さっき転んだ顔面をごしごし拭いて、とーっと気合を入れてジャンプ。
 頭から生やしたツタをバネにして、ぐいーんと大ジャンプ。
「えいっ」
 怪物の頭にショベルを振り下ろした! バコンという痛そうな音を鳴らして決まった打撃。
 先程まで銃弾すらびくともしなかった怪物の足元が軽く揺れる。
 その身のオパール色の部分が割れ、砕けていくのだ。
 これが回復不能のダメージであると見て抗は動いた。
(どっかに本体があるはずだ。このプログラムが出てくるきっかけになった……きっかけ?)
「もしかしてッ!!」
「ん、おい抗!」
 ゼクスの声を背に、抗は高速道路のフェンスを辿り、怪物の脇をすり抜けて走る。
 と、ゼクスの視界には怪物の目の前でショベルを抱いて後ずさるコケの姿。
「ふん……っ!」
「うおりゃあっ!!」
 ゼクスがコケを抱き上げ退避するのとファーヴニールがその竜脚で蹴りかかるのはほぼ同時だった。
「手間をかけさせるっ」
「ん、ありがとうゼクス」
 オパール色の結晶が砕ける音と倒れる怪物の前に立つファーヴニール。その横に立ったオルグは日輪を掲げ、鈍い金色をした炎を刃に纏わせる。
 その双眸は金色から真紅に染まる。
 同様に、となりのファーヴニールも、翼、尾、腕を竜変化させ、強力な電撃を背に抱え込む。その瞳もまた、紫へ輝く。
「コイツもファーヴニール、お前とのケンカの時に使ったヤツだ……覚えてるか?」
 ニヤリと笑んで、隣へ渡す。
「二回目はパス。でも、心強いよ」
 と、返す。
 黄金の焔と銀の弾丸、重ねて繰り出す。
「シルバー……バレットォッ!」
「『煌剣』……決めるぜ!」
「もげろぉぉぉうおぁぁぁぁぁ!!!」

 

 その時、陸 抗は最初に黒い影の生物を確認した場所へ向かっていた。
「確か……このあたり」
 虫食いとなった車や道路。彼にとっては落とし穴にも等しいが、浮いてる分には問題ない。
 黒い影の生物が集まってアレになってるなら、もしかしたら、あれ自体が本体かもしれない。
 浮遊したまま高速道路の周りを旋回し、高架下にも入る。
「――見つけた!」
 突然高速道路に現れた黒い影の生物。それならと思って当たりをつけた高架下。
 そこに、まるで蜂の巣のような黒い塊があるのを発見したのだ。
 その周りだけ、空間の破片が夕方のまま固まっている。
「これを叩き壊せばいいんだ!」
 と、うさ耳帽子をブーメランとして投げつける。
 が、黒い塊はそれを受けつつも、即座に模倣の怪物同様のモザイクによって回復する。
 ――その攻撃により、模倣の怪物の身に一閃の傷がついたが――
「……やっぱああしなきゃダメか。よーっし!」
 小さな体いっぱいに息を吸い込み、腹筋を全力使用!
 体をぐいと動かし、叫びと共に振るう!
「ブレッダーズレッドスペシャルマインドアターック!!」 
 頭の中に浮かべる竜巻のイメージ。
 相方ゼクス同様の言霊パワー全開にイメージを叩き込む!!
 黒い塊の周囲に浮かんだ風のようなゆらぎはどんどん激しさを増し、その周囲の空間ごと一気に塊を砕く!
「よっしゃあ!!」 


 電撃を身に纏ったファーヴニールの必殺技は超高速での突撃。怪物が突き出した右腕を一気に貫き、胴体を突破する。
「オルグッ!!」
 電撃の軌跡を越え、黄金の焔剣を掲げたオルグが舞い上がる。 
「おうっ!!」
 同時に轟いたゼクスの叫びが届いたか、模倣の怪物の首がどんどんと結晶化していく。
「ハッハァ! 喜べバケモノ、この『煌剣』の刃、受けるのはテメェで3人目だァ!!」
 輝きが一気に模倣の怪物の眼球を通りぬけ、光の一閃がその身を斬断する。
 同時に砕かれた黒い塊。それによりあらゆる対応が不可能となった模倣の怪物は、ただ砕け散るのみ!
 オ゛オ゛オ゛オオオォォォッ!
 空間自体を震わすかのような叫びと共に、その身の全てが結晶と化し、甲高い音と共に消えていく――
[785] Re:戦闘フェイズ、ターン4 『夜』 4/4
ファーヴニール(ctpu9437) 2010-11-27(土) 01:01

「ニール! 終わったのか?」
「ああ、抗。見ての通り。そっちは?」
「予想通り、本体があったぜ。レッドの必殺技で決めてきた!」
「おー、流石じゃねぇか」
「オルグ、お疲れ。カッコ良かったよ」
「へっ、照れるぜ」
「コケ、疲れた」
「俺は腹が減った。おい、これで終わりなんだろう?」
「ああ。夜が終われば、俺のイメージする壺中天は終わり」
「それじゃ、このままでいいの?」
「勝手にログアウトすると思うけど……ま、急ぐこともないかなーって」
「にしてもバナー、お前凄いイメージ力だよな。大活躍だぜ」
「ほんとほんと。イメージって凄いなーって思ったよ」
「難しいことしてないよー。……あ、でも、ボクもお腹減ったよ」
「仮想空間でも感じるもんは感じるんだな。……俺もだ」
「コケも減った。コケ、ご飯食べたい」
「ああ、皆もこう言っているだろう、戻って現実の飯を詰め込むぞ」
「ふふ、そうしますか。――それじゃ、今日は俺が餃子おごるぜぇー!!」



 ――ミッションコード:City Drive――

 ――コンプリート_
[787] 【会話っつーか】 チームブレッダーズ! 【ニル彦のひとりごと】
「おっしゃー! みんな飲みいくぞー!!」
ファーヴニール(ctpu9437) 2010-11-27(土) 01:16
お疲れ様ー!!

まずは皆様、今回ご参加いただきましてありがとうございました!!
正直超即チーム募集して後付紛いの状況で色々考えて構築していったもんで、かなり強引な部分や軌道修正もろもろ、粗が立って仕方なかったかと思います。

でも、皆様しっかりプレイしてくれてとても楽しかったです。
こうバンバン文章書くのも本当に面白かったしね!
……あぁ、出来は……ともかく……。

ゴホン、と、とりあえず、ぎょ、餃子食いに行くぞー!!

 

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[1] 【バグってバトル】エイブラム・レイセン
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-14(日) 21:19
――――――――――――――――――――――アクセス。
―――――――――――――――――データの受信を確認。
―――――――――データ変換、フィールドの構築を開始。
――――――――――――フィールド選択、「コロッセオ」

壱番世界・古代ローマの遺跡を思わせる闘技場の上に、自分たちは立っていた。
見回してみれば、ターミナルにある訓練チェンバー「無限のコロッセオ」と非常に似ている場所であった。
ただ、観客席はがらんとしており誰もいない。生き物の気配そのものがなかった。
「戦闘場所をイメージしたら、ここが一番しっかりイメージできたんでな」
どこからか、エイブラムの声が闘技場全体に響いた。
「今から、俺ちゃんがハンプティ=ダンプティからの情報を変換してモンスターを作り出す。アンタらはそれを攻撃して退治してくれればいいってわけ。簡単っしょ」
立ち並ぶメンバーの目の前の空間に、漆黒の球体が浮かぶ。
「それじゃ、システム起動」
黒の球体の表面に0と1の文字が目まぐるしく走り出すと、球体が徐々にその姿を変えて行く。
「俺はハンプティ=ダンプティからの情報の処理とこのフィールドの維持に専念する。退治は全面的にお任せだからな。まぁ、余裕があればサポートくらいはするぜ。つっても、アンタらが頑張ってくれなきゃ余裕なんて出来ないだろうけどな」
漆黒の表面に0と1の文字が走る箇所が増え始め、変化が加速していく。
「敵さんの名前は、ハンプティ=ダンプティだと長いから、ハンプって呼ぶからな」
そして、出来上がったハンプの姿は、壱番世界の昆虫のコオロギに似ていた。
「俺の嫌いな物のイメージが強く反映されるせいか、見た目は虫みたいになっちまったな」
しかし、その大きさは似ても似つかず、壱番世界のマイクロバスと同じくらいであった。

頭部から生える二本の触覚は、硬質な光を放ち鞭のようにしなっており、巨大な顎は人体くらい簡単に両断してしまいそうである。
胸部から生える3対の脚には鋭い棘がびっしりと生えており、腹部に添わせるように巨大な翅が折りたたまれている。

「さぁ、敵さんの準備ができたみたいだぜ。アンタらは、そんな準備で大丈夫か?」
光を映さないハンプの巨大な複眼がメンバーたちを、確かに見据えてきた。


*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
<ルール説明>

①参加者は、タイトルに1~6の数字を選んで記入してください。
 これが通常ならば参加者の攻撃になります。攻撃には、クリティカル、ヒット、ミスの三種類があります。
 どの数字がどれになるかはあらかじめ決めておきますし、毎回変えますので前回と同じ攻撃になるとは限りません。
 違うパターンも選べますが、それは下記で説明します。

②その後、レス部分にロールを書いてください。
 SSでの描写でも構いませんし、どういう風にどこを攻撃する、などでも結構です。
 箇条書き、PC口調、どちらでもOKです。

③参加者のレスを確認後、こちらで判定をして結果を書きます。
 書きます。(二回言った

再び①、②、③を繰り返して、ダメージを与えていって敵を倒すぜ!な流れです。

以上が大まかな説明になります。

◇ここからは、細かい説明になります。
エイブラムは直接的に戦闘に参加しません。
各ターン開始ごとに、「サポート」を発動させることで援護をしていきます。
「サポート」があるかどうかは、テキトゥーです(←
ハンプからの攻撃もありますが、それによりダメージをくらい死亡するということはありません。

①で数字を選ぶ時に、【援護】と入れて数字を入れた場合、そのPCさんは援護行動を取ります。
これは、ハンプの攻撃を防御したり、誰かの攻撃をサポートする、誰かを庇うなどのロール時に選択してください。
この行動を選んだ時、そのPCさんは攻撃行動を取りません。代わりにこちら側にアドバンテージが発生します。

<具体例>
誰かを庇う     → 庇われた相手は次のターン、攻撃の目が増える。
ハンプの攻撃を防ぐ → ハンプからの攻撃を無効化、あるいは、弱体化させる。
誰かの攻撃を援護  → 援護された相手の攻撃の目が増える。

などが効果として発生します。
そして、援護行動を取るとエイブラムのサポートが発生しやすくなります。

ロール記入時のお願い
攻撃するか、援護するか、どちらか一つの行動だけを書いてくださいまし。
相手を攻撃しつつ援護するということは可能ですが、それは無しでお願いします!

細かい確認などは、募集スレの方で受付ます。
〜〜発言が33件、省略されました〜〜
[565] 【6】
「…………」
雀(chhw8947) 2010-11-24(水) 04:16
>ロール
鞘の能力を組み込んでの連撃を用いて、ここぞとばかりに斬り刻みに行く。
バラけるより早く細かく斬る。虫を倒し、消える前にケーキを掴み取って食べていく。

>ディガー
(切り刻む注文はまず頷く人種)
(ちょっと首を傾げて、思い至ってこくりと頷いた。)

>虚空、蓮見沢
(みんなでケーキを食べよう、も含めてこくりと頷いた)
(ヤル気を示すように軽く刀に手を添える)

>墺琵
(元々が虫でも全く躊躇いがないらしい。平気で頷いている)

[765] <ラストターン> フィナーレ 前篇
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-26(金) 23:56
「フィーヴァータァーイム!」
 ハンプの周辺にグリーンの半透明なプレートが、突然に浮かび上がった。
「俺ちゃんからの出血大サービス!」
 ハンプを囲ったプレートが一斉に鈍い光を放つと、ハンプの動きがぴたりと止まった。
 すると、ハンプの全身に0と1の文字が踊り出した。
「よっしゃ、書き換え成功! これでハンプに結構なダメージ入ったはずだぜ。後はそっちに任せたぜ!」
 プレートが空中に溶けるように消滅していった。
 すぐに、何事もなかったかのように、ハンプの攻撃が始まった。
 ハンプの腹部に生まれた無数の目がぎょろりとこちらを向く。
 そして、一斉に目が光線を放った。
 その光線へと、すぐに虚空が涅槃を閃かせる。
 涅槃の巻き起こす爆発に巻き込まれ、ハンプの目が放った光線が消し飛ばされた。
「まずはあの目をどうにかしないとだな」
 エイブラムの干渉のおかげだろうか、ハンプの目が放つ光線は数は多いが狙いが甘かった。
 それとも、ハンプも疲れてきているのであろうか。 
「私に任せて」
 虚空の呟きに綾が応えた。  
「でも、集中しないと駄目だから。援護、お願いしたいんですけど、いいかな?」
「大丈夫、虚空は人身御供になってくれるから」
 主人である理比古の全く悪意のない一言で、虚空の援護が決定された。
「それじゃ、お願いします!」
 綾は元気良く言い残すと、さっさか符を用意して力を練り始めた。
 虚空は口を開いたが、そこから出たのは言葉ではなく大きなため息だった。  
「ほら、フォローの神さまの出番だよ」
 主人の声に後押しというか、押し出された虚空は、両手に涅槃を構えてハンプへと踊りかかった。
 そして、理比古が後に続き。
「あ、ぼくも手伝います」
 ちょっぴし体から白い煙が出ているディガーも二人に続いた。
 雀だけは、一人少し離れた場所から様子見を続けていた。
 四名がハンプの気を引きつけている間に、綾の術が完成した。
「風道符よ、四道四方の理を顕し我がもとに風の眷族を呼び寄せたまえ!」
 綾の手から飛んだ二枚の符が、二体の白い犬がへと変化した。
「疾風、夕凪!」
 綾の号令に従って、白い犬たちが風を巻いて空をへ駆け上がり、螺旋を描きながら疾風と夕凪がハンプへと飛びかかった。
 尾を引いて走る白い風が、ハンプの周囲で渦巻き始める。
「風を巻き、その身を牙と成せ!」
 オオーンと二体の犬が吠えると、一気に白い風が竜巻となってハンプの体を斬り刻み出した。
 苦悶しているであろうハンプの叫びも、その白い暴風が掻き消してしまうほどの威力であった。
 その竜巻が治まった後、ハンプの腹部はずたずたに斬り刻まれ全ての目が潰されていた。
 そして、一気に止めを刺そうと、理比古がハンプへと駆け出した時。
「ギギギィー!」
 ハンプが自分の腹部へと、再び触覚を振って突き立てた。
 触覚に吸い込まれるように腹部が流れ込んでいくにつれて、ハンプの頭部と胸部がみるみる変化していく。
 肉を破るような音をたてて、次々と脚が生えだし8本となり、肉が千切れるようなを音をたてて、ハンプの頭部と胸部が腹部を切り離した。
「キキィー!」 
 完全に腹部を取り込んだハンプが、どすんと地響き上げて8本の脚で着地した。
 腹部を取り込んだせいか、頭部も胸部を二回りは大きくなっているようであった。
 そして、仕上げとばかりにハンプの頭部から触覚が一気に生え出した。
 人間で言えば、髪の毛と言えるのだろうか、ハンプの頭部から生えた無数の触覚がゆらゆらとせわしなく蠢いている。
「ギギィ!」
 突然、ハンプが動いた。
 その動きは今までとは違い恐ろしく速かった。
 反射的に虚空が涅槃を放つ。
 しかし、その半分近くをハンプは避けて、残りは無数の触覚で弾いた。
「早いぞ、気をつけろ!」
「うわ、すばしっこい」
「え、ゴキブリみたい」
「いやー! 私、あいつ大っ嫌いー!」
 騒ぎ出す面々と違い、一人雀は冷静にハンプを見据えたまま虎視眈眈と斬る機会を待ち続けた。
 ハンプは、闘技場を縦横無尽に高速で動き回った。
 こちらが攻撃をしても、その速さと無数の触覚に阻まれてしまう。
 しかも、高速で動くハンプに攻撃を仕掛けるというのは、高速道路で走っている車に殴りかかるようなものであった。
 ギアで強化されているロストナンバーとはいえ、無傷ではいられなかった。
[770] <ラストターン>  フィナーレ 後篇
「隅から隅まで、ぜ~んぶ見せてもうらぜ?」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-27(土) 00:08
「おい! エイブラム、どうにかしろ!」
「ええ~、どうにかって言ってもさー。もう俺ちゃん、クタクタだし~」
 しかし、応えたエイブラムの声と一緒に聞こえたガサガサとビニール袋を漁る音が、虚空の苛立ちを募らせる。
「おい! またスナック菓子食ってるだろ、余裕あるなら手伝え!」
 さらに畳みかけるように、虚空が口を開こうとした時。
「色々助けてもらったからあとでお礼しなきゃなあ。……何がいい?」
 理比古が上を向いて、エイブラムに語り掛けた。
 すると、エイブラムが息を飲んだような気配が伝わってきた。
「おっけぇー! アヤちゃんが、後で個人的にお礼してくれるなら、俺は頑張るよ!」
 そこまでは言ってない。しかし、理比古のお礼発言に何を妄想したのか、エイブラムのヤル気にスイッチが入ったようだった。
 状況が状況だけに、あえて虚空はエイブラムにツッコミを入れなかった。ただ、後で締めるという決意を秘かに固めてはいたようであった。
「とりあえず、俺がフォローする。墺琵の綾ちゃん、ディガー、アヤちゃんは、今頭に送った俺の作戦通りに動いてくれよ」
 エイブラムに指名された三人の持っていたギアがぼんやりと輝き出すのを見て、三人は顔を見合わせて大きく頷いた。
「フォローの神さまにも三人に送ったのと同じ指示を送るから、それを踏まえてそのままフォローな。雀は~、うん、そのまま自分の判断で動いてくれな」
「はいはい、俺は面倒見てりゃいいんだろ! 」
「それじゃ、ぶっつけ本番で行くから、失敗すんなよ!」
 エイブラムの声を皮切りに、虚空が動いた。
 悪態をつきながらも、20本全ての涅槃を一気に投擲する。
 しかし、狙いはハンプではなく、ハンプの進行上の地面だった。
 涅槃の爆発で大きく地面の土が吹き飛ばされ、ハンプの進行上に大穴ができる。
 8本の脚を駆使し高速で動いていたハンプは、進行上に突然できた大穴を避けるように動いため、ハンプの速度は少しだが確実に落ちた。
 その時、噴き上がる土煙の中から、ディガーが飛び出した。
 その顔が嬉々としていたのは、きっと土煙を被れたことが嬉しかったのだろう。
「ギギィ!」
 ハンプの無数の触覚が、土煙を斬り刻みながらディガーに襲いかかった。
「必殺、地面返し!」
 若干突っ込みが入りそうなことを叫びながら、ディガーが地面に光輝くシャベルを突き立てた。
 すると、ディガーの目の前の地面が、畳のように跳ねあがった。
 ディガーを突き刺すはずの触覚が、そのひっくり返された地面に突き刺さった。
 勢い良く突き刺さったせいか、触覚を抜けずにハンプがもがいた。
「たぁ!」
 その土壁を飛び越えて綾が躍り出て、一枚の雷道符を刺した光輝く棒手裏剣をハンプへと投げつける。
 蠢く触覚の合間を縫って、ハンプの頭部に棒手裏剣は見事に突き刺さった。
「破っ!」
 そして、理比古がハンプの頭部に刺さった棒手裏剣へ目がけて輝いている鋼丸から雷の力を開放する。
「雷破!」 
 綾が雷道符の力を解放する。理比古の放った電撃と綾の雷道符が合わさり強力な電撃となってハンプを苛む。
 ハンプの触覚が突き刺さっていた土壁も電撃に巻き込まれて、どんどんと崩れ出した。
「どりゃぁーー!」
 雷にうたれて全身を痙攣させているハンプの顔面に、ディガーが渾身の力でシャベルを振り下ろした。
 あまり気持ち良くない音をたてて、ハンプの頭の一部が大きく陥没した。
「んがががが!」
 そして、もちろん感電しているハンプを金属で直接殴ったディガーは、またしても電撃の余波に全身をしびれさせていた。
「止めだっ!」
 さらに理比古が残った体力を振り絞って鋼丸に気合いを込めて土の力を開放すると、ハンプの真下の地面から岩が槍のように突き上げた。
「ギィイイ!」
 鋼丸による巨大な岩槍は、ハンプの胸部を貫いた。
 苦鳴を上げるハンプは、虫ピンの刺されたかのように動きが止まった。
 理比古は体から力が抜け落ちて行くような感じを覚えて、ふらつきながら地面に膝をついてしまう
「アヤ、無茶するな!」
 その理比古の傍らに駆け寄った虚空の横を一つの影が走り抜けた。
 雀であった。
「キキィイ!」 
 雀に向かってハンプの触覚が襲いかかる。体を岩に貫かれているとはいえ、未だにその鋭さに衰えはなかった。
 雀は駆けながら、鞘から半ばまで抜いた紅葛に右手の平を走らせた。
 手の平から血を流したまま、雀はハンプの触覚の間合いに飛び込んだ。
 紅葛を鞘に納めたままで、雀が雨のように降り注ぐハンプの触覚を凌いでいく。 
 その姿は攻めあぐねているというよりも、時期を見計らっているかのようだった。 
 そして、一つの変化が起きた。
「あれ、何か変な音がしてません?」
 それに最初に気が付いたのはディガーだった。
「これは鍔鳴り?」 
 ディガーに言われて気が付いた理比古が、聞こえた音の正体を口にした。
 そう雀の刀である紅葛が一人でに鍔鳴りをしているのであった。
 それはまるで待ち切れないないとでも騒ぎ立てている様子にも見えた。
 そして、雀が動いた。
 抜刀一閃。
 ハンプの触覚の1本が断ち切られる。しかし、斬ったの1本であり、残っているハンプの触覚は無数。
 当然、雀へと次々と触覚が空気を斬り裂いて襲い掛る。
 雀の得意技は抜刀術。一度、刀を抜けば、再び鞘に納めるまでの時間が必要になる。
 そして、ハンプがそんな時間を待ってくれるはずもなかった。
 だが、続けざまに一閃が走り、触覚が一斉に空に舞った。
 雀の翳す抜き身の紅葛には、血が滴っていた。
 その血は柄を握りしめる雀の右手の掌から溢れ流れ、柄を通り鍔を越え刃へと滴っているのであろう。
 そして、翳したままの抜き身の紅葛が、そのままに一瞬で鞘に納まった。
「斬る」
 錆びわれた声が響いた。
 一閃が走る。終わることなく一閃が走り続ける。
 そして、抜刀で飛沫となった血が霞となってハンプの周辺に漂い出した。
「キキィィィ!」
 まさに細切れ。ハンプの体が血霞の中、徐々に小さくなっていった。
「ぼーっと見てるだけってのは悪いよね」
 理比古が駆ける。
「ちぇっくめーいと!」
 綾が空へと飛び上がり、刹鬼を振って刃影を放つ。
「最後は派手に行くか!」
 虚空の涅槃が、理比古を追いかけるように次々と閃く。
「これで終わりだー!」
 ディガーが渾身の力でシャベルを叩きつける。
 鋼丸の炎に焼かれ、涅槃に刺され爆発し、刃影に刻まれ、シャベルで頭部を叩き潰される。
 そして、ハンプの全身に0と1の文字の波紋が走った。
 ぽぽぽぽぽぽん、と軽快な音をたててハンプが空へと飛び散った。
 そして、理比古、虚空、ディガー、雀、綾の頭上からむしケーキが雨のように落ちてきた。
 空から降って来るむしケーキを、驚いたまま眺めている全員に声が響いた。
「OK。お疲れさーん。これでステージクリアだぜ」
 エイブラムの声がハンプの消滅を告げた。
[774] <結果報告>   撃破成功!
「Happy Halloween! Trick or treat! お菓子をくれなきゃ(主に性的な)悪戯をするぜ。お菓子をくれたら(主に性的な)お礼をするぜ」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-27(土) 00:20
おめでとさーん。
ハンプ撃退成功だぜ!!

