★ 終末の日 ★


<オープニング>

 その日は何のまえぶれもなく、訪れた。
 いや――
 兆しは、あったのだ。
 不気味に蔓延する『眠る病』。杵間山に出現したムービーキラーの城。青銅のタロスの降臨。そしてティターン神族の最後の1柱となったヒュペリオンの、謎めいた行動――。さらに言うのなら、2度にわたるネガティヴゾーンの出現も、それにともなう幾多の悲劇も、また。意図されたかどうかにはかかわらず、それらはみなこの日へとつながっていたのだろう。

 このままでは、いつか、銀幕市は滅びることになる。

 そうだ。そのことは、今まで、何度となく指摘されてきたではないか。
 そもそもこの魔法それ自体、人間が生きる現実には、あってはならないものなのだから。

「それでも……、人はいつだって生きることを願うもの。そうだろう?」
 言ったのは白銀のイカロスだった。
 タナトス3将軍が、その空の下にたたずんでいる。
 杵間山での戦いが決着した、その報せと時を同じくして、銀幕市の上空に、まるで鏡合わせのように、もうひとつの蜃気楼のような街があらわれたのだった。
 アズマ研究所では、ネガティヴパワーの計測器の針が振りきれたらしい。急遽、ゴールデングローブの配給が急ピッチで進んでいる。
「どう見る?」
 青銅のタロスが、空を睨んだまま、うっそりと訊いた。
『ネガティヴゾーンであろう。本来なら、山にあらわれるはずだった』
「そっちがふさがれてしまったので、別の場所にあふれてきたということか」
「もはやそこまで……猶予をなくしているのだな」
『左様。このままでは、我らの使命が果たされぬうちに、この街が滅びることにもなりかねぬが……』
 そのときだ。
 空を覆う蜃気楼が、ぐにゃりと歪んだ。
 そして、まるで絵を描いた布を巻き取るように、その図案が収縮していく。
「あれは……」
 人々は、戦慄と畏怖をもって、それを見た。
 蜃気楼の街は消えた。
 しかしそのかわりに……市の上空に、あたかももうひとつの太陽のようにあらわれた光球と、そこから、いくつもの小さな光が飛び出すのを。


『非常事態だ。繰り返す。非常事態だ。これは訓練ではない』
 マルパスの声だった。
『あの巨大な光球は、それ自体がネガティヴゾーンであることが判明した。飛びだした光はディスペアーと考えられるが、中型規模で、強いネガティヴパワーの反応をともなっている。この対象を、以後、『ジズ』と呼称する。ジズ群は1体ずつが銀幕市街の別々の場所に向かっており、地上へと降下を行うものとみられる。降下予測地点について対策課を通じて連絡する。至急、各所にて迎撃にあたってほしい。……諸君の健闘を祈る!』


<ご案内>

突如、銀幕市上空に出現した「第3のネガティヴゾーン」。そしてそこから出現した12体のディスペアー「ジズ」が銀幕市各所に飛来します。銀幕市民は、街を守ることができるでしょうか? そして、新たなネガティヴゾーンがもたらす脅威とは……。

→これまでの経緯についてはこちらへ!

このイベントは「イベントシナリオ群」によって行われました。

<結果一覧>

地域 戦況 被害状況
岳夜谷温泉郷 状況終了! 迷泉楼は破壊。ジズ撃退には成功。
平和記念公園 状況終了! ほぼ被害なし。
綺羅星ビバリーヒルズ 状況終了! 一部破壊。人的被害は軽微。
綺羅星学園 状況終了! 一部破壊。人的被害は軽微。
ミッドタウン繁華街 状況終了! 一部破壊。人的被害は軽微。
市役所周辺 状況終了! ほぼ被害なし。
スタジオタウン 状況終了! 一部破壊。人的被害は軽微。
銀幕ジャーナル社 状況終了! ほぼ被害なし。
ダウンタウン『楽園』周辺 状況終了! 一部破壊。人的被害は軽微。
アズマ研究所 状況終了! 設備は無事。しかし……
銀幕ベイサイドホテル 状況終了! 一部破壊。
ダイノランド島 状況終了! ほぼ被害なし。