クリティカルは2P、ヒットが1Pのダメージで計算します。

<第一ターンの判定結果>

クリティカル【4】
ミス【5】
ヒット【1・2・3・6】

よって、ハンプにクリティカル1回、ヒット1回のダメージが入りました。
合計3Pのダメージ。

<第二ターンの判定結果> 

蓮見沢 理比古:クリティカル【1・3・4】 ヒット【2・5・6】
ディガー、雀、墺琵 綾:クリティカル【3・4】 ヒット【1・2・5】 ミス【6】

よって、ハンプにクリティカル1回、ヒット2回のダメージが入りました。
合計4Pのダメージ。

<フィーヴァータイムの判定結果> 

クリティカル【2・5】
ヒット【1・3・4・6】

よって、ハンプにクリティカル1回、ヒット3回のダメージが入りました。
合計5Pのダメージ。

<ラストターンの判定結果> 

蓮見沢 理比古:クリティカル【4・5】 ヒット【1・2・3・6】
虚空、雀、ディガー、墺琵 綾:クリティカル【3】 ヒット【1・2・4・5・6】

よって、ハンプにヒット5回のダメージが入りました。
倍増効果有りなので、合計10Pのダメージ。

ダメージは合計で22Pになりました。
ハンプのHP設定は20Pだったので、皆さんの勝利です!
[782] <エイブラムの独り言>
「Happy Halloween! Trick or treat! お菓子をくれなきゃ(主に性的な)悪戯をするぜ。お菓子をくれたら(主に性的な)お礼をするぜ」
エイブラム・レイセン(ceda5481) 2010-11-27(土) 00:56
っていうか、背後からの伝言だな。

駆け足なスケジュールにお付き合いくださいましてありがとうございました~。
色々と至らぬところもあったと思いますが、それは次回(?)へ活かしていきたいと思います!
今回得られた教訓は、余裕をもってだと思います。(キリッ
色々とイメージと違うー、ということもあったと思いますが、楽しんで参加してもらえたのなら幸いです!
〆切ちょっとぶっちしたのはご愛嬌でお願いします……。

色々、細かい裏事情などは後日ブログにでも上げてみようかと思います。
御暇潰しにでもどうぞ~。

だとさ。
それじゃ、お疲れさ~ん。しばらくしたら、意識がこっちに戻るはずだからな。
落し子退治の協力を感謝ってな。

 

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[76] 【ガルバリュート】歪みねぇ攻城戦【落城の日】

ガルバリュート・ブロンデリング・フォン・ウォーロード(cpzt8399) 2010-11-17(水) 00:46
では今から攻城戦を始めるとしようか。各々の力を活かして世界を我が手に!

このスレッドはロールプレイ方式で攻城戦をやります。(終了!ありがとうございました。)

◆いくつかのターンに分け、少しづつ城の内部に近づいていきます。状況は各自異なりますが、現在の妨害に対処していけば確実に近づいていけます。
書き込みがない場合は負傷しますが先に進めます。2回負傷すると次のターンで回復しない限りガルバリュートと合流します。
回復はアイテムを使うか、晦さんのところに行く宣言をすることで可能です。

●メンバー(敬称略):
ガル(略)【中庭】
清闇【中庭上空】
蜘蛛の魔女【中庭】
晦【中庭】
飛天鴉刃【総大将の部屋】
ツィーダ【中庭】

ルール
※数値は不使用。プレイングを書く感じで行動してください。判定はガルバリュートの裁定で。

※行動は1ターンに1回。でも書き込むノルマは特になし。お気軽に!
1~2日を目安に区切ります。

行動以外の雑談やメンバー以外の書き込みもOKですが、混乱を避けるためにその場合タイトルに【会話】と書いてください。

◆敵将逃亡!大勝利!(最後に一言募集!)

●勝利条件:天守の確保、敵の城放棄、総大将の撃破

●各人の装備:
·大盾、近接戦闘武器、投擲武器
·「暗闇玉」周囲に暗闇を発生
·「昏迷玉」周囲の敵を気絶させる
·「腐食玉」金属を使用不能にする
·「強力トリモチ玉」周囲にトリモチで足止め

※その他、晦殿が各種回復アイテムを所持
〜〜発言が29件、省略されました〜〜
[674] 【脱出重視】目が弱点であったりせぬものか。
通常・横顔
飛天 鴉刃(cyfa4789) 2010-11-25(木) 23:12
……なかなか、厳しい状況であるな。

【行動】
即座にトリモチ玉を向かってくる触手に投擲。少しでも動きを鈍らせられれば幸い。
部屋の中を出口に向かって移動しつつ、クラーケンの目が簡単に見つけられるのであればそこへ矢を撃つ。また、魔法使い、将軍にも撃っておく。
この場合の出口は入ってきた出入口、もしくは窓。触手が近くにあるような箇所は避ける。
脱出が困難な時は暗闇玉を床にぶつけ、視界を塞いでいる間に脱出を試みる。
部屋を脱出後は味方と合流後、部屋の中の情報を伝える。その後、同意があるなら味方と一緒に飛びこみ、私は魔法使いと将軍を狙いに行く。
[690] 【ラストバトル!】全てのカードを墓地に送って以下略

蜘蛛の魔女(cpvd2879) 2010-11-26(金) 01:25
ガルちゃん脱いじゃらめぇぇ!!
(超許す的な意味で)


勢いに任せて突撃してみたら、何この超巨大生物!金属獣!?
何の!清闇ちゃんとツィーダちゃんが敵の動きを止めている間に、私の部隊は総攻撃よ!いけー!

(金属獣に向かって果敢に突撃していくヒュージ・スパイダー達だが、ロクにダメージを与える事が出来ずに成す術もなく蹂躙される)

なん…だと?私の可愛い蜘蛛ちゃん達が軽く全滅?

くそー!こうなったら私の出番のようね!
このデクノボーが!私を怒らせた事を後悔させてやる!
てりゃー!スパイダーパーンチ!(ぺちぺち)

(で、かすり傷もつけられずに金属獣に飲み込まれる)

あ~れ~。


…とまぁ、そんな感じで金属獣の内部に潜入する事に成功したんだけれども。
ふっ!計算通りね!
幾ら外壁が頑丈でも、こーいうデカブツは大抵中身は軟弱に作られている筈。
私の身体能力を駆使すれば、こいつ(金属獣)の内部を動き回るなんて容易いわ。
こん中の何処かに心臓部になるような何かを叩き壊す事が出来れば…!
[759] 最後の戦い、結果

ガルバリュート・ブロンデリング・フォン・ウォーロード(cpzt8399) 2010-11-26(金) 23:43
■最後の戦いの結果である!■

◆唸りを上げる金属獣がこちらへ走り始める。城の兵士や蜘蛛の魔女の軍団などものともせず一緒くたに蹂躙する。それはまるで100騎の暴走する戦車のようだ。

こちらに衝突すると思った次の瞬間、清闇の尻尾が金属獣に襲い掛かる!それを察知した金属獣はとても巨体とは思えない俊敏さで横へ飛ぶ。
しかし間髪いれずにツィーダの援護射撃が金属獣の注意を奪い、その隙をつき横薙ぎの尻尾が金属獣を転ばせる。そのまま清闇は竜の姿で舞い降り、上空から押さえつけようとするが、金属獣も多脚をばたつかせ激しい抵抗をする。清闇は滞空したまま金属獣をねじ伏せようとする。

激しい2匹の取っ組み合いが続く中、ツィーダはタイミングを見計らいトリモチ玉を獣の脚に投げつける。金属獣の脚は絡まってしまい、思うように動くことができない!
と、これをチャンスとみたか、蜘蛛の魔女が金属獣に向かって走り出す。かわいい蜘蛛ちゃんの仇といわんばかりにスパイダーパンチを繰り出す!そして獣の鼻先で軽くあしらわれ、丸呑みに!

噛み砕かれる前にのどの奥に滑り込んだのが幸いしたか、蜘蛛の魔女は無事だった。
しかしさすが金属獣の名前は伊達ではなく、その内部まで金属金属していた。機械的な音を立てぜん動が始まり、奥へ進むうちにひとつのハッチに出会う。その中へ入るとなんと!
「触るな危険!」
と書かれたボタンがある。魔女は意気揚々とそのボタンを押す。<ぽちっ

途端、機械獣に異変が起こり、今まで以上にパワフルに動くようになる!しかしその体は負荷に耐え切れず崩れていく。それでもなお金属獣は戦い続ける。これは危険だ!
先ほどから色々口を滑らせているツィーダの方へ金属獣が迫るが、治療を終えたとガルバー、そして清闇が全力で押しとどめる。この猛撃に耐え切れなくなるのが先か、金属獣が崩壊するのが先か、もはや時間の問題だ。

◆そして狭い部屋でクラーケンと対峙した鴉刃はすかさずトリモチ玉を投げつけるがその触手はぬめり、有効打にはならない。その玉は目と思しき部分に当たるが、視覚は深海にすむクラーケンにとってはさほど重要なものでもないらしく、その動きは鈍る様子を見せない。
触手が鴉刃に迫る!と、そのとき当たると思った場所の空間は大きく裂け、触手のひとつが床に落ちている。

このことによるクラーケンの硬直を鴉刃は見逃さなかった。すかさず用意した弩弓で部屋の全員に矢を放つ。連射された矢は魔法使いの肩を貫く。と、クラーケンの動きが鈍り、触手の動きも統制を欠く。
少しばかりの時間を得た鴉刃はバク転で入り口に向かい、流れるような動作で盾をつかみ、そのまま通路の反対側にある窓を突き破り脱出する。
すぐさま屋根に上り金属獣と戦っている仲間を見やると、後方から彼らに合流するべく屋根を蹴るのだった。

◆そしていよいよ金属獣が皆を押しつぶそうとしたその時、ツィーダが腐食玉を取り出し、投げつける!
玉は金属獣の腹部に当たり、たちまちのうちに錆に変えてしまう。しかしなお金属獣は止まらない。
そして腐食は内部にいる蜘蛛の魔女のところまで達する。「なるほどツィーダ殿、金属には腐食か。魔女殿、腐食玉を!」ガルバリュートの声で思わず全ての玉を放り投げる魔女。
内部からの腐食は金属獣の動きを大きく制限した。転がり出る魔女を晦が受け止める。もはや金属獣はのた打ち回り、その重量で周囲のものを押しつぶすことすら出来ないでいた。

「ではとどめである!」いつの間にか崩れた塔の上にいるガルバーの高らかな笑い声。その槍を構えた突進と共に清闇、晦も一斉に金属獣を畳み掛ける!
激しい金属音が止んだとき、金属獣は物言わぬスクラップとなり、戦いは終わった…。

◆蜘蛛の子を散らすように兵が逃げた中庭。合流した鴉刃が晦の手当てを受けながら将軍とクラーケンの情報を伝える。
空を飛ぶガルバー、清闇、晦。そしてそれらにつかまる形で、鴉刃、ツィーダ、蜘蛛の魔女。それぞれ極大の攻撃と意思を持って将軍の部屋へ向かう。

しかし、そこには何者の姿も見えなかった。ふと鴉刃が外に目をやると、敗残兵の中に混じり、将軍と魔術師を乗せた馬が城から遠ざかって行くのが見えた。

こうして我々は損害は大きかったものの、見事城を落としたのであった!



※戦は大勝利である!これも皆の頑張りのおかげである。
短い期間と激しいスケジュールの中、誠によくやってくれたと言いたいのである。本当にお疲れ様であった!

では、まだ時間があれば最後に一言どうぞなのである!
[773] お疲れさん
「ははは、おまえ、面白えこと言うじゃねえか」
清闇(cdhx4395) 2010-11-27(土) 00:16
(人型に戻って)
やー、熱戦だったな。
金属の獣ってぇのは中々厄介だったが、しかし、久々に
竜型で派手に暴れられてちょっとスッキリしたぜ。

まあ、皆、お疲れさん。
連携してくれたガルバリュートとツィーダは、ありがとうな!
アイテムも皆に役立ててもらって何よりだぜ。

とりあえず、戻ったらガルバリュートのとこに呑みに行きてえな。
……つうか、ガルバリュートは脱がねえのか?


(お疲れ様でした、ありがとうございました! 楽しかったです!)
[778] お疲れ様である。
通常・横顔
飛天 鴉刃(cyfa4789) 2010-11-27(土) 00:38
ん、お疲れ様だ。
取り逃してしまったが落城の目的は達成できた。よしとしよう。

……しかしあの時いきなり触手が斬り落とされたが……。
ツィーダの仕業か?
なんにせよ、助かった。

ほう、呑み、か。
ふふふ、この面子で呑みに行っても面白いやもしれぬな。

 

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[56] 【カジノ裏組織攻略せよ】a reply-Last【公開中】

ベルダ(cuap3248) 2010-11-16(火) 22:49
 「さぁ、スリルと快感に溢れる仮想空間にダイブしようじゃないか?」
『壺中天』の端末を指先でなぞり、ベルダは続けて楽しそうに話す
 「おっと、相手はハンプティ=ダンプティって落とし子なんだろう?すんなり攻略できるなんて思わないでおくれよ?悪夢だなんてゾクゾクするねぇ」
快楽任せで館長の事は二の次さ…と
ベルダは自分の呼びかけに乗った3人を目の前にニヤリと笑みを浮かべる。

4人は『壺中天』にアクセスすると
格式の高そうなカジノだった。

天井が高くシャンデリアが付いており、客は皆スーツにネクタイ、ドレスを着用している。

窓から下を覗けば、広い川だろうか…船が数隻停まっている所を見ると、きっと運河として利用されているのだろう。
それと同時に、この場所は高さから考えても10階以上する位置に居るのだろうと予想が付いた


スロット、ルーレット、カードゲーム…
テーブルにはカジノディーラーが付いている

奥の部屋に続くであろう扉の前にはガードマン、きっとガードマンをどうにかしても扉には電子ロックが掛っているだろう
今入っていったスタッフらしき男がカードを通していたのを見て確認済みだ

「さて、始めるか…」

【カジノ裏組織を攻略せよ】

カジノ仮想空間にアクセスしたメンバー


・ベルダ
・鰍 
・ワイテ・マーセイレ 
・後島 志麻

進行方法
・選択肢をタイトルに記入して、本文に行動を書いて下さい。
・キャラクターシート内の設定能力であればご自由に行動して下さい
 描写は各PCさんに任せます。
 (※いきなりずば抜けた跳躍力、怪力等は避けて下さい。それ以外は大胆行動して下さって大丈夫です)
・選択肢が揃うか、一定の時間に結果が出ます。
それの繰り返しです
・ある一定の法則で、結果判定、壊滅状態が変わります
・相談、会話は【かっこ】をタイトルに付けて発言して下さい

皆で協力してカジノ組織を壊滅できますように!

只今 壊滅率123%

※終了!ありがとうございました!
〜〜発言が27件、省略されました〜〜
[685] a reply 7 &the choices Last

ベルダ(cuap3248) 2010-11-26(金) 00:31
モンスター…
人と同じ様な形をしているが、白目をむいているし、大きな牙が生えているし、所々、筋肉が盛り上がっている

「あれはなんなんです・・?見た事がない生き物・・」

「殺気が満ちているのは解るけど…どんな生き物かは察しがつかないねぇ」
苦笑いをしたベルダは、愛銃を構えるとモンスターに威嚇射撃をする

ダダダッ!!

モンスターは威嚇射撃に脅えもせず走り出した
ベルダの目の前に一瞬にして来ると長い爪で喉元を引き裂こうとする

志麻はトランクから慌てて麻酔銃を用意するもスピードに付いていけない

ダン!ダン!ダーン!
「くぅ…っ!」
ベルダの銃がモンスターの肩をかすめる
モンスターもベルダの左肩をかすめて、お互い血が流れる

ギュアアアアアアっッっ!!!!

痛さは感じるらしい、すかさず志麻は麻酔銃を構えて
モンスターに照準を合わせる
「当たってくれよ…」
落ち着こうと思っても、小刻みに腕が震える

ベルダは左肩を押さえて、志麻の様子をうかがう
ガラス越しに、鰍がいるのが見えた…

「写真は、もうそれだけとれば充分じゃなイ?」
ワイテは新聞記者を急かして鰍の元に早く向かう
「悪い悪い、ついさ…つい、な?」
「な?じゃないヨ!仲間が大変なことになっているかもしれないんだヨ!」

足早に奥に進むと、大きな音が聞こえる
鰍の声も聞こえてきた扉の向こうに集中して静かに少しだけ様子をうかがう

鰍はベルダ、志麻に気づき助けに入っていた

早く助けないと、この男たちが言っている事が本当ならば、二人の命が危ない

トラベルギアの羽飾りと竜のチェーンを手早く取りガラスに投げつける
こつ!こつ!こつ!こつ!こつっ!!!ごつ!!
「割れろ…割れろ割れろ割れろ割れろ」
「貴様!!!何をした!」
ザザザッ…チェーンは男たちの方へも伸びる
周囲には結界が貼られ邪魔が出来ない状態になっている

「割れろ!」
ガツッ!!

「割れろ!」
「止めろ!!」
ガガガッ!!!!

「割れろ―!!!」



ガガガガガツッ!!!!!!!ピシ!
バリーン!!!!!

ガラスが飴細工の様にキラキラと輝きながら落ちる
窓枠に少しガラスが残っているが部屋とホールが繋がった

モンスターはガラスの方に顔を向けてじっと見つめる
人間の多さに、誰を襲うか物色をしているのか…ゆっくりゆっくりと、顔を確認しているのか…
そんな風にも見える

ストッ―――

麻酔銃の針はモンスターに静かに刺さる…
が、まだ元気は良く、暴れ出した

「これは、特ダネだ…カジノ裏では、モンスターが実際にいたんだ!」
記者が大きな声を出して興奮する
「シッ!!!!気づかれてしまうヨ」
ワイテは記者を制止し、自分はどう動くべきか考えを巡らす
もし、この組織を壊滅させるとすれば
この記者も使い様だ…この現実を記事にすれば内側からも外側からも、両方から攻める事が出来るんだから

「ははっ…あんた達が潰れるか生き残るか賭けるかい?」
ベルダはウインクをして、あっけに取られているボスらしき男に告げた

只今 壊滅率110%
(もう壊滅したも同然です!あとは、どう始末を付けるか!)

※ある一定の法則で成功率、壊滅率を割り出しています。

【 the choices Last 】
【選択肢】

鰍サイド
1:モンスターを倒す
2:マフィアを倒す
3:その他

ワイテサイド
1:記者を守る
2:モンスターについて調べる
3:モンスターの元になる薬を壊す

志麻サイド
1:モンスターと戦う
2:モンスターの元になる薬を壊す
3:鰍と一緒に戦う



※11/26、23時選択締切 24時頃最終reply公開予定

[701] 【3】
後島 志麻(cuve4820) 2010-11-26(金) 03:15
一番危険なモンスターを先にどうにかします。
麻酔を像の麻酔銃に換えてとにかく数を当てて動きを鈍らせ、他のメンバーの攻撃が当たり易い様に配慮。

「なんて酷い、なんて残酷な!命をなんだと思っているんです」
かなり怒っており。
いつものちょっとヘタレっぷりを忘れたようなシャッキリ感。
銃もブレず当てる気合が入った様子。
鰍さんと共に連携して戦います。
こちらが片付き次第、PCや書類まで全部破棄し、壊し。薬の再度の製作が行えないように行動。
[727] 【3】

ワイテ・マーセイレ(cyfu8798) 2010-11-26(金) 21:18
「……一応壁は作っておくけど、無茶な真似はだめだヨ」
トラベルギアから複数枚使用し、おそらく写真を撮っている記者の前にタロットカードの壁を生成。少しでも防弾になればいいんだけド。
あっし自身は薬を壊すために動ク。部屋の中が混乱に陥っているならそれに乗じて薬が保管されてそうな部屋に、そうでなかったらこっそり、壁伝いに移動すル。
敵にばれたらトラベルギアを投擲して応戦だヨ。
それっぽい薬は全部壊そうかナ。
……ちょっと、あの記者には特ダネ潰すようなことになっちゃうけどネ。
[730] 【1】
「お兄さんが何でも聞いてあげますよ? ……今おじさんっつった奴前ェ出ろ」
鰍(cnvx4116) 2010-11-26(金) 21:36
(ガラスが割れたと同時に二人の下に駆けつける)
志麻! 腹が立つのは判るが無茶すんなって!
ひとりじゃどうにもなんないだろ。俺も手伝うからさ。

(マフィアに振り返って、冷徹な声で)……あんたらはそこで頭冷やしとけ。
もう戻れねえんだ、せめて誰も殺さないうちに終わらせてやるべきだろうよ。

(マフィアはそのままチェーンの結界を張って放置。
 志麻さんと連携をとりつつ、モンスターと戦う。
 もう一本のチェーンの片側に羽根飾りを繋げたまま、モンスターの腹部(皮膚の柔らかそうな場所)に突き刺す。そのままもう片側を握ってモンスターの周囲を駆けまわり、一気に収縮させて締め付ける。
 チェーンでモンスターを捕まえたら、巻き付けて接触させた状態で結界(触れると焼け爛れる)を張る)
[772] a reply-Last

ベルダ(cuap3248) 2010-11-27(土) 00:10
「モンスターだよ…今、撮らないでどうするんだ…フィルムは?あと何枚残っている?早くシャッターを切らなければ…」
モンスターを目の前にして興奮しているのか怯えているのか小刻みに震えながら記者がカメラをモンスターに向ける
ファインダー越しに、マフィアの姿もボヤけて写っている

「わわっ!」
カメラの前にいくつかのカードが自分の周りを取り囲んでいるのに気づいた
「……一応壁は作っておくけど、無茶な真似はだめだヨ」
ワイテのトラベルギアだ、記者をモンスターやマフィアから守るために展開させている
「はははっ!悪い!君について行って正解だったよ!」
「……無茶は本当にしちゃダメだからネ?あっしは、こんな事態になった元を断ちに行くヨ」

広いホールに響く獣のあえぎ声
モンスターがココに存在していると言う事は
薬が、ここの何処かの部屋に存在している確率が高い
頭の良い指導者なら分けて保管をしているだろうけど
このボスの無駄口っぷりは、そうも思えない…
いや、念のために後で口を割ろうかナ?

ワイテは考えながら走りだした――

ギュアグアアグウウッ…
グアア…ッ

ダン!ダン!ダン!
志麻が麻酔銃を強力なものに変えて
感情と連動したように、モンスターに何度も放つ

鰍が割れたガラス窓をヒラリ超える、モンスターが鰍を捕らえようと手を伸ばす
駆けたスピードでスライディングしモンスターの下をくぐり志麻の元へ駆けつけた
「志麻! 腹が立つのは判るが無茶すんなって!
ひとりじゃどうにもなんないだろ。俺も手伝うからさ」

マフィア達を振り返り、いつもとは違う冷めた口調で鰍が告げる
「あんたらはそこで頭冷やしとけ。もう戻れねえんだ、せめて誰も殺さないうちに終わらせてやるべきだろうよ。」

鰍に守られているとも知らずにマフィア連中は悪態をつき銃を発砲する

腐ってるね…そう冷静に分析する鰍の隣で、状況を察した志麻に怒りが込み上げてきた

「なんて酷い、なんて残酷な!命をなんだと思っているんです」
いつも温和な雰囲気を纏っている彼…
モンスターを目の前にして、悲しみと怒り…
マフィアへの憎しみが身体の奥底から沸き上がってくる

人一倍優しく純粋だからこそ、モンスターになってしまった人間や、その人間の家族の事を考えてしまう

鰍も、志麻の気持ちは痛いほど理解できるし自分も感情任せに暴れる選択が有るかもしれないと一瞬考えてしまう…

そんな隙を突き、モンスターが襲いかかってきた
鰍はチェーンを反射的にモンスターへ飛ばす!
モンスターは交わす事は考えず突き進んでくる

ダァン!ダァン!!!
止血を終えたベルダが、銃を放つ!
グウアガアアアアア!!
「はぁはぁ…ちったぁ役に立たないとね?」
ウィンクをするベルダを振り返り志麻が決意の表情に変わる
「ベルダさん!…鰍さん、麻酔銃を何発が打ちます!動きが鈍くなったら…彼を!」
「OK…」
“彼”モンスターの魂の行き場を地獄よりも上に導こう
人殺しなんかで魂を汚させはしないさ…

ワイテは仲間の事も気になりながらも、書類部屋や研究室をみつけ、次々と破壊をしていく
「おい!そこで何をしている!」
「何って、あっしはタダの占い師だヨ?」
「はぁ??」
マフィアの部下たちは訳も解らず、ワイテに銃を突きつける
「でも今は、侵入者だけどネ!」
天井にカードを待機させて投げつけて次々と部下たちを倒していく

「書類系統はこれで大丈夫ダ…あとは薬だネ…」
研究室の様な場所に入ると躊躇なくワイテは薬を破壊した
これで、二度とモンスターは生まれないし
人も消えない…マフィアも大人しくなる、もしかしたら記事になって立ち直れないくらいになるかもしれない

もう一つ、この薬を作った人間が作れなくなれば良いんだけどナ…
そこまでは、今解らないし、あの記者に期待するしかないかナ?
ワイテは記者に少し期待をよせながら皆の元へ戻る

モンスターのいるホール…闘技場の様な破壊っぷりだ
チェーンで縛りつけられ、モンスターは大きな音と、地面にヒビが入るほど頭を打ちつけ倒れていた
「本当に一人だけかナ?奥にまだいたりしないかイ?」
ワイテが用心深くガラスの壁の奥に回り込み慎重に探す
「ははっ、勘弁してくれよ…ちょいとご老体にはキツ過ぎるホラー映画だよ」
ほっとしてジョークまじりにベルダが苦笑する
「後は…こいつらの始末だな…さーてと、どうすっかね?」
鰍はマフィア達にチェーンの代わりに縄で縛りながら見下ろした
「記者さん…後は任せても大丈夫ですか?」
志麻が記者を振り返る…
「大スクープ頂いたしね、警察に通報くらいお安いご用さ…しかし不思議な連中だよ、無茶な事ばっかしてさ…おーっと、縄はあと2重は固く巻いてくれよ?」

これで、ハンプティ=ダンプティにも攻撃が出来ていたのだろうか
………
カジノホールに出て、ガラス窓から下を覗くと綺麗な夜景が来た時と同じように輝いている
少し、遊んで行くのも良いかもしれないね

運河の船に乗ったりさ…せっかく仮想現実に潜りこんだんだから
そこで、また事件に遭遇なんてありえない話じゃないけど…

どこまで、どう会話をして、どんな事をしたか、少しずつ意識が身体に戻ってくる

だんだん…
だんだん…
だんだん…

意識が身体に戻ってくる

現実に戻っても、暫くは、“彼”モンスターの叫び声は耳から剥がれる事は無いけれど…

壊滅率 123% マフィアはその後立ち直れない。モンスターの薬は消滅した。警察の手で薬の研究者も見つかるだろう。

PL:お付き合いありがとうございました。微妙なSSでしたが、こちらは書いていて楽しかったです
皆様、毎日、プレイングを書いて下さりとても感謝しております

 

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[126] 【壺中天クエスト】セクタンパニック~占拠されたビル~

秋吉 亮(ccrb2375) 2010-11-17(水) 21:38
【前フリ】
 気が付くとそこは秋吉亮(あきよし・とおる)のよく知っているところでした。
「げっ……俺の会社じゃないか……」
 一つの階に所狭しと並ぶ机と椅子、鳴り響く電話。
 よく知っている光景で、でもちょっと違うところは、そこには誰一人としていなかったのです。
 
 秋吉は、すぐに他のメンバーにもここがどこだか伝えました。
 これが「ハンプティ=ダンプティ」による攻撃ならば、何が起こるかわからないからです。

 すると、目の前にセクタンが一匹、パーティの前に転がり込んできました。
「? だれのセクタンだい?」
 秋吉がそのセクタンを持ち上げて問いかけますが、それぞれきちんと自分のセクタンがいます。
「じゃあこのセクタンは……?」
 不思議に思っていたその時、突如フロアの奥の方から大量のセクタンが沸いてきました。
 しかもなんか思いっきりがやがやと喋っているではありませんか。
 さすがの量に驚いて秋吉は捕まえていたセクタンを放り投げました。

 すると、驚いたことにセクタンが何匹か、一瞬で消えてしまいました。
「? な、なんだぁ……?」
 なんでそんなことになったか今はさっぱりわかりませんがセクタンはなんだかどんどんフロアを占拠していきます。床が見えなくなりそうです。

 あなたは何となくこのセクタンを全部消さないといけない気がしてきました

===============
■ルール説明■
 ということで、第1ターンは大量に出てきたセクタン達をどうにかしようというものです。
 前ふりではなんか変な消え方をしていたセクタンですが、その方法を思いつかなくても、普通に攻撃でやっつけられます。
 セクタンの強さは冒険の始まりに倒すことが出来る程度の雑魚モンスターレベルです。
 でも彼等はわさわさと一定時間で増えているようです。
 なんか元凶を叩いちゃうか一気に一掃する方法を考えた方が良いかもしれません。

 不思議な現象は同じフォームのセクタンが重なり合ったら消滅するというものです。
 どの程度重なったら消えるかというと、下記のヒントを参照ください。
 なんかみんなそれぞれ歌ってるので輪唱とか多重音声になってますがこんな事を歌ってます。

『まん丸お月様ビスケット~半分こしたら半月で~』
『もう半分にしたら銀杏になった~』
『銀杏の葉っぱを二つに裂こうとしたら~二枚ひらりと逃げちゃった~』
『ビスケットはいくつ~ビスケットはいくつ~?』

 パーティーメンバーはやりたい行動を【】の中に書いて発言してください
例) 【攻撃】【捕獲】【俺のセクタンが埋もれたから探す】
 出来ればこれだけじゃなくて【】の補足も発言お願い致します。
 
 プラス、このフロア以外にも探索したいことろがあれば発言に含めておいてください。
 
 ターン終了時点でセクタンが一掃していなかった場合2ターン目も継続でセクタン一掃になります。
 一掃できていたら探索したい箇所の発言が多いところへ移動致します。

■場所について■
 秋吉の話だと3階建てで、1フロア50人ぐらいが机並べて仕事が出来る程度の広さ。応接スペースと給湯室とお手洗いもついてるようです。
 現在の場所は1階で【地下物品庫】と【2階】に続く階段があるようです。
 外には出れないようです。最初試してみたけど駄目だったみたい。

■ところで。■
 Q:なんで敵はセクタンなんですか
 A:最近秋吉は列車でセクタンまみれになった思い出があるので、それを読み取ったんじゃないですかね(適当)
 Q:タイトルが面白くないです。
 A:仕様です。あきらめてください。
 Q:カオスで斜め上なプレイングでも大丈夫か
 A:大丈夫だ、問題ない(結果はともかく)
〜〜発言が27件、省略されました〜〜
[761] ■申し訳ない簡易結果2■

秋吉 亮(ccrb2375) 2010-11-26(金) 23:50

2ターン直後:地下組登場
シゲル「なんだいこの超(?)展開」

3ターン:秋吉
・ゴミ箱に地道にセクタンをぽいぽい。コン太も手伝ってぽいぽい。たまに自分も入っちゃって秋吉に救出される。
・近づくセクタンマッチョを気にして澪の前に出る
(マフツからパートナーのセクタンは吸い込まれないアナウンス有り)

3ターン:チームセクタンズ
・地味に増えてはいるが、地道に消されている&セクタンマッチョダメージを負ってるに付きセクタンの量に変動は無し
・緑郎さんに興味を持つセクタンが急増。じわじわじわと迫る

==========
(俺…時間が来たらこれ、ちゃんとした文章にするんだぜ……)
[762] へいへいへーいきばってこーぜー
エルネスト・セルナ(cewf5592) 2010-11-26(金) 23:52
おっもいこの勾玉おっもい

おーやっとついた…
ってなにこれどういうことなの…
これはきっと推理するにあの良く分からない生き物をせーばいしなきゃいけないんじゃねー
なあおにーちゃ あれ?いねえ
(既に透明化してたようです)

見たらさっき一回で一緒になった連中もいるじゃーん
しかもあの何かのナマモノむかってんじゃーん
あれ足止めしたほうがいいよなあ…
(トラベルギアの大風呂敷で手近なセクタンを適当に詰めて包んではセクタンマッチョの足元めがけて人間カタパルト無限ループ開始)

あいつ自分で出しといて動けなくなってるみたいだし追加だぜー
そーらまだまだたーんとあるぞー
(ひたすら包んではぽい包んではぽい…)
[768] ■ED■

秋吉 亮(ccrb2375) 2010-11-27(土) 00:04
セクタンマッチョが倒れるとヤエガキが手からこぼれ落ちる。
それを近くにいたシゲルが拾ってミッションコンプリートです。

セクタン達は消えてしまいヤエガキも元に戻りました。
こうしてこの世界は平和になりました。

ラスボス辺りからEDまで駆け足でしたが、
判定も酷いですね。そうですね。
パーティメンバーの皆さんお疲れ様でした(礼)
裏ではもうちょっとだけお付き合いくださいませ(礼)
[769] ■申し訳ない簡易結果3■

秋吉 亮(ccrb2375) 2010-11-27(土) 00:08
4ターン:エルネスト
・セクタンぽいぽい→人が増えたことにより効率化
 順調にセクタン減少

4たーん:チームセクタン
・セクタン減少。少なくなったのでわりと邪魔者にならず。
・雷撃準備のためマッチョ力を溜めている!

5ターン:シゲル
・ヤサカにより透明化→ヤサカ鈍器で致命傷
 これは酷い


セクタンマッチョは倒れた。

===========
本当に鈍器にするとは思わなかった。しかもシゲルさん。
[771] ■あ。

秋吉 亮(ccrb2375) 2010-11-27(土) 00:10
ご、ごめん、みんな。投稿がちゃんとなってなかった…時間過ぎてた…な(めそらし)

 

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[80] 落とし子・ノンジャンルアタック!
エータ(chxm4071) 2010-11-17(水) 01:04
壺中天に接続した先に待っていたのは、真っ白な、だだっ広い空間。
そして一行の目の前には、謎のゼリー状の存在が、まさに山のように、醜悪とすら言えるほどの物量でそびえ立っていた。
その形容し難い色と質感は容易に異界を想起させる。
恐らく、これが攻略すべき対象なのだろう。

「情報の中でもモノがあるのか……ワタシの世界より悪いね」
声がした方を見れば、先ほどまでのボロマントの姿はそこにはなく、攻略対象をそのまま小型化したような『何か』が、フワフワと漂っていた。
「とりあえず、ハンプティ=ダンプティから情報を貰ってくればいいんだよね」
恐らくヘータなのであろうそれは、何やらブツブツと呟きながらゼリーの山へと近づいていく。
そして、二つの物体が接触した瞬間、それらは同化してしまった。
と同時に、少しだけ量の増えたゼリーはざわざわと蠢き出す……。

【ルール】
前置きが長くなってしまいすみませんでした。このスレでは、タイムアタックわんこ方式で進められます。
状況更新は一日一回を目安に、PLの都合と戦況によっては追加で行われることもありえます。

・何かしらの障害が常に人数分(4つ)用意されるので、ガンガン排除していってください。
・一つの障害に複数人であたることは可能です。
・行動宣言では、対象とする障害を番号で選択してください。タイトルでも本文頭でも構いません。
・一度行動宣言をしたら、状況が更新されるまで次の宣言は出来ません。
・ヘータは「高度な情報戦」とやらにつきっきりなので、殆ど役に立ちません。いないものとして考えてください。
・基本的に、大抵の障害は力ずくで破壊できますが、より適切な方法をとった方がハンプティ=ダンプティに大きなダメージを与えられる気がします。
・その他質問などがある場合は、交流掲示板の利用を推奨します。
〜〜発言が49件、省略されました〜〜
[712] 【13】自らの心、か。

ミア・リース(cbut1169) 2010-11-26(金) 18:34
まず、『ギフト・ラッピング』で、レナさんの自己回復力を引き上げるわ。
そして、ハンプティ=ダンプティに語りかける。

「外の世界には、人の数だけ『可能性』があるわ。それは、あなたが幾らシミュレーションをしようともカバーできない。あなたのやっていることは、今までは上手く行ったのかもしれないけれど、もう通用しないのよ。わたしたちは館長を助けたいし、インヤンガイを守りたい。もう、終わりにしましょう」
[719] 【13】

アルジャーノ(ceyv7517) 2010-11-26(金) 19:11
切断したらまた細かくなって増えそうなのデ、ここは殴打でいきましょうカ

(じゃんけんバトルで使った手のひらに擬態、手の甲にはとげとげのナックルが装備されている)

ヘイヘーイ!
打つべシ打つべシ!
[722] 【13】 
ハクア・クロスフォード(cxxr7037) 2010-11-26(金) 19:53
あと少しだな。

今度は胴体を狙うか。
再び氷の魔法陣を描き、胴体部分を攻撃。凍った後、トラベルギアの銃でその部分を撃つ。
[753] 終結
エータ(chxm4071) 2010-11-26(金) 23:25
【EX】
再び立ち上がった巨人。
その体から触手が伸びる。向かう先はドングリの木。ゾンビの持っていた人形。檻だった骨の山。この空間で生まれ、残されたものすべて。
ただただ貪欲に、全てを呑み込もうとする。徐々に触手が迫る。
「終わったよ」
その声と同時に、触手の進行は阻まれた。床からせり上がった、白い壁によって。
「あのモノに良いモノは無くさないとね」
それぞれの対象を囲うように現れた壁は、その対象を包むように閉じながら、再び壁の中へと沈んでいった。

触手の行き場を失った巨人は、それを引きずったまま立ち上がる。
そのとき、レナの杖が振り降ろされた。詠唱が終わったのだ。
一行は——少なくともヘータは−−何がなされたかに気付くまで、少しだけ時間を要した。
「あ、きた。これは、ワタシの情報の中でも一番大きいね」
空……いや、壺中天の中なのだから、その言葉は適切ではないか。ともかく上方から現れたのは、火の玉。
それも、先ほど使ったような魔法とはその質が違う。大きさはさほど変わらないが、その火球の持つ熱量は一線を画している。
その力にレナの持つ力の多くを注いだため、彼女も立っているのがやっとだ。
そんな……陳腐な言い方だが、最後の力を振り絞って放たれた火球が、巨人の脳天に落ちる。と同時に、爆発。対峙しているロストナンバー一行にまで衝撃が伝わるほどの、凄まじい威力。
巨人の体は見る間に吹き飛ばされ、残ったのは30cm程度の卵型の物体。ゼリーと同じような光沢、質感だが、その表面は堅く不透明で、内部は見通せない。

卵はコロコロと転がり、一行の目前で止まった。
……それはハンプティ=ダンプティとのアクセスポイント。この世界のアバター。
であるならば、この卵に向けて言葉を発することは、ハンプティ=ダンプティにぶつけるに等しい。
ミアは能力を使って、疲労困憊しているレナの自然治癒力を上げたあと、卵へと向き直る。
卵を見据え、目の前に浮かぶ水晶玉に向けて自らの心をぶつける。身も心も殻に閉じこもった、哀しきディラックの落とし子に。
ロストナンバーは、決して独りではない。この場にいる5人は、同じ目的のために戦っている。場所は違えども、同じような任務に当たっている者が、他に何組もいる。それすら、世界図書館のロストナンバーの一部でしかない。
だからこそ、様々な可能性を持つことができた。独りではできないことも、やってこれた。
元々相入れぬ存在である『彼』には、それは伝わらないかもしれない。伝わったところで、共に生きていく術は、今のところ見つかっていない。だからこそ。
ミアは、終わりにしましょう、と呟く。
ピシッ、と小さな音を立てて、卵の表面に一筋のヒビが入った。

そこに勢いよく突っ込んでいくのは、巨大な厳めしい拳の姿。アルジャーノだ。
ミアの作ったヒビに向かって、その体を叩き込まんとする。
一瞬、卵の表面に見えた影は、アルジャーノ自身の姿か、それとも戦いによってお互いを認めあった、もう一つの拳の姿だっただろうか。
ナックルから生えたツノが卵に突き刺さる。
拳は直進し続け、卵が弾け飛ぶ。
殻は完全に砕け、飛び散った必死に寄せ集まる。
それは、今までこの空間で見たなによりも柔い。あまりにも脆すぎる何か。
掌に乗ってしまいそうに小さいそれは、ただフルフルと震えていた。
その姿は、哀れですらある。

最後に残ったそれはひどく弱そうに見えたが、それもやはりディラックの落とし子であり、館長を捕らえている悪者のひとつの姿であるわけで。それはやはり砕かれなければならない。
ハクアは、空中に真っ赤な魔法陣を描いた。
先ほどと同じ、氷の魔法陣。魔力を宿した血で描かれたもの。
これで、最後だ。
そこから放たれる冷気は、あっというまに『それ』の動きを止め、霜を降らせた。
そして、ハクアはトラベルギアの銃を取り出す。
的は動かないのだから、狙いを定めるのにもさほど苦労しない。
放たれた白の弾丸は、真っ直ぐに、確実に、ハンプティ=ダンプティの残滓を撃ち抜いた。

氷は弾丸に貫かれ、跡形もなく砕け去る。
……同時に、白い世界も終わりを告げた。割れるような音とともに、見渡す限りの白い平野が全て砕け散った。
崩壊する世界の中に残されたのは、5人のロストナンバー達だけ。
任務をやり遂げた一行は、しばらくその場にたたずんでいた。
ふと、ヘータが呟く。
「これで、悪いモノは全て無くしたね。じゃあ、戻ろうか?」

<攻略完了>(14)


CONGURATUATION!