そして、「第3のネガティヴゾーン」へ向かったリオネと10人の調査隊は、そこにあるものが「全人類の絶望」であることを知ります。それは、最大最強のディスペアー『マスティマ』として、銀幕市上空に誕生するのでした。

→『【終末の日】アラウンド・ゼロ』






<これまでの経緯>

●ムービーキラーの跳梁
ムービーキラーは、依然として、銀幕市に出現し続けていました。『約束の日』より実体化した悪魔エルドラドも、ネガティヴパワーに感染してキラー化してしまったもののひとりでした。彼は配下の悪魔を使って、銀幕市民への侵略を進めていきます。最初は、ごくささやかな悪戯のような事件。しだいにそれは、人々の心の闇をかきたてる猟奇的な色彩を帯び、杵間連山に、居城である黄金の城を出現させてからは、激しい攻撃になっていきました。市民たちはエルドラド城へ乗り込み、エルドラドを倒すことに成功しますが、そのときすでに、エルドラド城は「ネガティヴゾーン出現寸前」の状態でした。その城の消滅は、かわりに、銀幕市の上空に新たなネガティヴゾーンをあらわす呼び水となったのです。

→関連シナリオ
『Evening party of Queen of the Night』 『Balls were Cast.』 『【小さな神の手】The water balloon Explodes.』 『【Zodiac】〜Jack the Ripper〜』 『【Zodiac】Act. II−I 〜Crossing Murder〜』 『【Zodiac】Act. ||| 〜Homicide Researcher〜』 『Emergency oder 〜Fire After Fire〜』 『【Invasion】悪夢の見た夢』 『【Invasion】氷雨降る』 『【Invasion】皎白は紅に嗤う』 『【El Dorado】沈めよ、泡沫の城』

上空にさかさまの銀幕市が……!?

●美原のぞみと「眠る病」
2度にわたるネガティヴゾーンとの接触を通じて、市民たちは、市長の娘「美原のぞみ」が、あの悪夢の世界と関係があるのではないかと思います。のぞみはディスペアースリープ症候群なる難病により、中央病院で眠りについているのですが、ネガティヴゾーン内で彼女を見たという報告があったのです。そんなおり、市内に、「のぞみのように、眠り込んだまま目覚めない」人々があらわれはじめます。黄金のミダスの協力で、眠り込んだ人々の夢を調べると、かれらはネガティヴパワーの影響で悪夢にとらわれてしまっていたのでした。そしてここにものぞみの影が……。ついに、意を決して美原のぞみその人の夢の中へ向かった市民たちは、目覚めることに躊躇する彼女の姿と、彼女をとらえる何者かの不気味な片鱗を見るのでした。

→関連シナリオ 『【眠る病】市長秘書の秘密』
※他「眠る病」関連シナリオは、『雑誌社』でキーワード【眠る病】で検索できます。
→関連シナリオ 『のぞみの望み』

●謎の剣とタロス降臨
銀幕市にひそかに侵入し、暗躍を続けてきたティターン神族たちは、市民たちの活躍と白銀のイカロスの協力で、次々に陰謀を挫かれ、この世界から放逐されていきました。その1柱、虚栄の太陽・ヒュペリオンは、自らを「眠る病」に感染させ、「夢の中からティターン神族の世界にアクセスする」ことで、ひと振りの『剣』を銀幕市に召喚します。この『剣』を用いてヒュペリオンがなにを企んでいたのかはわかりませんでしたが、市民たちはすべてのティターン神族を銀幕市から退去させることに成功したのです。
一方、ベヘモット戦後の銀幕市に、タナトス3将軍の最後のひとり・青銅のタロスが降臨します。彼はその目的を語らず黙していますが、その来訪は、オネイロスたち神々の、なんらかの意志が銀幕市に向けられていることを、市民たちに告げているのでした。

→参考情報:ティターン神族
→関連シナリオ 『【眠る病】神のみる夢』
→関連シナリオ 『【ベヘモット討伐作戦】戦後処理 〜終末、そして〜』





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