COMPLETE BONUS  SCORE *2
[763] 任務完遂!
エータ(chxm4071) 2010-11-26(金) 23:55
皆様、おめでとうございます。そして、お疲れ様でした。
これにて、ハンプティ=ダンプティがこのパーティに仕向けた障害は全て処理されました。これにて終了となります。

今回獲得した総得点は256点です。
比較対象が無いのであまり意味はありませんが、参考までに。

なお、この後交流掲示板にて、ちょっとした感想のようなものを書こうかと思っています。
皆様のご意見・ご感想もお聞かせいただければ幸いです。

 

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[18] 【ドキッ★ゾンビと一緒にベースボール決勝戦!】
「ん?何だよ?え、俺が誰かって?通りすがりのゴーストバスターさ!」
ナオト・K・エルロット(cwdt7275) 2010-11-15(月) 17:29
情報源がナオトの意識の為、そこはほんのり薄暗い野球スタジアム。眩しくもなく、かと言って周りが見えないほど暗くはない。それ以外は一般的なスタジアムのようだ。

ただ、観客席を埋め尽くすのは呻くように応援歌を歌うゾンビやモンスター。若干、臭うのは気のせいではないかも知れない。

チーム【世界司書アマチュアチーム】が世界に足を踏み入れれば、ファンファーレが鳴り響く。

『世界司書アマチュアチーム対ゾンビチームの試合をお届けします。実況は私、ゾンビ山。解説はゾンビ野、ゲストにゾンビ田さんを迎えお送りします』
『よろしくお願いします』
『ゾンビ野さん、今日の見所は両チーム腐ってるか腐ってないか、ですね』
『はい、どちらのチームも見ものです。少し、ゾンビチームが脆そうですが』

ちゃんと実況や解説、ゲストまでいる徹底的ぶりは少し前にテレビを見たナオトの所為か『ハンプティ=ダンプティ』のイタズラか。

―――プレイボール!!

かくして、誰もが突っ込む暇もなく、主審が始まりを告げるのだった!


☆☆☆☆☆☆☆

【ルール】
1ターン目『攻撃』
判定
2ターン目『守備』
判定


のように、判定を挟んで攻撃と守備を1ターンずつ繰り返します。8ターン終了を目安に運営します。『と思っていましたが、終了日をミスって計画してたため5ターン終了を目安に運営してます』進行の速さにより延長戦やそこまで行かない場合もあります。

☆攻撃では点を取りに行き、守備ではゾンビチームに点が入らないように守ります。大まかなところは壱番世界の野球と大して変わりません。打って走って、ホームインです。

☆1ターンにつき1Cは【0】~【9】を1つ選び1回だけ発言出来ます。

(攻撃ターン例
ナオト【7】
(バットを構え)よっしゃー!思いっきりうつぞ~!

>判定
三振!!

(守備ターン例
ナオト【1】
1点差だし、きっちり守りますか!ばっちこーい!

>判定
ショートゴロを上手くさばいてバッターはアウト!

☆発言の内容について制限はありません。会話については【会話】と書いて頂けたら幾らでも発言できます。

☆判定はこちらで割り振った判定結果表で公正に出します。選んで頂いた数字とある数字で導き出します。

☆判定時間にムラや、判定にお時間頂く事もあると思いますが、ご理解下さいませ。

☆Cの発言がない場合は、三振扱いさせて頂きます。

☆ご不明な点やご意見が御座いましたらお気軽にお声かけ下さい。すぐ対応します!

☆どんな無茶振りもネタも、やったもん勝ちです。やったもん勝ちです。

それでは、皆で打って、野球でゾンビを蹴散らせ!!プレイボール!!!

☆☆☆☆

  12345│合
 ――――――――
S 01212│6
 ――――――――
Z 00112│4
 ――――――――

〜〜発言が45件、省略されました〜〜
[699] 【3】

燎也・オーウェン(cxzh3286) 2010-11-26(金) 02:38
あー、これは…まぁ、こっちから仕掛ける手間は省けたな。

>綾ちゃん
うん、あ、常連さんとかもよく来たりしてたけど…誰でも来るもの拒まずだから。

ってか危ないぞ綾ちゃん!?
俺はともかくナオト君はな…(ェ)


(ゾンビたちの間を縫う様にして駆けつつ、持ってるバットで頭を狙う)

>ナオト君
アハハ、まぁそんな感じ。っと、
(バットを投げ捨て、今度はハンドガンを持ってゾンビたちの頭を撃ち抜き)
大丈夫か?気が動転してるぞ?(ェ
(リロードして再びゾンビ撃つ)
んー、確かに強く出られると適わん所はあったな。
(ハンドガンを仕舞、次はナイフでキル)
[710] 【1】エンジンかかってきた
プンプンだからね!!
日和坂 綾(crvw8100) 2010-11-26(金) 12:34
消ぃ~え~ろ~!!

>ナオトさん
イケメンダヌキのおニィさんのバカバカ~(泣)!!
このバトルのせいで当分焼き肉とか食べられなくなったらど~してくれるのさ(泣)!!
リハビリのためにも、これが終わったらハンバーグセット要求するんだからね(爆)!!←言いがかり&たかり(笑)。とっても分かりにくい甘え方(?)だ…(汗)

>ALL
コレが終わったら、祝勝会しよ~よ!!
オーウェンさんのお店で、監督のイケメンダヌキのおニィさんのおごりで(爆)!!
要さん、竜ちゃん、ど~思う?
(武闘派女子高生、蹴りの動作で火炎弾を放ちながら尋ねた)
[721] 【8】もぎゃー!
かーくごー!
藤枝 竜(czxw1528) 2010-11-26(金) 19:20
んもう、試合で負けたからって襲ってくるなんて、スポーツマンシップに反しますよ!

あ、私の炎は息が届く範囲なんですよ。だからくしゃみで5メートルくらい行ったのが限界ですよ。
ふー!
(火吹きと剣でたたく)
[748] 【1】
「そうそう。ターミナルの一角にね!……って、なんでやねん!!」
ナオト・K・エルロット(cwdt7275) 2010-11-26(金) 22:59
>燎也さん
なぁーに?何だってー?(トラベルギアの銃でゾンビを打ち抜き、蹴り倒しつつ)気が動転してるだって?俺が?まさか!

これが本職だからね!動転するわけないじゃん!あ、カナメ副隊長が普通か普通じゃないかって事かー!(手をポンと鳴らし)勘違いして恥ずかしーや。

>綾ちゃん
あぁ、隊長形無しのバカ連発…!悲しくて泣きたいのは俺も一緒だよ!?(ガビーン!)

え、焼き肉!?大丈夫!大丈夫だよ!綾ちゃん!君の胃袋はそんなに繊細じゃないから!食べれるよ!すぐ食べちゃうと思うよ!だって、今焼き肉とか言えちゃうメンタルの持ち主だもの!

それにハンバーグセットでリハビリって、骨折れた人間に、もう大丈夫。走れるから走れって言ってるぐらいの粗いリハビリだよ!?ハンバーグは挽き肉だもの!肉だもの、紛れもない!

(散々言った後、綾ちゃんを見て、あぁと頷いてフッと笑い)分かった。分かった!ハンバーグセットね。頑張ってる綾ちゃんに奢ってあげるー…(ここで打ち上げ云々聞いて、相手してたゾンビを倒した後、ナレッジキューブの入った財布を見た)……燎也さん!友人割引50パーオフでよろしくね!!ってか、ハンバーグセットで堪忍してーー!!

[760] 【最後の判定】
「ハハッ、俺が何でもかんでもボケにつっこむと思ったら大間違いだよ。ツッコミスルーされてボケ外してろよな」
ナオト・K・エルロット(cwdt7275) 2010-11-26(金) 23:46
>オーウェンさん
ゾンビを6匹狩った!

>日和坂さん
ゾンビを4匹狩った!

>藤枝さん
ゾンビを3匹狩った!

>ナオト
ゾンビを4匹狩った!

ゾンビ30匹斬り(殴り)クリア!!

これで無事に仮想世界から抜ける事が出来る、はず!そして、この後、0世界に帰ったら打ち上げなんかが待ってます!


☆☆☆
試合に勝ち、逆上したゾンビも倒す事が出来たので。これにて、このチームのハンプティ=ダンプティ攻略作戦の全過程が終了しました!(最後だから、また何か変な文を書こうとしたけど、無理でした)どの程度のダメージになったかはさておき、無事に最後まで終える事が出来たのも、皆様のお陰でございます。本当にありがとう御座いました!

雑談スレはあれど、このようなイベントスレを建てるのは初めてで、ご参加して下さった皆様には大変ご迷惑やご不自由をかけしたと思います。やったらハイペースで、申し訳ありませんでした!それでも、最後まで付き合って下さった皆様には心から感謝を!!

また、もし、このような機会がありスレを建てるような事があれば、懲りずに来ていただけると背後は悶え喜びます(←)本当に本当にお疲れ様です!そして、ありがとう御座いました!!最後サッパリですいません。楽しかったです!

 

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[20] 【壺中天cityキャラバン~都会を訪ねて三千里~】攻略完了
にゃっ!(本人は全力で格好つけているようだ)
フォッカー(cxad2415) 2010-11-15(月) 19:36
真っ青な空、前を見ても後ろを見てもまっすぐ遠くへ続く道。
道の両側にある背の高い草ばかりの畑。
目の前に広がるその景色はどうみてもITとは無縁の、何の変哲もないのどかな農道だ。

しかし足元を見たあなたは何の変哲もないと言うのは間違いであった事に気づく。
『←かんちょーとはんぷてぃ=だんぷてぃはこっち』と足元にふわりふわりと浮かぶ文字、当然のことながら普通の道にはそんなものはない。

足元の文字に全く気付いている様子のないフォッカーはメンバーである
カナン、相沢 優、アルド・ヴェルクアベル、
ロジオン・アガンベギャン、サイネリア全員揃っていることを確認した後笑顔で
「よしみんな揃ったみたいだし、出発にゃー!!」と元気に叫んで歩きはじめる。

これからどうなるのだろう、
こんな猫について行って本当にハンプティ=ダンプティと情報戦できるのだろうか?
多少の不安を抱えつつもあなたは歩き始めた。
どこか遠くの大都市という漠然としすぎた目的地に向かって。
=============
【あらすじ】
5にんのおにーさんたちと1にんのおねーさんがだいとしをめざしていました。
けれどさいしょっからどーいけばいいのかわからないのでした。
はなしあいのけっか、あしもとのあんないにしたがってむらにいきました。
むらではきゅうけいしたあとしゅっぱつしようとしたのですが、むらのでぐちでたくさんのひつじたちがとーせんぼしていました。
けれど、ひとなきまねとげんえーでひつじたちをぼうくじょうにおいこむことにせいこうしたのでした。
れんがのみちをあるいているととつぜんそのまえにおおきなかべがあらわれました。
けれど、このさとうのかべもみんなできょうりょくしてこえていくのでした。
そして3ばんめにあらわれたのはたくさんのとびらでした。
けれど、これもなぞなぞをといてかんたんにこえていくのでした。
4ばんめにあらわれたのはみちのまんなかでなくおんなのこでした。
しかしあっというまにくつをひろってあげたのでした。
さいごにあるとしについたのでした。
そこでぼくたちとのさいごのしょうぶにかってあのとびらをくぐってどこかへたびだっていったのでした。


【現在地】
スタート・農道-→村-→煉瓦道-→街-→舗装道路-→都市
(攻略終了につき現在地不明)
*大体2日で次のポイントへ移動というペースで進んでいます。
=============
【説明】
・概要
すごい簡単に言うとプチシナリオです。
「どう行動しますか?」というお題やクイズ的なものを出題しますので、それに対しての行動を宣言していただければと思います。
クイズ以外での行動に明確な正解・不正解はありませんし、誰かと話し合って行動を一つにまとめなければならないという事もありません。
好きなように、思うがまま行動していただければと思います。 

・イベントの種類
イベントにはいくつかの種類があります。
【イベント】:通常のイベントです。
【多数決】:こちらから何択かで行動をお聞きして、結果を宣言の中から多数決で決定するイベントです。
【クイズ】:簡単なクイズがあるイベントです。不正解の場合ヒントを出しますのでもう1回となります。正解が出た場合は早めに更新します。

・進め方
どうする?→行動宣言3つ以上orイベント提示から二日経過→行動結果&次のどうする?→…みたいな感じでさくさく進めて行きたいと考えています。
1つ1つのイベントは独立しているので参加できる時に参加すると言う形がベストだと思います。

・情報操作
イベント説明にある情報を変える力は普通に使えます。というより、バンバン使って下さい。

・お願い等
フォッカーの発言は番号振ってありますが、皆さんは番号なしで発言して下さい。
行動と会話はそれぞれ【行動】【会話】等いれて区切って下さると助かります。後、行動宣言はがっつりでなく一言こうする!程度で大丈夫です。

*こんなイベント・クイズ思いついた!等ありましたらメールなりレスなりで教えていただけるとフォッカーの背後霊が喜びます。
〜〜発言が29件、省略されました〜〜
[726] ハンプティ・ダンプティの唄かぁ。

アルド・ヴェルクアベル(cynd7157) 2010-11-26(金) 21:14
【会話】
 にゃーっ、水遊び面白かった!
 っとと、むー、さっきの黒い人影、やっぱり気のせいじゃなかったんだ。
 ……パンプティ・ダンプティの唄、か。

 パンプティ・ダンプティの唄は、壱番世界で聞いた事があるよ。
 確か……この歌自体がなぞなぞなんだ、けど、この唄を知ってる人の殆どが、答えを知ってる。
 ハンプティ・ダンプティは「卵」なんだ、最後の「元に戻せなかった」は、塀から落ちた卵をもとに戻すなんてこと、誰にも出来ないって意味なんだ。

 ……ん? これじゃあハンプティは「いない」ってコトになっちゃう。

【行動】
 んー、ハッキリと分からないままだけど、やっぱり「王様が居そうな建物の塀の下」を探してみよう。

【雑談】
>優
 常識じゃありえないこと、かぁ……。(イメージ中)
 考えようによっては、何でも出来ちゃいそうな空間だよねー。
 ……んー、あんまり長い間居座ると、ずっと留まって居たくなっちゃいそうだ、早く攻略して脱出して、館長を助け出さなきゃね。
[735] 詩・・・

ロジオン・アガンべギャン(cyzz6000) 2010-11-26(金) 21:52
【会話】
ハンプティ・ダンプティ…
塀の上…落っこちた…
元には戻せない…卵…

でも元々塀の上だったんだろう…?
詩どおりだとハンプティ・ダンプティは……深読みしすぎか。
(僕達の名前……ハンプティとダンプティか…?)
【行動】
塀か…似たものがありそうな所を探るか。
下を探す者が多そうだから、一応俺は“上”辺りを探ってみるか…。

もし王城があるならば見晴らしのいい所にありそうだが…丘とかあるんだろうか。
[746] すっごーくギリギリになっちゃったんだよっ! ラスト
なっ、何だよ!
カナン(cvfm6499) 2010-11-26(金) 22:42
【行動】
ゆ、優兄さんのハンプティ・ダンプティの詩‥‥。
その詩の通りなら、僕もやっぱり塀の上にいると思うんだよっ。
こ、この町には大きな塀ってあるのかな。とりあえず僕もその上を探してみるよっ。

【会話】
>優兄さん
‥‥ゆ、優兄さんだって‥‥ハンプティなんとかの詩をそらで言えたじゃないかっ‥‥! それだって凄いと思うよ‥‥っ、なんて、褒めてあげてもいいんだからねっ!!
ゆ、優兄さんもドーナッツが好きだったんだ‥‥。
べ、別におそろいが嬉しいなんて思ってないんだからねっ。で、でもありがとう!(真っ赤)
[755] エンディング前の会話
にゃっ!(本人は全力で格好つけているようだ)
フォッカー(cxad2415) 2010-11-26(金) 23:33
>ロジオン
あ、やっぱり牛乳だけじゃ足りないかにゃ?
うーんと、じゃあもうすぐ出ちゃいそうだから出たら何かおごるにゃね!

>優
(パンをもぐもぐしながら)あ、じゃあ早速おかわりなのにゃ!
へぇ、特産品とかも売ってたのにゃ?
何かここにいるとちょっと帰りたくなくなっちゃうにゃー…

>サイネリア
へぇ、ヤギの牛乳かにゃ?
それも牛乳と同じ味なのかにゃ?
ん?ヤギなのに牛乳って言うのも変にゃね…
[758] 【クイズ6】結果 & エンディング
にゃっ!(本人は全力で格好つけているようだ)
フォッカー(cxad2415) 2010-11-26(金) 23:40
「俺達が壺天中に来たのは、ハンプティ=ダンプティと戦って館長を助けるため。
確かハンプティ・ダンプティの詩は…
ハンプティ・ダンプティが 塀の上 ハンプティ・ダンプティが おっこちた
王様の馬みんなと 王様の家来みんなでも ハンプティを元に 戻せなかった」
紙を見ながら相沢優が呟く。
「その歌詞の通りならやはり塀の下かもしれないな。」
「う、うん。それか塀の上にいるかだねっ。」
相沢優の詩を聞いたサイネリアとカナンがそう言いながら周りを見渡していく。
「あ、あそこに大きな塀があるよー!」
そう言いながら街の中央にある古びた城を指差すアルド・ヴェルクアベル。
「…なら行ってみるか。」
そのロジオン・アガンベギャンの一言で皆で街の真ん中にある城の方へ走っていく。
アルド・ヴェルクアベルとロジオン・アガンベギャンが気になった詩の後半については後で分かる…かもしれない。

街の真ん中にある城。
もう何百年と前に建てられた城なのだろう、あちこち痛んでいる。
城の周りにある塀の周りをロジオン・アガンベギャンとカナンが上を、
相沢優、サイネリア、アルド・ヴェルクアベルが下と言う風に手分けをしながら皆で探していく。

すると『はんぷてぃ=だんぷてぃへいのうえー♪』という呑気な声がする。
慌てて声のする方へ行って見てみるとそこには二つの人影がある。
「あ、あそこに黒いローブの二人がいるよっ!」
というカナンの声で向こうもこちらに気づいたらしく、
「あーあ、もう見つかちゃったのにゃ。」
と、いいながらひらりと塀から飛び降りる。
そこにいたのは黒いローブを着た二人の子供。
一人は虎模様に茶色の目の、もう一人は黒に青い目の何処かで見たような猫獣人の子供だ。
その二人を見たネコ好きのロジオン・アガンベギャンとカナンは瞳を輝かせていたかもしれない。
なんせその姿はちっちゃな子猫そのものだったから。
その二人が笑いながら
「ははは…僕たちの負けだね。」
「うん、おいらたちの負けだにゃ。約束したし大人しく鍵渡さないとにゃ。」
と言って黒い方が首から下げていた鍵を虎模様の方に渡す。
「うん。はい、約束通りこれを渡すよ。」
鍵を受け取った虎模様の方がそう言って鍵を差し出す。
「これをそこの扉に刺せば、何処かへ行けるらしいにゃ。
 何処に行くのかおいら達には分からないけど、ここをくぐればあんたたちの目的は達成になるんじゃないかにゃー?」
黒の方はそう言いながら壁の中に1つだけある壊れかけの木の扉を指差す。
あなたはその鍵を受け取り、錆ついたカギ穴に差し込んでまわす。
すると壊れかけの木の扉はあっという間に立派な金の取っ手のついた扉に変わっていき、
さらには城も昔の美しさを取り戻したかのように綺麗になっていく。
「後は、それをくぐれば攻略完了ってことだと思うにゃ。」
とその光景を見ながらフォッカーは言う。
その言葉を聞いて一瞬振り返った後サイネリアの
「ふむ、じゃあ帰るか。」
という言葉を合図にそれぞれ順番に扉の中へ入っていくのだった。

皆が入った後最後にフォッカーが入っていく瞬間、
フォッカーとその親友二人の子供の時の姿をしたハンプティ=ダンプティが再び詠い始める。
『…はんぷてぃ=だんぷてぃへいのうえー♪はんぷてぃーだんぷてぃおっこちたー♪』
「でも、はんぷてぃ=だんぷてぃはゆでたまごなんだよね。」
「本当にゆでたまごは下に落ちただけでつぶれちゃうのかにゃ?
 確かにからは割れちゃって元には戻せないけれど、中身はつぶれないんじゃないかにゃ?
 おいらたちも同じ。つかまえて、落としただけではつぶれないのにゃ。」
「ゆでたまごと同じ。からをむいた後つぶさなきゃつぶれない。
 皆で一緒につぶさなきゃ、つぶれない。だって…」
『はんぷてぃ=だんぷてぃはゆでたまごだから!』
と非常に楽しそうに。

【解説】
クイズの答えは皆さんがおっしゃったとおり、
「ハンプティ=ダンプティ」と「塀(の上)」で正解です。
最初の一文だけとか指定してなかったため、ややこしくしてしまったようで申し訳ないです。

======
【攻略完了!】

まず、他の皆さんが凄い文章書かれているのにしょぼい文章で本当に申し訳ないです。
特にエンディング、色んな処理のため皆様の活躍少なめでスイマセン。
それでも何か少しでも楽しんで頂ける要素があったのでしたら幸いです。
本当に参加して下さった皆さんありがとうございました!

エンディングは「ここは成功したよ。後は皆の結果待ちだね!」程度な感じです。
少し意味ありげな感じになっちゃいましたが、深い意味はまったくないです!

 

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[14] 【STG】FLY HIGH【攻略完了】
黒目はちゃんとある。
デュネイオリス(caev4122) 2010-11-15(月) 04:17
 降り立ったと、でも言うのだろうか。
 壺を被り、壺中天にアクセスした一同。
 その意識は今、都市の中にいた。

「……まるで、インヤンガイだな」
 誰かがつぶやく。その立ち並ぶ建物や、看板に描かれた文字などは、何度も向かったロストナンバー達には馴染みの深いものだった。
 しかし、何度も訪れたものであればあるほど、奇妙な違和感を感じる。いや、訪れたものでなくとも、その違和感はあった。
 すぐに一同は違和感の正体に気づく。人の、いや、生物の気配を全く感じないのだ。
 その静かな街は、まるでゴーストタウンであるかのように感じられた。ネットワーク上だからなのだろうか。
「……む」
 ふと、頭上から声が聞こえた。見上げると、そこには巨大な竜の首がある。
 デュネイオリス。その本来の姿である、20メートルにもなろうかというドラゴンの姿があった。
 彼の首は上……空を見上げている。
「どうやら……我々は、アレと戦わねばならんようだな」
 彼の視線の先を追いかけ、遥か上空を見上げると、そこには半透明の何者かの姿があった。
 翼のあるもの、人型をしたもの、動物を模したもの……。
「あの高さでは、届かない者もいるだろう。
 丁度いい、私の背に乗りなさい」
 そう言って、デュネイオリスは身を伏せる。
「空中戦だ。しっかり掴まれよ」
 一同が乗り込んだのを確認したデュネイオリスは、再び空を見上げ……力強く羽ばたいた。



●ルール
<1.攻撃方法について>
今回は、全員が射撃攻撃の能力を得ています
シューティングゲームにおける、ノーマルショット的なものです。
力の出所やどのように打ち出されるか等の描写は、それぞれの好きな形で構いません。
そのかわり、「破壊力(射撃の威力や貫通性能)」「速射力(短時間に連続して撃ち出す能力)」「追尾力(攻撃の当てやすさ)」の3つの要素を、どの順で重視した攻撃になるのか、明確にしてください。
例えば「破壊力>追尾力>速射力」とすれば、威力が高くてそこそこ当てやすい攻撃が出来ますが、連射には向きません。
これは発言ごとに宣言しなおすことで、自由に切り替えることが出来ます。判定には最後に宣言した物を用います。
雑魚敵の掃討やボスとの戦い、動きの速い敵など、様々な状況に合わせてセッティングを行って下さい。
なお、攻撃にトラベルギアや特殊能力を使っても、勿論構いません。その旨宣言してください。

<2.戦闘方針について>
シーンごとに、【攻撃】【索敵】【防御/回避】のどれかをそれぞれが担当してください。
【攻撃】担当がいなければ敵を倒すことが出来ません。
【索敵】担当がいれば、敵の奇襲や強力な一撃を早く察知することが出来たり、次に近づく敵から【攻撃】担当に的確な指示を与えたり出来ます。
敵の攻撃はデュネイオリス本人がある程度回避・防御を試みますが、【防御/回避】担当がいることで、より的確な回避をデュネイオリスにさせたり、攻撃に使う力を使って敵の攻撃を防いだり出来ます。
一度に複数の選択肢を取ることは出来ません。【攻撃】を選択した場合、その間は【索敵】や【防御/回避】は行えません。
これらは発言ごとに宣言しなおせますが、判定の時点で最後に宣言した選択肢を使います。
なお、これらもトラベルギアや特殊能力の使用が出来ます。

<3.デュネイオリス>
デュネイオリスは参加した皆さんを乗せて飛ぶのを主な役目とするため、積極的には攻撃出来ません。
前方に火球を放って、援護射撃をするくらいが関の山です。
なお、指示を受ければ溜め撃ちに相当する形で広範囲に炎のブレスを放ちますが、一度使うとしばらく援護射撃も行えなくなります。
〜〜発言が37件、省略されました〜〜
[706] なんだろう・・・

ナタリー・斉藤(cfeb4920) 2010-11-26(金) 11:00
咆哮を聞いてると凄く怖いのに悲しい気持ちになる・・・。
倒さなきゃいけないのだろうけど・・・
(身震いしつつ最後のボスを見据え)

■ショット:速射>精度>破壊
■行動:【策敵】

(ドラゴンの行動を見逃さず逐一報告
尾や手足の動きから次の行動を読んだり・ブレス種類を予測し知らせる。)

貯めてるっ(エネルギー)、さっきより大きな火炎砲来ます!
[718] 竜を狩る竜人

レーシュ・H・イェソド(cbne1278) 2010-11-26(金) 19:07
「へぇ、さっきの残念な美神よりゃマシじゃねえか。
 おまけに、こいつ倒せばドラゴンキラーの称号か?へっ、燃えてくるぜ」
自身よりも遥かに大きな目標を見据え、やる気を溢れさせる。

■ショット:ファイアスプレッド 速射>破壊>精度
速射を最重視したショット。火力はそれほどでもなく、1つの的に100発連射しても、的自体に当たるのは1つ程度という残念精度。
その代わり、広範囲への攻撃が出来るため、雑魚の殲滅は得意。
ただし、今回は的がデカいため当たりやすさは少々いい?

■行動:【攻撃】
距離を取り、巨竜の周囲を旋回しつつ、攻撃後の隙を狙って頭上からファイアスプレッドを浴びせる。
白竜召喚時はターゲットを白竜軍団に切り替えて殲滅を開始。
[725] 竜ってやはり神なのかな。
どうも。
雪深 終(cdwh7983) 2010-11-26(金) 20:37
持久力には自信があったが、慣れない戦闘の連続には疲れてもきた。
これで終わりなら、早々に引き取り願いたいところだ。……そうもいかないか。
綺麗だし格好良いし、危険が無ければそっとしておきたい、ものだけど。

■ショット:破壊>速射>追尾
■行動:【攻撃】
大物なのでショットは破壊力高め、弾数それなり。
追尾が弱いので、仲間の索敵の指示及び、自身も敵の動きの把握にはできるだけ努め、軌道の先を読んで弾を撃つ等、より効率的で当たり易い攻撃というのを心掛ける。
小細工等あまり意味も無さそうな手合いなので素直に攻撃尽力。
[738] まさにラストバトルと言う感じでしょうか?

アルティラスカ(cwps2063) 2010-11-26(金) 22:00
■ショット:破壊>追尾>速射
■行動:【防御/回避】

「…ああ、ゲームでしたね。うっかり忘れかけてました」
竜になったのには思わずきょとんとした顔をしたが、すぐに苦笑して。
「……気を取り直して、頑張りましょう」
目を閉じると神経を集中し七色の花吹雪となって周囲を駆け巡り弾丸を防ぐ最終防衛線へと。
回避と防御をデュネイオリスに指示する。
[754] シーン5後半 リプレイ
黒目はちゃんとある。
デュネイオリス(caev4122) 2010-11-26(金) 23:31
「……ああ、ネットワーク上なんでしたね。うっかり忘れかけてました」
 突然の女神の変化に、思わずきょとんとしたアルティラスカだが、その表情はすぐに苦笑に変わる。
「気を取りなおして、頑張りましょう」
「再変身……微妙にエネルギーの無駄遣いな気もしなくもないですが」
 ローナが思わず呟く。もっとも、実際は仮想データであり、物理的なエネルギーを持つわけではない。彼女もそれを思い出し、顔をしかめる。
「さっきの残念な美神よりゃマシじゃねえか」
 へぇ、と笑みを浮かべるレーシュ。
「おまけに、こいつ倒せばドラゴンキラーの称号か? へっ、燃えてくるぜ」
「これで終わりなら、早々に引き取り願いたいところだ。……そうも行かないか」
 やはり対照的に、ため息をつくのは終。危険がなければそっとしておきたいとは思うが、ハンプティ=ダンプティの攻撃の一端ともなれば、放置するわけにも行かない。
 ナタりーは、巨竜の咆哮に身震いしつつも、その姿を見据える。倒すべき敵。しかし、その咆哮に何かを感じていた。
「来るぞ」
 デュネイオリスの声に、一同は改めて巨竜に向き直る。
 仕切りなおして、最後の戦いが始まった。

「溜めてるっ、火炎砲来ます!」
 ナタりーの叫びに、空中を飛ぶローナ、レーシュ、デュネイオリスが軌道を変える。一拍おいて迸る轟炎。
 巨竜は基本的に、浮遊しているその場を動かないようだった。それに加えて元々の巨体も手伝い、ロストナンバーたちの攻撃を命中させること自体は容易だった。そのかわりに、身のこなし自体は軽く、方向転換や手足、尻尾の攻撃は素早い。自然と、攻撃を加えては逆に巨竜の攻撃を避け、を繰り返す事になる。
「エネルギー波!」
 ローナが叫ぶ。召喚された小竜の対処をしているうちに巨竜の背中近くまで踏み込んでいたレーシュが、慌てて巨竜から距離を取る。直後にどんと響くエネルギー波の音で、間一髪だったと思わず溜息をつく。
 巨竜の攻撃は近い距離の物が多い。ある程度距離を取ればその攻撃の半分以上は無力化出来ると判断し、3人はそれぞれ飛び回り、多方面から攻撃を仕掛けるが、翼の起こす風圧に押され、思うような軌道で飛ぶのが難しい状況になる。
 その状況でも圧力を増して撃ちつける、終の氷弾。巨竜は腕で庇うが、その腕がばんと爆発、だらりと垂れ下がる。
「弱らせたか……いや」
 力なく下がった腕の傷が、肩口から徐々に癒えていく様子を見て、終が歯噛みする。
「時間稼ぎにはなる、ってところか。ローナ!」
 レーシュが巨竜を挟んで、ローナの反対側に回る。丁度巨竜の両横につける形だ。
 ローナはレーシュの意を汲み、チャージしていたレーザーライフルを放つ。同時にレーシュもありったけの火球を撃ち出し、両者のそれは巨竜の翼を貫く。翼は黒煙を上げ、力なく下がる。巨竜は咆哮を上げ、反撃とばかりに両腕を振り回した。ローナとレーシュはたまらず距離を取りなおす。
「これで多少は楽になりますね」
 どういう絡繰か、デュネイオリスを掠める雷撃の軌道を七色の花吹雪で逸らしたアルティラスカが、集中のため閉じていた目を開き、つぶやいた。二人の連携の結果、期せずして囮を務めることになったデュネイオリスだった。ナタりーが攻撃を判断し、それを元にデュネイオリスも回避を続けるが、巨竜の攻撃も激しく、アルティラスカの防御が必要になる場面も少なくはなかった。
 女神の時もそうだったが、巨竜はデータ上の存在であるがためか、疲れを見せる気配がない。攻撃を加えればある程度のけぞったり、腕や脚は一時的に機能を止めたりするところから、打撃を与えているのは間違いないと思われる。しかし、その程度が分からない。戦闘の連続に加え、長期戦の緊張や効果が眼に見えないため、ロストナンバー達に疲労が溜まっていく。
 終わらないのではないか、とすら思えた頃になり。
「光ってる……?」
 ナタりーがふと、攻撃の手を止めて呟いた。かすかに、巨竜の身体……首元から光が見えた。
 光が広がる。巨竜の全身にヒビが入るように。気づけば、巨竜はその動きを止めていた。
「これは……」
「倒したのか?」
 光はやがて巨竜を隠してしまう。更に強まりながら、広がっていく。ロストナンバー達全員の視界が、白い光一色に包まれた。
「ハンプティ=ダンプティの影響下にあったデータが、本来の壺中天のものに復元されていくのでしょうか」
 ローナが分析する。
「ということは……」
 アルティラスカが首を傾げる。
 気づけば、ハンプティ=ダンプティの反応は、光の中の何処にも見当たらなかった。
 光が収まったとき、ロストナンバー達の目の前には――。

<シーン5 クリア>
<お疲れさまでした>

 

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[223] 【壺中天クエスト】滅殺!掃き溜めエセ地獄
私は征きます。どうか、九段の御社から見守っていて下さい。
細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-19(金) 01:22
身体感覚が消失し、奇妙な浮遊感に襲われる。
直後。意識は0と1に分解され、情報の塊となり電脳空間を疾走する。

頡#窘(糴p躬#..|:Wvz勇CF圀匱JZ60釜7筥N7|XE|解] 59i画替' 8 N?hssS涛2no嵋本般0住|b翠霑dR執R艮jTm6透R7gJ4EWPJ2fZ************



ブラックアウト。



吹きつけてくる生ぬるい風を受け、我に返り辺りを見回す。
濁りきった空、ごつごつの岩肌、そびえ立つ針の山、煮えたぎる血の池。
壱番世界の日本の昔話に出てくる、地獄にそっくりだ。

その時。
雨が降り注ぎ灰色にけぶる風景と、黒い傘を差し背を向け佇む一人の男が脳裏にフラッシュバックする。
『これは神々の刑場『地獄』を模した、『外道』の住処。掃き溜めのエセ地獄とでも言ったところか。ああ、『外道』というのは、有り体に言えば邪悪な神々の事だ』
細谷の声ではない。低く、どこか愁いを含んだような声だ。
上半身は傘で隠れてほとんど見えないが、細谷よりも小柄である事は窺い知れる。


「いやだあああああ~~~~!たたたすけてえええええええ!!」
鉄の棒に括り付けられて泣きわめく男の周りを、ガラの悪い男共が囲んで下卑た笑い声を上げている。斧を片手に荒野をバイクで駆け、暴虐の限りを尽くすモヒカン男共に角が生えたような連中だ。
モヒカン共に囲まれた男の足元には、点火された導火線と積み上げられた花火玉らしきものが見えた。が、時すでに遅し。
哀れ、男は悲鳴を上げながら爆炎と共に上空へ発射され、打ち上げ花火よろしく虚空に炎をまき散らした。南無。
「ゲヒャヒャヒャヒャ、汚ねぇ花火だぜェェェ!」

「おゥ、お前ら泳げねえのかァ?」
「仕方ねぇなあ、助けてやるよ!俺様は優しいからなぁヒャッハハハァァーー!!」
血の池では、溺れる者達に鉄の輪を投げて遊ぶ輩が屯っている。
どいつもこいつも、絵に描いたようなワル共である。


『さて、君達がここから脱出するには、この世界を支配する外道『三毒王(さんどくおう)』を倒さねばならない』
再びフラッシュバックと共に、男の声が聞こえてくる。

声の主が何者かは判らないが、少なくとも悪意や敵意が感じられないのは確かだ。
脱出する方法は見つかった。とにかく、三毒王とやらを倒せば良い。
3人の殺る気ゲージがうなぎ昇りになる瞬間であった。


===================

・イベントをこなしていく形となります。ボスの三毒王を倒せば無事脱出完了となります。はっちゃけた内容なので、思いっきり弾けて下さい(笑)
・イベントの成功、失敗の判定はありませんので、気軽にロールを楽しんでいただければと思います。
・この仮想空間内では、キャラクターの特殊な能力は一切使えません。ツーリストも、魔法を使うことはおろか、壱番世界の常識を超えない範囲での身体能力しか発揮出来なくなります。
・仮想空間に入れるのはキャラクターのみです。セクタンや使い魔、憑き物等は付いてきません。
・トラベルギアや手持ちの武器を一切持っていない、丸腰の状態でのスタートとなります。

・PCのロールについては、できればSSでの描写をしていただけると有難いです。
・PC同士の雑談や相談ばっちこいです。ロールと区別するため、タイトルに【雑談】、【相談】と付けておいて下さい。

・細谷はロールを行いません。どうやらナビ(黒い傘の男)の存在が細谷の精一杯の援護のようです。
・ナビは一方的に喋るだけで、問いかけや呼びかけには応じられません。

※攻略完了しました。ご参加ありがとうございました!


(1/20追記)
※何か判らない事や確認事項があれば、募集スレのほうにお願いします。
※締切より前に全員のロールが揃った場合、確認した時点で『ロール確認しました』的な事を書きます。それ以降に編集されたものについては、反映できない可能性がありますので予めご了承下さい。
〜〜発言が18件、省略されました〜〜
[678] 勘違いから王退治に

流鏑馬 明日(cepb3731) 2010-11-25(木) 23:34
(マンドラゴラが戻ってきた事に、無表情だけど心から喜んでいる模様)
マンドラーゴン!!!!!戻ってきたのね!
(勝手に名前つけた)

マンドラーゴン、解ったわ、彼(王)があなたを捕まえようとしているのね!
一緒に戦いましょう…。
これは、私達の決戦だわ!

(とかなんとか訳の解らないいちゃもんをつけて、王を倒そうとする)
いけ!パックンファイアー!!!
(頭のパックンフラワーから炎を出す)
いけ!マンドラーゴンプラスフライパン!
(マンドラーゴンがフライパンで叩く)

あたし達の絆の糸は切らせないわよ!
[704] 【最終ターン】ロールを確認しました
いつも美しい旋律を。音は磨くほど美しくなります。あなたも。
細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-26(金) 04:43
(細谷PLより)
最終ターンのロールを確認しました。
確認カキコが遅くなってすみません(ゴッド土下座)
本日の夜に結果をアップしますので、しばしお待ちを~。
[741] 【最終ターン】「三毒王はカボチャが嫌い」 結果その1
いつも美しい旋律を。音は磨くほど美しくなります。あなたも。
細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-26(金) 22:17
ついに三毒王のもとに辿り着いた3人組の不審人物!
決戦の間近、突然のラブちゃんの一方的な介入により、新たな力(副作用付き)を手に入れた!
命運を賭けた最後の戦いが、今、始まるッッッ!!!

(ここでタイトル挿入。最終回スペシャルなのでOPはありません)



ルイスは某猫の目怪盗の如きショッキングピンクのレオタードにモデルチェンジした。
これはもう、バールのようなものなんぞ持たなくても、余裕で任意同行を求められるレベルだ!
「おおぃ! 全ての力を使うなら、この衣装のパワーアップも他の部分に回してくれない!?これのパワーアップ要らないよね!? 意味ないよね!?なに、自分はもう全てやることやったみたいなドヤ声で消えちゃってんの!?せめて、最後くらいその傘で三毒王刺すとかくらいはやってもいいんじゃないのぉー!!」
やり場のないツッコミが虚しく部屋に響く。生きろ。
「はっ、しまった。溜まりに溜まったツッコミたいストレスを発散している場合じゃないんだ。ふっ、それじゃあ、さっきの宣言通りにボッコボコにしてやんよ!この二人がな!」
ルイスの賢者タイム到来は早かった。明日とヨシュアをビシッと指差し、自分は光の速さで魔物のオブジェの陰に隠れる。
「そうだな…パンプキン・ダンディにしてやんよ!!」
見た目はけもけも☆吸血鬼探偵だが、倒すべき敵を目の前にし、ヨシュアの血が滾る。
尻尾は彼自身の闘志を反映し、本数が増えるばかりか、変身能力やら往復ビンタまで覚えた!ついでに尻尾のふさふさ部分がジャックオーランタンに変化し、尻尾の可愛さがアップした!
「サンド食おうな顔してねぇしな…」
ぼそっと取りとめなく言葉を呟き、恋人とサンドを食べる様子をぼんやりイメージする。
すると、ヨシュアの本来の能力である幻術と、ラブちゃんが残した『意志が力になる効果』が混じり合い、脳内イメージがその場に描き出された!!

三毒王→さんどくおう→サンド食おう→→→GO!!

(テーブルに置いていたサンドの袋をゴソゴソするヨシュア)
…あれ?亜李蘭、俺のトマトサンドは?
(スナック菓子をポリポリしつつテレビの方を向いたまま)食べちゃった。
(ガーン)

や さ い を た べ よ う(映像に重なるようにでかでかと現れる白抜きの極太文字)

「なんだこの幻術は!なにそれ自慢?イヤミか?くそおおおおリア充め爆発しろ!!爆発しろ!!ちっとも羨ましくなんかないわ!!」
三毒王改めサンド食おうは何か気に障る事があったらしく、地団駄を踏んだ。地団駄を踏むたび、丸太の如く太い足が床に穴を穿つ。よほど癪に障ったらしい。
「敵は強がっている!チャンスだ!マンドラっ!!」
マンドラと呼ばれたマンドラゴラが、ごるあぁららっ☆(表情を視覚化すると(゚Д゚))と気合を発して飛び上がった。
「マンドラ1号!分身!!爆裂ハリケーン!!!!」
ヨシュアの声に合わせて、マンドラが分身し、サンド食おうに向かって勢いよく飛んで行く。


そんな様子をよそに、明日はマンドラゴラとの再会に、無表情ながらも心から喜んでいた。
「マンドラーゴン!戻ってきたのね!」
しっかりとマンドラーゴンを抱きしめる。マンドラーゴンも嬉しそうに、頭に咲いた花をぴくぴく動かしている。
マンドラーゴンが頭に咲いた花でサンド食おうを指し、両腕に当たる根でシュッシュッとシャドーボクシングを始めた。あれを倒す為に一緒に戦う、と伝えようとしているのだ。
「解ったわ、彼があなたを捕まえようとしているのね!一緒に戦いましょう…これは、私達の決戦だわ!」
明日には妙な方向に伝わっているようだが、大体合っているので大丈夫だ問題ない。



「よし、しばらく二人に任せて、こっちで準備だ!来い、マンドラゴラ!」
オブジェの陰に隠れたルイスに呼ばれ、一体のマンドラゴラが近寄ってきた。
「凛々狩る 凛々狩る びーてぃふる めいくあーっぷ!」
ルイスが怪しい呪文を唱えると、ピンク色の光に包まれたマンドラゴラが、見る見るうちに肖像画と同じ美女へと変身した!
「よし、お前は今から美女マドちゃんだ。あの肖像画の口元のふやけ具合を見るからに、今のお前の姿であいつらはイチコロだ!近寄ってちゅーを仕掛けるんだ!」
ルイスは肖像画の秘密に気付いたようだ。あれはサンド食おうが惚れた女の肖像画だ。もちろんサンド食おうは彼女に振られている。
「さらにマドちゃんに、必殺能力を授けよう!その名は、ミラー・キッスだ。マドちゃんとキスした瞬間、マドちゃんの顔は鏡にキスしたが如く相手の顔にすり替わってしまうという恐ろしい能力だ!さあ行けマドちゃん!サンド食おうを魔性の美貌で誑し込んで、そのキスで(ある意味)骨抜きにしてやれ!!」
マドちゃんは親指を立てると、颯爽とサンド食おうの元へ駆け出していった。

「いけ!パックンファイアー!!」
掛け声と共に、明日の頭に咲いた花がサンド食おうに向けて、轟然と炎の玉を次々を吐き出す。さすがのサンド食おうも、炎の弾幕で足止めを食らっている状態だ。
マンドラーゴンも、頭に咲いた花を砲弾の如くサンド食おうに発射している。着弾した花は派手に爆発を起こしている。
「あたし達の絆の糸は切らせないわよ!」
「何を訳の判らない事を?お前もリア充なのか?くそ、今日は何という日だ!リア充などという忌まわしい生き物が我が世界に土足で足を踏み入れるなど…」
先ほどのヨシュアの空想が描き出された時の反応といい、明日にはサンド食おうが良い雰囲気の者達にやたらと嫉妬心を燃やしているように思えた。その時。
「待って!」1人の女がこちらに駆け寄ってくる。玉座近くに飾られている肖像画の美女が実体を伴って現れたかの如くだった。
「ジュ、ジュリア!!?」
サンド食おうの声が明らかに動揺している。明日は攻撃をやめ、暫く様子を伺う事にした。

(長いのでry)
[743] 【最終ターン】三毒王はカボチャが嫌い」 結果その2
いつも美しい旋律を。音は磨くほど美しくなります。あなたも。
細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-26(金) 22:26
「愛しのジュリアよ、何故ここに???」
サンド食おうはおずおずと、顔をジュリアに近付ける。
「私、あの時に貴方の事をピザデブって言ったんだけど…。あれから貴方の事、ずっと忘れられなかったの…」
ジュリアは申し訳なさそうな、恥ずかしそうな顔でもじもじと言葉を紡ぎ出した。
「謝らなきゃって思って…。ね、ちょっと目を閉じて」
「な、何故か?」
「もう!言わせないでよ!」恥ずかしさと、察しの悪いサンド食おうへの苛立ちにジュリアは顔を真っ赤にしてプイっとそっぽを向く。
今までの傲慢さはどこへやら、サンド食おうはすっかりヘタレ男と化していた。
「判った、判ったから!怒らないでくれ…」
これキスじゃね?キスじゃね??と期待しつつ、目を閉じるサンド食おうと、唇をそっと近付けるジュリア。傍から見れば、仲睦まじい二人に見えるのだが…。
「!!?」
確かに唇が触れたようだが、感触が想像していたよりもやたらと硬い事に違和感を覚え、サンド食おうは目を見開いた。すると。
鏡にキスをしたかの如く、目の前には自分の姿があるではないか!!
「&%‘(($$#*+£‘~|¥!%&’(<>?*‘=!!!???」
天国から一気に地獄に直行したサンド食おうは、言葉にならない絶叫を上げて固まってしまった。オブジェの陰から覗いていたルイスはイイ笑顔で親指を立てた!
ミラー・キッスの効果は抜群だ!!!

その隙を、ヨシュアと明日が逃すはずがない。
「ハァァァァ!!!!おーぷてぃかるもーびるっ☆」
気合一閃、勢い良く飛び出したヨシュアの姿が透明人間の如く、透けて見えなくなった。
そしてどこからともなく彼の高笑いだけが聞こえ、更には劇場の惨劇を綴る某ミュージカルの、荘厳なパイプオルガンの曲が流れる!
勢いのままにサンド食おうの元へと飛んで行くマンドラとその分身は、みるみる蝙蝠の姿へと変わっていく。
「いけ!マンドラーゴンプラスフライパン!」
明日がマンドラーゴンにフライパンを渡すと、マンドラーゴンは宙返りをしながら明日の頭に飛び乗り、矢のようにサンド食おうに向かって飛ぶ!

オブジェの上に飛び乗ったルイスは、懐から次々とカードを取り出した。
「この【今宵、貴方にカボチャを届けに参ります】カードが火を噴くぜ!なんと、このカードは投げるとカボチャに変わるんだぜ!カボチャ嫌いと自分で弱点を宣言している以上、そこを容赦なく突かせてもらう!」
この男、相当頭が切れるわけだが、黒光りする蝶々仮面とぴっちりレオタード姿が全てを台無しにしている事については皆まで言うなという事で、生温かい目で見守っておこう。

蝙蝠と化したマンドラ達の前方に閃光が走り、眩い光と共に何故か野球バットが現れた。マンドラ達はそれぞれ、器用に足でそれを掴んでサンド食おうへ接近する。
いつの間に姿を現したのか、ヨシュアはハイテンションな高笑いと共に、フライパンを手にサンド食おうのすぐ傍まで跳躍していた。ヨシュアの周囲には、なぜか空飛ぶパンや揚げパンまでもがくるくると旋回している。
サンド食おうの頭上に、カボチャが雨の如くバラバラと降り注いだ。ルイスのカードだ。
「ギャアアアアア!!?余はカボチャが嫌だとあれほど言ったろう!鬼!悪魔!!」
カボチャの洗礼を受け我に返ったサンド食おうだったが時すでに遅し。
次に食らった一撃は、マンドラーゴンのフライパンだった。いつの間にやらフライパンは巨大化したうえカボチャ型になっており、サンド食おうの3つの頭をへこませた。明日のマンドラーゴンへの思いがこもった一撃は、見た目よりも遥かに重い。
マンドラと分身がサンド食おうを取り囲み、野球バットでタコ殴りを始めた。目の前に到達したヨシュアはフライパンでサンド食おうの頭をボコボコに殴り、ジャックオーランタンと化した尻尾で往復ビンタをし、胴体に空飛ぶパン+揚げパンを飛ばして攻撃する。

「サンド食おう、お前の夢幻もここまでだずえエエエエエエェ!!俺の今使えん毒夢とかけあわせて、パンプキンナイトメアを魅せて殺るぁうウウウぅぅぅぅ!!!!!!!!!」
スーパーハイテンションになったヨシュアがサンド食おうの頭上で怪しいポージングを取ると、彼らが今まで仕掛けた攻撃が、録画された映像の如く再び現れた。カボチャ嫌いには悶死モノのカボチャ地獄だ。
「戦う意志が力になるというのならば!このオレの正義の蝶々仮面が火を噴くぜ!!っていうか、文字通り、火を噴けぇぇえぇーーー!!!」
某アメコミのミュータントの如く、ルイスの両目からズバーっとごん太のビームが発射された!
(背後がロールを見た時に、ごん太ビームを「ごんたビーム」と読んだのは内緒だ!)
「マンドラーゴン!」明日がマンドラーゴンに向かって振り向く。マンドラーゴンはドヤ顔(のように見える)でそれに応じ、空中を旋回し明日の頭に着地する。
「きみょかわツインファイアーストライク!!!」
目も眩むほどの閃光を放ちながら、明日の頭に咲いた花とマンドラーゴンからプロミネンス級の炎が放射された!
ごん太ビームと火炎がサンド食おうに向かって疾走し、サンド食おうに直撃した。
サンド食おうは光に包まれ、大爆発を起こす。
爆発時の煙がカボチャの形をしていたのは、もはやイジメとしか言いようがない。

と、

サンド食おうの頭上にいたヨシュアは?

オブジェの1つが縦に2つに割れたと思ったら、そこからドヤ顔でポーズを取ったヨシュアが現れた。プリンセス何某の如きイリュージョンである。



焼け焦げてボロボロになった肖像画が壁から落ちると、肖像画のかかっていた所に光り輝く通路が現れた。これが元の世界へと続く道のようだ。

マンドラゴラ達はその場に残り、手を振りながら3人を見送った。

皆、それぞれ思いを馳せつつ通路を歩く。幸いな事に(?)、最後の最後で四つん這いになって猛烈な勢いで追いかけてくるラブちゃんが出るようなトラップは無かった。
再び意識が情報となって拡散され、電子の海を走る。

(もうちょっと続きます)
[750] 【エピローグ?】「エンドロールがついてきたぞ!」
いつも美しい旋律を。音は磨くほど美しくなります。あなたも。
細谷 博昭(cyea4989) 2010-11-26(金) 23:12
ここで、これまでの攻略のハイライトが映像付きで流れ始めたぞ!

シーンによってはBGMまで付いてくるぞ!

3人が元の世界(インヤンガイ)で目覚めるまで暫く時間がかかりそうだぞ!

それまでハイライト映像はループし続けるぞ!


こうして彼らの旅の思い出に、甘酸っぱい(酸っぱくさい)1ページが刻まれていくのであった…。


<攻略終了>




(攻略はこれにて終了です。無事に三毒王サンド食おうを撃破出来ました。
残り時間は雑談等にお使いいただければと思います。
色々と至らない点があるかと思いますが、少しでも楽しんでいただけたら幸いでございます。
ご参加有難うございました!)

 

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[15] ロストレ★メモリアル【壺中天クエスト】
今日はハローグッドイブニングにいはおボンジュールぼんじょるのぐーてんたーく……何なら通じますかね?
黒葛 一夜(cnds8338) 2010-11-15(月) 06:51
【ロストレイル★メモリアル】
でてくる女の子(と男の子)を口説いて落とせ!参加者は現れたヴァーチャル彼女もしくは彼を素敵な口説き文句で口説き落として下さい。どんな口説き文句でも構いません、彼女or彼はあなたの心が欲しいのです!

・という名目のもと1~6の数字を選んでいただき適当にリーダーがサイコロであたりを決めます
・当たりの数字には星二つ、その前後の数字には星1.5のポイントがあります
・六ポイントたまると攻略対象を口説き落とせますが、男女それぞれに別のポイントが存在し一度に攻略できる対象は一人です
・判定も男女別々にします
・細かい事は気にせずまったりと口説きを楽しんでください。むしろ其方が本命かもしれません
・ロストレイルは全年齢ということを忘れてはいけません、お兄さんと約束だ!
・女性が女性を口説いても、男性が男性を口説いても別段構いません

具体的な流れで言うと

1.先ず口説き文句を考えます
2.1~6から好きな数字を一つ選びます
3.タイトルに好きな数字と攻略対象、本文に熱烈な口説き文句を書きこみ投稿します
4.サイコロで一番ときめく口説き文句を選びます
5.結果発表

の1~5の流れを繰り返します。

【攻略対象】

女性:極楽院花子(ごくらくいんはなこ)

金髪の美少女。スタイル抜群の十八歳。だが詳しいスリーサイズは秘密らしい。
ツンデレ。ツンツンツンツンツンデレでデレるのは最後の最後のご褒美だとか。
でも意外とのりがよくてボケをふるとノリつっこみしてくれるらしいが、その後何やらせんのよと罵倒される。

「なによ、私を口説くっていうの? ふん、身の程知らずなのね。好きにしたらいいわ」

男性:金持美男(かねもちよしお)

長身の美男子で財閥を経営する金持グループの総帥。
容姿端麗運動神経抜群頭脳明晰etc.の完璧な王子様だが、意外と庶民的なところもあって好みの食べ物はカレーとか。
包容力のあるおだやかな性格で微笑みの素敵な紳士。

「私をご指名かな? 嬉しいね。よろしく頼むよ、お嬢さん」

第一締切は17日以内までとさせていただきます。
〜〜発言が20件、省略されました〜〜
[655] 【1】金持美男くん
キリリッ!
一一 一(cexe9619) 2010-11-25(木) 20:10
呼 び 捨 て キ タ コ レ ! !
( 鼻 血 発 射 )


頭に血を上がらせた後でのこのコンボ…! クッ、このゲームできるッ!!
(鼻にティッシュを詰めながら)

>美男くん(口説きロール)
あ、判る気がします。ポスター系の白黒ハッキリビシッと決まった絵も格好良いですけど、
ああいう穏やかな色合いは見てて心が落ちつくと言いますか何と言いますか。
か、輝いている……です、と…!? そそそそそそんな事はありませんよ汗臭いですよ!
むしろ多分美男くんのプレイの方が飛び散る汗がキラキラ輝きサラリと髪が揺れる的な
アイツこそがテニスの王子様というかハンカチ王子というかウォーターボーイズというか
……え、ええと! 違うんです! とにかく! 私が言いたいのは!!

よ、
よ、
よ……!!!

美男くんの方がッ!! 1000倍はッ!!! 格好いいと思いますーーッッ!!!!
(原点回帰!)
[657] 【5】美しい人(花子様)
ハギノ(cvby1615) 2010-11-25(木) 20:54
告白イベント…これが燃えずにいられようか?ここで決めねば男が廃る!
それでは最終局面、総てを賭して参ります!

ああ、よかった!
では、ありきたりですが…花に例えるというのはいかがでしょう?華麗なバラや、可憐なナデシコでは言われ慣れているでしょうから…そう、睡蓮で。
古人はその高貴な姿に、浮世からの救いを見ました…そして、太陽の花と言う異名も持ちます(やっぱりここに持ってきた)
変…に見えますか?貴女にそう言われると、少し…悲しいです(目を伏せ)

ごめんなさい(くすり、と笑って)けれど、怒った顔も素敵です。
とても嬉しいです。それでは、どうしても…どうしても暇だったら、どうか僕とのお茶にお付き合いください。
今なら、寒牡丹や椿がとてもきれいですよ。残念ながら、睡蓮の時期は少し過ぎてしまいましたが…出来る事なら、来年の睡蓮を貴女と一緒に見ていたい。そう思います。
[662] 【2】 ごっくんこと花ちん
ノリン総督(chus4162) 2010-11-25(木) 21:51
何か投げつけたいアルか? 全くもーバイオレンスなんだから!
苛々は体に悪いアルよっ☆
というか最後にちょっとだけデレたアルな? 総督、一瞬だけ何か思い出しかけたアルが、多分、大したことないアルな(多分元々の目的とかそんなヤツです)

そして纏めて突っ込みキターーーー!!(二度目のガッツポーズ)
総督の目に狂いはなかったアルな! 大丈夫アル!
お笑いもお客をノせなきゃ話にならない…! すなわち総督の領域…! 
更にごっくんと一緒なら間違いなく100人力! 是非是非総督と天下取るアルよ!
ボクに……付いてきて……くれないか?(一瞬だけクールに決めた)(つもり)

ふっ、総督は仲良くなったら(勝手に)あだ名で呼ぶ主義アル
ごっくんはお気に召さないアルか? ならごっちんとはなちんとはなくんとはなっちの中でどれが良いか選ぶアル。総督的に花ちんをおススメしたいアル。
[700] ラストターン
黒葛 一夜(cnds8338) 2010-11-26(金) 02:42
最終ターン:サイコロ結果

極楽院花子【2】【5】⇒4ポイント、【1】【3】【4】【6】⇒3ポイント
金持美男【1】【3】⇒4ポイント、【2】【4】【6】⇒3ポイント

>葛城 やまとさん
目の前、って……ああ、そーいえば神様とかなんとかいってたわね。
本当に~? (じとっと見つめて)……そうなの? からかってないならいいんだけど。
本気は本気でも本気でボケてたらたちが悪いんだからね!
へー……でも、そんなの何だかさびしいわ。……じゃあ、貴女は私達が会わなかった方が良かったって思ってるの? べ、別に会わなくても私は構わなかったけどね!
ええー! 神様ってそんなに傍若無人でいいわけ?……でも、まあそれが貴女らしいのかもね。
はいはいありがとう。ほんっと愉快でみょうちきりんな神様よね。
妙な縁を結んだら、恨むわよ?
まあね、楽しい事は好きだし、沢山あっても良いと思うけれど。
大切な人との縁なら……ってなんでもないわ!
誰とでも? 本当に?
…………あのね、それなら私……貴女がいいわ。貴女、一人だけで十分よ。
ねえ、ずっと、私と縁を結んでいてね。絶対よ。切ったりしたら許さないんだから!
(笑顔でそう告白した)

(おめでとう!好感度は最大だ)

>幸せの魔女さん
き、期待なんてしてないわよ! 何言ってるの!
だ、だからこれは……そう、ちょっとした突っ込み疲れよ!
貴女が変な事を喋り過ぎるから仕方がないの。
って、言ってるそばから! もう……。判ってるわよ、力を抜けばいいんでしょう。
うう……手加減なしって、不安だわ。
ちょ、ま、あっ……いたたた!
ほ、本当に気持ち良くなるんでしょうね!? うう、歪んだ体の自分が恨めしい……!
(何だか不安げに身もだえている)
いたたたたたっちょ、音が不安なんだけど!?
あっ、う、ま、待って……!
(顔を赤くして身もだえている)
ううん……もう、なんだか……ってそう言われると声をだしたくなくなるんだけど!
(やっと終って、ぐったりしている)
………なんだか、確かに体はすっきりしているのに気分は複雑だわ。
はーもう、本当に。……ふふっ、そうね、確かに、もう貴女の整体と……貴女自身がなくちゃ駄目になっちゃった。責任はとってもらうんだからね!
……もう、言わせないでよね(顔を赤くしつつ)勿論、幸せに決まっているでしょう!

(おめでとう!好感度は最大だ)

>一一 一さん
そうだね、ポスターのように道で見かけてはっと目を惹かれる様なものも素敵だけど、水彩画はなんていうかな。家に飾りたくなるような、そんな感じが好きなんだ。
(穏やかに微笑みつつ)
うん、輝いていきいきしていると思うよ。一緒にスポーツをしたら楽しそうだな。
ははっ、スポーツをしていたら汗が出るのは普通の事じゃないか。気にする事はないさ。
うん?(怒涛のたとえを聞いて)
…………やあ、こんなにまっすぐに褒められると正直てれるね。
ありがとう、一にそう言ってもらえて凄く嬉しいよ。
(真っ直ぐに目をみて)
だから私もいうよ、一は、今まであったどんな女の子よりも可愛いくて素敵だ。
私とこれからも、付き合ってくれないだろうか。

(おめでとう!好感度は最大だ!)

>ハギノさん
ふ、ふん、花ね。ありきたりだけど、そう、花なら悪くないんじゃない?
私、花は好きよ。名前にもはいっているもの。
で、何に例える気なの? ……睡蓮?
………ふーん、そう、高貴な姿の太陽か。中々良いわね。ふふ。
(顔を赤くして)……ねえ、貴方は睡蓮、好き?
べ、別に変が悪いとはいってないわ! ちょっと驚いたけど、中々面白いじゃない!
(ちょっと焦って言った)
もう、怒った顔を褒められても嬉しくないわ。
まったく……ふふ。そうね、どーしても、暇だったらだけど! ……行ってあげるわ。
言ったでしょ、花は好きだって。牡丹も椿も好きよ。
え、ちょ、ちょっと! 何っているのよ!
(顔を赤くして黙ったが顔をあげ)……そうね、私も、貴方とだったら見てあげてもいいわ。
花も好きだけど……貴方の事も好きだから。

(おめでとう!好感度は最大だ)

>ノリの妖精
お黙りなさいこのノリの妖精。今すぐ何か投げつけるわよ!
ほほほほほほだーれーが苛立たせているのか前世から勉強してくるといいわよー?
(ドスのきいた笑顔で)
オイ待てコラ、大事な大事な目的を忘れているのなら今すぐ思いだしなさい!
って、うう、私としたことがノリで口汚くなっているなんて……!
そして何を喜んでいるのかしら。ええ、ちょっと待って貰える。
ふふふふ、こう言ったらなんだけど私口説かれる方貴方口説く方OK?
そもそもこれが何のゲームだったか思い出していただけるかしら。今すぐ。
私なんだか重大なエラーが発生しそうよ! 恋とか愛とかとは程遠い感情でね!
だ か ら! お笑いで天下取りもお断りするに決まっているでしょうが!
っていうかさっき断ったのきいてなかったんかい!
あーもう、名前でもなんでも好きに呼べばいいでしょう!
ただし! 貴方とお笑いエンドに行く事だけは! ぜったいにお断りするわ!

(おめでとう!好感度は¥えdfghyjkl;:………エラーが発生しました エラーが発生しました エラーが発生しました 告白イベントを強制終了します)

>現在の好感度
ハギノさん   :7ポイント
一一 一さん   :8ポイント  MVP!
幸せの魔女さん:6.5ポイント
葛城 やまとさん:6ポイント
ノリン総督さん :6ポイント

Congratulations!
あなた方はゲームをクリアしました!
見事キャラクターを攻略したあなた方には恋愛ゲームマスターの称号があたえられるでしょう!
またのチャレンジをお待ちしています。

(ご参加くださりありがとうございました!最後までお付き合いいただき感無量です。この後の書き込みはご自由になさってくださって構いません。至らない事ばかりでしたが皆さまのお力でさいごまで出来たこと、此処にお礼申し上げます)
[744] (ありがとうございました&お疲れ様でした)
ハギノ(cvby1615) 2010-11-26(金) 22:29
デ レ た ー!
これがデレの破壊力…!僕もあなたが大好…え、終わり?
あーっと…う、討ち取ったり!(違)

ありがとうリーダー。ありがとう強敵(とも)達よ。僕はこの黄金の時を忘れない…!(路線変わらず)

 

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[3] 【廃墟探索】くだけた光と聖者の歌【ミステリーナイト】
オペラ=E・レアード(cdup5616) 2010-11-15(月) 01:32
(壺を被り、壺中天へとダイブした五人。
 意識と身体が切り離され、強い力に掴まれて、光の渦の中を落ちていく感覚。
 そして目が覚めたら、小さな教会の中に立っていた。
 屋根は破れ、硝子は砕け、床は一部が抜けて、歩くのにも慎重を期す。
 それは廃墟としか言いようがない場所。だが、割れた窓から光が射し込み、
 静かに主祭壇を照らし出している。
 どうやら至聖所としての役割を放棄してはいないようだ――)

――聴こえていますか、ヒトよ。

(突然、天井から女の声が降る。福音のように厳かで、静かな声が。
 驚いて見上げた彼らの前に聳え立つのは、巨大なパイプオルガン。
 声はパイプオルガンの装飾である天使像から降り注いでいるようでもあり、
 その奥で割れているステンドグラスの聖母から降り注いでいるようでもある)

……驚かせてしまいましたか? こちらです、ええ。あなたがたの正面。
パイプオルガンの『オペラ』と申します。どうぞお見知りおきを。

(挨拶代わりに、オルガンの鍵盤が独りでに鳴り響く。
 廃墟となった教会が、荘厳な音色で満たされた)

では、本題に移りましょう。あなたがたをここへ誘(いざな)った理由。

御覧の通り、この教会ではかつて“惨劇”が起こり、その傷痕を隠す事もなく
放置されてきました。
――そちらで倒れている骸。かれはかつてこの教会の主であった神父です。

(天使像がゆっくりとその腕を伸べ、翼廊の中央に無造作に放り出された
 骸骨を指し示す。その周囲には黒く染まった血痕がこびりついている)

……私は、見ていました。あの日、この場に佇んで、視ている事しかできなかった――。
ですが、私には何も語れない理由がある。

(曰くありげの沈黙。やがて、意を決したような声がかかった)

身勝手ではありますが、あなたがたにお願いしたい。
どうか、この教会で起こった惨劇を解き明かし、真実を明らかにしてはいただけませんか?

 * * *

廃墟探索ミステリーナイトです。昼だけど。

参加者は【探索】【質問】【その他】のいずれかの選択肢を選び、具体的な行動を書いてください。

【探索】
上から見て十字の形をしたゴシック建築。教会内には大まかに分けて、

【身廊】十字の下辺。玄関から翼廊にぶつかるまでの、参列者が座る椅子が並べられた部分。
【翼廊】十字の左右辺。身廊に対し直角に交わり、張り出した部分には割れた窓と、天使の像が二体ずつ飾られている。中央には“被害者”の骸。
【内陣】十字の上辺。パイプオルガンの飾られた主祭壇。奥には聖母の描かれたステンドグラスが割れた状態で放置されている。
【聖具室】内陣脇の扉から行ける小部屋。祭具なども当時のまま残され、風化している。
【玄関】上部に巨大な薔薇窓(丸いステンドグラス)が設置されている。どうやら外へ出ることはできないようだ。

の五箇所があります。
発言タイトルにどの場所を探索するかを明記した上で、本文にはどのように探索するかをお書きください。
二日に一度の間隔で行動結果が書き込まれ、それを踏まえた上でまた行動、といったペースで進行していきます。

【質問】
“惨劇”の唯一の目撃者であるパイプオルガン(オペラ)に質問をする事ができます。
オペラは質問には全て「Yes / No」で答え、それ以上は語りませんが嘘を吐くこともありません。
こちらは一日に一回、0時前後に回答します。


【その他】
探索/質問に関係の無い行動をとることができます。
基本的には行動結果に反映されない選択肢ですが、ある特殊な行動を取った場合のみヒントが引き出せるかもしれません。

※各参加者が1ターンに行動できるのは一度だけです。書き込んだ発言の編集も可ですが、タイミングによっては反映できないこともあるのでお気を付けください。

※行動に関係の無い雑談をしたい場合はタイトルに【雑談】と書いてください。こちらはターンに何度でも書き込み可能です。雑談にはオペラも応じます。
〜〜発言が71件、省略されました〜〜
[732] それぞれの答え
オペラ=E・レアード(cdup5616) 2010-11-26(金) 21:47
『……では、私から皆様へ、【五つの質問】をさせていただきます』
 全ての探索を終えた五人の前に、聳え立つパイプオルガンからの声が降った。

『教会を自然災害が襲った時、神父はどこに居たか?』
「翼廊。両端に石膏像が並んでいる場所で、左側の石膏像付近に立っていたんじゃないかしら」
 はじめに投げられた問いに答えたのは、トリニティだ。神父の背に付着した白い粉や、床を這いずったような血痕が、どちらの傷が先に付けられたかを物語っている。
「掃除でもしていたのかも」
 窓下に落ちているハタキをちらと見やって、真千流が付け足す。それを彼らの答えと受け取り、声は次の問いへと移った。
『神父の身を貫いたふたつの凶器。ソレの形状と、元は何だったのかを答えよ』
「四大天使のひとりの像が持っていた細剣と、あなた……パイプオルガンの折れた管、かな」
「左脇腹の細い傷が剣で、右肩甲骨の陥没が折れた管でしょうねー」
 言いにくいことでもあるのか淀みのある口調でトリニティが答え、薊がやんわりとそれに付け加える。
『……では、神父の服に付着していた“白い粉”とは?』
「天使像の石膏。同じ味がしたよー」
 実際に粉を舐めて確かめたモルティが、のんびりとそう答えた。ぴこん、と髪の間に生えた耳を立てる。
 粛々と、声はただ降り続ける。
『この事件において、調律士が神父の死に影響を与えた“ある行動”とは?』
「パイプの管を束ねている真鍮の金具を外した事。へこんでしまった管を替えようとして、金具を止め忘れてしまったんですかねー」
「うっかりやさんなんだねー」
 張り詰めた雰囲気に似合わない、聞く者の心を和ませるような穏やかな調子で薊とモルティが言葉を合わせた。
『では』
 声の調子が変わる。粛々とただ投げかけられていた無機質なものから、感情を押し殺し震える女のものへと。
『この事件に、『犯人』は居るか』
 断じるようにそう言いきって、弱弱しい声で言い直す。
『……居るのであれば、その名前を、挙げてください』
 狂おしいほどの罪悪感に苛まれ、救いの言葉、断罪の声を待つ咎人の懇願が、彼らの前に降り注ぐ。
「地震じゃない? 殺されたんじゃないと思うけどー」
「動機を持った人も居ないようですしねぇ。いうなれば『事故』だと思いますよー」
 モルティののんびりとした言葉と、薊の穏やかな声とが『犯人』――殺意の存在を否定する。だが、それでも実体をもたぬ女の気配は弱弱しく、納得していない様子だった。
「誰にも殺意はなかったと思う。本当に不運が重なったの上の惨劇……でも、あえて"犯人"を言うのなら……ううん、"犯人"というのは違う気がするけれど……」
 喉をついて出そうになる言葉をぐっと抑え、トリニティは一度首を振って己を鎮める。そして、言葉をただ受け容れるパイプオルガンを見上げた。
「オペラ……あなたかもしれない」
 パイプオルガンからの答えはない。何が正解なのか、何が間違っているのか、彼女はこれまで一言も語ろうとしていない。
「真相を知りたいという理由も、あなたがわけあって語れない理由も、そう考えるとつじつまが合うような気がするの」
 その言葉は糾弾にもなりかねない、だが、語る彼女の表情はあまりにも悲痛だ。まるで全てが自分自身の体験した出来事であるように。
「犯人、がいるとしたなら」
 沈んで行く言葉を継いで、真千流が口を開いた。
「誰かじゃなくて……“偶然”みたいなものじゃないのかしら。……私も、ただの事故だと思う」
 不安定な口振りは、揺らぐ紫の目は、しかしはっきりと“惨劇”の姿を捉えている。右腕を喪った真鍮の天使像と、孤独なパイプオルガンの見たモノを。
「でも、あなたはそう思わなかったのね。自分が、神父さんを殺したと思ったの? だから、話したくなかった。そういう、こと……?」

 答えは返らない。
 意志を持った器物は、言葉を忘れてしまったかのように押し黙っている。

 不意に、色鮮やかなオウムの羽が羽ばたいた。
 主の夜会服の肩から飛び上がって、けたたましく笑い始める。静寂が打ち破られた場に、それまで一言も語ろうとしなかった寡黙な男が進み出た。
「器物が『犯人』になりえるならば、自然事象になれない理由はない」
 傍聴者が、語り始める。
「左脇の刺し傷。充分な傷だ、神父は管が落ちずともその傷で死んでいたこともありえる。あるいは、それら全てを引き起こした地震そのものを『犯人』と呼ぶべきか? ……どちらも犯人足り得ず、他に相応しい者を探すなら、注意を怠った調律士か。だが、調律師が翼廊の中央に剣を受けた神父を引き出すまでしていたとして、そこに引き出さなかったとしてもだ。いずれ神父は瓦礫や石膏像に潰されていたかもしれない」
 淡々と、淀みなく語られる推理。その口調は己の言葉であるようでいて、本当は誰かの言葉――人格を装っているだけなのかもしれない。
「……どれもこれも足りないな」
 そこまで語り、首を振って全てを一笑に伏した。そうして残された最後の答えを、男は口にする。

「仮定の話は面倒だ。俺の選択は『犯人はいない』」

 刀袋を握り締め、真千流が聳え立つパイプオルガンを見上げた。
「答えはこれで全部出したわ。正解を教えて、オペラさん」
 紫の瞳はまっすぐに、真実だけを追い求めている。

『――ええ、皆様の御言葉、確かに聞き届けました』

『私の“記憶”をお聞かせしましょう』

 彼らを取り巻く世界が歪み始める。
 ひとりの楽器が目にした記憶を、蘇らせる。
[733] 【惨劇】上
オペラ=E・レアード(cdup5616) 2010-11-26(金) 21:49
 開け放った玄関から吹き込む風が、教会内に爽やかな空気を送る。
 内陣の巨大なパイプオルガンと相対して、若くひょろりとした男が鍵盤を一通り叩いて音を鳴らした。その隣で眉間に皺を寄せたまま、法衣を着た禿頭の男がパイプオルガンを仰いでいる。親が病気の子供を見護るような、慈愛よりも心配が勝る視線だ。
「ああもう、思いっきり音ずれてる。なるべくこまめに呼んでくださいねー」
「面目ない……」
 “彼女”は知っている。この敬虔な神父が、音楽にはあまり造詣が深くないことを。個人で管理するこの小さな教会は演奏者を雇う余裕などもちろん無く、パイプオルガンを演奏するのはもっぱら彼自身だ。だが、当初の彼はピアノなど弾いたことがなかったらしく、そんな彼の耳ではささやかな音の狂いなど気づくこともできない。
 今回こうして調律士を呼ぶ羽目になったのも、ミサの参列者を送り出した後、パイプオルガンの後ろに隠れていた子供と共に、傍の管に大きな凹みができているのを見つけたからだ。
「最近の子供の悪戯は手が込んでますねぇ」
 のんびりと呟かれたそんな言葉にも、神父はただ恐縮するばかりだった。
 聖具室から借りた梯子をパイプオルガンに立てかけ、手慣れた仕種で調律士が工具と共に昇っていく。
 金具を緩め、慎重に管の長さを調節する。
「とりあえず一番ひどい所だけ直しておきますけど……アレは後日パイプを交換した方がいいかも知れませんよ」
 裏の管についた凹みは直しようがないのだと、高みから調律士が語る。薄々わかっていたことなのか、神父は自分の禿頭を撫でながら頷いた。その左手の人差し指に巻いた包帯が、“彼女”の目に映る。先程自分の手で管の凹みを直そうとしてトンカチを持ち出し、逆に自分の指を打ちつけてしまった際の傷だ。この神父はこう言った粗忽者な一面がある。
 管の調節を終え、するすると梯子を降りた調律士が神父と二言三言会話を交わす。いつパイプの交換に来るかといった打ち合わせをしているようだ。
「じゃ、梯子戻してきますね」
「いえ、それは私が……」
「いいんですいいんです、ついでに電話もお借りしたいんですから。神父は掃除の続きしててください」
 生真面目な神父をへらりと笑って退け、調律士は梯子を肩に担いで揚々と聖具室へ戻る。取り残された神父はしばらく所在なさげに佇んでいたが、調律士の言葉を素直に受け取って、身廊の椅子の上に置かれていたハタキを手に取ると翼廊の左側へと向かった。埃を被りやすい大天使像の手入れに行ったのだろう。つくづくまじめなお人だ、と“彼女”が微笑む――その瞬間、だった。
 天井に張られた木材が撓み、亀裂が走ったのは。
 それがなんであるか認識する間もなく、大地が大きく震える。しかと地面に固定されているはずの“彼女”の身体さえも大きくしなり、しかし倒れることはなかった。

 視界の端、鮮血が飛び散る。

 何が起こったのかと、視線を動かそうとした“彼女”の目に、砕けた光――色鮮やかな破片が降り注ぐのが、映った。
 次いで響く衝撃、そして轟音。意識が途絶える。
[734] 【惨劇】下
オペラ=E・レアード(cdup5616) 2010-11-26(金) 21:50
 ――気を喪っていたようだ。
 あるはずのない“瞼”を開く。意識を目覚めさせ、靄がかった思考を振り払って視線を下げた。射し込む光がやけに目映い。天井が破れている所為だと、目覚めたばかりの頭ではそれすらも理解できない。
 ゆらゆらと揺らぐ視線を叱咤して、己の足許を見る。内陣、主祭壇の先、翼廊と身廊が交わる中央部へと。
 ひとりの男が横たわっている。
 溢れ、床を一色に染めていく鮮血が目に痛い。
 彼の脇に屈みこむ男……調律士が、血を流し続ける神父をひたすらに揺さぶり続けていた。何やら声をかけているようだが、“鼓膜”が壊れたのかよく聴き取れない。
 倒れた神父の黒い革靴の先から、翼廊の左側へと緋色の轍が不穏に伸びている。そちら側に“目”を向けた彼女は、無惨にも倒れて砕けた二体の天使を視界に収めた。天使長ミカエルの右腕が、何処かへと消え去っている。ちょうど、今の“彼女”と同じように。
 あの場所から、今の位置まで、神父は何とか這いずって移動してきたのだろう。背中に覆いかぶさった天使像をなんとか振り払い、剣に貫かれたまま。天使像の石膏の欠片が彼を追うようにばら撒かれている。
 神父を揺さぶり続けていた調律士が、倒れる彼の腰に突き立った一本の剣を抜き去る。
 細い剣は容易く神父の身体から抜けて、放り投げられ、身廊と翼廊の境に落ちた。――その刀身に残された血痕が、周囲に飛び散る。銀の刃の表面が赤く染まっているのが、ここからでもわかる。
 次に彼は立ち上がり、神父の背から伸びる一本の鈍い金色の塊を抜きとろうと苦心し始めた。ひどく見覚えのある色、見覚えのある形――。
 ぐちゃり、ごとり、粘着質な、とてもヒトの身体からは溢れ出ないような音と共に、その身体から金属が抜き取られる。内陣の主祭壇へ重量のあるそれを放り出して、調律士は神父の肩の辺りを屈み込んで眺めた。
 覗き込む、調律士の背が大仰に震える。
 一瞬の静寂、後。

「う……う、うわああああああああ!」

 その叫び声だけは、はっきりと“鼓膜”に焼き付いた。

 動かない神父を跨ぎ、一目散に玄関へと駆け去っていく背中が見える。
 だが、何故かそれを薄情と断じる気にはなれなかった。
 いびつな音を轟かせて、開け放たれたままだった玄関の扉が閉じられる。扉板は不穏に揺らいで、少しだけ斜めに傾いだ状態で止まった。今の衝撃で蝶番が狂ったのかもしれない。
 後に残されたのは、“耳”が焼けるほどの静寂。
 虚ろに彷徨わせる視線は、無惨に砕け、抜け落ち、割れた教会内の姿を捉える。だが、どうしてだろう――ちっとも現実味が湧かないのは。あまりに唐突な惨劇だったからだろうか……目の前に横たわる神父も、上から見おろしている限りでは今にも立ち上がり歩き出してもおかしくないと、そう思えるのだ。――黒い法衣は血の色に染まることもない。彼が今どんな無残な姿を晒しているか、“彼女”には知る術もなかった。

 調律士が神父の背から抜き去った、真鍮の金属管。
 主祭壇に虚しく転がったソレを見下ろして、彼女はぼんやりと悟る。

 ああ、そうだ。
 あれは、“私”だ――。
[736] パイプオルガンの答え、そして。
オペラ=E・レアード(cdup5616) 2010-11-26(金) 21:52

(再び世界は歪み、朽ちかけたパイプオルガンのみを残して風景が掻き消える)

……ええ、そう……すべて、初めから知っておりました。

あの方を殺したのは、私――私の、“欠片”。

器物も犯人に成り得る……永い間、考えていました。私の一部があの方を殺したのならば、それはすなわち私が殺したとも言えるのではないかと。罪悪感、罪の意識、そればかりが募って、いつしか記憶を語ることも恐れるようになった。

……ですが、こうして真実は暴き出された。

そして、あなたがたは様々な答えをくださいました。
ほんとうは、断罪の言葉が欲しかっただけなのかもしれません。犯人はお前だ、とはっきりと糾弾する声が欲しかっただけなのかもしれない――ですが、犯人は居ないと仰る皆様の言葉がこれほどに耳に優しく響く。本当に、お優しいのですね、皆様。

この胸に宿る罪の意識は、どうやっても拭えないでしょう。……けれど、あなたがたのその言葉で、私は私を保っていられる。
不思議な気分です……嬉しい、辛い、安心、苦悩、そのどれでもない。……ですが、嫌な気分ではありません。永く悩み続けていた事に、答えが出たからでしょうか。

……推理は、以上で終了となります。

(幻影が翳むように、佇むパイプオルガンの姿が掻き消える)
[737] 【帰還】
「オペラ=エヴァンジェリンだ。以後お見知りおきを」
オペラ=E・レアード(cdup5616) 2010-11-26(金) 21:53
(訪れた時と同じ、光の渦に身を翻弄されるような感覚。上も下も右も左も
 判らなくなって、そして五人が放り出されたのは、白一色に染まった空間だった)

(彼らの目の前には、先程までと同じ、緻密な装飾の為されたパイプオルガンが
 佇んでいる。――だが、先程までの“彼女”にあった傷は、全て消えていた。
 磨き込まれた艶やかな光を湛え、所々にルビーの石を嵌め込んだ、荘厳にして
 神聖なその楽器が、白い光に包まれる。眩いばかりの光が五人の目を焼き、
 刹那の内に収束する。
 ゆっくりとその瞼を開けば、彼らの前にひとりの女が佇んでいた)

おかえりなさい。

(パイプオルガンの天使と同じ貌、パイプオルガンの聖者と同じ声を持った
 女、オペラは僅かに笑みを浮かべて、彼らを迎え入れる)

皆が何を見てきたかは問わない。だが、私からもひとこと言わせてほしい。

(白い空間が、光に包まれる。
 瞬く間に彼らを覆い尽くした白の狭間から、声が聴こえる。
 ふたつの、パイプオルガンの天使の声が、美しい調和を描いて彼らの耳へと届いた)

『ありがとうございました、皆様』
――攻略終了だ。おめでとう、皆。



(※これにて当攻略スレッドは終了となります。
  皆様、お付き合いいただき本当にありがとうございました!)

 

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[7] 壺中天コロシアム

ヌマブチ(cwem1401) 2010-11-15(月) 02:59
 壺中天へと飛び込んだロストナンバー達が目を開いた時、そこにあったのは殺風景な石の壁に囲まれた部屋だった。
 ごつごつとした赤褐色の石がぐるり周囲を覆い、出入り口になりそうなものはない。見上げれば青い空が見えたが、壁を乗り越える事は恐らく不可能だろう。そして壊す事も出来ないに違いない。試した訳ではないのにそうだと判るのは、ここが「設定された」特殊な世界だからだろうか。
 ふと耳を澄ますと、壁の向こうから「ふむ、某の想像力も捨てたものではないでありますな」というヌマブチの声が聞こえてきた。成程、隣にも同じような部屋があり、そこでは他の面子が戦っているようだ。声が聞こえるということは会話もできるだろう。相手の様子も判るだろう。だが逆に言えば、隣人が危機に陥っていると判っても、決して助けには行けないということになる。

 それとなく周囲を観察していたが、不意に呼ばれたような気がして振り返った。依然としてそこには何も無い殺風景な空間が広がっているだけだったが、不意にその空間がぐにゃりと歪む。
 来る。それを感じ取り、ある者は武器を構え、ある者は覚悟を決め、ある者は息を飲んだ。

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【ルール】
・単純明快にバトルスレッドです。提示される状況への戦闘ロールを書き込んで下さい。
・規定の日時に達するか、各PCのロールが出揃い次第次の結果が出ます
(出来る限り早く反映するよう心がけます)。
・勝敗に関しての厳密な判定はありません。
(ある程度ダメージが通れば当然モンスターは倒れますが、その前にPLが自身の判断で
 PCを敗北させても構いません。格好良く負けるのもドラマティックです)
・他PCの戦闘に干渉することは出来ません。ただし会話は出来ます(下記)。

・敗北した場合、PCの意識はその場で一旦失われ、目覚めるとモンスターは全て消えます。
怪我などはこの時点で回復します。全てはイメージ、現実世界にその傷が引き継がれる事もありません。
・タイトルに【雑談】と入力すれば、他の部屋の人と会話をする事も出来ます。
・戦ってる最中に会話してる余裕があるのかとかは考えちゃ駄目です。細けぇこたぁ良いんだよ。

・ヌマブチは戦闘ロールを行いませんが、話しかけられれば応対します。

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【今の状況】
最終フェイズ終了! これにて全行程終了です、お疲れ様でした!
〜〜発言が42件、省略されました〜〜
[592] 静かに、終わる。
――こんや異装の弦月の下
歪(ceuc9913) 2010-11-24(水) 20:50
(光を放って霧散した獣達を無言で弔い、蒼い獣へ向き直る)

……お前の目に映る俺は、“星”かヒトか、どっちなんだろうな。
お前たちの言葉を理解できない愚かな同胞を、裏切り者を赦してほしい。

……そして、ひとことだけ言わせてくれ。

ありがとう。

(最早遮るものはない。
 刃鐘の破片を天井へと上昇させ、遮るものをなくして、両手の二剣だけで獣と対峙。
 無言で交わされる視線。迫りくる獣へと駆け出す。その交差で、全てが終わる)

(彼らの頭上高くで、鋼の星々が鎮魂歌の如くに音を奏でている)
[609] 最終フェイズ【SIDE:歪】
ヌマブチ(cwem1401) 2010-11-24(水) 22:47
――…ありがとう。

 歪が最後の言葉を残すと同時、駆ける獣の行く手を阻まぬよう、刃鐘の破片が一斉に天へと昇る。堕ちた歪と獣を見守りながら、星が昇る。遮るものが何も無くなったその舞台で、歪は剣を構え、獣は牙を剥き出し、最後の舞踏の幕が開く。
 無言で交わされる視線。歪の露わになった銀の瞳と、獣の金眼が十字を刻む。音も無く二つの星がすれ違い、常人には眼にする事も叶わぬ速度で二つの刃が交差する。

 互いに背を向けたまま、一瞬の静寂が訪れた。それは一秒にも満たない短い間であったようにも、耐えられない永劫の時であったようにも思われた。


 そうして獣が一声、鋭く強く、遠吠えをあげた。


 いかに入った者達の精神を反映しているとはいえ、所詮はこの獣もディラックの落とし子が差し向けた攻撃の一手でしかなかった。獣は歪が同胞と呼んだ存在では決してなく、ただ姿形、そして多少の動作が似通っただけの、まがいものに過ぎなかった。
 その筈だった。

 けれどその時、向かい合い放たれた先の歪の言葉に応えたかのように、蒼い獣は一声鳴いた。高い青空の中に吸い込まれるように響いたその遠吠えが何を意味していたのは、歪にその確りとした意味が判る筈もない。だがだからこそ、その一声がただの偶然がもたらした声であると一蹴するも、歪が同胞と呼んだ存在に極めて近いその獣が何事か伝えたのだと捉えるも、全ては歪次第である。

 長い長い遠吠えを終え、獣はどさりと地に伏せた。歪が振り返るより早く、その死体は光へ還る。死に顔を歪に残す事無く、遠吠えの真意を伝える手掛かりさえも残さず、獣の身体は空へと消えていった。

 消えていった獣の光を弔うように、頭上では刃鐘の星々が静かな鎮魂歌を響かせていた。
[610] 最終フェイズ【SIDE:桐島】
ヌマブチ(cwem1401) 2010-11-24(水) 22:48
「なっ、何を言って…!?」
「騙されるな、ローラ! 奴の言葉に耳を貸してはいけないッ!」
 コロシアムに響き渡るキング・レオの嘲笑。その言葉を聴き、アンディとローラの間に生まれた僅かな溝が少しずつ、少しずつ深みを増していく。これがリア充を憎む喪男の力という事なのか、場の空気は今、確かにキング・レオに味方していた。嗚呼女の嫉妬はかくも恐ろしく、男の嫉妬は御覧の通り何とも醜い。
 最早連携など組めなくなったアンディとローラめがけ、キング・レオの追撃は止む事が無い。RPGはターン制だ? そんな事は知ったことではない。最近ではターン制でないRPGだって沢山あるのだ。偏見は良くない。

 キング・レオが高々と掲げた嫉妬の杖に再びドス黒いオーラが集っていく。ここは仮想世界であるというのに、いや、むしろだからこそと言うべきか、世界中の嫉妬という嫉妬を集めに集めたそのオーラは見るだけで背筋に震えが走り最早言葉で表現する事さえも難しい。とりあえずなんかすごいということだ。
 その輝きは杖だけに留まらず、輝きを増しながらキング・レオの身体全てを包んで行く。キング・レオの戦闘力がみるみる上昇していくのをアンディとローラは肌で感じていた。ここにスカウターを持った者が居たならば確実にそのスカウターは数値の限界を示して弾け飛ぶ事だろう。

 そうして振り下ろされる杖――無駄に流暢な発音で詠唱され、放たれた大魔法、dual jealousy power ffはエキサイト翻訳だと二元的な嫉妬パワーff、ヤフー翻訳だと二重嫉妬力ffと訳される色んな意味で魔法使いとなった男たち(主に30歳以上)の扱う最終奥義である。齢十七でしかないキング・レオ、もとい桐島が何故この大魔法を使えたのかという疑問はただいま受け付けておりません。
 ドス黒いff、そしてハートマークはキング・レオの身体を巻き込んだままリア充一号二号へと向かっていく!

「ローラ、防御だ! 防――!?」
「アンディ、逃げるわよ…えっ!?」

 互いの呼吸すら掴めなくなったリア充共に勝ち目は無かった。


 カッ!! という激しい爆発エフェクトが周囲を包み込み、辺り一面が眩しい光に包まれる――! 光にその身を包まれながら、キング・レオは幻視する。アンディとローラが激しく口論し、遂にはアンディの頬にローラの掌大の紅葉が形作られる所を。
 やがて光が収まった時、そこにはローラの姿も、アンディの姿もなかった。嫉妬の魔王キング・レオの姿も、気付けばただのコンダクター桐島 怜生のものへと戻っている。

 リア充は爆発した! 世界に平和が訪れたのだ!

 しかし世界にリア充の種は尽きない。今回はこれで守りきれたが、いつまたリア充の魔の手が迫るとも限らない!
 キング・レオの、否、桐島 怜生の戦いはまだ始まったばかりだ!
 そこにリア充が居る限り、戦え、桐島! 負けるな、桐島! 最後の最後に裏切りやがったな桐島ァ!!
[611] 最終フェイズ【SIDE:ディラドゥア】
ヌマブチ(cwem1401) 2010-11-24(水) 22:49
 歪な竜が火球を放った時には既に、ディラドゥアの準備は終わっていた。

 経験、知識、あるいはこれまで超えてきた死の数から、ディラドゥアには天使達の次の行動が判っていた。何が起こるか、それが何をするか、そしてそれに対してどう応じれば良いのか……ディラドゥアの身体に残された多くの記憶が彼に未来を与える。そしてその未来を掴み、同時に希望を掴み取るのは、ディラドゥア自身の役目だ。
 空中に散った血液が再び集められ、ディラドゥアの頭上と足元に鏡を作りだす。合わせ鏡は無限にその数を増やし、それに応じてディラドゥアの魔力もまた、極限まで高められていく。手首を滑った刃はディラドゥアの皮膚を裂き、傷口から滴る彼自身の血が魔法の準備を完了させる。

 呪文が、転がる。

 ディラドゥアの口内で転がされた詠唱が終わるや否や、途端ディラドゥアの身体は眩い閃光に包まれ、その光の中で彼の身体が姿を変えていく。皮膚は燃え、中から現れるは青白い死者のそれ。剣は青く燃え上り、青空の元、人は姿を消し、神がその身を現す。
 
 歪な竜が火球を放った時には既に、ディラドゥアの準備は終わっていた。


 飛来した火球はいとも容易く開かれた魔力の門により、竜自身へと降り注ぎその身を焼く。自身に返ってきた炎に竜が苦痛の悲鳴を上げた時には既に、ディラドゥアの、そして彼の連れる二体の影が眼前に迫っており、武器が振るわれていた。
 最初の一撃。ディラドゥアの放った縦一文字の斬撃は竜の腹を裂き、次いで影の放った斬撃は竜の眼を、顔を、鼻を、口を裂いた。悲鳴を上げるあぎとすら奪われ、竜は苦痛に無茶苦茶に暴れ、口から火球を吐き出す。けれどその攻撃は最早ディラドゥアにとっては脅威ではなかった。三体が竜の周囲を飛び回る度、竜の白い身体に紅が走った。影の攻撃で竜の首が一つ落ちていく。
 ある種の美しさ、神々しささえ感じるそれは、絶対的強者の持つ貫禄とでも言おうか。この世に神など居ない。戦場に在るのはただ、強者と弱者、その二つだけだ。もし仮に神という存在が居たとしても、ディラドゥアはその神さえも超えたに違いない。……それは壺中天に入る前、彼が放った言葉、まさにそのままであった。

 身体中を切り刻まれた歪な竜は、遂に羽ばたきを止めその息の根を止める。ぐらりと巨体が傾き、赤い軌跡を残しながらまっさかさまに大地へと落ちていく。そして落ちきる前に竜の身体は淡い光の塊となり、やがて消えていった。ディラドゥアが勝ったのだ。
 戦場は、戦いの場は、無慈悲な死で満ちている。ともすればディラドゥア自身が悪鬼ともなりかねないその戦いぶりの中、それでも彼をこちら側に留めたのは、ディラドゥア自身が抱く戦いへの理念ただ一つ。
 自分の勝利を信じる者、自分を思ってくれる者、そして――…守るべき者が居たこと。
 それこそが彼を無慈悲な殺戮者ではなく、ディラドゥア・クレイモアという一人の探索者たらしめたのである。
[614] 最終フェイズ終了:お疲れ様でした!
「うわあ……」
ヌマブチ(cwem1401) 2010-11-24(水) 22:50

 各々の戦いが終わり、各人が一息吐いたのを見計らったように、音も無く周囲を囲っていた赤壁が姿を消す。そうして壺中天の中に入ってから初めて、漸くと言うべきか、ロストナンバー達は各自の姿を確認するに至った。その時には既に戦いの中で負った傷も、浴びた血潮も、変異した身体も、全てが何事もなかったかのように元に戻っている。
 ふと視線を向けると、青白い顔をしたヌマブチが立っているのが見えた。その顔色に敗北したのかと尋ねれば、首を横に振り、

「戦には勝った。勝った、が……某自身の敵を想定するのを忘れて潜ったせいなのか何なのか……相手が、猫だったのであります。超大量の。
 引っ掻かれるわ纏わりつくわ噛みつかれるわニャーニャー鳴くわモフられるわのてんやわんやの大騒ぎで魔法とか考える暇も無く某もう死ぬかと、死ぬかと……」

 ここから先は魔法大好き猫大嫌い32歳軍人の面目の為にもコメントは差し控えることにする。


【結果】
・三人とも無事コロシアムの戦いに勝利しました!
(戦闘ロールはこれにて終了です、お疲れ様でした。
 残りの時間は終わった戦いに思いを馳せるなり、雑談に興じるなどしてお過ごし下さい。
 拙い部分もあったとは思いますが、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。ご参加有難うございました!)

 

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[45] 【ギャンブル】ビッグorスモール【ゲーム】
ボクはぜんりょーないちコンダクタですよ?
仲津 トオル(czbx8013) 2010-11-16(火) 04:04
暗闇、光、一瞬の浮遊感。
どこかで拍子の速い音楽が音量を抑えて流れている。

目を開けると、円形の広い部屋にいた。
簡単なスポーツくらいならできそうな、ホールとも呼べる、広い部屋だ。
扉も窓もない。ただ毛足の短い赤い絨毯が敷かれ、中央に半円型のテーブルがぽつんと置かれている。
――テーブルの上で白い何かがうごめいていた。
手だ。白い手袋を嵌めた、手首から先だけの右手と左手が、ロストナンバー達を歓迎するようにひらりと翻った。
身体を持たない『手』はまるで宙を泳ぐように自在に動き、六つの椅子を示す。

――――――――【【ルール】】――――――――――

ゲームにはトランプを使用します
2~10までを数字通り、次いでJ<Q<K<Aの強さです
2を最小、Aを最大とし、ジョーカーは使用しません。

【ゲームの流れ】
ひとり一枚ずつカードが配られますので、次に配られるカードの数字が最初の手札の数字より大きい(ビッグ)か小さい(スモール)かを予測し、宣言してください。賭け金の宣言も同時にお願いします。
勝てば賭け金の同額が『手』の持ち点から移動。
負ければ賭け金がそのまま『手』に加算されます。
同じ数字が出ればドロー。ノーゲームとなります。

具体的には、
(カード配布)→ビッグorスモールの宣言+賭け金の宣言→(判定)
これを繰り返すことで進行していきます

第二ターンからは二枚目に配られたカードが判定の基準となります

【賭け金】
各自持ち点として100モニー(単位)ずつ支給されています
その中から自由に賭け額を設定してください
仲間への持ち点の譲渡も自由です。

トオルも100モニーを持ち、ゲームに参加しています。
何故か延々ドローゲームを繰り返していますので、自分の賭け金をすべて失ってしまった、手持ちが心許なくて不安だ、などの場合は彼から補充を受ける事もできます。予備です。

【ゲームの終了について】
『手』にも持ち点が設定されています。
それを全て奪えばプレイヤー側の完全勝利、ゲームの終了となります。
プレイヤー側の点数がすべて失われた場合の終了、敗北もありえます。

『手』がみなさんの敵です。倒してください。

【おまけ】
賭け金と一緒に罰ゲームも賭ける事ができます。もちろん、無くても構いません。
ゲームの進行を予測し、自由に内容を設定してください。
プレイヤーが当てれば『手』が無理にでも遂行しますが、プレイヤーが外せば自分の罰ゲームを自分でやるハメになります。
・もしボクが負けたらボクはふかふかベッドで一休みしなくちゃいけない
などの捻くれた罰ゲーム?もアリです。この場合「ボク」が勝ったら『手』がふかふかベッドで悠々とごろごろします。大抵のことなら『手』の自由になるようです。
:罰ゲーム付加の特典として対象ゲームの倍率が変動します。リターンの大きさは『手』の独断と偏見で変動しますが、無茶なものであるほど当てた場合のリターンは大きくなるようです。
:罰ゲームで被る精神的ダメージ以外のリスクは特にありません。
〜〜発言が45件、省略されました〜〜
[567] 【第4ターン】ベット (PL:遅くなってスミマセン/土下座)

一ノ瀬 夏也(cssy5275) 2010-11-24(水) 04:40
難しい手が来たわね…。
でも、ここで逃げたら女が廃るわッ!
幸運の女神さま、私と踊りましょ?


>ベット
【ビッグ】に【200】

>罰ゲーム
一人パイ投げ!
生クリームたっぷりのパイを放り投げて、顔面キャッチ。
受け止めたパイは、後でちゃんと全部食べることッ!
[583] 【雑談】【反応】 (こっそり手の状況修正)
ボクはぜんりょーないちコンダクタですよ?
仲津 トオル(czbx8013) 2010-11-24(水) 19:10
>エレナ
(何か達観したらしい。『手』はびしっとサムズアップをかえした)

ホントにね。とんでもない落とし穴があいてた気がする。

なるほどねぇ。普段から謎解きしてるんじゃ手強そうな人達が多そう。
一大ミステリイベントって規模の大きいミステリーナイトみたいなもの? 賞金とかは無し?(何)
謎解きだけならまあ、嫌いではない……かな。
ミステリに『驚愕の真実』が必要なのは全面的に同意するけど、館長にアリス服はそれこそ後が続かないんじゃないかな。……館長のアリス趣味がアリッサとかにあんまり不評だから、傷心を慰めるために逃げ出した、なんてどう?(真顔で動機を付けたした)

>ロディ
……早く飲み切りたかったんじゃない? たぶん。
そうなんだ? いっぱい鍛錬するとそうなるのかなー。
って「とりあえず」でそれもキツイかなって思うよ! バク宙10回!
うん、まあ、うん、ボクは頭脳労働向きなんだよ、きっと。

>ジャンガ
(ジャンガがじゃれるたびに『手』がにゃんにゃん鳴いている)
(『手』は聞こえないふりをしている)

>一ノ瀬
(にゃんへの絶賛ぷりに『手』が自らにゃんと鳴らした)
(ハンカチを掛けられて、大人しくなった。休んでいるのだろうか、静かだ。)

最初にそう思っただけでボクも忘れかけてたから! 相手がコレだしね!
(『手』を示した。『手』は屈辱!という風にハンカチの下でにゃんと動く。)
まあねー。あんまりイイコト尽くめだと不安になるよね。
不安になったら誰かに相談した方がいいよ。それが騙されない秘訣で(何言ってんだ)
ってホントにどんっと行った! 賭け方格好いい!
(PL/大丈夫です! というか判定まで短くてすいません……ッ!)
[584] 【第五ターン開始】
仲津 トオル(czbx8013) 2010-11-24(水) 19:12
(『手』はカードの束を取り上げ、淡々とシャッフルすると、各自の前に一枚ずつ数字を表にして配った)
(余ったカードはこれまで通り破棄される)
(新しいカード束も、これまで通り出現していた)

【現在の状況】

バルブロ
:持ち点388→808(倍率1.2)
:手札[K]→[3] WIN…!
:現手札[3]

エレナ
:持ち点192→382 (倍率1.0)
:手札[2]→[6] WIN…!
:現手札[6]

ジャンガ・カリンバ
:持ち点192→382 (倍率1.0)
:手札[A]→[K] WIN!
:現手札[K]
:ゲーム終了まで猫の真似

ロディ・オブライエン
:持ち点226→226 
:手札[2]→[2] DRAW…!
:現手札[2]

一ノ瀬 夏也
:持ち点232→232 
:手札[8]→[8] DRAW…!
:現手札[8]


仲津トオル
:現持ち点100
:手札の描写は省きます

『手』
:持ち点690→(-110)
:わさびシュー大皿に盛ったのを、配られた手札の分食べる。
 (本物のシュークリームが何個か混ざってる)
:労わりと安らぎのハンドマッサージ(食欲を刺激するアロマテラピー付)を受ける
:甘いもんと茶を堪能する

ーーーーーーーーーーーーーー

(結果が遅れてすいません……!)

[585] 【罰ゲーム】
仲津 トオル(czbx8013) 2010-11-24(水) 19:15
『手』はゲームを全うするつもりのようだ。

>労わりと安らぎのハンドマッサージ(食欲を刺激するアロマテラピー付)を受ける
『手』は両手を組み合わせて(このときにもにゃんと鳴った)感動の仕草だ。
ぱちりにゃんと指を鳴らすと、火を灯した背の低いアロマキャンドル。
次いで光の粒を固めたような橙色の手が2組4体出現する。
ひーちゃん、みっちゃんと名付けられた『手』とは違い、厚みの感じられない奇妙な手だ。
筆記者も混乱するのでこれまでの『手』をひーちゃん、みっちゃん。
新しく出た橙色の『手』をハンドくんと表記させていただく。

少しだけ甘みのある柑橘系の香りが広がる。
ひーちゃんみっちゃんがテーブルに横たわると、さっそくハンドくんが動いた。
ひーちゃんみっちゃんそれぞれに、少し表面がへこむ程の適度な力を込めてマッサージを施していく。心地いいのだろう、ひーちゃんにもみっちゃんにも力が入らないようだ。
これまでとは違いとても心落ち着く平和な光景だった。
ただひとつ問題があるとすれば、ひーちゃんもみっちゃんも揉まれるたびに「にゃん」「にゃん」と鳴いてしまうことだろうか。

>わさびシュー大皿に盛ったのを、配られた手札の分食べる。
 (本物のシュークリームが何個か混ざってる)
ひーちゃんとみっちゃんこと『手』がぱちりにゃんと指を鳴らすと、ハンドくんが消え、陶製の大きな皿がどんっと現れた。
一口サイズの小さなシュークリームが、ピラミッド型に積み上げられている。
ノルマは三つ。
どれも普通のシューにしか見えないが、指定からすればワサビを仕込まれたシューが混じっているのだろう。
ただし「本物」と「偽物」それぞれの個数の指定はない。つまり、大皿のシューのひとつ以外全部本物ということもありえる訳だが……。
労わりと安らぎのマッサージで復活した『手』は躊躇なくひとつをつまみあげた。
『右手』が『左手』に、『左手』が『右手』に。
それぞれ一つずつを食べさせて、最後のひとつを『左手』が『右手』に食べさせる。
やはり本物には当たらなかったようだ。悠々とカスを払っている。
(当たり外れはサイコロ判定でした)

>甘いもんと茶を堪能する
落書きと「にゃん」の弊害はあるものの調子を取り戻した『手』だ。
これもまた嬉しそうに颯爽とした仕草でぱちりにゃんと指を鳴らすと、湯のみに注がれたお茶と木の小皿に乗った小さな饅頭が二つ出現する。
『手』はのんびりし始めた。お茶を抱えてほっこりとし、饅頭を小さく千切って互いに放り込む。
その様子からして辛うじて味覚は無事のようだ。
『手』はしばらくして饅頭を食べ切り、やや冷めたお茶も飲み切る。


(手の持ち点がなくなりました。ゲームは終了となります)
(少々お待ちください)
[596] Finish
仲津 トオル(czbx8013) 2010-11-24(水) 21:22
ゲームをやりきった二体の手が一息つくように揺れた。

沈黙、……静寂。

かすかに聞こえていた音楽が止まっている。

『手』は不意に機敏に動く。するりとテーブルから遠ざかると、
最初ロストナンバー達を出迎えた時のようにそれぞれ片手と離れてひるがえり、
次いで『右手』が本来なら腰がある位置の前に手のひらを上に向けて浮き、『左手』が少し下の奥に手の甲をロストナンバー達に向けて浮き、一度だけ傾いた。優雅に礼をするように。
もう『彼』にゲームを続るための持ち点はない。――ゲームの、終了だ。


       ざ ら り 


『手』の、二体の白い手袋の、輪郭が崩れた
口や文字の落書ごと、端から宙にほどけていく
膨れ、分離し、白い光の粒になって拡散していく

タイミングを合わせるようにテーブルに残るカードの束、トランプがバラララララと羽ばたきの音を立ててふくれあがった。そこだけではない、テーブルのスリッドからも、手元に残る手札からも、異様な量のトランプが飛び上がり溢れ視界をふさいでいく。
ほんの数秒、ほんの一瞬の間だった。
トランプの雨は止み、テーブルの奇妙な住人も、壁も絨毯もテーブルも姿を消している。
照明も落ちたのか、薄暗がりのがらんどうの空間に椅子とクッションが合わせて7つ。

「……終わっちゃった。」
手をすり抜けた一枚のトランプを眺めてトオルが気の抜けた声で呟く。
振り払うように笑顔を作り向き直った。
「まずはお疲れ様。これでボクらの攻略活動は終了みたい。」
「さァて、じゃ、帰ろうか?」
見ればロストナンバー達の背後、つき立つように重厚な扉がある。

<ギャンブルテーブル 攻略終了!>

(おめでとうございます! これにて当パーティの攻略は終了です。)
(雑談等の続きは募集板 で!)

 

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螺旋特急ロストレイル

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